
561 富士山噴火
川越街道は黄色の絨毯が敷き詰められたよう、銀杏の葉が散って歩道を埋めているのです。日が短くなって、これから2週間が最も日が暮れるのが早い時期です。木枯らしが吹きすさぶ中、コートの襟を立てて、カサカサと落ち葉を踏みしめて歩く・・・というのが今の時期の定番なのですが、今年は様相が違います。なにしろ温かい、12月なのに20℃になったりします。革ジャン着てマフラーして都内に出掛けたら、暑くて、帰宅したらマフラーが無かった、どこかに置いてきたみたいです。ワインレッドの高いマフラーだったのに...東京では銀杏の黄葉が過去最も遅いそうです。
■ 大谷翔平はドジャースへ
エンゼルスからFAとなっていた大谷翔平投手が2023年12月9日(日本時間10日)、ドジャースと10年総額7億ドル(約1014億円)の超大型契約を結ぶことで合意したと発表しました。メジャー史上最高額で、北米プロスポーツ最高額だそうです。予想通りドジャースという結果になったのは、大谷翔平にとってもはや手にしていないのはMLBで世界一になることだけだからです。ドジャースは野茂英雄を皮切りに、日本選手が多く活躍したなじみ深い球団です。エンゼルスと同じロサンゼルスにあり、アナハイムとは45kmぐらい離れているそうです。ナ・リーグ西地区で2013年から10度の地区優勝を飾り、11年連続でポストシーズン進出中。ただ、ポストシーズンはなかなか勝ち切れず、リーグ優勝は2017、2018、2020年の3度で、ワールドシリーズ制覇したのは2020年のみ。世界一へ“あと一歩”の状況を打破するためには大谷翔平が必要だったということでしょう。しかも二刀流の長いリハビリ生活を支えたチームドクターのニール・エラトロッシュ医師という名医と、理学療法士のバーナード・リー氏という“靱帯のスペシャリスト”がいるチームという医学面から候補1となっていたのです。花巻東1年時から大谷を熱心にスカウティングし、大谷自身も高校卒業後はドジャース入りする意思を固めていたという経緯もあります。契約額にはビックリですが、「大谷効果」による増収、広告収入を考えれば十分ペイするそうです。イヤハヤ...
■ 富士山が噴火したら?・・・11月24日毎日新聞朝刊1面トップ
冬ですから、エコパのバーデプールから富士山がくっきりと見えます。富士山を見ながら円形プールを45分間、グルグルと歩いています。2023年11月24日(金)の毎日新聞朝刊1面トップは「降灰で首都圏6割避難」−富士山噴火 物資も届かず−政府試算 という記事でした。1707年の宝永(ほうえい)大噴火では、火山灰が江戸の街に2週間も降り続いたという記録が残っています。毎日新聞は、今後、同じような噴火があったらどうなるか、対策はどうなのかについて、火山防災を担当する内閣府が作成した内部資料を入手して報道したようです。それによると、噴火による降灰で通行止めになる道路が日々増えるなどして、2週間後までには首都圏の人口(約4433万人)の約6割に相当する住民に物資が届かない状況に陥る可能性があるそうです。

ふじみ野市から見た富士山
■ 降灰で身動き出来なくなり、停電も
もし1707年の宝永大噴火と同じように複数回の大噴火が起き、火山灰が東京都や神奈川県、山梨県、千葉県などに約2週間、段階的に降り積もると仮定すると、噴火の約2週間後までに、道路に積もった火山灰などのため車が通行できなくなり、物資が届かない状況に陥る住民は約2700万人、送電線への降灰のため停電に遭遇するのは約3600万人と見込まれます。首都圏の人口の約6割に当たる2670万人が避難が必要だと言われても、降灰で身動きが出来なくなるのですからどうする?家康さん。

飛行機の窓から撮った富士山
■ いつ噴火してもおかしくない富士山
政府の中央防災会議の作業部会で降灰対策について議論した時、主査を務めた藤井敏嗣(としつぐ)東京大名誉教授は「宝永噴火から3世紀がたち、マグマがたまっている可能性があり、いつ噴火してもおかしくない」と言います。噴火の時期も重要で、宝永大噴火のように偏西風の強まる冬の噴火だと神奈川〜東京〜千葉に火山灰が降り積もります。噴火から3時間で都心に火山灰が降り積もり、東京23区の一部では1日で3センチ、2日で10センチ超も降灰することが想定されます。また、二輪駆動車が動けなくなる降灰量については、降雨時が3センチ以上、雨が降っていない場合は10センチ以上と想定。電力は、降雨時に3ミリ以上の降灰で停電する可能性があると見積もられます。

