12月16日(土)はまたもや盛岡でした。9月に亡くなった藤井克己元岩手大学長の「お別れの会」に出席するためです。日帰りではつまらないので、前夜盛岡駅前に宿をとり、親しく酒を飲んで懇親することにしました。いつもならば鶯宿温泉や繋温泉などで温泉を楽しむのですが、今回はやめました。東北新幹線から見る景色は、例年のことですが平泉まではともかく、奥州市に入ると一変します。真っ白な世界になるのです。 ■ 盛岡と岩手山
2016年12月26日撮影 今年はこれが白銀の世界でした 雪が早い、どうやら今冬は... ■ お別れの会 12月16日(土)朝方はパラパラと雪が舞い、やがて前日までの寒さがウソのように晴れて穏やかな日和となり、大通りには雪が無いものの歩道は冠雪して歩行に注意しなければならない状況でした。10時過ぎに会場前の地下道で平山元学長と遭遇して話をしながら会場入りしました。受付を済ませて、岩渕学長はじめ呼び掛け人の皆様やご遺族が居並ぶ中、挨拶しつつ一輪の花を頂いて中央祭壇前で献花しました。実に3百人を越える人たちが集まりました。 祭壇には天皇陛下からの瑞寶中綬章、正四位に叙するとの安倍晋三内閣総理大臣名の位記が飾られていました。いわゆる死亡叙勲で、亡くなった日付けで授与されるものです。その隣には、有馬朗人東京大学同窓会連合会長名の感謝状がありました。お別れの会の日付けで、岩手県における東京大学同窓会「岩手赤門会」の創設に参画し、その初代会長を務められた貢献への感謝状でした。 式典の最初に藤井克己先生に対して黙祷を捧げた後、呼び掛け人を代表して岩渕 明学長の挨拶があり、続いて弔辞はお二人、進藤金日子(シンドウカネヒコ)参議院議員が農学部農業土木科での恩師藤井先生との思い出を述べられました。先立って藤井先生のふるさと滋賀県を訪ねたこと、学生時代の先生との楽しい思い出、教えを守って土地改良に奮闘していることなどです。もう一人は大学院で藤井先生と共に研究して、「これからの大学は女性の教師が増える、頑張れ」と励まされて、今は理工学部システム創成工学科社会基盤・環境コースの助教をされている石川奈緒さんでした。先生と教え子や研究員たちとのミーティングでもそのお人柄により周りに笑いが絶えなかったというような思い出を話されました。その後、弔電披露がありました。東京大学の農学の後輩である宇都宮大学長の石田朋靖さんの弔電が読まれ、そのほかはお名前のみの紹介でした。 その後呼び掛け人のひとり、高畑義人農学部長が献杯の挨拶をされました。他にもたくさんの方が先生との思い出を語られましたが、共通していたのが先生のユーモアあふれるスピーチでした。やはり関西出身のためもあるのか、真面目な話の中にもクスッと笑わせるセンスがあり、読書家であることはその博識から感じられましたが、世俗の出来事や当世の流行ごとにも通じておられ、どんな話になっても場が盛り上がるという方だったということです。何よりも東日本大震災からの復興に対して並々ならぬリーダーシップを発揮されたことが称賛されました。
■ 関東短大が募集停止 学校法人関東学園(群馬県館林市、松平順一理事長)は運営する関東短大(同所、渡辺敏正学長)について、閉校を前提に2019年度以降の学生募集を停止することを決めたと、ホームページで公表しました。募集停止は人口減少など社会情勢の変化を検討した結果だとしていますが、今後こうした閉校する短大や大学が続出すると見られています。 ■ 日米で好対照の税制改革 アメリカでは、共和党が35%の連邦法人税率を2018年から21%に引き下げる大型減税法案を決定しました。個人所得税の最高税率も現在39.6%から37%に下げ、概算控除も2倍に増やすそうです。その結果、全体の減税規模は10年間で1.5兆ドル、年間円換算で17兆円となり、この減税規模は、過去最大とされた2001年の「ブッシュ減税」を上回るものとなるそうです。アメリカの金融政策は引き締めに入り、財政面では、今回の減税政策から積極財政に入っています。やや金融引き締め・積極財政なので、今後のアメリカ経済はややインフレ気味に過熱経済になっていくのではないかと思われ、ますますアメリカにお金が集まって行くのではないでしょうか。
■ たばこ税3年連続で引き上げ
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