544  草津と万座U

 台風6号が先島諸島から沖縄や奄美群島を長い期間強風、大雨にさらし、その後西への進行をやめ、一転Uターンして東方向に進路を変える、更にくるっと左折して北に向かい、九州から朝鮮半島を縦断して、九州、中国、四国地方におおきな被害をもたらしました。その後発生した台風7号は関東直撃の様相でしたが、太平洋高気圧が張り出して向きを変え、甲子園目指して進んだため、15日の試合は中止、1日順延となりました。ちょうどお盆の時期ですから、飛行機は飛ばない、新幹線も止まる、皆さん予定を切り上げて宿もキャンセルして一足早く帰る、各地で大雨と強風の被害が出る、大変な騒ぎでした。

■ 戦争の記憶
 今年は蝉が鳴かないなと思っていました。暑過ぎて蝉が鳴くのを忘れたのだろうか?などと思ったのです。ところがこれは蝉のせいではなく、7月が暑過ぎて、連日猛暑日だったためで、本来セミが鳴くのは戦争の記憶が思い出される頃・・・8月なのです。8月6日は広島原爆忌、8月9日は長崎原爆忌でした。原爆に先駆けて日本各地でB29による空襲があり、多くの街が焼かれ、民衆が死に、負傷しました。沿岸部は艦砲射撃によって、ボコボコに破壊されました。沖縄などは多くの民衆が死にました。4人に1人ですよ。明らかな戦争犯罪です。よくぞあれだけの物量の爆弾や砲弾があり、しかもそれを輸送する機材や燃料があったものだと今考えても驚きです。イヤ、冷静に考えてみれば日本という小さな島国を攻撃することなど、米軍にとってみればなんちゅうことのないことだったのかもしれません。8月15日・・・終戦、「時運の趨く所、堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、以って万世の為に太平を開かむと欲す」・・・との「終戦の詔勅」、あれからもう78年経ちましたから、戦争の記憶がある人は80台半ばを越え、戦地で従軍した生き残りの人は100歳以上ですから、大抵この世のひとではなく、もはや戦争の記憶は失われつつあるようです。しかし筆者は両親から良く言い聞かされたので、戦争だけは絶対にしてはいけないということが心に沁みとおっています。これだけはどんなに、何を言われようと、曲げるつもりはありません。


編集主幹:山田武秋氏

■ 反戦は日本の使命
 いまロシアのウクライナ侵略が起きて、戦争に対する議論が盛んです。「核の傘」ということで原爆や水爆は必要悪なんだ、核戦争を起こさないために必要だと主張する人が居ます。日本では防衛予算を大幅に増やして、侵略に備えようという意見が多数派です。自民党の小野寺なんとかいう人なんか典型ですね。ところが意外にも過去の防衛大臣経験者の中には慎重派の人が多いのです。それは過去の戦争についてよく知っているからです。戦争は一旦起きてしまえば、それを抑止することは困難です。ましてや核のボタンを握る人が狂っていたりしたら人類破滅につながるでしょう。だから、核廃絶は絶対に必要なのです。太平洋戦争はなぜ起こったか?日本の右派の人の中にはいまだにあの戦争には日本の正義があったという人が多数います。そもそも勝ち目が無いと主張した海軍と、何を弱気なことを言っているのかと怒り狂う陸軍のせめぎあいがありました。どちらもトップのルーツは南部藩というところにいささか忸怩たるものはありますが...戦争というものは「勝てば官軍」、すなわち負けた方には正義はあるかもしれませんが理が無いのです。国のために命を捧げた英霊の御霊に・・・・と言って靖国神社に参拝する人が大勢います。しかし、戦争で死んでいった人は何故死ななければならなかったか、国のためですか?英霊の御霊に誓うのならば、二度と戦争を起こさないと誓うべきなのです。戦争は結局、欲によって起きているのです。ロシアのような常任理事国が戦争を起こしたら、国連なんて機能しません。だからこそ、世界中の国々に訴えてロシアの世論を反戦に導く必要があるのです。いまロシアに明確に味方する国はごく少数ですが、ロシアに反対する国もまたそんなに多くありません。中国やインドという大国のみならず、グローバルサウスと呼ばれる力のある新興国などはどちらかと言えばロシア寄りです。何故なら過去の歴史の中で散々欧米列強に植民地として侵略されてきた事が忘れられないからです。日本は例外でしたが、分をわきまえずに逆らって、叩きのめされました。その経験があるのですから、日本はこれらの国に粘り強く交渉して、ロシアに戦争をやめさせる努力をしなければなりません。被爆国、敗戦国だからこそ、ウクライナ国民の気持ちが分かる、「勝てば官軍」にしてはならない、ここに日本が果たすべき役割があるのです。