富士山と本栖湖
■ もし宝永大噴火並みなら木造家屋倒壊多数
気象庁によると、江戸時代の1707年12月16日の昼前、富士山が揺れ動き大きな音を立てて噴火すると、黒い雲が広がったそうです。この日、江戸には大量の火山灰が降り、今の川崎市ではこの日だけで5センチも積もったと伝えられています。噴火は勢いが盛んになったり衰えたりしながら、16日間続きました。宝永大噴火以降富士山は鳴りを潜めているだけに、地下では着々とマグマが溜り、エネルギーが蓄えられていると考えられます。将来、同じような噴火が起きたら、人口が集中する東京都だと、噴火後およそ2週間後でも降灰厚30センチ以上の地域はほとんどないものの、3〜30センチの地域は新宿区付近などで生じる、という見通しが導き出されています。神奈川県や山梨県の中には、30センチ以上の地域があると推定され、噴火から1日後に約1万人分、3日後までに約8万人分、2週間後までに約43万人分の木造家屋が倒壊すると見込まれています。

愛鷹山付近よりみる富士山山頂(左端が剣ヶ峰)と宝永火口(2011年3月26日撮影:中野
俊)
■ タモリステーションでも「富士山噴火」特集
翌11月25日(土)、テレビ朝日では20:54からタモリステーションで、「富士山噴火 その時日本は? 〜令和最新!生活シミュレーション〜」という番組が放映されました。毎日新聞を見ていただけに、オッと思わず見入ってしまいました。いつ起きても不思議ではない、富士山噴火・・・単に恐れるだけではなく、どのような備えが必要か、徹底的にシミュレートしていく『タモリステーション』・・・MCタモリとテレビ朝日アナウンサー・安藤萌々さんが実際に宝永釜の噴火火口を訪れてルポしました。スタジオゲストは野口 健(アルピニスト)、藤井敏嗣(東京大学名誉教授 富士山科学研究所所長)、高荷智也(防災アドバイザー)さんでした。
■ さまざまな角度から富士山噴火を検証
古くから霊峰としてあがめられ、2013年には世界文化遺産に登録された“富士山”は、美しく荘厳な姿で日本人の心のふるさとであるばかりでなく、今や世界中の人々を惹きつける、日本のシンボルです。しかし、忘れてはならないのは、富士山はれっきとした活火山であるという事実です。ここ300年ほどは静穏を保っていますが、決して活動が止まったわけではありません。では・・・もしも今、富士山が噴火したら日本はどうなってしまうのか・・・?『タモリステーション』では、霊峰・富士の火山としての側面に注目しました。ひとたび噴火が起きたら、どれほどの被害が考えられるのか!? 我々はどう対処すればよいのか!? 被害を最小限に抑えるためにはどんな備えが必要なのか!? さまざまな角度から富士山噴火を検証する番組でした。タモリと安藤アナが自ら富士山へ出向き、宝永大噴火の際に生じた宝永火口を訪れました。また、タモリは富士吉田市にある“富士山科学研究所”にも緊急取材しました。人工的にマグマを再現する実験を行い、溶岩流や火山灰のメカニズム、予想される被害エリアについて学びました。東京をはじめとする首都圏を襲う火山灰量を予想し、降灰によって鉄道、食糧、電力、ガス、水道など都市機能はどうなってしまうのか?ガラスの破片が含まれているという火山灰は人体にどんな影響をもたらすのか、その脅威も探るスゴイ番組でした。つぎの噴火口は富士山本体ではなく、富士吉田市のどこか、もしくは富士宮市かもしれない、住民の皆さんにインタビューしたら、皆さんもしかするととは思うけれど、もしそうなったらその時はその時だ・・・という反応でした。肝が据わっているというか、日本列島には何処にも安全な所が無いという現実に開き直っている感じでした。

