大井ウエスト

トピックス2016



大井ウエストでのトピックス各種ご紹介します

WEST主題歌南部蝉しぐれ 秋葉明夫
氏ご逝去
夏の甲子
園2016
先輩の
活躍2016
コリジョン
ルール
溜り場
松栄庵
平山さん、八柳
さんの古希祝い
バーベ
キュー
澤藤の
還暦祝い
こんな
時代も

8年前の6年生が成人に

2008年度は6年生6名:青木一也、上條将希、湊 地広、遠藤和也、飯田拓海、高橋凌哉
成人の日の2017年1月9日(月)西原小のグラウンドに挨拶に来てくれました。誰が誰かわかりますか?



グラウンド開き・・・2017年1月8日



グラウンド納め・・・2016年12月23日

何をしているのでしょう?塁のところに塩とお神酒で感謝を捧げ

横森代表挨拶

2013匠之介、竜、陽向が手伝いに来て

6年生7名が中央で円陣を組み、周りを下級生、指導者、親兄弟がずらりと囲んで、グラウンドに感謝してジョーの音頭で関東一本締め


2017年度のチーム運営について
2016年10月9日(日)午後4時30分から武蔵野分館でウエスト全体会議、来年2017年のチーム運営方針を話し合いました。今年は6年生チームは大井ウエスト単独で試合して来ましたが、5年生が2人しか居ないこと、4年生以下も少なくて、5年生以下は単独では試合も出来ないため、5年生は大井ブルーウィングスに入れて頂いてふじみ野市の5年生大会や東入間学童野球連盟新人戦に出場しました。4年生以下も大井ブルーウィングスと連合で「大井ブルーウエスト」というチームを組んできました。新6年生が2人しかいない来年度については話し合いの結果、単独チームとして進めることになりました。3年生以下のコーチたちがやる気十分ですが、5年生、4年生の親が諸事情あってグラウンドに出て来れない人が居たり、最も問題なのは試合のときのチーム審判の確保です。平山コーチや八柳コーチが老体に鞭打って協力してくれていますが、あまり甘えるわけにも行きません。またこれまで田口コーチが務めて来た各連盟との連絡窓口や川合ランバー旗の試合日程調整、練習試合を組むときの連絡など、大変な仕事は新6年生の親が中心になってやってもらうしかありません。来年は大井ブルーウィングスも選手数が少なくて大変なようですが、優秀な選手が多いので、お互い厳しいながら、今年の大井亀少クラブ同様単独チームとして入部勧誘に努めることになりました。上福岡パワーズや上富シャークスのように、学校の児童数が少なくても、親が協力して選手を確保して立派に運営しているチームがあります。是非見習って、頑張って行きましょう。


成名毎在窮苦日、敗事多因得意時
「名を成すはつねに窮苦の日にあり、敗れること多くは得意の時による」
埼玉県生まれの偉人、渋沢栄一の言葉です
苦しい時こそ頑張って努力すれば、後々その努力は報われる
すべてが上手くゆき、調子に乗ったその時が、失敗への入口なのだ
という言葉です・・・上手くいっている時こそ、慎重さと謙虚さが大事なのです


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浦和学院高校が、リードした花咲徳栄高校に土壇場追い着き、延長11回サヨナラ勝ちで、3時間を超える激闘を制して3年連続15回目の優勝、四死球やミスが目立った試合で、両校共に課題を残しました。浦和学院と花咲徳栄は10月22日(土)から栃木県で開催される秋季関東大会(10月22〜24、29、30日)に出場しました。関東大会出場は浦和学院が3年連続17度目、花咲徳栄が2年連続11度目ですが、来春の選抜大会出場校を決める際の重要なポイントとなりますから頑張ってもらいたいものだと思っていましたが、浦和学院高校は横浜高校(神奈川県2位)に2-7、花咲徳栄高校は慶應義塾高校(神奈川県1位)に1-9(7回コールド)と1回戦敗退、残念でした
埼玉県高野連のサイト→http://www2.ttcn.ne.jp/sai-kouyaren/
埼玉高校野球情報局のサイト→http://saitama-baseball.com/


訃報

東入間学童野球連盟会長の秋葉明夫(アキバアケオ)さんが、2016年7月20日午前5時、入院先のみずほ台病院で死去されました。葬儀等のスケジュールは東入間学童野球連盟「お知らせ」のページをご覧下さい
秋葉明夫さんは学童野球を心底愛した方で、水谷フェニックス代表、富士見市少年野球連盟会長を長く務められ、2015年からは松本勝治氏の後を継いで東入間学童野球連盟会長をされていました。6月19日(日)の第3回松本旗大会の開会式も杖をつきながらも出席されました(写真)し、7月2日(土)西部地区夏季大会の準々決勝に富士見市から3チーム残ったときも、坂戸市民総合運動公園野球場のネット裏スタンドで新井明富士見市少年野球連盟会長、河角靖彦三芳町少年野球連盟会長とともに観戦されておられました。2007年1月5日道子夫人を亡くされて、お力落としを心配しましたが、以降も学童野球に熱心に取り組まれ、当然ながら水谷フェニックスの試合は一生懸命応援されておられました。水谷フェニックスが毎年強豪なのはこのためもあると思います。大井ウエストは歴代東入間学童野球連盟に役員を出して来ましたので、冨士川監督始め、秋葉さんと親しくしてきた人は多いのです。昨年の水谷フェニックスが初優勝した第13回北岡杯のときも自チームの応援に、駒西小までバッテリー補助自転車でやってきて、「これは楽でいいんだよ」とおっしゃっておられました。このとき長々と野球談義をしたことが今となれば懐かしく思い出されます。足は弱りましたが、まだまだお元気とばかり思っていました
生前の少年野球へのご尽力、ご貢献に深謝し、心からご冥福をお祈り申し上げます     合掌   (澤藤隆一記)



2016年6月19日(日)第3回松本旗争奪少年野球大会開会式に杖をつきながら出席された秋葉明夫さん(左から3人目) 右端ネット裏にカメラを構える田口香さんの姿も・・・

2016年6月30日  Topページのアクセスカウントが40万カウント突破しました...有難うございます

ところで上は何?...ヤオコーの2016年7月2日の埼玉県全域配布のチラシです...「農家直送 地元野菜フェア」...だからどうした?...べつに...
みんな笑顔がステキです...ただ...一人...中心に居て...働けど、働けど...じっとトマトを見つめるオトコ...だからどうした?...べつに...



