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 関東は、「走り梅雨」でぐずついた天気が続いた後、6月6日(月)関東甲信地方が梅雨入りし、平年より1日早く、昨年より8日早い入梅でした。その後、晴れ間が見えて先週は汗ばむ陽気になるとの予報、雷雨があったり夏みたいだなと思っていたら一気にカーッとカンカン照りになって猛暑日が続き、6月27日(月)関東甲信の梅雨明けが発表されました。6月に梅雨明け?随分早いなとビックリ、平年は7月19日なので22日早く、梅雨の期間もわずか21日間でした。降雨量も平年より当然少ないので、農作物への影響が心配です。ただ、我がふじみ野こどもエコクラブの畑のタチアオイの花はまだまだこれからという雰囲気もあります。来週からの戻り梅雨を予想しているのかな?

■ 梅雨明け後の豪雨災害に注意
 過去最も早い梅雨明けは4年前で6月29日でした。2018年と言えば西日本豪雨の大災害がありました。今年も北海道では大雨が続いています。この数年7月上旬はどこかで必ず豪雨災害が起きています。2018年梅雨明け後、日本列島に待ち受けていたのは記録的な猛暑でした。熊谷市ではこの年、観測史上最高気温41.1度を観測しました。2018年と今年の共通点はダブル高気圧だそうです。地上付近では太平洋高気圧に広く覆われている一方、上空の高いところでは大陸からチベット高気圧というもう一つの高気圧が張り出してきて、いわば高気圧が二段重ねになっているような状態で、空気が圧縮されてどんどん熱がたまって記録的な猛暑となるのだそうです。こういう不安定な状態だと、豪雨災害が起きやすいそうで要注意です。

■ 日本の物流ピンチ…2024年問題
 2024年問題とは、働き方改革法に伴う「時間外労働時間の上限規制」などが2024年4月から「自動車運転の業務」にも適用されることで懸念されている物流業界の諸問題です。運輸業界で働くトラックドライバーの年間所得は、全産業平均と比べて、大型トラックのドライバーで約1割低く、中小型トラックのドライバーは約2割低いという水準です。一方で、年間労働時間は全産業平均と比較して、大型トラック運転手は約1.22倍、中小型トラック運転手は約1.16倍...賃金は平均より低く労働時間は多いという労働条件の実態があります。また、危険とも常に隣り合わせのため、ドライバーになろうとする人が減り、今後人手不足で物流がピンチに陥るとの予測もあります。この際、労働条件を改め、DX導入によって、なり手を増やす対策が求められます。2024年問題に上手く対応できた企業が生き残れるのではないでしょうか。

■ マップコード
 マップコードとは1997年にデンソーが開発した技術で、地図上の位置を簡単に特定できるコードナンバーです。日本全国の緯度経度を数値化した番号です。日本全国のあらゆる場所を、10桁の数字で表します。精度は約30m四方。さらに2桁の高分解能コードを追加することで、約3m四方で場所を特定することが出来ます。「Mapion」や「Yahoo!地図」、デンソー製アプリ「NaviCon(iOSとAndroidに対応)」を利用すると、無料でマップコードを取得する事ができます。NaviConの場合はカーナビの対応機種とBluetooth接続する事により、自動的にマップコード等の検索データを送信して目的地の設定を行う手間が省ける機能があります。


DENSO SOLUTION CORPORATIONのホームページより
 マップコードは、「Drive! NIPPON」で調べることができ、カーナビでの目的地設定に利用できます。マップコードは、日本全国を大まかにメッシュ分割したゾーンから、さらにそれを細かく分割したブロック、ユニットによって構成されます。このゾーン、ブロック、ユニット、それぞれの番号を順に並べた数字がマップコードです。ゾーンは全国を1162個に分割したもので、その四方は約27km。ブロックはゾーンを900個に分割し、ユニットはブロックをさらに900個に分割したもので、ユニットの四方は約30mとなります。ユニットをさらに分割してSコアという約3m四方の単位まで分割が可能で、より精度の高い位置情報を得ることができます。