お盆の迎え火と送り火


靖国神社の鳥居

■ 少年野球合宿から草津温泉に向かう
 例年8月第1週の土日は少年野球合宿です。今年は2019年以来4年振りに実施されました。この合宿からそのまま草津〜万座と温泉避暑に出掛けました。4年前の6月に草津〜万座巡り、その報告を336『草津と万座』(2019年8月18日)に書きました。ちょうど4年前ですね。
 少年野球合宿2日目、朝ラジオ体操して、四季の湯温泉ホテルヘリテイジ(埼玉県熊谷市小江川228)の朝風呂に入り、我が家から33.5km、車で迎えに来て貰い、草津温泉へ向かいました。県道47号を進み武体西交差点を左折して寄居方面、彩甲斐街道/国道140号に入ります。1q先右折して県道69号へ、左折して県道75号に入り関越沿いに走ります。上里町堀米交差点右折して県道131号に入り、国道17号新町バイパスに入り神流川を渡ります。北藤岡を過ぎ、かつて勤務していた会社の藤岡事業所看板を左手に見て「あ〜懐かしい」・・・国道17号バイパス真っ直ぐ、上並榎町交差点を左折して県道29号下室田/高崎経済大学方面へ向かいます。烏川に沿って進み、室田交差点を直進して、そのまま国道406号を中之条方面へ進みます。途中左手に東京電力の大きな変電所が有り、いつものように「道の駅くらぶち小栗の里」で休憩しました。小栗上野介墓所のある東善寺から緩やかに右回り、山道をクネクネと登り北上、倉渕温泉長寿の湯を過ぎ、上り終わって下りに入ると右手に国定忠治の墓;忠治地蔵があり、間もなく大戸関所跡左折、1kmほどして大柏木方面右折して377号に入り、八ッ場ダム工事のために新しく造ったトンネルを出ると川原湯温泉、375号に突き当り、T字路左折して、JR吾妻線を越えて吾妻川の橋を渡ると「道の駅八ッ場ふるさと館」があり、交差点を左折して、浅間・白根・志賀さわやか街道/国道145号を進みます。浅間酒造観光センター過ぎて、大津交差点を過ぎて、浅間・白根・志賀さわやか街道/国道292号草津方面に向かいます。メロディラインを過ぎ、コマクサ群落のある「道の駅草津運動茶屋公園」を過ぎて草津市街に入り目的の宿に向かいました。ホテルヘリテイジから111kmです。草津温泉は賑わっていました。やっと人が戻ってきた感じですね。ただしそれに伴って大分宿泊料金は上がりました。チェックイン・・・ツイン洋室 【禁煙】早速入浴です。草津の湯は酸性度がキツイので、髭剃り跡がぴりぴりと痛みます。夕食後、また入浴、雨が降ってきました。夜はかなり雨が降りました。さすが、全く雨が降らずカラカラ乾燥しているふじみ野市とは大違い、道理で緑も生き生きとしてますね。