ページTOPへ  第98回全国高校野球選手権大会



埼玉県高野連title


ページTOPへ  埼玉県大会を勝ち抜いて、目指そう!甲子園
昨年の「夏の甲子園2015」・・・大会前、試合前に筆者予測を書き、結果を記載しました
巷の予想に反して筆者の予測が大当たり、驚かれた方が多かったでしょう。予想と予測では裏付けに差があるのです
しかしむしろ予測が当たらないときのほうが面白いのです。選手の思わぬ精神力が監督の采配と相俟って発揮された場合です
昨年の「夏の甲子園2015」の最後に、稲葉篤紀さんの言葉を載せました。「野球というスポーツは失敗するもの」という話です
渡辺元智・前横浜高監督は同じようなことをおっしゃっていました。いつも選手に言い聞かせていたこと、
栄光より挫折、勝利より敗北、成功より失敗から学ぶことがある・・・人生の勝利者になってもらいたい

埼玉県大会は7月9日(土)開幕、158チーム(昨年比+1)が競う暑い夏、3年生にとっては少しでも長くグラウンドで野球をしたい・・・・
開会式・・・7月9日(土)午前11時〜、決勝戦・・・7月26日(火)午前10時〜 共に県営大宮球場
主催:朝日新聞社のサイト→http://www.asahi.com/koshien/
埼玉高校野球情報局のサイト→http://saitama-baseball.com/
埼玉大会は春季大会の結果で16チームがシードされました。
Aシード @浦和学院 A花咲徳栄
Bシード 上尾 山村学園
Cシード  春日部東 西武文理 春日部共栄 聖望学園
Dシード 桶川 大宮西 大宮東 川越工
正智深谷 越ヶ谷 南稜 ふじみ野
2回戦を終え、64チームが勝ち上がりました。3回戦は16日(土)、17日(日)に6球場で計32試合が行われます。大井ウエスト出身の3年生選手は西武文理:前田夏輝、ふじみ野:阿部永、市立川越:横田冬馬、山村国際:青木幸也で、いずれも3回戦に進出しました。
今年高校3年生の選手たちが小学校5年生の時、ふじみ野クラブで日本ハム旗を戦いました。もう7年前の写真、まだあどけない顔をご覧下さい→クリック。前田夏輝が主将でした。この選手たちの多くが高校野球で活躍しています。
シード校の中ではBシードの山村学園が川越東に2-4で敗れました。森田大智(上福岡ジュピターズ出身)や2年生大室広飛(鶴ヶ岡少年野球クラブ出身)が居る山村学園は新チームになってから昨年の秋季大会、今年の春季大会で快進撃でした。一方昨年秋季大会では浦和学院に大熱戦の末惜敗した川越東は、春季大会地区予選でいきなり西武文理と当たり0-5で完敗、実力を発揮できませんでした。しかし地力では花咲徳栄や春日部共栄などに引けを取らないチームですから、山村学園を破ったのは驚くに足りません。次は最終回二死無走者から2点差を逆転し勢いに乗る埼玉栄です。

埼玉大会開会式翌日の7月10日から試合が始まった9球場では、小学生のバッテリーが始球式、朝霞市営球場では北原ウィングスの女子選手、久芳(くば)優那さん(6年)がきれいなフォームで内角低めにストライクを投げ、観客から盛んな拍手を浴びたそうです(朝日新聞より)。小3から野球を始め、二塁手で5番打者。ジョーが選手宣誓した第74回埼玉南部少年野球春季大会で、ウエストが初戦逆転負けした原因の一人です。打席で気迫溢れながらリラックスしていて、守備も良く参りました
川越東にはセカンド香取敬大(上福岡ジュピターズ出身)、ショートの角 好生(大井亀少クラブ出身)、富山航輝(大井少年ファイターズ出身)が居ます。もうひとつDシードの大宮西が上尾南に接戦の末敗れました。西武文理の前田夏輝はサードを守り、自らのバットで東農大三高のエース工藤慶人(上福岡ジュピターズ出身)から先制タイムリー、2打数2安打3打点の活躍でコールド勝ちの立役者となりました。
ふじみ野高校には阿部永以外ふじみ野市出身のレギュラーは居らず、一番多いのは今年も朝霞高校でしたが残念ながら1回戦でBシードの上尾高校に6-10敗れました。キャプテン保坂佳吾、白石武(上福岡イーグルス出身)、中川竜斗(大井亀少クラブ出身)のほか2年生もたくさん居ます。須藤駿一(上福岡第五クラブ)の浦和商、新井悠生(上福岡パワーズ)の大宮光陵、新井 蓮(上福岡ジャイアンツ)、渡辺尚輝(上福岡パワーズ)の川越は残念ながら3回戦進出ならず。
ページTOPへ  3回戦の結果
 3回戦は64チームから32チームに絞られる戦い、7月16日(土)の第6日は初の4回戦進出を目指す八潮南がDシード正智深谷と延長15回、2―2で引き分け、翌日再試合となりました。シ−ド食い上尾南は三郷北に敗れました。Dシードふじみ野は7安打、塁上賑わしながら昌平の右横エース岩瀬の緩急自在なピッチングの前にここぞの1本が出ず残塁の山、1-0で完封負け。ふじみ野エース遠藤は5回裏2死3塁で「勝負しなくていい」というサインを受け、野本に対し外へ外そうとしたスライダーが内に入りタイムリーを打たれました。これ以外は2塁を踏ませないピッチング、まさに「1球に泣いた」形です。市川越は強敵所沢商との伝統の一戦、8回まで3-0とリードしながら、9回表2年生エースのメンディス海(上野台ファイターズ出身)が3連打で1点返され、更に四球で満塁とされたところで交代、代わった早川が代打寺島に走者一掃の2塁打を打たれ3-4と逆転されましたが、その裏1死2塁から左翼線へ同点2塁打が出て追い着きました。こうなったら後攻め有利、2死となりましたが、1塁が空いている、敬遠で代打横田冬馬との勝負、副主将の意地を見せて中前適時打、5-4で逆転サヨナラ勝ちを収めました。毎日夜21時からテレ玉で高校野球ダイジェストをやっています、横田冬馬はインタビューに答えて、「前の打者が歩かせられ燃えた」と言っていましたが、この選手は大井ウエスト時代も勝負強く、ふじみ野クラブでも決勝打を打つなど活躍しました。今年のウエストはふじみ野高校のような戦いぶり、横田冬馬のような打者が欲しいなぁ〜。4回戦ではいよいよ坂戸を2-0で退けたAシード浦和学院と18日(月・祝)9時から県営大宮で対戦です。ヘッドコーチの母校秀明英光は、武南に延長10回5X-4サヨナラ負け。健大高崎の「機動破壊」にならって走りまくることを今年のテーマとしている西武文理は、攻守交替時の全力疾走が爽やかと評判のチーム、1、2回戦コールド勝ちの市川口と対戦、互いに応援団が熱心なことで有名です。5-0でエース堀越が散発3安打、8奪三振で完封勝利、4回戦の相手は武南で、18日(月・祝)9時から市営大宮、隣の県営大宮では同時進行…市川越VS浦和学院です(所用で行けないのが残念)。
 7月17日(日)の第7日は県営大宮で9時〜佐々木誠太、青木一也の母校、1、2回戦コールド勝ちの埼玉平成が朝霞を10-6撃破したBシ−ドの強豪上尾と対戦し、4-2で惜敗。続いて第2試合は埼玉栄5-3川越東、まさかの結果でした。川越東は2回表角 好生(大井亀少クラブ)のセフティスクイズで先制しましたが、3回裏投打の柱星野が絶不調で同点とされました。4回裏埼玉栄は四球、ワイルドピッチ、タイムリーで2点GET、星野をマウンドから引き摺り下ろしました。更に代わった関谷投手からも2点奪って5-1とします。しかし5回表川越東も反撃、香取敬大(上福岡ジュピターズ)のタイムリーで1点返します。更に2盗してイケイケ、しかし後続絶たれました。8回表には星野の特大ホームランで5-3としましたが、反撃もココまで。川越東にとっては魔の4回裏、その後関谷投手が好投しただけに残念でした。ただ埼玉栄の老練若生監督は、送るかと思えば強攻、一転キッチリ送る、選手を躍動させたのはさすがでした。川越東は押し気味ながらズルズル、痛恨の負けでしょう。ただ、埼玉栄の選手層から見て、どこまで続く?という感じです。朝霞市営では青木幸也の山村国際が星野に5-2で敗れました。星野は初めての4回戦進出だそうですが、このところ野球に力を入れていると評判で、兄弟校の川越東の分まで頑張って欲しいものです。南稜と羽生一は延長15回引き分け、18日(月)の再試合は南稜が5-4逆転勝ち。
ページTOPへ  4回戦の結果
 県営大宮で9時〜横田冬馬の市川越が優勝候補筆頭の浦和学院と対戦、2年生エース・メンディス海(上野台ファイターズ)が投打にわたる活躍で勝利、最後9回は早川の救援を仰ぎましたが、強いチームに勝つにはこういうピッチングをするんだよ、というお手本のような投球でした。リリーフした2年生佐野投手の力投に応えたい浦和学院ですが、力まないメンディスの投球の前に打たされてアウトが重なって行きます。森監督は代打攻勢で局面打開を図りますが、打ち手が成功しません。一方の市川越・新井監督も追加点を取りたいのですが、どうしても取れないいや〜な雰囲気、8回裏ランナー無しからメンディスが歩かされる形で出塁、この炎天下で疲れさせる作戦か?3塁まで進めましたが、無得点。そしていよいよ9回表、ン?メンディスがベンチから出て来ない、投球数はあまり多くない、どうしたんだろう?やはりピッチャー早川が告げられました。この前の試合では9回にメンディスを救援して、所沢商に逆転打を食らった早川ですが、なんとかランナーを出しましたが押さえました。
 ヘッドコーチの母校秀明英光に延長サヨナラ勝ちした武南と対戦した西武文理は、前田夏輝の2ランホームランもあって3回表3点先行、ところがエース堀越の調子が思わしくなく、4回裏、5回裏武南・布川投手に打たれて2点ずつ取られ逆転されました。気分良くピッチングする武南・布川投手の前にこのままズルズル行くかと思われた8回表、4番福田捕手がセンター前にヒット出塁、ここで刀川監督が勝負に出ました。3安打の4番、しかも捕手の福田に代走を送ったのです。スゴイ、並みの監督ではできません。しかし手を打たなければこのまま行ってしまう、そのためには足のあるランナーで布川投手に圧力をかけよう、これは西武文理の選手たちを奮い立たせる一手でもありました。5番堀金もセンター前にヒット、6番がバントで送り1死2、3塁、さあ7番前田に期待、しかし倒れて2死、8番堀越投手のところで刀川監督が二度目の勝負、代打内山、本来は投手、打球は左翼線にポトリ、二者生還して再逆転しました。その裏マウンドには2年生宮本、捕手は藤谷、バッテリー代わって、四球走者出しながらも何とか抑えます。9回表西武文理は2死2、3塁から5番堀金が左翼線2塁打して更に2点加えて突き放して勝利。監督って、スゴイものだとつくづく思いました。
 Aシード花咲徳栄は3戦連続コールド勝ちで貫禄の勝利、次はDシード桶川に10-0、6回コールド勝ちの滑川総合と対戦します。延長15回引き分け再試合を制したDシード正智深谷は連日の戦い、本庄とも延長10回6-5サヨナラ勝ち、ご苦労様です。次は横田冬馬の市川越です。Dシ−ドふじみ野に辛勝した昌平は早大本庄に敗れました。Cシード聖望学園は有力と言われていた西武台を7回コールド、7-0で破り、次は早大本庄です。Dシ−ド大宮西を食った上尾南を食った三郷北は熊谷商に5-1食われました、生存競争はキビシイ。熊谷商の次の相手は西武文理です。
 4回戦残り試合、7月19日(火)の第9日で16チームが揃いました。なんと星野がCシード春日部東も食いました。佐々木誠太の活躍で埼玉平成が春日部共栄を破り、躍進した2013年と同じような感じです。このときは青木一也の活躍もあって更に上尾を3-1で破り、BEST8まで行って浦和学院に敗れたものの、埼玉平成という名前を一躍有名にしました。次は昨年4強で、高校野球小説「どまんなか」(筆者ESSAY参照)のモデル=松山高校の大応援団、OBの応援がすさまじい高校を、延長12回撃破した浦和実です。埼玉栄は高校野球ならではの”試合のたびに強くなる”感じ、やはり名将は選手を乗せるのが上手いんだな、と実感します。次はDシード大宮東、危なげなく勝ち上がってきました。4番バッターは2年生緒方康貴(上福岡イーグルス出身)、三塁守備でも打撃でも大活躍です。同様に安定した強さのCシ−ド春日部共栄はノーシードの大宮工と当たります。同様に安定した強さのBシ−ド上尾は、厳しい戦いをしのいできたDシード南稜が相手です。今年もシード校が次々敗れる戦国埼玉、昨年はBEST16にシード校が7チーム残りましたが、今年は8、同じようなものですが、ここからはやはりシード校が強い、というのが例年の傾向です。果たしてどうなるか?

