374 不要不急
新型コロナウイルスの話ばかりだとウンザリしますね。音楽を聴きながらPCに向かっています。テレビのニュースはコロナばっかり、他の番組も再放送ばかりです。しかしそれどころではないという人が多いはず、一方で医療関係者や宅配業者などでは忙しくてたまらないと明暗がクッキリと分かれているようです。
■ 毎度お馴染みのCOVID-19感染者及び死者の状況
●5月10日(日)12:00現在の新型コロナウイルス関連の感染者及び死亡者の数…厚労省発表
国・ 地域 |
米国 | 英国 | イタリア | スペイン | フランス | ブラ ジル |
ベル ギー |
ドイツ | イラン | オランダ | 中国 | カナダ | トルコ | スウェー デン |
日本 | 韓国 | 台湾 |
人口百万 | 331.0 | 66.44 | 60.46 | 46.75 | 66.99 | 209.5 | 11.49 | 83.15 | 81.16 | 17.38 | 1439 | 37.59 | 82.0 | 10.22 | 126.5 | 51.26 | 23.87 |
感染者 | 1,309,164 | 215,260 | 218,268 | 223,578 | 138,854 | 155,939 | 52,596 | 171,324 | 106,220 | 42,382 | 82,901 | 66,780 | 137,115 | 25,921 | 15,747 | 10,874 | 440 |
死亡者 | 78,746 | 31,587 | 30,395 | 26,478 | 26,310 | 10,627 | 8,581 | 7,549 | 6,589 | 5,422 | 4,633 | 4,628 | 3,739 | 3,220 | 613 | 256 | 6 |
感染率 | 3955ppm | 3240 | 3610 | 4782 | 2073 | 744 | 4577 | 2060 | 1309 | 2439 | 57.6 | 1777 | 1672 | 2536 | 124 | 212 | 18.4 |
致死率 | 6.0% | 14.7% | 13.9% | 11.8% | 18.9% | 6.8% | 16.3% | 4.4% | 6.2% | 12.8% | 5.6% | 6.9% | 2.7% | 12.4% | 3.9% | 2.4% | 1.4% |
死者ppm | 238 | 475 | 503 | 566 | 393 | 50.7 | 747 | 90.8 | 81.2 | 312 | 3.2 | 123 | 45.6 | 315 | 4.8 | 5.0 | 0.25 |
■ 指導者が悪いブラジル、ロシア、米国など
ブラジルの感染者も死者も爆発的に伸びています。このペースで行くと英国の死者数を抜く可能性があります。ロシアは感染者数累計が1週間で13万4686人から一気に19万8380人となり、上の表の5月10日時点では第5位に躍り出ましたが、2日後の5月12日には23万2243人に増え、米国に次ぐ世界2位になりました。ただ死者数はまだ2,116人で、ロシア当局は感染者数の多さは大規模な検査によるものであり、致死率が比較的低水準にとどまっていることをロシアの対策が奏功している証拠としています。経済活動の再開を急ぐプーチン大統領は5月11日、全土を対象に3月下旬から実施していた「非労働」期間の終了を発表し、5月12日から封鎖措置の緩和が始まりました。政権中枢でミシュスチン首相やペスコフ大統領報道官など4人が陽性となり、感染者数、死者数の勢いが減少に転じていない中での経済緩和、もはや耐え切れないということでしょう。こういう国、ブラジル、ロシア、米国、英国などはハッキリ言って指導者が悪い!結果論ですが、政治が感染症に向き合う姿勢が悪かったと言えます。
■ 指導者が悪いのは日本も同じ
国立感染症研究所の発表によりますと、日本人が今現在感染しているウイルスは欧州からの帰国者によるもので、中国からの伝播ウイルスとクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号のウイルスに対しては封じ込めに成功したそうです。すなわち日本がグローバル化しているが故の感染拡大だったと言えるわけです。ただこの間の打ち手の遅さは、日本も指導者が悪い!と言えるでしょう。アベノマスクが届かないうちに市中に中国製不織布マスクが出回るようになり、価格が下がっています。国民に10万円ずつ配ると言っていましたが、最初にテレビに登場したのは青森県の過疎地での立替支給、おばあちゃんが有難く受け取ってました。感染拡大して街に困窮者がどっと出た大都市ほど支給が遅くなるという、コレまでとは逆の地域間格差が起きています。休業保証金もいつになるやら、雇用調整助成金も申請書類作成が難しくて適用わずか、いくら良い政策を出しても運用過程で糞詰まりでは、何をかいわんやというところです。
