547  石垣島V

 8月31日(木)は満月、それも今年最も地球に近い満月のため、いつもよりわずかに大きく見える「スーパームーン」でした。また、月2回目の満月なので「ブルームーン」と呼ばれることもあるそうです。エコパから帰る19時ごろは月の出からわずかだったので低空にデッカク見えましたが、上がるにつれておぼろ月になってしまいました。

 台風11号が先島諸島直撃で、石垣島はまたまた大変ですね。しかも追いかけるように台風12号がやってきますが、これは日本近海で熱帯低気圧化しました。ふじみ野市はと言えば9月3日(日)夜から雨になり、5日(火)は晴れるも8日(金)まで雨が続くという予報です。週末盛岡に行きますが、9月1日(金)で42日連続真夏日だったそうで、この間、2〜3日連続の猛暑日が何度もあり、もはや北国も亜熱帯化してきたみたいですね。りんごや農作物の収穫にも大分影響が出ているようです。9月2日(土)に真夏日連続記録が途切れ、一旦また真夏日になりますが、その後の盛岡は真夏日ストップ、雨と曇りの日が続くようになります。
 こうした秋雨前線が発生する理由は、北東のオホーツク海気団(=空気が冷たく、湿っている)と南西の揚子江気団(=空気が温かく、乾燥している)がせめぎあって停滞前線を産み出すからです。シベリア気団(=空気が冷たく、乾燥している)と小笠原気団(=空気が温かく、湿っている)の進退で移動性高気圧が発達すると、「秋晴れ」の美しい空、月が美しい空が拡がります。これに台風が絡まって、秋の天気はクルクル変わります。9月も残暑が厳しいようですが、「秋きぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる」はとっくに過ぎて、「処暑」を過ぎても暑さ止まらず、もう二十四節気も当てはまらなくなってきました。ただ、9月8日(金)は「白露」、畑にも朝露が見えだしたので、やっと秋の気配が漂ってきそうですね。週末の盛岡で秋を感じ、味覚の秋を満喫して来ましょう。

■ 石垣島三日目は穴場スポット巡り
 石垣島三日目は・・・武富島を水牛車で回ろうかと思いましたが、ネットでおおむね想像できたので、前日行かなかった穴場スポットを回ることにしました。なお同行した子孫グループは二日目は隣のフサキビーチリゾートホテル&ヴィラズに隣接する天然ロングビーチで海水浴したり、ウミガメと遊んだり、いろいろなマリンスポーツを楽しんだみたいです。嫁のご両親は石垣島鍾乳洞ほか島巡りドライブでした。三日目は子孫グループ、嫁のご両親共に離島桟橋からフェリーに乗って西表島に行きましたが、別行動で子孫グループはカヤック、シュノーケリングなど一日思う存分マリンスポーツ、嫁のご両親はホテルから送迎付きの半日ツアーで、早くホテルに帰ってゆっくりしたようです。さて我が穴場スポット巡りドライブは、ホテル→名蔵アンパル→屋良部岳登山→御神埼→川平タバガー→荒川の滝→底原湖→カラ岳→宮良川ヒルギ林(マングローブ)→ホテルというルートを考えました。

■朝食済ませて出発
 ホテルの朝食はブッフェ\2,500です。和洋中すべて揃っています。このリゾートホテルは若い人が中心、子連れの人も多く、老人は少ないですが、いずれも孫と3世代旅行のようです。

味噌汁の代わりに八重山そば ここまで来てなお納豆か
ちなみにこの後デザートのフルーツやバニラソフト、コーヒーを取りに行きますよ


朝8時過ぎ、ホテル駐車場に置いた車に乗って出発する人たち

■ 名蔵アンパル
 名蔵アンパルは、初日川平湾クルーズの後、ホテルへ帰る途中に通りました。これはまた絶景なり、また来ようと思っていたところです。ラムサール条約にも登録されている貴重な干潟にマングローブ林が展開します。

名蔵アンパルは干潟で、東西に水面がある海の中道を道路が走ります


海の中道から橋を渡ります 欄干の影で向こうが南、左が東と分かりますね


橋のたもとに駐車場があり、ここに車を停めました
名蔵アンパルは自然の宝庫という説明板がありました
カニやハゼなどがたくさん生息するので、それを目当てに野鳥が集まるそうです