草津湯畑の冷ました湯の鮮やかなエメラルドグリーン


コロナ禍で閑散としていた頃の草津湯畑


草津湯畑の夜景

■ 念願の「チャツボミゴケ公園」へ
 翌朝チェックアウトして、かねて行きたかった「チャツボミゴケ公園」へ、群馬県吾妻郡中之条町入山13-3です。どうせ行くのなら途中行ったことのないところに寄ろうと思いました。浅間・白根・志賀さわやか街道/国道292号を進み、入山を左折して品木ダム(上州湯の湖)に向かいました。品木ダムを過ぎてクネクネ進み右折して県道55号へ、途中田代原シャクナゲ公園とかザゼンソウ公園がありますが、ザゼンソウもシャクナゲも季節外れなので寄りません。ちゃつぼみの里工房前を左折して目的地まで23分12.5km、チャツボミゴケ公園第一駐車場に着きました。

■ 品木ダム(上州湯の湖)
 品木ダム(上州湯の湖)に寄りました。吾妻川は草津白根山や草津温泉の水が流れ込むため、そのままでは強い強酸性になってしまう、その強酸性を中和するために品木ダムが造られました。強酸性では魚も生きられないからです。中和のために投入された炭酸カルシウム(石灰)と酸(硫酸・塩酸)との化学反応により発生する中和生成物を貯留することを目的としています。ダムの水はエメラルドグリーンで、草津の湯畑のような色をしています。ここでは水力発電もしています。

ダムサイト 右から下を見下ろすと堤高43.5m、幅106mの堰堤です


きれいなグリーンはところどころ色が違います
三つの川から流れ込んだ水をここで中和しているからです


貯留された中和生成物を浚渫(しゅんせつ)する工事を東亜建設工業が行っています


クレーンでダムの湖底を浚渫しています

■ 群馬鉄山で掘った鉄鉱石をロープウェイで旧太子(オオシ)駅へ移送
 449『怒り』(2021年10月19日)で、ホッパー遺構;旧太子(オオシ)駅を紹介しました。鉄の需要が急増した太平洋戦争中の昭和20年に、今はチャツボミゴケ公園になっている「群馬鉄山」から鉄鉱石を搬出するために造られた駅で、鉄山で採取された鉄鉱石を貯めて、貨車に積み込む「ホッパー」と呼ばれる施設の跡です。群馬鉄山から索道(貨物用ロープウェイ)で運ばれてきた鉄鉱石を、このホッパー上部の貯炭槽に貯めていました。その後、ホッパー下部の引き込み線に入れた貨車に鉄鉱石を積み込み、製鉄所のある川崎などに運び出していました。

ホッパー遺構;旧太子(オオシ)駅


野反湖は天空の湖、その美しさはいつ行っても感動します

■ チャツボミゴケ公園
 チャツボミゴケ公園の名前の由来になっている「チャツボミゴケ」とは、強酸性の水が流れる場所でしか生息できない希少なコケです。実はこのチャツボミゴケとバクテリアの生産活動により、鉄鉱が生成されるそうなのです。戦後の1966年まで鉄鉱石が露天掘りにて採掘され、ここで採れた鉄鉱石を運び出すのに旧太子駅が利用されていました。露天掘りのくぼみに動物が落ちると、抜け出せずにそのまま死んでしまうことから、「穴地獄」と呼ばれます。地図はコチラをご覧ください。

