天気予報がこれほど外れるとは...「ウェザーニュース」やテレビの天気予報によれば、9月27日(金)は警報級の大雨で、道路の冠水、低い土地の水溜りに注意などという話だったのにほとんど雨が降りません。警報級の大雨など降って欲しくありませんが、わざわざ畑作業を繰り上げて、雨水タンクの貯水量を減らして備えたのになんとなくがっかり。ただ少年野球にとっては中止にならずホッとしたところです。それにしても急激に涼しくなりました。10月1日は最低気温が20℃を下回り、2日と4日、5日はまた真夏日になるという、10月になってもまだ残暑予報です。南の海には台風17号と18号があって日本に向かっています。
■ 立憲民主党の代表選挙
立憲民主党は2024年9月23日、都内で新代表を決める臨時党大会を開きました。前代表の枝野幸男氏が早々に立候補を表明しました。現代表の泉健太氏は当然立候補するだろうと見られていましたが、自民党と同じ選出方式なので国会議員の推薦人20名が集まらないのではないか?と危惧されました。さらに、女性が居ないとまずかろう(注;筆者推測)というので吉田晴美氏が立候補表明、ところが自民党にはるかに差を付けられて党の支持率が低迷する現状に、元首相の野田佳彦氏を推す動きが出ました。野田佳彦氏と言えば民主党が自民党に政権を明け渡すこととなった国会での党首討論で、安倍晋三氏と渡り合って「
解散、いいんですね、いいですね!」と詰め寄る相手に「
やりましょう!」と啖呵を切って、結果大敗した、いわば「戦犯」です。ただこの時の民主党は敗れるのは目に見えていて、鳩山由紀夫氏、菅直人氏の首相が余りにもひどかった...麻生太郎首相不人気で解散した2009年8月の衆院選の結果、民主党は一挙に193人増えて308議席、対する自民党は181人減って119議席、公明党は10人減の21議席となって、自民党は昭和30(1955)年の結党以来、初めて第一党の座を失ったのです。ところが2012年12月の衆院選の結果、自民党が公明党と合わせ総定数の3分の2を超えて圧勝し、約3年3ヶ月ぶりに政権奪還しました。野田佳彦首相は責任を取って代表を辞任し、海江田万里氏が代表となりました。当時党内で野田佳彦氏と対立していた小沢一郎氏が今回の代表選に関して、「
泉健太さんでは負ける」と言って野田佳彦氏支持を打ち出したのです。野田佳彦氏にとっては小沢一郎氏は憎い相手だったはずです。ここで注目したのは我が親戚の一族:階猛衆議院議員の動きでした。階猛氏は岩手1区で安定した支持を得ていて、岩手3区の小沢一郎氏とは同じ党でありながら仲が悪いことで知られます。前回総選挙で圧倒的地盤であった岩手3区・小沢一郎氏は、初めて自民党の藤原崇氏(後述)に敗れ比例復活しました。階猛氏は泉健太氏を支えてきたのでその支持に回るだろうと思っていたら、岩手に戻って自分の支持者たちに意見を聞いたら圧倒的に野田佳彦氏支持、その理由は今裏金問題や統一教会問題で揺れている自民党を選挙で倒すための党の顔としては泉健太氏よりも野田佳彦氏のほうが看板として良いということだったそうです。政治家としては何より支持者の意向を優先するため、階猛氏は野田佳彦氏を支持することとし、岩手は
呉越同舟で野田佳彦氏支持となったのです。こうなれば野田佳彦氏も過去の因縁は水に流そうということになりました。この4人の候補者で全国を遊説して回りましたが、特徴的だったのはこの4人がお互いを非難することはなく、政策に若干の違いはあるものの目指す方向は同じで、仲良しクラブみたいな印象だったことです。

立憲民主党代表選に立候補した4人 ひと言で言えば…若いって素晴らしい!
