12月となりました。今年木枯し1号はついに吹きませんでしたね。東京で木枯し1号が吹かなかったのは1979年以来39年ぶりとのことです。気象庁天気相談所のホームページをご覧下さい。 ■ 雫石町友会「国会見学ツアー」 岩手県雫石町の在京ふるさと会「雫石町友会」では毎年秋のツアーを実施しています。これまで参加したことは無かったのですが、今年6月の総会で、前任者が事情があって辞任したいということで副会長を引き受けた以上、出なければならないということで出かけました。 ■ 湯島天神と神田明神 東京メトロ湯島駅集合、まずは岩崎邸の見学ですが、その前に湯島天神(湯島天満宮)参拝です。学業成就・合格祈願の神様だけあって、合格祈願の絵馬がビッシリ。何故牛がいるの?みんな撫でているみたいでテカテカ。そうこうしているうちに参加者から「神田明神も見たい」という意見が出て、じゃあ行くかという話になりました。神田明神や湯島聖堂はこれまで何度も訪れました。この近辺は坂だらけ、運動になります。妻恋神社の脇を通って往復しました。湯島天神にも神田明神にも男坂、女坂があります。男坂は急坂、女坂は緩い坂です。そういえば向こうに東大病院が見えますが、本郷から不忍池にかけて無縁坂がありますね。
■ 岩崎邸の見学
■ 17年の歳月をかけて建築された国会議事堂 国会議事堂は大正9(1920)年1月着工、昭和11(1936)年11月竣工ですから、およそ17年の歳月をかけて建築されました。当時の工事費は2,573万5,977円だったそうで、当時500円あれば銀座に立派な屋敷を持てたそうですから、いかに巨額であるか分かります。工事に当たり、基本的にすべて国産部材を使う方針でしたが、実は三つだけ外国産が使われています。それはドアノブの鍵(米国製)、郵便ポスト(米国製)、議場照明のライト(英国製)です。ドアノブは部屋ごとに鍵が違いますが、非常時用にマスターキーがあって、これを使うとすべての鍵が開けられるというもので、当時の日本にはこうした鍵は無かったそうです。郵便ポストは壁に付いていて、そこに郵便物を入れると、下まで落ちていくもので、ホテルなどでも見られますが、これも当時の日本には無かったそうです。 ■ 内部の見学 まずは議員食堂で予約していた昼食です。弁当と味噌汁で1,500円でした。国会議員と陳情に来た人のような連中が食事しています。その後、テレビでよく見る衆議院本会議場を見学できました。以前は写真撮影禁止でしたが、2年前に規制緩和で許可されました。 天皇陛下が通常国会や特別国会召集時の挨拶に訪れる際に利用する中央階段、その先の「御休所(ごきゅうしょ)」を見学しました。向かう途中、渡り廊下から中庭を眺めますと、長円形の水槽に鯉が元気に泳いでいます。昔は国会議員が馬車で登院したため、馬の水飲み場だったそうです。見学のハイライトである「中央広間」は2階から6階までの吹き抜けになっていて、天井までの高さは32.62m。法隆寺の五重塔がちょうど入るぐらいの高さだそうです。天井にはステンドグラスがはめ込まれており、外国から取り寄せたものとのこと。ここで注目すべきは三体の銅像で、議会政治の功労者板垣退助、初代内閣総理大臣の伊藤博文、日本初の政党内閣の総理大臣・大隈重信の銅像が立っています。更に、主の居ない台座が一つありますが、実は4人目を将来に持ち越したとか、「政治に完成はない、未完の象徴」とも言われています。柱や壁は化石の宝庫と言われていて、頑丈な石ということで沖縄の海底から掘り出した石などが使われたので、巻貝の化石が埋まっていたりします。
■ 都道府県の木 国会議事堂の前庭では、議事堂建設前からある大きな銀杏の木が見事でした。下の写真左端です。その右の敷地内にある木々は、議会開設80周年を記念して各都道府県から贈られたそうです。二列に並んで、左端が沖縄(そてつ)と福岡(つつじ)、右端が岩手(なんぶあかまつ)と山形(さくらんぼ)です。最も多いのはくすのきで鹿児島、熊本、佐賀、兵庫、けやきが埼玉、福島、宮城です。くろまつは島根、福井、群馬、総理大臣を最も多く輩出している山口があかまつで岡山もそうです。総理大臣輩出2番目の岩手がなんぶあかまつで北海道はあかえぞまつです。やはり松は日本では多いようです。愛媛のごようまつというのは何故?