191  カフェ

 前回は岩手県へ旅行して温泉と食事を愉しんだ報告でした。いよいよ11月です。文化の日と勤労感謝の日の二つの祝日が有ります。毎日日の出が1分ずつ遅くなり、日の入りが四分の三分ぐらいずつ早くなり、12月21日の冬至に向かいます。11月3日・文化の日は「晴れの特異日」でした。晴天の確率が大変高い日、確かに雲ひとつ無い青空の下、埼玉県西部地区少年野球秋季選抜大会が開幕し、空をブルーインパルスが編隊飛行し、次から次へと各種自衛隊機が低空飛行する下で試合しました。毎年恒例の入間基地の航空ショーの日です。

■ カフェと喫茶店の違い
 我が家の目の前にコナズ珈琲があります。他に近隣にはコメダ珈琲、星乃珈琲、サカイ珈琲、もちろんスターバックス、サンマルクもあります。コナズ珈琲はいつも混んでいます。
 何故最近カフェが人気なのでしょう。かつてコーヒーは喫茶店で飲むものでした。カフェというと、オープンカフェの明るく、 おしゃれなイメージを思い浮かべます。かかってる曲も、ボサノバや、スムースジャズといった明るい曲。これに対して、喫茶店はちょっと薄暗く、頑固なマスターが口数少なく、黙々と極上のうまいコーヒーをスッと出すイメージ、かかってる曲は、もちろんクラシックか、バラード調のジャズ、こんなところですかね。喫茶店と言ったら、街の小さな店かルノアールというイメージで、ちょっと昭和レトロな感じを抱きます。
 ところが実際には、カフェと喫茶店の違いは、営業許可の違いだそうです。食品営業許可のうち、飲食店営業許可を取っている店が「カフェ」、喫茶店営業許可を取っている店が「喫茶店」です。したがって、カフェはアルコールも提供できるわけですが、現実にはカフェでお酒はあまりおしゃれではありません。

コナズ珈琲

■ カフェが増え、ちょい飲みがトレンディなのも女のせいか
 カフェが増えたのは社会の変化でしょう。見ていると女性が大半です。何をあんなに話すことがあるのだろう?と不思議なほど、ペチャクチャと良く話しています。我々がバリバリサラリーマンだった頃は、赤提灯でグダグダ酒飲んでいるパターンでした。今やちょい飲みがトレンディで、仕事帰りの若い女性がチョット一杯飲んでサッと帰るんだそうですよ。また、「吉呑み」とか「日高屋呑み」とか「ファミレス呑み」とかが流行っているんだそうです。そういえば我がサラリーマン人生の最後の頃は立ち飲みかカラオケスナックで、余り赤提灯には行かなくなりましたね。居酒屋は飲み会などだけでした。
 カフェが増えた、女性が主役、やはり日本もヨーロッパ、特に南欧の昔を追っているんだと思います。この季節には、パリのカフェで、落ち葉の音を聞きながらコートの襟を立ててお茶を飲む、そんな姿がカッコイイですが、今や東京の銀座や有楽町でも、同じ光景が見られます。30年前のパリですよ。フラワーバスケットの傍らでコーヒーやティーを愉しむ、今ではもちろん禁煙です。
 そういえばハンギングバスケットが街を彩るのが盛岡市です。パリよりずっと緯度が低いのですが、山と川と花がきれいな街です。是非足をお運び下さい。姉妹都市として交流を進めているカナダのビクトリア市では、特に初夏から初秋(6月〜9月)にかけて街なかを彩るハンギングバスケットの花々の美しさが多くの観光客を惹きつけて、世界の人々から一番旅行して見たい場所の一つに選ばれています。盛岡市はこれを真似て、色彩豊かな花による「花と緑のガーデン都市づくり事業」に取り組んでいるのです。美しい花を見ると自然に顔が綻びます。

盛岡駅前の開運橋から撮影した柳あおめる北上川と残雪の岩手山(筆者撮影)

