「令和のコメ騒動」のマスコミ報道が過熱ですね。面白おかしく採り上げるものだから〇〇な民衆が乗せられる・・・「売り場のコメ不足」の一方で、農家では豊作で収獲に勤しむ姿をテレビが報じる・・・ネタ不足なのでこういう話題や気象情報に多くの時間を割き、合間に大谷翔平に触れて・・・と言うパターンですが、オヤと思うのは最近またACジャパンの広告が目に付くようになったことです。そうか・・・昔は日立、東芝、パナソニックといった家電や、自動車、酒などの広告が目に付きましたが、今や家電は衰退、メーカーではなくジャパネットタカタの広告に代り、自動車はコマーシャルしなくても売れる、注文しても長納期と言う状況ですから下手に広告できない、洋酒のサントリーなども広告の必要が無くなった、一方でサプリメントやらアリナミンなど健康、長寿、腰痛、膝痛、便秘、通販などの広告に代わっています。つまり視聴者層の変化とテレビ離れが明確なのです。
■ 令和のコメ騒動
冷静に考えてみれば、「いったいあなたはどれだけコメ食ってますか?」 我が家では朝はパン食、昼は麺類、夜はお酒とおつまみ、つまりコメは食べません。連れ合いは液体のコメを頂いてますが、筆者は蒸留酒、原料は概ねムギですね。外食ではコメを食べる事もあります。米を炊くのは土日、少年野球に持参する弁当やおにぎりのためです。するといったい誰がコメを食べてるのでしょう。ご飯はそれだけでも美味しいし、納豆やふりかけや玉子かけや、お新香、キムチ、梅干・・・頭に浮かぶだけでお代わりしたくなる、おむすび屋さんが大人気なのは当然です。食べ盛りの小学生から若者、働き盛りのオトコの居る家庭ならコメ食ベるでしょう。でも少子高齢化の世の中ですから、コメの消費が減るのは当然です。
農水省のホームページをご覧ください。
お米の1人当たりの消費量は、1962年度をピークに減少傾向です。ピーク時は年間118.3キロのお米を消費していましたが、2022年度は年間50.9キロまで減少しました・・・と書いてあります。つまり60年で半減以下です。家庭でもパンや麺類より米に消費する金額は少なくなっている、しかも急激に進む人口減少、従ってコメの消費量は絶対的に減っています。生産量も減反政策や稲作農家の高齢化による耕作離れで減っている、価格はすべからく需要と供給により決まる…ハズですから、この状況ではコメ価格は低迷するはずですがそうは行きません。我が家に最も近いスーパーに行って見ました。先日までガラガラだったのに今やヤマのように新米が積んでありました。しかし価格が高い、昨年のセール時の倍です。お客様が首を傾げながら通り過ぎて行く...売れてません。この先どうなるのでしょうか?

盛岡市の料亭『駒龍』の「金色の風」ご飯とウニとおすまし
■ 兵庫県斎藤元彦知事のガンバリ
兵庫県の斎藤元彦知事のガンバリを見て、思うところがいろいろあります。こういうときにふと思い浮かぶのは「中国故事」や「四字熟語」、「ことわざ」でした。しかしこの人に関しては適切な言葉が思い浮かびません。「四面楚歌」とか「他山の石」、いや待てよ「石の上にも三年」というのがあるな...この知事を担ぎ上げた人たちが「泣いて馬謖を斬る」どころか、今や手のひら返しで「辞めろ」コール、しかし「
県民の負託にこたえて責任を全うする」の一点張り、スゴイ気力です。本当のところ、兵庫県民は斎藤元彦知事に負託しているのでしょうか。斎藤元彦知事はまた、「
支持してくれている人の期待に応えなければならない」とも言ってますが、誰が支持しているのでしょう?確かに高須クリニックの院長は「ガンバレ」と言っているみたいですが...最後は司法の手を借りるしかないか、などという声が出る始末です。
■ 全国の知事は中央省庁の官僚出身者が多い
戦後、兵庫県歴代知事7人中5人が「東大卒・総務省出身者」で、60年以上にわたって、同じような経歴の人物が副知事となり、やがて知事に就任しているそうです。したがって兵庫県の職員はそうした知事に仕えることに慣れてきたのでしょう。総務官僚出身の知事は、いまでも全国47都道府県知事のうち11人を占め、過半数の25人が中央省庁のキャリア組出身であり、27人が東京大学出身です。とりたてて兵庫県だけが変わっているわけではありません。
■ 兵庫県井戸敏三前知事の失言
斎藤知事の先代の井戸敏三氏もたびたび物議をかもした知事でした。兵庫県新宮町(現たつの市)出身ですが、東京の日比谷高校を卒業し、東京大学から自治省に入省、兵庫県副知事から県知事へ、という定例パターンで20年も県知事の座にありました。そんな井戸氏が全国に名をとどろかせたのは、「
関東で震災が起きれば(東京が)相当なダメージを受ける。これはチャンス。チャンスを活かさなければならない」との失言でした。阪神・淡路大震災であれほどのダメージを受けた県の知事ですよ。地元で育った人の発言とは思えません。東京でキャリアを重ねて天下ってきたからこそと言えます。
