大井ウエスト試合結果  

埼玉南部秋季大会


■第75回埼玉南部秋季大会 三芳町主管 埼玉南部少年野球連盟のホームページ

 開会式   過去10年優勝・準優勝チーム   組合せと結果   大会前予測   1回戦   2回戦   3回戦   準々決勝   準決勝   決勝   閉会式 

【主管連盟】 富士見市 代表者会議(抽選会):9月11日(日)南畑公民館18時受付、18時半開始、参加費5,000円、登録名簿3部  組合せ(PDF)
この大会は上福岡イーグルスと富士見エンゼルスが昔から出ません。それにしても組合せを見ると、1回戦から強豪がバチバチぶつかります、スゴイ組合せです。
【大会開会前分析】 ウエストはBブロック(富士見市)で、ここには例年強豪ながら今年は富士見市親善大会準々決勝で8−1コールド勝ちしている東野小レッズ(新座市)が居ます。Aブロック(富士見市)では春季大会でウエストが初戦負けした北原ウィングスと春季大会第三位の大井ブルーウィングスが当たり、1回戦は10/22(土)です。Cブロック(和光市)は強豪が集まり、若松ブルーウィングス(朝霞市)と上福岡第五クラブがぶつかります。水谷フェニックスや野火止スターナインズ、和光四小ベアーズもここに居ます。Dブロック(朝霞市)では栗原ビーバーズ(新座市)とガッツナイン(朝霞市)がつぶし合い、和光広沢ユニオンズ、富士見スピリッツ、上福岡JFGも居ます。Eブロックで鶴ヶ岡少年野球クラブはみずほ台ヤンガースと対戦します。Fブロック(三芳町)の上福岡パワーズは1回戦勝てば春季大会優勝のファイヤーナインズ(新座市)と当たります。Gブロックの大井亀少クラブは大型チームの志木ニュータウンズと対戦します。Hブロック(ふじみ野市)では勝瀬キッズ−三芳ドリームズが当たり、大井少年ファイターズや岡ファイターズ、白小クラブもここに居ます。
【大会期間】 10月16日(日)〜11月20日(日)
【開 会 式】  10月16日(日) 9:00(受付8:00〜)富士見市第2運動公園
【大会要項】 7回1時間30分、4回10点差・5回以降7点差コールドゲーム、30分前集合、試合開始後90分を過ぎたら新しいイニングに入らずタイブレークとする…無死満塁継続打順、2回行って同点の場合抽選(決勝戦は決着がつくまでタイブレークを行う)、詳しいことは→埼玉南部少年野球連盟大会要項
※チームユニフォーム統一のため、靴の色も揃えるということで、大井ウエストの選手たちのスパイクは黒ですから、指導者の靴も黒色にするようにと以前試合前に審判部から注意されました。
【表 彰】 第3位までの4チーム、個人賞…最高殊勲選手賞、優秀選手賞、優秀打撃賞、敢闘賞、開会式の行進賞…2チーム

埼玉南部少年野球連盟は和光市、朝霞市、志木市、新座市で「四市親善少年野球連盟」を組んでおり、富士見市、三芳町、ふじみ野市で「東入間学童野球連盟」を組んでいます。2016年東入間学童野球連盟秋季大会チャンピオンは大井ウエストでした。2016年四市親善少年野球連盟秋季大会は現在進行中、ガッツナインが東野小レッズを11-0完封して決勝進出、4-0でファイヤーナインズに完封勝ちした北原ウィングスと若松ブルーウィングスが11/12(土)準決勝対戦です。

  過去10年の優勝、準優勝チーム

優勝 準優勝 優勝 準優勝
2016年 75回     74回 ファイヤーナインズ 栗原ビーバーズ
2015年 73回 若松ブルーウィングス 大井ウエスト 72回 若松ブルーウィングス 大井ウエスト
2014年 71回 若松ブルーウィングス ガッツナイン 70回 新座リトルクロメーズ 東野小レッズ
2013年 69回 北原ウィングス 和光四小ベアーズ 68回 大井亀少クラブ 野火止スターナインズ
2012年 67回 大井少年ファイターズ みずほ台ヤンガース 66回 新堀ジャイアンツ 大井亀少クラブ
2011年 65回 東野小レッズ 和光広沢ユニオンズ 64回 東日本大震災に鑑み中止
2010年 63回 大井ウエスト 新倉フェニックス 62回 若松ブルーウィングス 新座リトルクロメーズ
2009年 61回 新倉フェニックス 新座ラディッシュ 60回 若松ブルーウィングス 大井少年ファイターズ
2008年 59回 志木小ウィナーズ 富士見ファイヤーズ 58回 片山ウィングス 和光四小ベアーズ
2007年 57回 みずほ台ヤンガース 和光広沢ユニオンズ 56回 三芳ドリームズ 石神ビクトリーズ

目指せ2010年第63回埼玉南部秋季大会の快進撃!


  閉会式の模様
11月20日(日) 富士見市第2運動公園

県知事表彰(第三位)を受ける倭 祐茉、後方に連盟第三位カップを頂く田口 成主将


NPO法人さいたまスポーツ会表彰を受ける水上康平、後方に同第三位カップを頂く松原寛太

メダル授与は埼玉南部少年野球連盟荻原 豪副会長と小山 稔志木市代表理事(澤藤の在籍していた会社の社員、宗岡ヤンガーズ代表)
(ちなみにかつて朝霞市代表理事だった今福さんも澤藤の在籍していた会社の社員で、朝霞フレンズの代表でした)



大井ウエスト・ヴィクトリーマーチ


ガッツナイン尾形京泉主将の音頭で御礼挨拶(皆笑顔なのは、お父さんお母さんと言うべきところ、お母さんお母さんと言ってしまったため)
(つい、家庭における力関係のホンネを暴露したのネ)



