375  解除

 新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が5月15日から、東京と神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫、北海道の8都道府県を除く全国39県で解除されました。これら8都道府県についても5月21日にも専門家の見解を踏まえ、可能であれば緊急事態宣言の期限である31日を待たずに解除するようです。コレに伴って待ってましたと人の動きが活発化してきました。


我が家で飲んだ一升瓶、びんの日の収集に出す前の記念撮影


■ 毎度お馴染みのCOVID-19感染者及び死者の状況
●5月17日(日)12:00現在の新型コロナウイルス関連の感染者及び死亡者の数…厚労省発表

国・
地域
米国 英国 イタリア フランス スペイン ブラ
ジル
ベル
ギー
ドイツ イラン カナダ オランダ メキシコ 中国 日本 韓国 台湾
人口百万 331.0 66.44 60.46 66.99 46.75 209.5 11.49 83.15 81.16 37.59 17.38 126.2 1439 126.5 51.26 23.87
感染者 1,465,066 240,161 224,760 142,291 230,698 233,142 54,989 175,752 118,392 75,853 43,870 45,032 82,947 16,285 11,750 440
死亡者 88,675 34,466 31,763 27,625 27,563 15,633 9,005 7,938 6,937 5,679 5,670 4,767 4,634 744 262 7
感染率 4426ppm 3615 3717 2124 4935 1113 4786 2114 1459 2018 2524 357 57.6 129 229 18.4
致死率 6.1% 14.4% 14.1% 19.4% 11.9% 6.7% 16.4% 4.5% 5.9% 7.5% 12.9% 10.6% 5.6% 4.6% 2.2% 1.6%
死者ppm 268 519 525 412 590 74.6 784 95.5 85.5 151 326 37.8 3.2 5.9 5.1 0.29

メキシコの死者がグンと伸びてトルコ(感染者148,067人、死者4,096人)を抜き去りました。ロシアは感染者271,650人で第二位、死者は2,533人

■ NHK大河ドラマと朝ドラの放送を中断
 NHKは5月15日、大河ドラマ「麒麟がくる」と連続テレビ小説「エール」の放送を中断することをついに発表しました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため収録をストップしていましたが、いよいよ休止せざるを得なくなったわけです。特に「麒麟がくる」は地方ロケが多いだけにもっともです。6月7日の放送をもって一時休止となります。朝ドラ「エール」も6月27日の放送をもって一時休止となるそうです。

■ 人の上に立つ者は、正直でなくてはならん
 長谷川博己主演のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK総合/毎週日曜20時ほか)の5月3日第16回「大きな国」は面白かったですね。高政=後の斎藤義龍(伊藤英明)が弟二人を部下に暗殺させたのに立腹した斎藤道三(本木雅弘)が出陣を前に見せた姿はかっこ良かったですね。親子の戦いを阻止するために、明智光秀(長谷川博己)は尾張の織田信長の妻・帰蝶(川口春奈)と対面しますが、彼女は光秀が弟・孫四郎(長谷川純)に手を貸さず死に追いやったとして彼を厳しく突き放します。美濃に戻った光秀は、道三が戦さをするために兵を集めていることを知りますが、どうみても圧倒的な兵力差で勝ち目が無い道三を思いとどまらせるため説得に向かいます。道三は光秀を迎えると、今や敵対する息子・高政について語り出すのです。高政は自分が“道三の息子”であることを自覚しながら、土岐頼芸が父親であると言いふらしていることを道三は明かし、光秀に「人の上に立つ者は、正直でなくてはならん。偽りを申す者は必ず人を欺く。そして国を欺く…」と話します。道三が光秀に対して、教えを説くように語りかけたこの言葉を聞いて、現代日本のトップのことか?と思ってしまいました。道三は光秀の制止を振り切り兵を集めます。槍を持ち立ち上がった道三は光秀に「あの信長という男は面白いぞ」と語りかけると「あの男から目を離すな」と告げます。そして道三は真剣な表情で話を聞く光秀に「信長となら、そなたやれるやもしれん…大きな国を作るのじゃ」と言い残し、戦場へ向かって行きます。館に帰った光秀は勝ち目が無いと知りながらも、道三の言葉に共鳴して、道三方につくべく戦場へ向かいます。


狭山・智光山公園のバラ

鴻巣・荒川のポピー畑


■ 歌・・・「東京」
 以前、会社で部下のM部長が乗ってくるとよく口ずさんでいた歌が、いまでも妙に頭の中に残っています。歌いながら仕事してるなんて不謹慎だと思われるかもしれませんが、楽しい職場だったのです。そんなこと咎める人なんて居ません。口惜しかったら歌ってみろ!てなもんでした。しかもこの部長、出かけるときにこの歌を口ずさみながら颯爽と出て行くのです。それはそれはカッコイイものでした。
 ♪東京へはもう何度も行きましたね
 ♪君の住む美し都
 ♪東京へはもう何度も行きましたね
 ♪君が咲く花の都
 この歌は1974年に「マイペース」という秋田県出身の3人組フォークグループが歌って、フォークソングとしては異例の100万枚の大ヒットとなった曲です。曲名はズバリ「東京」です。曲の歌詞は「憧れの東京」というイメージがありますが、実は恋人が秋田から上京してしまい、遠距離恋愛していることを歌ったものらしいです。実は「東京、なんぼのもんじゃい!」という気持ちで作った歌らしいですよ。あの頃の若者は東京へ、大阪へと地方から出てきて、特に東京は若者の究極の目的地であり、それが現代に続いています。そしてそれを新型コロナウイルスが襲ったわけです。

