38 JTとタバコ
■たばこ生産縮小 国内のたばこの売り上げは減り続けています。健康志向の高まりや、禁煙や分煙の広がりで喫煙場所が減っていることなどが背景です。ものすごい勢いで喫煙人口が減っているので、たばこを止められない=可哀そうという常識が定着してきました。当然JTは、国内のたばこの生産態勢を縮小するわけです。そしてJTは逆に健康産業の方向にジワジワ舵を切っています。 JTは、1999年にアメリカのたばこメーカーから海外事業を買収したのをはじめ、2007年にはイギリスのたばこメーカーを買収するなど、海外のたばこ事業の拡大に力を入れてきました。JTのたばこ事業の売り上げは、今では海外が国内を上回り、「フィリップモリスインターナショナル」、「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ」に次ぐ、世界で第3位のたばこメーカーとなっています。一方、国内のたばこ市場は、1996年度をピークに縮小が続いています。日本たばこ協会のまとめによりますと、昨年度の販売は1951億本で、ピーク時と比べて43%余り減少しました。 ■一段と禁煙加速
|
■黒子のバスケと脅迫 黒子のバスケは「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の人気漫画で、2012年10月12日午後7時ごろ、作者の藤巻忠俊さんの母校上智大学(中退)東京キャンパスの体育館で、硫黄臭のする液体の入った容器が発見されました。容器には、藤巻さんを中傷する文書が貼りつけられており、中身の液体は気化すれば致死量を上回る硫化水素を発生させる可能性があるものでした。その後も全国のイベント会場などに脅迫文が送られ、イベントの中止が相次ぎ、警視庁などが威力業務妨害容疑で捜査しています。脅迫状の届いた関係先の数は2012年12月25日までで東京都内だけで約50か所に上り、2013年4月までで全国で110か所以上になりました。2012年12月以降、犯人からの動きは無くなり、イベントの開催を許可する会場も出てきましたが、2013年4月から再開、2013年10月15日には、コンビニ最大手のセブン―イレブン・ジャパンに、「黒子のバスケ」関連商品の玩具つき菓子に毒を入れたという脅迫状が届き、同社は店頭から商品を撤去しました。また、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブにも脅迫状が届き、脅迫状には「11月3日までに黒子のバスケの関連商品を撤去しなければ客に危害を加える」と書かれており、これを受けてカルチュア・コンビニエンス・クラブは、TSUTAYA全店の『黒子のバスケ』関連のコミックス・DVD・CDなどの商品のレンタル・販売を中止、撤去を決定しました。一方、同様の脅迫状が届いた多くの大手書店チェーンは販売を継続する方針です。 郵便による脅迫状の送付は電子メールで送るよりも足がつかないそうです。犯人は埼玉から兵庫から、場所を変えて投函しているだけに、出張が多いサラリーマンではないでしょうか?動機は不明ですが、専門家は、「自分への引け目と社会への怒り、深刻なけがを負わせたくないが、困らせたいという愛憎が入り交じるストーカー的な心境」の犯人で、30代と予想されています。こうした卑劣な犯人は、一刻も早く逮捕されるよう望みます。 ■今日は鮭の日 11月11日は「鮭の日」です。昨年津波被災地訪問で岩手県宮古市を訪れたときに知りました。新潟県村上市で制定されたそうですね。筆者は越後村上うおやのまわしものではありませんが、そのホームページに詳しく紹介されています。 |