608  総選挙2024

 やっと秋らしくなった?秋はあの抜けるような青い空、天高く馬肥ゆるような雰囲気、やっと11月3日文化の日にそんな空になりました。畑作業は汗が少なくなりましたが、空には雲が多い日が続いて来ました。水には困りません。畑でも我が家でも雨水貯留システムが稼働していて、タンクには常に水があります。畑は水を使うので満タンでは無かったのですが、10月末に満タンになりました。我が家は鉢植えのみの水やりで、多量には使わないのでほぼ満タン、少し減ったと思ったらまた雨が降る、こんなに水に困らない年は珍しいですね。庭木に水道の水を使わないで済むのです。10月29日(火)から30日(水)朝にかけて多量の雨が降りました。11月2日(土)もまた台風21号の影響で雨でした。今年は海水温が高いので、南の海から湿った暖かい空気が供給されるためでしょう。
 ただし11月6日(水)以降は急に晩秋の雰囲気になり、最高気温は20℃を下回り、最低気温は10℃を下回るようになるそうで、いよいよダウンの出番となりそうです。こういう急激なヒートショックで風邪を引く恐れがありますから、下着や羽織るものなどに注意する必要があります。

■ 富士山冠雪遅い・・・記録更新
 二十四節気の「寒露」も「霜降」もとっくに過ぎました。11月7日(木)はもう「立冬」です。それなのに富士山では、今季はまだ初冠雪の発表がありません。これまでの最も遅い初冠雪は2016年10月26日だったため、1894年の統計開始以降の130年間で最も遅い記録になることが確定しました。昨年の初冠雪は10月5日、初冠雪の平年日は10月2日です。富士山における初冠雪は、甲府地方気象台から冠雪が確認できたときに発表されます。冠雪の確認は「山の全部または一部が、雪または白色に見える固形降水(雹など)で覆われている状態を下から初めて望観できたとき」だそうです。富士山の麓や静岡県側から雪化粧が見えたとしても、山梨県甲府市にある甲府地方気象台から富士山の冠雪の様子が見えないときには初冠雪とはなりません。これまでの最も遅い初冠雪が記録された2016年も、実は9月25日の朝に静岡県側や山梨県の富士吉田などからは雪化粧をした富士山が見られたそうです。ところが今年はまだ目撃情報がなく、正真正銘の最も遅い記録となります。

冬になればふじみ野市からは白い富士山が見えます

■ 野菜が高い
 今の時期は秋野菜が出回って野菜が安くなるはずですが、今年は高い!コメが高い理由は別で、豊作なのに高いのです。野菜はやはり異常気象のためでしょうね。雨が多くてカラッとした晴れが少ない、暑さが続き、秋にならなかったからです。野菜の価格の優等生は本来トマトでした。1年を通して余り価格差がなかったのですが、今年は高い!なんと、最も高かったときには1個200円もしました。トマトはハウス栽培が多いので冬でも収穫されますから、一般の野菜に比べれば割高ではありますが価格は安定していました。しかし燃料費の高騰でベースアップしました。夏場は暑いのでハウスはお休み、露地ものが出回ります。ところが今年は暑過ぎてトマトの収量が減りました。冷房設備を持つハウスはほとんどないので、市場への供給量が減り価格が高騰したのです。冬場になればハウスものが出て来ますが、米同様、一端高くなったものはなかなか相場が下がりません。

秋大根が畑で育ってきています…これは青首
 大根も高い、ネギも高い、これらは露地ものが主流、ハウスものもあるレタスも高い、きゅうりやピーマンも高いですね。葉物野菜のほうれん草や小松菜も高かったのが徐々に価格が下がってきて、同じアブラナ科のキャベツや白菜も下がってきました。いつも安いのはモヤシとキノコ、施設栽培だからですが、安過ぎて廃業するところが増えているそうです。一方でニンジン、ジャガイモ、タマネギは安い、これはカレーにしなさい、ということですね。

■ 「ホクトのシメジ」上田工場で火災
 キノコが安い…なんて言っていられなくなるかもしれません。「雪国マイタケ」と並んで有名なブランドは「ホクトのシメジ」ですが、10月29日(火)午後8時半ごろ、長野県上田市にある「ホクト」の「上田第一きのこセンター」で、当時無人の「ブナシメジ」の包装作業などを行う「作業棟」から出火しました。出火から、およそ43時間経った31日午後3時すぎに、鎮火しました。一日の出荷量は、およそ10トンだそうですから、ブナシメジの価格に影響するかもしれませんね。ホクトのホームページによれば、生育期間は90日、1日の生産量はおよそ100トンだそうです。

