50  免疫低下

 昨年秋、足の裏にできた固いマメみたいなものが大きくなって、歩いても痛くなりました。それが左足裏に始まり、次に右足裏にもできました。左足裏には2個目も出来ました。最初は水泡みたいなものでしたが、段々固くなりました。もともと我慢強いし、多少痛くても我慢する性質(タチ)なのですが、段々痛みが増してきます。見ると、丸くて、魚の目みたいな感じです。過去足裏にウオノメやタコができたことが無かったので、これがそうか!と思いました。インターネットで調べたら、ウオノメとは、足の裏や足の指の関節部分に、靴などの刺激で起こる硬い円錐形の隆起だそうです。中心に角質が固まってできたかたい芯があり、これが歩くときに神経に障って痛むのだそうです。一方、タコは、皮膚が厚く硬くなって盛り上がり、少し黄色みを帯びていて、ウオノメと違って、芯はなく、普通は痛みが無いそうです。ペンダコみたいに指にもできますね。コレダ!タコじゃなくウオノメだ!と結論して、ウオノメコロリを買ってきました。サリチル酸で患部を軟らかくしてから、ピンセットなどで取り除くのだそうです。ヤスリやカッターで患部を削る方法もあるということです。確かに柔らかくなりましたが、ピンセットで取れませんでした。しかも痛い、血が出ます。
2週連続の大雪、これでも雨で融けた後、ゆうに30cmを越えました
 群馬県のロマンチック街道にある吹割の滝に「イボ・魚の目とってあげます」という看板を掲げた店があります。片品の温泉民宿で少年野球の夏合宿をするときに往復通るたび、気になってましたが、実はコレ、おまじないなのだそうです。米粒を貼って、祈るだけだそうです。そんなんで、治るワケありませんよね(>_<)

■ ついに皮膚科に行くことに・・・
 履いている靴は足にフィットしていて、ウオノメやタコができるはずはありません。おかしいな〜と考えて、ついに皮膚科に行くことにしました。会社に近い大山駅前の皮膚科は前に顔の腫れモノで行った時、すごく混んでいて1時間コースだったので、ふじみ野駅近くの皮膚科をネットで探しました。実はふじみ野市は皮膚科銀座でいっぱいあるのです。そもそも駅ビルにもあるし、駅前にもあります。ある人に混んでいないところを知らないか?と聞きました。そしたら「ある。アソコはゼッタイ混んでない。予約も要らない。新しいクリニックビルの中にあってきれいだし・・・」というので行ってみました。確かにピッカピカのクリニックです。これまでの皮膚科のイメージは、待合室がいっぱい、なのですが、ナントお客様は一人しかいません。カウンターの中にキレイなおばさんが3人もいるのに・・・。受付している最中にその患者が診察室に呼ばれました。受付終えてソファに座るや否や、その患者が出て来て、筆者を呼ぶ声が・・・。診察室には中年の無愛想なお医者さん、「どうしました?」と言うので、「ウオノメみたいなのが出来て、歩くと痛いんです。しかも両足です」と言いました。そしたら診て「ああ、これはイボです」とおっしゃる。「ウオノメとどう違うんですか?」と聞いたら、「イボはウイルス感染してできるんですよ」と、「仕方無いなぁ」という感じで説明してくれました。

アシイボイッパイ、タコです   エッ、出番じゃない?
傷が出来たところにヒト乳頭腫ウイルスが侵入し、表皮細胞に感染するそうです。感染した表皮細胞では、活発な細胞分裂が起こり、周囲の正常な細胞を押しのけ、やがては感染細胞が分裂してできたかたまりである“いぼ”になるそうです。このように、傷を通して感染するため、傷つきやすい手や足にできることが多いそうです。

■ ウオノメ、タコ、イボの違い
 ウオノメやタコには皮紋と呼ばれる模様が刻まれていますが、イボには皮紋が無く、表面はガサガサしているので見分けがつくのだそうです。また、削ると点々と小さな出血があるのもイボの特徴とのことです。そういえばそうでした。しかし筆者は過去足裏にウオノメやタコができたことが無かったので知りませんでした。
 「どうしたら治るんですか?」と聞いたら、「液体窒素を患部に吹き付けて、その部分を壊死させると、正常な皮膚細胞が下から出来て来て、やがて治ります。言わば、人間の持つ自然治癒力を待つのです」とのこと。へ〜え、と思いました。メスとかレーザでエイッとやってくれるのではと期待してたのに、なんとのんびりしてるのか、と思いましたが、お医者さんがそう言うのだから、と従いました。次はしばらく来なくていいですよ、とのこと。診察室を出てきたら、次の患者がひとりだけ待っていました。なんというヒマなクリニックでしょう。でも待たなくてすんで、助かりました。

タコとウオノメの違い
 今はやっと治りました。教訓として、イボコロリ、ウオノメコロリ、スピール膏などで治そうというのは間違いだなぁと思いました。液体窒素を患部に吹き付けたら、後はジッと待っていれば良いのですから。