キュウリの若芽やミカンの新芽を食べるナメクジ |
茗荷の若芽を食べる犯人はダンゴムシ |
■ ジャパニーズミラクル
5月10日のNHKスペシャルでWHOの感染症対策の専門家として有名な進藤奈邦子さんが出演されました。そこでおっしゃっていたことは、「日本では早くから感染者が出たのに死者が少なく、ジャパニーズミラクルと言われています。これは世界から仰ぎ見られる感染症の専門家が居ること、国民の清潔意識が高いことがその要因だと思います」ということでした。上の表を見て、死者ppmで一目瞭然です(ただし日本では厚労省の発表が事実だとすればが前提です)。日本は4.8、欧米先進国ではドイツは2桁ですが、日本の20倍です。他はナント!3桁です。米国は日本の50倍、スウェーデンは65倍、フランスは80倍、英国、イタリア、スペインは約100倍、ベルギーは150倍です。ものすごい差です。感染率も4桁対3桁です。中国、日本、韓国、台湾など東アジアでは死者が少ないのは何故か?感染率が低いから死者が少ないのがデータから読み取れます。
■ 空気清浄分野で世界一の日本、極度に清潔志向の日本人
欧米では握手とかハグとかスキンシップするのに日本は少ないとか、家へ土足で上がらないとかいろいろ理由が言われますが、これは筆者のように空気清浄化や水質浄化を仕事としてきた者にとってはある推定ができます。日本人は欧米人と比べると、極度に清潔志向です。欧米諸国はあまりに清潔にすると免疫ができなくてひ弱な人間になってしまうから、ある程度不潔でもそれでいいんだという考え方です。マスク習慣も欧米では患者や医療関係者以外ありませんでした。米国やブラジルの大統領などは感染爆発してるのにマスクを着けようともしません。数ある国際規格の中で唯一空気清浄規格だけJISをもとにISO規格が制定されたことを取ってみても、日本の空気清浄化技術のレベルが分かります。日本はこの分野で世界一なのです。そういう国民ですから、生活習慣の中でウイルス感染防御が自然に備わっているのではないでしょうか。2002年のSARS、2012年のMERSも日本では拡がらなかったのはそのためです。これらについてはMSD製薬のホームページを参照下さい。中国、韓国、台湾などはこれらに感染したため対策が採られ、今回のCOVID-19に素早く対応できたのです。
庭にいっぱい居るカナヘビ |
■ 日本での死者数が少ないのは単なる幸運?
日本での死者数が少ない点について5月11日の毎日新聞「風知草」に山田孝男特別編集委員が「日本はコロナによる死者が相対的に少ない。単なる幸運と見るべきだろう」と書いていましたが、筆者はその視点は間違っていると思います。日本の国民の清潔意識と、医療関係者の必死の努力のおかげだと考えます。ただ、山梨大学の島田真路学長はPCR検査が少ないのだからCOVID-19による死者数を正確に把握できていないのだと言っています。かと思えば、京都大学大学院医学研究科の上久保靖彦特定教授と、吉備国際大学(岡山県)の高橋淳教授らの研究グループが「日本ではすでに新型コロナウイルスに対する集団免疫が確立されているから死者数が少ないのだ」という仮説を発表しています。中国発ウイルスで集団免疫が出来たので、欧州型ウイルスに対抗できたのだとか...本当のところは将来ハッキリするでしょうが、欧米と日本の大きな差は高齢者施設での死亡者の数です。日本でも一部介護施設でクラスターが発生しましたが、ほとんどすべての老人介護施設で感染防止できています。そのために親に会えないという嘆きの声も聞かれますが、だから感染が広がらないのです。それと日本ではまだ介護施設が途上で、入所できない老人が病院に取り残されていることも逆に幸いしたとも言えるでしょう。山田孝男さんが単なる幸運だ、と言うのは、この点では本当かもしれません。
■ 訃報
