雨が降りませんでしたが、やっと降る予報が出たと思ったら、強い雨だそうです。ただ、その後はまた長い晴れが続くそうです。畑をやっている関係で、雨が恋しいなどと言ったら、屋久島の住民に怒られますね。5月18日(土)、1時間雨量がこれまでで最大となる100ミリを越えました。気象庁は記録的短時間大雨情報を出し、「50年に1度の大雨」として警戒を呼びかけました。観光名所・縄文杉に通じる「荒川登山口」付近など複数箇所で土砂崩れが起きて、倒木などで道路がふさがれ、バス4台が立ち往生するなど、多数の人が孤立する事態となりました。鹿児島県は午後9時に陸上自衛隊に災害派遣を要請する事態となり、幸いなことに登山客は全員救出されました。ただでさえ年中雨の屋久島で「50年に1度の大雨」とは恐ろしいことです。 また、5月19日(日)午前2時15分、気象庁は神奈川県西部にある箱根山の火山活動が高まっているとして、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表しました。気象庁によると、箱根山では5月18日(土)17時頃から、芦ノ湖の西岸を震源とする地震を中心に、火山性地震が増加しています。大涌谷周辺の想定火口域では、2015年以降活発な噴気活動が続いています。ロープウェーが営業停止し、草津温泉同様観光客減少が危惧されます。 ■ 四万温泉へ そんな中、5月20日から四万温泉です。2015年4月第2週に四万温泉に行って来たことを、111『火山』(2015年4月19日)で紹介しました。温泉オタクである筆者は、いろいろな温泉を巡っています。群馬県では伊香保、四万、草津が定番です。他にも水上、猿ヶ京、万座、老神、磯部など、たくさんの名湯があります。筆者BEST3は、万座、四万、草津ですね。いずれも群馬西北部ですが、長野県高山村と接する嬬恋村の万座はまさに高原の白い濁り湯、下界を見下ろしながらの入浴は気分爽快です。やや東側、下った草津町の草津は強い酸性湯、脛に傷持つ人にはお勧めです。一方四万は中之条町で、群馬県中央を縦に走る上越新幹線や関越道よりは大分西ですが、草津町よりは大分東、新潟県湯沢町と接します。草津で荒れた肌を癒すのに四万温泉のアルカリ泉が良いということで「草津の上がり湯」と言われています。四万温泉については四万温泉観光ナビをご覧下さい。 ■ 国民保養温泉地の第一号に指定された名湯 四万温泉の泉質は源泉により多少成分量は異なりますが、ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉です。平均pH7.7で、メタケイ酸も豊富な「美肌の湯」で、シットリした入浴感があります。湯量が多く、どの湯宿もジョージョーとお湯が掛け流されています。透明な、肌にやさしい湯で、飲めます。無料の浴場が3ヶ所、有料の施設が2ヶ所あります。川上から日向見、ゆずりは、新湯(アラユ)、山口、温泉口という5地区があります。ぐるっと巡ると7kmぐらいあります。四万ダムがあり、摩耶の滝や小泉の滝があります。日本の典型的な山あいの、川沿いの、谷あいにある温泉です。青春時代は毎年テニス合宿で行ってました。汗を流した後、豊富な掛け流しの温泉に浸かり、ビールを飲む、最高でした。そうそう、忘れてならないことは、四万温泉は昭和29年(1954)に国民保養温泉地の第一号に指定されたことです。同時に青森県の酸ヶ湯温泉、栃木県の日光湯元温泉の三温泉地が指定されたことで分かるように、「日本の名湯」として国がまずもって認定したということです。 ■ 四万温泉湯宿の祖 四万温泉は草津温泉湯治で荒れた肌を、江戸に帰る途中で癒すために立ち寄った湯と言われますが、群馬県のこの一帯は甲斐武田と越後上杉との戦いの場でもあり、特に真田昌幸や幸村の物語にもよく出てきますね。 四万温泉の山口地区で、湯宿を最初に開いたと伝えられている田村甚五郎は、岩櫃城主である斎藤越前守基国に仕えていました。しかし、永禄6年(1563年)に真田行隆、信綱、昌幸などの武将を含めた甲斐武田氏の攻撃を受け、岩櫃城は落城し越後に逃れる事になりました。斎藤越前守に仕えた田村甚五郎は、四万を通って越後に落ちのびる斎藤氏を守るために四万温泉の山口地区に留まり追っ手を防ぐことになりました。やがてそのまま、四万温泉に土着することになり、その後、山口地区において湯宿を始めたと言われているのだそうです。
■ 四万温泉 国民宿舎四万ゆずりは荘 今回は国民宿舎四万ゆずりは荘(群馬県吾妻郡中之条町四万4345)に泊まっています。 じゃらん口コミ総合4.4、「普通=3.0」が評価時の基準ですからかなりの高得点です。お風呂4.6、接客・サービス4.4、夕食4.3など、これは期待できそうだと思って予約しました。
■ リピーターに人気のワケが判明
(2019年5月21日) |