234  世代交代

 前回、野菜価格が高騰していることを書きました。日照不足の影響で、キャベツなども小玉です。野菜が高値になっていることを消費者目線で書けば困ったことですが、実はもっと困っているのは露地野菜農家です。日照不足で育ちが悪いだけでなく、長雨で病気が出ます。品質面から出荷できない野菜が多くて、収入が落ちます。価格が高くなって良いだろうなんて思ってはいけません。収量が減る上、こういう時は輸入野菜が入ってきて価格が抑えられますから、農家にはダブルパンチです。施設栽培農家は日照を補光したりできますから、レタスなどはこの時期本来赤字ですが、今年などはやや助かっているでしょう。トマトのハウス栽培は、夏場植え替えのところが多く、あまり恩恵は無いと思いますが、この時期でも収穫している栽培方式のところは、施設栽培の良さを噛みしめているでしょう。

■ オーストラリア代表戦先発メンバーは意外にも...
 2018 FIFAワールドカップ ロシア・アジア最終予選、オーストラリア代表戦は埼玉スタジアムで2017年8月31日19時35分キックオフ・・・テレビかじりつきで応援しました。日本代表の先発メンバーを発表するにあたり、ハリルホジッチ監督は、いつになく気合が入っていました。
 GKは4試合連続で川島永嗣(仏メス)。DFは酒井宏樹(仏マルセイユ)、吉田麻也(英サウサンプトン)、昌子源(鹿島アントラーズ)、長友佑都(伊インテル)。MFのアンカーポジションにキャプテンを務める長谷部誠(独フランクフルト)が入り、インサイドハーフに山口蛍(セレッソ大阪)と井手口陽介(ガンバ大阪)。FWはトップに大迫勇也(独ケルン)、左右に浅野拓磨(独シュツットガルト)、乾貴士(西エイバル)でした。
 過去のW杯予選で日本代表は、オーストラリア代表には2敗5分けと一度も勝っていません。ただ最近は、強い相手だが日本は負けないという印象でした。先発メンバーに長らく日本代表を引っ張ってきた本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の名前がありません。ハリルホジッチ監督は強気を貫く指揮官です。前のアルジェリアの監督のときにもメディア嫌いで有名でしたが、約150人の報道陣に向かって「アレ・ニッポン(行け、日本)! アレ・ニッポン!と書いてください。皆さん、サポーターになって下さい」と頭を下げ、日本国民に応援を頼みました。「必要なのは11人の戦士、サムライです。勝利を求めて戦う。このチームにとって非常に重要な機会、失敗は許されません」と語気を強めました。そしてその11人の発表でした。

オーストラリア代表戦のスターティングメンバー

■ 長友→浅野の芸術的ゴール、原口→井手口の豪快ゴール
 ハリルホジッチ監督は「自分がオーストラリア代表を率いていると言えるくらい、このチームを研究した。そこからこの布陣を考えた」と自信と強気で臨んだ戦いでした。結局オーストラリアを2-0で退けたニッポン、決定的な仕事をしたのは浅野拓磨であり、井手口陽介でした。オーストラリアの戦い方は変化して来たと言われていました。以前の高い球で攻め込んで高さを生かすスタイルから、最近はボールをつなぐことに執念を燃やすオーストラリアに対して、走力を生かして上下動を繰り返し、執拗にボールを追い続ける浅野、井手口の存在は、抜群に効いていました。オーストラリアの選手たちは球際にしつこく食い下がられて余裕が無くなっていました。それでもイマイチ決定機に決められない浅野でしたが、前半41分に、アイコンタクトしてDF長友佑都からのクロスにうまく飛び出して、喉から手が出るほど欲しかった先制点を芸術的に決めて見せました。一方最後まで運動量の落ちなかった井手口は、攻められると素早く守備に回り、攻めに回るや終盤まで可能な限り高い位置まで飛び出して行き、相手に圧力をかけ続けました。後半37分には乾貴士と交代して途中出場していたMF原口元気が体を張ってインターセプトしてつないだパスを受け、迷うことなくドリブルで中へ切れ込み、マークについていたDFを振り切って右足一閃、豪快ミドルを叩き込みました。