ページTOPへ  5回戦の結果
 5回戦は7月21日、22日と2日連続雨で順延、横田冬馬の市川越は23日(土)県営大宮で9時〜南稜と並んで厳しい戦いをしのいできたDシード正智深谷と対戦します。楽勝してきたチームより、接戦を勝ち上がってきたチームのほうが怖いのは野球人なら知っているでしょう。ただし接戦になったのはそれなりの理由があったからで、楽勝チームは本当に強いのかもしれません。前田夏輝のCシード西武文理は、3試合それぞれ1点ずつしか取られず楽勝で勝ち上がって来た熊谷商が相手で23日(土)市営大宮で14時からです。どんなに得点するより、失点しないチームが強いのです。毎年BEST8以降は球場で応援していますが、さあ、両チーム23日(土)勝ってちょうだい!
 結果は・・・・市川越 9−2 正智深谷(7C)、大宮東 8−3 埼玉栄、星野 3−4 浦和実、上尾 5−1 南稜、大宮工 0−7 春日部共栄(8C)、早大本庄 0−7 聖望学園(7C)、滑川総合 0−10 花咲徳栄(6C)、西武文理 2−3 熊谷商でした。
 西武文理は残念でした。熊谷商は春夏甲子園出場6回の古豪で、昨年、西澤 翔の所沢中央が、4回戦で対戦し序盤ドドンと6点取られ、ピッチャーが柴に交替、6回にピンチを迎えると西澤登板といういつものパターンとなり、西澤が抑えている間に必死で追い上げて、最後は1点差まで追いすがりましたが届かず惜敗した相手です。西武文理は1回表3番内山のセンター前ヒットで幸先良く1点GETしましたが、2回裏に熊谷商8番鈴木捕手にタイムリー3塁打を打たれて同点とされ、続く9番打者の打点で逆転されました。8、9番が打つチームは強いですね。5回表に追い着いたのですが、7回裏8番鈴木のスクイズで1点取られ、そのまま1点差での敗戦でした。このスクイズ、堀越投手は警戒していたそうです。しかし持ち前のテンポを大事にしてけん制せず、スクイズと分かって一瞬外へ外したのですが飛びつかれました。こういうケースはけん制して様子を見るのがフツウですが、なかなかスクイズの攻防というものは難しいものです。前田夏輝は残念ながら4打数無安打でした。熊谷商は失点が少ないチーム、継投で1〜3番以外が沈黙させられました。まあ勝っても次の花咲徳栄には昨年も準々決勝で負けてます、今年も投打にダントツなのでここまでだったでしょう。これは結果論ですが、花咲徳栄とすれば練習試合で負けている西武文理が来るはずだ、と思っていたはずです。西武文理はやはりノーシードの熊谷商には勝ちたかったところでした。花咲徳栄のエース高橋昂は完全に復調しました。とてもじゃないが打てないというものすごいピッチング、6回18人、14奪三振、1人のランナーも出さない鬼のようなピッチングでした。でも綱脇というスゴイ2年生ピッチャーもいるし、主力が復活した打撃も走力もスゴイ、埼玉県では群を抜いています。大会前は浦和学院がいつも注目されますが、野球好きの下馬評ではダントツ花咲徳栄でした。今年はガイジンが少ないのです。少ないと言っても半分県外選手、埼玉県の選手でも遠くから来て寮生活する選手たち、ただバッテリーとキャプテンが地元加須です。投手が良い、守備が良い、打力がある上にバントも上手く走力もある、まさに隙の無い総合力、夏の甲子園で優勝のない埼玉県ですが、今年の花咲徳栄なら可能性があります。
 市川越は完全に乗ってきています。3年生がいっぱいいるのに、先発は7人が2年生、上條将希の活躍で決勝進出した一昨年の姿にあこがれて入学してきた選手たちです。正智深谷は浦和学院と対戦するはずと思っていたでしょう。開幕前予想では浦和学院が市川越、正智深谷、聖望学園を破ってBEST4、どこが来るかわからない山村学園ブロックですが、まあ決勝の相手は花咲徳栄のはずでした。その浦和学院を押さえ込んで、乗ってきた市川越が接戦を勝ち抜いてきた正智深谷をナント!コールドで下しました。青木幸也や山崎裕大も応援に来たそうです。
 埼玉栄と星野は、まあまあここまで良くやったというところです。上尾と春日部共栄、大宮東はさすがシード校という貫禄の強さを発揮しました。特に上尾は公立校ながら強いと思います。投打にバランスが取れています。

