480  沖縄U

 関東は、このところ「走り梅雨」でぐずついた天気となっていましたが、ようやく晴れ間が見えてきて、23日(月)からしばらくはおおむね晴れて、汗ばむ陽気になる見込みです。6月になると、いよいよ本格的な雨の季節が近づいてきます。関東甲信地方の平年の梅雨入りは6月7日ごろですが、今年は梅雨入りが早まるのではないかと予想されていますが、どうでしょうか?アオイの花を注視して行きましょう。


■ 久々の都内へ
 5月14日(土)には湯島の東京ガーデンパレスで高校の在京同窓会があり、98名が集いました。時節柄着席の洋食フルコースでしたが、大きなアクリル板で隔てられ、会話が容易でないながらも、3年振りの楽しい時間を過ごすことができました。やはりヒトには会って、話して、食事して...という時間が大切なんだなと、改めて思いました。

東京ガーデンパレス・高千穂の間
 5月19日(木)には在京盛岡広域産業人会の役員会が日比谷の市政会館で行われるので、ランチは下板橋で大好物のもやしそばを頂こうと思いましたが、店の前に行ったら張り紙が...「店長の腰痛のため暫くお休みさせていただきます」・・・ガーン!仕方ない、東池袋で嵯峨谷の十割そばにするか...その後東銀座に行って歌舞伎座向かいの「いわて銀河プラザ」でお買い物、その後銀ブラして秋葉原へ、久々の電気街は相変わらずコスプレ少女が多くて、PCショップが減り、代わりに食べ物屋が増えました。だんだんと我がアキバは遠くなりにけり...その後日比谷公園を散策して市政会館で会議、時節柄懇親会が無いのでさぁ帰るか、霞ヶ関2丁目交差点で南方を見たらビルの谷間に東京タワーがライトアップ、小さいなぁ〜 途中天ぷら食べて帰宅しました。タニタ活動量計表示:1万8千歩。

東京タワー、小さいなぁ〜

■ 沖縄第1日
 沖縄6日間のバカンスについて、「沖縄T」では5月3日(火)自宅出発、羽田空港13:05発→15:45那覇空港着の予定が向かい風でやや遅れて、その後トヨタレンタカーで沖縄自動車道経由読谷村のロイヤルホテル沖縄残波岬に着いて、ホテル南隣の「御菓子御殿」内にある沖縄料理花笠で夕食したところまで紹介しました。

ロイヤルホテル沖縄残波岬には「ZANPA」のイルミネーションが...

■ 沖縄第2日
 2022年5月4日(水)の沖縄読谷村はぐずついた天気です。後で知ったのですが、沖縄はこの日梅雨入りでした。当初予定では美ら海水族館から名護パイナップルパーク、そしてオリオンハッピーパークの予定でしたが、天気予報では5月5日のこどもの日が大雨とのこと、雨でも水族館は関係ないので美ら海水族館は5日にして、恩納村山田の「琉球村」にメインターゲットを変えようということになりました。開村時間は本来9時なのですが、今は「臨時営業体制」ということで10時とのこと、その前に恩納村真栄田の長浜海岸にある「ながはま製菓」でちんすこう作り体験をしようと出掛けました。ところが生憎休みでした。それなら読谷村座喜味にある「渇ォ縄黒糖」へ行こうと方針転換、黒糖づくりが見られるそうです。今やスマホで観光案内も、イベントも、モデルコースも皆見ることができるんですね。観光ガイドブック片手に旅行した昔が懐かしい さて「渇ォ縄黒糖」ではデッカイ牛の造形物がお出迎え、沖縄ハムの工場やレストランすっぽん館、やむちんカフェなどいろいろありますが、なんかオカシイ。車がさっぱり居ない。ぶらぶらしていたら女の人が通りかかり、「コロナで工場見学はやってないんですよ、売店も休みで、レストランだけやってますよ」とのこと。レストラン内には土産物売り場もありました。しかし朝食頂いたばかりですから、早々にここは引き揚げることにしました。