第三位記念写真


  開会式の模様
10月16日(日) 9:00(受付8:00〜)富士見市第2運動公園

良い天気です

入場行進です

  組合せと結果

  大会前予測: ウエスト初戦の相手:野寺スターズは四市親善秋季大会でガッツナインに負けています。ウエストは久し振りの対戦です。春にジョーが選手宣誓した直後の試合で、北原ウィングス三上投手の剛速球と、女子選手で5番打者2塁手の久芳(クバ)優那さんの冷静でファイト溢れるプレーに圧倒されて初戦敗退したウエスト、この数年はBEST8常連、昨年も春秋ともに準優勝のウエストがどうしたことか、波乱のシーズン幕開けでした。野寺スターズは、和光市春秋連続優勝、池山隆寛杯優勝、埼玉スポ少南部ブロック優勝の北原ウィングスがなぜか苦手としているチームです。春季大会で野寺スターズはみずほ台ヤンガースを2-1撃破、2回戦で北原ウィングスを7-6破ったのですが3回戦で大井少年ファイターズに3-9敗れました。チームには相性があります。それは投手力と攻撃力のアンバランスの時に起きるものです。投手力が良くても攻撃力が弱い場合、大概勝ち進みますが、相手が強力な攻撃力を持つチームだと僅差で負けることがあります。投手力が弱くても攻撃力が強い場合、大概勝ち進みますが、強力なピッチャーが居るチームに敗れることがあります。投手力は計算できますが、万が一投手にアクシデントがあると、第二エースの存在にかかってきます。攻撃力にはバイオリズムがあります。機動力は有力な武器ですが、出塁できなければ発揮できません。打力は水物、相手が強力な投手の場合、打てないのはしょうがありません。そういう時はバントなどのかく乱作戦や、クサイ球カットで粘って四球を頂くなどのいやらしい攻撃が必要です。耐えに耐えて、少ないチャンスをものにするしか好投手を攻略するすべはありません。2ストライクから強い振りが出来る打線、好球必打でジックリ球を見極めてくる打線がいやらしいのです。そういう相手に対してピッチャーとしては、冷静に、コーナーを突く投球が必要です。粘られても負けない精神力と制球力、これを持つのが勝瀬キッズの丹羽投手、新所沢ライノーズの当麻投手、北原ウィングスの三上投手です。なにしろ大井ウエストは5月以降勝瀬キッズにしか負けたことが無いのです。
 チームの相性に戻りますが、南部春季大会で富士見市チャンピオンの勝瀬キッズは竹間沢イーグルスに2-4敗れました。竹間沢イーグルスは当時、東原−川口の大型バッテリーが強力で、特に東原投手は剛速球で相手をねじ伏せました。例年ほど強力打線でない勝瀬キッズには4点が重かったのです。この勝利で
竹間沢イーグルスはメダルGETしました。またあの強力打線のガッツナインが三芳ホープに0-4完封負け、福井投手に抑えられました。やはり好投手の前にはなかなか打線が威力を発揮できないのです。あの強い三芳ドリームズが栗原ビーバーズに1-9敗戦、三芳ホープを5-3破って栗原ビーバーズがメダルGET、大井ブルーウィングスは若松ブルーウィングスに5-0完封勝ち、その勢いで水谷フェニックスも4-1撃破、大井少年ファイターズも6-5破った大井ブルーウィングスがメダルGET、上福岡第五クラブは東野小レッズに1-8負け、その東野小レッズを2-0破ってファイヤーナインズがメダルGET、準決勝ではファイヤーナインズが余裕で勝って、栗原ビーバーズは大井ブルーウィングスに負けそうでしたが、最終7回表に3点GET、裏を抑えて3-1際どい勝利。決勝は新座対決、ファイヤーナインズが優勝しました。
 決勝戦を見ていて、ウエストはこのどちらにも勝てると思いました。1回戦負けしたチームが何を悔し紛れにほざくんだと思われるでしょうが、当時はシーズン初めで、まだウエストは新チームになって投手力は良いものの、守備力と攻撃力、チームワーク(連携と思いやり)に問題がありました。だから好投手の前に「取りこぼす」のですが、総合力は抜群だと思っていました。何故負けるのかが不思議でした。その後ガッツナインや若松ブルーウィングスはグングン力を着けましたが、いまだに「取りこぼす」ことがあります。それは守備力と攻撃力は良いのですが投手力が・・・・?
 岡ファイターズなど典型ですね。脅威の攻撃力でファイヤーナインズに2勝0敗ですが、若松には0勝2敗、ガッツナインとは1勝4敗1分けです。さて、埼玉南部秋季大会に参加している有力チームの対戦成績を分析してみましょう。
東野小レッズ(Bブロック)は第二回三芳町自然の森レクリェーション公園開設記念少年野球大会で優勝しました→三芳町少年野球連盟のホームページ。今期は第五クラブに8-1、13-4といずれも大勝で2勝していますが、ファイヤーナインズと2勝2敗で勝ったり負けたり互角の勝負、栗原ビーバーズ、若松ブルーウィングス、大井少年ファイターズ、勝瀬キッズに1敗、大井ウエストには1-8でコールド負けしています。第五クラブが東野小レッズに弱いのはどうしてでしょう?