■ クルマを買い換えようか
 筆者は現在HONDA・FitVに乗っています。もう購入後8年半経つのでそろそろ買い換えようかと思いつつ、いまだにエンジン絶好調で燃費も変わらず良いし、外観も全く傷も無く、換えなければならない理由はありません。もうすぐすべてが電気自動車の時代になります。しかしそのころにはもう免許返納でしょう。最後のクルマなら超カッコイイ車にしようかと思ったりしますが、FITは足回りも良く細い市街地道路走行にはとても良い車です。3ナンバーのスポーツカーに乗ってる老人なんて、何粋がってるの?と白い目で見られるのがオチです。スバル360→ニッサンプリンス・ケンとメリーのスカイライン2000GT→ホンダ・アコード→トヨタ・マークU(2000cc)→ホンダ・トルネオ(アコードの姉妹車)→ホンダ・FitVと乗り継いできたのは、その時代に売れ筋のクルマということもありますが、近年では近所の人がホンダに勤めていたことや、我が家の同じ地域に「ホンダ学園」があり、和光、狭山、寄居とホンダの主力事業所が埼玉に有るという地元意識からでした。

筆者のクルマ

■ 日産/三菱による軽電気自動車が大人気
 やがて電気自動車の時代になります。2022年5月20日に発表された日産/三菱による軽のバッテリーEV「サクラ」/「eKクロスEV」が発売を前に大評判だそうです。バッテリー容量は20kWhで、航続距離は最大180km(WLTC走行モード)。最高速度は130km/hです。モーターですからトルクは大きく、これまでの軽自動車とは運転した感覚が全く違うとのこと、しかし筆者の最後のクルマには不適合かな?

日産「サクラ」

■ ホンダ・フィット4代目絶不調
 フィットは2001年に初代モデルが登場後、2007年発売の2代目、2013年発売の3代目ともに、スポーティなエクステリアデザインやコンパクトながらも広い室内空間、多彩なシートアレンジ、優れた環境性能などが好評で、世界各国で販売されるグローバルモデルとして成長を続けて来ました。かつて初代モデルが、33年間販売台数トップだったトヨタ「カローラ」を王座から引きずり下ろしたほどの人気を誇ったのです。現行モデルの4代目は2020年2月に発売後、早々に販売計画台数(1万台/月)を割り始め、翌2021年には計画の半数に満たない状況となり、今年に入っても同様な状況が続いています。トヨタ・ヤリスや日産ノートといったライバルコンパクトカーが安定して8000台/月前後を販売するなか、苦戦を強いられているのです。何せ価格帯の違うラージミニバンのトヨタ・アルファードより売れていないというのですから驚きです。実際走っているのをあまり見かけません。この理由は明らかです。2013年発売とともに3代目を購入した筆者も4代目は買いたくないと思うからです。現行フィットは、戦闘的なデザインの3代目とデザイン路線を一転し、開発テーマに“心地よさ”の創出を掲げ、ホンダならではの技術で「癒し」を具現化したと言います。クルマの顔であるフロントマスクに柴犬のように親しみやすい表情を導入したというのですが、最初見た瞬間、開いた口がふさがりませんでした。くりっとした優しい表情のヘッドライトと小ぶりのグリルは「かわいらしさ」を感じさせるというのですが、目がトロンとしたボケ顔にしか見えません。ヘッドランプを大きくデザインしてグリルが薄い顔立ちは、いわゆる爬虫類顔で国内市場では好まれにくいので、売れないのです。これだけは買いたくないと思いました。クルマも「癒し」の時代かもしれませんが、ちょっと先取りし過ぎではないでしょうか。

2020年2月に発売された4代目フィット・・・柴犬イメージだそうです

3代目フィットと比べてどうですか?

