483  沖縄W

 6月11日(土)西原小学校で少年野球の練習をして、12時になりさて昼食だ、ということで手を洗い、ランチタイムへと入るころ、空がにわかに暗くなり、ポツポツと雨が… 程無くドシャーッと雨が降り出すとともに、ゴロゴロゴロと雷の音が始まりました。ヤバイ!と小学校の軒下や階段下に隠れました。グラウンドはみるみるプールになります。まさしく南国のスコールでした。1時間ほど続いて雨が止み、もはや練習中止、片付けです。解散した後、心配でふじみ野こどもエコクラブの畑に行って見たら、やはり水が溜まっていました。




 我が家の玄関わきのピンク色のカラーがきれいに咲いています
サトイモ科の多年草です

■ 沖縄第4日
 沖縄4日目、2022年5月6日(金)は息子一家とは別行動としました。息子たちは恩納村の真栄田岬にある「沖縄青の洞窟」でシュノーケリングツアー、筆者たちは残波岬から万座毛の沖縄海岸国定公園の近場巡りとしました。残波岬では沖縄海岸国定公園の案内板がありました。沖縄本島の中部読谷村の残波岬から北部国頭村の西海岸一帯、辺戸岬まで、及び本部半島にまたがる国定公園です。本島北端の辺戸(へど)岬から万座毛(まんざもう)の断崖を経て恩納(おんな)海岸までは、隆起サンゴ礁の海岸と砂浜が交互に続き、一部にカルスト地形(石灰岩が雨水、地下水などの化学的浸食作用を受けてできた地形)も見られる変化に富んだ亜熱帯景観が展開されます。本島北部の山地は、最高峰の与那覇(よなは)岳が503mと高くはありませんが、スダジイを主とする深い自然林が広がっています。ケナガネズミ、ノグチゲラ、ヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネをはじめ、数多くの固有種や希少種の動物が生息しています。2014年に沖縄海岸国定公園の区域から慶良間諸島周辺が削除され、新たに『慶良間諸島国立公園』に指定されました。また2016年には、『やんばる国立公園』に編入された国頭村、大宜味村、東村の一部陸地域が沖縄海岸国定公園から削除されました。

残波岬から辺戸岬にいたる海岸が沖縄海岸国定公園、以前は慶良間諸島も含んでいました
残波岬にあった沖縄海岸国定公園を紹介する看板の一部、本部半島を除く海岸地域です
 残波岬から真栄田岬、万座毛、部瀬名岬から名護市世冨慶までの海岸沿いと、本部半島を除き、嵐山及び屋我地島を含めた羽地内海から辺戸岬までの海岸一帯が沖縄海岸国定公園です。

■ 残波岬
 残波岬は東シナ海に突き出ています。残波岬も鋭くてゴツゴツした岩場が広がっていて、珊瑚礁が隆起してできた琉球石灰岩で覆われています。高さ30m前後の断崖が約2km連なり、雄大な景観を成しています。

残波岬マップ


琉球石灰岩で覆われた岬


高さ約31m(地上から灯塔の頂部まで)を誇る残波岬の象徴ともいえる白亜の大型灯台
入場料大人¥300でした


ゴツゴツした岩場の間に植物が生える 遠くに霞んで見えるのがロイヤルホテル沖縄残波岬


琉球初の進貢使として中国に5回渡った読谷村の英雄『泰期』
「商売の神様」としてそのモニュメントが設置され、中国福建省を指さしています


植物で目を引くのはクサトベラとアダン



残波岬のシンボルの残波大獅子は高さ8.75m!長さ7.8m!
その大きさは日本一、中国大陸の方向にまっすぐ向いています
 ちなみに読谷村(よみたんそん)は日本の村としては最も人口が多く、2022年5月末現在41,864人です。茨城県の東海村が第二位で37,891人です。かつて2013年までは岩手県の滝沢村が人口約5万5千人で日本一でしたが、2014年1月1日にいきなり「滝沢市」になったため、読谷村が1位に躍り出たのです。ちなみに滝沢市の主浜市長は我が高校後輩です。

■ レンタカー、記念すべき3万km
 沖縄6日間お世話になったトヨタレンタカーのヴィッツ、今はもうVitzという車種は存在しません。日本においては1999年の発売以来、ヴィッツとして20年もの間販売されていましたが、2020年に4代目のモデルチェンジのタイミングに合わせ、国内外ともに欧州名であったヤリス(Yaris)の名称に統一されました。2021年の新車販売数は、乗用車ではトヨタ・ヤリスのひとり勝ちでした。 コロナ禍によるサプライチェーンの分断、半導体不足による生産調整といった苦難に各自動車メーカーは苦しめられましたが、軽自動車トップのホンダNーBOXに迫る販売台数でした。実際高速道でも全く問題ない走り、コンパクトカーで十分、これ以上何を求めるの?って感じですね。今回は途中で記念すべき走行30000kmに遭遇できました。