Big bull 他に豚やアグーの像もあります

レストラン

■ 琉球村
 「琉球村」は現在「臨時営業体制」とのこと、新型コロナウイルスによる影響で沖縄への観光客が激減したためでしょう。ゴールデンウィーク中は開村していますが、平日は休業しているようです。久々の賑わいで、従業員の皆さんも張り切っていました。まずはシーサーがお出迎えです。

シーサーは2対です 下写真の左の方です

この建物に入ると土産物売り場や食事処があります


琉球村の入り口 やはりシーサー2対 入場券を購入します 大人1,500円、小中学生600円

中には沖縄の実際の住宅が移設されています これは「旧仲宗根家」です 読谷村座喜味から移築
屋根だけのオープンハウスに見えますが、嵐の時は雨戸を閉めます

植物も南国ならではです
 琉球村は沖縄の人々の暮らしがどうだったかを見ることができて、お勧めの施設です。石垣島を含め、沖縄各地から住宅を移築し、人々がどんな暮らしをしていたかが見られます。豚の飼育小屋(フール)、本物の水牛が居て、水牛に引かせて絞る製糖風景、陶芸用登り窯、穀物貯蔵建屋などがあり、咲元酒造という近代的な泡盛工場もありました。

■ 琉球村・きじむなぁ劇場のショー
 琉球村のなかに「きじむなぁ劇場」という施設があり、そこでショーをやるというので入場しました。まずは可愛い子供の沖縄舞踊、そして男女の歌手のショー、思いっきり沖縄で、楽しいショーでした。この子どもたちは糸満市の舞踊サークルの子たちだそうで、休日なので発表会みたいなものなのでしょう。沖縄では旧盆に太鼓をたたいて踊る「エイサー」が有名ですが、それも披露されました。後ろに「迎恩」という旗がありますが、琉球王朝時代、隣国の中国をはじめ世界各国を訪問した先人たちが、他国の人々の温かいもてなしに深い感銘を受け、行く先々の人々を自国(琉球)に招待し、深い感謝の気持ちを表しました。この先人たちの深い感謝の気持ちのことを琉球では「迎恩」と呼び、後世へ伝えられました。「迎恩の心」は、沖縄の人たちが大事にしている精神のひとつなのでしょう。

沖縄民族衣装で踊る子どもたち

小学生以下の子たちによる農業収穫の踊り

この綺麗な歌手は仲 里依紗に似てますね。とても綺麗な声でした
沖縄では仲里という苗字があるので、てっきり沖縄出身かと思っていたら、
仲が苗字で里依紗が名前、なか りいさ・・・長崎出身だそうです

■ 琉球村で別れて別行動することに
 琉球村で息子一家と別れて別行動することになりました。彼らは小学生二人に思いっきり沖縄体験させるのが目的です。両親は何度も沖縄旅行に来ているので、今回は子ども中心のスケジュールで、この後CAVE OKINAWA という鍾乳洞パワースポットほかいろいろ回るそうです。我々老夫婦は、前に来た時に美しくて感動した海中道路を通り、伊計島からUターンしてホテルへ帰ろうということにしました。パワースポットの果報(カフウ)バンタをメインターゲットにしました。琉球村から33kmぐらいです。下図は往路です。

ホテルを出発してからながはま製菓→沖縄黒糖→琉球村→伊計島までのルート(往路)

■ 野菜が高い
 海中道路へ向かう途中、「サンエー」というスーパーに寄りました。沖縄では良く見かけるスーパーです。そこで驚いたのは「野菜が高い」ということです。理由は本土から航空便で輸送しているからでしょう。沖縄産の野菜は高くありません。ただし、畑があまり無いのです。サトウキビ畑はあるけれど...何故でしょう?恐らく気候との関係か...