ホクトのブナシメジ

■ 野菜も果物も安い…いわて
 一昨週岩手に行って来てビックリしたのは野菜が安い!首都圏に比べて半値です。ピーマンもビックリするほど安い!しかし関東に運べば物流費高騰で高くなるのでしょう。岩手の野菜は「いわて純情野菜」というブランド名ですが、今年は関東に比べて気候に恵まれて順調に生育したそうです。食用菊も半値、お馴染みの黄色い食用菊はもちろん、軽いので「もってのほか」も買ってきました。重かったけれど岩手リンゴも買ってきました。安いだけでなくとにかく甘くて歯ごたえが良くて美味しい、関東のスーパーではなかなかこんな美味しいリンゴには巡り合えません。もちろん1個5百円も出せば買えますが、岩手でははるかに安く買えるのですから驚きです。

岩手大学が開発した「はるか」はりんごの王様 高価ですが贈答用に大人気


岩手で開発された「きおう」 黄王の名の如く安くて美味しい


「さんさ踊り」にちなんで名付けられた早生種「さんさ」


青森りんご

■ 今年の一等米比率ナンバー1はいわて純情米
 農林水産省は10月29日に9月30日時点の米の検査結果を発表しました。1等米の比率は全国平均で77.3%と高温障害の前年を17.7ポイント上回り、全国で90%を超えたのは北海道と東北などの10県で、昨年2位の岩手県が96.1%で前年を3.6ポイント上回り全国トップでした。中でもブランド米「銀河のしずく」が99.5%、「金色の風」が98.2%、人気の「ひとめぼれ」が95.7%でした。「銀河のしずく」はコシヒカリより美味しいのにコシヒカリより安い、知らぬはホトケばかりなり。



■ 2024年コメ生産は年間需要上回り、在庫量も増加…農水省が見通し公表
 農林水産省が10月30日公表したところでは、今年の主食用米の生産量は1年間の需要量を上回るという需給見通しとのことです。これは農水省の審議会の部会で報告されたもので、今年の主食用米の生産量は683万トンと、来年6月までの1年間の需要量の674万トンを上回る見通しです。民間の在庫量は、今年6月末に153万トンと過去最低でしたが、来年6月末には9万トン増える見通しです。それでもコメの店頭価格が下がらないのは、買い付け価格をアップしたからで、需要と供給で決まる市場価格ではなく、統制されているからですね。ただ、これでコメ離れが起きて、さらに来年の在庫が積み上がるのでは?と心配します。

■ 衆議院議員選挙2024の結果
 第50回衆院選(10月27日投開票)は自民党が247→191議席(▲56)、公明党が32→24議席(▲8)、両党合わせて279→215議席、過半数233議席割れとなりました。野党は立憲民主党が98→148議席(+50)、国民民主党が7→28議席(+21)とそれぞれ躍進し、日本維新の会は43→38議席(▲5)、共産党は10→8議席(▲2)と減らしました。れいわ新選組が3→9議席(+6)、参政党が1→3議席(+2)とそれぞれ3倍に躍進しました。日本保守党は、3人が当選したほか、比例選得票率が有効投票総数の2%以上となり、国政政党としての政党助成法上の要件を満たしました。与党で過半数割れとは言え、これで負けたとは言えないのではないでしょうか。自民党は相変わらず第1党です。無所属当選組を加えれば立憲民主党より50議席ほど多い、死に票が多い小選挙区制度のお蔭です。ただ与党批判票が少数政党の躍進をもたらしたということで言えば、これまで与党を支えて来た層の離反があって、政治に緊張感が出てくるでしょう。水戸黄門が拍手喝さいを受けるような世の中ではダメなのです。

■ 結果を左右したのは政治資金問題か?
 この選挙結果の意味するものは?自民党の裏金問題に対する国民の怒りなどという報道がなされています。それは当然あったでしょう。日本維新の会の馬場代表などは、献金など一切無くして、「政治とカネ」問題を無くしようと主張していて、最も説得力がありましたが、結果は後退しました。投票日直前に自民党本部が政党支部に2千万円交付、裏金問題で無所属で戦わざるを得なかった東京24区萩生田光一元政調会長は「ありがた迷惑だ」として返金しました。2千万円という大金が「ありがた迷惑だ」と言うのなら、自身の裏金は何だったの?ということです。自民党本部が交付したお金は、政党交付金が原資ですから国民の税金です。そんなの要らないというのなら、政治資金は献金とかパーティ収入で稼がなければなりません。政治家の金銭感覚を如実に示す出来事でした。それでも当選する、野党乱立の結果です。