残波大獅子とキャンピングカーが並ぶ間の駐車場に停めたヴィッツ

万座毛の駐車場で見たらちょうど走行30000km、気温25℃、時は10時25分
もう3年目のはずのヴィッツ、いかにコロナ禍で走らなかったかが分かります

■ 真栄田岬
 万座毛に行く途中、息子たちが恩納村の真栄田岬からシュノーケリングで海へ潜り、「沖縄青の洞窟」探検を愉しんでいるであろうということで、ちょっと真栄田岬に寄ってみました。すると大混雑で、車が駐車場に溢れ、晴れても居ないのに潜水の恰好をした人たちが鈴なり、その人気ぶりが良く分かりましたので、早々退散しました。なおこの日のランチは軽いものにしようと、真栄田共同売店で軽食を買い込みました。

■ 万座毛
 万座毛は、沖縄県国頭郡恩納村にある名勝地で、恩納村のほぼ中央、東シナ海に面した標高約20メートルの琉球石灰岩からなる絶壁で、象の鼻に似た奇岩があり、崖上は芝生台地となっています。今回はその両側から万座毛を楽しみました。18世紀前半に琉球国王の尚敬王が「万人を座するに足る」と賞賛したことから万座毛と名付けられたと伝えられています。毛は方言で「葉っぱ」や「草原」のことだそうです。国道58号「おんなサンセット海道」を北へ進み、道路標識に沿って左折、万座毛方面に入って行くと、立派な3階建ての建物がありました。恩納村の「万座毛周辺活性化施設」で、2020年10月にオープンしたそうです。1階フロア:万座毛への歩道入口・お土産品店、2階フロア:飲食店、3階フロア:展望デッキになっています。

恩納村が建設した「万座毛周辺活性化施設」・・・恩納村のホームページから転載
この日は梅雨空で、写真のような青空ではありませんでした
 ここには立派な駐車場があり、いっぱい車が停まっていましたが、案内看板を見たら、万座毛に近いところに駐車場があると書いてあります。ではそこへ行って見ようということで、行って見たら・・・やけにだだっ広い駐車場に車がほとんど居ません。

車がほとんど居ない駐車場
 しかもこの駐車場から万座毛へ行く標識はどこにもありません。袋小路です。すると入口と反対の南側に、チェーンで通せんぼした道が有ります。車では行けないけれど歩いて行ってみようかと進んで行ったら、なんかパワースポットに入って行きそうな怪しい雰囲気です。うっそうとしたスダジイの樹などが繁って昼なお暗い雰囲気です。しばらく歩いて行くと、長靴を履いたオジサンがやってきました。「こんにちは、散歩ですか」と言われ「そうです」と答えました。あのオジサンはどう見ても地元の人だなと思いました。散歩する格好ではなく、何か仕事なんでしょう。やがてうっそうとした林から開けた道へ出ました。そこにはあの独特な沖縄の墓がズラリ...やはりパワースポットだったんだと納得しました。するとさっきのオジサンは墓参りかな?

沖縄のお墓が並んでいます
 やがて東家がありました。若いカップルが写真を撮っています。良かった〜、ヒトが居た、と安心しました。ここから海側を見たら、石灰石の岩場に草が生えて、緑が一面に、ただ岩が凸凹して歩きづらいことこの上なし。しかし万座毛らしきものが見えます。行って見ようと、道無き道を進みます。

万座毛らしきものが見えます

万座毛の奥に豪華客船のようなホテル、インターコンチネンタルANA万座ビーチリゾートが見えます
 恐らく万座毛を南側から見る人はほとんど居ないでしょう。こちらから見ると実に荒々しい万座毛です。ごつごつした岩場で、恐らく釣り人しか訪れないだろうという岩場でしたが、来た甲斐があったとニンマリ。さて引き返しましょう。駐車場から車を走らせ「万座毛周辺活性化施設」の無料駐車場に停めました。1階フロアに万座毛への歩道入口があり、入場料100円です。その入口から歩道を進みます。

グルっと逆U字形に歩道が設置されています この雲を見て、天候が分かりますね
 「象さんの鼻」に似た岩を見て写真撮影しました。南側から見ると上写真のように目線が平行で、荒々しい黒い絶壁ですが、北側から見るとやや見下ろす感があって、風食された白い断崖と、丘の上の緑の原っぱがきれいに見えます。