第一駐車場の受付で入場料600円を払います


穴地獄へはバスで向かいます


バスを降りて穴地獄に向かう歩道にはパッドが敷かれていて歩きやすくなっています


途中に中之条町が設置した案内看板が有りました
【P】でバスを降りて、温泉大滝を右に見て「褐鉄鉱」という鉄の露出したところを見てチョット行くと左手にこの案内板有り


穴地獄をぐるっと回る遊歩道は木道です


チャツボミゴケが生えてます


このアジサイのような花は?ウツギみたいです


ボコボコと川底から泡が沸き上がっています 強酸性の湯水には硫化水素も含まれます


露出した岩にチャツボミゴケが生えて強酸性の水が流れます


赤茶けた色は鉄の色


蟻地獄遊歩道から降りてきたらバスが待っていました

■ 草津白根志賀の山岳道路を走る
 チャツボミゴケ公園から万座高原ホテルへ向かうのに直行すれば26.9km/43分、これは途中寄り道観光しなければなりません。県道55号中之条草津線をクネクネ走り、右折して浅間・白根・志賀さわやか街道/国道292号、志賀高原/白根山方面へ、草津温泉スキー場のバンジップ前を通り、武具脱の池、殺生河原、見晴台、退避壕を過ぎると休業中の草津白根レストハウスの両側に左:弓池、右:湯釜が有ります。草津白根山の山岳道路はいつ走っても絶景ですね。ただしこの日は五里霧中です。やがて左:万座、右:志賀高原の分岐点到達。すぐ右は白根山頂です。上信越高原国立公園の山岳道路は晴れていれば快適、何度も行きましたが、「日本国道最高地点碑」や、県境の宿;渋峠ホテルは建物の真ん中が長野県/群馬県と分かれています。この辺りは目の錯覚で下りなのに上っているように見えたりします。少し進むと右手に横手山頂があります。ここも県境です。

草津温泉スキー場 バンジップ前


白根山はもうもうと水蒸気を吐いてます(晴れていたときの写真)


自転車の若者たちが日本国道最高地点2,172mの標識を前に感慨ひとしおです

 
【左】2019年   【右】2023年
今回は五里霧中、背景は鼠色、何も見えません

チャツボミゴケ公園を含むラムサール条約の芳ヶ平湿原は天気が良ければこんな風に見えますが


この日は五里霧中 見下ろしてもこんな有様


渋峠に着きました

右が渋峠ロマンスリフト乗り場
左が渋峠ホテルという案内看板


五里霧中なのに渋峠ロマンスリフトは動いています 乗る人いるの?
イヤイヤ、駐車場に車がありません このリフトに乗ったらロマンスどころか夢中に向かうのでは?


県境の宿;渋峠ホテルは建物の真ん中が群馬県/長野県と分かれています
左へ行けば草津温泉や万座峡、右へ行けば志賀高原

■ 万座峡へ・・・熊と遭遇
 浅間・白根・志賀さわやか街道を引き返し分岐点まで戻る途中は霧で、ライトを点灯しても一寸先も見えないような状況、慎重に走行します。分岐点で右へ、県道466号に入ります 。浅間白根火山ルート/軽井沢/鬼押出し園/万座温泉の表示があります。くねくね下っている途中で道路を黒いものがよぎりました。アッ、熊だ、右手のコンクリートの壁を器用によじ登って、笹の林へと消えて行きました。そんなに大きくない月の輪熊でした。居るんですねぇ。やがて万座温泉のホテル群が見えて、左手に万座ホテルじゅらくの建物が見えました。道路沿いに日進館ヒュッテがあります。外ヶ谷過ぎてT字路にぶち当たりますと右手に万座湯畑、薬師堂、各種展望台があります。中でも熊四郎山展望台は一番高くて見晴らし絶景。展望台に登ったところでいきなりザ〜〜ッと雨が降ってきました。ホウホウの体で駐車場に置いた車まで下りました。この辺りには万座亭別館、松屋ホテル、湯の花旅館や日進館、プリンスホテルなど各種ホテルがズラリと並びますが、もはや廃業した宿は哀愁を誘いますね。