勝瀬キッズ(Hブロック)は、強豪が揃う富士見市の春季大会、夏季大会共にチャンピオンながら、市外のビッグな大会で優勝が無いのは何故でしょう?富士見市親善大会では三芳ホープに1-2負け、南部春季大会では竹間沢イーグルスに2-4負け、東入間春季大会では三芳ドリームズに3-6負け、池山隆寛杯では川越ユニオンズに3-10負け、西武沿線大会では富士見ボンバーズに3-4負け、くりくり大会代表決定戦ではみずほ台ヤンガースに2-12負け、松本旗では坂戸ロイヤルズに3-7負け、このときは上福岡第五クラブに8-0大勝したのに、決勝戦のダブルで丹羽投手を投げさせず負けました。西部夏季大会では準決勝で水谷フェニックスに3-4負け、東入間秋季大会では1回戦で大井ブルーウィングスに2-6負け、こうしてみてくると、では何故大井ウエストに3勝0敗と強いのか不思議です。
大井少年ファイターズ(Hブロック)は攻撃力抜群ですから、勝瀬キッズ、水谷フェニックス、東野小レッズに1勝0敗、若松と1勝1敗ですがガッツナインに1-12、みずほ台ヤンガースに1-8大敗しています。第五クラブには2勝1敗勝ち越していますが、大井ウエストには1勝2敗1分けです。
ガッツナイン(Dブロック)は今期岡ファイターズに4勝1敗1分け、若松に3勝1敗、大井少年ファイターズに12-1、栗原ビーバーズにも11-2大勝しています。しかし、練習試合で勝瀬キッズと大井ウエストに負けています。
若松ブルーウィングス(Cブロック)は岡ファイターズに2勝0敗、ファイヤーナインズ、大井少年ファイターズ、みずほ台ヤンガースと1勝1敗ですが、ガッツナインに1勝3敗、栗原ビーバーズには1敗、大井ウエストには6-17で負けています。
みずほ台ヤンガース(Eブロック)は大井ブルーウィングスに2勝、水谷フェニックスや大井少年ファイターズにも勝っていますが、勝瀬キッズに1勝2敗、若松ブルーウィングスと北原ウィングスに1敗、大井ウエストに2敗です。
ファイヤーナインズ(Fブロック)が強いのは大野投手(主将)のスピード違反みたいな剛速球によりますが、相手がいやらしい打線だと四球から崩れて負けるときがあります。東野小レッズとは2勝2敗、若松とは1勝1敗、栗原ビーバーズには3勝1敗です。ファイヤーナインズはどうして岡ファイターズに0勝2敗と弱いのでしょうか?
北原ウィングス(Aブロック)は和光市大会春秋連続優勝、池山隆寛杯優勝、埼玉スポ少南部ブロック優勝です。この強さは三上投手の力でしょう。どうして野寺スターズに弱いのでしょうか?
大井ブルーウィングス(Aブロック)は三芳ドリームズに3勝と相性がよく、勝瀬キッズ、若松ブルーウィングス、水谷フェニックスに1勝、大井少年ファイターズや栗原ビーバーズと1勝1敗、しかし上福岡第五クラブとみずほ台ヤンガースに1敗、大井ウエストには2敗です。
大井ウエスト(Bブロック)は上で名前の出たチームの中で、ファイヤーナインズだけ対戦がありません。北原ウィングスには1敗、勝瀬キッズに3敗で、それ以外のチームにはすべて勝っています。どうして勝瀬キッズに弱いのでしょうか?
こういう相性の問題はきっと原因があるはずです。ファイヤーナインズ:大野投手、北原ウィングス:三上投手、大井ウエスト:松原投手と、いずれも投手力は強力です。岡ファイターズと野寺スターズには強打者がいます。好投手と言えども打たれたのでしょう。そういえば大井ウエストの寛太も上野台小学校で岡ファイターズに3本ソロホームランを打たれたのに勝ちました。自身の3ランでお返ししたからです。打たれたらそれ以上打てば良いのです。勝瀬キッズはそれほど強打ではありませんが、ウエストは林選手に打たれて丹羽投手に抑えられています。タイブレーク1-0負け、あと2試合は1-0完封負け、つまり、3戦とも1点が取れなかったのです。結局打線にならない、分断されて点を取れなかったのが敗因です。4年生まで出さないといけないウエストの攻撃力の低さですね。4年生、5年生のところでヒットは期待せずとも、送りバントやファウルカットなどの粘りを見せてくれれば繋がるのですが...。
東入間学童野球連盟秋季大会で大井ブルーウィングスが見事に勝瀬キッズの丹羽投手を攻略したのを見て、なるほどなぁと教えられました。試合巧者の大井ブルーウィングスは、相手の嫌がる野球を知っていました。とはいえ、そういうベンチの指示をきちんとやれるところが選手たちの鍛えられているところです。身体能力の高い選手を揃えている勝瀬キッズならば堂々と横綱相撲で良いのですが、そうではないチームはあの手この手で攻略するしかないのです。ウエストの場合、セフティバントや送りバント、スクイズ、走者を進める打撃、ファウルカットで粘って好球を待つ打撃、攻撃的な走塁など、相手から見たらイヤラシイなぁと思うような攻めがチームカラーでしたが、今年に限ってはこれが下手なのです。やろうと思ってもできないのです。不器用なのか、素直なのか、練習してもこの面はなかなか上達しません。だから接戦に弱く、勝っているのは相手がこけてくれたか、打ち勝っている場合です。
三戦勝ち抜けば、メダルを賭けて大井ブルーまたは北原のどちらかのウィングスと対戦することになると予想しています。5年生以下がブルーウエストとして連合していますから、是非とも大井ブルーウィングスには頑張ってもらいたいと期待しています