これがみんなが見たい万座毛スポットですね


歩道脇に生えているのは、どう見ても葉の形状からしてオダマキですね
 

万座毛の北側の沖には美ら海水族館がある本部半島が見えました 伊江島も見えます
 グルっと回って南側から北側まで色々撮影しながら10分もあれば出口、そこには記念写真スポットがあり、L版写真は無料ですが、大きいものは千円チョット、記念に買い求めました。さて車に戻ろうかと思った矢先、ザーッと雨が降ってきました。すぐ止みましたが、沖縄の天候は目まぐるしいのです。

■ 万座ビーチ周辺
 沖縄西海岸は、岬とその間のビーチが交互に展開し、そこにリゾートホテルが立ち並ぶ構図です。残波岬から部瀬名岬にかけては特に有名な四つ星や五つ星のホテルが林立しています。Royal Hotel 沖縄残波岬、ルネッサンスビーチのルネッサンスリゾートオキナワ、ムーンビーチのホテルモントレ沖縄 スパ&リゾート、HIYORIオーシャンリゾート沖縄、冨着ビーチのカフー リゾート フチャク コンド・ホテル、Sheraton Okinawa Sunmarina Resort、リザンシーパークホテル谷茶ベイ、ハイアットリージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄、ダイヤモンドビーチのオリエンタルヒルズ沖縄(五つ星)、ハレクラニ沖縄(五つ星)、とまあ、こんな具合です。

万座毛から万座ビーチ、瀬良垣漁港からダイヤモンドビーチにかけて豪華ホテルが立ち並ぶ

■ ロイヤルホテル沖縄残波岬に帰りました
 万座毛から一路ロイヤルホテル沖縄残波岬に帰りました。息子たちも帰っていて、孫がビーチかプールへ行こうと誘いをかけてきます。しかし断ってお風呂にしました。この天候では泳ぐ気になれません。このホテルのお風呂は広くて解放感に溢れています。特に展望風呂には洗い場もあって、素晴らしい施設でした。

ホテルのプールで遊んでいる家族連れもチラホラ


ホテル西方の残波ビーチで遊んでいる家族連れもチラホラ


南方向にもビーチがあります・・・真っ直ぐ南は首里城です


残波の海を臨む開放的な展望風呂「湯くり」
1F大浴場から階段又はエレベーターで2Fへ 眼の前が海です


1F大浴場の広い内風呂、洗い場もグルリ取り囲んでたくさんあります


1F大浴場の露天岩風呂・・・植栽が南国感いっぱいです


サウナで心地よい汗をかいて水風呂に浸かり、一日の疲れを解消し、あぁ爽快、心も身体も癒されます

■ コーラルシービューで夕食
 この日の夕食は、琉球村のすぐ近く、ロイヤルホテル沖縄残波岬から県道6号を8.9q走り、真栄田岬を過ぎたルネッサンスビーチに突き出た「コーラルシービュー」でまたもやバーベキューです。息子一家が予約したのですが、東京にいても頻繁に八ヶ岳の別荘や富士山麓、九十九里浜、伊豆半島などでキャンプを楽しんでるみたいで、アウトドアライフはBBQなのでしょう。小学生二人はこんなに遊びまくって、将来どんな大人になるのでしょうか。考えてみると本日は万座毛に行くのにルネッサンスビーチの前を往復しました。お酒をたしなむのでロイヤルホテル沖縄残波岬から7人乗りのワゴンタクシーで行きました。見た目にも豪華なルネッサンスリゾートオキナワのエントランスで降りて、ホテル内を通って、ビーチをぐるっと周回して、出島に掛かる橋を渡ります。

ルネッサンスビーチに突き出た「コーラルシービュー」でBBQ


BBQレストラン「コーラルシービュー」はルネッサンスリゾートオキナワのレストランです


室内側の席ではなく、海に面したデッキで食事とビール、ワインを楽しみました


夕刻のルネッサンスリゾートオキナワ 手前はルネッサンスビーチ


日没後のルネッサンスリゾートオキナワ
 「コーラルシービュー」での食事についてはコチラをご覧ください。海風に当たりながら肉や海鮮バーベキューを楽しみ、お酒を頂いて至福の時を過ごしました。ルネッサンスリゾートオキナワの公式サイトをご覧ください。息子が「次はここに泊まるか」と言ってました。ロイヤルホテル沖縄残波岬に帰るのにタクシーをスマホで予約してましたが、ワゴンタクシーは無いというので2台頼みました。来る時は息子が払ってくれましたが、今度は自腹、8.9qだと東京なら迎車料金込み3,500円くらいでしょうか、ところが現地の石川タクシーは1,960円でした。安い!

