424  SDGs

 いろいろあって忙しく、更新が遅れています。世は三度目の緊急事態、わがまちふじみ野市も「まん延防止等重点措置」が適用されました。子育て世帯がドンドン移り住む地域になったので、子どもが多くて活気溢れているのは良いのですが、親たちも最も活動的な世代なので、どうしてもCOVID-19感染機会が多くなるようです。後期高齢者の皆さんにはワクチン接種券が届き、5月から始めて、3週間後の2回目まで予約したようです。前期高齢者は5月半ばに券が届くそうです。ファイザー、モデルナ、アストラゼネカと言っていますが、とにかく早く認可して早く接種しないと、COVID-19という名前で分かるように、もはや3年越しなのにいまだに猛威をふるっています。ゴールデンウィークというのは仕事を休んで、他人と接触機会を減らす大チャンスです。ここで抑え込めなかったら大変です。日本の死者は1万人を越え、発祥中国の倍以上となりました。東アジアでは群を抜いてトップです。医療崩壊となれば、他の病気の患者も助かりません。

■ 健保連加盟組合の8割が赤字
 主に大企業の社員らが入る健康保険組合の8割近くが2021年度の収支予算で赤字を見込んでいると、健康保険組合連合会が2021年4月22日発表しました。新型コロナウイルスの影響で保険料算出の元となる組合員(社員)の収入が減る見通しのためだそうです。保険料率は2008年のリーマン・ショック後、2009年度の7・45%から上昇傾向で、2021年度予算では9・23%と過去最高となるそうです。収入は減る、社会保険料負担は増える、サラリーマンの手取りは減る一方です。しかしこれは恵まれた企業の社員の話ですよ。コロナ禍で最も苦しんでいるのはサービス業の人たち、書き入れ時のゴールデンウィークを失ってますます大変です。

■ お小遣いの減少
 明治安田生命が、毎年「家計」に関するアンケート調査を行って発表します。4月26日のニュースでは、夫の1ヶ月のお小遣いは、2019年:3万7774円→2020年:3万3720円(約4000円減少)→2021年:3万2061円(約1700円減少)と、年々減っているそうです。大変申し訳ないのですが、この金額は信じ難いものです。筆者の現役時代は、この金額に比べればはるかに豊かでした。しかもランチの金額は今よりずっと安かったし、タバコも今や20本入り500円以上ですから、よくぞ吸うもんだとビックリします。飲み屋の金額は上がってませんね。1992年頃をピークにサラリーマンの所得は減り続け、実質所得はもっと減って、共働きでないとやっていけなくなりました。飲み屋も安くしないとお客様が来ません。コロナ禍の影響で、テレワークが増えたりして使い道も変わったようです。まず飲みに行く人が減ったはずです。ランチ需要も減ったでしょう。大変な世の中になったものです。

■ 変わりゆく街・・・ふじみ野市
 わがまちふじみ野市は、これまで紹介し続けて来たようにダイナミックに変貌しています。筆者が岩手から出てきた1972年、板橋区の高島平団地の入居が始まるなど、首都圏は団地フィーバーで、核家族化が進んで、伝統的な「家」の概念が崩壊し始めていました。東洋一の団地のまちは草加市の松原団地でしたが、上福岡駅は東西に住宅公団の大団地が続々と展開されて、東洋一の団地のまちの呼称を奪うすさまじさでした。しかし、駅から20分も歩けば豊かな緑に覆われて、武蔵野の樹林地帯が広がり、勤務する会社が1970年にオープンした技術開発センターはうっそうとした森の中でした。森林浴しながら仕事するような環境だったので、岩手から出て来ても違和感ない感じでしたが、みるみる周囲の木々は伐採され、住宅地へと変貌して行きました。当時と今の航空写真を見比べれば一目瞭然です。緑から茶色の街に変わりました。上福岡駅の西側はコンフォール霞ヶ丘、東側はコンフォール上野台、URの大きな建物が、間隔を置いて建ち、間に緑や公園を配置したゆとりある空間を展開しています。子育て世代が続々と流入し、小学校の増設、増築が進んでいます。4月新学期スタート時点で、ふじみ野市の児童総数は6,238名です。それに加えて、長谷工がコンフォール上野台隣、KDDIの研究所に隣接して「Brillia cityふじみ野」という15階建てマンション群を建設するそうです。一挙に708戸も増えるのですから、ますます小学生が増えますね。





UR都市機構;コンフォール霞ヶ丘

UR都市機構;コンフォール上野台

長谷工;Brillia cityふじみ野
 こうした街の変貌は、市政の方向によるものです。失われゆく生態系は取り返しがつかないものです。筆者が観光大使を務める岩手県雫石町は、里山の一部原野化が進み、花札の世界のように猪鹿蝶が増えて、熊も歩く豊かな生態系が復活しつつあります。筆者は今年で少年野球歴30年、毎年小学生とグラウンドで飛び跳ねて来ましたが、ふじみ野こどもエコクラブのサポーターを始め、ふじみ野市の環境審議会委員に就任したのも、こどもたちの健全育成とともに、こうした変わりゆくまちへの危機感があるからです。