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 県営大宮で24日(日)10時〜市川越−聖望学園、12時半〜花咲徳栄−熊谷商です。市川越の応援に県営大宮行きますよ。市川越の次の相手…聖望学園は強烈な打力で開幕前からBEST8は確実と言われていた通り、圧倒的な力で勝ち上がってきていますが、これはわかりませんよ。ウラガクが苦手な聖望学園としては2013年に2年生エース上條将希の市川越に準々決勝で勝っていますから、浦和学院が相手でなくてチャンスと見ているでしょう。今度は2年生エースメンディス海、打ち砕いてやる、と思っているはずです。しかし野球は昨年の早実や関東一みたいに前評判が低くても話題に乗ってグイグイ強くなるチームがあります。市川越はそんな匂いがします。
 もう2試合は市営大宮で10時〜浦和実−大宮東、12時半〜春日部共栄−上尾です。ノーシード浦和実はここまでかな?春日部共栄−上尾は好勝負ですが、順当なら上尾です。
 結果は・・・・市川越も聖望学園も共に良く打ちましたが、聖望が効率良く得点したのが9-5の差となりました。花咲徳栄と並ぶ強力打線ですが、バントが上手いのです。かつて読売巨人がV9を達成したとき、王、長嶋にさえも送りバントをさせた川上哲治監督、1点をもぎとることが勝利のカギ、面白くない野球と言われましたが、選手は観客を喜ばせるために野球をやっているわけではなく、勝ちたい気持ちが一番ですから監督の采配に忠実に従って動いたのがこのものすごい記録を達成させた要因です。学童野球では若松ブルーウィングスが同じような攻撃をします。だから毎年強いのです。メンディスはウラガクのときと違ってボールを揃え過ぎ、ボールを使わないといけない場面でストライクを痛打されました。特にセンターでファインプレーをした直後の丸井に対してまともに行ったらダメ!と思っていたら、ヤッパリ打たれました。対して聖望の中川投手はうまく打たせて取るピッチングでした。8回に代打横田が出ると、市立川越応援団から大歓声が上がりました。「とうま、とうま」と黄色い声が飛んで大人気、勝負強いことをみんな知っているからでしょう。応えてクリーンヒット、その裏からレフトの守りに入るとまたしても大歓声、すごい人気、うれしくなりました。負けましたが、横田親父から借りた市立川越の団扇を手に、小河原夫妻と一緒に応援しました。野本大揮もスタンド前列で水ぶっかけられながら応援していました。
 花咲徳栄と熊谷商の試合をネット裏に移動して見ました。熊谷商は昨年西澤翔の所沢中央が惜敗した相手、しかし花咲徳栄の高橋昂はレベルが違います。三者三振スタート、この試合も二桁間違い無し。本来ならば昨年同様西武文理と花咲徳栄の試合を応援していたはずでした。花咲の高橋昂は3回まで打者9人でライトフライとレフトフライ以外空振り三振というピッチング、凄い!熊谷商も江原投手がランナーを出しながらも踏ん張っていましたが、ついに4回表花咲2点先取、聞き慣れた徳栄校歌が球場に鳴り響きます。やはり野球はスタンドで見るべきものだと思いながら、5回終わって5-0、これはコールドになるなと思って思いながら球場を後にしました。結果は9-0、8回コールドだったそうです。
 市営大宮は予想通り大宮東が浦和実に勝ちましたが、緒方の大活躍も凄いですね。5回まで0-0でしたが後半一気にゲームが動きました。6回にヒットと四死球で満塁とした大宮東が5番黒田が打ってファーストの体に当たって右翼線に抜け、走者一掃の三塁打で3点先取し、4-1で勝ちました。
 春日部共栄は1回表に満塁本塁打もあって5点先取、上尾の毒気を抜いて予想外の8-0、7回コールド勝ち。この試合の模様は高校野球ドットコムの詳説で見ましたが、春日部共栄がエース大道を立てたのに対し、上尾はエース山下ではなく先発初めての速球リリーフエースを立てたのだそうです。上尾は3人投手が居て、この3人で回して勝ってきたチーム、ただしピッチャーというのは先発向き、中継ぎ向き、抑えといろいろタイプがあり、それは球速、制球力、そして性格によります。本格派の速球投手は立ち上がりが問題と言われますが、それは四球からドドンと失点することがままあるからです。球が速くなくてもコントロールが良いとなかなか打てないものです。抑えは速球派で気持ちの強い投手が向いています。相手は逆転したいので何とか打ってやろうと向かってきます。しかし速い球は中々打てません。追い込まれるとボールでも振ってしまいます。しかし気持ちの強い投手が先発すると、やる気が空回りして四球から崩れることがあるのです。恐らく連投のエースに疲れがあったのでしょうが、これが裏目に出て初回一挙5点、一気に勝負が決まってしまったようです。少年野球でも同じようなことはあります。先制パンチは大事なのです。いきなり大量点を取られると、バントで送ってコツコツ得点したり、足を生かした機動力が発揮し難くなるのです。どうしてもアウトになってもランナーを進める作戦が難しくなるのですが、実は1点ずつコツコツ返すのが大事と分かっていても、焦りが出易くなり、こんなはずではと思いながらズルズル行ってしまうことが多いのです。結局3人目として3回途中から登板した山下がエラー絡みの1点に抑えたので、エースを先発させていればと、悔やんでも悔やみきれないというのが上尾の監督の心境だったのでは?

