157  恐竜絶滅

■ 東日本大震災発生5周年
 2016年3月11日は東日本大震災発生5周年でした。14時46分には黙祷しました。5年前のあの日、翌日岩手県雫石町の鶯宿温泉で中学校の同期会があるので、会社が終わったらそのまま埼玉県戸田市の会社から埼京線で大宮へ行き、東北新幹線で向かう予定でした。ボストンバッグを持って出社しましたが、あの恐怖の揺れに襲われ、会社の車で帰宅する羽目になりました。しかしこの日は帰宅できただけでラッキー、それも早い時間に荒川越えで帰宅できるなど、実は想定外でした。関東でやがて起きるであろう大震災の時、帰宅困難になるであろうと想定されていて、そしたらどうするかを考えていました。あまりのスゴイ揺れにおののいて、会社の皆でこれからどうするか協議したうえで、帰宅ルートと配車を考えて別れました。荒川を渡る幸魂大橋は大渋滞のはずと思ったらアレ?アレ?スイスイ、その先もスイスイ、川越街道=国道254号線は停電で信号機が消灯して渋滞していたので、裏道を回ったら普段と同じ時間で帰宅できました。

■ 強固な地盤の上に住んでいるんだ
 そしてもっとビックリしたのが我が家の何事もなかったような様子、戸田市ではモノが落ちたり倒れたり、惨憺たる状態だったのに、ふじみ野市のこの有様はなんなのか・・・?後から分かったのは、所沢市から比企丘陵と呼ばれる一帯は、関東ローム層の上にあって、関東地方で、群馬県渋川市周辺と並んで最も地盤強固で揺れない地域だと東大地震研究所が発表したのです。水害の恐れも無いし、恵まれています。

■ それでもって今回は
 前回は、動植物の生息に変化が生じていることを書きました。築地市場が移転すると、行き場を失ったネズミを駆除しなければならないそうですが、地球温暖化が進んでいるのに加えて、都市部ではコンクリート建造物の蓄熱効果やエアコンなどによるヒートアイランド現象で、生息しにくい生物と生息しやすい生物とに分かれ、生息環境変化が進んでいるようです。今回は、ずっと昔の恐竜の話です。

■ 恐竜絶滅の要因は何か
 恐竜を絶滅に追い込んだものは何なのか? これは40年近く、古生物学者の間で論争になってきた命題です。有力な説は、隕石衝突説と火山噴火説ですが、隕石衝突で火山噴火が起こったという二段階攻撃説を裏付ける新たな証拠が見つかりました。これは「サイエンス」誌に発表されたもので、この中でカリフォルニア大学バークレー校の研究班が、メキシコのチクシュルーブ・クレーターをつくった隕石落下の衝撃が火山大爆発をトリガーし、続く50万年に渡って地球大気が粉塵だらけの有害な状態になったという有力な証拠を示したのです。
 隕石vs.火山論争の起こりは1980年、メキシコのユカタン半島にチクシュルーブ・クレーターが発見された時点に遡ります。この広島原爆の約10億倍とも言われる隕石衝突が起こったのは推定6550万年前で、白亜紀と第三紀の間の生物大量絶滅が起こった時期とぴったり重なります。これが隕石衝突原因説の基本です。ところが時を同じくして別の研究で、富士山100個分の体積で知られるインドの巨大溶岩流による玄武岩「デカントラップ」ができた年代も、この時期とぴったり重なることがわかったのです。こうして地球史上に残る大量絶滅の原因をめぐって学会を二分する論争となりました。

■ 隕石落下と火山噴火連動説
 しかし隕石落下と巨大溶岩流、2つの天災がぴったり重なるのは、つながっているのではないかという複合説をとったのがカリフォルニア大学バークレー校の研究班です。チクシュルーブの隕石落下の衝撃(マグニチュード11相当)が世界中の火山に伝播し、もっと大規模で致死レベルの高い爆発の時代を引き起こしたのではないか、ということです。リチャーズ教授は、「たとえばボウル1杯に濡らした砂を入れて揺らすと液状化が起こり、水が噴き上げる。あれと同じで、火山も地震でトリガーされることは歴史の記録でも裏付けられている」と言いました。観測史上最大のマグニチュード9.5を記録した1960年のチリ地震でも、38時間後にアンデス山脈で火山爆発が起こっています。遠く離れた場所で起こった地震と火山爆発がリンクしていることの証明です。このリンク説の真偽を確かめるため、レニ教授とリチャーズ教授と研究班はデカントラップに飛んで、ムンバイ東の地層から溶岩流のサンプルを採取、アルゴン同位体比測定法で正確な年代を割り出し、地質年代学上の火山爆発の規模を分析しました。するとなんと、チクシュルーブクレーターの隕石落下から5万年以内に、マグマ噴出率がいきなり倍増していることがわかったのです。小規模な爆発が頻繁に起こる時代から、もっと巨大爆発がドッカーンとくるようになったのです。ちなみに落下の衝撃から50万年後にデカントラップから出た溶岩は、カリフォルニア州(日本の面積の1.1倍)を深さ1マイル(1.6km) の溶岩で埋め尽くすほどの分量でした。

