156  啓蟄

 3月になり、我が家の周りは広い庭の家が多いので、白梅、紅梅、桃をはじめ色とりどりの花が咲き、夏みかんがたわわに実っている家などがあって美しい季節になりました。

■ 啓蟄で虫が動き出す?
 2016年3月5日は「啓蟄(けいちつ)」でした。冬ごもりしていた虫たちが動き出す時期です。しかし皆さん、最近虫でも鳥でも何か前と変わっていると思いませんか?まず蛇を見なくなりました。蛙も、かたつむりも、赤とんぼも見ませんね。一方でとかげはまだ見るし、ヤモリも見ます。ヤモリが嫌いと言う人もいるでしょうが、筆者は好きです。ガラス窓に夜中張り付いて、蛾などを食べますが、4本の手足で張り付いている姿はかわいいです。アリやダンゴムシはウジャウジャいます。ゴキブリをあまり見なくなりましたが、これは食べ物が露出しないように収納しているからでしょう。あの生命力からしたら、しっかりどこかで生きているはずです。ウグイスの鳴き声は山に行かないと聞こえなくなりましたが、カラスは増えました。たぬきやイタチ、ハクビシンなどの獣類は都会でもしぶとく生きているのは、人間の食べ残しなどのエサがあるからでしょう。そういう意味ではネズミも駆除できません。山ではイノシシや鹿が増えて問題になっています。猟師が減ったのも原因のようです。

■ 進む生息環境変化
 ホタルやヒグラシも見聞きしなくなりましたネ。生態系の変化が進んでいるのでしょう。筆者の旧居にはアブラコウモリが棲んでいましたが、このコウモリは人が住んでいるところに居る種なので、うまく人間と共存しています。ハクビシンなどの害獣と違って、蚊などを食べてくれるため、人間には益獣と言われます。
 一方、植物の観測記録からは温暖化とみられる影響が顕著になりつつあります。サクラの開花は10年ごとに1日程度早くなり、カエデの紅葉は10年ごとに約3日遅れるようになってきました。地球温暖化が進んでいるのに加えて、都市部ではコンクリート建造物の蓄熱効果やエアコンなどによるヒートアイランド現象で、生息しにくい生物と生息しやすい生物とに分かれ、生息環境変化が進んでいると思われます。

■ アンテナショップ
 先日東銀座の「いわて銀河プラザ」に行きました。というかしょっちゅう行ってます。岩手県産品を売る店ですが、いまやアンテナショップの域を越えて大人気、平日でも混み合っています。
いわて銀河プラザ 恵まれた自然が育んだ安全でおいしい食品、歴史と伝統に裏づけられた、職人の技が生み出す工芸品など、約1,800種類もの「いわてブランド」を一堂に集結したお店です
2016年3月9日(水)〜3月10日(木)は〜震災から5年・絆に感謝〜いわて復興の歩みと未来展です、お越し下さい
 そのすぐ近くに群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家(ち)」があります。小さなお店ですが、3月21日まで「ふるさと割30%OFF]をやっています。群馬県にはかつて勤務していた会社の工場があったので、頻繁に行っていました。右のようにお酒を買ってきました。

ぐんまちゃん家…東銀座、歌舞伎座向かい

■ 水天宮の子宝いぬ
 水天宮前のロイヤルパークホテルでイベントがあり、行ってきました。そしたらロビーに右の置物がデンと鎮座ましましておりました。江戸鎮座200年の水天宮は工事中なので、近くの仮宮に移転、その間、ロイヤルパークホテルのロビーに子宝いぬを預けていたそうです。皆さん、頭を触るので、頭上がテカテカ光っています。この子宝いぬは2016年3月1日水天宮に返されました。水天宮前と言えば、羽田や成田へのリムジンバスが発着する「東京シティエアターミナル」もあります。隣は人形町で、近年人気が急上昇している東京観光スポットです。ぶらぶら歩くと、元祖親子丼の「玉ひで」とか、谷崎潤一郎生誕の地があり、「甘酒横丁」というところもあります。3月27日(日)はこの横丁の桜まつりだそうです。

■ 頻繁にTV画面に登場するようになった女優
 最近テレビを点けるとやたら目にするようになったヒト高畑充希(たかはた みつき)さんは、女優として、歌手として、今後大きく飛翔する人と思います。これまたよく見る高畑敦子さんと関係有るのかと思ったら無関係のようです。2013年11月よりNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』にヒロインの義妹・西門希子役で出演しました。暗い娘で、出しゃばらない、おとなしい女の子のイメージだったのに、歌を歌ったらその歌声が一躍注目を集めました。例えば「いい日旅立ち」(YouTube)・・・
 2016年4月放送開始予定のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』では、応募者2564人のオーディションを経てヒロイン・小橋常子に選ばれました。最近は映画、舞台、コンサート、CM出演と大忙しです。昨年8〜9月には長年出演を熱望していた蜷川幸雄演出の舞台作品『い種子は太陽のなかにある』にヒロインとして出演を果たし、本作の演技で読売演劇大賞優秀女優賞と杉村春子賞(新人賞)を受賞しました。