■免疫低下で抗生物質服用
 ところで、このイボの前に実は顔に腫れモノが出来たので、大山駅前の混んでる皮膚科に行ったのです。このお医者さんは愛想が良く、いらっしゃいませの感じ。ふじみ野の無愛想なお医者さんとは真逆。麻酔して、切って、薬を塗って、絆創膏を貼って終わりかと思ったら、顔の腫れモノがなぜできるか?という詳しい説明をしてくれた上に、糖尿病の気はないか?とか、最近他に病院に行かなかったか?と聞かれました。耳の中に炎症が出来て耳鼻科に行きました、という話をしました。すると、それも同じ原因ですが、現在極度の免疫低下状態にあり、外部に炎症や腫瘍が出来たぐらいで済んだから良かったんですよ、とのこと。ウィルスが内臓や脳に入ったら、今の状態なら命取りですよ、とのたまわる。肺炎ぐらいでも人間イチコロですよとおっしゃるのです。何故免疫低下が起きるのか?抵抗力を戻すための生活方法など、身の上相談みたいなことをいろいろ話してくれた後、今度は数日後、人間ドックの結果を持って来て下さい、とまで言われました。抗生物質を頂いて、すぐ治りました。その後で、上の話に繋がります。すなわち、イボも免疫低下のためだったんですね。ウオノメコロリを途中で諦めて皮膚科に行こうと決めたのも、大山駅前のお医者さんの言葉が頭にあって、やはり病院に行こうと決めたわけです。しかし、やはり親切過ぎて1時間コースというのも困ります。身の上相談して、またスグ来いというお医者さんと、次はしばらく来なくていいですよというお医者さん、いろいろあるけれど、歯医者ぐらいしか縁の無かった筆者が、これだけ立て続けに病院に行く破目に陥ったことには参りました。睡眠とストレス解消がポイントみたいです。

■ 膝痛
 これだけでは終わらなかったんですよ。会社から帰るときに6階から階段を歩いて降りるのです。エレベータを使わず、運動のためです。ある日、週半ばに、階段を降りるとき膝が痛くなったのです。どこかにぶつけたわけでもなく、週初めでないので少年野球のせいでもありません。そこで筆者ならではの「インターネット検索」をしたら「膝痛はこうすれば治せる」というサイトがありました。このサイトの通り膝痛体操をして、グルコサミン、コンドロイチン、ついでにヒアルロン酸のサプリメントを飲んだらアッという間に直りました。
 中高年になって膝が痛む原因として最も多い病気が変形性膝関節症です。膝の痛みを自覚していない人も含めると20%の人がこの変形性膝関節症の患者と言われています!国民病とも言える変形性膝関節症は、加齢や肥満、外傷などの原因から膝の関節軟骨がすり減ったり、変形したりすることで起こる、膝の痛みや障害を生ずる病気です。
 右図は株式会社日本医療データセンターという会社の「変形性膝関節症の発症リスク」という図です。40歳時の膝痛発症率を1としたときの各年齢毎の相対リスクを表したものです。加齢によりうなぎ上りで上がることがわかります。特に男性は62歳あたり、女性は40歳および62歳のあたりに発症率の高まるポイントがあることがわかりました。このポイントを「年齢リスク」と呼んでいます。男性は64歳、女性は62歳をピークに一旦下がります。その後グイ〜〜ンと上がります。何故か?それは知りません。

変形性膝関節症の発症リスク(株式会社日本医療データセンターのホームページより)
 実際は年齢リスクより前に変形性膝関節症にかかっている可能性が高いと言えるので、症状が表に出てくる前の、早めの予防が必要です。

■ 大雪被害〜体育館の屋根崩落
 この大雪で電車は止まる、追突する、道路は通行止め、高速道路は大渋滞、東名も車が10kmにわたってじゅずになって動かなくなりました。竜巻が起きたり、停電が各地で起きたり、関東では8名死亡しました。
 そして、ナント、ナント!身近なところで大被害!2014年2月15日午前8時ごろ、埼玉県富士見市の市立市民総合体育館で、メーンアリーナの屋根が崩落したのを出勤した職員が発見し、幸いけが人はなかったようです。富士見市によりますと、屋根は縦約34メートル、横約59メートル、大量の雪の重みに耐えかねたのでしょう。富士見市は崩落の詳しい原因を調べるそうですが、体育館のようなトラス式の屋根構造では、積雪荷重対策は重要なのです。栽培用温室などでも同じことが言えます。
 この体育館は、我々が少年野球の抽選会でよく利用する場所なので、他人事ではありません。

■ 日本で一番幸せな県
 そんな被害で暗い気持ちのまま終われないので、日本で一番幸せな県はどこか? 〜幸福度ランキング〜(法政大学)をご覧下さい。

屋根が崩落した富士見市民総合体育館
(2014年2月16日)


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