407  ウソ

 新型コロナウイルスの第三波による暗い師走となっています。年末年始はマスク・手洗い・3密回避で、どこにも行かず引きこもります。初詣は元々行きません。神頼みなんてしない主義だからです。それなのに家には仏壇もあれば神棚もあります。どうして?親が保有していたもの、捨てるわけには行きません。今年52回目、最後のESSAY、今年も1年有難うございました。来年もよろしくお願いします。

■ 日の出/日の入り、月の出/月の入り
 エコパから16時30分に見た月は東のまだ明るい青い空にクッキリと白く見えた十三夜月でした。もう満月が近いなぁと感じます。本日の日の出は6時50分、日の入りは16時35分です。正中は11時43分、昼間時間は9時間45分でした。ちなみに冬至の12月21日は日の出は6時47分、日の入りは16時32分で、正中は11時40分、昼間時間は9時間45分でした。冬至は1年で最も日が短い日とされています。昼間時間が9時間45分なのは12月16日から27日で、その間の21日が最短日だったということです。今や日の出も日の入りも正中時刻も日々遅くなりつつあります。本日の月の出は14時25分、月の入りは3時54分で、正中は21時35分でした。日の入りが日々遅くなっていることで、何となく日が長くなっているような気がして、嬉しいですね。

■ 上弦の月
 12月15日は新月(朔)でした。17日の細い月の近くには、木星と土星が近接して見えました。18日は三日月、22日は上弦の月でした。中潮ですね。満月は12月30日です。


深夜の上弦の月 昼間は左回転した形で弦が北西から南東方向です

 上弦の月の名前の由来は大きく2説あります。弦は弓に張る糸のことで、半月の形が弓に似ていることから、弓の真っ直ぐな部分である「弦」の漢字が用いられました。
@新月を含む日を1日とし、月の満ち欠けで1か月を定める太陰暦を使っていた時代に、月の前半(上旬)の月を上弦の月、月の後半(下旬)の月を下弦の月と呼んだというもの。
A西の地平線に沈む時に、弦(半月の真っ直ぐな所)が上に位置しているか、下に位置しているかでどうかでつけられたというもの。上弦の月は直線部が上で、半円部が下の状態で沈んでいきます。このため弦の部分が上で沈む月を上弦の月、弦の部分が下で沈む月を下弦の月と呼んだというものです。

■ 週刊新潮12月24日号
 歯科の待合室で「週刊新潮12月24日号」を見ました。相変わらず刺激的な内容で、「週刊文春」や「週刊ポスト」もそうですが、まともに記事を信じてはいけませんよと言いたくなるような内容がズラリ...

 「コロナは煽っていい」「自殺は関係ない」 「玉川徹」の口にマスクを! ・・・ テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーターで同局の玉川徹氏の連日の煽りが実態以上に新型コロナウィルスを怖がる人を増やしてしまった元凶だ、と糾弾する内容です。
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 小室圭・佳代さんに美智子さまからの最後通牒 8年前「返さなくていい」発言?小室さん金銭トラブルに新展開・・・これについては宮内庁がそのホームページで怒りのメッセージを掲載しています。眞子内親王殿下をめぐる週刊誌報道については、86歳というご年齢でご自分も病いを持たれながら、上皇陛下のお世話を唯一の務めとして過ごしておられる上皇后さまに対して失礼だ、と怒っています。
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いちいちコメントするのもアホらしいという内容です。記事の内容をウソと見るかどうかは読者にかかっているんでしょう。

■ 爆笑問題太田光が新潮社に勝訴
 お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さん(55)が、日本大学芸術学部に裏口入学したとする週刊新潮の記事で名誉を毀損されたとして発行元の新潮社に約3300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟で、東京地裁は12月21日、名誉毀損を認め、同社に440万円の支払いとネット上の記事の削除を命じる判決を言い渡しました。新潮社は25日、東京地裁判決を不服として控訴しました。太田光さんは我が街の出身です。上野台小学校→元福小学校〜葦原中学校〜大東文化大学第一高校〜日大芸術学部中退です。演劇学科で田中裕二と知り合い、コンビを結成しました。恐妻家で、時事ネタが得意です。普通の人なら失言でも、この人がしゃべるとお笑いになり、もう言いたい放題です。何故受けるかというと、人々が心の中に持っている本音、言いたくてもはばかられることをズバッと言うからでしょう。訴訟を起こしたのは、今は亡き父(2012年逝去)が、ヤクザに金渡して裏口入学を依頼したという週刊新潮の記事が、オヤジの名誉を傷つけたというものです。芸能人は裁判にまで訴える人は珍しいですね。こういうところがやはり太田光という人が単なる芸能人ではないことを示しています。