■ ポスト白亜紀の地球は地獄絵図
 隕石衝突と火山爆発はどちらも生物圏には影響甚大です。粉塵と二酸化炭素が空中に巻き上がり、太陽の光さえ届かなくなります。火山爆発で噴き出る硫酸塩エアロゾルも、地球大気の上層を何百、何千年も漂います。このふたつの破壊現象がクロスするポスト白亜紀の地球はまさに、終わりの見えない地獄絵のようなものだったことでしょう。児童には、「むかしむかし宇宙からおおきな石が飛んできて地球にぶつかって、溶岩が世界中で噴き上げて、空気が毒だらけになって、大きな生き物はみな死にました。人間はまだ生まれていませんでした。めでたしめでたし」と言えば良いでしょう。
 なお恐竜博2016が巡回開催、興味ある方どうぞ。
2016年3月8日(火)〜6月12日(日)国立科学博物館(東京・上野公園)
2016年7月9日(土)〜9月4日(日)北九州市立いのちのたび博物館
2016年9月17日(土)〜2017年1月9日(月・祝)大阪文化館・天保山
スピノサウルスと人
スピノサウルスと人の大きさ…『恐竜図鑑』より

■ 裁判所の温情判決
 2007年12月に愛知県大府市で徘徊症状のある男性が電車にはねられ死亡、男性は当時「要介護4」の認定を受けていましたが、同居していた当時85歳の妻らが目を離したすきに男性は外出して事故になり、JR東海と遺族は賠償について協議しましたが合意に至らず、2010年、JR側が「運行に支障が出た」として遺族に720万円の支払いを求めて提訴した裁判です。1審名古屋地裁は、「目を離さず見守ることを怠った」と男性の妻の責任を認定、長男も「事実上の監督者で適切な措置を取らなかった」として2人に請求通りの賠償を命じました。2審名古屋高裁は「20年以上男性と別居しており、監督者に該当しない」として長男への請求を棄却、妻の責任は1審に続き認定し、359万円の支払いを命じました。
 責任能力がない認知症患者の家族が鉄道会社への賠償責任を負うかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は、2審名古屋高裁判決を破棄、JR東海側の逆転敗訴を言い渡し、判決が確定しました。普通このような場合、下級審に審理を差し戻すのですが、最高裁はそれをせず、自ら判例を示す判断をしたのは、世論の力によるものです。六法全書しか見ていない法曹に任せていたら地裁、高裁のような判決しか出ません。最高裁判事5人全員一致での判決は、世間からの猛烈なブーイングに耳を傾けた当然の結果です。