大学時代の恩師が93歳で亡くなられました。ガッチリしたラグビー・スラッガーであった高校時代の同級生も亡くなりました。いずれも盛岡ですが、哀しいニュースが続きました。時節柄弔問も出来ません。有名人の訃報も相次ぎました。
『陸王』(TBS系)や『三匹のおっさんシリーズ』(テレビ東京系)など、人気ドラマに数多く出演、あのしびれるような声の持ち主の名バイプレーヤー・志賀廣太郎さんが、2020年4月20日20時20分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため川崎市内の病院で亡くなられたそうです。71歳でした。2019年4月に脳梗塞の疑いのため緊急入院、脳血栓を取る手術は成功し、復帰へ向けリハビリを重ねていた矢先、帰らぬ人となってしまいました。神奈川県内にある築50年近いエレベーターも無い団地で一人暮らし、もちろん団地住民にとっても有名人でしたが、気さくで人気者だったそうです。しかし離婚して一人暮らしというところが悲しいですね。人間は最期は一人ですから仕方無いとも言えますが、夫婦二人でお互いに健康チェックし合っていれば、もう少し長生きできたのではないでしょうか。心よりご冥福を祈ります 合掌
故・志賀廣太郎さん |
故・岡本行夫さん |
橋本政権などで首相補佐官を務めた外交評論家の岡本行夫さんが新型コロナウイルスによる肺炎のため2020年4月24日に死去されたことが分かりました。74歳でした。TBS「サンデーモーニング」司会の関口宏さん(76)は「私たちの仲間の岡本行夫さんが亡くなられました。しゃれた感覚をお持ちでスタジオが和みました」と偲び、他の出演者も口々に哀悼の言葉を述べました。菅義偉官房長官、小池百合子東京都知事は定例会見の冒頭で岡本氏に言及、小泉純一郎元首相は「各国首脳との会談に際して、常に的確な助言を与えてくれた」と感謝の言葉を述べ、親交があった米アーミテージ元国務副長官も追悼コメントを発表しました。米国ニューヨークタイムズ紙も最大級の追悼弔辞を載せました。沖縄県では基地問題と沖縄振興のために公私にわたり尽力してくれたことに感謝と哀悼のメッセージが続々上がりました。何よりも善悪をハッキリと述べ、役人らしからぬ言語明瞭な方でした。常に冷静で的確で、日本を愛し、外国との心を開いた外交で相手からも尊敬された、惜しい人をなくしました。心よりご冥福を祈ります 合掌
■ 「誤解」発言・・・・怒り広がる
加藤勝信厚生労働大臣が2020年5月8日夜、PCR検査を受ける目安について記者会見して、「37.5℃以上の発熱が4日続いた場合」としていたことについて、「目安ということが、相談とか、あるいは受診の一つの基準のように(とらえられた)。我々から見れば誤解でありますけれど…」と発言しました。これにはネット上の反発はもちろん、テレビのワイドショーも一斉に怒りのオンパレード!・・・・厚生労働省が批判の嵐に見舞われていますが、そのトップがこんな発言するようでは...そもそも37.5℃以上の発熱が4日続くのは相当な重症ですよ。そんな状態まで耐えて検査を受けて、陽性と分かったらもう手遅れと言うのは十分想像できます。それが「誤解」だったとしたら...いや〜言葉を失いますね。
野草・アカバナユウゲショウの可憐な花 |
野草・ホトケノザも可憐な花 |
野草・アザミ |
■ 「不要不急」の反語は・・・
今回のコロナ騒動で、「不要不急」という言葉が飛び交っています。何が反語かというと、「必要緊急」、「必要至急」、「必要火急」などだそうです。じゃあ何が人間にとって取り急ぎ必要なのかというと、空気と水と食べ物でしょうが、それは健康あってこそです。COVID-19による肺炎は命取りになりかねない怖さがありますが、「不要不急」の外出を自粛してくださいと言うことで国民の大多数が引きこもりになった結果、仕事が奪われた人、収入が無くなった人、家族関係がぎすぎすしてきた人、運動不足で身体能力が衰えてきた老人、イライラして攻撃的になってきた人、いろいろな人がいるようです。「いのちの電話」には自殺に関する相談が増えてきたそうです。
■ このままでは自殺者が心配