橋の欄干越しに水面を覗くと、おいしそうな魚がいっぱい泳いでいました


遠くに西表島(イリオモテジマ)がみえますね


北方には崎枝半島が突き出て、中央に見える突起がこれから向かう屋良部岳

■ 屋良部岳登山
 屋良部岳は石垣島の西部の崎枝半島にある標高216mの山です。崎枝小学校・中学校の横に屋良部岳登山口の看板があり、ここから林道を歩いて行くようですが、ナビで見ると山頂の脇を通って道路が半島の先のほうまで通じているので車で向かいました。野底マーペーはニョッキリと尖がっていて、遠目にもこれを登るのは時間がかかると思われ、山登りなどとんでもない連れ合いを同行しているので諦めましたが、山頂近くまで車で行けるなら、待たせてヒョイと登れると判断しました。富士山、北岳、穂高連峰、剣岳など日本百名山を数多く登っているので、足には自信があります。車でグングン登るのですが、途中アップダウンがいくつかあり、また広場みたいなところもあります。やがて平坦になったと思ったら通行止めの看板がありました。何やら道路崩落みたいです。そしてすぐ脇に明らかに登山口みたいなところがあります。車が1台止まっているので、さては先客がいるなと思って、連れ合いを残して登り始めました。後から知ったのですが、ここから標高差70mで山頂とのこと。道中はジャングルのように伸びっぱなしの草木をかき分けたり、ロープをつかんで登るところなど短いコースのわりに山登り感たっぷりです。山頂近くになると、ジャングルに覆われた森に光が差し込み、視界良好になります。登頂してすぐの場所にトロルの舌という巨大な岩が突き出ています。この岩の上に若い女性が立っていました。そしてその脇に男性が2人居ます。「こんにちは」と挨拶しました。トロルの舌の上からは近くにある底地ビーチや御神埼、島最大の湾である名蔵湾まで望むことができます。イヤ〜絶景、絶景とパチパチスマホで撮っていたら、男性が「写真撮りましょうか」とおっしゃる、有難くご厚意に甘えてお願いしました

通行止めです


登山口を登り始めます


結構険しい道です


光が射し込んで頂上が近いと感じます


頂上の岩塊の下に到着


トロルの舌です


トロルの舌の上に人が居ます


北方見下ろすと高度感タップリ


南に名蔵湾が見えますね


狭い岩の上で写真を撮っていただきました

■ 御神埼
 石垣島の最西端の崎枝半島にある岬・御神埼(オガンサキ)は、神が降りてくる聖地として、石垣島の人々から崇敬されています。サンセットスポットとしても人気で、太陽が周囲を茜色に染めながら水平線上に沈んでいく光景はまさに絶景だそうです。春先には灯台周辺にテッポウユリやヒルザキツキミソウが咲き乱れ、草原は白やピンク色に変化するとのこと。岬の北側には石垣島に伝わる民話に出てくる「ブナリツブルイシ(姉の頭石)」と呼ばれる岩があります。

駐車場に車を置いて御神埼灯台に向います


説明板


灯台から岬の突端を望む


舟が停まってきれいな海に潜る人たちが・・・


岬の突端から灯台を振り返ります


ブナリツブルイシ


カッコイイ小島ですね 周りの水が透き通ってとても綺麗です

■ 秘境・川平タバガー
 初日グラスボートを楽しんだ川平湾は潮の流れが早く遊泳禁止ですが、川平湾を泳いで楽しめる場所が川平タバガーです。知る人ぞ知る隠れ家的シュノーケリングスポットであり、ほとんど人が訪れないことからひっそりと落ち着いた時間を堪能することができると言われます。ところが実は車では非常に行くのが難しいところです。それは道のない、ジャングルを切り開いたような舗装もされていない狭い道を走行するためです。悪路ですし、道幅も狭く対向車がいればずっとバックで道を戻らなければなりません。恐らくこの辺りだろうと思われる道路わきに車を停め、一人で歩き出しました。すごいジャングルです。やっとのことで、道を抜けた先に広がる出入り口は、楽園世界が目の前に飛び込んできます。美しい白浜とエメラルドブルーの色をしたキラキラと光る海には言葉も出ません。近年SNS映えで一気に拡散されて人気が出たビーチです。撮影場と言われる川平タバガーの手作りブランコはインスタ映えする名物スポットです。フォトウェディングの撮影場になっていたり、石垣島旅行の写真撮影場所になっていたりと、訪れた人々を幸せにするパワースポットとしても有名です。川平タバガ―で写真を撮ろうとする方は、必ずと言ってもいいほどブランコで撮影しているそうです。筆者もブランコに乗って自撮りしましたが恥ずかしいので載せません。シュノーケル初心者の方は魚とサンゴの海中観察がおすすめだそうです。遠浅のビーチのためたくさんの海の生き物を観察できるとのこと。

