
| 昨週は北海道を旅してきました。このリポートはまたゆっくり...2019年5月25日(土)、26日(日)の異常な暑さには「たまげた!」と美瑛・四季彩の丘のトラクターバスの運転手のおじさんが言っていました。真夏でも無い暑さで、それが美瑛・四季彩の丘を訪れた29日(水)は15℃ぐらいで、その差はナント!20℃、まるで熱衝撃試験を受けてるみたいですね。これでは身体への疲労蓄積が進みます。爽やかな新緑の北海道を旅したいと思って出かけましたが、連日の関東の暑さと、ニュースで見る北海道の更なる暑さ、ずっと晴れの天気予報を見て軽装で出かけました。ところが28日(火)新千歳空港に降り立ったらヒンヤリ!涼しい・・・と思いました。翌日の美瑛・四季彩の丘では霧雨模様で、寒い!というのが正確な表現でした。 ■ 北海道で史上最高気温
■ 川崎市の登戸駅近くで事件発生 5月28日(火)羽田空港で新千歳行きB777-300に搭乗しようと手荷物検査を終えて登場口の待合室に行ったら、テレビでただならぬニュースを報じています。川崎市の登戸駅近くで児童が何者かに襲われて10数名が病院に搬送される事件が起きたとのことで、現場の中継が流れていました。秋葉原の事件や、大阪の池田小学校の事件を思い出してぞっとしました。 トランプ大統領の来日ニュース一色だったのが一転、北海道旅行中、この川崎登戸事件ばかりがニュースのトップでした。容疑者の名前が伝えられるたび、自分と同じ名前なのでイヤ〜な感じがしました。容疑者が現場で自殺したことで、動機が何だったのか、詳しい真相は推定になるでしょう。理不尽に子どもを殺された理由が何なのか?再発防止できるのか、大変難しい課題が残りました。51歳で引きこもりの男は、用意周到ですが、余りにも短い時間で起きた出来事で、しかも犯人が自殺したのです。近年こうしたワケのわからない事件が頻発傾向にあります。 ■ 東京・練馬区の息子殺人事件 6月1日(土)には東京・練馬区の住宅街で、元農水事務次官(76)が「運動会の音がうるさい」と騒ぐ44歳の引きこもり息子と口論の末、刺し殺す事件も起きました。近隣住民は「お父さんは朝からウォーキングしたり、お母さんもお花に水やりしたり、とてもやさしそうな、感じのいいご夫婦でしたが、どうしたんでしょう」と心配そうとの報道でした。殺された息子の姿を見たことのある近所の人はほとんど居なかったそうです。ネットで本名を名乗り、ゲーム「ドラゴンクエスト」についてのツイートをしたり、SNSには親父のことを「国家レベルの凄い人なんです」というような書き込みをしていたそうです。 この父親については記憶があります。事務次官というのがいかに偉いかは、国家から仕事を頂く企業人なら知っていますし、その動向は常にウォッチしていなければなりません。しかしいかに偉かろうが、家庭人としてはただの父親です。今回の事件が川崎登戸事件の直後だったことは、無関係とは言えないでしょう。 ■ 引きこもりへの対応 川崎登戸事件の51歳の男は80代のおじさん、おばさんと暮らしていたそうです。80代ともなればもはや介護が必要になります。90代になればいつ死んでもおかしくありません。70代の親には40代の子ども、80代には50代、90代には60代、子どもと言ってももはや老人です。生活力の無い子を残して死んだ後、この子はどうなるだろう?ましてや家庭内暴力があったり、それが無くても何を考えているか分からない不気味な子がやがて何か事件を起こさないか、不安に駆られる親族の思い・・・辛いですね。引きこもりを一概に白い眼で見てはならないと思います。一人ひとり引きこもりの理由は異なるでしょう。中には引きこもりから脱することの出来る人もいるかもしれません。出来なくても何とかして支援してあげる、そうした優しい社会が必要なんだと思います。 ■ 『わた定』と『けもなれ』