■ 監督の采配ズバリ、ロシアワールドカップ出場決定
 昨夏のリオ五輪に揃って出場したふたりの選手起用には、「抜擢」や「賭け」といった表現も使われましたが、ハリルホジッチ監督がオーストラリア代表を研究して出した戦術が大迫勇也を軸に足の速い浅野と攻撃的な乾を置き、接近戦にめっぽう強い山口蛍と井手口陽介で攻めも守りも縦横無尽に戦わせることでした。「屈強」という表現がふさわしいオーストラリアのDFを相手にするには、スマートな戦いではなく、がむしゃらに相手にプレッシャをかけ続けること、ハリルホジッチ監督が「サムライ」と言った意味はこういうことでした。大迫はほぼパーフェクトなポストワークを披露し、山口蛍と井手口陽介の2人は、オーストラリアの両ボランチを徹底マーク、面白いようにボールを奪い取り、仕事らしい仕事をさせませんでした。酒井宏樹や吉田麻也も良かったですね。長友佑都と原口元気からの球を浅野拓磨と井手口陽介が決めたところに意義があります。危ない場面も何度かあったし、ボール保持率はオーストラリアが上回っていました。それでも勝ったのは「賭け」がうまくはまったということでしょう。

■ 世代交代?
 ではこれで世代交代かというとそう単純なものとも思いません。本田圭佑と香川真司は所属チームでもちょっとこのところ元気がありませんでした。しかし彼らが真価を発揮する戦いもまだあるはずです。オーストラリア相手にはこの布陣が良かったということです。実際サポーターの皆さんも、これだけ攻め続けて、シュート数で上回った試合は近年記憶が無く、楽しくて仕方なかったと思います。後から原口や久保、岡崎が出てくる、まだ本田も香川も居る、こんなチームだからこそ相手は怖いのです。ベテラン陣もうかうかすると足元をさらわれると危機感を覚え、ますます精進しなければならない、そう思わせたところにこの勝利の大きな意味があったと思います。本田圭佑は、「自分の今の状態を監督は分かっていた、危機感を与えてくれていることに感謝している」と述べて、まだまだこのままでは終わらないという決意を語りました。怪我から立ち直って主将に復帰した長谷部誠は、試合後のインタビューで「W杯出場を決めたことは良かったけれど、自分のプレーにはミスもあって納得行かない」と語りました。ただ誰もが長谷部を信頼していました。山口蛍と井手口陽介の活躍は、誰よりも長谷部がうれしかったのではないでしょうか。

■ 試合毎に布陣を変えるハリル流
 ハリルホジッチ監督はメンバー発表の記者会見で、「失敗は許されません」と言いました。自身に対する様々な批判を認識していて、ここで負けたら自分も終わりと思っていたはずです。この監督の特徴は、試合毎に布陣を変えることです。それだけ相手を研究しているということですが、それが当たれば称えられますが、外れたら叩かれます。日本サッカーは世界の中ではそんなに強いとは見られていませんが、誇りだけは強く、つないでつないで連係プレーで攻め上がる、したがってその中心にボールをコントロールするキーマンが必要です。中田ヒデであり、中村シュンスケであり、本田ケイスケです。そしてこうしたスタイルが支持されてきました。ハリルホジッチ監督も最初のうちはこのスタイルを踏襲していました。ところがどうも思うように行きません。久保や宇佐美を使ってみたり、原口元気を使ってみたり、いろいろ試しました。今回のオーストラリア戦は、相手の体力に負けないこと、走力で上回って、得意のサッカーをさせないことを考えたのでしょう。