■ コロナで二極分化
 週刊新潮の「玉川徹批判」は、今の日本の二極分化を象徴しています。ワイドショーも、政界も二極分化です。感染抑止か、経済配慮かなど、真っ二つに意見が割れています。極論が対立して、中間の「まあまあ」などはぶっ飛ばされます。玉川徹氏は、感染を抑え込むことが経済を復活させるカギだと言います。それは事実でしょう。ただしいつも例に挙げるニュージーランドや台湾は、日本とは経済規模が違い過ぎます。また増加する自殺者数について、それが「コロナのせいかどうか分からない」と言います。菅総理がかつて「GoToトラベルで感染者が増えるというエビデンスは無い」とおっしゃいましたが、同じような論理です。ワイドショーで展開される議論は、生活の心配がない豊かな人たちのソレですね。実はコロナ禍で追い詰められているのは、医療従事者と、これまでの格差社会の進展で増えてきた非正規雇用者、女性活躍と言われて就業した女性、そのほとんどは第三次産業、サービス業の人たちです。COVID-19がその人たちをあぶりだしました。コロナ対策を言うならば、この人たちをどう救済するかが第一、この人たちは「GoToキャンペーン」なんて論外なんです。

■ 総理大臣のウソ
 安倍晋三前総理大臣が現役首相時代、国会で118回もウソを言ったということで、衆参両院でお詫びしました。合わせてたった2時間、質疑しようにもほとんど時間はありません。儀礼的なセレモニーを終えて、与党はこれで禊が済んだとしているそうです。今の政治家にはもはや何も物申す気力がなかったのですが、これにはいくらなんでも何も言わないわけには行きません。もしこれでシャンシャンならば、日本という国は世界中から軽蔑されるでしょう。韓国ならばとんでもないことになるはずです。悪いのは秘書、道義的責任を感じる?5千円会費で日本の超一流ホテルで宴会ができるなんて誰も思わないはずです。10人中10人がこれはウソだと分かっていたはずです。トランプ大統領のウソに比べたらカワイイものと言ってしまえばそれまでですが、企業経営者だって部下が悪さをしたら経営責任を取らざるを得ません。「道義的」などという責任は無いのです。責任を取るということの意味を日本国のトップが知らないのだとしたら、コンプライアンスなどというカタカナ言葉は捨てちまえと言いたいですね、恥ずかしい... 検察にしても、昔とは様変わり、文在寅大統領は日本がうらやましいと思っているでしょう。

■ 東京福祉大学セクハラ総長が復帰
 いやぁ驚きました。強制わいせつ罪で実刑の前科を持つ中島恒雄・東京福祉大学元総長(73)が大学トップに復帰したのです。懲役2年の実刑判決を受けた創設者で、いわゆるワンマンな人物だと私学界では有名だそうです。大学側は当時、中島氏の復帰を認めないとする改善計画を公表、文部科学省もこれを遵守するように指示してきたものの、中島氏は大学との関わりを徐々に強め、刑期満了から10年を過ぎた先月、禊が済んだとして総長職に復帰したとのこと。同大は昨年、過去3年間に1600人以上の留学生が所在不明になっており、文部科学省の立ち入り調査も受けています。萩生田光一文部科学相は、中島氏の復帰の経緯について大学側に報告を求めたことを明らかにした上で、「文科大臣には私学の理事長や学長の罷免権はないが、必要に応じて毅然とした対応を検討したい」と語ったとのこと。補助金を出す文部科学省がさてどうするか?見ものですね。普通なら結論は自明みたいですが、文部科学省にとっては学生を人質に取られているところが問題みたいです。

■ 北海道大学パワハラ総長解任と処分取り消し提訴
 東京福祉大学は私学ですが、国立大学、それも旧帝大の北海道大学で2020年6月30日、文部科学省が北海道大学の名和豊春総長(66)を解任しました。名和氏は2017年の総長選に関わる学内意向投票1位を受け、総長選考会議による候補者決定を経て2017年4月に文科相から任期6年の総長に任命されました。ところが2018年9月に総長選考会議議長や副議長、顧問弁護士がパワハラの公益通報を元に名和氏に辞任を求めたことを発端に、総長選考会議が調査委員会を設置、名和氏の学内関係者への威圧的言動34件を事実と認定し、そのうち30件をもとに2019年7月に文科相に解任を申し出ました。文科相はそれを受けて聴聞などを実施、28件を認定して名和氏に解任を通知したものです。2004年度の国立大学法人化後、学長解任は初めてです。名和氏は文部科学大臣を相手取って解任処分の取り消しなどを求める訴訟を12月10日、札幌地裁に提訴、国と北大に報酬相当額や慰謝料1,460万円の損害賠償を求めました。併せて解任後に名和氏が、北大に学内のハラスメント相談の受け付け情報開示を求めたことに対し、開示されなかったとして、北大に不開示処分の取り消しを求める訴訟も同時に起こしました。この人、自分がまともなことを言っていると本気で思っているのでしょうか。