2016年2月29日水天宮前のロイヤルパークホテルで

■ CM女王に向かって・・・高畑充希
 最近注目しているのはCMです。椎名林檎によるオリジナル楽曲をミュージカル調に歌い上げる、かんぽ生命保険の新CMが話題となっています。抜群の歌唱力を誇る高畑充希さんは、この他にも、数々のCMで歌声を披露し、現在のCM出演本数は5本です。面白いのはdocomoのCMです。特に綾野剛さん、堤真一さんと共に出るズンドコモ光篇は笑っちゃう、氷川きよしだ!最近ではドコモの学割のCMも面白いですネ。CMでは綾野剛さんが女子高生たちと『学校へ行こう』で流行ったみのりかリズムをプレイし、綾野剛さんが「ぺっ、ぺっ」とか「斉藤です」とかやっているところへ高畑充希さんが来て、「先輩、何遊んでるんですか!」と叱責します。しかし、綾野剛さんは「学生を知らずに学割の記事が書けるか!」と一喝、結局高畑充希さんもゲームに加わることになって、CMの最後のほうでは高畑充希さんもノリノリでゲームに参加しています
 他にもCHOYAの梅酒のCM、よわな酔わないウメッシュとか、生理痛・頭痛に効くバファリンルナiのCMでは「痛いと私はブチャになる」と様々な変な顔、白目変顔まで出てしまいます。この女優の幅広さがうかがい知れます。
 人気が出てきたのは、きれいな女優なのに三枚目要素も有り、明るい性格なのに暗い役もできるし、歌が上手くて、ちょっと他に比べるヒトが居ない独特なポジションにあるからでしょう。本人は自分を美人じゃありませんと言っているそうですが、それがまた鼻持ちならない美人と違ってカワイイと親しみを持たれているのでしょう。

■ 大沢桃子のふるさとの春がヒット中
 大沢桃子ちゃん、ご存知ですか?ウェブサイトをご覧下さい。今やワンマンショーを開ける歌手になりました。東銀座の「いわて銀河プラザ」に大きなポスターが掲示されていましたが、今は埼玉西武ライオンズの菊池雄星選手のサイン入りユニフォームに替りました。彼女は岩手県大船渡市の出身なのです。ちなみに市長の戸田公明君は筆者の友人・・・高校の同級生です。新沼謙治さんも同郷ですね。大沢桃子ちゃんの「ふるさとの春」がヒットしています。今は亡き島倉千代子さんのような鈴を鳴らしたような声が魅力です。
 ご覧になりたい方は、テレビ埼玉で放送中の『アートハート倶楽部』をご覧下さい。ラジオでもやってますが、テレビのほうは毎週水曜日朝5時半から30分です。地デジ3chです。パーソナリティーを務めるのは、『氷雨』でお馴染みの大ベテラン歌手の佳山明生さんと人気演歌歌手の大沢桃子ちゃんです。毎回素敵なゲストをお迎えしながら、おしゃべりと歌で綴る「歌謡バラエテイ・トーク番組」ですが、浅草の老舗『音のヨーロー堂』の松永好司店主の全面協力を得て、「新曲やキャンペーン」の情報にも力を注いでいます。「ふるさとの春〜いきいき健康体操」も楽しいですよ。

大沢桃子(徳間ジャパン)・ふるさとの春
「ふるさとの春」はふるさと東北復興の願いを込めて歌う、“女性演歌シンガー&ソングライター”徳間ジャパン所属の大沢桃子の2015年発売作品です。もうすぐ東日本大震災満5年、“復興の道のりの中で、苦難を乗り越え、心に明るい春を呼び込む、復興の力になるような歌を届けたい”との想いで大沢桃子が「なかむら椿」名で書き下ろした新曲、明るく心が弾む大衆歌謡風の作品です。日本の演歌界は徳間ジャパンで持ってるようなものです。

■ auからイオンモバイルへの切り替え
 2016年2月26日は「新生イオンモバイルスタート日」でした。前回書いたように、筆者は毎月スマホ代として5千5百円弱払っていて、auスマートバリュー割引▲1,410円が来年半ばに無くなると月額6千8百円ぐらいになるので、イオンモバイルに乗り換えることにしました。データ通信はISフラット契約で無制限だし、ほとんど通話しないし、したとしても月間千円までは基本料に含まれていて、5千円まで繰越されるので、毎月固定額なのです。2月24日にauショップに行って解約手続きしてMNP予約番号を貰い、それからイオンに行っていろいろ説明を聞きました。月2GBの高速通信が出来るデータ容量の音声通話SIMで月額980円、水没補償新品交換などの保証月額350円で計1,330円、現在より4,100円安くなります。年間5万円弱の減額ですから、これは沖縄旅行に行けますね。ただし2月26日は南房総に出かけたので、帰って来て2月28日にイオンに行ったら、「システムトラブルで受付業務中止」でした。