10月末でも伊香保・河鹿橋の紅葉はまだまだ 黄金の湯で川底は黄土色

■ 国民の焦点は生活を良くして欲しいということ
 選挙結果をひと言で言えば「暮らしを良くしてくれそうな政党に投票」という選挙結果だったということです。自公共の後退は既存政党の政策にノー!ということです。躍進を狙った日本維新の会の後退は全く別の理由です。政策的には国民の支持を得られそうだったのに、関西万博が建設資金の大幅増加で大ブーイングが巻き起こったことに加え、兵庫県知事の問題で大きなミソを付けたことが国民の不信を買ったものと思われます。参院から鞍替えして東京1区から出馬した日本維新の会の音喜多駿政調会長は、5万6979票で当選した立憲民主党の海江田万里氏、5万5040票で落選した次点の自民党の山田美樹氏に大きく離される2万9002票と3位に沈み、比例復活もならず、落選しました。日本維新の会のホープだった人にしてこの有様、結局大阪維新の会から脱却できません。党内から「馬場代表は退任せよ」との声が沸き起こっています。公明党は石井啓一代表が落選して代表交代という大きな痛手を負いました。自民党への逆風の道連れとなった感じです。共産党は支持層が高齢者で、衰退の一途です。やがて社民党みたいになって行くかもしれません。国民民主党、れいわ新選組の大躍進は、政治資金問題より生活を良くしてくれそうな党への投票、既存有力政党支持者がこれら2党と参政党、日本保守党へ流れたということです。また維新支持層もこれらに流れたと見られます。自民党支持層の穏健派は国民民主党の主張と近いため大躍進につながったのでしょう。

■ 103万円の壁?
 一躍政界のキャスティングボートを握った国民民主党は、「若者をつぶすな(手取りを増やす)」の1点で、石丸伸二式ネット選挙を展開して大勝しました。あんまり勝ち過ぎて、比例候補が足りず、自公と立憲にそれぞれ1議席プレゼントしたほどです。「103万円の壁打破」などキャッチとして響いたのでしょう。れいわの躍進も、国民の生活が第一という主張への共感の結果です。結局国民は「失われた30年」の間、国民の実質所得が低下し、貧富の格差が拡大したのは政権を担ってきた与党の責任だ、政治が変わらなければ暮らしが良くならないと判断したのです。老人の暮らしを支える代わりに、若い世代に負担を押し付ける政治はいい加減にしろという声が出てきたことも大きな変化です。突然の解散ではなく、野党が一本化するようなことが起きていたら、英国のように与党大敗で政権交代が起きていたかもしれません。
 ところで国民民主党の玉木代表が言う「103万円の壁」とは、配偶者の収入が103万円を超えると納税者本人が配偶者控除を受けられなくなるため、配偶者が103万円を超えないように就労を抑制するというものです。ところがこの壁は実質無くなっています。財務省主税局が発表している文書(PDF)をご覧ください。103万円以上稼いだ額にだけ税金がかかるわけですから、1万円多い104万円の収入がある人の所得税は500円ほどです。また、配偶者の所得控除も150万円ですから、実際には所得税がどうかというよりも社会保険料が発生する壁のほうが国民の手取りには直接響くことになるのです。この壁が「130万円の壁」で、年収が130万円を超えた場合は扶養から外れて自分自身が国民健康保険や国民年金に加入しなければならなくなるものです。国民民主党の玉木代表がこんなことを知らないわけがありません。いまだに「103万円の壁」が存在すると思い込んでいる国民が多いことを上手く利用したわけです。