 [1回戦] 10月16日(日) 富士見市第2運動公園A面 B-2 12時25分〜

チーム 1 2 3 4 5
野寺スターズ 0 0 3 0 0 3
大井ウエスト 0 3 1 6 × 10

勝利投手:松原寛太 本塁打:田中優陽(野寺スターズ主将)

戦況: 野寺スターズには強打者がいるそうですから、油断しないようにしましょうと書いていました。そうは言っても寛太の球を打てるバッターはそうそう居ないはず、そもそも昨年5年生ながら、埼玉県西部地区秋季選抜大会で、優勝チームの連続ノーヒットノーランエースを上回るピッチングを展開し、あと一歩まで追い詰めながら1点差負けましたが、第3位まで進めたのは、故障したエースの代わりに頑張った寛太の活躍のたまものでした。あれから1年、シーズン前半は制球力が課題で、これにエラーが絡むのが怖かったのですが、徹底的な走り込みでコントロールが良くなってきたのがただ今連勝中の要因です。春と秋の大きな違いは、6年生の体がグンとたくましくなって、各チームの攻撃力が一段と向上することです。春先強かったのに秋はどうしたことか、というチームは、別に弱くなったわけではなく、他のチームの攻撃力がアップして、打ち負けたケースが多いはずです。したがって打力を上回る投手力があるかないかが勝敗を左右します。昨年秋、打力が向上した6年生を抑え込んだ寛太のピッチングですから、それから1年経ってますますピッチングに磨きがかかっていますから、打てというほうが気の毒みたいなものです。連勝の要因第一は寛太のピッチングですが、キャッチャーの聖を中心に守りが良くなったことが取りこぼさなくなった理由でしょう。
 さて、野寺スターズで要注意は、他チームの情報から田中主将と見ていました。強打者に打たれるのはしょうがないけれど、打線にしなければ大量点にはなりません。結果的に寛太は被安打2(二塁打と本塁打)、与四球1、奪三振8(ウエスト新記録達成!)、ワイルドピッチ1、5回74球のピッチングで、三振8個以外のアウトはレフトフライ1本の他は内野ゴロ6個、いかに球が走っていたかデータだけで想像できます。では何故3点取られたか、3回表8番打者センター方面への2塁打、9番見逃し三振、1番のサードゴロ1塁送球を1塁手エラーの間に2塁ランナー三進、2番打者への初球に1塁ランナー盗塁して1死2、3塁、このとき3塁走者は投手の責任走者で、2塁走者はエラー出塁走者ですから投手の責任走者ではありません。エラーがなければ2死3塁だったはずです。暴投があったり、2番打者がここでヒットを打ったり、野選があって3塁走者生還すれば投手の自責点になりますが、2番打者は2球目ピッチャーゴロ〜1塁送球アウトの間に3塁走者生還、2死3塁となり、3番田中がレフト越えホームランで計3点です。エラーが無ければ2番打者でチェンジですから、3塁ランナーの生還は自責点になりません。また、以降何本本塁打が続いても投手の自責点にはなりません。すなわち寛太は失点3ですが自責点ゼロなのです。詳しくは東入間学童野球連盟ホームページの『知っ得2』失点と自責点はどう違う?をご覧ください。1番打者へのエラーが無ければこの回無失点だったはずが3点、やはりエラーというのは怖いですね。これが緊迫した試合だったら命取りです。
毛呂山町長杯5試合で失点2、東入間秋季大会5試合で失点6、つまり10試合で8失点ですから1試合平均失点1点未満のウエストとしては、3失点は多過ぎます。もう一度フンドシを締め直しましょう。エッ、見たこと無い、アッそう(>_<)
 野寺スターズ先発はエースの田村投手でした。スローボールに翻弄されて途中まで苦しんだウエストでしたが、ジョー、聖の連続四球から柊哉の内野安打、蓮のスクイズ、更にエラーやら暴投やらで得点し、ようやく4回裏に柊哉が四球で出て、蓮がエラーで出て、9番康平がセンターに2点タイムリーヒットしたのが初めてのスッキリした得点でした。この回打者一巡、4回で10点頂いて10-3、マウンドに田中主将が上がり、柊哉三振でチェンジ。5回表三者凡退で抑えてコールド勝ちでした。4番ジョーは3打席3四球3得点、ボールを見極めていれば打率は維持できるし、それ以上にチームに貢献します。四球はヒットと同じではなく、相手に与えるダメージはそれ以上です。しかもヒットを打てるのは甘い球です。焦ってボール球を打ったら打率は下がります。世界のホームラン王の王貞治は同時に四球も多かったのは、投手が怖いからクサイところを狙うからです。それをしっかり見極めるので、苦しくなって投げた球が甘くなり、それを見逃さないのが王貞治だったのです。この日得点しなかったのは祐茉と柚のみでした。ウエストは計4安打、長打も無いのに何故10点かと言いますと、四球7、エラー4、暴投2、4年生がスクイズ決めたからです。17打数4安打ですから貧打ですが、これだけ四球、エラー、暴投があったらなかなか打てないものなのです。ウエストが10点取れたのは、4年生、5年生が仕事したからです。エラーを頂いたのは転がしたからだし、スクイズをキッチリ決めれば流れが来るのです。ココに来てようやく4、5年生が活躍し出すと「打線」となって、この日のようにヒットが少なくても大量点となります。こうして、「ワッショイ!ウエスト」が始まるのです。柚がチョット調子悪かったみたいなので、次回は頑張って欲しいものです。
 この結果や写真は、スコアラーを務めてくれた田口香さんからいただきました。たいへん有難うございました。

【1回戦の結果】
 若松ブルーウィングス11-0上福岡第五クラブ、ナント!4回コールド、ガッツナイン13-2栗原ビーバーズ、共に11点差は予想外でした。ただ若松ブルーウィングスは強くなっているようですし、ランバー旗予選の対戦でいきなり1回に寛太が5点取られたように、大技小技でがむしゃらに得点するチームです。この試合の6失点は、タイブレークを別にすればウエストの今期最多失点です。しかしジョーが3回から登板してナイスピッチング、打撃は朝霞に打ち上げた大花火大会、17点とウエストの今期最多得点でした。栗原ビーバーズは、四市親善秋季大会1回戦で膝折宿ジャイアンツにタイブレーク敗退していますから、明らかに春の強さは無くなっているようだと思っていました。和光広沢ユニオンズや岡ファイターズは勝ち上がりました。勝瀬キッズ7-6三芳ドリームズは僅差、キッズが6点も取られるというのはどうしたんでしょう?ふじみ野市のチームは大井少年ファイターズと大井亀少クラブ、大井ウエストが勝ちましたが、上記の如く上福岡第五クラブが初戦敗退、鶴ヶ岡少年野球クラブはみずほ台ヤンガースにタイブレーク敗戦、上福岡パワーズは6回裏逆転され、7回表を抑えられて、まさかの敗戦でした。大井ブルーウィングスと上福岡JFGの試合は来週です。大井少年ファイターズは勝瀬キッズ、大井ブルーウィングスは北原ウィングス、上福岡JFGは宗岡ヤンガース、大井亀少クラブは片山ウィングス、大井ウエストは富士見ファイヤーズとの対戦です。ふじみ野勢、頑張ろう!