■ 予定通りイオンモバイル開通すればしなくて済んだ損
 3月1日までにイオンモバイルが開通すれば、auに解約の事務手数料3,240円とMNP予約手数料2,160円、合計5,400円払ってイオンモバイルの手数料3,240円払って移行して、3月のauの料金は払わなくて済んだので自分から見れば5,400円強の損害です。しかも2月28日はイオンカードで5%引きの日でしたから、この日のうちに移行できれば更に1,000円以上安かったのです。ただ、これまで随分と長い間、au〜KDDIに貢献してきたことを考えると、1ヶ月早い遅いは関係ないとも言えますね。

■ 7回もイオンの店舗へ通ってやっと開通
 3月1日イオンの店舗に行って、予約して3月5日に受け取ることとしました。auが通信途絶したら来店してくださいと言われ、昼には途絶しましたが、坂戸市で少年野球の練習試合をしており、終わって夕方オートバイで南下、直接イオンに行って貰おうとしたら、「電話番号確認してください」と言われたので見たら、「ン?違うよ、070ではなく090だよ」・・・「ゴメンナサイ、もう一度連絡しますからそれからご来店下さい」・・・もう、プッツン。夜に自宅に電話があり、再び行って受け取りました。結局イオンに7回足を運びました。歩いて行ける距離ではありません。それでもけなげな若い女性店員にイヤミは言わずに受け取りました。

■ イオンモバイルに満足
 ところでイオンモバイルは筆者の使用目的からすると高級スマホは不要だから切り替えましたが、要するに老人向きです。ガンガン通話したり、ゲームしたり、動画を見る人は、キャリアのスマホで良いと思いますよ。使ってみての感想ですが、画面が従来使用スマホより大きくなり、バッテリーの持ちも良く、毎日の通信量も表示され、ネット参照も高速で快適です。筆者はGmailなのでPCとメールも電話帳も共通です。パソコンでアドレス帳を編集すると、スマホに連動して反映されます。スマホはメールを見たり送信するのに使います。日本ではiPhoneが人気ですが、いずれGoogle〜Androidに収束して行くでしょう。便利なのは路線案内や地図、天気予報、スケジュールメモです。PDFやEXCEL、WORDなども見るし、カメラにもなります。一言で言えば、イオンモバイルにして満足です。

■ なでしこジャパン・・・五輪出場絶望
 なでしこジャパンの悲劇はなぜ起きたのか?リオデジャネイロ五輪最終予選、第3戦の中国戦で1-2の敗戦、無情な敗戦を告げるホイッスルが鳴り響いた後のスタジアムで、なでしこジャパンの宮間あや主将は、エースの大儀見優季とともにメインスタンドの観客に向けて深々と頭を下げました。この3試合を見て感じたのは、“なでしこ”らしさがまるでなかったことです。攻撃でのショートパスは繋がらず、相手に渡してしまう、繋いで繋いで後半のアドバンテージに持ち込み、守備では前線からのプレスに加えて自陣内の強固なブロックで、簡単にはシュートを打たせない、それが“なでしこ”らしさだったはずなのに・・・。無得点に終わったFW大儀見は「最初からこの試合にすべて懸けるつもりだった。自分としては準備もしていたし、試合中も諦めなかった」と話した上で「ただ、その気持ちがチームとしてうまく機能しなかった。全員がそういう気持ちを持っていなかった。ベンチ、スタッフ、見ている皆さんも含めて。この結果を出ていた選手だけのせいにするのは簡単」・・・この発言にネット上では猛批判で大炎上、「ファンも含めて責任あるって?何様のつもりだよ」というわけですね。しかし冷静に見て、パスミスの多い展開に宮間主将は必死にイレブンを鼓舞していたし、大儀見のところまで球が来ない、これではシュートを打てません。大儀見の発言は言葉足らずだったかもしれないけれど、事実はその通りです。昨年現役を引退し、テレビ中継の会場でコメントを求められた澤穂希さんは「率直にできていないことが多い」と言いました。日本サッカー協会(JFA)の大仁邦彌会長は試合後報道陣に、「日本の良さが出せなかった。今までの優位性が、ほかのチームも上がってきているのもあるが、落ちてきているんじゃないかと思う。日本の平均年齢27歳くらいで、ほかのチームは24歳くらい。やっぱりこのチームは古いチーム。もっと若いチームに変えていかないといけない」と指摘しました。それも事実ではありますが、やはりベテランと若手の連係が上手く行かなかったのは、澤穂希という絶対的なリーダーが居なくなって、過渡期のチーム作りが上手く行かなかったということ、中国戦では岩清水を含めベテランをベンチに置いたところに佐々木則夫監督の苦悩が見えました。ベテランと若手の間にレベル差が有り過ぎて、繋がらなかったと思います。若返りを図るにしても、今の若手では、日本はしばらく低迷します。やはりベテランと若手のミックスでやり直すしか無いでしょう。
(2016年3月7日)


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