■ 仕事がデキるヒロインは共通なのですが... 『けもなれ』のヒロインは、周囲の起こすトラブルを「仕事がデキる」という名目で、ことごとく背負わされてしまい、常に悲壮感が漂っていて、仕事をどんどん押し付けられたり、パワハラ・セクハラにあったり、理不尽な土下座をさせられたりします。そんな八方美人で断れないヒロインに、視聴者はイライラして、離れて行く人も出たのでしょう。明らかに容量オーバーに見える仕事量、後輩に振り分けて指導するでもなく、押し付けられるままに一人で抱え込むヒロインが、本当に優秀なのでしょうか?もしかしたら、断れない性格につけこんで、「仕事がデキる」という名目で体よく押し付けられているのではないかと思うことすらありました。 それに対して、『わた定』のヒロインは、前職のとき、休みもなく月100時間以上残業し、その疲労から階段を踏み外して転落して重体になった過去があります。これはダメだと転職し、「絶対残業しない」ことをモットーにしたのです。だからと言って、自分勝手に定時帰りするというわけではなく、自分の信条を貫きつつも、問題や悩みを抱える人たちの個々の思いや事情を理解し、サポートし、気持ちをラクにさせる役割を担います。真面目で要領が悪い同僚(三谷佳奈子=シシド・カフカ)がトラブルを起こし、失意で会社を休んで部屋に閉じこもると、近所のお気に入りの「上海飯店」の中華粥を特別にショウガたっぷりにしてもらって差し入れてくれ、話を聞いてくれる...産休明けで遅れを取り戻そうと必死で空回りする先輩(賤ヶ岳八重=内田有紀)には、「何と戦っているんですか」と言い、気持ちをほぐしてくれる...「自分なんて何の役にも立たない」と落ち込む新人(来栖泰斗=泉澤祐希)には、わざとらしい誉め言葉など言わず、一人の人間としての面白みを評価し、存在自体を肯定してくれる...自分の主義主張を押し付けることなく、それぞれの立場を推し量り、思いを聞き、受け止めたうえで、肯定する『わた定』のヒロインは、職場の中間的立場を担う人としては非常に優秀です。そんな彼女のフォローやサポートは、表立って誰かに褒められたり評価されたりするわけではありませんが、その優しさに触れた周囲の社員たちは結衣を理解し、支えるように変わって行きます。当初は「定時で帰れるメンタルはすごい」と言われたり、ときには「要領が良い」と敵視されたりすることもありましたが、周囲の結衣を見る目は徐々に変わって行くのです。 ■ 男性との関わりに違いあり 『けもなれ』と『わた定』の大きな違いは、かかわりの深い男性とのあり方にも見えます。『けもなれ』では晶の恋人・京谷(田中圭)が、大手デベロッパー勤務の優しい男で、晶を支えるどころか、事情があるとはいえ、元カノ(黒木華)と同居し続けることによって、晶を最も苦しめている存在となっていました。「別れれば良いのに」と何度も思った視聴者が多かったのではないでしょうか。晶が八方美人で断れない性格になったのは、父が暴力をふるう人で、母はマルチ商法にハマって絶縁したという辛い生い立ちがあったからです。そのため、視聴者は、苦しみながらも同じ場所で逡巡し続ける晶にイライラしつつ、こうした事情が明らかになるにつれ、ますます救われない思いで余計に気分が重くなったのです。ワンマン社長九十九(山内圭哉)の、社員を大切にしない仕事のやり方に抗議したところ、逆に「お前がいなくても会社はどうにでもなる。辞めればいいんやないか」と言われて、晶はショックを受けます。個人事務所を経営する会計士、税理士の根元恒星(松田龍平)は、一見感じは良さそうですが毒舌で暗さを感じさせます。実は、家族を救うために始めた粉飾決算への加担を「もうやめさせてくれ」と頭を下げて頼むも抜け出せなかったのです。傷ついた心のまま2人は、一夜を共にしてしまいます。あの夜のお互いの気持ちが分からずモヤモヤし、「獣になれず」に生きてきた2人が最後に自分自身で選ぶ人生は...という物語でした。