■ 裁判所の偏向判決
 関西電力高浜原発3、4号機について、大津地裁が「安全性が確保されているとはいえない」として運転差し止めを命じる仮処分決定を出し、同原発は直ちに運転停止しました。これに対し安倍総理は「裁判所の判決には従わなければならないが、エネルギー資源の少ない我が国の現状に鑑み、地球環境保全の観点から当面原発は必要不可欠であり、今後も厳格な安全基準に適合した原発の運転は進めて行く」との考えを表明しました。高浜原発がある福井県の知事や地元自治体が受け入れているものを、隣の滋賀県の反原発派の住民が訴えたのですが、高浜原発から30kmの同心円に滋賀県は1%もかかりません。福島第一原発ですら30km圏外は避難対象ではありません。福井の住民の大方の声は、裁判所の判断で原発の運転が2転3転してはたまらない、というものでした。同じ高浜3、4号機の運転差し止めを命じた2015年4月の福井地裁(樋口英明裁判長)の仮処分決定の後、関電の異議申し立てを受けた8ヶ月後の同じ福井地裁(林潤裁判長)決定はこれを覆し、「何らかの程度の事故発生の危険は常に存在し、絶対的安全性を要求することは相当ではない」と判示しました。当たり前です。ゼロリスクを求める判決にその通り従えば、現代人の生活は成り立ちません。車だって凶器になります。関電はとりあえず原発を停止させて、すぐさま異議申し立てをして、そのうち大津地裁の判決が覆るのは間違いありません。というのも、四国電力伊方原発の設置許可の是非が問われた裁判で2004年に最高裁が判断を出していて、原発の安全性審査が「極めて高度な専門技術的判断を伴うもの」である以上、専門家の意見に基づいて行われた行政処分に看過し難い過誤・欠落がある場合に限って違法と解すべきだとしているのです。この判例に照らすと、大津地裁は今回最高裁判例を逸脱しており、裁判への信頼性を失わせる事態となっています。
 ただし、原発の地元自治体以外でもこうした仮処分申請をして認められれば直ちに原発が停止することはこれでハッキリしました。多数の裁判官が関わる裁判ではないところで、こうした仮処分決定が出ることは今後も有り得ます。今の政治情勢から見て、原発停止は一握りの極少数派ですが、極少数の裁判官に当たれば、有り得るのです。しかし関電がそれによって被った損害賠償を当該裁判官に求めて訴えることなどないでしょうから、これを防ぐ手立てはありません。

■ スラップ訴訟・・・朝日新聞から
 朝日新聞によりますと、会社などを批判した人が訴訟を起こされ、「スラップ訴訟だ」と主張する例が相次いでいるそうです。元々は米国で生まれた考え方で、訴訟を利用して批判的な言論や住民運動を封じようとする手法のことです。”Strategic Lawsuit Against Public Participation”の頭文字を取った略語で、直訳は「市民参加を排除するための戦略的訴訟」ですが、「恫喝訴訟」「嫌がらせ訴訟」などと訳されます。大企業や公的機関、宗教団体などが、市民活動家やジャーナリストなどによる批判を抑圧する目的で、名誉毀損や業務妨害を理由に訴えることを指し、法的規制の必要性を訴える専門家もいますが、線引きが難しいと言われます。

■ 建設会社が住民を提訴して敗訴
 長野県伊那市の太陽光発電パネルが並ぶ斜面の下側に住む人が、パネルを設置した市内の建設会社から6千万円の損害賠償を求める訴訟を起こされたそうです。温度上昇や災害対策に不安を感じた周辺住民が説明会の開催を要求し、その席で「企業の姿勢そのものが不安」などと発言したら、訴状が届いたとのこと。「科学的な根拠を確認せず計画を批判し、会社が住民の命や生活環境に危害を加えるかのような印象を与えたため、計画の一部を断念させられて損害を受けた」というのが訴えた理由で、被告は1人だけだったそうです。他の住民と相談して「反対運動を抑え込む目的の不当な訴訟だ」として、逆に2百万円の損害賠償を求める訴訟を起こし、長野地裁伊那支部は、「説明会で反対意見を述べるのは当然。反対運動も平穏な言論行為だ」と会社の請求を棄却し、会社に対して「提訴自体が裁判制度の趣旨目的に照らして著しく相当性を欠く」として50万円の支払いを命じ、会社は控訴せず確定したとのこと。

■ ブログ批判は名誉毀損か?
 別の例では、化粧品やトクホ大手ディーエイチシー(DHC)と吉田嘉明会長が、ブログで自らを批判した沢藤統一郎弁護士に賠償を求めた訴訟があります。吉田会長がみんなの党(解党)の渡辺喜美元代表に8億円を貸していた問題を、沢藤弁護士はブログで「自分のもうけのために、政治家を金で買った」と批判しました。吉田会長は、同様の批判をした評論家や他の弁護士も訴えました。このため沢藤弁護士はブログで「スラップ訴訟だ」とさらに批判、すると2千万円だった請求が6千万円に増やされたそうです。東京地裁に続いてDHC側の請求を棄却した東京高裁は「公益性があり、論評の範囲だ」と判決しました。朝日新聞の取材に、吉田会長は「名誉毀損(きそん)訴訟を起こすのは驚くほど金銭を要し、泣き寝入りしている人がほとんどではないでしょうか。それをいいことに、うそ、悪口の言いたい放題が許されている現状をこそ問題にすべきです」と言っているそうです。