■ 日本維新の会の応援で当選した斎藤元彦知事
5期20年を務めた井戸敏三前知事の後継者は、通算15年間も兵庫県政の中枢を担った金澤和夫元副知事となるはずでしたが、総務省での後輩官僚だった43歳(当時)の斎藤元彦氏に25万8000票も差をつけられて敗北しました。斎藤元彦氏は自民党本部からの推薦を受けたものの、地元の自民党は金澤和夫氏を推す、そんな分裂の中で斎藤氏を推す自民党県議も居て分裂選挙になりました。維新との関係が悪かった井戸前知事に対し、維新は当然のごとく斎藤元彦氏の応援に全力傾注、当時の日本維新の会の松井一郎代表は投票日前日、吉村洋文副代表(当時・大阪府知事)とともに三宮駅前で応援演説を行い、「
斎藤さんはボクの府知事時代に財政課長として来て頂いて、おカネの使いかたは良く知っている、色々批判されている兵庫県政を刷新するには最適な人です」と持ち上げました。斎藤知事は就任後早速県政刷新室を設け、様々な改革に着手しました。分かり易いところでは、知事の公用車をアルファードに替えたのは有名な話です。

トヨタ アルファード
■ 官僚としては優秀でやりてだった斎藤元彦氏
官僚としての斎藤元彦氏は評判が良かったようです。2011年5月に、東日本大震災の影響を強く受けた飯舘村に総務省から派遣され、現地で仕事を行った時に総務大臣だった片山善博氏(元鳥取県知事)は現地を視察し、当時の様子を「
全村避難のお手伝いをするということで、若い優秀な人を派遣した中の1人」だったといい、当時の印象は「
爽やかでテキパキしていた」と振り返りました。「
村長からも『よくやってくれている』とお礼を言われた。とっても嬉しかった」と述べて、役人としての齋藤元彦氏は周囲から評価される存在だったと言っていました。総務省から2013〜2016年に宮城県に出向し、市町村課長や財政課長として村井県政を支えました。村井宮城県知事は「
職員に聞いた限り、宮城では(斎藤元彦氏によるパワハラは)まったくなかった」とのことです。大阪府での財政課長時代も悪い評判が無かったことからして、官僚としては優秀でやりてだったのでしょう。しかしトップとしては失格だった、どうして?なぜ?そこのところがご本人は分かっていないし、選んだ県民も分からなかったということでしょう。
■ 県議会各派は斎藤元彦知事を相手にしない姿勢
斎藤元彦知事は9月13日午前、報道陣の取材に続投の意向を強調、「
(文書問題を)招いた責任はあるが、改革の歩みを止めるわけにはいかない。県民の未来を託されている」と述べました。9月13日は各会派が来年度当初予算に向けた県への重要政策提言を実施する日で、例年は知事に文書を手渡し議論の場を設けますが、各会派の要請で知事の出席が見送られ、副知事が対応しました。立憲民主党県議らでつくる「ひょうご県民連合」の迎山志保政調会長は「
不信任案が出て可決するのは確実。政策提言する相手は知事ではない」と説明しました。不信任案の可決は議員3分の2以上が出席した上で、出席議員の4分の3以上の賛成が必要です。可決の場合、斎藤元彦知事が10日以内に議会を解散しなければ失職します。議会を解散した場合は、改選後の県議会で3分の2以上が出席し、過半数が賛成すれば不信任案が成立、斎藤氏は議会から通知を受けた時点で失職となります。
■ 9月19日兵庫県議会開会日に知事不信任決議案提出
日本維新の会の県議団が斎藤元彦知事に辞職を求め、これで86人全県議が辞職を要求するという聞いたことのない事態となりました。9月議会開会日の19日に補正予算など急を要する法案を次々審議、可決して、夜遅くなってでも斎藤氏への不信任決議案が提出され、即日採決・可決が確実な情勢となったのですが、これまでは知事の問題なのに、もし議会解散を知事が決断したら、やりたくもない県議会議員選挙をやらなければならない、大変な費用がかかり税金の無駄遣いだ、特に前回選挙で躍進した維新にとっては知事を担いだ責任を問われて惨敗しかねないので、不信任決議案提出を渋っていたのですが、世論に押されて開会日の他会派との共同提出を決めたのです。これまで不信任決議案が可決された知事は4人居ますが、いずれも失職を選び、議会解散に踏み切った人は居ません。しかし斎藤氏なら議会解散をやりかねないとの見方もあります。問題はこれによって百条委員会はもう開かれなくなり、結論がウヤムヤになる事です。むしろ不信任決議をする前に議会で知事の責任を追及することが必要ではないかと思います。おねだり疑惑なんてどうでもいい気がしますが、告発文書中の「片山副知事(当時)らが商工会議所などに補助金カットをほのめかし、知事の政治資金パーティー券を大量購入させた」とか「2023年11月の阪神・オリックス優勝パレードの資金集めで、片山副知事(当時)らが信用金庫への補助金を増額し、寄付金としてキックバックさせた」という2点については真偽を明らかにしてもらわないといけません。
■ 不信任されたら、さあどうする?