■ ホンダ・フィット8月にマイナーチェンジ
 4代目フィットは発売して1年足らずでマイナーチェンジしましたが、その時期待されていたフロントマスクデザインには手つかずでした。2年半たってやっとデザイン変更するようです。ホンダのデザイナーはエクステリア・デザインにおいて、近年のトヨタ車などに見られる「精悍さ」や「迫力」を前面に出すのではなく、開発テーマである「癒し」の表現にあたり、愛着の湧くデザインを目指したのでしょう。しかしトヨタ・ヤリスなどはそのデザインで大人気となり、ニッサン・ノートにも差を付けています。つまり日本のユーザーが車に求めているのは癒しでも大人しさでもないのです。実際ホンダでもヴェゼル(VEZEL)やフリード(FREED)は好調です。カワイイというのならダイハツのブーン(トヨタ・パッソ)やキャスト(トヨタ・ピクシスジョイ)、ルノー・トゥインゴ、フィアット500、BMW「MINI」、スズキ・ラパンLCなどのほうが可愛いですね。

2022年8月にMC予定の4代目フィット
落ち着いたフロントマスクになりました 依然優しそうではあります。フロント下の3本櫛はアクアイメージです

■ コンパクトカー・・・日本人が好きなデザインは?
 今最も売れているのはトヨタ・ヤリスです。昔はヴィッツでしたが、今はヤリスと言う名前で統一されました。丸型で、スポーティなデザインです。最近のトヨタ車に共通な精悍なデザインです。日産ノートe-POWERの流線形デザインも日本人の好みにフィットしているようです。フィットがフィットしていないのではシャレになりません。

トヨタ・ヤリス ちょっと怖いですね...これが今最も人気があります 何しろ燃費がダントツなのです


5月GWに沖縄で借りたトヨタレンタカー・Vitz 性能は十分でした

日産ノートe-POWERは流線形でスマートなイメージで人気です


MAZDA2 これも売れてます

三菱 ミラージュ 良いクルマなのですが三菱自動車のイメージが...

■ ホンダ・ヴェゼルは人気です
 ヴェゼルはフィット3代目モデルから始まった「フィット兄弟モデル」「フィットファミリー」の第2弾モデルとして発売されたモデルで、フィットと同じプラットフォーム、フィットと同じパワーユニット、フィットと同じドライブトレーン、フィットと同じサスペンションなどといったように基本的な部分をフィットと同じとした、フィットをベースにして作られたクロスオーバーSUV、いわば「フィット・クロスオーバーSUV」といえるモデルです。それが大人気で、フィットが不人気の理由は、デザインです。ヘッドランプが大きくグリルが薄い爬虫類顔のフィットに対して、ヘッドランプが切れ目でグリルが逆台形のヴェゼルは、トヨタ・アルファードやマツダ車のデザインと似ていて、日本人の40〜50代の男性が好きなフロントマスクなのです。

フィットをベースとしたホンダ・ヴェゼル、人気は有りますが半導体不足で長納期

■ 売れているアルファード、ドヤ顔が人気
 ドヤ顔のアルファードを若いママが運転してるのはカッコイイですよ。スズキ・スペーシアカスタムなど、明らかにアルファード・ミニのイメージです。

トヨタ・アルファード


スズキ・スペーシアカスタム

■ トヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキーも人気
 トヨタで今大人気なのがダイハツ・ロッキーの兄妹車・ライズです。やはり日本人が好きなデザインはこういうものなんだということが分かりますね。