■ 迎賓館にもカフェ設置
 国宝で日本初の西洋風宮殿建築でもある迎賓館赤坂離宮(東京都港区)の観光地化を進めるため、周辺にカフェなどの商業施設を整えることを政府が検討しています。我が高校の先輩たちも迎賓館のボランティアガイドをしています。訪日客の人気も高まっているのですが、近くに休憩スペースなどがありませんでした。正面に隣接する公園のうち、国有地部分の地下スペースを活用する計画で、政府は近く調査を実施して、公園を管理する新宿区などと調整し、整備案をまとめる予定です。2017年にも着工し、東京五輪・パラリンピックがある2020年までの完成をめざしています。
 訪日客を増やす狙いもあって今年4月から通年で一般公開を始めたところ、毎月約4千人の参観者が訪れるビッグスポットとなりました。新宿区立公園などとして使われている国有地の一部を掘削し、カフェや展示スペースがある地下施設を整備する方針とのこと。施設建設や運営には、民間資金を活用するPFI方式の採用が検討されています。

■ 隠れ家カフェ

shiboneboruke 我が家から徒歩4分の林の中
高級住宅地の近くに、武蔵野台地の崖線の斜面上にたたずみ、貴重な緑を借景としています
 東武東上線上福岡駅西口から川越街道(国道254号線)を横断して、我が家の前を通って、更に歩いて6分ほどのところに今「北欧ハウス」という全98棟の戸建て住宅が分譲中、3千万〜4千3百万円で、駅前のUR都市機構の分譲住宅に比べればグッと安くなっています。デンマーク風の白壁の家です。尚美学園大学上福岡キャンパスの跡地です。隣はホンダテクニカルカレッジ関東という自動車整備学校で、本田宗一郎の「私は技術だけでなく世界に通用する人を育てたい」という大看板が校舎の屋上に設置されています。道路の向かいは日清製粉樺央研究所です。一帯はイトーヨーカ堂やスーパービバホーム、ピアシティ(フードスクエアカスミやヤマダ電機、マツモトキヨシ、ダイソー、サイゼリアなどのストア)といった一大ショッピングセンターになっており、広い駐車場があって、近隣市町からも買い物客が押しかけます。ふじみ野市に隣接した、川越市大字下松原字鶴見野の端には、隠れ家カフェとして有名な「シボネボルケ」が林の中にひっそりと佇んでいます。ブログもご覧下さい。

■ 狭山茶の茶畑が広がっています
 我が家の周りの住宅地の間には、いまだに茶畑が残っています。狭山茶は埼玉のお茶のブランド名なので、埼玉各地で採れたお茶はすべて「狭山茶」と呼ばれます。東京都の西多摩地域で採れても狭山茶のブランドですね。「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と言われますが、実はこれは古い狭山茶の茶摘み唄のフレーズであり、昔から続く産地PRの一種です。江戸時代には「河越茶」と呼ばれていました。現在では入間市が最大産地です。
 茶の生産地としては北に位置します。鹿児島などは5番茶まで摘み取れますが、狭山茶は寒冷地なので2番茶までです。ちなみに、日本最北限生産地は青森県の黒石茶、製茶工場のある北限生産地は岩手県の気仙茶です。冬季には霜が降りることもありますが、涼しい気候により、厚みのある茶葉ができます。茶畑には電柱のようなものが沢山立っていて、てっぺんに羽根がついています。これは防霜(ボウソウ)ファンと呼ばれるもので、気温が下がって霜がおりそうな日にはファンを回して風を送り、着霜を防いでいるのです。
 ふじみ野市には茶づくりをしながら自家焙煎、販売するお茶屋さんがたくさんあります。ふじみ野市大井で専業農家兼お茶屋さんを営む「丸康園」さんでは、お店の前に広大な茶畑が広がってます。現在は機械収穫が主のようですね。狭山茶の特徴は仕上げに行う「狭山火入」と「自園・自製・自販」の形態です。畑で収穫してすぐ、工場の機械でその日のうちに製品にします。

住宅地の間に広がる茶畑、いま白い花が咲いています
 どんどん住宅が出来て、小学校も出来て、保育所や介護施設が出来ますから、畑も武蔵野の林もだんだん無くなりますから、茶畑も減ってきましたが、逆に地元の名産として購入する人が増えたので、遠くへ出荷しなくても自分の店で売れるようになったものですから、専業農家兼お茶屋さんは繁盛します。茶畑をつぶしたら飯の食い上げなので必死に守っているのでしょうが、お蔭で美しい風景を見れて嬉しい限りです。