↑↑↑ 2019年に飲んだ酒の一部 ↑↑↑

↑↑↑ 2020年末2021年始に飲む酒 ↑↑↑ 足りないかな?
左端:菅総理のふるさと秋田県湯沢市の竃リ村酒造の角右衛門直汲み純米しぼりたて新酒生酒
土佐鶴以外はみな東北の名酒、日本酒通ならわかりますね 右端田酒は酒米「山田錦」の父と母から作った酒 息子夫婦からの贈り物

■ 訃報
 年末は寒くなって訃報も増えます。2020年12月にもジスカールデスタン元フランス大統領や、有馬朗人元東大総長、コメディアンの小松政夫さん、剣劇女優浅香光代さん、落語家の林家こん平さん、社会学者エズラ・ボーゲルさん、作曲家の中村泰士さん、作詞家のなかにし礼さんなどの訃報が伝えられました。大晦日にかけてまだ増えるでしょう。
 新型コロナウイルスによるパンデミックで、日本でも著名人が相次いで亡くなりました。3月に志村けんさん、4月に元オムロン社長の立石義雄さん、女優の岡江久美子さん、俳優の和田周さん、外交評論家の岡本行夫さん、10月にはファッションデザイナーの高田賢三さんがパリで亡くなりました。

■ 「また逢う日まで」・・・尾崎紀世彦さん、阿久悠さん、筒美京平さん
 ♪また逢う日まで逢える時まで・・・尾崎紀世彦さんの歌です。この部分だけならば、コロナ禍の今年に最も適合する歌詞かもしれませんね。作詞は阿久悠さん、作曲は筒美京平さんです。筒美京平さんも10月7日15時ごろ、誤嚥性肺炎のため東京都内の自宅で死去、80歳でした。いしだあゆみさんの「ブルー・ライト・ヨコハマ」、南沙織さんの「17歳」、郷ひろみさん「男の子女の子」、岩崎宏美さん「ロマンス」、太田裕美さん「木綿のハンカチーフ」、ジュディオングさん「魅せられて」、近藤真彦さん「ギンギラギンにさりげなく」、小泉今日子さん「なんてったってアイドル」、少年隊「仮面舞踏会」などヒット曲を連発、手掛けた作品は3千曲ともいわれます。「サザエさん」や「怪物くん」などのアニメ主題歌やドラマ主題歌、テレビのバラエティー番組のテーマ曲など、作品分野は多岐にわたりました。
 阿久悠さんは2007年8月1日尿管ガンで死去、70歳、尾崎紀世彦さんは2012年5月31日肝臓ガンで死去、69歳でした。お二人とも若過ぎますね。昭和は遠くなりにけりです。

■ なかにし礼さんと中村泰士さん・・・「心のこり」と「北酒場」
 演歌歌手の細川たかしさん(70)のデビュー曲「心のこり」 代表曲「北酒場」はいずれも作詞:なかにし礼さん 作曲:中村泰士さんです お二人がはからずも立て続けにお亡くなりになりました 『心のこり』は♪私バカよね おバカさんよね・・・と始まりますが 元々のタイトルが『私バカよね』でしたが 細川たかしさんのデビュー曲がこのタイトルでは可哀想だとなかにし礼さんが『心のこり』と変えてくれたそうです

■ 林家こん平さん・・・「チャラーン」 「チャーザー村」
 落語家の林家こん平さんには会社のパーティに来て頂いて楽しい話を披露してもらった思い出があります 何といってもあの大声で あの陽気さで 座を明るくしてくれて みんなニコニコになりました 新潟県から上京して初代林家三平さんの門を叩いて入門し 師匠譲りの型破りな高座で頭角を現すや 二つ目ながら1966年に始まった「笑点」で大喜利メンバーに抜擢されました 40年近くレギュラー出演し 明るいキャラクターで親しまれました 1972年に真打ち昇進し 「こん平でーす」 「チャラーン」などのギャグで客席を沸かせました 1980年に三平さんが亡くなってからは 林家一門のまとめ役として 林家正蔵さんやたい平さん 二代目三平さんなど弟子たちの指導にあたりました 卓球好きでも知られ 三遊亭小遊三さんとダブルスを組んで大会に出場するなど 日本卓球協会から4段に認定されるほどの腕前でした 2004年に体調を崩し 翌年に難病の多発性硬化症と診断された他 糖尿病も患い 闘病を続けていました 必死に病気と闘いながら復帰を目指す姿に励まされた方は多いでしょう 12月17日14時2分 誤嚥性肺炎のため東京都内の自宅で死去されたとのこと 77歳でした ご冥福を祈ります なおこん平さんは「チャーザー村」が郷里だと言っていましたが これは1957年まで新潟県に存在した「千谷沢(ちやざわ)村」のことで 現在は長岡市に編入され 千谷沢地区として地名が残っているそうです
(2020年12月27日)


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