35  食の視察旅行

 10月体育の日の連休は東北、岩手から仙台を回る旅でした。在京盛岡広域産業人会の旅行です。「食の視察旅行」で、盛岡広域のおいしいものをたんと味わおうと言う楽しい旅でした。盛岡駅出発、1日目は鶯宿温泉に泊まり、2日目盛岡駅に帰るまで、自治体のバスに乗っておいしいものを食べるお得な旅でした。東北新幹線で大宮から2時間で盛岡駅に降り立てる時代です。

(上)はやぶさ・はやて (右)スーパーこまち 右下のように盛岡まで連結されます
E5系 E6系


1日目は岩手県岩手郡岩手町の新車のバス

2日目は来年から滝沢市になる岩手県岩手郡滝沢村のバス

■1日目の昼食
 1日目の昼食は、北緯40度のまち、岩手県岩手郡岩手町の道の駅石神の丘レストランです。美術館が併設され、背後の丘というか森には彫刻が多数配置された見晴らしの良いところ、彫刻の森ですね。レストランから見下ろす景観の素晴らしさは、それだけでもご馳走でした。
 見た感じシンプルに見えますが、ひとつひとつが丁寧に調理され、味わいも奥深く多種多様の品揃いでした。メインはやまと豚のミルフィーユカツ、手前のソースに付けて食べますが、歯ざわりがしゃきっとした美味しさ、テリーヌも煮物も上品な味付けでした。魚もあり、玉子焼きもあり、キャベツの浅漬けはもちろんいわて春みどり、圧巻はゴボウのビシソワーズ、右上のグラスに入った白いものです。この他に下写真のキャベ塩焼きうどんが4人席にひとつ付いて、ピリリとスパイスが効いてました。大満足でした。

岩手町のB級グルメ塩焼きうどんも付きました。岩手町は焼きうどんで町おこしを図っています。
横手焼きそばとか八戸せんべい汁が有名になり、最近ではNHK朝ドラ「あまちゃん」で、久慈のまめぶ汁が有名になりましたが、岩手町の焼きうどんは今いち・・・、岩手町はむしろ蕎麦が有名、土川そばや一方井(いっかたい)そばは絶品です。

■夕食
 夕食は、名湯の大浴場『鶯の湯』と露天風呂のほか東北最大級のラドン岩盤浴を備えた鶯宿温泉の宿「赤い風車」で頂きました。

旅館の夕食、この他にご飯や味噌汁が出ましたが、皆さん量が多くて食べれない、もったいない

市町村から差し入れのお酒、飲みきれないと思うでしょう、それが固体ではなく液体なので・・・・

■実りの秋、紅葉の秋

盛岡市中央公民館(旧南部藩薬草園)の紅葉

たわわに実る岩手県紫波町のりんご畑、葡萄も有名でワインの産地です

■2日目の昼食
 盛岡市の南、南部杜氏とフルーツの町紫波町に新しく出来つつある”オガール”という官民連携プロジェクトの素晴らしい街、恐らく今後全国から視察者が殺到するであろう街の中心部オガールプラザで昼食を頂きました。松茸ご飯はおいしかったですよ〜。しかも生ビールを頼んだらお昼のサービスで中生¥250、らっきー!

■ティーパーティー
 米国のみならず世界経済を揺るがした米国政府の債務上限引き上げと政府機関閉鎖等の問題は、民主党と共和党の妥協で問題を先送りして一旦収束しましたが、共和党の強硬姿勢の影には、ティーパーティーがオバマケアに猛反対していて、少数勢力にもかかわらず、共和党幹部がその主張を無視できないことがあります。
 今回国民世論は共和党への批判に傾きましたが、共和党が少数派のティーパーティを無視できなかったのは何故でしょう?今や米国は2大政党ではなく、3大政治勢力だといわれています。 ティーパーティ運動は、2008年のリーマンショック後、行き過ぎた資本主義と過度な保護政策を見直そうという草の根運動で、基本的に「小さな政府」を目指しています。「ティーパーティー(Tea Party)」という名前は、当時の宗主国イギリスの茶法(課税)に対して反旗を翻した1773年のボストン茶会事件(Boston Tea Party)に由来しており、同時にティーは「もう税金はたくさんだ(Taxed Enough Already)」の頭字語でもあります。
 税金の無駄遣いやばらまき型の景気刺激策を批判し、財政赤字が将来の世代への負債となり、今後の増税につながるので早々に線引きをすべきだ、と「あたらしい米国」のために動いているのが、このティーパーティーです。支持者は年々増える一方で、恐らく2014年度中には、全米の40%以上、もしかすると国民の過半数を超える支持を集める事になるのではないか、とまで言われています。

■草の根運動
 ティーパーティーには中心的人物がいません。草の根的にはじまり、インターネットを活動の中心にし、しばしば共和党指導部とも対立していますが、中心も所属政党もない、というのが実際の姿です。誰かがリーダーシップを発揮して引張っているわけではないのです。二大政党である米国の「第三勢力」と呼ばれているあたらしい動きなのです。日本は数年遅れでアメリカの後を追う国ですから、この動きは自民党にとっても無視できません。日本の大マスコミはティーパーティーに批判的です。それは日本が「大きな政府」の国であり、バラマキの国であり、増税して生活保護や高齢者医療を支えるという国だからです。ドンドン借金して破綻の滝壺に一目散というニッポンにもやがてティーパーティーは現れるでしょう。日本の政党は与党も野党も「小さな政府」を目指していません。それでも格差は広がっています。
(2013年10月20日)


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