 [2回戦] 10月23日(日) 富士見市第2運動公園A面 A-1 8時56分〜10時27分

チーム 1 2 3 4 5 6
富士見ファイヤーズ 1 0 0 0 0 0 1
大井ウエスト 0 0 2 0 0 3X 5

勝利投手:松原寛太 本塁打:熊倉 柚

戦況: ウエストは優勝した東入間秋季大会で富士見ファイヤーズと対戦していますが、寛太が打ち込まれ、逆に5年生エース森川投手に打線が苦しめられました。この選手は投打共にセンスを感じました。東入間学童野球連盟新人戦では当然ながら勝ち上がっています。6年生レギュラーが捕手で主将の一人だけですから、試合経験豊富な5年生以下は強いのです。しかし、今度はスッキリと、6年生の実力を見せ付けましょう・・・と書いていましたが、やはり富士見ファイヤーズは一筋縄では行きませんでした。しかし、「勝利の男神」と「昨年エースのお母さん」が応援に来てくれたおかげで、最後6回裏先頭打者ジョーが四球選び、2盗、更に3塁狙い、捕手の送球が逸れて、これを見逃さず一気にホームイン、足で稼いでアレヨアレヨの1点追加、聖がガツーンとレフト右へおっつけて2塁打、柚がボール2からの3球目、ズドーンと引っ張って超特大ライナーのライト越え、ものの見事なホームラン、ホームインを見届けて牧野球審が「集合!」、これ以上ない快心の幕切れでした。スッキリと、6年生の実力を見せ付けました。
話は戻りますが、富士見ファイヤーズ要注意打者は1番、3番、4番、マークしていながらやはり蔀(しどみ)選手にセンター前に運ばれました。そして盗塁、ウエスト歴代盗塁阻止率トップのキャッチャー聖が2塁送球、ヨシ!貰った、タイミングアウトだと思いましたが、送球がやや高く、タッチを焦ったジョーが捕って振り下ろすグラブからボールがポロリ、2番打者見逃し三振、3番永瀬選手の打球はセンターへ上がる、ヨシ!貰ったと思いました、斗空が余裕のバック、アレ?あれ?差し出すグラブの先を越えた!結局三塁打で、先取点を取られました。普段の斗空の守りからすればセンターフライで仕留められたと思いますが、打球が思いのほか伸びたのでしょう。大きな外野フライの場合は、まず素早くバックして落下点に入ること、特にタッチアップが予想される場合は、落下点より更に後ろへ下がり、前進〜1、2の3で送球すると勢いがついてレーザービームということになります。頭越え打球は外野手にとっては難しいので、とにかく素早く後退が基本、これを忠実にやっていれば捕れることもあります。もう6年生の試合も残りわずかですが、最後の1試合まで進歩を続けましょう。寛太はこの後、4、5番を連続空振り三振でチェンジ、寛太の自責点にはなりましたが、二つアウトを取れたのに結果は1点取られました。立ち上がりの緊張があったのかなぁ?この後寛太は無安打無四球ピッチングでした。
攻撃は、1回裏寛太のレフトオーバー三塁打が出ましたがジョー空振り三振で無得点、森川投手は外角一辺倒、コントロールが素晴らしい、外角と分かっていても、なかなか好打は難しいもの、ファウル3本粘って7球目外角ズバッと決められて空振り三振、見事でした。2回裏聖四球〜盗塁、柊哉送ってまた三塁までランナーを進めましたが、蓮セカンドフライでチェンジ。3回裏にウエストの恐怖の9番康平が三遊間打ってショートが追い着いたものの投げられないヒットから、足を生かして2盗、3盗、1番祐茉イイ当たりのセカンドゴロですが前進守備なので本塁は自重、斗空四球から2盗で1死2、3塁、ここから3、4、5番、点が入らないはずがない打順、寛太を迎えて外野手は皆信じられないほどバック、チョンと当てて内野を越せば皆ヒットという隊形ですが、そんなセコイことはしません、思い切り振り抜いてデッカイフライですが、ライトキャッチ、しかしこれはもう悠々犠牲フライ、守る側からすればこれで上々、知っているチームでなければこんなシフトはしません。堀の内球場ならネットを越えたところに外野手が居る感じでした。こんなシフトを取っていただける選手は滅多にいません。昔大井少年ファイターズの伊藤選手という強打者は、強烈な右中間ライナーの得意な選手でしたが、外野手がバックしてしかも極端に右中間を狭めるシフトを見たことがありますが、それでも伊藤選手は逆方向に打つことはありませんでした。寛太はこの場面、犠牲フライでも良いので思い切り引っ張ったわけですが、たまにポーンとバットをぶつけてレフト線流し打ちすることがあります。イヤラシイ、しかしこれをやられたら守っているほうはお手上げです。犠牲フライは打数には数えませんが、同じ犠打でも送りバントと違って出塁率を下げるところが違いです。これで同点となって4番ジョーです、右中間にポテンと落として斗空生還、逆転です、チャンスに強いところを見せました。4回裏には6番柚から連続ピッチャーゴロで簡単に2死となりましたが、蓮がしぶとく四球を選びます、3人で終わらないことが流れを渡さない基本です。蓮はすかさず2盗して、恐怖の康平がガツンとセンターオーバー、と思ったら、このセンターは上手い選手、背走してナイスキャッチ・・・これですよ、これが外野手の見せどころです。なお、本当に上手い外野手はファインプレイに見せないでさりげなくキャッチするものなのです。このプレーがまさにそんな感じでした。5回裏祐茉ライトフライ、この日は調子がイマイチでした。2番斗空セカンドフライ、これまたこの日は調子がイマイチでした。1、2番が出塁すれば、ウエスト3〜6番は巨砲揃いなので大量点になります。この日5点止まりだったのは、1、2番がイマイチだったからです。寛太の3打席目、2死走者無し、それでも外野手は皆信じられないほどバック、それどころか内野手もバックして外野に居る感じ、内野ゴロは寛太の足なら皆ヒット、ピッチャーゴロでさえも、1塁手が1塁ベースに入る前に寛太が駆け抜けるだろうというような守り、これでもかと寛太は引っ張り、7連続ファウル、さすがに富士見ファイヤーズベンチも1塁手に少し前に来いと指示して寛太の足に備えました。11球目、これが奏功してファーストファウルフライでチェンジ。この後冒頭の6回裏のジョーからの攻撃になるわけですが、時間はもう残り数分で6回裏の攻撃に入りましたから、どうみても3アウトになる前にゲームセットとなるだろうと思いました。結局無死のまま時間切れ、試合終了。森川投手の119球の力投見事でした。5年生でこのピッチングですから、第27回東入間新人戦準決勝が29日(土)ありますが、富士見ファイヤーズは頂点狙えるような気がします。
1回戦の野寺スターズ戦解説の最後に、「柚がチョット調子悪かったみたいなので、次回は頑張って欲しいものです」と書いたらこの大活躍、ヨシ!3回戦に備えて書きましょう、祐茉と斗空がチョット調子悪かったので、次回は頑張って欲しいものです

