193 県民の日
11月14日は「埼玉県民の日」でした。ちなみに「都民の日」は10月1日、「県民の日」では栃木と千葉が6月15日、茨城県は埼玉の前日11月13日です。群馬県は10月28日、神奈川県は制定していません。北海道も「道民の日」はありません。京都や大阪も「府民の日」はありません。埼玉県は、単なる「県民の日」ではなく、「埼玉県民の日」と名付けて、セレモニーやら無料の施設公開など、特に注力している県です。 ■ 埼玉県民の日
■ かわはく
■ 体験型博物館 ここは入場料が大人410円(中学生以下は無料)、荒川わくわくランド210円、アドベンチャーシアター430円、駐車料金300円です。「埼玉県民の日」にはこれが無料となるのです。 埼玉県立川の博物館は1997年8月1日に開館しました。「埼玉の母なる川・荒川を中心とする河川や水と人々のくらしとのかかわり」を様々な体験学習を通して理解してもらおうとする体験型博物館です。博物館の敷地前の川原は「カワセミ川原」と称されており、直火は禁止ですがバーベキューのメッカです。カワセミは川辺に生息し、訪れる人々に親しまれている代表的な野鳥です。 カワセミは美しい色合いで、りりしくも可愛い姿が人気なので、「かわはく」のマスコットキャラクターはカワセミの「カワシロウ」と名付けられました。 埼玉県立川の博物館全景 ■ 鉢形駅下車徒歩15分
■ 水車や「荒川大模型173」
「荒川大模型173」を源流から東京湾までず〜っと辿って行くのはたいへん楽しい体験でした。川好きにはお勧めです。終点のところにトンネルがあり、入ってみました。段丘地形の落差を利用して掘られたトンネルの脇に設置された水槽(間口9m、奥行最大3.6m、水深1.2m)に、荒川上流域の渓谷が造形してあります。窓から、魚の泳ぐ姿を観察することができます。ここで見られる魚は、イワナ、ヤマメ、カジカ、アブラハヤ、ヤリタナゴ、シマドジョウ、カマツカなどです。亀や蟹などもいましたね。 ■ ひょうたんの展示会も
本館入り口前では焼きそばやお団子を製造・販売していて、ピザ釜でピザも焼いていました。味噌おでんを買いました。レストハウスの2階には「かわはく食堂」があって、うどん¥350を注文しました。なかなか出てこなくてどうしたんだろう?まさか粉から練って打っている?なんて思っていたらやっと出てきました。コシの強い武蔵野うどんで、そうか茹でうどんにツユをぶっかけたのではなく、うどんを茹でるのに時間が掛かったのか、と納得。なかなか洒落たことをしますね。美味しいうどんでしたがちょっとツユが関東風、昆布だしの透明薄黄色の関西風のほうが、うどんの白さが引き立って良いのになぁと思いましたが、食は文化なので、まぁしょうがない。 ■ 社会システムの変更につながるTPP 筆者は以前からTPPのような広域連携ではなく、2国間のFTAやEPAを進めるべきだと主張してきました。TPPは米国中心の安全保障とも言えるもの、関税問題だけでなく、医療の自由化(自由診療や混合診療)や労働規制の撤廃、食糧安保の崩壊が言われているので、FTAなどと違って単純な貿易問題だけでなく社会システムの変更にもつながるものです。食糧や、労働、医療は人間が生きて行く上で必須のものですから、そこに地域性が存在するのは当然です。食文化もそうです。露天風呂につかりながら老人たちの会話を聞いていました。「俺たちの田舎じゃ百姓じゃ食って行けねえから、田圃はみんなヨソに頼んで、一反歩(いったんぶ)米いくらもらうという仕組みになったよ」...「いやそりゃ田舎だけじゃなくここらもみんなそうだよ、農業で食って行くには一町歩(いっちょうぶ)持ってたってどうしようもなくなっちまった、昔はそれで食えてたのによ」...「そりゃ食べるものも変わったのさ、ご飯に味噌汁、煮物に漬物ってえ、昔の食生活ならそれで食えてたけど、今はこの魚はペルー?チリ?ノルウェー?この肉はブラジル?パスタにトマトソース、こりゃどこのペッパーだ?とにかくカネが無けりゃ何も食えねえ、カネ、カネ、カネだよ」...「年寄りもよ、国保1割の連中なんて病院がサロンになっちまってるぜ、窓口で払うカネ見たらカフェより安いぜ」...