ページTOPへ  準決勝
 聖望学園と大宮東は、強打の聖望学園と、粘り強い大宮東の対戦、聖望学園は今大会で本塁打5本を含む52安打、圧倒的な打力を誇ります。犠打22と好機を確実に生かす攻撃が強さの理由。開幕前筆者予想では決勝までは行くと思っていました。おそらくそうなるでしょう。ただエース中川に疲れが出てくるころ、投打のバランスがいい大宮東は黒田、緒方、河野の打率4割超トリオを軸に中川を攻めたいところですが、ここまでかな〜
 春日部共栄対花咲徳栄は春日部共栄がどこまで食い下がれるかだけ。開幕前筆者予想では決勝で聖望学園との対戦で、花咲徳栄が優勝して甲子園。盤石の総合力の花咲徳栄は全く危なげなく、隙がありません。今や甲子園でも有名になった花咲徳栄ですが、今年の花咲徳栄は花咲徳栄史上最強のチームでしょう。エース左腕高橋昂は球速、多彩な変化球のキレ、コントロールどれをとってもスゴイピッチャーになりました。3季連続の甲子園は間違いないと思いますが、昨年甲子園で注目されたものの、今年春以降不調、しかしいまや全く隙が無く、高校生レベルを超えています。おそらく甲子園でも注目度ナンバーワン投手になるでしょう。
 結果は・・・・聖望学園は4番大野捕手の先制2ランを含む4打点の活躍が勝因ですが、市川越との試合を見ていた時に感じたのは、上手い投手なら抑えられる打者だということでした。埼玉県でも屈指のスラッガーではありますが、恐らく甘い球を打っているのだろうということで、むしろ丸井や渡部のほうが怖い打者でした。大宮東が1点先行した1回裏、2死一塁から4番大野が内角直球を右翼席に運ぶ逆転の2点本塁打を打ちました。4回には1死2塁からエラーで1、3塁と好機を広げると、投前スクイズを1回途中からリリーフした大宮東の2年生菅原が本塁悪送球、捕った時点では落ち着いて捕手へトスすればアウトだな、と思ったのですが・・・これで3点目、なおも1死満塁から打席にはまた大野、低い球をこれは技アリのセンター前ヒット、ここからエラーが絡んで走者一掃の3点、予想外の6-1となりました。この前の試合までは守備が良かった大宮東がこれほど浮足立つとはどうしたことかと首をひねりました。やはり準決勝の重圧でしょうか?しかし大宮東は6回に緒方のタイムリーで6-3とし、3点差で迎えた9回には2点返してなお3塁にランナーを残しまだ1死、1打同点と聖望学園中川を追い詰めましたがここまで。流れは完全に大宮東だっただけに惜しかった・・・3失策が絡んだ4回の4失点が致命傷でした。公立校で唯一4強の大宮東は20年ぶりの決勝進出を逃しました。緒方はまだ2年生、来年がある、頑張れ!
 花咲徳栄は高橋昂が春日部共栄を4安打完封。伸びのある直球と鋭い変化球を武器に13三振を奪い、一度も3塁を踏ませない、いつも通りのピッチング。しかし春日部共栄エースの大道は、強打の花咲徳栄打線に打たれながらも要所を締めて残塁の山を築かせます。それでも花咲徳栄は3回に楠本の左前適時打で先制すると、4回には2死満塁から岡崎の四球で押し出し、その後もとにかく毎回ランナーで押しに押します。我慢強く9回を投げ抜いた大道でしたが、9回に高橋昂から「点を取ってよ」と言われた楠本や西銘の適時打などでダメ押し。一昨年上條将希の市川越を破って甲子園に出場した春日部共栄は高橋昂の前に散発4安打、三振13個を奪われ、完封負け。レベルが違いました。
 聖望学園は4年ぶり6度目、花咲徳栄は2年連続5度目の決勝進出。両校が夏の決勝で対戦するのは初めてだそうです。

ページTOPへ  決勝
 聖望学園は大宮東に反撃されてあわやのピンチをしのいでの決勝進出、花咲徳栄は2年連続ではありますが、決勝進出は聖望学園より少ない、言わば新参者ということです。しかし上でさんざん書いたように、この両校の今大会の軌跡を見れば、結果を予測することは・・・書くまでもないでしょう。新聞では豪腕高橋昂対強打の聖望学園打線と書いていますが、Aシード浦和学院と花咲徳栄に次ぐBシード上尾をコールドで退け、エース大道が完封して投打で圧倒した春日部共栄が花咲徳栄に次ぐ強豪と思われますが、そのチームに完封勝ち、好投手大道を攻略した花咲徳栄打線ですから、聖望学園の中川では花咲徳栄打線を抑えることは困難でしょうし、今大会無失策で高橋昂を盛り立てる花咲徳栄の守備、投攻守どれをとってもレベルが違います。昨年の花咲徳栄はエースの鎌倉が制球力抜群なので試合を組み立て、相手が馴れてきて打たれ始めると豪腕高橋昂が出てきて抑えるというパターンでした。高橋昂は試合を組み立てられる鎌倉のようなピッチングをできる投手になりたいと思ってきたそうですが、今や立派にそういう投手となりました。何より良いのはあのコワい顔です。打てるものなら打ってみろと打者を睨み付けて投げてきます。野球はチームスポーツなので、みんなで投手を支えて行くものですが、こと投手対打者になるとこれは格闘技です。相撲と同じように、互いに相手を睨み付けて、威嚇します。バッターは大きな声を出して気合を入れます。ただしピッチャーは相撲をとってはいけません。どんな強打線でも好投手は打てない、打撃は計算できないが投手と守備は計算できるというのは学童野球からプロ野球まで、野球には共通したことです。浦和学院でさえも市川越に負けましたが、あの時のメンディスのピッチングを中川ができるか?ここまで見てきた限りでは....
 結果は・・・・上で書いた通りでした。聖望学園の岡本監督は花咲徳栄の岩井監督の東北福祉大学での先輩です。試合中の両監督の表情で試合の展開は明確に分かりました。「何をやってもダメ、参ったなぁ」という岡本監督と、ベンチから身を乗り出してルンルン、「好きにやってチョウダイ」とニコニコしている岩井監督、高橋昂が9回打者32人に4安打4三振1四球の完封勝利、アレおかしいな、と思うのがツウです。強打の聖望学園を4安打というのはスゴイですが、4三振って、2桁フツウの高橋昂にしては少ないのでは?と思うでしょう。つまり高橋昂は決勝戦は気負わず打たせて取るピッチングをしたということです。これはスゴイですよ。決勝戦となれば気合が入ってというのが並の投手です。しかし、9回2死あとひとりで4番大野、この大会3本塁打のスラッガー、もう負けると思って聖望学園応援団もベンチも涙目です。ここで大野が思い切って一振り、打球はセンターオーバー、フェンスに当たる3塁打、聖望学園の選手たちは大フィーバー、泣きながらワッショイ、しかしこれで高橋昂にスイッチが入りました。打席の5番丸井は市川越戦勝利の立役者、筆者が聖望学園で一番怖い打者と思った選手、打席では冷静で、他の選手が泣いているのに、ひとり沈着です。コワイと思いました。しかしマウンドの高橋昂はこの試合で初めて感情をむき出しにして仁王のような顔になりました。投手対打者のにらみ合い、野球の醍醐味です。初球ファウル、2球目フォーク見送り2ナッシング、3球目野本捕手のサインに首を振りました。珍しいのです。捕手のサインどおりに早いテンポで淡々と投げる投手なのです。投げた球は・・・・フォークでした。野本の配球からして直球勝負で来るはずだ、と思っていた丸井はぼうぜんと見逃しました。マウンド上で高橋昂が吠えてガッツポーズ!珍しいシーンです。本来は優しくておとなしい選手なのです。打たせて取るピッチングをしていた高橋昂が、三振で試合を終わらせると決めた1球でした。
 第98回全国高校野球選手権大会の埼玉大会は花咲徳栄のブッチギリの優勝で甲子園3季連続出場となりました。長年高校野球をウォッチしてきた筆者ですが、今年の花咲徳栄のように強いチームは滅多に見たことがありません。一頃の大阪桐蔭より打力では下回っても投手力では上です。加えてとにかくバントが上手いのです。4番でもバントで確実に得点圏に走者を進めます。1番から9番まで穴がないので、何処からでも点が獲れます。決勝戦でも13安打2四球、9犠打です。とにかく毎回2塁に走者が居る状況、2死になっても得点圏にバントで進められると投手にとってはたまったものではありません。聖望学園の岡本監督は、とにかく必死になって局面展開を図ろうとエースの中川→加藤→中川→坂本→水谷→西沢とスイッチしましたが、こういう攻撃をされたらお手上げでした。野球はボカスカ打たれるより、こうしてジワジワ蛇の生殺しみたいに攻められるのが一番イヤなものです。
 春は浦和学院が優勝していますが、夏の甲子園を制覇したことの無い埼玉、関東は各県皆優勝しているのになぜかと不思議です。花咲徳栄の強さは投攻守すべてバランスした総合力の高さです。次の対戦相手が花咲徳栄となると、強豪校といわれるチームの監督たちが一様に顔をしかめて「精一杯頑張ります」と言うのがやっと、それだけすべての面において強いと今大会では認められてきました。5回戦まですべてコールド勝ち、準決勝5-0春日部共栄、決勝6-0聖望学園、点を取られたのは1回戦14-3で5回コールド勝ちした試合だけ、この試合では投げなかったエース高橋昂が2回戦からの6試合、37回52奪三振無失点、とてもじゃないが高校生では打てないというピッチングでした。昨年夏、今年の春と、甲子園ではすっかり有名になった高橋昂ですが、重い速球と多彩な変化球はあるものの制球にやや難がありましたが、冬場の走り込みと、久喜の自宅から加須の高校まで往復18kmを走って通い、はちきれんばかりの太ももと腰周りが、全盛期の野茂英雄みたいになりました。これでコントロールに磨きがかかって、このまますぐ甲子園に行ったら何処のチームも打てないのでは?という完成度です。しかも今年の夏は有名校、常連校が次々敗退しています。そんな中での花咲徳栄そして高橋昂となれば、ネームバリューだけで埼玉に深紅の大優勝旗をと期待してしまいます。

