大井ウエスト試合結果  

第18回ふじみ野市春季大会



 組合せと結果   1回戦   準決勝   決勝   閉会式 


一昨年(2014年)は1回戦で上福岡JFGの前身である上福岡ジュピターズと対戦し、本来ならコールドで勝ってもおかしくない試合を4-6で落としました→クリック
昨年(2015年)は5年生以下とのレベル差大きく、精神力がまだまだで「強いウエスト」になっていない中で1回戦敗退、それもコールド負け→クリック
今年も練習試合で課題がいっぱい出ています。特に攻撃力が貧弱ですが、まずは守備力です。得点できなくても、無駄な失点が無ければ野球になるからです。しかしやはり新5年生以下が弱い、まだウエスト野球になっていません。例年シーズン初めは、チームとしての連携が出来上がっていないため、練習試合で良い結果が出ていても公式戦ではコロッと違う結果が出ることがよくあります。2013年は新6年生が試合経験豊富な上に新5年生も4年時から試合に出ていて、チームとしての連携が出来ていて開幕15連勝でした。2014年は新5年生以下の試合経験が少なく、エラー頻発でヒドイ試合でした。2015年は新5年生2人が前年レギュラーを経験し、新6年生4人と合わせて6人、新5年生を3人入れればチームになるので、まあ何とかなるだろうと思ったら、やっぱり駄目でした。2016年は新6年生が7人いますが、うち5人は前年もレギュラーなので試合経験豊富、2人も潜在能力が高く、それが発揮できるのにはそれほど時間がかからないと思われます。残る2人に新5年生2人が収まるはずなのですが、まだレベルが問題で、1人しかいない新4年生をまず入れて、残る1人を新5年生から入れるという苦しい台所、新6年生とのレベル差が大きく、苦しい立ち上がりになっています。2人怪我や病気で欠場すれば、試合放棄せざるを得ないような苦しいチーム事情、苦しい、苦しい、苦しい、と書いてしまいましたが、それだけにみんなが助け合って、レベルを高めあって行かなければなりません。レベル差があっても、引っ張り上げるように後輩を指導する6年生の思いやりがチームを強くします。
 2年連続市内大会1回戦負けのウエストの相手は上福岡JFG、4年生時上野台ファイターズと連合してライオンズ杯優勝した選手たちが居ます
 昨年は一気に3チーム減って8チームでしたが、今年は昨年西部ジュニア大会と東入間新人戦優勝の大井ベースボールクラブが亀少クラブとブルーウィングスに戻り、9チームのトーナメントで行われます。昨年の市内大会5年生の優勝は上福岡パワーズでした
 開会式は無し。4月3日(日)上野台小学校A面で1回戦免除2回戦3試合が行われます。グラウンド準備は上福岡JFGの皆様にお願いするとのこと、有難うございます
 B-1 9:00 上福岡パワーズ VS 大井亀少クラブ (B-2審判)
 B-2 10:45 上福岡JFG VS 大井ウエスト(B-3審判)
 B-3 12:30 鶴ヶ岡少年野球クラブ VS 上福岡第五クラブ(B-1審判)
大井少年ファイターズ、大井ブルーウイングスは当日東原小で夫々南部大会ブロック決勝のため、試合無し、したがって上福岡イーグルスは待ちとなりました
昨年秋季大会の入賞チームは優勝旗、カップを持参(→ウエスト蚊帳の外) 試合のあるチームは登録名簿2部、連盟年会費2万円持参