こんな会話している連中も年金暮らしだから露天風呂につかれるのです。でもこれがグローバル化の結果なのです。国際的商取引に必要なのはマネーです。結果的に人生もカネ、カネ、カネになりました。カネを稼げる人、稼げない人で格差が生じてきます。でも貧しくても、国民皆保険ですから、体の弱い人も病院に行って長生きできたのです。 ■ 移民ノー、グローバル化ノー、TPPノー グローバル化の典型がTPPです。FTAでお互いの関税を無くして貿易する場合でもそれはモノに関してのもので、例えばコメは食糧安保上必須だから例外とするなど、2国間で取り決めをします。韓国は米国とFTAを結んだことで、日本より米国との貿易が有利になりました。資源の少ない日本は基本的に貿易の自由化を望みます。保護主義は困ります。国によって守りたいものが違います。文化が違います。日本のような、地形、気候的に農業に不向きな国、災害の多い国で生産される農産物は、海外のソレと価格的に競合できません。だから皆輸入で良いですか?適地適作でグローバル化するのは世界中皆が仲良くできるという前提です。なおかつ労働者までフリーに行き来してくると、これまで守ってきた文化との対立が生じてきます。だから英国では移民ノーでEU離脱なのです。ドイツやフランス、イタリア、オランダでも移民ノーの政党が勢力を伸ばしています。これまで最も移民に寛容だった米国さえも今回国論を二分する騒ぎになり、そのアンチグローバル化のシンボルがTPPでした。トランプもサンダースもTPPを目の敵にし、ヒラリーも反対と言わざるを得なくなったのです。日本では農業団体や医療関係者が反対しましたが、するとそれは既得権を守りたい政治的圧力団体の言うことだと大マスコミがこぞって攻撃し、中味も知らない日本国民はTPPいいんかなぁという雰囲気に流れて行きました。日本の国民性は、「長いものには巻かれろ」、「お上には逆らうな」というのが多数派です。全く真逆の米国民が、TPPノーの結論を出して、日本人は初めてTPPだめなんかなぁという雰囲気に流れて行くのです。 ■ 税金の問題ではない TPPがもし実施されていたら、日本の労働者はITなどに携わる知的労働者以外は、トランプを支持した米国労働者と同じ方向に向かって行ったでしょう。郵政民営化の裏にあったものに後で気付いた日本国民の怒りが、自民党を一旦下野させました。だまされたと知った後の反動は大きいのです。TPPは裏を返すと経済的に米国に貢いで、安保してもらうというシステムです。過去、日米の交渉で日本が勝った試しがありません。せいぜい引き分けに持ち込んだのは捕鯨とBSE牛肉規制だけです。鉄鋼、半導体、自動車、負けました。敗戦国である以上しょうがありません。負けたけど、じゃあ別の方向で、とすぐ転換できるのが日本人の強みです。そのお蔭で韓国や中国で鉄鋼業が隆盛化し、半導体も栄え、なんのことはない、米国の敵は日本から移動しました。日本のメーカーは韓国や中国のメーカーに生産財を供給することで栄えたのです。自動車にいたっては、米国で生産していますから、ブランドはTOYOTAやHONDAでも米国産です。トランプさんはそこのところがわかっていません。中国を目の敵にしましたが、その中国企業にものづくりさせているのは、アップルなど他ならぬ米国のグローバル企業です。米国に税金を納めずに、米国の工場をたたんで、海外でものづくりしているのです。NAFTAのお蔭で、日本の家電メーカーなどもメキシコで生産して、無関税で米国で売っています。米国車に対する日本の関税はゼロですから、米国車いらっしゃい、なのに日本人はドイツ車はじめ欧州車大好きです。税金の問題ではないのです。 ■ オバマ大統領の思い空しく... 米国は長年「世界の警察」として、善くも悪くも他国の内政まで干渉してきました。しかし今や米国は日に日に弱体化し、世界は多極化しています。オバマ大統領は、中東やアジアから米軍を順次引き揚げ、国家の経済状況を改善しようとしました。軍事面ではもっと日本が主体的になって欲しいと思っていました。しかし結局オバマ大統領はシリア問題でISとの対決を余儀なくされ、その上ロシアとも険悪になりました。終盤では南シナ海問題で中国とも対立しました。