■ 従来型で初戦負け、守る布陣から攻める布陣へ、最後は走る布陣でW杯GET
 W杯アジア最終予選9試合で日本は一度も同じメンバー、同じ戦術を取りませんでした。昨年9月1日の最終予選初戦で日本は埼玉スタジアムでUAEと対戦、1-2で敗れました。FW1トップに岡崎慎司、5MF(長谷部、清武、香川、大島、本田)、4DF(吉田、酒井高、酒井宏、森重)、GK西川です。従来の日本の型にはまった攻守バランス布陣でしたが、圧倒的なサポーターの声援を受けながら敗れました。最終予選の初戦で負けたチームはW杯に行けないというデータから、ハリルホジッチ監督は嵐のような非難を浴びました。昨年10月のアウェーのオーストラリア戦では本田をトップに、原口と久保を左右に配置しながら、原口を最終ライン付近まで戻して5バック気味にして徹底的に守り1-1で引き分けて勝ち点1をGET、ハリルホジッチ監督の頭にはサポーターの声援を背中に受けてホームで勝つという戦略があったのでしょう。攻撃的なチームは、相手も攻撃的な場合、一瞬の守備の隙を突かれることがあります。アジアチャンピオンのオーストラリアを相手にしてアウェーなら、まずは負けないことを第一にしたと思われます。単に攻撃的なだけではないハリル流がここに見えます。昨年11月の埼玉スタジアムでのサウジアラビア戦は、FWトップに大迫、左右に原口と久保を配置、MFは長谷部、山口蛍、清武、DFは長友、森重、酒井宏、吉田、GK西川です。試合は前半に清武、後半に原口が得点し、2-1で勝ちました。ハーフタイムに久保→本田、後半清武→香川、最後に大迫→岡崎という交代がありました。最後の最後に1点取られました。今年3月のUAE戦はアウェーです。FWトップに大迫、左右に原口と久保を配置、MFに本人もビックリという今野(ガンバ大阪)を起用、対面は香川で、中央下に山口蛍、相手のボールの出所を抑える逆三角形の中盤という新戦術を取りました。DFは長友、森重、吉田、酒井宏、GK川島です。試合は前半に久保、後半に今野が得点し、敵地で2-0で勝ちました。後半に香川→倉田、久保→本田、大迫→岡崎という交代がありました。
 そして今回のオーストラリア戦、選手起用を見るとハリルホジッチ監督の考え方が見えます。大迫勇也を軸にするのは確立していますが、左右に原口と久保ではなく足の速い浅野と攻撃的な乾を置いたところがビックリ、長友や長谷部が驚いたぐらいですからオーストラリアはもっと驚いたでしょう。井手口は前にもMFで起用していますから別に抜擢というほどではありませんが、練習でこの選手を使おうと思ったのではないでしょうか。

■ 気合が入っていたハリルホジッチ監督
 試合の翌日、ハリルホジッチ監督は続投を宣言しました。ロシア・ワールドカップ出場を決めたオーストラリア戦後の会見で「もしかしたら残るかもしれない、もしかしたら残らないかもしれない」と意味深なコメントを残し、その去就が注目されていました。そして翌日「今後、どれくらい日本代表監督を続けられるかは結果次第。残念に思う方もいるかもしれないが、ここで仕事を続ける」と宣言したのです。グループBで首位でいながら、協会の中からも、報道からも批判が聞こえます。日本に限らずサッカー界というのは、実にほめたりけなしたり、忙しい世界です。「残念に思う方もいるかもしれないが」という皮肉ともとれる発言は、そうした批判勢力への言葉でしょう。
 ハリルホジッチ監督をどうして日本協会が招聘したか、前の前のザッケローニ監督は、W杯予選を好調に終えて、日本国民の大きな期待を背にブラジルの2014 FIFAワールドカップに臨みました。コロンビア、ギリシャ、コートジボワールのCグループで、わずか勝ち点1、勝利無く最下位敗退でした。日本サポーターの落胆ぶりは....
 ハリルホジッチ氏は2008年コートジボワールを稀に見る攻撃的なチームに育てました。2011年アルジェリア代表監督に就任し、2014 FIFAワールドカップでは優勝国ドイツ代表を延長戦まで追い詰め、敗れましたがアルジェリア史上初のBEST16に導きました。ドイツ戦に敗れた後、選手と抱き合って号泣したシーンは「男泣き監督」として世界中のサッカーファンの心を掴みました。攻撃性が足りない、日本代表が指摘されていたことを覆すには適任と判断されたわけです。
 今回W杯出場が決まった瞬間、監督はガッツポーズ、そして涙しました。監督冥利に尽きる勝利だったからでしょう。