組合せと結果

大井ウエスト2年連続1回戦敗退でしたが今年は勝ちました

1回戦は大井少年ファイターズと上福岡イーグルスの試合、互いに塁上賑わしましたが、体力差で大井少年ファイターズの勝ち、しかし上福岡イーグルスは体力向上する後半戦はかなり強いチームになるだろうと予感させる戦いでした。次の2回戦は大井少年ファイターズと大井ブルーウイングスの対戦ですが、一足先に4月10日(日)東原小で埼玉南部春季大会準々決勝でぶつかりました。大井ブルーウイングスは富士見市親善大会で新所沢ライノーズに16-1と大敗しましたが、埼玉南部春季大会で大会四連覇を狙った若松ブルーウィングスに完封勝ち、続いて富士見市ナンバー1の水谷フェニックスを攻略して波に乗っています。福崎−柴崎がバッテリーを組めば、まだ新5年生で若い(^_^)ですが、強力です。ふじみ野クラブ5年生のバッテリー間違いなしでしょう。南部春季大会では大井少年ファイターズの投壊で6-5大井ブルーウィングス勝利、しかし4月17日の2回戦は逆の結果となりました。無理もありません。大井ブルーウィングスは体力差で大井少年ファイターズにかなわないだけではなく、東原小で南部春季大会準決勝後移動してダブルですからきつ過ぎました。1回戦免除2回戦の3試合はいずれも差がつきましたが、大井亀少クラブはどうしても体力的に厳しいので負けてしまいました。過去大型チームだった時代は手がつけられない強さを発揮したこともありましたが、今年は低学年も入れての戦いで、苦しいけれど、最後に2点返して、意地を見せました。指導者が熱心なので、段々に強くなってくるでしょう。4月17日の準決勝は上福岡第五クラブが常に先行して、追いすがるパワーズを振り切って一足お先に決勝進出です。山根−斉木のバッテリーが安定し、昨年からレギュラーで試合経験豊富な選手たちが期待通りに活躍すれば強いに決まっています。南部春季大会では東野小レッズに5回コールド負けしましたが、その後は連戦連勝、それも大勝、関団連朝日旗3回戦では富士見エンゼルスを11-0、4回コールドで一蹴したというのですからハンパじゃありません。