■ 売れているホンダ・フリード
 フリードの次期モデルもヴェゼルと似たフロントマスクになっています。下のフリードプラスと比べてみて下さい。

FREEDの次期モデル


アウトドア用として人気のフリードプラス

■ トヨタ・シエンタの新型が登場間近、一転直線基調のシャープなデザインになりそう
 トヨタ・シエンタはフランス車を思わせるオシャレなデザインで、好き嫌いがはっきり分かれましたが、街中で良く見かけますね。そう大ヒットしたのです。一般的に角型デザインが好きな日本人には、丸型で、フロントグリルが台形のデザインは嫌いと言う人が居る一方で、これは安定感があって大好きという人に分かれました。いずれにせよ売れたのですから成功でしょう。新型シエンタがいよいよ今夏にも発表されるようです。現行の個性的なボディデザインから、直線基調のシャープな印象のプロポーションとなり、やや丸みを帯びた背が高めのBOX型ミニバンに路線変更するようです。日本人好みのデザインになるということでしょう。ライバルのホンダフリードとは激烈な競争となるでしょう。これに対抗してホンダの新型フリード、日産のノート3列ミニバン、ダイハツの新型ミニバンが続々登場して来るようですが、半導体不足が影を落としてますね。

現行トヨタ・シエンタ

■ 日本人が存続させたMINI
 いま日本で大人気のMINIは、ドイツの自動車会社、BMWが2001年に設立した自動車ブランドです。ブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)時代のミニをモチーフとしています。BMCを「先代ミニ」「クラシックミニ」「ローバーミニ」、2001年以降を「BMWミニ」「ニューミニ」「大きいミニ」と呼ぶことがあります。昔のミニクーパーは本当に小さかったですね。しかしミニクーパーというのは正式な車名ではありません。ローバーのミニの、もともと848cc だったエンジンを最終的に1275ccまで拡大したチューニングモデルです。そして、そのチューンナップを手がけたのがジョン・クーパー率いる「クーパーカーカンパニー」だったのです。したがって、「ミニクーパー」は車名ではなく、「クーパー」は「ミニ」のスポーツグレードという位置付けになるのです。しかしローバーは倒産寸前に追い込まれ、ミニというブランドが消滅してしまっても何らおかしくない状況になりました。ただ日本で大人気だったことが、BMWミニの誕生に繋がり、輸入車登録台数ナンバー1を誇るブランドにまで成長させることが出来たのです。そして、全世界で30万台以上を売り上げるグローバルカーへと成長を遂げました。もちろん、そこにはミニクーパーの人気が大きく影響したことは言うまでもありません。

BMW・MINI 5door

■ 世界一の自動車メーカー・TOYOTA
 トヨタは今や「レクサス」ブランドを含めて世界一の自動車メーカーとなりました。その理由ははっきりしています。品質が安定していて、故障しにくい、燃費が良い、デザインが良い、いわゆるコスパに優れているからです。特にハイブリッド車「プリウス」の大成功・・・世界中のセレブがプリウスに乗ることで自らの環境コンセプトを主張したことが、人気が人気を呼ぶ結果となりました。今や日本ではお金持ちの老人のクルマという感じです。

トヨタ・プリウス
 更にコンパクトカーのジャンルで「アクア」が大ヒット、デザインも足回りも良く、人気が出るのは当然でした。台形型の大きい前面グリルデザインは、シエンタやヤリスと共通しています。更に切れ長のヘッドランプ、精悍なイメージはここにも現れています。

トヨタ・アクア

■ トヨタ・クラウンが新しくなりそう
 トヨタ・クラウンと言えば、セダンとしてはハイグレードの車です。重厚感のあったクラウンアスリート、現行モデルはリアデザインがかっこよかったのですが、そもそもSUV人気もあって、クラウンは売れない車となってしまいました。新しいモデルは車幅が広くなって流線形、ヘッドライトが超細目になるみたいです。