さて斎藤氏はどういう決断をするのでしょうか?不信任決議案可決は確実、本人は何も悪いことはしていないと言ってますから辞職は考え難く、失職して知事選挙となり、再度立候補して県民に信を問うことは考えられます。議会解散と共に辞職して、議会も知事も県民に信を問うパターンも考えられます。斎藤元彦知事が議会を解散すると、改選後の県議会でも不信任案成立は確実、斎藤氏は失職します。自ら失職を選ばなくても、いずれは失職する、そのために県議会議員選挙と県知事選挙を夫々やらなければならない、兵庫県民にとってはいやんなっちゃう感じでしょう。猛烈なブーイングを受けてもなお突っ張るのでしょうか?少しでも良識があれば、周囲の意見を聞く耳があれば、自ら失職を選ぶはずです。それでも県知事選挙はやらなければなりません。ここで再び出馬して、兵庫県民が本当に斎藤氏に負託しているのか、確かめたらどうでしょう?言わずもがなの結果になるはずです。
■ 日本人の従業員エンゲージメントは世界最低
兵庫県知事の問題や、自民党総裁選に9人も出て、みんな勝手なことをおっしゃる、日本の政治の劣化は、有権者の意識の低さに起因すると考えます。政治は利益誘導のためにあるということに批判の目を向けない、いやむしろ自分の利益のためになる人を選ぶという意識があるので、その結果国が貧しくなったところで自分さえ良ければいいというのが日本国民の多数派です。いま日本が格差社会になった原因は「規制緩和」、「構造改革」の名のもとに行われた政治の結果です。「郵政民営化」などと言って、あるいは非正規労働を解禁して、結果格差を拡大し、日本国民を世界の中でも貧しい国民にした、いったい誰ですか?インバウンドが日本に来て、安い、安いと喜ぶ国になりました。昔の日本はまるで社会主義の国と言われるほど貧富の格差が無く、労働者は勤勉で、良く働くと定評がありました。会社への帰属意識が高く、世界トップクラスの豊かな国でした。いま自民党総裁選で「規制緩和」や「構造改革」を主張する人が居ますね。「解雇規制の緩和」?恐ろしいことを言う人も居ます。
下の図をご覧ください。米世論調査会社ギャラップが世界の従業員エンゲージメント(仕事への意欲、組織への貢献意欲など)に関して調査した結果を示すグラフです。2022年時点で「仕事に意欲的、積極的に取り組む人」の割合が日本は5%にとどまり、145ヶ国調査して最低だったそうです。2023年は6%に上がりました。「
エンゲージメント」は組織と従業員との双方向のつながりを示す指標で、従業員が会社に対して抱く愛着や思い入れ、絆を意味します。仕事に対するやる気や意欲を指す「
モチベーション」と異なり、従業員が組織の目標達成をどれだけ支援しようとしているかを示す指標です。日本の労働者のうち、24%が仕事に対して意欲を持とうとせず、意欲的な人;6%の4倍に達しているというのです。ギャラップは、「
日本では抜本的な働き方改革がなされたにもかかわらず、ここ10年以上、仕事に意欲を持てない人の割合が高止まりしている」と指摘し、仕事に意欲的な人の少なさは、企業や経済に影響を及ぼしかねないとみています。分析によると、従業員エンゲージメントの低さによる機会費用(逸失利益)のために、日本企業が2023年に被った損失は86兆円超に上るという試算を出しています。日本人の労働者は職場環境への不満度も高く、41%が大きなストレスを抱えていると答えているそうです。現在が転職に適切な時期と考える人は40%にとどまる一方で、33%が転職活動や情報収集をしていたそうです。こんな日本の現状で、「解雇規制の緩和」をしたらどうなるでしょうか。言わずもがなですね。こういう調査のデータを解析したら、いまやるべきは「構造改革」や「規制緩和」ではありません。トヨタ自動車の豊田章夫氏、ファーストリテイリングの柳井正氏、楽天の三木谷浩史氏が、このままでは日本はダメになると警鐘を鳴らしていることに耳を傾けるべきです。