こうした事態につけこんでトランプ大統領が誕生する破目になったのです。トランプはオバマ大統領が本来成し遂げたかったことを言ったに過ぎません。「メキシコ国境に壁を作る」とか「イスラム教徒の入国を禁止する」などと極端なことを言うものだから反発を招きましたが、人間の心の底にあるものを抑えないで口に出すと、「あいつはおかしい」となるわけです。ただ、パリ協定を無視すると言っていることはヤバイですね。「地球環境問題は中国のデッチ上げだ」と言ってますが、どこをどうすればそういう発想になるのかは理解できません。 米国大統領選の選挙人を取るというシステムは不思議ですね。特に総取りの州などは、1票でも多かったほうが選挙人を総取りする?公平とは思えません。今回も総数で100万票以上多かったヒラリーが落選する、日本の小選挙区制もそうですが、国民の多数意思を反映できない選挙制度は民主的ではないのではありませんか? ■ TPP挫折 オバマ米大統領は記者会見で、TPPの議会承認を断念せざるを得なくなったと表明しました。TPPをめぐる論争が「人々に工場閉鎖や雇用の海外流出を思い出させ、複雑になってしまった」と語り、「人々が進路を正したいと感じており、移民の急増を止め、新しい貿易協定を結ばないという主張が選挙戦で大きな役割を果たした」と述べ、TPP離脱などグローバル化に反対する主張がトランプ氏の勝因になったとの考えを示しました。米通商代表部(USTR)のフロマン代表もワシントン市内での講演で「(法案手続きは)基本的に議会指導部の決定次第だ」として議会の判断に従い、議会承認を断念する考えを示しました。 こうして日本では国会承認して着々と手続きを進めたにもかかわらず、言いだしっぺのUSAが、自らハシゴを外して飛び降りることになったわけです。一番がっかりしているのはグローバル企業でしょう。TPPで日本のGDPは13.6兆円拡大すると政府は試算してきましたが、これでその部分はなくなってしまうと言います。ただ、以前はTPPで日本のGDPが大きく減ると農水省は発表していたのです。安部首相がTPP推進を打ち出したら、一転3.5兆円増える、イヤ、13.6兆円拡大すると政府は方向転換しました。数字のアヤです。ではTPP挫折でアベノミクスは終りか?そんなことはありません。ドル高円安が進み、日本の株価も上がっているではありませんか。TPPを進めればそうなるよという方向に、TPPが挫折したらなっているというのは、えもいわれぬ皮肉です。 ■ 伊香保の紅葉 伊香保に紅葉を見に行ってきました。もちろん黄金色の温泉を楽しむのが目的です。我が家から100km、高速を使えば1時間半で行けますから、本格的温泉の中では一番近いと言えます。泉質から言えば草津のほうが断然良いけれどちょっと時間が掛かるし、この時期には雪も心配です。紅葉と言うよりも茶葉というほうがふさわしく、自然の紅葉は北東北の山々などと比べるべくもありません。やはり昼夜寒暖の差が大きいところほど紅葉は綺麗です。もみじや銀杏など、人為的に紅葉を愉しむ目的で植えられた庭園は綺麗で、京都などは典型ですね。自然ではなく、作られた美しさです。
■ 視力矯正するレーシック手術が激減 近視など目の屈折異常に悩む人にとって、メガネなしの生活が送れるようになると人気のレーシック手術は、米プロゴルファーのタイガー・ウッズや、サッカーの本田圭佑選手ら国内外のアスリートが施術を受け、知名度が上がりました。ところが、2008年に約45万件だった手術件数が、なぜか2014年には約5万件と9分の1に激減してしまったそうです。その理由はなんでしょう? レーシック(LASIK)は、laser in-situ keratomileusisの頭文字を取ったものです。すごく簡単にいえば、レーザーで角膜(黒目の部分)を薄く削る手術です。角膜の部分で光の屈折を変え、より遠くにピントが合うように調整すれば、光がちょうど網膜の部分で結像するため、ピントが合って見える(=目が良くなる)という原理です。近視、遠視、乱視など、目の網膜にピントが合わず、画像がぼやける「屈折異常」を矯正するために行う手術で、屈折異常を矯正する方法としては、他にメガネとコンタクトレンズがあります。 