ページTopへ   ■1回戦  4月3日(日)12時10分〜 上野台小学校

チーム 1 2 3 4 5
大井ウエスト 3 3 0 3 3 12
上福岡JFG 0 0 0 0 0 0

勝利投手:田口 成 本塁打:倭 祐茉

戦況ウエストは2年連続1回戦敗退、今年こそは何とかしてチョウダイと臨みました。JFGとは先日練習試合してるし、よく知っている選手たちですから、身構えることもないのですが、アレ?龍斗がいないなぁと首をひねりました。守備は上手いしバッティングも良い、ニコリともしないニヒルさが何とも言えない魅力なのですがどうしたんだろう?ジャンケンで勝って先攻を選択したキャプテンジョー、先制パンチで戦意喪失を狙う作戦か?こうしたところは選手の自主性に任せています。マウンドには枝並投手、これまたかつて4年生時、スクラム組んで戦った選手です。コントロールが良いことはわかっていますから積極的な打撃を期待しましょう。ウエスト斬り込み隊長は康平、富士見親善大会準々決勝の強敵東野小レッズ戦でいきなりキョウレツレフト線ライナーの2塁打をぶっ飛ばして先取点のホームを踏みました。試合は寛太のサイクルヒットなど投打にわたる活躍で、強い相手にコールド勝ちという予想以上の勝利となりましたが、勝因は康平の先制パンチで相手の出鼻をくじき、味方の選手たちを鼓舞したこの打撃にあったと見ます。最初の打席は相手投手の投球を見極めて後続打者に見せるためにジックリ行こうというのがウエストの教えですが、枝並投手はわかっているのでそんな必要はありません。1番打者の役割は打っても選んでもとにかく出塁することですが、康平はかつて「早撃ちマック」と呼ばれたほど積極的な打撃をして、出塁したら走る選手です。この試合でもやはりセンター前に痛烈に打って出ました、さあウエストビッグショーの始まりです。斗空への1球目走りません、斗空はボールだと思ってバントの構えからバットを引きましたがストライク。2球目今度は走りました、2盗成功、こうなるとサードは3盗警戒してベース近くへ下がります、2ボール1ストライクから斗空がコツンと転がす、芸術的です、ピッチャーが捕って素早く1塁送球するも斗空はとっくに1塁駆け抜けていて康平3塁へ、寛太の初球に斗空2盗して無死2、3塁、寛太の打撃は先刻ご承知、外野はバックして深い守り、打って、アレ?打ち上げて、普通ならセンターフライですが前進、前進、捕れません。続いて期待のジョー、1-1から詰まったファウルフライ、「ダメだ、違うだろう、転がせ」、「ミートだ、スパゲッティだ」とうるさいウエストベンチ、これで肩の力が抜けたか、バシッと打って三遊間、ショートが良く追いついたものの投げられない、内野安打で、斗空ホームイン、寛太は目の前を打球が通り、ショートが捕ったのを見て2塁へ戻ります、これはいい判断でした。さあ5番の聖、6番柚と巨体コンビが続きます。聖への初球にダブルスチール!無死2、3塁が続きます。聖はナント、ファーストフライ1アウト、柚は引っ張ってセカンドゴロ、これは良く打った、2死となりましたが寛太ホームインして3点目、6番幸也はサードゴロでジョー残塁。1回裏マウンドにはジョー、4月9日(土)は朝一番、富士見親善大会準決勝、勝てば続いて決勝なので、ピッチャー1枚では足りません。坂戸ロイヤルズとの練習試合でも寛太が自責点ゼロ、11個の奪三振ショーながらバックのエラーで逆転サヨナラ負けした後、続く2試合目でジョーが投げて、相手エースに投げ勝って勝利、投球のテンポが良いのが特長です。なおこの練習試合の結果を受け、サードを祐茉から、本来レフトだった康平に練習させるようにしました。埼玉南部春季大会の北原ウィングス戦では、サード祐茉、レフト康平で先発させましたが、途中でサード康平に替え、以来ずっとこの形が続いています。ジョーは持ち前のテンポでズバズバストライクを投げ込み、1番、2番連続空振り三振、3番強打者高荷は高く打ち上げて、バックしていた幸也ガッチリ、三者凡退、わずか9球。
2回にも3点加えたウエスト、2回裏はJFG4番から、ショートライナー、ピッチャーライナー、セカンドゴロ、13球で三者凡退、平山さんが「ナイスピッチング」と喜んでいる声が背後から聞こえます。
3回表ウエストは6番から三者凡退。JFGは7番見逃し三振、8番ピッチャーゴロ、9番セカンドゴロですが1塁悪送球で生かしました。1番に返ってセンター前にきれいにライナーで運ばれました、斗空掴んで、2塁送球、1塁からの走者が2塁オーバーランして、送球を見て帰塁しようとしましたが祐茉がタッチしてアウト!
4回表先頭打者9番祐茉が左中間を破るホームラン、9番打者がホームランを打つチームなんてそうそう無いでしょう。1番に繋げる意味で足の速い祐茉を9番に置いているのです。康平はレフトフライ、これは打った瞬間抜けたと思いましたが、レフトがライン際良いところに守っていました。やはり昔の仲間ですからどういうバッティングをするか分かっているのです。斗空がバシッと打ってショートへ、飛んだコースが良く、1塁送球しましたが斗空の足ですからセーフ、寛太レフトテキサスヒット、ジョーはライナーでセンター右へ運び斗空ホームインして8点目、聖はショートへ打って寛太ホームイン9点目、ジョーも本塁突入、6→3→2と転送されて本塁タッチアウト、ウエストベンチの前を走って行く姿は絶対2ランになると確信したのにナンタルチヤ。
ジョーは4回投げて無失点、ウエストは5回表も3点加えて、その裏寛太も見せておかないと失礼だろうと登板させたら、いきなり7番打者に右中間に打たれました。センター、ライトともに俊足、センター6年生の斗空なら捕るはずと思ったらライトの5年生、4回から幸也に代わって入った柊哉が追って追って、追い着いて、追い越して、打球が転がっている、斗空が慌てて後方へ転がる球を追いかけて内野へ返球しましたが、打者走者は3塁へ、ポロリならまだしも、追い着いているのに何故?センターもライトが捕るだろうと思って遠慮したようです。しかし無死3塁、ここからが寛太の真骨頂、奪三振ショー、8番、9番連続三振、前の打席ジョーからセンター前にヒットを打っている1番をピッチャーゴロに仕留めて試合終了


ページTopへ   ■準決勝  4月23日(土)13時00分〜 西原小学校

チーム 1 2 3 4 5 6
大井少年ファイターズ 1 0 2 0 0 0 3
大井ウエスト 0 0 0 1 0 0 1

敗戦投手:松原寛太 本塁打:古寺祐也(大井少年ファイターズ)