テレビ朝日アナウンサー・安藤萌々さんとタモリ(テレビ朝日HPより)
■ 関東ローム層
ただ地震などと違って噴火はある程度予兆があるとは言われますが、1991年6月3日の「雲仙普賢岳噴火」では火砕流により43名、2014年9月27日の「御嶽山噴火」では水蒸気爆発の噴石で63名が犠牲になりました。後から検証すると予兆らしき振動はあったようですが、警告レベルまで行っていませんでした。もし富士山が噴火したらとてもこんなものではすまないでしょう。私たちの足元を掘ると30pも掘れば赤土が現れます。火山灰土ですね。関東ローム層は古い時代の噴火によって堆積された火山灰土の地層です。一番新しい立川ローム層でさえも1万年前までの堆積物ですよ。だから、300年前の宝永大噴火なんて誤差範囲みたいなものです。
■ 朝ドラ「ブギウギ」が面白い
NHK連続テレビ小説「ブギウギ」は109作目の朝ドラで、趣里が戦後の大スターで「ブギの女王」笠置シヅ子さんをモデルにした主人公スズ子を演じています。大阪の下町にある小さな銭湯の看板娘・花田鈴子が宝塚を落ちて、大阪・道頓堀にできた少女歌劇団OSKへ運よく滑り込みます。戦争の苦難を乗り越え、スターへと駆け上る姿を描くオリジナル作品です。
2023年12月7日放送の回は特に感動しました。“日本ポップス界の父“と称される作曲家の服部良一さんがモデルの羽鳥善一(草なぎ剛、なぎは弓へんに剪)が企画した合同コンサートは、ブルースの女王・茨田りつ子(菊地凛子)とスウィングの女王・福来スズ子(趣里)の共演が評判を呼び、客席は満員、父の梅吉(柳葉敏郎)もカメを連れて客席にいました。いよいよ開演、りつ子の渾身(こんしん)のスピーチ、そして「雨のブルース」を歌います。菊地凛子もスゴイですね、淡谷のり子の歌を自ら歌う・・・これは余程自信が無いとできませんね。なんと、CDも発売されるそうですよ。淡谷のり子の透き通った高音は、今でも耳の底に残っています。迎えたスズ子の出番。戦死した弟・六郎(黒崎煌代)を思うスズ子のために羽鳥が描き下ろした「大空の弟」をたずさえ、スズ子はステージへと歩みを進め、涙を流しながら熱唱します。歌い終わると泣き崩れますが、羽鳥の「しっかりしなさい」という言葉で立ち上がります。そして「ラッパと娘」を歌い、劇場は大いに盛り上がる・・・という、ほぼステージ歌唱の回でした。「朝ドラ受け」が有名な「あさイチ」では、鈴木菜穂子アナはもう涙目、博多大吉は「大空の弟」について「圧巻でしたね」と話すと、華丸も「あんなストレートな歌詞と思わなかった」と驚きのコメント。大吉は「余計なお世話かもしれないけど、今年の紅白(歌合戦)は出られるでしょう。レコ大も決まりでしょう」と語りました。近年評価が急降下のレコード大賞についてはやや皮肉っぽい気もしましたが...。ネットも大反響で、「趣里さん凄すぎ」、「りつ子様微笑んだ!」、「ブラボー!」、「金曜日の回みたい」などという書き込みで溢れたそうです。趣里は伊藤蘭、水谷豊の娘とは言え、「ブギの女王」笠置シヅ子の歌を、自ら歌唱して「凄い!」と言われるのは、ハンパな才能ではありませんね。

ブルースの女王・茨田りつ子とスウィングの女王・福来スズ子の合同コンサート、後方は指揮する羽鳥
スズ子が「大空の弟」を歌っている場面です(NHKのSNSより)
■ 素敵な「師弟愛」
NHK朝ドラ『ブギウギ』で描かれるヒロインと天才作曲家の「師弟愛」が、とにかく素敵です。2人の師弟関係が強固になったのは、スズ子が1.5倍の給料を提示されたライバル会社(東宝みたいですね)への移籍騒動の時です。羽鳥善一は、「これを見ても君の心が変わらないなら仕方がない」とスズ子のために作っていた曲の楽譜を渡し、スズ子も師が手がけた歌を歌いたいという自分の思いに気付きます。大騒動を起こしてしまい、“自分には歌う資格がない“と落ち込むスズ子に羽鳥が「これからも人生にはいろいろある。まだまだこんなもんじゃない。嬉しい時は気持ちよく歌って、辛い時はやけのやんぱちで歌うんだ!」と語ります。このセリフは、その時々の感情のまま歌って表現するというスズ子の原点を気付かせると同時に、“ショービジネスはそんな甘っちょろいものではないよ“とこの世界で生きる覚悟を伝える意味も込められています。羽鳥とスズ子の師弟愛が伝わる場面でした。戦時下で自由に歌えなくなり思い悩むスズ子に対し、自らの信念を貫く歌手・茨田りつ子(菊地凛子)の公演のチケットを渡すなど、スズ子が奮起するような機会をさりげなくアシストする羽鳥は、まさに師匠の理想像です。
■ 師弟関係は“分け合う関係“
歌のレッスンは厳しくても、それが終われば羽鳥の家族とも一緒に楽しく食事をします。家族ぐるみの付き合い・・・昭和には、そのような師弟関係は珍しくありませんでしたが、今はもう無いみたいです。将棋の藤井聡太八冠の師匠である杉本昌隆八段は「師匠は技術や魂を弟子に伝承し、弟子はひたむきさを師匠に伝える。その姿を見て師匠は刺激を受ける」と語り、こうした師弟関係を“分け合う関係“と表現しましたが、これと似てますね。「ラッパと娘」のレッスン中に羽鳥が何度も歌の出だしをやり直させるシーンでは、「もう一度」と繰り返す草なぎさんの芝居がコミカルで、決してパワハラに見えませんでした。スズ子が自ら、心から楽しく歌えるようになるまで何度でもレッスンし、「こうしろ」とは言わない。なぞかけみたいですが、スズ子が自分で考え、体得するように仕向けているのです。スズ子と羽鳥の関係も“分け合う関係“という表現がしっくりきます。男女という枠を超えて、音楽で結びつき、互いのひたむきさから刺激や励みを分け合っている・・・そうした理想的な師弟関係が、視聴者の胸に響くのです。