 小沢一郎氏 |
|
 階 猛 氏 |
■ 代表選挙で過半数を獲得した候補者はおらず、決選投票へ
国会議員や国政選挙公認予定者に加えて地方議員や党員による投票の結果は下記の通りです。野田佳彦氏が国会議員、党員・サポータの支持を得てトップでした。枝野幸男氏は地方議員からの支持が高かったものの、国政選挙公認予定者の支持では泉健太氏の後塵を拝す結果となりました。やはり選挙の看板としては、党内リベラルより穏健派の野田佳彦氏の方が良いという党内世論でしょう。吉田晴美氏は当初キツイ人かな?と思いきや爽やかな印象で、将来有望な政治家だなという印象でした。やはり女性でも蓮舫氏や辻元清美氏ではチョット怖過ぎます。ただし1回目の投票で過半数を獲得した候補者はおらず、1位の野田氏と2位の枝野氏が決選投票に進むことになりました。
| 候補者 |
合計 |
国会議員 |
国政選挙公認予定者 |
地方議員 |
党員・サポータ |
| 野田佳彦 |
267 |
90 |
38 |
58 |
81 |
| 枝野幸男 |
206 |
66 |
17 |
71 |
52 |
| 泉 健太 |
143 |
58 |
26 |
33 |
26 |
| 吉田晴美 |
122 |
56 |
17 |
23 |
26 |
単位はポイント 届け出順
■ 決選投票の結果、立憲民主党の新代表に野田元首相
野田氏と枝野氏による決選投票前の演説で枝野氏は「
かつての古い民主党に戻るのではなく、求められているのは未来に向けた新たな前進だ」と強調し「
奪われた30年に終止符を打ち、新しい人間中心の『ヒューマンエコノミクス』を打ち立てたい」として、間もない衆院解散・総選挙、2025年夏の参院選も見据えて「
政権を担える新しい国民政党となり、政治の転換を本格的に実現しよう」と訴えました。野田氏は「
『親ガチャ』という言葉は死語にしよう。『国ガチャ』で当たったといえる国をつくろう」と呼びかけ「
何よりも大事なのは国民の政治に対する信頼だ。金権政治を終わらせ世襲政治を制限する。政権交代が最大の政治改革だ。その先頭に立つ」と訴えました。自民党の総裁選挙で、石破茂氏、小泉進次郎氏、河野太郎氏などが世襲議員であることを意識した発言でしょう。結果は下記の通りです。かなり接近した結果ですが、全体的に野田佳彦氏が上回ったのは、自民党の総裁選挙で、小泉進次郎氏が最有力と伝えられる中、それならば政治経験、演説の上手さなどからして党首討論で圧倒できるだろうとの期待からだったと思われます。
| 候補者 |
合計 |
国会議員(272) |
国政選挙公認予定者(98) |
都道府県連の代表者(47) |
| 野田佳彦 |
232 |
144 |
60 |
28 |
| 枝野幸男 |
180 |
126 |
35 |
19 |
■ 野田佳彦氏の安倍晋三氏追悼演説
野田佳彦氏と言えば、街頭に立って支持を呼び掛け、草の根のサポータに支えられてきた政治家で、何よりも弁が立ち、安倍晋三氏の逝去に当たり国会で追悼演説を指名されたとき、もう2年前になりますが「(前略)
私は、生前のあなたと、政治的な立場を同じくするものではありませんでした。しかしながら、私は、前任者として、あなたに内閣総理大臣のバトンを渡した当人であります。(中略)
第1次安倍政権であなたは、激務が続く中で持病を悪化させ、1年あまりで退陣を余儀なくされました。順風満帆の政治家人生を歩んでいたあなたにとっては、初めての大きな挫折でした。(中略)
かつて「再チャレンジ」という言葉で、たとえ失敗しても何度でもやり直せる社会を提唱したあなたは、その言葉を自ら実践してみせました。ここに、あなたの政治家としての真骨頂があったのではないでしょうか。あなたは、「諦めない」「失敗を恐れない」ということを説得力もって語れる政治家でした。(中略)
安倍さん。あなたは、いつの時も、手ごわい論敵でした。いや、私にとっては、かたきのような政敵でした。(中略)
解散総選挙に敗れ敗軍の将となった私は、皇居で、あなたの親任式に、前総理として立ち会いました。(中略)
そのときあなたは『自分は5年で返り咲きました。あなたにも、いずれそういう日がやって来ますよ』・・・温かい言葉を次々と口にしながら、総選挙の敗北に打ちのめされたままの私をひたすらに慰め、励まそうとしてくれるのです。(中略)
私が目の前で対峙した安倍晋三という政治家は、確固たる主義主張を持ちながらも、合意して前に進めていくためであれば、大きな構えで物事を捉え、のみ込むべきことはのみ込む。冷静沈着なリアリストとして、柔軟な一面を併せ持っておられました。(中略)
安倍さん。あなたの政治人生の本舞台は、まだまだ、これから先の将来に在ったはずではなかったのですか。再びこの議場で、あなたと、言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負を戦いたかった。勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん。(中略)
この国のために、「重圧」と「孤独」を長く背負い、人生の本舞台へ続く道の途上で天に召された、安倍晋三元内閣総理大臣。闘い続けた心優しき一人の政治家の御霊に、この決意を届け、私の追悼の言葉に代えさせていただきます。安倍さん、どうか安らかにお眠りください」・・・素晴らしい演説ですね。与野党問わず万雷の拍手が議場に鳴り響き、安部昭恵夫人が涙をぬぐう姿がありました。この演説で野田佳彦氏の株はグンと上がり、立憲民主党の代表選に推す人が増えたものと思われます。

野田佳彦氏の弁舌は力強い!
