364  クラスター
 少年野球もイベントも中止、公共施設は休館、映画も見れない、カラオケも出来ない、人が多く集まるところへは行くな、畑作業はあり、疲れます。人は疲れたら、それを癒すために遊び、話し、運動する、それが出来なくなったらストレスが溜まりますが、相手がウイルスでは文句も言えないし...

■ 菜種梅雨?
 晴れて暖かいかと思えば冷たいシトシト雨で寒いと言う日が交互にやってきて、まるで菜種梅雨のようです。しかしこれは3月中旬から 4月上旬にかけて現れる気象で菜の花(アブラナ科の植物の花)が咲く頃に降る長雨のこと、「春の長雨」とも言われます。高気圧が張り出したり、移動性高気圧が北に偏って日本列島を通ったりするために、関東地方や太平洋沿岸部には冷たく湿った北東風が吹き、前線が停滞しやすくなるところへ小低気圧が次々と発生して東進するため、すっきりしない天気が続くのです。例年なら菜種梅雨には早いはずですが、もう菜の花満開です。

■ 啓蟄
 今年は暖かくて、スキー場の倒産などのニュースが流れてくる有様です。そういえば2020年3月5日は啓蟄です。太陽視黄経345度、もうすぐ春分ですよ。冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃という意味ですが、今年は実際に虫が活動を始めそうな雰囲気で、様々な木々の若芽が芽吹く寸前の様相です。

 菜の花 
 ふじみ野市さくら通りでは道路の両端に植えられたソメイヨシノが道路に向かって張り出して見事な桜のトンネルを形成するのですが、その枝が白っぽく見え出しました。我が家の陽光桜の蕾もふっくらとしてきました。今年のお花見は早まりそうですね。

■ 東京都はお花見宴会を自粛要請
 新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、東京都はお花見シーズンに都立公園や都が管理する河川敷での宴会を自粛するよう求めると発表しました。日本気象協会によると、東京都千代田区の開花予想は2020年3月17日です。我がスケジュール表には4月1日飛鳥山公園花見と書いてありますが、実は3月の日程は次々「中止」の字が...

■ COVID-19パンデミックの様相
 最近新型コロナウイルスのニュースが大半です。日本国政府の対応の遅れへの批判もかまびすしいですが、今はまず感染拡大をどう防ぐかが第一です。明らかにパンデミック(世界的な感染拡大)の様相で、WHOも日本を要注意と名指しました。イタリアやイラン、韓国も凄いことになっていて、世界ではこれに日本と中国を加えた5ヶ国が要注意とされています。イスラエルやインドは日本への入出国を規制し、米国も検討中とトランプ大統領が言っています。

■ テルアビブ−成田線直行便就航延期
 エルアル・イスラエル航空(ELY/LY)は、週3往復での日本への初の定期便(テルアビブ−成田線直行便)の開設を予定していましたが、就航日を延期すると発表しました。新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延により、イスラエルの入国制限対象国に日本が追加となったことを受けたもので、3月11日の就航予定日を4月4日に後ろ倒しするそうです。

■ 感染症対策;台湾に学べ
 台湾に防疫や衛生管理を根付かせて伝染病の撲滅に貢献したのは、日本統治時代の1898年に台湾総督府で民生長官を務めた医師出身の後藤新平です。東京市長として辣腕を振るった人として有名ですね。あれから120年以上経ち、今や日本は、感染症の流行対策について台湾に学ばなければならないと言われているのです。
 台湾ではすでに学校の休校は原則終了、旧正月(春節)の冬休みを2週間延長して2月24日まで休みにしていたのを、現在は、教職員や生徒で感染者が1人出れば学級閉鎖、2人以上なら学校閉鎖するという基準を設け、授業を再開しています。共働き家庭への配慮として、休校中に小学生の世話が必要になる保護者は、看護休暇を申請できるようにして、中学生以上でも障害を持つ子供の保護者であれば、同じ制度が適用されるようにしました。もし、企業が有給休暇の取得を拒否した場合、法律にのっとって処罰するという具体策も発表しました。

■ 対応が素早かった台湾
 台湾の対応の早さは他国と比較しても際立っていて、特に遅れた日本とはえらい違いでした。台湾は感染者が一人も出ていない1月15日の時点で「法定感染症」に定め、中国への厳しい渡航制限など、蔡政権は次々と厳しい施策を打ち出しました。

後藤新平
 日本と同じく台湾でも、1月後半からマスクの在庫不足が問題になったので、まずは輸出や持ち出し、転売が禁止され、2月6日にはマスクの購入が実名制になり、7日間で2枚しか買えないようにしたのです。当局が台湾国内の薬局にあるマスクの在庫データをインターネット上に公開すると、民間のITエンジニアがそのデータを地図上に落とし込み、在庫状況がひと目でわかるアプリを開発して無償配布しました。

■ 情報公開とIT活用
 緊急時に発生するデマ情報の拡散を防ぐため、ラインなどの通信アプリを通じて間違った情報を信じないよう注意するメールを配信、新型コロナウイルスに感染しやすいタクシー運転手やバス運転手にマスクが優先的に届くように求める情報を発信すると、フェイスブック上では、本当に必要な人にマスクを譲ろうという声があふれました。台湾の新型コロナウイルス発生状況のホームページはグラフや地図を効果的に使用していて、どの地域にどれくらいの感染者が出たかわかりやすくなっています。台湾にも寄港した国際クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客については、下船してから訪れた場所をすべて公開しました。こういったテクノロジーを使用した危機管理に、米国をはじめ世界から注目が集まっているそうです。