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ページTOPへ  物議かもす「コリジョン(衝突)ルール」

 今期プロ野球では今年から適用されたいわゆる「コリジョンルール」が物議をかもしていますが、プロ野球の「コリジョンルール」というのは、もともとアマチュア野球規則ではその素となる規定がありました。大リーグでも2014年から導入されました。これを公認野球規則で採用して、プロ野球では俗称「コリジョンルール」と言われています。学童野球ではそもそもコリジョン(衝突)というのは危険なプレーなので、走者は捕手に体当たりしてはいけないし、捕手は走者の走路を防いではいけないと規定されてきました。ふじみ野市で行われた学童野球大会で、今年になって印象的なプレーが二つありました。

ページTOPへ  学童野球とプロ野球ではルールが少し違います

ひとつは第18回ふじみ野市春季大会決勝戦(2016年5月15日東原小学校)大井少年ファイターズ−上福岡第五クラブ戦、大井少年ファイターズは0-5で迎えた3回表、1死満塁のチャンスを迎え、スクイズ成功、2塁から古寺が2ラン狙って俊足を飛ばします、しかし斉木捕手は還って来た球掴んでタッチ(正式にはタッグプレーと言います)に行きましたが、古寺がうまく回り込んでベースタッチ、2点目をGET。ホーム上はタイミングアウトだ!と思いましたが、実に上手い走塁でした。日頃から2ランスクイズの練習をしているからこういう走塁が出来るんですね、見事でした。斉木捕手は、フェアゾーンで送球を受けてミットでタッチに行きました。プロ野球であれば、今年からの新ルールでこうするしかありません。ボールを受けた後でも、走路に入ってタッグしたらオブストラクションなので、追いタッチしか出来ないのです。右写真のような形になります。捕手による走路をふさぐブロックが禁止されたので、相手の進路をふさがないためには、フェアゾーンで送球を待ち、ミットを持つ手でタッチに行くしかありません。ランナーはファウルゾーンに回り込んだり、本塁を触るときだけ手を出したりして、タッチをかいくぐりやすくなります。
ヤクルトの春季キャンプで、外側に滑りながら手でホームベースタッチする荒木(24)と、片手でタッグする中村捕手
プロ野球の捕手としては悩みの尽きないルール変更だと言われています。学童野球(アマチュア野球規則)では、もともとこうしたルールになっています。予めホームベースを隠していなければオブストラクションは取られませんから、この場合斉木捕手は、捕球後ミットを回して追いタッチする形ではなく、捕球後身体を走路側に移動して、ミットで走者の身体にタッグすべきでした。同じような表現ですが、プロ野球(公認野球規則)と学童野球(アマチュア野球規則)ではここに違いがあるのです。タイミングアウトでしたからミットを回すより身体を移動するほうがアウト確率が高いのですが、プロ野球では走路をふさいではいけないので追いタッチしか出来ません。学童野球では捕球後走路に入ってもオブストラクションにはなりません。捕球してから本塁の上に居てもオブストラクションにはならないのです。
 捕手が送球を待つ立ち位置が重要です。走者は三塁からホームベースめがけて走ってきますので、捕手はボールを持っていない状態で、少なくともランナーからホームベースの三塁側半分が見える状態にしていなければなりません。ランナーから見て本塁が見えるようにとホームベースをまたいだ形でもボールを持っていなければ走塁妨害(オブストラクション)です。これについては、仙台市青葉区の吉成野球スポーツ少年団が良いパンフレットを作っていますのでご覧下さい→クリック(PDF)

ページTOPへ  本塁クロスプレイにおけるインターフェアとオブストラクション

二つ目は第3回松本旗2回戦(2016年6月26日上野台小学校)で上福岡イーグルスが富士見エンゼルスに終始先行し、4-3で迎えた5回裏2点取られて逆転負け、なんと決勝点は本塁タッチアウトに見えたもののオブストラクション(走塁妨害)だったそうです。学童野球の場合に微妙なのは、本塁でのクロスプレイにおいて、捕手が送球を受けて走者にタッグしたとき、その送球の方向や軌道、バウンドに反応した結果走者の走路を防ぐ結果になった場合や、捕手が送球を受けて本塁をブロックしなくても走者はタッチアウトになったであろうと審判が判断した場合はオブストラクションが適用されないということです。したがって審判の判断は微妙なプレイのときに難しいというのは以前から言われていて、過去本塁上でのオブストラクションはあまり取られなかったのですが、プロ野球で話題になっているのでにわかに注目されています。今プロ野球でもめているのは、まさにこの部分です。以前は捕手が本塁を隠してブロックした場合に適用されましたが、今は走路の途上に居ただけで適用されるため、捕手はインフィールドに居て追いタッチするしかないのが今のプロ野球で、「野球がつまらなくなった」というブーイングや、3球団からの抗議が来て、日本野球機構は、早ければオールスター明けの後半戦から「コリジョンルール」を見直すと2016年6月29日発表しました。

