401  箱根W

 いよいよこれが箱根の旅最終回です。と言いながら、これを書いているのは草津温泉から四万温泉の「温泉縦走」の旅の途中です。草津の酸性湯で荒れた肌を、四万の弱アルカリ性の湯で癒す・・・四万温泉は草津温泉の癒し湯とか上がり湯と言われています。筆者が若い頃は毎年テニス合宿で四万温泉に行っていました。テニスで思い切り汗を流して、ガーッとビールを飲んで、源泉かけ流しの豊富な湯量の温泉につかる・・・最高でした。青春の思い出です。そのテニスコートも今や「中之条町営四万清流の湯」(2時間500円)になってしまいました。時代とは言え、テニスがお風呂になってしまうなんて...

■ ビワのつぼみ
 我が家のビワの花がつぼみとなっています。前の家の裏庭に自然と芽が出てきたものです。鳥が種を運ぶのでしょうか。しかし大きくなっても花が咲きませんでした。調べたら、花が咲いて実が着くまでには10年以上かかるそうです。引っ越した後、大きい木は捨て置いて小さなものを新居の裏庭に大きな鉢に植えて置いたら、ドンドン大きくなって、5年経ってつぼみができました。まだ冬に花が咲く果物は珍しく、ビワの花は11月中頃から咲き始め、真冬の12月に盛りとなり、2月頃までゆっくりと開花するそうです。冬の寒さの無い所でしか実を着けることはできません。早く花が咲くので、ビワは初夏一番に実が食べられる果物となっています。


ビワの蕾

■ Go To Eatオンラインが早期終了
 2021年1月末まで実施予定だったGoToイートのオンライン予約によるポイント付与が、予算終了に近づき、終了する予約サイトが続出しています。「無限くら寿司」で話題となったEPARKも「2020年11月16日(月)の14時59分を持ちまして、ポイント付与の対象予約を終了致しました」と発表しました。農林水産省 Go To Eatキャンペーンホームページによると・・・Go To Eatキャンペーンは、飲食業の需要を喚起し、食材を供給する農林漁業者を応援することを目的としています。このキャンペーンを利用する場合は、感染予防対策への協力、付与ポイント以上の飲食が必要となります。このうちオンラインサイトを通じてポイントを付与する事業については、ポイント付与を開始した10月1日以降、早期に飲食業の予約・来店を拡大し、需要を喚起してきました。本キャンペーンによる予約状況については、毎週、農林水産大臣の記者会見等を通じてお知らせしてきたところですが、直近の予約状況は、11月11日時点で5,000万人以上の予約、ポイント付与額に換算すると400億円分以上となりました。近日中には予約が予算616億円に達する見込みであり、各サイトにおいて、近日中に順次、Go To Eatのポイント付きの新たな予約はできなくなりますので、予めお知らせするものであります。なお、既になされた予約には何ら影響しません・・・とのこと。
 1万円で25%増し1万2千5百円の食事券を購入できる事業は868億円の予算で、先行Web申し込みはあっという間に無くなり、一部ではファミリーマートの食事券発行印刷の紙切れ事件が起きたり、いろいろと話題になりました。第2弾は12月1日からまた始めるそうですが、こちらも同じでしょうね。我が家は川越街道沿いなので、様々な飲食店、レストラン、カフェなどが近隣にいっぱいありますが、確かにこの頃は行列ができたり、大変な賑わいです。この事業のおかげであることは間違いありませんが、COVID-19のほうは大丈夫なんでしょうか?

■ 箱根火山
 箱根強羅温泉に宿泊した翌日は車で大涌谷に向かいました。早雲山を巻いて山越え、すぐ着きました。箱根火山は下図の通り中央火口丘の周りに大きな外輪山があり、天下の剣と言われる理由が一目瞭然です。最高峰は神山(1,438m)ですが、すぐ隣の冠ヶ岳(1,409m)がいかにも箱根の象徴的突起です。神山の東斜面にある強羅温泉の対面にある明星ヶ岳(923.9m)や明神ヶ岳(1,169m)の雄姿は、箱根の山の厳しさを実感させます。


箱根の山々
 箱根はどうみても現役火山なのに歴史を紐解けば最後の噴火は3000年前の冠ヶ岳の生成で、その後水蒸気爆発は何度か起きたみたいですが、昭和新山、桜島や浅間山のように今でも現役の火山とはちょっと違い、比較的おとなしい火山であるようです。冠ヶ岳は形からしてマグマ噴火で出来た山ということが分かります。


大涌谷マップ(くろたまご館のホームページより)
 箱根のもうもうと水蒸気が上がる地域を、他の火山地域同様「地獄」と読んでいましたが、明治天皇行幸の際に、「地獄」では按配悪いということで大地獄を大涌谷、小地獄を小涌谷と称したのだそうです。

もうもうと煙の上がる大涌谷 その向こうに冠ヶ岳1409m(筆者撮影)
 箱根は2015年6月、箱根火山の観測史上初めて大涌谷でごく小規模な水蒸気爆発が起こり、その後入山規制で箱根ロープウェイが止まりました。これは意外でした。大涌谷の、あのもうもうと吹き出る蒸気、大量の湯気が立ち上っている様を見ると、まさに活火山の様相です。2015年の火山騒動の際にも、火山灰が混じった事による学術上の用語として噴火が使われ誤解を招きましたが、本当に文字通り火を噴いた訳ではありません。噴火ではなく、水蒸気爆発だったわけですが、箱根火山は爆発しそうでしない山だったというのは意外ですね。

大涌谷から冠ヶ岳1409mを望む 随所から噴煙が立つ(筆者撮影)


大涌谷ロープウェー 頻繁に運行 向こう側は早雲山駅(筆者撮影)
 箱根火山の様子については、箱根ジオミュージアムのホームページをご覧ください。実際このミュージアムを見学して驚いたのは、強羅温泉に供給している温泉は大涌谷の温泉だというので、てっきり大涌谷で温泉が湧いているのだろうと思ったら、そうじゃないということです。仙石原から供給した水に大涌谷の噴気ガスを混ぜて作った温泉なのだそうです。そう言われてみればなるほど、パイプがたくさんあって、混濁させるシステムができていることが分かります。

■ 鈴廣かまぼこ
 箱根からの帰途、小田原市風祭の鈴廣蒲鉾本店に立ち寄って買い物して帰って来ました。お正月の定番ですね。道路の両側に多くの建物があり、長く楽しめます。


■ COVID-19第三波が急拡大
 新型コロナウイルスCOVID-19の全国の新たな感染者が、11月18日一日の感染発表としては最も多い2,201人を数えました。東京都では、493人が感染、過去最多を更新しました。大阪でも過去2番目に多い273人の感染が確認されたほか、神奈川県で新たに226人の感染が確認され、過去最多を更新。また、埼玉県でも過去最多の126人。静岡県でも過去最多の87人の感染があらたに確認されています。北海道では233人、過去3番目に多い数値です。北海道大学は複数の感染者が確認されたことを受け、これまで対面授業も併用していましたが、今後オンライン中心の授業に切り替えるそうです。特筆は岩手県です。ついこの前まで全国最少だったのに、急激に拡大、鳥取を抜き、秋田さえも抜きました。Google AIの予測数値は今後1か月で5万人超の感染という恐ろしいものです。
(2020年11月18日)


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