■ 日本の家計は値上げ許容?
 日銀の黒田東彦総裁が共同通信主催の会合で「家計の値上げ許容度も高まってきている」と発言したら大炎上、その後産経新聞は「発言を謝罪」、毎日新聞と朝日新聞、東京新聞は「発言を撤回」、読売新聞は「発言を釈明」・・・いつもながら新聞各社のニュアンスの違いには苦笑いですね。炎上後の記者会見では「言い方が適切だったかについては、ご批判を甘受したい」と釈明したものの、発言の撤回には応じなかったようです。それはそうでしょう、日銀の立場としては間違ったことは言っていないのです。しかし炎上を受けて、その後6月8日の衆院財務金融委員会で、立憲民主党の桜井周氏への答弁では「表現は全く適切でなかった。撤回いたします」としたのが現実のようです。東大大学院の渡辺努教授の調査を基にした発言で、その調査というのは「なじみの店でなじみの商品の値段が10%上がったときにどうするか」という設問に対し、昨年8月は半数以上が「他店に移る」と答えたそうですが、今年4月は半数以上が「値上げを受け入れ、その店でそのまま買う」と答えたというものです。ただし実は語られなかったところにオチがあって、値上げを受け入れるが量を減らすというのが答えだったそうで、現実には値上げを渋々受け入れざるを得ないけれど無い袖は振れないよ...という国民の本音が見えますね。黒田氏はこのとき「一つの仮説」として、新型コロナウイルス禍における行動制限で、会食やレジャーなどの消費に回らなかった「強制貯蓄」の存在を理由に挙げました。日銀は、昨年末時点の強制貯蓄の総額を約50兆円と試算しています。ただ、同時に強制貯蓄の「大部分は中・高所得者層に集中している」(2021年4月の「経済・物価情勢の展望」)とも分析しています。ウクライナ戦争による資源高や円安による物価高の一方で実質賃金が減少しており、貯蓄に回すお金の余裕のない世帯は少なくなく、インターネット上などで発言への批判が高まりました。ここにも二極分化の世相が見えます。

日銀の黒田東彦総裁

■ 米国は40年ぶりのインフレ
 米労働省が6月10日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月より8・6%上昇したそうです。上昇率が8%を上回るのは3ヶ月連続で、事前の市場予想(8・3%)も上回りました。昨年から続く、約40年ぶりの水準の物価高(インフレ)は、収まる気配がなく、景気への影響を懸念して米国の株価は乱高下しています。インフレを抑え込もうと、米連邦準備制度理事会(FRB)は今月14、15両日に開く会合で、5月に続いて0・5%の大幅利上げと保有資産の圧縮からなる金融引き締め策を決める見込みです。日米金利差がドンドン開いて行けば、円を売って米ドルを買うのは経済原理上必然のことで、ドル資産を持つ日本の富裕層には円安歓迎なのです。日銀が今の姿勢を続けるのは金利が上がったら日本国債の半分を持つ日銀が利払い破綻の恐れがある上に、日本の株式も多量に持っていますから、株価が下がれば日本経済は大混乱、GPIFも大変なことになる、日本の年金制度も怪しくなる、もう八方ふさがり、どうにも動けないのが現状なのです。これを見て日本の個人投資家も、外国のヘッジファンドも好機到来とばかりに日銀に対抗して円売りドル買い、一体どうすれば良いのでしょうか。

■ 訃報
 ソニー(現ソニーグループ)の社長や会長を10年間にわたり務め 同社のビジネスのデジタル化を推進した出井伸之氏が6月2日 肝不全のため死去されたそうです 84歳でした 2012年に始まった政府のIT戦略会議の議長を務め 日本のIT戦略の推進に尽力したほか 経団連副会長も務めました なかなかカリスマ性もありましたが 他の電機大企業があえいでいる中で 今日のソニーの躍進を見ると 企業の面舵を思い切って一杯に切った決断と実行力は 凄いことだと思います
 東京地検特捜部長として1998年に発覚した旧大蔵省の接待汚職事件などを手掛け 日本野球機構(NPB)コミッショナーも務めた弁護士の熊崎勝彦氏が5月13日 心不全のため亡くなられていたことを最近知りました 80歳でした 東京地検特捜部の検事としてリクルート事件などを担当後 特捜部副部長として1993年の金丸信元自民党副総裁の脱税事件を捜査 金丸氏の取り調べを担当して自供を引き出し「落としの熊崎」とも呼ばれました 脱税事件での捜査を端緒にゼネコン汚職事件も手掛けました たびたびテレビで見かけましたが 毅然としてりっぱなお姿でしたね

  
出井伸之氏
 
 
熊崎勝彦氏
(2022年6月12日)


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