クラウンアスリート


現行クラウンのリアデザインは大好きでした


トヨタ・クラウンのニューモデルはこんな感じになりそう

■ 車のタイプ
 ところで今更ですが、車のボディタイプは、一般的に、セダン、クーペ、オープンカー、ステーションワゴン、ワンボックス、ミニバン、SUV、ハッチバックの8つの種類に分類されると言われます。上記のトヨタ・クラウンは「セダン」の代表格です。クーペ、オープンカーは一般に「スポーツカー」のジャンルです。ステーションワゴンは、車の前方はセダンと同じような形ですが、後ろ姿はガラスが大きく、重心が少し高くて荷室が広いものです。代表的な車種はスバル・レヴォーグやトヨタ・カローラフィールダーです。車泊で釣りに出掛けるような人が好みます。ステーションワゴンとハッチバックの違いは、車のリア(後ろ)が長いのがステーションワゴン、短いのがハッチバックです。今や人気のコンパクトカーは軒並みハッチバックです。ワンボックスとミニバンの違いはボンネットの有無です。エンジンルーム、居室、荷室が一つにまとまったワンボックスは、トヨタ・ハイエースやスズキ・エヴリイなどです。子育て世代に人気のミニバンは日産・セレナやトヨタ・ヴォクシー、アルファード等です。

スバル・レヴォーグGT

■ 売れてるSUV
 今や世界はSUV時代、すでに約10年前には北米や中国市場のSUV比率は4割を超え、今や北米では6割、中国で5割、欧州で4割超えともいわれます。アメリカではセダンの代わり、欧州ではハッチバックの代わりにSUVが売れており、結果、世界の自動車メーカーはSUVフルライン戦略を取るようになっています。SUVとは、Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の略で、日本語に訳すと「スポーツ用多目的車」という意味になります。「多目的車」という意味の通り、子供の送迎や買い物など日常生活での使い勝手がよく、アウトドアレジャーやキャンプなど荷物をたくさん積んだり、整備されていない道路を走行するときにも適した車種の一つです。SUVは2015年ごろからのアウトドアブームに伴って人気が高まり、最近では特に「クロスオーバーSUV」という街乗りを重視した車種が増加傾向にあります。
 2021年に国内で最も多く販売されたクルマは、トヨタ・ヤリスです。2021年の登録台数は、ヤリスが10万1460台(1ヵ月平均は8455台)、ヤリスクロスは10万4000台(1ヵ月平均は8667台)で、ナント!ヤリスクロスが若干多く、派生車種がベース車よりも多く売れたことになります。我が家の隣家は家族6人で6台の車を保有します。おじいちゃんがアクア、お父さんがセレナ、お母さんがハスラー、お姉ちゃんがキャスト、お兄ちゃんがヤリスクロス、末っ子がスペーシア、トヨタ、日産、スズキ、ダイハツの売れ筋のクルマです。エコパ常連のダンススクールを経営する元おねえさん(年上です)はダークレッドのカローラから白いヤリスに買い換えました。グレード落ちても、燃費は最高、運転性能は遜色なく、小回りが利くので運転し安くて、見得より実を取ったのでしょう。歩くのもヨボヨボなお爺さんは以前、トヨタ・マークXでしたが、買い換えてヤリスクロスになりました。何ということでしょう!お爺さんがクロスに乗る時代なのです。
 ちなみに「クロス」というのは、「クロスカントリー」または「クロスオーバー」の頭を取ったもので、スポーツでクロスカントリーと言えば、草原から森林、山岳地帯など様々な地形を走り抜けることを指します。またクロスオーバーは、「河川や境界を渡って越える」というのが元の意味で、クルマの場合はいくつものジャンル、地形、用途に複合的に対応している、といった意味で使われます。街乗りSUVですね。

トヨタ・ヤリスクロス

■ スポーツカー
 最近再び人気となっているスポーツカーといえばトヨタ・スープラRZの731万3000円〜から、スズキ・スイフトスポーツ2WD・6MTの201万7400円〜まで様々です。もちろんピンキリで、ホンダNSXは2420万円〜ですよ。世界で最も販売台数の多いオープンカーと言えばマツダ・ロードスターで、sモデルは262万3500円〜です。スポーツカーで最も人気があるのは日産フェアレディZで、524万1500円〜です。日産スカイライン400Rは562万5400円です。
 兄弟車関係にあるGR86/BRZは、2世代目となり、あらゆる面で進化し、注目度の高い格安な国産スポーツカーです。2021年7月にスバル「BRZ」、そして10月にトヨタ「GR86」が登場し、同等グレードでも価格が少し違います。ベーシックグレードを比べると、GR86SZグレード(6MT)は303万6000円、BRZ Rグレード(6MT)は308万円と少し高く設定されています。