【2回戦を終えて】
 大井ブルーウィングスが残念ながら北原ウィングスに2-7敗戦、三上投手はますますでかくなっていて、ピッチャー3人登板、皆良かったとのこと。3番三上選手を敬遠して満塁策を取ったら、4番にものの見事に打たれたそうです。大井少年ファイターズも勝瀬キッズに2-6敗戦、上福岡JFGは宗岡ヤンガースに0-10敗戦、大井亀少クラブ(Gブロック)は片山ウィングスに10-0勝利、ふじみ野勢では大井ウエストと2チームだけ残りました。各ブロックの「前置き」で書いた有力チームの中で、大井少年ファイターズと大井ブルーウィングスを除いたチームは2回戦までは順当に勝ち上がっていますが、BEST16に東入間勢が5チームだけというのは近年珍しく少ない、新座、朝霞、和光市勢が強い今期を象徴しています。
 埼玉南部秋季大会と並行して第77回四市親善秋季大会第41回秋季東西大会が行われています。四市親善ではガッツナイン、若松ブルーウィングスがBEST4に勝ち上がり、準々決勝:岡ファイターズ−東野小レッズ、北原ウィングス−ファイヤーナインズ戦が 10月29日(土)行われます。東西大会は東久留米/西東京/清瀬/東村山/新座/朝霞/小金井/立川/小鹿野/所沢の広域の少年野球連盟が主催するもので、ガッツナインとファイヤーナインズが勝ち残っており、若松ブルーウィングスは泉ホワイトイーグルス(所沢市)に敗れました。東野小レッズはエントリーしていません。ガッツナインとファイヤーナインズはすなわち三大会すべて勝ち上がっていることになりますから、実力があるということです。



 [3回戦;ブロック決勝] 10月29日(土)9時 富士見市運動公園(羽根倉橋際)@-1

チーム 1 2 3 4 5 6 7
大井ウエスト 0 0 0 2 0 0 1 3
東野小レッズ 0 0 0 0 0 0 0 0

勝利投手:松原寛太 本塁打:無し

戦況: ウエストは4月2日富士見市親善大会準々決勝で、富士見市第2運動公園B面で東野小レッズと対戦し、8-1コールド勝ちしています。東野小レッズは例年強豪であり、強打のチームで、常に緊迫した試合を強いられますが、何故か相性は良いほうです。ただ、昨年まで抜群に相性の良かった勝瀬キッズにウエストは今期0勝3敗ですから、あまり過去のことを言ってもいけません。富士見市親善大会準々決勝に臨み、この試合の前に、「ウエストエース寛太のピッチングはどんな強いチームでも打てないだろう」と書いた通り、剛速球で東野小レッズ打線をねじ伏せました。1失点はエラーによる失点です。攻めてはスクイズ攻勢と寛太の「サイクルヒット」、滅多に見れないことが起きて完勝でした。足が速くて長打力のある選手しか成し遂げられない記録です。昨年5年生ながら54試合で打率3割8分1厘、本塁打13本、打点62と、6年生をしり目にウエスト三冠王だった打撃、また昨年5年生ながら強打の若松ブルーウィングスの6年生中軸が打てなかったピッチャーですが、現在の寛太は、35試合で打率4割2分5厘、本塁打8本、打点49、最終的には昨年を上回る結果を残すでしょう。しかも4番ジョーが、この寛太を上回る打率ですから、この中軸にバントやスクイズを絡めて若松ブルーウィングスから17点奪った攻撃力を発揮すればどこにも負けません。現在の寛太のピッチングは富士見市親善大会のとき以上にコントロールが良くなっていて、奪三振数は既にウエスト歴代記録を塗り替えてどこまで伸ばすの?という感じですし、何より防御率1.37ですから、簡単に言えば2点取れば勝てるワケです。ただ、1回戦の野寺スターズ戦ではエラーからやらずもがなの3点与えていますし、2回戦では2安打に抑えながら1点取られています。ウエストとしては当たり前のことを当たり前にやる、リラックスして普段通りにやることを心がけましょう。敵は自らの慢心にあるからです。
 南部秋季大会の本来のスケジュールでは3回戦は10月30日(日)でしたが、東野小レッズはこの日音楽会で試合できないため土曜日に繰り上がりました。しかも16時から内間木球場で四市親善秋季大会のブロック決勝を岡ファイターズと戦わなければなりません。ダブルで大変ですね。しかもナイターですよ。富士見市親善大会のときは大勝主将が投げましたが、今度は誰が先発でしょうか、新倉フェニックス戦では背番号1福本投手先発でしたが、4点取られてこれはいかんと大勝主将をリリーフさせて抑え込んでいるうちに打線爆発、終わってみたら11-4でコールド勝ちでした。3番大勝主将と4番背番号5高畑選手の強打が光りました
・・・と書いていましたが、結果は上の通り3-0、寛太が完封したので勝てましたが、やはり前回寛太に「サイクルヒット」を打たれているだけに東野小レッズも警戒して、3番寛太と5番聖がそれぞれ3四球、これまでなら4番ジョーが打って勝っていましたが、目の前で寛太が歩かされると、ヨ〜シと気合が入って、それが力みとなって、打つときに右肩が下がる悪い癖が再発してしまって4タコ、これが3点しか取れなかった理由です。とはいえ、これをカバーする選手がいるから勝てます。この日は「恐怖の9番」康平でした。試合には「勝利の男神」佐伯さんとふじみ野リトルシニア監督の野本さんが応援に来てくれました。有難うございます。