■ 名誉毀損が認められた例も
 「スラップ訴訟だ」と批判したことで逆に賠償を命じられた判決もあります。プロボクシングの元世界王者、亀田興毅さんらが、フリージャーナリストの男性のブログ記事で「名誉を傷つけられた」として2千万円を求めた訴訟、男性側は「言論封じが目的」と反発し、記者会見でもそう発言しましたが、東京地裁はブログ記事に加えて会見の発言も名誉毀損と認定し、男性に3百万円の支払いを命じました。

■ スラップ訴訟防止への取り組みは?
 米国では1980年代、公害への抗議や消費者運動をした市民に、大企業が高額賠償を求める訴訟が多発し、「表現の自由への弾圧」と批判されて、1990年代以降に防止法が作られました。裁判所が初期段階でスラップと認定すると訴訟が打ち切られ、提訴側が訴訟費用を負担する仕組みが多いそうです。ただ、訴訟社会の米国とは異なり、日本ではまだ認識が薄く、基準もあいまいなのが現状です。

■ 広島・中3自殺・・・不適切な指導、かわいそうでなりません
 広島県府中町の町立中学3年の男子生徒が自殺した問題、別の生徒の万引きが、この生徒の行為と誤記された資料を基に、担任教師から志望の高校に推薦できないと告げられた後でした。生徒の将来にとって重大な判断を行う役割を担っているとの緊張感が教師に欠けていたというのは現場も認めています。指導を誤れば、生徒の心に深い傷を負わせることがある、真面目な生徒にとって教師は絶対的な存在なのです。教師が肝に銘じるべきは当然ですが、それ以上に教師に求めたいのは愛情です。万引きした生徒が居たら、してはいけないよと指導するのが教師と言うものです。学童野球でも昨年身近にありました。球審がランナー3塁で牽制しようとした投手に遅延行為によるボークと判定し、ランナーホームイン、これが決定的ダメージを投手に与え敗戦、一発ボークを取るような場面ではなかったというのが控え席で見ていた他の審判員たちの感想でした。注意しても改まらないなら仕方ありませんが、余りにも冷たい判断ですね。優勝候補チームの投手が、息詰まる準決勝の場面で取られたボーク、この後の野球人生に深い傷となるでしょう。学童野球の基本は学童の健全育成です。温かい気持ちで選手を見る心があればこうしたことは起きません。審判員にもほんの少し偏屈な人が居るのです。

■ 牛じゃなくて今度はワインか?・・・ワイン投資ファンドのヴァンネットが自己破産
 民間信用調査機関の帝国データバンクによりますと、ワイン投資ファンドの組成・運営会社ヴァンネット(東京)が東京地裁に自己破産を申請、破産手続き開始の決定を受けたそうです。債権者は530人以上で、負債額は40億円を超える見込みとのこと。
 ヴァンネットは2000年7月の設立で、フランス産の高級ワインなどを買い付けて保管すれば、将来の値上がりで利益が得られるとの触れ込みで、2001年4月から2014年6月までに計25のワイン投資ファンドを組成、延べ1989人の投資家から約77億4600万円の出資金を集めたそうです。しかし2015年12月、高橋淳代表がワインの買い付けや売却に関し虚偽の報告をしていた事実が判明し、財務省関東財務局から第二種金融商品取引業の登録取り消し処分と業務改善命令を受けました。その後の弁護士による調査の結果、投資対象のワイン商品在庫が激減していたことが明らかになりました。帝国データバンクによりますと、現在は計14ファンドで未償還の出資金が36億7372万円に上っているそうです。未償還出資者は523人いるといい、一人平均700万円強が未償還になっている計算です。
 以前安愚楽牧場の牛オーナー投資問題がありましたが、お金があるといろいろなことが起きますね。

