毎年8月第1週は少年野球の合宿です。昨年まで宿泊していた武蔵嵐山平成楼の倒産に伴い、今年はウェルサンピア埼玉越生になりました。 このところ腹が立つ出来事が続いています。自然災害は怒ってもどうしようもありませんが、その原因がおおむねわかるだけに、人災だとすればこれはなんとかしなければなりません。企業の不正というのも「プルータス、お前もか」という感じです。もはや何が信じられるのかが分からなくなりました。政治も同様です。これは危険な兆候で、歴史をたどれば、こういうようになってくると戦争リスクが高まってきます。 ■ 大学生の女性割合、過去最高に 文部科学省が公表した2018年度の学校基本調査(速報値)によりますと、大学の学部生に占める女性の割合が2018年5月現在で45.1%となり、過去最高を更新したそうです。短大の数が減り、4年制の大学に進学する女性が増えたことも要因としてあるでしょう。大学院生の女性の割合も修士課程が31.3%、博士課程が33.6%で、いずれも過去最高となったそうです。学部生のうち、女性の割合は前年度より0.3ポイント増えました。専攻分野別では人文科学は65.3%、教育は59.2%と過半数を占める一方、医・歯学は35.2%、工学は15.0%にとどまります。大学教員に占める女性の割合も増え続けており、前年度より0.6ポイント増の24.8%でした。 ■ 女子の合格者数を意図的に減らしていた東京医科大 東京医科大学医学部医学科の一般入試で、同大が女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたという信じられないことが現実に行われていたそうです。これは必要悪だというのが同大関係者の暗黙の了解で、女子合格者の抑制は2010年の医学科の一般入試で女子の合格者数が全体の38%に達したことに危機感を抱いて翌年から始めたそうです。同大出身者の大半は、系列の病院で働くことになるので、様々な理由で女性医師は敬遠されているのだそうです。東京医科大の元幹部は「どこの医大でもやっている」と衝撃発言、「めざましテレビ」が緊急アンケートをしたらどこの医大も「そんなことやっていない」と否定しているそうですが真実は??? 「私、失敗しないので!」という大門未知子のようなフリーランス外科医は現実には存在しないのではないでしょうか。手先の器用な女医もいますが、長い手術になると体力勝負になるのが外科の世界です。しかも男だと無理させられるという論理があるようです。ドクターXの城之内博美のような麻酔科医などではフリーランスも出てきているようです。 林芳正文科大臣は、「女子を不当に差別をするような入学者選抜が行われることは断じて認められない」と怒りをあらわにしました。 ■ 文科省疑惑次々と 文科省も困ったものです。佐野太被告(59)が東京医科大に便宜を図る見返りに、息子を不正合格させたとされる汚職事件に続き、同省前国際統括官の川端和明容疑者(57)がJAXAに出向していた時、JAXAからの講師派遣や通信衛星を使った防災事業で便宜を図った見返りに高額の飲食接待を受けていたというものです。これらの汚職事件では元コンサル会社役員、谷口浩司容疑者(47)と同省幹部との交遊が次々と明らかになってきました。スポーツ庁の幹部など文科省の複数の幹部が接待を受けたことが判明し、問題はここに戸谷事務次官が同席していたこともあったということです。どうしてそんなに脇が甘いのでしょうか。 ■ 権力者の顔 日本ボクシング連盟の山根会長がマスコミで袋叩きにあっています。日大アメフト部の内田前監督のときと同じような構図で、入院して雲隠れと報じられました。日大アメフト部の問題が5月からダラダラ続いて一向に締まらないのは、田中理事長にマスコミの眼が向いているからのようです。田中理事長と山根会長に共通するのは「権力者」であることですが、権力を握ると顔がデカクなり、脂ぎってくるのはよくあることです。これで黒眼鏡などかけようものならヤクザと見紛うばかりです。そして周りに取り巻きができて、集団で行動するので恐ろしい集団になりますが、タケシ軍団の親分はちょっと違いますね。ビートたけしこと北野武さんは顔がデカクなりません。これは権力にアグラをかいていないからです。面白いもので、たくさん権力者を見てくると、人生は顔に表れることが分かります。本当に偉い人は偉ぶらないものです。歴代経団連会長などを見ていても、顔がデカクて脂ぎっている人、余り見ませんでしたね。ところで山根会長がこの4月から日大の客員教授になったとか、山口組との関係も取り沙汰されています。 ■ 驚くべき日本ボクシング連盟の対応 日本ボクシング連盟の対応で驚いたのは連盟ブログです。連盟ホームページから連盟ブログがリンクされていますが、ここでマスコミへ反論しました。一般社団法人日本ボクシング連盟 会長代行 森正耕太郎、副会長兼専務理事 吉森照夫 名で出されたものですが、その中で、「ご報告」として出されたページが一旦引っ込められ、訂正してまた出てきたり、ドタバタです。連盟組織がきちんと機能していたら、こんなことはあり得ません。中でも驚いたのは「4.不正審判の件」のところです。 岩手国体の際の岩手の佐々木選手と奈良の中島選手の審判が不正であるとの指摘です。確かに中島選手が2回カウントをとられたことは事実ですが、レフリーストップさせる程のコレクトパンチではありませんでした。審判委員会で再三再四説明しているように、プロとは異なり、ダウンはクリーンヒットの一打であり、それ自体に加点することはありません。結局クリーンヒットの数の多寡によってポイントが決まるのです。上記の試合はその評価が分かれた結果スプリットで中島選手の勝ちとなったものです。告白者側が、中島選手がダウンをとられたことを強調して、さも不正審判であるかのように吹聴することはボクシング審判に対する不信を煽るものであって断じて容認できません。 「告発者」を「告白者」と誤って記載しています。「スプリットで」という意味は、審判が2対1で判定が分かれたという意味です。このいわて希望国体のビデオは残っているので、試合終了時、負けたと思っていた奈良の選手が審判に手を挙げられるとき、戸惑う様子や、観客席からの「エ〜〜〜?」「ウソ〜」「マジ〜」という声が残っていました。しかも挨拶した奈良の選手が岩手の選手に「ごめん」という口元映像もありました。テレビで改めてこの画像を見たボクシング関係者はどのテレビ局に出たゲストもすべてこの対戦は岩手の選手の勝ちだと言っていました。クリーンヒット数も岩手の選手のほうが多いと言います。それを日本ボクシング連盟が不正審判ではないと断言するということは、このスポーツはいったい何なんだと、アマチュアボクシング自体に疑惑の眼が向けられるのではないでしょうか。インターハイの開会式で岐阜県連の会長が「恥ずかしい」と言う異例の挨拶をしました。 ■ 山根会長が猛反論
■ カネの問題も怪しい 林芳正文科大臣は、スポーツ庁やJOCが日本ボクシング連盟に第三者委員会を立ち上げろと指導していると言明しました。監督官庁である文科省自体が大揺れで大変ですね。不正審判だけではなく、カネの問題も明らかにしてもらいたいものです。試合に出るためにはAIBA公認のグローブを使わなければなりませんが、このアディダスのグローブはパキスタン製で、公認ワッペンを付けると高価になります。これは「杉スポーツ」でしか買えません。ところが「杉スポーツ」というのはホームページも無いそうで実態不明です。住所を辿ると、兵庫県加古川市の”Dragonfly”という喫茶店だそうです。しかも当初代金振り込み口座は山根会長の孫娘の口座でした。こういう怪しい話はハッキリさせなければなりません。 (2018年8月3日) |