 東野小レッズ先発は福本投手でした。コースを突いて丁寧なピッチング、祐茉がいきなり4球目見逃し三振、球が来ています。斗空セカンドゴロ、寛太は四球、ジョーセカンドゴロ。2回表は5番聖、6番柚連続四球、柊哉送りバントファウル、ファウル、空振り三振(→即交代)。4年生の蓮が送って「恐怖の9番」康平に期待するもピッチャーフライ、あ〜〜〜〜(>_<)。3回表は祐茉が右中間にライナーの2塁打、斗空送り、寛太…打たせてもらえません、ジョーセンターフライ。4回表聖四球出塁、柚はファウル2本粘って6球目空振り三振、ボールを無理して振った感じ、実はヒットエンドランで聖2塁へ、2回裏からライトに入った幸也が四球、もう6個目、バッテリー交換、いよいよ大勝主将がマウンドへ、蓮キャッチャーファウルフライ、2死となってさあ恐怖の9番康平、2ボール1ストライクからガツンと打ってライト線へライナーが伸びる、2点タイムリー3塁打、康平は7回表にも先頭打者でセンターへライナーヒット、2進して祐茉セカンド進塁打で1死3塁、斗空四球、寛太ストレートの四球、これは明らかな敬遠、知っていますからしょうがない、4番ジョーショートゴロ本塁送球封殺、聖にボールが3個続きます、4球目ストライク、しかし次の球押し出し四球、この日聖3個目の四球です。やはり打席で力まずドッシリと構えられると、打たれそうと思うのが投手心理、「打ってやる〜」と気合ビンビンの打者のほうが組し易いのです。ピッチャーとバッターは心理戦と言うのはこういうところです。


康平の打率は右肩上がりで3割目前、地面も右肩上がり
(この写真はキャプテンのママより頂きました)

 結局この3点だけ、9個も四球を頂くような試合ではなかなか打てないもの、仕方有りません。2回戦戦況の最後に「祐茉と斗空がチョット調子悪かったので、次回は頑張って欲しいものです」と書きましたが、祐茉は4打数1安打(2塁打)ながら進塁打があってまあまあ、斗空は2打数1安打(ライト前、俊足なのでライトゴロになりません)、送りバント、四球(押し出しホームイン)、盗塁2個の活躍、後ろの打者が四球や4タコで大量点にはなりませんでしたが、野球は大量点を取らなくても点を与えなければ勝てます。この日の寛太のピッチングは被安打4、3塁まで行ったのはいずれもヒットの1番杉山選手、4番高畑選手、5番福本選手で、連打を許しませんでした。とは言っても危ない場面もありました。イザと言うときは三振奪い、計8個。四球1個、2番の嶋選手が9球粘って根負けしたもの、3打席目はレフトへライナーヒット、いい選手です。9回裏ライトオーバーの福本選手が内野ゴロの間に3塁へ、アウトに出来ましたが、安全策で1塁送球指示、7番打者への投球が1バウンドでキャッチャー捕れずボールは後方へ、これを見て福本選手が本塁めがけてドスドスドス、聖がボールを拾って本塁ベースカバーの寛太へトス、タッチ、球審の拳は大きく上に上がりました、最終回3-0、ウ〜ム、なんも言えねぇ。結局バッター空振り三振でゲームセット。強打の東野小レッズ打線を完封ですから見事としか言いようがありません。
 さて準々決勝に備えて今度は何を書くか?平常心、当たり前のことを当たり前にやる、変に気張らない、まずは守り、守りに守っていれば負けることは有りません、そのうちにチャンスは必ず巡ってきます。そして打つほうはジョーの復活に期待、打者にはスランプは付き物です。王貞治はひたすら素振りして、こんなに頑張ったんだからきっと打てる、と自分に言い聞かせたそうです。好調の時と不調の時、今はビデオと言う便利なものがありますから、見比べるというのを野球選手は良くやるそうです。投球、動く球を細いバットで弾き返すのですから、ダウンスウィングやアッパースウィングではバットの中心に球が当たるのは奇跡みたいなものです。球が向かってくる方向にフラットにバットが出ても、ボールの中心にバットの中心が当たってライナーが飛ぶのは低い確率です。ボールの中心の上を叩けばゴロになり、下を叩けばフライになります。後ろへ強いファウルが飛んだ場合はほんのチョット中心からズレているだけで芯を捉えているのです。投球にフラットにバットが出るためには、低めの球はまず無理、ベルトから上の球が確率が高くなります。したがって2ストライクまでは、自分のイメージしたところだけを振れと言われるわけです。追い込まれたらピッチャーはマトモなところには投げないので、打てない確率のほうが高くなります。好球必打でガンガン打つというのは良いことです。しかし得てして早打ちして凡打する選手が多いのは、「打てないから早く打つ」という選手が多いですね。バットコントロールの上手い打者は追い込まれてもクサイ球カットして失投を待つ、自然に四球も多くなる、四球はヒットと同じ、いやバッテリーに与えるダメージはそれ以上ですから、こういう打者はピッチャーにとっては実にイヤラシイのです。日本ハムの中島卓也、ピッチャーから見たら、顔も見たくない選手でしょう。日本ハム優勝の立役者の一人です。
 野球は「呼吸のスポーツ」です。攻守ともに、投手の投球にあわせて息を吸い一瞬の緊張、息を止め、そして弛緩、息を吐く、この繰り返しです。ゆっくりと呼吸を投手のテンポに合わせる、投球と共にバットを握る手に力をこめる、このときの呼吸、吸う、停める、吐く、スー、ハー、スー、ハー、このリズムが肝腎、プロ野球の強打者の打席をじっと見ていると良く分かります。筒香選手なんて美しいですヨ、打席の余裕、内に秘めた気合、バットを構えた時にオーラを感じます。これは呼吸を自らのテンポに演出し、投手がそれに合わせざるを得なくなっているのです。投手は何とかこれを切って乱そうといろいろやります。投手と打者の心理戦、相撲でもどうしてあんなに何回も仕切りをするか、お互いの呼吸を合わせるためなのです。ジョーだけに期待するわけではありません。誰かが悪ければ誰かが良い、そうやってみんなでカバーして1点を取りに行くのが野球です。中軸だってスクイズすることもあります、アウトカウントを増やす送りバントはまず無いけれど、1点を取りに来るイヤラシイ野球をやられると好投手も崩れるものなのです。勝瀬キッズの丹羽投手を攻略した大井ブルーウィングスの攻めを見て、イヤラシイなぁ、しかしこれはスゴイなぁと感心しました。スランプの時はテキサスヒットでもエラーでも、出塁することで呪縛から開放されることがあります。いろいろ考えず、まずは呼吸を整えることです。