東入間学童野球連盟のホームページ『知っ得』の中に、「インターフェアとオブストラクションはどちらも妨害行為だがどう違うのだろう?」という項目があります。ここに書いてあることを改めて見てみますと、
 オブストラクションに関し埼玉県西部地区秋季選抜大会での事例。無死2、3塁でサードゴロ、1塁送球を見計らって3塁走者スタート、ボールは1塁から本塁へ転送、捕手が本塁ブロックして主審はアウト!をコール、そのままプレイは続行されました。しかし本部席からは「あれはオブストラクションだな」というつぶやきがもれ聞こえました。審判を背にした捕手が捕球前に完全に本塁を隠してブロックしていたので3塁走者としては滑りこんだが本塁に届かなかったわけで、これは故意の走塁妨害にあたると考えられます。つまりボールを持っていないのに走路妨害した、ということです。ただしあらかじめ本塁を隠していない状態で、まさに1塁からの送球を捕球しながら体を本塁前に移動して捕球した場合にはオブストラクションにはならないので、審判の判定は微妙な判断が必要になりますし、審判の見る位置も重要な要素となります。一般的に野球のルールは守備側を優先しますので、こうした本塁でのクロスプレーは、捕手がボールを持っていた場合にはオブストラクションにはならないのが一般的です。
 打球が転がったあるいはフライになったとき野手と走者がぶつかった場合などは、インターフェアになる場合もオブストラクションになる場合もあります。普通守る側も必死に打球に追い付こうとしますし、走者は必死に次の塁をめざそうとします。走者は野手を避けなければならないとは言っても、捕れない打球を追った野手とぶつかった場合などは走塁妨害になります。審判が野手の動きを見て判断を下します。

 すなわち本塁上でのクロスプレーにおけるオブストラクションは、以前はあまり取られなかったように思います。上の埼玉県西部地区秋季選抜大会の事例はまだ2013年のアマチュア野球規則改定で危険行為が禁じられる前の話です。この改定後、学童野球でもより厳しく判定されるようになって本塁上でのオブストラクションがよく見られるようになってきました。プロ野球で「コリジョンルール」が話題になってから、さらにそれが加速されているかもしれませんが、上で書いたように、プロ野球はいきなり、より厳しくなったため、これまで慣れ親しんできた野球との違和感が問題になっているようです。

ページTOPへ  2013年にアマチュア野球内規に危険防止ルールが追加されました

2013年の第85回選抜高校野球大会第9日、大阪桐蔭−県岐阜商戦で、9回裏に2死1、2塁から福森の中前打で大阪桐蔭の2塁走者峯本がホームで待ち構える神山捕手に激突して吹っ飛ばしたプレーで捕手は落球しましたが、主審は守備妨害(捕手に対する走者のインターフェア)を宣告してランナーアウト、大阪桐蔭の負けが宣告されました。大阪桐蔭の西谷浩一監督は高野連から厳重注意処分を受けました。
 日本アマチュア野球規則委員会は選手の安全を確保する目的で、2013年2月の改正でアマチュア内規に危険防止ルールを追加したばかりです。本大会ではこの試合以外にもラフプレーで注意処分を受けた高校が発生しました。審判が乱暴な接触を故意とみなした場合は「たとえ野手がその接触によって落球しても走者にはアウトが宣告される」と明記されました。これによって、ボールを持って待ち構えている野手にぶつかったら、まず間違いなくインターフェア・アウト!です。実はこのルール、この日も3番として打線の中軸を担うことを期待されていた大阪桐蔭の森主将(現埼玉西武ライオンズ)が、2012年9月のU18世界選手権2次ラウンド・米国戦(於ソウル)で、2度も米国選手の強烈なタックルを浴び、負傷したことから制定されたもの、この試合では前日の練習中に右ふくらはぎを負傷して無念の欠場でしたから、目の前で味方がインターフェア・アウト!皮肉です。
2013年アマチュア野球内規(pdf)
2013年〜アマチュア内規に危険防止ルール追加

大阪桐蔭走者の峯本が神山捕手に体当たり、落球

ページTOPへ  プロ野球で「コリジョン・ルール」が何故問題になるのでしょうか?

日本野球機構が本塁上での衝突プレーを禁止した「コリジョン・ルール」を、早ければ2016年オールスター明けの後半戦から見直すとして、既に審判部と規則委員会が同ルール見直しの検討を12球団に報告しているそうです。規則を改正するのではなく、捕手などがボールを持たずに走者の走路に入ったかどうかについて審判の判断基準を緩和する方針とのこと。
 今季から導入された同ルールの判定をめぐっては、阪神、西武、ヤクルトから意見書や質問書が提出されるなど混乱が生じていました。プレーする側も判定する側も難しいルールであることから、運用や判定に対して否定的な意見も出されています。
 ルール自体は、捕手を含めた守備側の選手が走者の走路をふさいでブロックすればセーフ、走者が故意に守備側の選手へ接触した場合にはアウトが宣告され、当該の選手に警告が与えられます。選手の故障防止が目的であり、ルール導入の起点にあるのは選手会や球団からの要望だったという点で、ルールの運用方法決定には選手や球団の意見も取り入れられているのに何故問題になるのでしょうか?
野球解説者の張本勲氏がレギュラーコメンテーターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)の人気コーナー「週刊御意見番スポーツ」で、張本氏が「コリジョン・ルール」に反対の意思を表していることが大きいようです。
 張本氏はブロック禁止の新ルールを「コリジョンルールという」と紹介しながら、昨シーズンまでなら、捕手は本塁上の一角を開けながら他の部分をふさぐ形で野手からの送球を受けることができましたが、走者が外国人選手の場合、アウトのタイミングでもほとんどの選手が捕手めがけて体当たりをし、自身も現役時代は体当たりしていたことを述懐しました。今季はけが防止のために、捕手はホームベースを開けて前に出てラインの内側で送球を受け、その後に本塁を突く走者にタッチをしなくてなならなくなったことで、「(捕手が)追いタッチをしなければならないし、うまい走者は外回りをする。特にスクイズは成功する。こんなルールをよく作ったね。私は反対だよ。ぶつかってね、ケガは付きものよ。逆にスリルがあって迫力があるんですがね。意図的にぶつかったのをアウトにすればいいんですよ、アンパイアがね。ちょっと難しくなりますよ、このルールは」などと言っていました。張本氏のおっしゃる体当たりはインターフェアになりますから絶対許されない危険行為ですが、捕手が昨年までなら身体で走者を防ぐタッグプレーで「ナイスプレイ!」と言われていたのが、今年からはオブストラクションでランナーセーフとなるため、追いタッチしなければならないのがつまらないというわけです。
       ページTOPへ   実際に今期プロ野球で問題となった事例