どう歌えば?・・・「3、2、1、0」羽鳥はスズ子にけしかけます(NHKのSNSより)
■ ディナーショー
川越プリンスホテルでのディナーショーに娘夫婦まじえ4人で行きました。まあ忘年会ですね。山田龍二さんはエコパ仲間だし、産業人会でお世話になっているシャンゴーの鷹も出ることだし...


良く飲み、良く食べました
■白堊芸術祭・歌の祭り
12月6日(水)は神保町で在京白堊会の幹事会兼忘年会でした。翌日も神保町に出掛け、文房堂4Fギャラリーで開催の「白堊芸術祭」に足を運びました。歌の祭りもやってました。

上の「文法堂」は間違い、正しくは「文房堂」です。三省堂書店の向いです

歌の祭りはピアノ伴奏で、16名が各2曲、いろいろなジャンルの歌を歌いました
■ モリハチ祭り
毎年恒例の「モリハチ祭り」は、盛岡・八幡平広域観光エリア・・・岩手県内10市町(盛岡市・八幡平市・宮古市・滝沢市・雫石町・葛巻町・岩手町・紫波町・矢巾町・岩泉町)と秋田県内2市町(鹿角市・小坂町)で構成されている「モリハチ」の旅の紹介と、盛岡冷麺やきりたんぽ、りんごなど「モリハチ」の特産品が販売されるイベントです。今年も早速初日に行って、いろいろ買ってきましたよ。
・日時 12月7日(木曜日)から 12月11日(月曜日)まで 10時から 18時まで (*最終日は16時まで)
・場所 文京シビックセンター 地下2階区民ひろば(文京区春日1-16-21)
・アクセス:東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅(5番出口)直結
都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅(文京シビックセンター連絡口)直結
JR中央・総武線水道橋駅(東口)徒歩約10分。

■ かつや
とんかつ専門店・全力飯「かつや」は12月7日から12月10日まで、「年末感謝祭」キャンペーンを開催、「お蔭様で25周年、とってもお得な4日間」ということで、早速池袋駅西口の店舗でカツカレー(竹)を頂きました。957円→605円ですから▲352円です。普段利用する川越市砂や渋井の店舗は従業員が日本人ですが、この店はインド人みたいな人が多いですね。でもみんな働き者で、愛想も良く、日本語が上手です。

■ ビバホーム
ちなみに「かつや」はアークランドサカモト傘下で、我が家の近くのホームセンター「ビバホーム」も同じです。「ビバホーム」も12月6日から10日まで、「ビバホーム倶楽部カード会員様限定 最大10%OFFの優待セール」を開催中です。