大分県産もやし「名水美人」(200g)税込95.04円

埼玉県産のネギ「葱王」は2日間特価1本税込138.24円、愛知県産キャベツ1玉321.84円

■ 海中道路を通り、平安座島(へんざじま)へ
 大型リゾートホテルや人気ビーチが連なる沖縄本島西海岸は沖縄観光客に人気の地域です。対照的に、地元の人や沖縄通の観光客が目的を持って訪れるのが東海岸のスポットです。中でも東海岸ではピカイチの知名度を誇るのが「海中道路」を渡るルート、「海中」というと誤解を招きますが、海底や海中のトンネルを通るわけではありません。橋が架かる以前、勝連半島の島々で暮らす人びとは干潮時に浅瀬を歩いて本島に渡っていたそうで、満潮になると道が海中に沈んでしまうことから「海中道路」と呼ばれるようになったそうです。以前訪れた世界遺産・勝連城跡(かつれんじょうあと)のある勝連半島と平安座島(へんざじま)を結ぶ、全長約4.7qの海上道路です。東京湾アクアラインの海ほたるみたいなものです。満潮時には左右に真っ青な海が広がり、海の上を走るような爽快感が味わえますが、この日は雨模様で、しかも干潮でした。平安座島の東北端に沖縄石油基地とサッカー場があり、ここを過ぎると宮城島に入ります。

この日の海中道路は小雨 奥に平安座島が見えます

■ 浜比嘉島「アマミチューの墓・シルミチュー霊場」
 海中道路を渡って平安座島に入ると右手に島が見えて、浜比嘉大橋(下写真)が見えました。折角だからここに寄ろうと橋を渡ってたどり着いた浜比嘉島は、周囲約7qの小さな島で、浜・比嘉の2つの漁港と集落があります。琉球神話によると琉球民族の祖霊神といわれている女神「アマミキヨ(アマミチュー)」は、日神(天の最高神)に命じられて琉球の島々をつくりました。その後、男神「シネリキヨ(シルミチュー)」とともにこの浜比嘉島に降臨し、子孫を増やしたのが琉球の始まりと伝えられています。アダムとイブみたいな話ですね。狭い島をぐるっと回り、アマミチュー、シルミチューを堪能しました。詳しくはうるま市のホームページをご覧ください。

浜比嘉島(右)に渡る浜比嘉大橋

■ 果報バンタ
 果報(かふう)バンタは沖縄の言葉で「幸せ岬」という意味だそうです。バンタとは、崖とか絶壁を表す言葉です。ぬちまーす製塩工場があり、3つのパワースポットを持つ風光明媚な「ぬちうなー(命御庭)」は、ぬちまーす観光製塩ファクトリー敷地内にあります。沖縄有数の絶景「果報バンタ」からは、どこまでも広がるエメラルドグリーンの海が、エネルギーの通り道「龍神風道(りゅうじんふうどう)」、丘の上の「三天御座(みてぃんうざ)」と合わせて自然のパワーを堪能できます。

三天御座・・・ガジュマルとソテツに守られた小さな鍾乳洞で、天・地・海を感じる中心の場所です

沖縄では随所にこうした御嶽が見られます

果報(かふう)バンタを見下ろすと、眼下の浜では満月の夜にウミガメが産卵に訪れます

ぬちまーす観光製塩ファクトリーの建物
低木のソテツもダイナミックです

■ 嘉手納基地
 読谷村のロイヤルホテル沖縄残波岬に帰るのに往路と同じ道ではなく、うるま市〜沖縄市経由で帰ろうと決めました。ただこの道は信号機が多く混んでいました。やっと沖縄市を抜けて読谷村に向かう途中に嘉手納町が有り、「道の駅かでな」で休憩、ここの屋上展望場から極東最大規模である嘉手納空軍基地を一望できました。広いですね。ちなみにここで出ていた案内では、嘉手納町の町域面積15.12km2のうち82%が嘉手納基地なのだそうです。したがって嘉手納町の行政区域は2.72km2であり「日本一小さな町」なのだそうです。

広大な嘉手納基地
道路との間のわずかな土地に野菜畑があります
広大な基地と立派な道路、猫の額のような畑・・・これがオキナワです
(2022年5月22日)


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