■ 藤原崇衆議院議員
藤原崇氏は2012年に29歳の若さで小沢一郎氏に挑んで敗れ比例復活で衆議院議員となった人です。2年後の衆議院議員選挙で再び小沢一郎氏に挑んで敗れ比例復活、2017年に選挙区改定により岩手は4区から3区に減区され、藤原崇氏は岩手3区で小沢一郎氏に挑んで敗れ3度目の比例復活、2019年安倍内閣の内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官に就任し、同年自由民主党岩手県連会長に就任しました。2021年の衆議院議員選挙では、四度目で初めて小沢一郎氏を破り、第2次岸田内閣にて財務大臣政務官に就任しました。2023年に自民党青年局長に就任したまでは良かったのですが、2018年〜2022年の5年間で安倍派から14万円の裏金のキックバックを受けていたことが明らかとなった他、和歌山市で2023年11月にあった党青年局の近畿ブロック会議後の懇親会で、下着のような衣装の女性がダンスショーをする過激な演出があったことが発覚、この会に参加していたことが明らかになり、責任を取って党青年局長を辞任しました。さらに岩手県選挙区選出の広瀬めぐみ参議院議員が、自身の公設秘書の給与詐取事件をめぐり参議院議員を辞職、「擁立した県連にも責任がある」として、自民党岩手県連の会長を辞任するという、踏んだり蹴ったりの事態となりました。

藤原崇衆議院議員
■ 自由民主党の総裁選挙
自由民主党の総裁選挙は岸田首相が裏金問題の責任を取って次期総裁選に立候補しないとビックリ宣言したことから始まりました。麻生派以外の派閥が解散し、いわば総裁選挙のためにある「派閥」が無くなったことで、縛りが外れて9人もの候補者乱立となりました。一応派閥をバックとするのは河野太郎氏だけで、林芳正氏と上川陽子氏は旧宏池会(旧岸田派)、茂木敏充氏と加藤勝信氏が旧茂木派、小林鷹之氏は旧二階派、無所属の石破茂氏は旧石破派や防衛族をバックとし、小泉進次郎氏は菅前首相と若手議員、高市早苗氏は旧安倍派と党内右派をバックにするとされてきました。選挙戦が始まった時は、党員・党友には石破茂氏が一番人気、国会議員には小泉進次郎氏が一番人気で、恐らく石破茂氏と小泉進次郎氏の決選投票となって、石破嫌いの国会議員が多いので小泉進次郎氏が総裁最有力と言われていました。総裁選は衆参議長などを除く自民党所属の国会議員が1人1票を持つ「国会議員票」368票と、同数の「党員・党友票」の計736票で争われます。党員票は全国の得票数を「ドント方式」で各候補に配分する方式です。選挙戦は9人の候補が全国を遊説する方式ですが、民主党代表選とは打って変わって、候補が互いの主張の悪しき点を批判する激しい戦いが繰り広げられました。そんな中で小泉進次郎氏が夫婦別姓問題をすぐにでも解決すると主張した点が党内右派の反発を買い、解雇規制の緩和が批判を浴びて支持率が急落、一方高市早苗氏が日銀の利上げはやめさせる、財政出動で景気を浮揚させると主張、首相となっても靖国神社に参拝すると宣言して、党内右派の熱烈支持を獲得、投資家たちからも歓喜の声が多数上がりました。経済界の反応は様々で、岸田首相の路線を引き継ぐとした石破氏の主張は平均的に受け入れられたものの、新しい世代のトップたちからは小泉進次郎氏の解雇規制緩和が好意的に受け止められ、高市氏のアベノミクス復活路線は投資家たちの支持を得ました。選挙戦が進むにつれて、環境大臣時代「
気候変動対策は楽しく、クールで、セクシーに取り組まなければならない」と発言したり、選挙戦を通じて父親譲りの1フレーズキャッチを打ち出す、過去竹下首相の代名詞だった「