■ 中国・武漢では収束方向へ
 発生源である中国では、武漢の封鎖や病院の特急建設など過激とも思われる対策を打ち出してきましたが、その甲斐あって新たな感染者は目に見えて減少し、治癒する患者が急増しているというデータが発表されました。これは明るい話題です。以前こうした対策を「中国だから出来ること、やれること」などと鼻で笑っていた日本マスコミですが、今やその中国から日本が「危険な国」と言われるような状態になりました。小中高の一斉休校があってもなお、まだ本気で対策しない人が居る国と思われているようです。

■ クラスター
 今回の新型コロナウイルス感染ではクラスター感染=集団感染が話題です。クラスター (cluster) は、英語で「房」「集団」「群れ」のことです。コンピュータ用語としてもよく使われます。厚生労働省のクラスター対策班は集団感染について「新型コロナウイルス感染症の国内事例の8割は、他の人にうつしていない」と言っています。にもかかわらず、一人の感染者から多くの人に感染が拡大したと疑われる事例が出ているのです。これがクラスター感染で、屋形船やスポーツジムなどの狭い限定的な空間で起こっています。ほかにライブハウスやビュッフェスタイルの会食、雀荘、カラオケルームなど「換気が悪く」「人が密に集まって過ごすような空間」「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」がクラスターになっているようです。

■ 病院、医師、スタッフ
 もし病院がクラスターになればこれほど怖いことはありません。なにしろ患者が集まる場所ですから、他よりも極めて罹患率が高いと思われます。医師や看護師はもっと怖いでしょう。ウイルスを持った人が集まってくるからです。それ故に自己防衛の意味でも、また院内感染させないためにも徹底した対策を採っているでしょう。因果な仕事ですが、頑張って、皆さんを助けてください、お願いします。

■ 新型コロナウイルスの特徴
 今回の新型コロナウイルスの特徴は致死率が低いのですが感染率が高いのと、重症化し難い故に感染連鎖が見えにくいことのようです。したがって子どもは感染しても発症しないのでわからない、それがお年寄りにうつると重症化してしまい易いということです。しかも体内でしぶとく生き残り、再発することがあるようです。それゆえSARSより厄介みたいですね。

■ 住みたい街
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■ 子ども食堂休止の波
 子ども食堂が次々と休止になっているようです。日本は貧富の格差拡大で、貧しい子どもが急増しました。給食で命をつないでいたのに子ども食堂まで休止になったら大変です。「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム〜つなぐよ子に〜」というテレビCMがあります。「命の危機に瀕している世界の子どもたちを守るため、一刻も早いあなたのご支援が必要です。あなたのご支援で世界の子どもたちにチャンスを。つなぐよ子に・・・にお電話下さい」とよくやっていますが、今や世界の子どもたちより日本の子どもたちのほうがずっと心配ですよ。少子化の日本で、大切な子どもが、食べることさえできない子どもたちが居るのですから。

1位は3年連続横浜、今や日本で一番物価の高い街です。若者に人気の大宮、浦和、赤羽、さいたま新都心が交通至便のため躍進しています。山手線主要駅や渋谷周辺も人気です

■ 食品スーパー売上げ急増
 新型コロナウイルスの感染拡大防止へ政府が休校を要請した2月27日以降、トイレットペーパーやティッシュが売り切れるなどの事象が発生しました。食品スーパーなどでは食品売上げが急増しています。年末需要を超える売り上げが発生し、食品スーパー店頭ではコメやパン、包装米飯、麺類、パスタ、冷凍食品、レトルト、納豆などの欠品が相次ぎました。家庭でストックしやすい常温加工食品は当面の間、平時を超える売れ行きを示す見通しです。一方学校給食が無くなって、そちらに材料供給していた業者はいきなり売り上げが無くなって大ピンチです。
 トイレットペーパーやティッシュについては「デマ」との話もありますが、実は人間は「言い知れぬ不安」に襲われると紙製品や水、保存食を買い置きしたくなるのではないでしょうか。また子どもの昼食材料を買ったり、外食しないようになって中食用の弁当が売れたり食材が売れるのでしょう。

■ 日本株も為替も実にヤバイ
 前回、「株価は大暴落、2月28日の終値は21,142円となりました。つい先日は24,000円を越えてフィーバーしてたのに...2012年に始まったアベノミクスの下値支持線は21,000円です。これを持ち堪えられるかが焦点ですね。もし下回ったら下降トレンドに入り、アベノミクスの終焉を市場が宣言することになります」と書きました。さすがに日銀総裁が「金融市場に潤沢な資金供給を行い、適切な金融緩和に努める」と言いましたので、21,000円ラインで踏ん張っています。どういう意味でしょうか?市場から金融資産を買い入れることで、ジャパンマネーをジャブジャブ市場へ出しますよ、という意味です。過去の歴史に学べば、金融バブル崩壊前夜の施策ですね。実は先日USドル円レートが1ドル111円台へ急激に振れました。そんな資金を運用できるのは世界最大の投資家;GPIF(年金積立管理運用独立行政法人)ぐらいでしょう。ところがあっと言う間にまた円高となり、FRBが利下げしても米国の株価は下げ続ける、「有事のYEN」で日本円が買われ、円高ドル安に触れています。ヤバイ、実にヤバイですね。
(2020年3月4日)


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