車1台しか通れない未舗装道路


いかにも南方らしいデッカイ葉っぱ


分かれ道、さあどっちへ行く?右ですね


明るくなってきた、海は近い


見えた!海です


出た!川平タバガー


北方


南方・・・ウェディングドレスを着た女性とその相方を二人の業者が撮影中


南へズンズン進むとシュノーケリング体験をやってました


南の方にはブランコ無し、では北へ向かうしかありません


途中の植物は南国感いっぱいですね


あった〜〜、ブランコだ!


砂浜を歩いている途中、足の裏がチクチク痛い、ニューバランスのスニーカーを脱いでみたら
裏に忍者が撒くような尖ったまきびし(撒菱)が刺さっていました 貝殻でしょう

■ 荒川の滝
 石垣島に滝は一つしか無い、それが荒川の滝だというので、これは行かずばなりません。沖縄県最高峰の山である於茂登岳から流れる滝です。米原エリアから山原エリアへ向かう道中に駐車場があるというのですが、せいぜい4台なので、道路にズラリと駐車していました。降りて行き、木々を抜けていくと荒川の滝が見えました。清涼感ある水流はとても気持ちよさそうで、滝つぼでたくさんのこどもが遊んでいます。マイナスイオンたっぷりの水しぶきをあびて、石垣島にもこんなところがあるんだと驚きました。

駐車場が狭いので路駐のクルマがズラリ


荒川のカンヒザクラ自生地の看板があります


滝つぼでたくさんの親子が遊んでいます
ターザンみたいにロープにぶら下がってブ〜ラブラしているこどもも・・・

■ 底原湖
 底原湖は、石垣島の中心部付近にあり、石垣島中部を流れる宮良川水系底原川に灌漑のために作られた石垣島最大の底原ダムによる人造湖です。堤高:29.5m、堤頂長:1,331m 、堤頂幅:8.0mという超横長のロックフィルダムで、石垣島にある5つのダムで最大のダムです。農業用のロックフィルダムとしては日本で最も長い堤だそうです。ダム湖の周辺には遊歩道が整備されているそうですが、ダム好きな筆者ではありますが、道路から眺めるにとどめ、湖畔に下りませんでした。

道路わき駐車場から底原湖を眺めますが、樹が邪魔でよく見えません


パイナップル畑です

■ カラ岳
 新石垣空港を見下ろすことの出来る「カラ岳」は、標高135.9mの小高い山で、15分ほどで登頂できるという観光情報を見ました。全面草地の小高い山です。空港の近くにあるということもあり、山頂からは空港の全景や飛行機が飛び交う様子を望むことができるそうです。空港の先にはアオサンゴで有名な白保海岸が広がり、自然豊かなビーチと人工的な空港とのコントラストは絶景だと言います。海から吹き付ける風はカラ岳へとぶつかり上昇気流が起きるためパラグライダー体験をする絶好のポイントになるようです。国道390号を空港に向かい、砂利道へと左折しました。ここまでは良かったのですが、どうも登り口が分かりませんでした。ズンズン進んで行ったら、鉱山があって行き止まり、引き返す破目になり、結局登るのは諦めました。