■ 米国大統領選挙が株価や為替に影響
 米国の株価は堅調で、ジワリジワリと上がっています。これは経済が堅調ですから当然です。米国の景気が良ければドル高円安になります。なんとか円相場は米国経済堅調によって100円チョットでウロウロしています。では日経平均株価はどうか?7月に1万6000円割れしましたが、その後1万7000円台を回復、再び下落したものの1万6000円台前後を行き来する展開が続いてきました。いったい日本の景気はどうよ?ということですが、この株価が示すように悪いとは言えません。ただ日本銀行は2%インフレ目標を黒田総裁の任期中には達成できないと発表しました。相変わらずデフレムードが漂っています。ただ、明らかに以前より商品価格が上がったなと感じる商品も目に付きますから、企業によっては政策に乗じて値上げしてきたところもあります。したがって全体的にはジワリ物価は上がった感じです。
 11月8日は米国大統領選挙です。1万7000円を越えて好調に上がってきた日経平均株価がこのところドンと1万6000円台に下がり、為替も円高に振れたのは、FBIがヒラリー・クリントンの私用メール問題の再捜査に着手すると発表した影響から支持率が急落し、トランプが急追、ヒラリーに肉薄してきたため、もしかしてトランプ大統領?ヤバイぞ、という市場の反応で、リスクヘッジしているためです。ヒラリーなら市場は安心、トランプならショックというわけです。しかし、どちらが勝っても、最後はさやにおさまるでしょう。

■ GPIFの運用は不安です
 日本の株価堅調の背景にあるのは、日本銀行とGPIFによる株価維持策(PKO=Price Keeping Operation)にあるのではないでしょうか。たとえば、日銀はETF(Exchange Traded Fund=上場投資信託)の年間購入額を今年7月29日に3兆3000億円から6兆円に増やし、実際に買い入れを増やしています。この投資信託では、個別に投資先の会社を選ぶ必要はありません。
 GPIFは約130兆円の年金積立金のうち約2割を国内株式に振り向けて運用していますが、最近の運用実績は惨憺たるものです。国内外の債券や株式などを合わせた年金積立金全体で、2015年度は134兆7475億円を運用して5兆3098億円のマイナス、2016年度第1四半期は129兆7012億円を運用して5兆2342億円のマイナスです。つまり、私たちの年金積立金はこの1年3ヶ月の間に10兆5000億円以上も減ってしまったのです。市場運用を開始した2001年度以降の累積収益額は約40兆円のプラスですから、目先の損を見てガタガタ言うなと安部政権は言います。しかし、巨額の資金を運用しても利ざやを稼げない、今の調子では累積収益をすべて溶かしてしまいかねない不安が隠せません。資金運用が少なかった時期に貯めた資産を、資金運用を増やしながら減らしているというのは、大丈夫と言われても、本当なの?と言わざるを得ません。

■ 持ち合い解消で安定株主減少も不安要素
 本来、株式市場は個々の企業の業績を分析・評価しながら選別して売買するものですが、日銀とGPIFは企業を選ばず、インデックスに沿って広く薄く投資する「パッシブ運用」が中心で、目をつぶって大企業の株をまとめ買いしているようなものです。その結果、業績と株価が連動しない企業も出て来ています。また、このところ日本の企業や銀行や生命保険会社は、日銀とGPIFのPKOに乗じて株式の持ち合い解消をどんどん進めていますが、これで大丈夫なのでしょうか?詳しく知りませんが、その株主が海外投資家へ移行しているとしか考えられません。つまり企業によっては、不安要素が増大しているはずです。