正面が日進館ヒュッテ
案内板には後方が万座ホテル聚楽、右手が名所・湯畑・展望台・薬師堂、湯の花旅館、松屋ホテルとあります


軽井沢方面を見下ろすと、右手高台に万座プリンスホテル、左手下の川沿いに万座高原ホテルが見えます


展望台の方へ登って行くと熊四郎山が見えました


下に見えるは万座湯畑 その向こうに日進館万座温泉ホテルや旅館万座亭が見えます
左奥には万座プリンスホテルが見えますね


T字路にある万座温泉施設案内図の看板


以前は万座プリンスホテルに二度ほど泊まりました


万座プリンスホテルの露天風呂「こまくさの湯」は、下界を見下ろして優雅に浸かれます
白くてきれいな湯ですが、やはり強酸性です

■ 病み付きの万座高原ホテル
 万座温泉には各種ホテルがズラリと並びますが、独立したレストランや売店はありません。わずかにチョット下ったところに万座自然情報館という施設があって、わずかに土産物やお菓子を売ってる程度、普通の温泉街のつもりで行ったら食いっぱぐれます。万座温泉は海抜1,800m、緑に囲まれた上信越高原国立公園の中の高山温泉郷です。源泉は硫黄泉で約80度の高温泉、湧出量は1日に540万リットルに達しています。源泉は、姥湯(湯畑)、大苦湯、錫湯、鉄湯、苦湯、ラジウム北光泉、法性の湯などがあり、お風呂を巡りながらさまざまなお湯を楽しむことができます。目当ての万座高原ホテルは万座川の谷の川沿いにあり、以前じゃらんで人気投票したらお風呂が東日本1となった宿です。前に泊まったときは素泊りで、食べ物を持ち込みました。今回は二食付きにしました。四つの自家源泉を有し、白濁の湯はもちろん、万座温泉でも珍しい黄色いお湯や透明なお湯を堪能できる名物「石庭露天風呂」と、内風呂と露天風呂で異なる泉質のお湯を楽しめる「百泉の湯」と、宿にいながら湯めぐり気分で温泉三昧が楽しめます。「石庭露天風呂」は混浴で、男は腰に大きなタオルを巻く、または長い浴用パンツ着用、女は大きなバスタオルで胸から腰、膝まで覆うか、専用浴用着(ワンピース)を着用します。不思議なもので、こういうお風呂では恥ずかしいも何もあったものではありません。皆さん楽しそうに入浴を楽しんでいます。ただお風呂の中でヒシッと抱き合っている男女には、さすがに目のやり場に困ります。老若男女、様々な人が入浴していますが、会話からして、リピータが多いことが分かります。今回は雨の露天風呂でした。高山植物の宝庫で、しのぎやすく涼しい避暑地ですが、涼しいどころか、浴槽から出ると寒い!姥湯(湯畑)と大苦湯は白濁の湯、竜泉の湯は黄色い湯、嬬取の湯は透明で強酸性のピリピリした湯です。真夜中にまた入浴しました。ライトアップされて綺麗ですが、「キツネに注意!」とあって、キツネも入浴しに来るのか、とやや不安。さすがに誰も居らず一人でしたが、前来た時は満天の星空、今回は雨、まあ、雨も良し。翌朝は「百泉の湯」を楽しみました。ブッフェの食材も良し、また来よう!万座高原ホテル11時チェックアウト、再び草津温泉を経由して帰宅、「道の駅くらぶち小栗の里」で野菜を買い込みましたが、その新鮮なこと、安いこと、帰宅してスーパーに行って、もっと多量に買って来るべきだったと後悔しました。

今やプリンスホテルの姉妹館「万座高原ホテル」が病み付きになりました


「石庭露天風呂」は様々な色と泉質の湯を楽しめます


夜の「石庭露天風呂」

■ 夏の甲子園BEST16揃う
 第105回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕、甲子園)は二回戦が終わりBEST16が揃いました。台風7号直撃で8月15日の三回戦を中止して一日順延しました。余り波乱の無い、予想通りのチームが勝ち進んでいる印象です。初日第二試合共栄学園(東東京)−聖光学院(福島)戦に注目していると前回書きましたが、順当な結果でした。その次の試合で連覇を目指す仙台育英(宮城)がいきなり浦和学院(埼玉)と当たる屈指の好カード、ところが浦学が浮足立った面があり珍しく守備の乱れがあっていきなり大量点食らい、3回終わって9-0、4回表浦学は猛打で一挙4点GET、しかし仙台育英は5、6回で6点取って突き放しますが、7回表またもや浦学は猛打で一挙5点返して15-9と追いすがります。8回裏仙台育英は4点加えてダメ押し、浦和学院18安打、仙台育英19安打の壮絶な打ち合い、仙台育英の誇る150キロトリオ湯田−高橋−仁田がこれだけ打たれるんだ、とビックリ。しかし浦和学院の繰り出した6人の投手に対し機動力を絡めて襲い掛かった仙台育英は強かった!仙台育英は二回戦で強打の聖光学院を破り三回戦で履正社との事実上の優勝決定戦と息が抜けません。履正社のダブルエースは強力、攻めも堅実です。仙台育英が勝てるとすれば機動力が発揮されたときでしょう。他の優勝候補は広陵や智弁学園と言われていますが、八戸学院光星や花巻東の東北勢にも頑張って欲しいものです。

