33 住み良いところ
■豊かな日本中央部とその理由
■東京の住み良さ、地震の怖さ 下の左図は、前々回(31)紹介した、東京都が5年に1度「地震に関する地域危険度測定調査」を行い、発表した結果です。東京23区において建物倒壊・火災危険度・災害時活動困難度を考慮した総合危険度が5段階中4、5にあたる地域を「危険度の高い地域」とし、色・パターン別に地図上に示しています。右の図は、同じデータをもとに、新聞社が作成した地図です。こちらのほうが刺激的です。危険度が最も高い「ランク5」は84地域で▽足立▽荒川▽墨田の3区で6割以上を占めること、そして最後に次のように結びました。「皇居がある千代田区の安全性はさすがですね。荒川、隅田川流域が最も怖いのに対し、東京湾の埋立地が安全というのは意外でした。中央区、港区、渋谷区、新宿区、世田谷区、板橋区などはほぼ安全で、区部では練馬区が危険度が最も低いようです。怖い地域に住んでいるからと言って引っ越すというわけにはなかなか行かないでしょう。ココから先は自己責任です」。 東京区部は人口増大しています。それだけ危険度が増しています。それでも便利なほうが良いよ、1000年に1度の地震はもう来ないし、関東大震災級も生きているうちは来ねえってんだから、いいじゃあねえか・・・と、江戸っ子流に言われてみれば、それもそうだと思います。 |