東日本大震災で福島第一原発事故が起きたときも大騒ぎでした。炎上覚悟で申し上げますと、原発事故によって死者が出たかと言いますと、避難によって出ました。避難せざるを得なかった気の毒な方たちには補償もありましたが、平穏な生活を奪われたことへの十分な代償には程遠く、中にはストレスで体調悪化して死亡したり、悲観して自殺した人も出ました。ただ身近に死を見た人たちだからこそ自殺という選択肢は無かった人が多かったようです。今回のコロナ禍も同じような側面があると思います。旧来型インフルエンザで年間3千人以上、旧来型肺炎で年間9万人以上が亡くなっている日本で、COVID-19による肺炎で死亡した人は5月12日時点で643人、日本の医療は頑張っています。日本の自殺者は2003年には最多の3万4427人でした。が、昨年は2万人を切るまでに減ってきました。2009年のリーマンショックまでは高原状態が続きましたがその後減って、2011年の東日本大震災でさえも下落傾向が続きました。しかし今回は全国レベルであり、しかも職を失う人や売り上げ急減の店が増えていて、うつ病発症者の増加が懸念されます。下図をご覧下さい。1998年に急激に自殺者が増えました。バブル崩壊後、日経平均株価が下落し、最安値となった年です。企業倒産が急増し、戦後最大の倒産負債総額でした。企業の資金繰りを助け、雇用を守らなければこういうことになるのです。このままで行きますと自ら命を絶つ人がジワジワ増えます。もはや一刻の猶予もありません。
■ 待ちきれず営業再開する店、閉める店
5月連休明けから店舗再開するところが目立ちます。我が家の近隣ではステーキハウス・ブロンコビリー、しゃぶしゃぶと日本料理の木曽路、焼肉キングが営業再開しました。こういう店は休業要請されておらず、むしろレストランは営業が必要な店でしたが、従業員の安全も考えたのでしょう。小さな店でももう耐え切れないと店を開くところも出始めましたが、お客さんが以前のように戻ってきません。これはピンチです。
一方で廃業する店も目に付きます。富士見市のららぽーとも休業し、ヤオコーなど一部生活関連は営業していますが、再開を待たずに閉店するテナントも出てきました。街の小さな食堂なども、後継者は居ないし、この際弊店ということで「長い間大変お世話になりました」というお知らせの張り紙を見るたび切なくなります。
ステーキハウス・ブロンコビリー |
しゃぶしゃぶと日本料理の木曽路 |
焼肉キング |
■ コロナをきっかけに多方面に影響が
ガソリンスタンドは原油相場低迷で店頭価格が下がっていますがヒマそうです。それはそうですね。外出自粛と言われていますから、車で出かけません。ひきこもりで運動不足になるので徒歩で買い物に行ったり、自転車で行きますからガソリン消費量は減ります。
意外なところでは新聞販売店が激減しているそうです。新聞協会によりますと、2010年に1万9261店あった新聞販売店は2019年に1万5344店まで30%近く減少しているとのこと。東京で複数の店舗を持つ新聞販売店の話では、ここ数年、読者が年5〜7%で減少しているのに対して、折り込みチラシによる広告収入は10%ほど下落しているそうです。しかも、今回の新型コロナの影響で経済活動が縮小し、折り込みチラシはほんのわずかになりました。販売店の苦境はいよいよ臨界点を超えた模様です。このまま放っておけば、廃業する販売店は相次ぐでしょう。青息吐息の業界に、コロナが痛撃を与えた格好です。新聞業界は読者の高齢化が進んでおり、紙の新聞の読者は60歳以上のシニア層が多くを占めます。若者はスマホなどを見たり、新聞のデジタル版を契約します。コロナをきっかけに、新聞業界は血で血を洗う再編の号砲が鳴ったようですね。
■ 文化・スポーツは「不要不急」に非ず
スポーツ、文化イベントが軒並み中止になって、その影で大勢のスタッフも仕事が無くなっていることも大問題です。こういう人たちの中には給与所得者でない人が大勢居るので、仕事がなくなるイコール収入が無くなる場合が多いでしょう。スポーツや映画、演劇、歌謡、演奏会などの文化事業は、人間の心の栄養であって、決して「不要不急」ではありません。
引きこもりでテレビドラマを見ようにも再放送モノが多いのが現状です。NHKの朝ドラ「エール」や大河「麒麟がくる」は前作と打って変わって高評価ですが、撮影ストップしているので、このままではストックがなくなり、一旦お休みになる可能性があります。「麒麟がくる」は、5月10日には第17話が放送されましたが、収録済みの“ストック”は後5話分を残すのみとされています。一部では「放送回数減らし年内終了へ」とも報じられましたが、あくまで予定通りの全44回を撮影して放送することがNHKの既定路線なので、年越しになるかもしれません。あくまで明智光秀役の長谷川博己が主役ですが、斉藤道三役の本木雅弘や織田信長役の染谷将太が異彩を放っていて、久々に面白い!