ホンダNSX


マツダ・ロードスター


日産フェアレディZ


日産スカイライン400R


左:トヨタ・GR86、右:スバル・BRZ


スズキ・スイフトスポーツ

■ 身内のクルマ
 我が車も2013年のHONDA/FITモデルVへのMCを機に買ったので、もうすぐ9年になりますが、走行7万kmちょっと、まだレシプロエンジン絶好調で燃費も市街地走行で16km/リットルぐらい走り、高速や遠距離ドライブなら20km以上走ります。知人はFITのハイブリッドで15〜16kmしか走らない、なんでこんなに燃費が悪いんだろうと言っていました。FREEDの新型ハイブリッドに乗ってる人は市街地走行で16〜17kmだと言っていました。埼玉は信号機だらけでアイドリングストップしまくりとはいえ、トヨタのアクアハイブリッドの人は市街地走行で22〜23kmぐらい走ると言っていたので、トヨタとホンダでハイブリッド性能が違うのだろうか?と疑問に思いました。
 我が弟はホンダ・インサイトなのでどれくらい走るの?と聞いたら、市街地で16〜18kmくらい、高速、遠距離走行で20km超だそうです。やはりトヨタ車のほうが燃費が良いということが分かります。甥はマツダCX3を買ったそうです。若者に人気みたいですね。我が息子は三菱自動車・デリカD-5、ほぼ装甲車ですね。燃費なんて気にする人はこんな車、乗らないでしょう。

ホンダ・インサイト
 

マツダcx-3


三菱自動車・デリカD-5

■ ソニー×ホンダ連合誕生
 国際派モータージャーナリストの島下泰久さんと言う人が、有名なクルマ評論家の徳大寺有恒氏とともに「間違いだらけのクルマ選び」と言う本を出版し評判となりました。徳大寺有恒氏が2014年11月7日、急性硬膜下血腫のため死去され(享年74)、2016年版からは単独で執筆されています→草思社ウェブサイト。その第一特集は「ホンダはどうなるのか?」です。ホンダ車を愛する島下泰久さんが、2040年のホンダの内燃機エンジンからの完全撤退、ラインナップのBEV(バッテリー電気自動車)&FCV(燃料電池車)化という今後のホンダの電動車の事業について触れています。その後ソニー×ホンダ連合が誕生し、これ自体は両社にとって喜ばしいニュースでしょうが、どちらが主導権を握るかが問題です。度々分岐点に直面しながら素晴らしい変身を遂げてきたソニー、ホンダはこれについて行けるのか?

■ 間違いだらけのHONDA価格戦略
 世界的なSUV人気に対応して、トヨタはランクル、プラド、ハリアー、RAV4、カローラクロス、C-HR、ヤリスクロス、ライズとラインナップしています。コンパクトSUV(C-HR、ヤリスクロス、ライズ)からミドルサイズSUV(ハリアー、RAV4)、フルサイズSUV(ランクル、プラド)、クロスオーバーSUV(ハリアー、C-HR、ヤリスクロス)、そしてクロスカントリーSUV(ランクル、プラド)まですべてのタイプを揃えていますが、ホンダは国内ではCR-Vとヴェゼルしかありません。オマケにCR-Vは撤退目前です。そこで待望の新型モデルZR-Vを投入するそうです。ベースはシビックで、単純に言えばトヨタのカローラクロスのホンダ版です。燃費ではカローラクロスに負けるでしょうが、性能的には勝てる部分もあり、普通に考えれば良い勝負にならなければなりません。しかしここからが問題です。現在好調に売れているカローラクロスの価格設定は、ハイブリッドFFが259万円、ガソリン1.8Lは199万円とすごく安いのです。世界ではガチライバルのトヨタRAV4とホンダCR-V、国内のスタート価格は277万円対336万円でした。59万円の差は大きい、結果は販売台数に現れました。ZR-Vは同じ間違いを犯すのではないかと思われます。何故なら、ベースのシビックがすでに高いからです。シビックはガソリン車が319万円、ハイブリッド車が394万円です。特にハイブリッドに注目すれば、一般的にはライバルと目されるプリウスが259万円、カローラスポーツハイブリッドが248.8万円ですから実に135〜145万円も高いのです。同じクラスのクルマがいくら質感がいいからって100万円以上高くて誰が買のでしょうか?