戦況この2試合連続でタイブレーク負けのウエスト、負け癖が着いたか、やはり勝てませんでした。「勝ちに不思議な勝ち有り、負けに不思議な負け無し」と言われます。この負けはいったいナント表現すれば良いのでしょう?大敗:ひどく負けること、大差で敗れること。完敗:どうしようもなく徹底的に負けること。惨敗:さんざんに負けること。惜敗:惜しくも負けること。どれにも当てはまりません。あえて新名称を付けるならば「空敗」、どういう意味かと言うと、次々チャンスを作りながら、ここ一番のチャンスを逸する、闘志が空回りして負けてしまったということ、自分が打たなければという責任感の余り余分な力が入って打てなかった6年生、負けて口惜しいのは相手に対してではなく、ふがいない自分に対して、ということでしょう。選手が普段通りの力を発揮すれば負けるはずの無い相手と思っていました。大井少年ファイターズで要注意は1番渡邊蒼大主将、3番古寺祐也選手、4番岩本大瑚選手です。特に1番、3番は出したら足があるのでヤバイ、もっとも1番とクリーンアップをマークするのはどんな相手でも同じです。そして3失点のベースを踏んだのは1番渡邊1点(打点は3番古寺)、3番古寺2点(打点は4番岩本と古寺自身の本塁打、計2打点)でした。ウエストの得点は1番康平の1点(打点は4番ジョー)のみ、3番寛太が2安打して3塁で2残塁、すなわち寛太を返せればお互いに同じだったのです。大井少年ファイターズの選手たちが素晴らしかったと誉めるべきなのは、取れるときにキッチリ得点し、岩本投手が粘り強く投げたということです。後半4回以降は完全にウエストに流れが来て、勝利の女神は一生懸命にウエストに微笑みかけたのに、振ってしまった6年生たち、この女神の名前は順子だったのでしょうか?このホームページで歌が出る時はあまり良くない場面が多いのですが、特に長渕剛はやめて欲しかったなぁ〜。♪離れない 離さない 離したくない君、1979年の歌ですよ。♪終りさ みんな終りさ 僕のひとりよがり、というほど一人相撲ではなかったけれど、♪君へつないだ心の糸は 今 プツリと切れた・・・打線がねぇ〜、♪オー順子 君の名を呼べば僕はせつないよ、ベンチスタッフも応援する家族たちも切ないのだよ、♪やさしさはいつも僕の前で カラカラ から回り♪オー 順子 君の名を呼べば僕は悲しいよ ♪だから 心のドアを ♪ノックしないで ♪ノックしないで ♪ノックしないで、順子はやめて欲しい、だって、カラカラ、空回りしちゃうから、そんでもって「空敗」なのです。
 この試合の両チームの投手成績、打撃成績を見てみると

回数 打者 球数 被安打 被本塁打 奪三振 与四死球 暴投 ボーク 失点 自責点 勝敗
岩本大瑚投手 6 28 95 6 0 3 3 0 0 1 1 勝利
松原寛太投手 6 24 94 4 1 2 3 0 0 3 3 敗戦

回数 打席数 打数 得点 安打 本塁打 塁打数 打点 盗塁 犠打 四死球 三振 残塁 勝敗
  大井少年ファイターズ 6 24 19 3 4 1 9 3 3 2 3 2 3 勝利
大井ウエスト 6 28 24 1 6 0 8 1 6 1 3 3 9 敗戦