言語明確・意味不明瞭」とのそしりを受けて支持が急落、石破氏と高市氏が決戦投票に進むのでは?という観測がメディアで多数となりました。小泉進次郎氏が決戦投票に進めば誰が相手でも小泉進次郎氏が勝つ、しかし石破氏対高市氏となればどうなるか、予想は真っ二つに割れました。石破嫌いの国会議員が多いので高市氏が有利では?との声や、靖国神社参拝宣言で中韓のみならず米国民主党政権から猛反発を受けるのでは?との観測から石破氏有利との声、そんな中、民主党の代表が野田佳彦氏となったことで、政治評論家の中からは高市氏では野田氏の絶好の標的になる、論戦に強い石破氏が有利になったとの声が聞かれました。9月27日行われた1回目の投票前に、麻生太郎氏が自派の河野太郎氏ではなく高市氏に投票せよと指令を発した、岸田首相は決戦投票では党員・党友票1位の候補に投票せよとの意向を旧岸田派の議員たちに伝えたとの報道がありました。予想通り過半数を得た候補がおらず、高市氏181票と石破氏が154票で決選投票に進みましたが、驚いたことに事前予想と異なり、党員・党友票1位は僅差で高市氏となりました。小泉進次郎氏は予想通り国会議員票トップながら、党員・党友票がふるわず・・・選挙期間中に評価が急落したようです。
| 候補者 |
合計 |
国会議員 |
党員・党友 |
| 高市早苗 |
181 |
72 |
109 |
| 石破 茂 |
154 |
46 |
108 |
| 小泉進次郎 |
136 |
75 |
61 |
| 林 芳正 |
65 |
38 |
27 |
| 小林鷹之 |
60 |
41 |
19 |
| 茂木敏充 |
47 |
34 |
13 |
| 上川陽子 |
40 |
23 |
17 |
| 河野太郎 |
30 |
22 |
8 |
| 加藤勝信 |
22 |
16 |
6 |
■ 決選投票の結果、自由民主党の新代表に石破 茂氏
今回から立憲民主党に倣って決選投票前の演説が各5分行われることになりました。ここで石破茂氏は簡潔明瞭に時間内に発言を終えました。「
ともに助け合い、悲しい思い、苦しい思いでいる人、そういう人たちを助け合う日本にしていきたい」と訴えたほか「
ルールを守る自民党でなければならない。国民はなお自民党を信じていないかもしれない。国民を信じて逃げることなく正面から語る自民党をつくっていく」と呼びかけました。高市氏が自民党選管の指令に反して、選挙期間中に広報リーフレットを配ったことで、党員・党友が高市氏支持を各都道府県連が推薦したのではと勘違いしたのでは?と他候補から批判されたことと裏金問題を意識して「
ルールを守る自民党であらねばなりません」と訴え、自らが過去議員の皆さんに非礼な行動を取ったことへの率直なお詫びを述べました。一方高市氏は女性候補が決選投票に進んだことに触れ「
自由民主党にとっても日本にとっても歴史的な瞬間です」と話しました。9人が立候補した選挙戦を振り返り「
たくさんのことを学ばせてもらった。素晴らしい選挙を戦ったことを誇りに思う」と述べ、経済の活性化や医療・福祉、教育といった政策に言及し「
いろんなものから命を守れる日本列島をつくって次の世代に受け渡していこうではありませんか」と熱弁しているうちに5分の制限時間をオーバーしてしまいました。結果は下記の通りで、立憲民主党代表選よりもっと接近した結果です。
| 候補者 |
合計 |
国会議員(272) |
都道府県連(47) |
| 石破 茂 |
215 |
189 |
26 |
| 高市早苗 |
194 |
173 |
21 |