■ 歌・・・「春夏秋冬」
 1960年代後半には学生運動の嵐が吹き荒れました。1970年代前半にかけてフォークソングやグループサウンズなどいろいろな音楽が百花繚乱のごとく現れては消えていきました。当時の歌手は今や70代です。前回志賀廣太郎さんの訃報を載せましたが、一緒に『三匹のおっさんシリーズ』(テレビ東京系)に出ていた泉谷しげるもシンガーだったと言えば、若者は「えっ、ウッソー」と言いそうですね。今やバイプレーヤーとして名演技を見せる俳優であり、画家としてもハンパナイ人ですが、代表曲は「春夏秋冬」です。初めて聞いたとき、「何じゃコレ?」と思った記憶があります。反体制、悪童、ヤサグレ、・・・2014年のNHK紅白歌合戦でこの歌を歌っていましたが、突然歌をやめると満席のNHKホールの会場に向かって「手拍子してんじゃねーよ。誰が頼んだコノヤロウ」と怒鳴って、会場が静まり返ると「テレビの前でたった一人で見ているお前、お前が歌え。お前がお前の歌を歌え。ラジオの前で聞いているお前、今日ですべてが終わる・・・・今日ですべてが始まるさ」と最後のフレーズを歌うや、ギターを放り投げて出ていってしまうという、いかにも泉谷しげるらしいステージで本領発揮した姿が印象的でした。
 ♪季節のない街に生まれ
 ♪風のない丘に育ち
 ♪愛のない家を出て
 ♪愛のない人に会う
 ♪人のために よかれと思い
 ♪西から東へ かけずりまわる
 ♪やっとみつけた やさしさは
 ♪いともたやすく しなびた
 ♪春をながめる 余裕も無く
 ♪夏をのりきる 力も無く
 ♪秋の枯葉に 身をつつみ
 ♪冬に骨身を さらけだす
 ♪今日ですべてが終わるさ
 ♪今日ですべてが変わる
 ♪今日ですべてが報われる
 ♪今日ですべてが始まるさ
 
川越街道マクドナルド前のブラシの木が綺麗です

キンギョソウ


■ バッタ蝗害
 新型コロナウイルスが南半球で感染拡大していますが、もうひとつ厄介なシロモノに悩まされています。アフリカ東部から南アジアにかけての広い地域でサバクトビバッタが大量発生し大きな被害をもたらしているのです。バッタの群れが農作物などを食い尽くす「蝗害(こうがい)」は歴史上古くから知られていますが、今回の大量発生は、感染症対策に通ずる点も多いのです。新型コロナウイルスの感染拡大で予想される食料不足に追い打ちをかけそうなのです。昨年から各地で確認されているバッタの大量発生の被害は、アラビア半島からイランやパキスタン、アフリカ北東部に及びます。特に深刻なのはケニアやエチオピア、ソマリアで、現在は雨期で農作物の成長期なので、今後バッタの繁殖がさらに進み、6、7月の収穫期に次世代の大群が発生すると見込まれます。国連食糧農業機関(FAO)によると、1平方キロあたり4千万匹のバッタの群れが居て、1日で約3万5千人分の食糧を食い荒らすそうです。今年の状況についてFAOは「前例のない脅威」と警告しています


■ 犯罪心理学の先生がさいたま少年鑑別所統括専門官の妻を刺殺
 最近驚いた事件はさいたま市浦和区の埼玉県庁とさいたま地裁の間の歩道上で2020年3月16日夜、女性が刃物で刺されて死亡した事件です。被害者はさいたま少年鑑別所職員の女性(53)でした。法務省統括専門官です。現行犯逮捕された犯人は夫のA容疑者(51)で、文教大学越谷キャンパスの人間科学部臨床心理学科准教授でした。専門は犯罪心理学や臨床心理学で、担当ゼミは司法関係の仕事を志す学生から人気だったそうで「温厚で物静かな先生」だったと言われています。2008年から埼玉犯罪被害者援助センター(さいたま市南区)の理事として、犯罪被害者支援の施策の立案にも携わってきて、関係者は「青天のへきれき、信じられない」とガックリしていたそうです。
 さいたま少年鑑別所によりますと、被害者は2019年4月に東京都内の女子少年院から異動し、敷地内の官舎にA容疑者と子ども3人と入居したそうです。鑑別所に入所する少年の生活全般を見る責任者だったそうで、「とても優秀で笑顔を絶やさない職員で、仕事熱心で人格も円満で心が広い方ですので、少年たちの不安に真摯に向き合っていた。非常にショックだ」という談話でした。
 A容疑者はこの官舎から出て別居していたようです。一橋大学卒、横浜国立大学大学院修了、法務技官となり、1995年東京少年鑑別所勤務の後、千葉、東京、川越、千葉、甲府、東京と転勤し、2003年8月米国南イリノイ大学大学院に留学し、2005年5月修了、Master of Artsを取得しました。先立つ2005年1月には法務省に復職しました。2007年3月法務省退官後は文教大学にて人間科学部准教授に就任しました。
 埼玉県警は家族との別居が続き、ストレスを抱えていたとみているようです。今は鑑定留置中で、精神鑑定中と思われます。犯罪心理学の専門家で、しかも法務技官だった経歴が有り、尋常ではない事件だけに簡単に起訴はできないのでしょう。文教大学は4月30日付で解雇しました。心配なのは文教大学の教え子たちと残された三人の娘さんですね。心理的なケアが必要でしょう。20年以上連れ添って、A容疑者が「ウチの奥さんは法務省のキャリアだよ」と自慢していた妻をなぜ殺したのか、軽々には推測できません。
(2020年5月17日)


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