■ パリ・パラリンピック終了
日本選手団はパラリンピック・パリ大会で14個の金メダルを獲得、13個だった前回の東京大会を上回りました。メダルの色はともかく、各種競技で実によく頑張りました。日本が障害者に機会提供している国であると示したことは良かったですね。車椅子ラグビーがついに準決勝の壁を超えたこと、車椅子テニスでは女子ダブルス、女子シングルスで上地結衣選手が初の金メダル、男子シングルス小田凱人選手は国枝慎吾さんを引き継ぐ金メダル、ゴールボール男子初の金メダル、そしてビックリしたのが自転車女子個人ロードレースの杉浦佳子選手の金メダル、20歳台のライバルたちをゴール前勝負でねじ伏せての連覇、53歳ですよ、スゴイ!
■ 玉鷲連続出場記録更新
大相撲の幕内玉鷲(39・片男波部屋)が秋場所2日目の9月9日、初土俵からの連続出場記録を1630回に伸ばし、歴代1位の元関脇青葉城に並んで、その後は記録を更新し続けています。モンゴル出身の玉鷲は2004年初場所で初土俵を踏み、20年余りかけて偉大な記録に到達したわけですが、30代で2回優勝するなど年齢を感じさせない身体を保ち、その相撲への取り組み姿勢が大相撲ファンの心を「鷲づかみ」して大人気の力士です。ますます頑張って欲しいものです。
■ 一力遼さんが囲碁の国際戦優勝
囲碁の国際棋戦「応氏杯世界選手権」の決勝五番勝負第3局が9月8日、中国・上海で行われ、日本の一力遼三冠(27)=棋聖・天元・本因坊=が、中国の謝科九段(24)に勝ち、シリーズ3連勝で初優勝しました。
日本の棋士が主要な国際棋戦で優勝するのは、2005年に張栩(ちょうう)九段(44)が「LG杯」(韓国)を制して以来、19年ぶりのことだそうです。なお一力遼氏は河北新報社(仙台)の一力社長の息子さんで、自らも取締役です。
■ サッカー日本代表の快進撃
サッカーの日本代表は2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨んでいます。伊東純也が代表に復帰したことで、選手もファンも一気にモチベ―ションが上がりました。実はアジア最終予選で日本は過去2大会連続で初戦を落としていました。9月5日埼玉スタジアムで行われた中国との初戦は、10分過ぎ、久保が蹴った左CKから主将・遠藤航のヘッドで先制、前半ロスタイムに三笘薫が追加点を挙げ2-0で折り返しました。後半も南野拓実の連続得点や伊東純也、前田大然、久保健英など5ゴールで圧倒し、7-0で勝利。9月10日の第2戦はアウェーで、オーストラリアを破ったバーレーンと対戦し、5-0で快勝しました。日本は10月10日(日本時間11日)にアウェーでサウジアラビア、同15日にホーム(埼玉スタジアム)でオーストラリアと対戦します。現在の日本代表は、ヨーロッパで活躍する選手がメインで、世界的にも有名なビッグネームが揃っています。相手から見たらイヤでしょうね。
■ ドル安円高進行、ついに140円切る
前回、為替のドル円は明確に米ドル下落トレンドに入った、当面は130円台後半を目指すでしょうと書きました。今週のFOMCでの0.5%利下げが織り込まれる中で、ドル/円は1年2ヶ月ぶりに140円を割り込みました。機関投資家が売り、個人投資家が押し目を買うという動きです。ドルが売られている側面もありますが、円がすべての通貨に対して高くなっているというのが現状です。やはり円は安過ぎたということでしょう。
(2024年9月16日)

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