5月11日の甲子園での阪神−巨人戦で、巨人1点リードの3回表、2死二塁から脇谷亮太の打球はセンター前へ、これを阪神のセンター・大和がさばき、本塁へ矢のような送球...ボールは二塁走者・小林誠司が本塁へ滑り込む前に捕手・原口文仁に届き、待ち構えるようにしてタッチ、アウトでイニング終了・・・・と思いきや、リプレー検証の結果「コリジョンルール」が適用され、一転オブストラクション→セーフになりました。原口が禁止されている走路の封鎖を行ったこと、これが同ルール適用の理由でした。
 結局この後も巨人打線がつながり、ジョーンズの適時打で脇谷も生還。昨季までなら入っていない“おまけの1点”を取った巨人がそのまま試合を制し、「コリジョンルール」の存在感の大きさを感じさせました。
6月14日のセパ交流戦、マツダスタジアムでの西武−広島戦、2―2で迎えた9回、中前打で本塁に突入してきた広島・菊池への捕手・上本のタッグプレーがアウトと判定されてサヨナラのピンチを脱したかのように見えましたが、広島側が球審に抗議し、約10分のリプレー検証の末に判定が覆って、史上初のコリジョンルールの適用によるサヨナラゲームとなりました。お祭り騒ぎの広島ベンチはもちろん、球場を埋め尽くしたファンの歓声に、普段は温厚な西武・田辺監督が、眉間にしわを寄せながら怒りを爆発させていました。「あれじゃ野球にならないよ!」。報道陣に不満をぶちまけても怒りは収まりません。チーム関係者は「あそこまで荒れている監督を見たのは初めて。怖かったよ」と言ったそうです。翌日西武は球団名でNPBに対して判断基準に対する質問書を提出しました。まさにその日、広島から約7百キロ離れた東京でも「コリジョン騒動」が起きました。ヤクルト―ソフトバンク戦(神宮)ではリプレー検証の結果、コリジョンルールが適用されなかったことにヤクルト側が猛抗議、真中監督も激怒し、西武と同様に質問書が提出されました。
 話を西武に戻しますと、サヨナラ負けから一夜明け、田辺監督は穏やかな表情に戻り、「審判もかわいそうなところはあるけどな」という前置きをしてから、持論を語りました。「今年のルールだと走路上に入ったら全部アウトという解釈なんだろうね。でもさ、審判はもっと判断に幅を持たせないと。明らかに危険なプレーは確かにダメだけど、危険だとは思えないプレーならこれまで通りの判定でいいんじゃないか。昨日の上本のプレーだって、1年前ならスーパープレーと褒められるプレーだし、どちらもケガをするようなプレーではなかった。もちろん、ケガは避けなければいけないけど、野球の醍醐味でもある一瞬の攻防まで無くしちゃいけないよ」
 もちろん審判もプロとして最善のジャッジを心がけているでしょうが、ビデオで何度も放映されたのを見て、田辺監督の意見はもっともだと思いました。これまで長く野球を見てきた筆者から見ると、どう見てもタッチアウトでしたね。
「コリジョンルール」について、野球規則では下記のようになっています(要約)
1.走者の捕手または野手への体当たり禁止
2.捕手または野手の走者へのブロック、走路の封鎖禁止
3.送球が逸れる等やむを得ない場合、捕手または野手の走路侵入は許されるが、走者と激しい接触を避ける努力をする
4.球審が悪質で危険な衝突と判断した場合には、該当選手に警告または退場処分を下す
 以前は捕手が送球を待ち構えながら、走者の本塁侵入をレガース等で阻む行為(つまりブロック)が当たり前でした。しかし、「コリジョンルール」導入後はブロック禁止になり、捕手は走者に直接ミットで触れて刺殺する必要が出てきました。走路を塞いではいけないので、主に捕手の立ち位置と動きが大きく変わることから、同ルールは走者が本塁を狙う機会が増え、全体的に得点機も増えることが開幕前から想定されていました。

5月11日の阪神―巨人戦、巨人走者・小林誠がホーム突入タッチアウトの判定、リプレー検証後セーフに反転、ボールがまだミットの手前にありますから、阪神・原口捕手(94)の位置は明らかなオブストラクションですね


6月14日の西武−広島戦、2―2で迎えた9回裏、中前打で本塁に突入してきた広島・菊池(33)、西武捕手・上本のミットにボールが納まっています

広島・菊池(33)は回り込んで身体を右回転させて右手でホームベースタッチに行きました、西武捕手・上本(49)はミットを回してタッグプレー、位置関係から見ますと走塁妨害しているようには見えません

ページTOPへ  運用基準見直しでは、実際に衝突が起きたかどうかを判断基準とする

日本野球機構(NPB)の運用基準見直しでは、実際に衝突が起きたかどうかを判断基準とします。シーズン途中に運用を見直す背景には、判定を不服とした球団からNPBに意見書や質問書が提出される事態が相次いだためです。5月11日の阪神―巨人戦(甲子園)では、阪神・原口捕手が走路に入ったとされ、判定がタッチアウトからオブストラクション→セーフに覆りましたが、実は審判員の間でも意見が分かれたのだそうです。「余裕を持ってタッチアウト」に見えたところが物議を醸した理由でしょうが、上の写真から見ると、筆者はオブストラクション→セーフで良いと思います。
 優勝がかかったシーズン後半やポストシーズンに向け「このままでは、どう判定しても疑義が生じる」との声も出てきたので、NPBは検討材料として、コリジョンルールによるリプレー検証を行った今季全11件をDVDにまとめ、各球団やプロ野球選手会に送りました。関係者によりますと、タッチアウトからオブストラクション→セーフに覆った4件のうち、新基準では3件は適用外になるそうです。6月14日の西武−広島戦(マツダ)はまさにこの適用外事例で、オブストラクション→セーフではなく、タッチアウトにすべき事例です。シーズン途中の見直しには、現場から賛否の意見があり、同ルール適用によるサヨナラ負けを喫した西武の田辺監督は「捕手の動きを見て、しっかりとした判断をしてもらいたい。(見直しは)当然」と話しますが、一方で、捕手出身のロッテ・伊東監督は「一年間貫き通すことが大事。コロコロ変えてしまうと対応できない」と言います。ある選手は「一度決めたものを変更すれば、戸惑う部分は絶対にある。見直すなら選手会とNPBがしっかりと話し合って、来季から新ルールでやった方がいい」と否定的な考えを語りました。
 プロ野球がアマチュアと同じようなルールで運用すれば良いことであって、NPBの運用基準見直しは時宜を得た適切なものと思います。衝突が起きないような事例までオブストラクション→セーフにしたら、野球がつまらない、張本氏の言う通りで、「スポーツ」とは武器を持たぬ戦いですから、今年いきなり適用したルールが極端だったわけです。
日本野球機構(NPB)は2016年7月22日から新運用基準を適用することにしました。
 新運用基準は、走者が明らかに守備者に向かい起きた本塁での衝突プレー、守備者が明らかに走者の走路を妨害して起きた本塁でのプレー(衝突含む)の場合に、適用されます。走者は体当たり、守備側はブロック行為があったかどうかが焦点となります。日本プロ野球選手会からも了解を得ました。
 アグリーメント(申し合わせ事項)の変更はなく、あくまで運用基準の見直しです。選手にとっては、求められるプレー自体に変化はありません。@捕手の立つ位置は基本的に本塁の前、A走者は守備者に体当たりをしない、B守備者は走者の走路をふさがない、ブロックをしない、これが基本です。
 守備側の選手が走路に入ったかどうかを厳格に適用してきた現在の運用基準に対し、新運用基準では、送球がそれて守備者が走路に入らずには守備ができなかった、および走者との接触がさけられなかったと審判員が判断した場合は、本規則を適用しない、ということになりました。すなわち、学童野球で現在運用されているルールと同じ、ということになります。


ページTOPへ  ウエスト主題歌「南部蝉しぐれ」

負けて泣くより 勝って泣け
時節は来ると 風がいう
弱音をはくな 強気になれよ
胸に聞こえる 蝉しぐれ

演歌部門カラオケリクエスト日本ナンバー1、全国の皆様が大井ウエストを応援してくれております

2013年、2014年紅白歌合戦連続出場!!



2013年6月22日(土)澤藤撮影 サプライズで登場


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より大きな地図で 埼玉県ふじみ野市大井武蔵野394?9 を表示




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