■ 仕事後のビールに違いあり 『けもなれ』と『わた定』の大きな違いのもうひとつには、「仕事後のビール」があります。『けもなれ』の晶は、深夜まで仕事した後に、「5tap」というオシャレな店でクラフトビールを飲むのが楽しみでした。常連客はちょっと面倒くさそうな人たちが多く、繰り広げられる会話も恋バナや下ネタなどです。ビールの泡がどんどん消えていく様を目の前にして、モヤモヤした会話を続けるシーンも多く、仕事後にスッキリするどころか、モヤモヤが増幅しそうでした。常連の中で晶が気になる男が恒星(松田龍平)でした。何か事情を抱えている感じで、暗〜い印象があります。 一方、『わた定』結衣の行きつけの「上海飯店」は、定時で上がると間に合う「ハッピーアワー」の半額ビールがあって、店主の王丹(江口のりこ)も、常連客たちも、愉快な人ばかりです。純粋に仕事や日々の些末な出来事を忘れられる、楽しいビールです。 ■ ドラマと現実との違い 働き方改革が叫ばれる日本...果たして残業せずに帰るのは良いことなのか?それとも納得いくまで残業したほうが良いのか?18時になると「お先に失礼します」と颯爽と会社を出て、行きつけの上海飯店へ行く『わた定』のヒロイン結衣のような、優秀な職場の緩衝材的存在はそういないし、元婚約者のような頼れる上司もなかなか居ません。一方で、『けもなれ』の晶のように、断れない八方美人や、同じ場所で逡巡し続ける職業人は思いのほか多いし、「ドラマのように簡単に解決しない」問題もたくさんあります。そういう意味では、様々な世代や様々な立場の人たちの、仕事とのかかわり方・考え方の違いをリアルに描きつつも、ドラマとしての爽快感を与える『わた定』はまさにドラマの世界なのです。一方、抱える悩みと「簡単に解決しない」現実をリアルに描いた『けもなれ』は、より現実に有りそうな話です。
■ 本来仲のよい兄弟でしたが... 愁は兄の晃太郎とはとても仲のよい兄弟でした。兄の晃太郎は、昭和生まれで、父に厳しく育てられました。いわゆる根性論で教育されたのですが、弟の愁は平成生まれで、ゆとり教育が導入されたこともあり、兄の晃太郎とは教育環境も、躾も違ったようです。そのため、愁はよく言えば時代にマッチした柔軟な人間ですが、悪く言えば、打たれ弱いのです。兄の晃太郎は、よく言えば心身ともにタフですが、悪く言えば根性論が強過ぎて令和の時代にはマッチしていません。愁にとって兄の晃太郎はずっとあこがれの存在でした。大好きな兄の背中を追っていたのに、自分は就職で失敗してしまった・・・兄へのコンプレックスも愁の引きこもりの理由となったようです。母親は愁が引きこもっても責めることなく愁を受け止めています。ひょっこり晃太郎が実家に帰省しますが、母親はそのとき愁の近況を晃太郎に話しました。引きこもってから一年経つこと、部屋からは出てくるようになったけれど、まだ外出はできないことなどです。晃太郎は愁に就職先を紹介しようとして言い合いになります。愁は引きこもりから脱却しようと思っていますが、万事にバリバリの兄は、愁の苦しみをきちんと理解していません。興奮した愁は過呼吸を起こしてしまいました。母親が、優しく背中をなでながら「大丈夫、大丈夫」と声をかけます。母にとっては大事な息子です。引きこもりであろうがなかろうが、愛する息子であることは変わりません。母の強い愛情を感じますね。母親は晃太郎に「今日は帰ってちょうだい」と言います。晃太郎は愁の苦しみを目の当たりにして、スゴスゴと出て行きます。 ■ 引きこもる子の親の願い 愁と父親の関係はどうでしょうか?母親は晃太郎に、お父さんは定年退職した後、警備員の仕事をしていると話していました。愁と父親はあまり話をしないようですが、心は通じ合っているようです。父親が家の中にいると、愁にプレッシャーをかけるかもしれない、もしかすると衝突してしまうかもしれない。そこで愁が社会復帰するまでは・・・という思いでお父さんは仕事をしていると母親が晃太郎に告げました。愁がまた社会に出れますように…という親の願いが感じられます。つまり愁は両親に愛されているのです。家庭内暴力もあるわけではありません。引きこもって、パソコンの前でなにやらやっていますが、きっと今の状況を乗り越えるはずです。昔は仲良し兄弟だったのに、今はすれ違いの兄と弟ですが、兄は不器用ながらも弟を思い、そして弟は口に出さないけれど、ちゃんと兄の苦労、努力を感じているのです。