手術自体はそれほど難しいものではなく、15分ほどで終わり、眼科の手術としてすでに確立されたものです。日本では、厚生労働省がエキシマレーザーを使用した屈折矯正手術を認可した2000年から急速に普及しました。症例(手術)数は2000年の2万件から徐々に増加し、2008年には45万件となりましたが、そこから転げ落ちるように減ったのです。 ■ 角膜感染被害が手術離れにつながった? レーシック手術が減った理由は、保険適用外であり、片目で十数万〜30万円の手術費用がかかり、ちょうどリーマンショックが起きて、経済的な事情で手術をあきらめたからではないかという説がありますが、これはメインではないでしょう。よく見えるようになりたいなら、多少金がかかっても、と考えるのが人情です。一番大きい原因は、「レーシック集団感染事件」として知られる、東京都中央区にある眼科の角膜感染被害で、同眼科の元院長が業務上過失傷害罪で禁固2年の判決が確定したことで、「レーシック手術は危ない」と思って、手術離れにつながった可能性です。手術自体は成功率95%だそうですが、手術の結果病気になってしまったと聞けば、恐れをなす人が多かったのでしょう。 ■ メガネブームや、コンタクトレンズの性能向上も一因か 他の理由として、メガネブームや、コンタクトレンズの性能が格段に良くなったこともレーシック手術減少の一因ではと推測する人もいます。今や「メガネ女子」「メガネっ娘(こ)」と呼ばれるように、メガネはおしゃれの必須アイテムで、1万円以下の低価格メガネも普及し、多彩な色やデザインによるフレームのメガネでおしゃれを楽しむ女性が増えて、男性でもおしゃれメガネをかける人もいます。また、コンタクトレンズは、「シリコンハイドロゲルレンズ」の登場以降、2010年の1600億円台から2015年の2154億円と規模が急拡大しています。 ■ コンタクトレンズのパイオニア、(株)日本コンタクトレンズが民事再生 (株)日本コンタクトレンズ(名古屋市中川区、資本金3億6820万円、従業員95名)は11月15日、名古屋地裁に民事再生法の適用を申請し同日、保全命令が出ました。昭和32年2月創業のコンタクトレンズメーカーのパイオニアで、「ニチコン」ブランドとして有名でした。しかし、使い捨てレンズとの競合や景気後退による個人消費の落ち込みもあって、短期交換型レンズの販売が鈍化していました。 ■ レーシック手術のメリットとデメリットをしっかり把握して 件数が激減しているレーシック手術ですが、もともと「正常な目に対する手術なので、成功率が高くて当たり前、極めて高い安全性が求められる」ものです。長期的な観点からは安全性や有効性が確認されており、手術をした患者の95.4%が結果に満足していると言われます。手術を考えている人は、メリットとデメリットをしっかり把握し、信頼のおける医療機関を選ぶことが大切で、この道の専門医いわく「受診したその日に手術を勧める医療機関はやめた方がいい。医師が説明し、分からないことはきちんと答えてくれるかも大事なポイント」だそうです。 ■ 東大が女子学生に家賃月3万円支援
■ 悩ましき国立大学法人経営 ただ、これは「東大だからできる」という面もあります。国立大学法人は今、三つの目的別大学に分けられています。その中で東京大学は世界の中で際立つ大学を目指しているので、予算がドンと付くのです。学生一人当たりのお金は他の大学よりずっと多いのです。地域に貢献する地方大学などは、毎年文科省から交付されるお金が減らされている上に少子化で入学学生数も減っていますから、教職員の数や待遇が大問題になっています。カネが無いからクビなんて言えませんし、給料を減らすわけにも行きません。一方で男女共同参画の推進のため、女性教職員比率を上げたい、女子学生を増やしたい、大学院にも行って欲しい、理系の学部には共同研究や特許収入で稼げ、なんて話もあります。国立大学法人の経営協議会委員として実に頭を悩ませています。 ■ 安楽亭ランチ
■ 山形土産「のし梅」
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