とんQのカツ定 埼玉県内2店舗だけ、我が家の近くです

■ 森さん怒り心頭・・・新国立競技場の問題また勃発!
 4年後に迫った東京オリンピック・パラリンピック、新国立競技場をめぐる問題が収まったかと思ったら、別の面から再燃しました。現在石巻市に貸し出されている旧聖火台の設置場所が宙に浮いているのです。スタンド上部に置いた場合、「火災の恐れがある」との指摘が出たためです。大会組織委員会の森会長が怒って、過激な発言を繰り返しました。「日本スポーツ振興センター=JSCという少し頭のおかしな連中が、聖火台をつくるの忘れて設計図を作った」と言うのです。森会長はこれまでの経緯を批判し、矛先は「一番悪いのは馳浩です」と愛弟子ともいえる人物にも及びました。JSCを管轄する文部科学大臣ですね。「『文科相』と言わず、『馳浩』と言ったところに森会長の愛情を感じますけどね」と馳浩文科相は語りました。「会長として『オリンピックにこうしたい』と言っていることは、全く無視されている」、「開会式は一緒にやるんだから、『聖火台は後でいい』『計算に入れなくていい』という理由にはならないと思う。JSCの極めて卑怯な言い逃れだと思う」、「(JSCが)極めて挑戦的、高圧的なペーパーを持って来て、『そんなものは頭に入ってなかった』『そんなことをやるなら5月の設計できない』と。これはない、いくらなんでもこういうことを言うのかと。(JSC側は)『言えと言われています』と」森会長は続けました。オリンピックの規定では、聖火台はスタジアム内からも外からも見える位置に置くとされているのに「今の段階で(聖火台の設置を)スタジアムの中とか外とか言わない」、いやはや森会長、相当頭に来てますね。確かに、多数が良いとした案をひっくり返して今の案になったのですが、どうも裏に何かあったのでは?と勘ぐりたくなりますね、これは。

■ シャラポワ・・・ドーピング陽性、引退したくない
 女子テニス、元世界ランク1位のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が「重大発表」を行うと予告し、自身の去就について発表するのではないかとの臆測も呼んでいましたが、もっと衝撃的な内容でした。シャラポワは、今年1月の全豪オープンテニスの薬物検査で陽性反応が検出されたと発表しました。2006年から使用していた薬が、今年になって世界反ドーピング機関(WADA)から禁止薬物に指定されたことを確認せずに服用していたようです。シャラポワは「これによって何らかの影響が出ることはわかっている。こんな形で引退したくはない。もう一度プレーをするチャンスを与えられることを、心の底から願っている」と訴えました。ロシアは国家ぐるみのドーピングが問題になっていますが・・・

■ なでしこジャパン・・・佐々木則夫監督退任へ
 日本サッカー協会(JFA)の大仁邦彌会長は、なでしこジャパンが4大会ぶりに五輪出場を逃したことを受け、佐々木則夫監督が退任することを示唆しました。現在57歳の佐々木監督は、2008年になでしこジャパンの指揮官に就任すると、同年の北京五輪で日本史上初の4強入りに貢献、2011年の女子ワールドカップ・ドイツ大会では初優勝を果たし、この年のFIFAバロンドール女子最優秀監督賞とAFC最優秀監督賞を受賞しました。その後も2012年のロンドン五輪で銀メダルを獲得すると、2015年夏に行われた女子W杯カナダ大会では連覇を果たせなかったものの、チームを2大会連続の決勝に導きました。こんな形での引退は、まことに残念です。

■ ガーン、馴染みのラーメン屋さん閉店(>_<)
 東武東上線上福岡駅前ココネのビル1階の札幌ラーメンが閉店しました。「臨時休業」の札がかかって1ヶ月以上、毎週前を通って見てもシャッターが下りて「臨時休業」のままです。それが3月12日の土曜日、湯島で行われた雫石町友会の役員会の後、ホテルのような素敵なカラオケ屋さんの、それも石原裕次郎の等身大人形のある部屋で歌って帰る道すがら、店の前を通ったら「1月25日で閉店しました」と長年のご愛顧感謝の張り紙が・・・、ガーンとショックを受けました。1970年代前半から通っていた店なのです。今でこそ立派なビルに入っていますが、以前は駅前の小さな店でした。少し年上の兄貴分のような大将が一生懸命作り、おかみさんが配膳する味噌ラーメンは絶品でした。もやしの火の通り加減も絶妙でした。1月に「食べたことない」というラーメンオタクの娘を連れて行ったとき、見る影もなく年取った大将がヨタヨタしながら作る姿に「すごく丁寧な仕事振り」と言っていました。40数年変わらぬ味を愛した我がラーメン、もう食べられないのが悲しい。
(2016年3月13日)


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