残塁のところを見て下さい。ウエストが「空敗」したことが分かります。チャンスに凡退した6年生の場面は、1回裏2死2、3塁(斗空とジョー)で聖キャッチャーファウルフライ。2回裏2死2塁(柚)で祐茉ショートフライ。3回裏無死2塁(康平)で斗空ショートフライ、2死2、3塁(寛太、聖)で柚ファーストボテゴロ、1塁ベースカバーの投手にトス、4回裏2死2塁(蓮)で康平ショートフライ、5回裏1死3塁(寛太)でジョーセカンドフライ、聖空振り三振。6回裏1死1、2塁(柚、柊哉)のサヨナラの場面で祐茉ピッチャーフライ、康平ピッチャーゴロ、もう分かりますね、なんと、毎回ですよ、毎回!それも寛太以外の6年生が枕を並べて・・・ダメダコリャ。力がある選手たち、ノビノビとプレーしていれば6回のうち2回くらいは結果が出て勝っていたでしょう。ここまでダメなのは力があるのに真面目過ぎて、「打ってやる〜〜」と力が入ったためと思います。試合終了後選手たちに話しました。昨年の埼玉南部春季大会準々決勝和光リバーツインズ戦タイブレークで陽太が顔面に自打球当てて「喝!」を入れた後サヨナラ打、準決勝の東野小レッズ戦タイブレークで寛太、祐茉凡退して2死、3点差なので康平、聖に監督がジックリ作戦指令、3点差勝利目前の投手心理をくすぐって連続押し出しで1点差に詰め寄ったところで陽太がフルカウント、ランナー一斉スタートの場面で際どいボールを見極めて押し出し同点、ジョーのサヨナラヒットを呼び込んだ場面、力めばフルカウントまで持ち込めないし、ましてや際どいボールを見逃すなんて芸当は出来ません。陽太に余裕があるからできたんだ、ということを話したのです。今年の6年生に今足りないものはその余裕だよ、ということです。吉本興業でもなんでも良いから、お笑いのつもりぐらいでやってれば、もともと力があるんだから結果はついてくるということでした。陽太と侑宏がこの日も練習手伝いそして応援に来てくれていました。陽太の前で前年のエピソードを話したのです。今の6年生のうち5人はこの試合に出ていましたから記憶は鮮明のはずです。次からはこれを思い出して、また気を取り直して頑張ろうとも言いました。ここまで寛太の打撃不振で勝てる試合を落として来ましたが、今度は寛太が打って出たのに後続が返してくれません。ただ、これまで懸案だった5年生、4年生との落差についても、この試合で4年生蓮にレフト前ゴロヒット、柊哉にサードの頭をライナーで越すクリーンヒットが出て、守備も無難にこなして、成長の跡が見られたので、後は6年生が本来の力を発揮すれば向かうところ敵無しだと思います。負けはしましたが、次に繋がる要素が出て収穫も有りました。


ページTopへ   ■決勝  5月15日(日)13時00分〜 東原小学校

チーム 1 2 3 4 5 6
大井少年ファイターズ 0 0 2 0 2 5 9
上福岡第五クラブ 2 3 1 2 0 0 8

勝利投手:渡邊蒼大

戦況:この試合後の閉会式に出るために東原小学校に行ってずっと見ていました。上福岡第五クラブのバッテリーは山根-斉木、5月8日の全軟連入間東地区予選でふじみ野クラブの投手として富士見クラブ戦セーブ、三芳クラブ戦勝利投手と大活躍した山根投手ですから、投手力では第五クラブが勝ります。しかし打力は大井少年ファイターズが勝るだろうと思っていたら、トンデモナイ、第五クラブはものすごいバッティングで、1回裏先頭打者川畑がいきなりレフト線の大ファウル、フェアなら明らかに本塁打という当たり、大井少年ファイターズのエース岩本は肝を冷やしたでしょう。この回山根がライトの倉庫屋根に載せる2ランホームランで先制、2回には川畑の走者一掃三塁打、3回には長井のソロホームラン、4回には川畑が2ランホームランと、まるで打撃投手のように岩本を打ち込みます。大井少年ファイターズのサードのまずい守備もあって、途中サードとセカンドを入れ替えました。

 一方大井少年ファイターズは5-0で迎えた3回表、1死満塁のチャンスを迎え、スクイズ成功、2塁から古寺が2ラン狙って俊足を飛ばします、しかし斉木捕手は還って来た球掴んでタッチに行きましたが、古寺がうまく回り込んでベースタッチ、2点目をGET。ホーム上はタイミングアウトだ!と思いましたが、実に上手い走塁でした。日頃から2ランスクイズの練習をしているからこういう走塁が出来るんですね、見事でした。斉木捕手は、フェアゾーンで送球を受けてミットでタッチに行きました。プロ野球であれば、今年からの新ルールでこうするしかありません。これまで捕手は、捕球した後は体を三塁線上に入れて走者にタッチすることができました。今年から日本でも、走者による守備側への体当たり、捕手による走路をふさぐブロックが禁止されました。相手の進路をふさがないためには、フェアゾーンで送球を待ち、ミットを持つ手でタッチに行くしかありません。ランナーはファウルゾーンに回り込んだり、本塁を触るときだけ手を出したりして、タッチをかいくぐりやすくなります。捕手としては悩みの尽きないルール変更だと言れています。ただ少年野球では、もともとこうしたルールになっています。予めホームベースを隠していなければオブストラクションは取られませんから、この場合斉木捕手は、捕球後ミットを回して追いタッチする形ではなく、そのまま身体をランナーのほうに伸ばして、ミットを走者の身体にぶつけるべきでした。それでもセーフだったかな?