カラ岳 標高135.9m


一面の草原


膝上までの長い草をかき分けて進むと海が見えました


砂利道を進むと鉱山に突き当り、行き止まりでした


空港を飛び立つB787を見たかったのですが・・・

■ 宮良川ヒルギ林とマングローブ林
 宮良ヒルギ林は新石垣空港と市街地の間に位置しており、新石垣空港からは国道390号線を南下し、車で約10分です。宮良川の河口付近に広がる、35.40平方kmに自生するヒルギの大群落は、天然記念物として、国の文化財に指定されています。宮良川の両側に約1.5kmにわたって自生する国の天然記念物のマングローブ林に沿ってカヌーやSUPでクルーズするのが人気です。マングローブは海水と淡水が混じり合う汽水域に自生する植物の総称で、ここではそれがヒルギの仲間です。ヤエヤマヤシシオマネキは宮良川のマングローブの根元や干潟でよく見られるシオマネキの仲間で、これがいっぱい居ました。シオマネキは、エビ目・スナガニ科・シオマネキ属に分類されるカニの総称で、オスの片方の鋏脚が大きくなることで知られます。眼は甲羅の中央あたりから細長く飛び出ています。オスの片方の鋏は甲羅と同じくらい大きいのですが、メスは両方の鋏とも小さく、オスがメスに求愛する際に鋏を振る姿が、潮が満ちるのを招いているように見えたことから「望潮(しおまねき)」という和名がつけられたと言われています。干潟の貴重な生物で、絶滅危惧種です。満潮時に海水に浸かるギリギリの地点に巣穴を掘って、外敵が現れると素早く逃げ込む姿が可愛いですね。

ヒルギ林


カヌー教室が行われていました


この干潟にシオマネキがウジャウジャ居ます


シオマネキ


ヒルギの花

■ 炭火焼肉やまもと
 ホテルへ帰り、夕方、事前予約していた「炭火焼肉 やまもと」へタクシーで向かいました。島1番の人気店だそうですが、向かうタクシーの運転手さんは石垣牛を味わうならほかにもっと良い店がいくつかあるよと言っていました。おすすめは牧場直営店だそうですが、よく観光地ではタクシーの運転手に良い店を聞けと言われますが、実は運転手も店と提携していることがよくあり、これまた必ずしも当てはまりません。「炭火焼肉 やまもと」は人気店だけあって大繁盛でした。名物は焼きしゃぶで、七輪の上でサッと炙り、オニオンスライスを巻いてポン酢を付けていただきます。アルバイトみたいな店員が多く、接客はイマイチです。イヤ〜今晩もよく飲んでよく食った

炭火焼肉 やまもとの入口


七輪で焼きます

■ 息子一家は
 今回の石垣島の旅は、初日の川平湾クルーズ以外はそれぞれ別行動で楽しみ、夜は一緒に食事をしました。息子には大散財させてしまいましたが、楽しい旅でした。息子たちは下記の通り思う存分海を楽しんだようです。

2日目のフナキビーチ


石垣島鍾乳洞


石垣島天文台から石垣市街地を俯瞰


バナナが道路わきに生えています


ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)と八重山そば


石垣島には滝一つ、西表島には滝がたくさんあります


カヌー遊び


亀さんを追って一家でシュノーケル着けて泳いでいます


4人の輪

■ 4日目、帰ります
 石垣島の4日目はもう帰るだけです。ホテルの朝食後、チェックアウトを済ませて9時にホテル発、レンタカーで石垣島空港へ、同乗者と荷物を降ろし、運転手だけ3台空港隣のトヨタレンタリースへ、その前にENEOSのGSでガソリン満タンに、20リットル入りました。走行240kmでした。昨年のGWに読谷村をベースに沖縄本島6日間の旅ではコンパクトカーVitsだったし、平地走行だったので燃費はもうちょっと良かったのですが、今回はカローラフィールダーで、山道をガンガン走ったので、リッター12kmでした。フライトは石垣空港11:00発(ANA1768;B737-800)⇒ 沖縄(那覇)空港12:05着、沖縄(那覇)空港13:00発(ANA 996;B777-300) ⇒ 東京(羽田)空港15:30着の予定でしたが、例によって空港大混雑で遅れました。結局上福岡駅前のスーパーで買い物して、自宅に18時45分帰着しました。

竹富町PRマスコットキャラクター「ピカリャ〜」


「いらっしゃいませ」は那覇空港では「めんそーれ」、宮古島では「んみゃーち」ですが、石垣島では「お〜りと〜り」


南ぬ島石垣空港1Fは到着、2Fは出発ロビー


出発まで待ちます スターバックスコーヒーがあります


お土産物売り場


2階の出発ロビーに早めに行ったのですが大行列、保安ゲート2列のみ


ANAとPEACHとJALが並んでいます まずピーチが飛び立つようです


那覇空港13:00発(ANA 996;B777-300)は出発が遅れました 514席満席です


富士山が見えましたよ 15時21分、本来なら羽田に着陸する頃です


16時12分、やっと着陸しました
(2023年9月3日)


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