■ ワールドシリーズはドヂャースが4勝1敗で優勝
 ワールドシリーズ第1、2戦はロサンゼルスのドヂャースタジアムで行われ、ドヂャースが連勝、舞台をニューヨークのヤンキースタジアムに移して行われた第3戦もドヂャースが勝って王手をかけました。5万人以上が入るスタジアムは最安値のシートが15万円と聞くと、¥150,000×50,000人=¥7,500,000,000・・・75億円ですよ。これが少なく見積もった額ですから、たった1試合で80億円以上の収入、これにテレビの放映権料などが加わるとまさしくビッグビジネスです。主催者側としてはドヂャース3勝2敗でロサンゼルスに帰り、最終戦までもつれ込めば最高だったでしょうが、戦ってる選手たちにしてみればそんなソロバン勘定など関係なし、とにかく早く勝ちたかったでしょう。これまでワールドシリーズ開幕3連勝のチームはすべて優勝しています。第4戦はヤンキースが奮起して勝ちました。第5戦は3連敗の後1勝したチームが勝ったためしがない、というのが過去のデータでしたが、ヤンキースが序盤ドドンと5点取り、ピッチャーが昨年サイヤング賞のヤンキースのエース・コール(34)ですから、これはロサンゼルスに行くだろうと思ったら、ヤンキースに思わぬミスが出て勢い付いたドヂャースが勝ってしまいました。MVPはフリーマン、素晴らしい活躍でした。ムーキー・ベッツもスゴイのひと言でしたが、他の選手たちも皆奮起して、ピッチャーの頑張りも含めて、まさにチーム一丸となっている感じがしました。大谷翔平は怪我もあってイマイチでしたが、それを押しても出るという気概がナインの士気を鼓舞した感じです。第2戦勝利投手となった山本由伸投手のピッチングをもう1回見たかったのですが、それは贅沢というものでしょう。それにしても大リーグの試合がこんなに面白いものとは、日本国民も目覚めたのではないでしょうか。

榛名神社の双龍門 紅葉が始まっています

■ 日本シリーズは下剋上DeNAが優勝
 SMBC日本シリーズ2024も白熱ですね。横浜スタジアムで開幕し、ソフトバンクが2連勝、このままソフトバンクが突っ走るだろうなと思ったら、福岡のみずほペイペイドームに会場が移ったら、DeNA投手陣が奮起、これに応えて打線も奮起、セ・リーグ3位から勝ち上がったDeNAが、パ・リーグ王者のソフトバンクに3連勝して日本一に王手をかけました。11月2日から舞台は再び横浜スタジアムへ、アウェーで勝って本拠地で負ける、普通は逆のはずがどうしたんだろう?と思ったら、ひとつヒントがありました。DH(指名打者)制度があるところでDeNAが躍動したということです。DeNAのアンソニー・ケイ投手がものすごいピッチング、DHでガイジンが活躍、これが要因です。横浜スタジアムでは再びピッチャーが打席に立ちます。第1戦でソフトバンク有原がまさかの決勝打というのも驚きでしたが、ソフトバンクは有原、モイネロが出て来ます。ソフトバンク有利かと思ったら、第6戦は雨で順延になりました。これはDeNAには恵の雨だと思ったらその通り、米国から戻ってきた筒香が大爆発して、11-2で圧勝して2連敗からの4連勝で優勝しました。

■ NPBがフジテレビ出禁
 DeNAとソフトバンクが戦っているプロ野球のSMBC日本シリーズで、日本野球機構(NPB)がフジテレビに支給した日本シリーズの取材パスを回収し、事実上の出入り禁止処分を課しました。大谷人気で注目を集めたワールドシリーズを放映したのはNHKがBSで、地上波ではフジテレビでした。これだけなら普通のことです。ワールドシリーズは朝からで、日本シリーズはナイターですから、野球いのちの筆者は両方見ました。問題はフジテレビが日本シリーズの裏でワールドシリーズのダイジェスト放送を組んだことです。ふじみ野市、三芳町の清掃工場・余熱利用施設エコパを利用するおばあちゃんたちがワールドシリーズを楽しみにしているというのを聞いてびっくり仰天しました。野球のルール知っとるのかいな?と思いつつ、大谷人気の凄まじさを知らされました。そんな状態ですから、ワールドシリーズと日本シリーズが重複時間帯なら恐らくワールドシリーズを見る人が多かったでしょう。かくなる筆者も同様です。フジテレビがニュースで放送するのは当たり前でも、ダイジェスト版を放送するのは日本シリーズへのリスペクトが無いとみなしてNPBが怒り心頭というのは理解できます。以前なら日本でメジャーの野球放送を見るなんて考えられなかったのですが、大谷翔平の大活躍で日本のプロ野球がかすんでしまいました。NPBが焦るのは当然です。さはさりながら、フジテレビはNPBに謝って、落とし前を付けてもらわなければなりませんね。
(2024年11月3日)


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