ホンダ・シビックハッチバックLX

■ インサイトが欲しいが製造中止、シビックは高過ぎる
 インサイトは2代目から今の3代目に変わる時、一挙100万円以上高くなりました。これにはビックリしましたが、燃費性能がグンと良くなって、スタイルも重厚感があるし、アコードみたいに無駄にでかくない、プリウスよりずっとカッコイイ、次はこれにしようかと思っていたら2022年8月に製造中止とのニュース、ガーン!おまけにシャトルもCR-Vもオデッセイも製造中止...2040年にオール電動化とはいえ、まだ整理するには早過ぎるのでは?筆者が今度買う車はもうこれが最後です。本来おじいさんはコンパクトカーで十分ですが、ラスト買い物だし...インサイトを製造中止したらシビックハイブリッドe:HEVに買い換えなさいということらしいです。2021年9月に発売された新型「シビック」には、ハイブリッド車が設定されていませんでした。7月新発売の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載するハイブリッド車、ラインアップは1グレードのみで、価格は3,940,200円という価格設定で、現インサイトより60万円も高いのです。シビック・ハイブリッドの登場は8年ぶりで、シビックはガソリン車、ハイブリッドはインサイトという棲み分けでした。シビック・ハイブリッドの価格帯はトヨタで言えばカムリです。エンジン排気量2.5リッターで、サイズは一回り大きい、どう見ても同格ではありません。ホンダはアコード、シビックは売れなくてもしょうがない、コンパクトカーに照準を絞っているとしか考えられない価格戦略です。
 シビック e:HEVのWLTCモード燃費は、24.2km/Lとのこと。インサイトに、18インチタイヤが装着されたEXブラックスタイルは、WLTCモード燃費が24.4km/Lでした。シビック e:HEVは、エンジン排気量を2リッターへと拡大して、モーターを含めた動力性能が高められていることも考えると、24.2km/Lという燃費値は納得できる数値です。しかし価格設定はどう考えても納得できません。燃費も良くて価格も安い、品質折り紙付きのトヨタ車に目が行くのは当然です。エンジン排気量1.8リッターのカローラスポーツハイブリッドはG”X”タイプで2,488,000円、WLTCモード燃費は、30.0km/Lですから、一度満タンにしたらしばらく給油不要でしょう。シビックハイブリッドe:HEVは全長 4,550 mm x 全幅 1,800 mm x 全高 1,415 mm、カローラスポーツハイブリッドG”X”は全長 4,375 mm x 全幅 1,790 mm x 全高 1,460 mm、どちらもハッチバックですが、シビックのほうがよりスポーツカー的で、おじいさん向きではありません。

トヨタ・カローラスポーツ

■ ハイブリッド車の燃費比較
 参考までにハイブリッド車の燃費比較のページを紹介しましょう・・・《2022年》燃費がいいおすすめハイブリッド車12選!メリットやデメリット、選び方も解説(価格.comマガジン編集部)→https://kakakumag.com/car/?id=14902