奈良は杉ですが、秋田があきたすぎ、富山たてやますぎ、京都きたやますぎ、三重じんぐうすぎ、鳥取おきのやますぎ、高知やなせすぎ、やはり杉も日本の山の象徴ですね。栃木がとちのき、新潟ゆきつばき、長野しらかば、香川オリーブ、茨城うめは納得しますね。大分はぶんごうめです。山梨がかえで、滋賀がもみじ、広島がやまもみじです。ひのきあすなろを青森はひば、石川はあてと呼んでいるそうです。愛知はなのき、岐阜いちい、和歌山うばめがし(※)、千葉まきです。東京と大阪がいちょうというのも面白いですね。 ■ アマゾンを使った詐欺 フェイスブックで、次のような警告投稿がありました。「本日アマゾンから代引き送りつけ詐欺荷物が届きました。ヤマト便が、奥様宛にアマゾンから代引き荷物ですと言うので、通常アマゾンはカード払いなので、おかしいなあと思いながらも2,612円を支払い受け取りました。家内に聞いたら、そんな荷物は頼んだ覚えも無いし、アカウントの購入履歴にも載っていない。子供達に聞いても頼んで無いとの事。開けて見ると中国製タオルが入っていました。長男から彼の友達のところにも着払いで商品が届いたそうで、最近このパターンの詐欺が多いらしいと教えくれた。アマゾンに電話しても、送り主は教えられない、代金はアカウントにクーポンで返すと、誠意の無い対応。とりあえず返品引き取りを依頼して電話を切る。その後ヤマトで一つ、佐川で一つ、アマゾン代引き荷物が届きましたが、受け取り拒否しました。皆さんも気をつけて下さい」というものです。 ■ 張本さんが丸の巨人移籍に「お金ですよ」 TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)の名物コーナー「週刊・御意見番」に2018年12月2日出演した張本さん(78)が、広島から国内フリーエージェント(FA)宣言した丸佳浩外野手(29)が、巨人移籍を表明したことについて「巨人はいい選手を取りましたね。やっぱり年俸ですよ。お金が高いところに行きますよ。桁が違うんだから。私でもそうします。でも口が裂けてもそんなこと言えない。バッシングされるから」と歯に衣着せぬ発言でした。 2年連続セ・リーグMVPの丸に対し広島は宣言残留を認め、4年総額17億円とみられる破格条件を出しましたが、千葉ロッテも4年総額20億円、巨人は5年総額30〜35億円規模を提示したようです。張本さんは来年の丸について、「やってみないとわかりませんよ。今年のゲレーロ見てよ。まさか去年中日でホームラン王取ったのに、巨人に移ったらあんな体たらくとは思わないじゃないですか」と言いました。気になるのは坂本勇人です。巨人の顔である坂本の倍額を丸に払ってチーム内は大丈夫でしょうか? 巨人はパドレスのクリスチャン・ビヤヌエバ(27)も獲得したほか、オリックスから中島宏之(36)、西武から炭谷銀仁朗(31)を獲得しました。阿部が捕手に復帰すると言っています。折角育ってきた若手はどうなるのでしょうか?若手を育てて強くなってきた広島と正反対の方向ですが、巨人に来ると大物もダメになる、これを繰り返してきた懲りない面々、不安です。巨人が弱いのは投手で、絶対エース菅野に頼り切り、獲るなら投手のはずです。根本的に戦略を間違えてる気がします。 ■ 雫石の葬儀へ 293『秋のツアー』(2018年10月23日)で、雫石町七ツ森墓地公園に行き、墓の掃除とお参りした後、従兄の入院している鶯宿温泉の病院に行き、見舞ったことを書きました。2年前まで元気で、秋田へ車で出かけては釣りをしたり、山菜取り、きのこ採りなどに走り回っていた従兄が、今や経口飲食が出来ず胃ろうになっており愕然としたと書きました。2014年の大晦日に奥様を亡くされて独り暮らしでした。お金持ちなので病院は個室でしたが、どんなにお金があってもやはり独り暮らしは寂しかったでしょう。人はいつかは死にます。他人事ではありません。我が身にとってももうすぐのことです。改めて死に方について考えさせられました。胃ろうをやっていれば生き続けられます・・・と書きましたが、ついに訃報が届きました。正直、こんなに早いとは思っていませんでした。父方の最長兄で、子供のころから隣の家でお互い育ったので葬儀には行かなければなりません。 (2018年12月3日) |