W杯出場が決まった瞬間ガッツポーズするハリルホジッチ監督
 実はこの試合でハリルホジッチ監督が判定に激高して、あわや退場を命じられるのでは?という場面がありました。後半35分、カウンターから左サイドで原口と長友が突破しようとしたところ、ボールがピッチを割り、主審はオーストラリアボールと判定しました。これに激高した本田とハリルホジッチ監督がピッチに飛び出さんばかりの勢いで猛抗議したのです。チームスタッフや通訳が必死になって止めました。このハリルホジッチ監督の姿が、後半押し込まれて劣勢だった日本チームの闘志に再び火をつけました。その後、MF井手口の貴重な追加点が生まれ、W杯出場権を一気に手繰り寄せたのです。

■ 北朝鮮ミサイルへの日本の反応に韓国人は?
 2017年8月29日、北海道の上空をミサイルが通過しました。Jアラートが鳴り、北国に住む知人は「どう避難すればいいんだ?」とSNSで不満をぶちまけました。北朝鮮による挑発行為に対し、安倍晋三首相は「これまでにない深刻かつ重大な脅威」と語り、直ちに厳重に抗議したと表明しましたが、そもそも8月29日朝、首相初め官房長官、外相、防衛相いずれも朝早くから報道陣に対応し、随分素早いなと感心しました。ところが実は北朝鮮がミサイルを発射する前日に限って安倍首相は首相官邸に泊まっていることがわかりました。すなわち日本政府は「事前予告も無くミサイル発射はけしからん」と言いますが、どうやら分かっていたみたいですね。どうも日本政府は「脅威」を強調し過ぎているのではないかと思います。本当にミサイルが飛んできたらどう避難すればいいか、地下室も無いし...という人が大半ではないでしょうか。
 毎日新聞に、70年近く北朝鮮の脅威と向かい合ってきた韓国の人たちに、日本の反応をどう思うか尋ねた記事が載っていました。上空をミサイルが通過することを認識しているから破壊措置もとらないのに、緊急警報を鳴らし、列車は止まり、何やら大騒ぎ、こうした反応に対して韓国人たちは「本当の脅威を知らないからじゃないの?日本政府も報道も騒いでいるけれど、当の日本人は結構冷静じゃないですか」と言っていました。東海大教養学部の金慶珠教授によると、日本上空を北朝鮮のミサイルが通過した8月29日、韓国の主な地上波テレビのトップニュースはミサイルではなく、殺虫成分に汚染された卵の問題だったそうです。北朝鮮と対峙しているはずなのに、なぜこんなに温度差があるのか。多くの韓国人は、金正恩は本気で挑発しているわけではないと考えているそうです。米大統領が、無視のオバマからつぶやきのトランプになって、いちいち反応してくれるのでやる気を起こしている、金正恩は韓国や日本ではなくあくまで米国を見ていると言うのです。いくら制裁をかけても、北朝鮮は孤立しているわけではなく、世界中にお友達がいるから効き目がない、過剰に反応すべきではない、むしろ日本政府は何か狙いがあるのでは?とさえ言っています。そこまで言われると、日本の報道にも問題があるのかもしれません。過剰反応が何かに火をつけるほうが余程恐ろしい気がしてきます。

■ 民進党・新代表に前原氏
 民進党は9月1日午後、東京都内で臨時党大会を開き、新代表に前原誠司元外相(55)を選出しました。前原氏は国会議員と国政選挙の公認候補予定者の票で250ポイントを獲得、地方議員と党員・サポーターの252ポイントを加え計502ポイントとなり、枝野幸男前幹事長(53)の計332ポイントを引き離しました。7月の都議選で民進党が惨敗した後、党運営に行き詰まった蓮舫代表の辞意表明を受けて実施されたものですが、巷では「関心ない」と言う人が過半数、「最後の民進党代表選だ」という声すらありました。9月25日召集見通しの臨時国会に加え、10月の衆院三補選(青森4区、新潟5区、愛媛3区)の対応も控えています。前原氏はかつて民主党代表を務めたこともありますから、概ね国民には周知の人です。蓮舫前代表同様、選挙の野党協力を進めたい枝野氏に対し、前原氏は合意を見直す考えを代表選中に示していました。消費増税反対の枝野氏に対し、前原氏はきちんと増税して財政再建を訴えました。安倍総理と自民党に逆風が吹く中で、対抗する勢力になり得るかというと、はなはだ疑問という声が多いのは、かつての民主党三内閣のトラウマが残る国民の脳裏に、前原氏も枝野氏も、しっかり記憶されているからです。