窪田正孝(31)主演の朝ドラ「エール」、男性主演は今回で11作目で、2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来6年ぶりだそうです。昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)と、妻で歌手としても活躍した二階堂ふみ(25)演じる金子(きんこ)をモデルにしたおしどり夫婦の物語です。3月29日に亡くなったタレントの志村けんさん(享年70)が、主人公が幼少期から憧れる重鎮の作曲家・小山田耕三(山田耕筰がモデル)役で出演していることでも話題です。主人公・古山裕一(窪田正孝)の父(唐沢寿明)、母(菊池桃子)、関内音(二階堂ふみ)の母(薬師丸ひろ子)、姉(松井玲奈)もいい味出しています。特に唐沢寿明のお父さんが素晴らしいですね。裕一の友人・ガキ大将の鉄男(中村蒼)のモデルは著名な作詞家・野村俊夫、佐藤久志(山崎育三郎)は声楽家・伊藤久男、皆福島人です。世界的オペラ歌手双浦環(柴崎コウ)はすぐピンと来ました、三浦環(タマキ)ですね。コロンブスレコード(日本コロンビアでしょう)同期の作曲家木枯正人(野田洋次郎)は、コガラシ?誰?と思ったら、クラブでギターを弾いて「影を慕いて」を歌う、アッ古賀政男だ!音の音楽学校同級生夏目千鶴子(小南満祐子)のモデルはソプラノ歌手・関屋敏子です。他の出演者も豪華メンバーです。
野草・ナヨクサフジは帰化植物 |
野草・ユキノシタの花 |
独自路線まっしぐらで人気急上昇なのがテレビ東京です。「演歌の花道」や、鈴木京香の「行列の女神〜らーめん才遊記〜」、栗山千明主演「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」、そのハチャメチャぶりに自粛生活のストレスも吹っ飛ぶ金曜深夜「浦安鉄筋家族」などは、放送禁止スレスレです。「麒麟がくる」の織田信長役の染谷将太が白ブリーフ一丁で怪演してるところなんか圧巻です。
■ 世の中は大きく様変わりへ
この“コロナショック”により世の中は大きく様変わりするでしょう。大袈裟に表現するならば明治維新や第2次大戦後レベルの新時代に変わるのではないでしょうか。常識も、価値観も、ライフスタイルも、教育も、政治も・・・。すべてが「新ルール」に変更になると覚悟し、何とか変化力・適応力・順応力をつけて行かなければなりません。ただ、専門家会議が提唱した「新しい生活様式」(前回のESSAY参照下さい)の中で、いくつかは人間の人間たるところを否定する部分が有ります。ヒトはヒトによって癒されるという部分がありますので、どういう工夫が必要かということです。真っ正直に行けば、クラブやライブハウスは廃業ですね。対面の寿司屋さんや目の前で天ぷらや串かつ揚げてくれる店も×です。目の前にビニールシートがぶら下がる店で横並びで間を空けて座る?コンサートやスポーツ観戦は広く間隔を空けた席で無言で観る?ウーム。
もう一つの注意はポピュリズムの排除ですね。今回のコロナ禍で、日本人のイジメ体質、お上に迎合する翼賛体質が顕わになりました。これを利用しようとする政治勢力は危険です。日本は実は社会主義的な国ですが、本当に日本に民主主義が根付いているのか首を傾げるような事例が見えます。要注意です。
(2020年5月13日)