中華そば
大勝軒の中華そばは何故人気があるのか?麺は長崎ちゃんぽんぐらいの太麺だ。スープは煮干味である。具は定番、厚くてでかいチャーシュー、メンマ、半割のゆで玉子、なると、海苔、ネギである。熱い丼になみなみとスープが盛られて出てくる。昔池袋の店で大盛中華そばを注文した客がいた。初めてだったのだろう。回りの客を見て自分も大盛を頼もうとしたようだ。出てきた丼を見てビックリ、ドデカイ!そう、この店の特徴はその量なのである。普通の中華そばにして他店の大盛である。これが人気の秘訣であろう。 ラーメンは1910年に浅草に来々軒ができたのがラーメン専門店の第1号と言われていて、間もなく100年を迎える。その5年後には佐野にラーメン屋ができて20年後には喜多方にできている。もともとラーメンは中華料理を日本人の舌に合うように工夫したものであり、海外では寿司同様日本食のひとつと思われている。東京ラーメンは鶏ガラ醤油スープで縮れ麺、博多は豚骨塩スープで細いストレート麺であって、この2種は相対極にあり、どうして同じラーメンという名前なのだろうと思うほど異質なものである。昔博多っ子と一緒に仕事していた折、「東京の黒いラーメンはラーメンではない」と息巻いていたことを懐かしく思い出す。太麺にもやしが乗った札幌の味噌ラーメンが登場して大ブームになったときは驚いた。そして旨いと思った。今や日本全国ご当地ラーメンが数多い。久留米や熊本も有名だし、和歌山、横浜の家系ラーメンなど、とにかく日本全国どこに行ってもご当地ラーメンがあると言って過言ではない。東京では荻窪や恵比寿ラーメンが有名である。そして劇的に変わってきたのがこの10年、これはインターネットの普及と通ずる。麺屋武蔵やくじら軒、青葉などの超人気店が出てきて大ブームとなったのである。主流は魚介系スープに移り変わってきた。ただ豚の背脂を大量に振り掛けたり、やたらに汁が濃くしつこいギトギトラーメンが若者に人気なのは首を傾げる。値段もラーメンとはかけ離れたものもある。TVやインターネットで紹介されると長い行列の店になり、それがまた話題になるという有様である。 安くてうまい店のお勧めは早稲田のメルシーだ。喫茶店のような名前だが、れっきとしたラーメン屋で、客はさすがに学生が多いが、明らかに常連と言う客が多くて注文の仕方が独特だ。やはり煮干味のスープで、麺は普通である。食べた後に得した気分になる味と価格である。東京メトロ早稲田駅の出口から早稲田大学大隈講堂方面に向ってすぐのところにある。
ノロウィルスが各地で集団食中毒を起こしている。このウィルスについては108日薬とウイルス(2005年2月5日)で触れた。ここで書いたことを紹介しよう。 ノロウイルスは小型球形ウイルスで、カキに代表される二枚貝を食べて食中毒を起こす。実際牡蠣が原因というのが90%以上なので生ガキを食べないのが一番の予防だ。ハマグリ、アカガイ、シジミ等でも感染することがある。カキの10%程度がノロウイルスに汚染されているそうだ。そしてこのウイルスが調理人の手などから他の食品に感染拡大し、抵抗力の無い老人、子供に多く発症する。しかも塩素や強酸性水、消毒用アルコールでも死滅せず、加熱にも強いという厄介な代物だ。レトルト食品同様、85℃1分間加熱すれば死ぬ。予防の基本は手洗いやトイレの消毒、糞便に触れないトイレ改造である。 と書いてある。昨日も少年野球の忘年会で生牡蠣が出たが手を付けなかった。ただ、集団食中毒であるからには、調理人からの伝染が原因であろう。 (2006年12月17日) |