■ ふじみ野市市民活動支援センター
 ふじみ野市の市政の中で「あっぱれ」と思う組織があります。「ふじみ野市市民活動支援センター」です。上福岡駅の西口駅前にあります。「ココネ」の一角です。


市民活動支援センターはココネの最も奥にあります
 ふじみ野市の市民活動団体はものすごく多く、これは日本全体もそうでしょうが、それらの活動を支援することは重要です。市民活動推進部協働推進課の中の地域振興係のもとに「ふじみ野市市民活動支援センター」があるようです。市民活動支援センター通信「駅前COCOから便」を見ると、その活動が良く分かります。例えば2021年4月号(PDF)をご覧ください。「市民活動 SDGsの取り組み」というコーナーがありますね。4月号では4.「質の高い教育をみんなに」、5.「ジェンダー平等を実現しよう」、6.「安全な水とトイレを世界中に」の3つについて紹介されています。

■ ふじみの国際交流センター(FICEC)
 市民活動の中でも、NPO法人;ふじみの国際交流センター(FICEC)の活動は素晴らしいですね(ホームページ)。日本に住む外国人と日本人が様々な形で交流するイベントや勉強会を開催し、たくさんのボランティアがこれをサポートしています。もちろん県や市や企業も支援しています。こういう草の根交流こそが、とても大切なことだと思います。

■ SDGsとは?
 SDGsは今や注目の言葉ですから、今更説明の必要もないかな?“エスディージーズ"と読み、「Sustainable Development Goals」の略称で、“持続可能な開発目標"という意味です。2015年9月に国連で開催された持続可能な開発サミットで、国連に加盟している全193ヶ国によって採択されました。2016年から2030年の15年間で達成すべき“世界共通の目標"を、発展途上国・先進国の別なく、誰一人取り残さない(leave no one behind)で達成しようという誓いです。SDGsには、17項目の目標と、それらの目標を達成するための具体的な169個のターゲットに加え、さらにその下に232個のインジケーター(指標)があります。目標1から6は「社会」、目標7から12は「経済」、目標13から15は「環境」、目標16と17は「枠組み」を示します。

■ ゴミ問題
 環境問題の重要な要素であるゴミについては「廃プラスチック問題」と「ゴミ焼却による二酸化炭素排出問題」が特に注目されています。日本のゴミ処理施設数、最終処分場数は世界最多です。焼却場の数は、なんと世界の7割を占めていると言われています。この理由は、日本は国土面積が狭いので、大陸のように「埋める」のではなく、「ゴミ処理=燃やす」のが主流となってきたためです。筆者が毎日通う「余熱利用施設;エコパ」は、ゴミ焼却の廃熱を有効利用しようという施設です。一方で日本は、ゴミを減容化する技術でも世界一と言われています。またなるべく燃やさずにリサイクルしようという動きも年々高まっています。資源リサイクル・リユースに熱心な県日本一は長野県、2位が岩手県です。1人1日あたりゴミ排出量の少なさランキングでも長野県がずっと連続1位をキープしていて、埼玉県は第5位です。

清掃センターと余熱利用施設エコパ

バーデプールから富士山が良く見えます

■ ふじみ野市のゴミ処理
 ふじみ野市は「1人1日あたりの生活系ごみの排出量が少ない市」ランキングで埼玉県内1位を5年連続で達成しています。分別はとても細かく、とにかく燃やす量を減らして再資源化しようという姿勢が明確です。そのため他所に行ってゴミ置き場を見ると、エッ、これ燃やすの?とビックリします。我が家では燃やすゴミはほとんど出ません。細かく分別すると、ほとんど燃やさなくてリサイクルできるからです。生ゴミは庭のコンポストで微生物に処理して頂きます。ふじみ野市は高層建築の住民も多いので、環境課が「ベランダでキエーロ」という木製のおがくず入れたコンポストの購入を推進しています。そこで出来た堆肥をベランダでの花や野菜の栽培に使ってもらうのです。

■ ピンクムーン
 2021年4月27日は「ピンクムーン」・・・きれいな満月でした。ピンク色の月…というわけではなく、ネイティブアメリカンが、毎月の満月に付けていた名前だそうです。古来人々は、月の満ち欠けを見ながら、季節の移ろいを感じながら生活していたんですね。花が一斉に咲きそろう季節だから「ピンクムーン」なのです。「同じ月に2回の満月がある時の2回目の満月」を「ブルームーン」というそうです。2021年は同じ月に満月が2回ある月はありませんので、ブルームーンを見ることはできません。次回のブルームーンは2023年8月31日です。
 また、デッカイ月として知られる「スーパームーン」は、1年のうちで地球の中心と月の中心が最も近いときの満月です。2021年のスーパームーンは5月26日、しかもこの日の満月は皆既月食が同時に起こる、天文ファンの間で今年最も注目されているイベントです。見逃さないようにしなければ・・・晴れて下さい!
(2021年4月29日)


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