■ フォアグラの日銀〜眼を瞑る国民
 もし、海外ファンドが巨大な空売りを仕掛けてきたら、日銀は巨額資金で対抗するでしょうか?いいえ、日銀はそういう機関ではなく、それは財務省の仕事です。ただ、怖いのは連動して多くの機関投資家が国債を売り浴びせてきた場合です。もしパニック的な売り連動が発生したら、おそらく国債も一気に暴落します。ファンドの中には「下がってももうかる」というところがあるのです。国債を大量に保有してフォアグラ状態になっているのが今の日銀です。1000兆円を超える国の借金の大半は、将来世代から借りてきた返せる当てのない借金です。しかもそれが毎年増え続けているのです。ドイツのように、借金増加を抑えている国もありますが、日本は国民の無知をいいことに毎年収入(税金)の2倍の支出をしています。我々の家庭に置き換えて、将来どうなるか考えたら一目瞭然です。借りられるうちは良いけれど、その先には破産しかありません。ひとたび国債が暴落して、その国債を買い支えようと慌ててお金を刷ったら、今度はハイパーインフレになって通貨価値が大暴落します。銀行や生保なども連鎖的に倒れて行って、国民にとっては、虎の子の預金や保険資産がなくなってしまうという大変な事態が想定されます。だから金持ちは金現物や外貨預金や不動産投資しているわけです。我々はいま、極めて危険な状況に流されているということを、肝に銘じるべきと思いますが、それを声高に言う政治家に国民は投票しません。「国民の無知」と書きましたが、実は知ってるけれど眼を瞑り、自分が生きているうちは・・・・なんて思っているのではないでしょうか。大変なことになってから大騒ぎ、地震も津波も戦争も、人間は懲りない面々か・・・・。しかし、若者は何故怒らないのでしょう?

■ 丁(てい)字路で大笑い
 日本テレビのバラエティ番組「ヒルナンデス!」の11月4日放送で、ロケ中に道を教えてくれた年配男性から「丁字路」という言葉が飛び出したことに、ロケメンバー一同で笑う一幕があったそうです。見ていませんでしたが、Yahooのニュースで知りました。番組のロケは陣内智則さんなど4人が、群馬・高崎のローカル駅からあるパン屋を探し求めて歩く途中で、自動車整備会社の年配男性に遭遇して道を尋ねたところ、男性が「左に曲がって道なりにずっとまっすぐ行くと、『丁字路』になるんですよ」と説明したことを、別れた後から「T字路」・・・すなわちアルファベットのT(ティー)をのことをテーと言ったということで大笑いしたようです。よく老人がNTTをエヌテーテーと言って、若者が吹き出す構図ですね。
 ところがこれを見てネットで、「丁字路は正しい日本語なのに『T(ティー)字路』の誤った表現だとして笑いの対象にしている」と指摘が有り、「丁字路であってるよ」「おじいさんが気の毒だ」と批判が相次いだのだそうです。「丁字路」は明治時代から使われている正式な言葉で、漢字の丁字型に交わった道路、つまりT字路と同じ形の道路を指して広く使われてきたそうです。しかしアルファベットの普及に伴い「丁」と「T」が形・音も似ていることから、「T」を使う人が増えるようになりました。「今でも道路交通法第一章には『交差点 十字路、丁字路その他二以上の道路が交わる場合に・・・・』と、丁字路が用いられています」と解説してくれる人まで現れたそうです。確かに十字路ならばT字路ではなく丁字路でしょうね。NHKも公式サイトで「『ティー字路』という読みはおかしいか」という質問に対し、「伝統的には『丁字路(テイジロ)』ですが、現在では一般に『T字路(ティージロ)』もよく使われています。放送では、おおむねどちらを使っても問題ありません」と回答しています。この一件で学ぶべきこと、「安易にヒトを笑ってはいけません、実は自分が無知かもしれないのです、自分が陰で笑われているのかもしれないのです

■ 所沢温泉「湯楽の里」
 筆者はふじみ野市立・余熱利用施設「エコパ」のバーデプールで運動し、露天風呂に浸かって充実の日々を過ごしていますが、休みの月曜日は、「天然温泉・真名井の湯」や「天然小さな旅・川越温泉」、所沢温泉「湯楽の里」などに行きます。ちなみに、2016年10月31日より「ふじみ野市・三芳町環境センター」がオープンしました。いよいよ本格的に余熱利用が始まります。
 所沢温泉「湯楽の里」では高濃度炭酸泉が売りです。ドイツの医療分野で積極的に利用されているのが炭酸泉です。体内に取り込まれた炭酸ガスが全身の血管を拡張し、血液の循環を良くするので、心臓病の人などに効果的です。血圧も下がります。ただ高血圧の人は42℃以上の高温の湯には入ってはいけません。40℃が適温入浴温度ですが、炭酸泉は37℃未満が普通です。



高濃度炭酸泉

露天風呂
(2016年11月6日)


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