決選投票では党員・党友票1位の候補に投票せよとの岸田首相の意向とのことでしたが、これは石破茂氏が1位となると予想したからでしょう。ところが202,558票の石破茂氏を203,802票獲得した高市早苗氏がわずかに上回ったのです。これは広報リーフレットの影響かどうか分かりませんが、現にそのせいで高市氏に投票したと語った人も居て、真偽の程は今となっては分かりません。都道府県票は、その都道府県で票数の多かった候補に1票が与えられるため、石破茂氏の方が多くなりました。ちなみに高市早苗氏の方が多かったのは、宮城、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、長野、石川、福井、愛知、三重、京都、奈良、大阪、兵庫、岡山、広島、山口、香川、福岡、長崎です。つまり大都市を抱える地域は、北海道を除いていずれも高市氏ですが、北海道はほぼ同数ですから、都市部では高市氏、田舎では石破氏という結果です。国会議員票で石破氏が大逆転したのは、選挙を抱える国会議員たちが、自分の選挙にとってどちらが有利かと考えた結果と思われます。やはり靖国参拝で外交に不安要素、アベノミクス復活で折角岸田政権で脱デフレの芽が出て来たのに逆戻りか...裏金問題や統一教会で世論からバッシングされる中で旧安倍派をバックとする・・・などからして、菅前首相、岸田首相などの周りの議員たちが高市氏では不安と考えたようです。麻生氏の神通力も盤石ではなかったかも?高市氏支持が裏目だったかもしれません。石破氏は好きではないが、ロッキード事件で離れた世論に起死回生策で三木首相を誕生させた自民党の柔軟さが今回も現れました。立憲民主党の代表が野田佳彦氏になったことも脳裏にちらついたかもしれません。

石破 茂氏 |
 高市早苗氏 |
■ 自由民主党の新体制、新内閣の顔ぶれは?
石破新総裁は当初、「すぐ解散はしない」と話し、10月1日に召集される臨時国会で予算委員会を開き、野党との論戦後に解散するとしていました。ところが10月9日に衆議院を解散し、10月27日投開票の日程で衆議院選挙を行う方針を固めた模様で、これには「
あまり前言撤回しない石破さんがひょう変した」と自民党議員の中にも驚きの声が出て、野田佳彦立憲民主党代表は、「
自民党の痛いところを突かれたくなくて逃げたな」と怒り心頭です。どうやら、「
支持率が下落する前に解散すべき」といった党内の声や、2025年の参院選を重視する公明党の声を踏まえ、幹事長に就任する森山氏が早期解散を強く進言したことが背景にあるようです。ただ新総裁になったとはいえ、総理になる前に解散を明言するのは前代未聞で、やはり石破さんは変わっているという声と、変人かと思っていたら周りの声に流される人なんだな...と相対する声が聞かれました。
党役員では、副総裁に菅前首相を据え「後ろ盾」とする一方、最高顧問に麻生副総裁が就任します。ただし最高顧問というのは実質名誉職で、ずっと昔に廃止されたもの、麻生氏はオファーされた以上断れないから引き受けるというのが本当のところのようです。幹事長には、調整力と与野党に幅広い人脈を持つ森山裕総務会長、後任の総務会長に鈴木俊一財務相、政調会長に小野寺五典元防衛相、選挙対策委員長には小泉進次郎元環境相を起用し、「選挙の顔」としたい狙いです。国対委員長に坂本哲志農水相、組織運動本部長に小渕優子氏、幹事長代行に福田達夫氏を据えるようです。総裁選に真っ先に手を上げた小林鷹之氏は一躍自民党のホープと目されましたが、党広報本部長のオファーに首を縦に振らなかったそうです。元経済安保相とは言え、当選4回生で広報本部長は大変重いポストです。それを蹴ったというのは今後にしこりを残すのでは?と言われています。広報本部長には平井卓也氏を当てるようです。