■ 鶏卵今冬も高騰か?
全国4ヶ所の養鶏場で鳥インフルエンザの発生が相次ぎ、卵が品薄となる「エッグショック」が再燃する懸念が出てきました。春先のピークから下落傾向にある価格は最高値を更新する可能性も指摘され、クリスマスや年末年始商戦を前に業者らは戦々恐々です。卵卸大手「JA全農たまご」の相場によれば、Mサイズの月平均卸売価格(東京地区)は今年4月と5月に1キロ当たり350円を記録し、統計が公表されている1993年以降で最高値となりました。価格はピークを過ぎて下落傾向にあり、今年11月は1キロ254円となっていますが、専門家は「昨季殺処分された採卵鶏約1650万羽のうち4割はまだ回復していません。供給態勢が完全に戻っていない現状で昨季並みに感染が広がれば、1キロ380円となる可能性もあります」と指摘しています。今年、養鶏場での鳥インフルエンザは11月25日に佐賀県で確認されて以降、茨城、埼玉、鹿児島の各県で発生しました。埼玉でも毛呂山町に端を発し、県北に拡がっています。
■ 違法捜査〜冤罪止まず
噴霧乾燥器メーカーのリーディングカンパニー;大川原化工機株式会社の代表者らが逮捕・勾留され、検察官による公訴提起が行われ、約11ヶ月もの間身体拘束された後、公訴提起から約1年4ヶ月経過して、第1回公判の直前であった2021年7月30日に東京地検が公訴取消しをしたのです。ナント!6月30日に証人尋問された警視庁公安部外事第一課の現職警部補2人が「捏造です」など、自らの組織の捜査について告白したからです。この事件では大川原化工機の技術者で顧問だった相嶋静夫さん(72歳)が拘置中に体調を崩し、胃がんで死去しました。大川原正明社長らが国(検察庁)と東京都(警視庁)に約5億6500万円の賠償を求めた訴訟は東京地裁(桃崎剛裁判長)で9月15日に結審しました。判決は12月27日の予定です。筆者も以前、近くの造粒機製造会社の社長が、兵器につながる機械を輸出した疑いで逮捕された事件で、これは冤罪だと主張したことがありました。この人もその後無実であることが分かりましたが、警察権力とは恐ろしいものだとの感を深くしたものです。同じことがまた繰り返されたか・・・と愕然としました。
■ 政界大波乱
パーティー収入のキックバック事件で大騒動です。キックバックされても政治資金収支報告書に記載すれば問題にはなりませんが、不記載で「裏金」になっていたことが問題視されています。松野官房長官の記者会見や岸田首相の国会答弁は、国民を愚弄しているとしか思えませんでした。「派閥が調査して結論を出すものと承知しているので、政府の立場としてはお答えできない」とか、「事件として告発されており、捜査に影響するのでお答えできない」とか言いますが、政府の立場じゃなくて、政治家として答えてよと言われても壊れたテープレコーダーのように同じ答えを繰り返すばかり。司法の捜査に影響するから答えられないなんてこの事件に関しては関係ありません。やましいことが無ければ堂々と答えればよいだけの話ですから、答えられない=その通りだと言っているわけです。国会開会中ですから東京地検特捜部はまだ手を付けていませんから、捜査に影響するはずがないのです。ハッキリ言ってもらったほうが検察も手間が省けるというものです。
しかし12月10日になって岸田文雄首相は、裏金を受け取った疑いが浮上した安倍派5人衆;松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一・党政調会長、高木毅・党国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長を交代させる意向を固めたという報道が流れました。近く事実上の内閣改造・党役員人事変更に踏み切るとのこと。政権の要職から、安倍派の幹部を一掃する構えに見えます。下村博文・元文科大臣も告発されていますし、安倍派座長の塩谷立・元文科大臣にも疑惑が報道されていますが、新たに元五輪相の橋本聖子参院議員、大野泰正参院議員、池田佳隆衆院議員、谷川弥一衆院議員等の名前も出て来ています。同派全体では議員数十人が直近5年間で数億円規模の還流分を記載していなかった疑いが浮上しています。12月13日以後、国会が閉会して以降の検察の捜査がどうなるかですが、もしかするとこれをチャンスと考えてる人も居るかもしれません。岸田首相は何事にも後手後手で、政権自体持つのでしょうか?
■ 為替急変動
日銀の植田総裁が国会で「年末から来年にかけて、一段とチャレンジングになると思っている」と述べました。ドル円はやや円高ドル安方向へ動くだろうと予想していましたが、この発言をきっかけに長期金利が大幅に上昇し、円相場は、およそ4ヶ月ぶりに一時1ドル
= 141円台まで上昇したあと、145円に戻す荒い値動き、その後144円台でウロウロしています。円安を期待する日経平均株価は一時600円以上値下がりしました。しかも日本円が米ドルのみならず、ユーロや豪ドル、NZドルに対しても円高に進む、いったいどうしたことか?日銀の植田総裁は学者ですから、前任の黒田総裁の「異次元の金融緩和」は、中央銀行としてやってはならないことだったので、是正しなければならないとは考えていたものの、身動きが取れませんでした。しかし米国の利上げが天井に達し、今後は利下げに向かうとの見通しが出てきたことで、やっと正常化に向けて動き出そうかという局面です。日銀は12月18日・19日に金融政策を決める会合を開きますが、そこでマイナス金利を解除する可能性は低いとみられるものの、今後の金融政策についてどう議論されるかが次の注目点となるでしょう。バンクオブアメリカなどは、2024年には一旦155円まで円安になった後120円台になると予想していますが、多くの経済アナリストは130円から140円台という声が多いようです。
(2023年12月10日)

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