■ 青木宣親が戦力外通告
 ブルージェイズは2017年8月28日、青木宣親外野手(35)を戦力外にしたと発表しました。前日のツインズ戦では「7番・右翼」で先発出場し、チームは完敗しましたが、5号本塁打を含む4打数3安打2打点と一人気を吐いていた選手がどうして?青木はアストロズに在籍していた6月11日に日米通算2000安打を達成し、7月31日の交換トレードでブルージェイズに移籍。新天地ではインフルエンザにかかった影響もあり、12試合の出場にとどまっていました。今季の通算成績は82試合で打率2割7分4厘、5本塁打、27打点。メディアは「ブルージェイズが右腕のレオネル・カンポス投手(30)を3Aから昇格させるため25人枠を空けなければならず、青木に戦力外を通告した模様だ」と伝えました。
 「戦力外」と言いますが、米国では”DFA”と言われ、これを指しているようです。「Designated For Assignment」・・・MLBでは日常茶飯事のように使用される専門用語です。簡単に言えば、選手を40人枠から外す措置をとることです。このDFAという単語を、日本プロ野球で使用される戦力外と同じ感覚で捉えてしまうと、とんでもない誤解を招いてしまいます。米国では選手は商品です。成績が良くなければ売り買いされません。今期の成績が見えたブルージェイズは、来季に向けて選手構想を考えたのでしょう。今期絶望なら高給取りを切って経費節減したいのです。
 DFAされた選手の選択肢は4つです。
   (1)他チームへのトレード
   (2)ウェーバー(=選手の支配権を放棄)公示
   (3)チームからの解雇
   (4)マイナー行き
 トレードは売買ですから、売るほうは少しでも高く売りたい、これはシーズン途中でも日常茶飯事で行われます。ウェーバーにかけられると他チームから買いが入るか、それが無いと自チームと再交渉になります。「解雇」となる場合は、選手がそれを要求することがほとんどです。というのは、チームが本当に解雇したい選手の場合は、DFAしないで直接解雇処分すれば良いわけです。それを敢えてDFAするというのは、ウェーバーがクリアした後で何とか選手に残留させたいという、チームの意向があるからなのです。青木選手の代理人もウェーバーにかけられて時間を無駄にするより、さっさと他のチームのオファーを待ったほうが得と判断したわけです。
 そしてどうやら青木はメッツと契約するみたいです。今期3球団目、大リーグでは7球団目です。

■ タバコ吸わない社員に「有休」増
 ウェブマーケティングを手がけるピアラ(本社・東京都渋谷区)は、非喫煙者に年間6日の有給休暇を与える「スモ休」という制度を作ったそうです。きっかけは社内に設けている「目安箱」。匿名で社長に訴えることができ、そこに「喫煙者は通常の休憩時間以外にも、日に数回業務を離れることがあり、非喫煙者との間に生じる業務時間の差は問題ではないか」との意見が寄せられたのだそうです。これに基づき、不平等感解消に加え、健康増進のためにも、「スモ休」を制度化したとのこと。会社の担当者は「当社が入るビル内には喫煙室がありますが、移動時間も含めて1回のタバコ休憩で20分前後使います。1日2回と仮定して40分。1週間で200分。あくまで概算ですが、1か月の累積で1日分の労働時間以上にのぼります」と話し、「しかし有休を毎月1日、年間12日にすると業務が回らなくなる恐れがあるため、半分の6日ということになりました」と年間6日となった理由を明かしました。同社は喫煙者が多く「上級社員の7割ほど」が吸っているそうです。確かに通常の倍以上の喫煙率ですね。勤務時間全面禁煙という方法もありますが、「それはさすがに酷だろう」と考えたようです。先の担当者は「喫煙者に吸わせないというマイナスを強要するより、非喫煙者に何らかのプラスを与えるほうが『吸わないメリット』を考えやすいだろうという考えからです。実際、この制度を告知してから禁煙を決めた従業員もいます。健康面、金銭面に加え、有休を得られるとあって『吸わないほうが得だろう』と思ったようです」・・・・なるほど見習う企業が出てきても良いのではないでしょうか。
(2017年9月2日)


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