新内閣の顔ぶれは、要の官房長官に安定感抜群の林芳正氏続投、財務大臣に元官房長官の加藤勝信氏、防衛政策に明るく石破総裁に近い岩屋毅氏を外相、中谷元氏を防衛相に充てる他、総務相に村上誠一郎氏を起用する方針です。「女性閣僚」は2人で、こども政策担当相に三原じゅん子氏、文部科学相に阿部俊子氏を抜擢します。「初入閣」は、環境相の浅尾慶一郎氏、デジタル相の平将明氏、法相の牧原秀樹氏、復興相の伊藤忠彦氏、農林水産相の小里泰弘氏、国家公安委員長の坂井学氏など13人となる方向です。決選投票を争った高市経済安保担当相は、総務会長の打診を固辞したことから起用は見送られ、茂木幹事長や旧安倍派の起用もありませんでした。10月27日の選挙では裏金問題や統一教会問題も争点になるので旧安倍派を起用するわけには行かないのは当然ですが、新内閣には読売新聞の調査では「期待しない」という声が圧倒的だそうです。それはそうですね、1ヶ月もしないうちに選挙ですから...10月27日は岩手選挙区の参議院議員補欠選挙が決まっていましたから、岩手では衆参ダブル選挙となります。
それにしても高市早苗氏と小林鷹之氏は「党内野党」を鮮明にして、これで良いのでしょうか?石破茂氏や村上誠一郎氏がこれまで「党内野党」と言われてきましたが、自民党には重要役職を袖にする文化はありません。
■ 「石破ショック」で円高株安へ
前回、FOMCで0.5%利下げされたのに予想とは逆に円安ドル高方向へと動いたものの、長い目で見ればドル安方向に動くでしょうと書きました。そして米国が利下げするということは、リスク資産が求められるので、株価はまだ上がる、それにつられて日本の株価が上がる、インフレ継続で日銀は利上げするという方向へ進むと予測しました。2024年9月27日午後に投開票された自民党総裁選とともに動いた為替や日経平均株価先物の動きを見て、分かってはいたものの市場というものはこういうものかと溜息が出ました。1次で予想に反して高市氏がトップとなると、アベノミクス継承、日銀の利上げはさせないと主張していただけに、また円安になる、財政出動して金融緩和、オカネが市場にいっぱい出てくると喜んで1ドル=146円台へと進み、日経平均株価は900円以上上がって4万円まであと少しというところで締めとなりました。ところが決戦投票で予想に反して石破氏が総裁に選出されると、円相場は数分で1ドル=146円台から4円ほど急騰しました。財政出動による経済波及効果の期待が薄れたことで、日経平均株価の先物でも売りが急激に拡大、週明けどうなるか?とパニック状態になりました。財政再建を重視し、株式の売却益などに課す金融所得課税の強化に意欲を示す石破氏の政策スタンスを、市場が嫌気したと見られます。実際9月30日(月)の日本市場は一時1900円超急落しました。しかしこれは一時的なもので、やがて落ち着くでしょう。日本の株価は米国次第なので...
■ 兵庫県斎藤元彦知事は失職、知事選へ
兵庫県の斎藤元彦知事は予想通り失職を選択しました。県議会議員たちはホッとしたでしょう。今回は知事が自分の行動は正しいと言っていますから知事選再出馬しなければ筋が通りません。早速立候補するのでは?と見られる人たちが続々と現れています。
■ 大谷翔平三冠ならずも日本選手初のトリプルスリー&二冠達成 2年連続ホームランキング&初打点王
ドジャースの大谷翔平選手がレギュラーシーズン最終戦に「1番・指名打者」で出場し、4打数1安打1盗塁、打率・310で首位打者を逃し、逆転三冠王はなりませんでしたが、リーグを独走する54本塁打、130打点を記録し、2年連続キング、日本選手初の二冠が決定的となりました。この日は連続安打試合を12に伸ばし、59盗塁目となる二盗に成功、本塁打と合わせ、「54−59」を達成しました。これでMVPも視野に入れたでしょうか?おそらく大谷翔平にとってはポストシーズンを勝ち抜くことしか頭に無いと思われます。
(2024年9月30日)

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