■ ラストは... 『わた定』は現在進行中ですが、終わった『けもなれ』のラストに触れましょう。最終話を迎えるまで、晶と恒星は悩みを抱えて悶々としていました。二人はあることをキッカケにこのままではいけない、自分を大事にしなければ、と思います。晶はワンマン社長の九十九に「自分を殺して、本当に死んでしまう前に辞めます」と退職願を突き付けます。恋人・京谷から「おれはまだ晶のことが好きなんだ」という告白を受けますが、これもバッサリ切り捨てます。恒星も税務署に足を運び、粉飾決算加担を自白して、個人事務所を畳むことにします。二人は「5tap」2周年パーティーに顔を出さず、那須高原ブルワリーでビンテージビールで乾杯していました。「人生はビールみたいに熟成されて苦くなくなる」という会話の後、近くの教会に行き、16時に鳴るという鐘の音を聴こうと、ぎゅっと手を握るラストシーンで幕を閉じました。 何かにすり減らされ続けた晶と恒星が、自分を大事にすることを取り戻した最終回、視聴率8.3%と最後まで低迷して終わりました。イライラしながらも「最後まで見続けて良かった」と思った人と、「ラブかもしれないストーリー」すらまともに終結させない結末を受けて、「つまんない」と思った人、両方居たのではないでしょうか。「獣になれない人」とは、言いたいことをはっきり言えない人、感情のままに生きられない人、周囲に気を遣ってばかりいる人、などを指していると思われますが、イライラしながら見続けたからには、もっとハッキリと「獣になれた二人」を見せ付けてくれたほうが良かったのではないですか?暗示的結末はスッキリしません。 フジテレビ木曜日22時の『黄昏流星群』のラストは、対照的に完治(佐々木蔵之介)と栞(黒木瞳)が山の中のカフェを二人で営み幸せそう、完治の妻だった真璃子(中山美穂)は、娘の婚約者だった若手弁護士の流星(日野春輝)と年の差を越えたカップルになる、アリエナイ、ドラマだから...と言ってしまえばそれまでですが、スッキリしたラストでした。 ■ ジェットスター欠航相次ぐ
■ 伊香保温泉に行って来ました
■ 日経平均株価4日続落、円高進行も重荷 6月3日の東京株式市場で日経平均株価は4日続落し、4ヶ月ぶりの安値となりました。このままでは2万円を切るのではと不安になります。円高・ドル安の進行が輸出関連株を下押しし、日経平均の下げを誘っています。1ドル107円台はキツイですね。それもこれも、原因はトランプ大統領です。米中貿易戦争が本格化してきたことに加え、メキシコに対しても不法移民の米国流入はメキシコの取締りが甘いからだと5%の関税を掛けて、もし改善されなければ毎月5%ずつ増やして25%まで増やすゾと脅しています。日本と関係の深いメキシコですから、日本企業にも当然影響が出ます。 中国は米国に対抗する措置を発表しました。習近平としては米国に屈すると共産党の足元自体が揺らぐ恐れがあるため、ほかに手立てがありません。貿易戦争ではどう見ても中国が不利です。しかし中国と米国では政権基盤が違います。米国の前大統領と現大統領の政治姿勢の違いが際立っているので、やがてまた大統領は変わる、それまでの辛抱だと見ているのでしょう。 日本もかつて日米貿易戦争にさらされた時代がありました。鉄は力なりと、優秀な技術力でのし上がった日本に圧力を掛けて鉄鋼メーカーを抑え付け、次は半導体、そして車、常に日本は負けて、当該企業は苦汁を飲まされました。敗戦国日本は米国には逆らえなかったのです。しかし中国は日本とは政治体制が異なり、しかも敗戦国ではなく、人口が違います。したがって日本のようにおめおめと米国の軍門に下ることはありません。かといって米国の最大の債権国である中国が本気で伝家の宝刀を抜くかと言えばそれもないでしょう。もし米国債を売りに出すようなことをすれば世界恐慌に繋がりかねないからです。それよりはトランプ退陣を待ったほうが良いと考えているでしょう。 (2019年6月4日) |