■ 円安はどこまで進むのか?
 日銀による6月の国債買い入れ額が、月間で過去最大に膨らんだそうです。債券市場では海外投資家らが投機的な日本国債売りに走り、これに対抗して日銀が長期金利が0.25%を超えぬよう無制限に国債を買い入れる「指し値オペ」を連日実施した結果、6月の合計国債購入額は約16兆円に達しました。これまで最も多かった2014年11月の約11兆円を上回ったのです。海外ヘッジファンド対日銀の戦い、日銀はいくらでも円を刷れますから、これはすさまじい戦いですね。日銀が国債をどんどん買って、保有比率が増えれば、金利は上がりにくくなります。ただし、これはマーケットが機能しないようになることを意味しますので、いわば日本が「統制経済国家」になることを意味します。もはや中国のほうが自由経済だなどという事態が到来しかねません。
 円はずーっと110円/USドル前後で推移していましたが、2021年10月以降どんどん安くなり、今や135円/USドルになりました。1998年の130円以来の円安です。次の節目は1990年の144円ですが、今後どこまで進むのか、まさかプラザ合意のところまで?為替は投機なので、理屈では説明できません。日米金利差がどんどん開く一方なので、円で借りたお金をドルに換えて米国で運用すれば黙っていても儲かる、そんなこと誰でも分かりますから、円安はまだまだ進むという人もいますが、そんな単純な話ではないのです。日銀があくまで頑張ればやがてどこかで均衡するかもしれませんが、実はそのときもはや日本は身動きできない状態になっている可能性もあります。そして資源の無い日本はエネルギーも食料も海外に依存しています。企業物価がすさまじい値上がりなので、もうすぐ消費者物価への転嫁が始まります。値上げラッシュの一方で賃金、年金は上がらない、地獄の苦しみが始まりそうです。
 もうひとつ、実質実効為替レートも日銀が発表しています。よく言われる「ビッグマックレート」、これが各国の通貨の実力比較で用いられます。「購買力平価」と言われるもので、ビッグ・マック指数は年2回、1月と7月に公表されるため、2022年1月時点で日本のビッグマックは390円、米国は5.81ドルでした。135円/USドルなら784円です。しかし米国のインフレは8%以上だそうですから、半年で4%上がったら800円を超えているかもしれません。すなわちもはや円の価値は対USドルで半分以下と考えられます。日本円で500円で買えたものが、米国では1000円以上出さないと買えないのです。

■ プーチンが、ロシア政府による実質的なサハリン2の「接収」を命じる大統領令に署名
 2022年6月30日、プーチンはロシアに新会社を設立し、極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の事業主体「サハリンエナジー」のすべての権利と義務を移管するよう命じる大統領令に署名しました。株主は露天然ガス独占企業ガスプロムが50%+1株、英エネルギー大手シェル(旧ロイヤル・ダッチ・シェル)が27.5%-1株、三井物産12.5%、三菱商事10%です。シェルはロシア軍のウクライナ侵攻を受け、2月28日にサハリン2を含むガスプロムおよび関連企業との合弁事業から撤退するといちはやく発表しました。しかし日本は資源小国、「サハリン2」の権益をアッサリ放棄できません。岸田首相のコメントも弱々しいものでした。国内総生産(GDP)の257%にのぼる膨大な政府債務残高を抱え、円安が急激に進む日本はウクライナ戦争で「最大の敗者」になる恐れがあります。ロシアは自給自足できる国ですから、G7から経済制裁を受けても、贅沢しなければ生きて行けます。日本はそうは行きません。「サハリン2」がこうなることは、プーチンの思考から推察して時間の問題でした。ロシアの卑劣さには腹が立ちますが、民族主義者プーチンはもともとそういう人間なのです。ただ、これによってロシアに投資しようという企業は無くなります。そのスケープゴートにされたのが三井物産、三菱商事、そして日本国政府です。ロシアは世界の中でますます孤立化して行くことでしょう。しかしそのあおりで日本がますます貧しくなっていく、こんなことがあって良いのでしょうか。

2019年9月5日、ウラジオストクでの27回目の安倍―プーチン会談(内閣広報室)
涙ぐましいほどの親露路線、経済協力、譲歩を重ねたのに、答えは...
(2022年7月3日)


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