ヤクルトの春季キャンプで、外側に滑りながら手でホームベースタッチする荒木(24)と、片手でタッチしに行く中村捕手

 大井少年ファイターズは5回表に2点返してその裏からキャプテン渡邊蒼大が登板、第五クラブが長い攻撃をすれば時間切れ終了です。ウエストならばここは待球作戦、ジックリ攻めて、追い込まれたらクサイ球カット作戦です。しかし第五クラブは当たりに当たっていますから積極的に打ちに行って、結局やっとスコアボードに「0」が入りました。渡邊投手ナイスピッチングです。そして時間的には最終回になる6回表、山根投手から4点は無理だろうと思いました。案の定2アウトランナー無し、決まったなと思いました。しかし野球は最後まで何が起こるか分からないもの、最後まで諦めない気持ちが大切です。代打の切り札、5年生山田がヒット出塁!ドラマはここから始まりました。代走三田村5年生が起用され、第五クラブのまずい内野守備の間に好走塁でホームイン、しかし、とにかくあと1アウトで試合終了ですから、第五クラブベンチは「落ち着け、ランナーなんか関係ない、バッターを打ち取れ」と指示します。山根投手、心臓に毛の生えてる選手ですから、大きく深呼吸してバッターに対します。ここでキャプテン渡邊もヒット、3点差で塁上2人ランナーが居ます。強打者岩本がもし本塁打を打てば同点ですが、まさかそんなことは起きないだろうと思いました。ところが値千金の同点ホームラン。最後は4番星野の強烈な打球が外野に抜けて、見事逆転!ただ、3番古寺が気負わず右におっつけてヒットした出塁がポイントでした。打ちたいという気持ちが空回りしたらこういうヒットは出ません。上の準決勝大井ウエストの6年生たちは「打ってやる〜〜」と力が入って凡打で「空敗」、その点、古寺は余裕を持ってチームバッティング、右狙いでポーンとバットをボールにぶつけてジャストミート、ホームランがポンポン出る中で、「よ〜し、オレも」と考えるのがフツウです。素晴らしいセンスを持った選手です。6回裏第五クラブもなんとか反撃を試みますが、野球は流れ、大井少年ファイターズの好守備が出ます。最後は渡邊が0点に抑えて見事な大逆転勝利。こういう勝利は10年に一度ぐらいしかないでしょう。上の準決勝のところで書いた昨年の埼玉南部春季大会準決勝の大井ウエスト対東野小レッズ戦タイブレークで2死となり、あと1アウトで負けるという場面、3点差なので康平、聖に監督がジックリ作戦指令、3点差勝利目前の投手心理をくすぐって連続押し出しで1点差に詰め寄ったところで陽太がフルカウント、ランナー一斉スタートの場面で際どいボールを見極めて押し出し同点、ジョーのサヨナラヒットを呼び込みましたが、このときはタイブレークですから満塁で3点差です。同じ絶体絶命でもこの試合は2アウトランナー無しで4点差です。9分9厘勝ったと第五クラブは思ったでしょう。野球は怖い、と思いました。


ページTopへ   ■閉会式  5月15日(日)15時00分〜 東原小学校
優勝:大井少年ファイターズ、準優勝:上福岡第五クラブ、第三位:大井ウエスト、上福岡パワーズ
市内大会に強い大井少年ファイターズの伝統は今年も健在でした。東入間大会に強い上福岡第五クラブは勝利目前で敗れました。その東入間春季大会で上福岡第五クラブは昨年の秋季大会決勝の相手勝瀬キッズにタイブレークの末リベンジされて1回戦で姿を消しました。同大会で大井少年ファイターズは上福岡パワーズに詰め寄られながら、相手のボーンヘッドで勝ちました。準決勝では岩本−渡邊の投手リレーでしたが、みずほ台ヤンガースの強打に粉砕されて8-1のコールド負けでした。同じ8点ですが、この日の第五クラブのほうがスゴイという印象でした。違いは投手です。山根は好投手で、緩急使いながら基本は攻めて来ます。しかしみずほ台ヤンガースの投手たちは「打ってチョウダイ」と緩い球を投げてきます。打撃のチームはこういう球に弱いのです。向かって来てくれれば跳ね返しますが、打って下さいという球は返って打てないものなのです。打てても連打は続かないのです。本当に野球と言うものは難しい競技です。


整列したウエストの選手たち11名

第3位表彰



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