■ ラーメンの好み
 お盆休み、娘夫婦と待ち合わせて川越で不動の一番人気ラーメン店「寿製麺よしかわ川越店」に行きました。関越近く、塩野漬物、エースコック東京工場、福原中学校、小学校の近くです。福原小学校の少年野球チームは武蔵コンドル、よく練習試合に訪問します。行列30分待ちの後、自販機で「一番人気」と書いてあった「煮干そば 白醤油」¥800の券を買いました。薄切りチャーシュー旨い。メンマもGood!綺麗なスープは美味しいけれど塩味キツイ。問題は細ストレート麺、これが好きとよく口コミに書いてありますが、麺は堅く、喜多方ラーメンのような多加水麺と対局にあるもので好みで無し。
ラーメンオタクの娘は昆布水に入った麺、ぷりっとした牡蠣とムール貝のペーストが付いたつけそばを注文、¥1,580高いですね。あっさりした温かいつけ汁に漬けて食べるのですが、曰く、めっちゃ美味しい!そうです。やはり好みは様々です。

■ 社長の息子の問題行動
 中古車販売大手、ビッグモーターの社長の息子(副社長)のパワハラ、自動車保険金の不正請求、社屋前の植木に除草剤散布など、数々の不正が噴出しました。こんな会社にお客さんは来ないでしょう。借入金90億円の借り換え要請に対し、メガバンク3行と広島銀行が要請に応じないそうです。顧客離れが進んでおり、融資のリスクが大きいからでしょう。現預金があるでしょうから当面はつぶれないでしょうが、内部崩壊するのではないでしょうか。
 プロポリス、ローヤルゼリーでイメージの高かった山田養蜂場の社長の次男、専務の不祥事は口にするのもはばかられ、会社にとっては大きなダメージですね。イメージで伸びてきた会社ですから辛いでしょうが、ビッグモーターと違って、社員に問題があったわけではないので、立ち直れるのではないでしょうか。しかし失ったイメージを回復するには大変なエネルギーが必要です。社員教育よりまずは身内の教育が大事です。

■ 内外経済不安定
 円安が続いています。多くの経済評論家は円高になると言い、筆者は円安が続くのではと書いてきました。いずれはドル安になって行けば円も持ち直すかと思いますが、戦争による不安がまん延する中では、世界一の軍事大国米国の経済は堅調でしょう。問題は中国です。長いこと恐れられていた不動産バブル崩壊で、経済成長にブレーキがかかっています。若者の失業率が高まり、物価が下がり、30年前の日本のバブル崩壊後に起きたデフレをほうふつとさせる状況になっています。
 一方日本は一転インフレ傾向になり、インバウンド需要が高まって、経済に明るさが見えてきました。久しく忘れていた値上げラッシュ、さすれば賃金も上げずばなるまいという雰囲気になってきています。人手不足で四苦八苦という状況もありますが、一方で相変わらずホテルや旅館では外国人が働いている、これはいわゆる「技能実習制度」によるものでしょう。この制度には問題がありますが、日本は遅かれ早かれ外国人に支えてもらわなければ立ち行かない社会になるでしょう。子どもが産まれないのですから仕方ありません。
(2023年8月16日)


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