【3回戦を終えて】
 大会の組合せを見て準々決勝は大井ブルーウィングスか北原ウィングスのどちらかのウィングスが来るだろうと予測していましたが、やはりその通りでした。北原ウィングスには春季大会で初戦敗けていますから、リベンジの機会を神様が与えてくださったようです。C・Dブロックは若松ブルーウィングスとガッツナインの朝霞勢の対決と思っていたら若松ブルーウィングスが居なくなってしまいました。E〜Hブロックではみずほ台ヤンガース、大井亀少クラブが居なくなり、東入間勢では勝瀬キッズと大井ウエストだけが残る形になりました。しかもこの2チームだけが西部選抜大会とダブっています。組合せ発表になったときに(秘かに)予測したBEST8から若松ブルーウィングスとみずほ台ヤンガースが外れましたが、どんなチームにも好不調はあります。バイオリズムのピークをどう大会に合わせて行くか、そうは言ってもこれが難しい、怪我をしない、風邪を引かないという健康管理が一番です。
 埼玉南部秋季大会と並行して第77回四市親善秋季大会第41回秋季東西大会が行われています。11月3日からは第42回埼玉西部選抜秋季大会が始まります。四市親善では東野小レッズ−ガッツナイン、北原ウィングス−若松ブルーウィングスの準決勝となりました。東西大会では若松ブルーウィングスやファイヤーナインズも敗退、BEST16にガッツナインだけが勝ち残っています。やはりガッツナインは強いということです。



 [準々決勝] 11月6日(日)8時 富士見市第2運動公園B面

チーム 1 2 3 4 5 6 7
北原ウィングス 0 0 0 1 1 0 0 2
大井ウエスト 0 0 0 0 1 0 2X 3X

勝利投手:松原寛太  本塁打:久芳優那(北原ウィングス)

戦況: ウエストは北原ウィングスの三上投手とは3月21日に対戦しています。ウエスト先攻初回1、2番が出て無死2、3塁で寛太はファーストゴロでランナー動けず、ジョーがセンター前に2点タイムリー、本塁送球の間にジョー2塁へ、3盗して聖スクイズ、前進守備のセカンド久芳(クバ)選手が冷静にキャッチャー送球タッチアウト!この女の子には参った。1回裏ライトへのゴロで1点返されましたが、今の幸也ならアウトにして0点だったでしょう。この後三上投手と寛太の投げ合いが続き、5回裏に3番、4番の連打でピッチャーがジョーに交代、5番久芳優那さんにセンター前に打たれて同点、スクイズ外して1アウトを取りましたが、四球、2塁打、犠牲フライで2点追加されて負けました。最後も聖の死球、柚の四球でチャンスをいただきましたが、しかし打順は7番、万事休す。三上投手はこの頃より更にでかくなっているそうです。四死球が多く制球難でしたが、試合をこなしてコントロールも良くなっているでしょう。この試合は前半三上投手が苦しんで、寛太は相手打者を押さえ込み、流れは完全にウエスト、間違っても負けないだろうという展開、ところが2回、3回ウエストがチャンスが続くのにダメ押し出来ず、4回表から三上投手エンジン噴射、逆に寛太は4回裏から逆噴射、5回ビッグイニングの投手交代は流れから行ってしょうがなかったのですが、もはや流れは怒涛のように北原ウィングスに傾いていました。1イニングにあれだけ集中打が出来る打線というのはスゴイ!ただ先頭三上選手のライトフライをアウトにしていれば別の展開になったでしょう。三上選手の足を考えればライトは深い守りで良かったのです。ちょっと後ろは捕れない・・・、ライトゴロでも深くてもアウトを取れたはずです。4番田中選手は強打者でしかも1塁手としての守備も上手い、5番久芳さんも強打者でセカンドの守備が上手い、このクリーンアップは打たれるのはしょうがない、連打だけ防ぎたい、というところです。どのチームも1番とクリーンアップは要注意ですが、このチームもその通りです。
 ただウエストはこの頃より進歩しています。まず寛太ですが4イニングで91球、5安打、3三振、4四球、1死球、暴投1個というピッチングは今や考えられません。ライトの守りも向上しています。したがって守りの面では格段に上がっています。攻撃のほうは、打撃は水物ですから過度な期待はできません。三上投手のような本格派投手攻略法のヒントは「上福岡イーグルスや大井ブルーウィングスにならえ」です。ワカル?もひとつヒント・・・「京都五条大橋」です。東入間大会のページが参考になります。
 春季大会1回戦の戦況をもう一度見直してください。最後に書いてあること→
流れと言うのはバッテリーのテンポ良い投球や好守備で持ってくるものです。また勝利のポイントはいかに相手が嫌がることをやるかという点です。どうしても新5年生がポイントになっています。まだ低学年のレベルを脱却していません。イヤラシサなどさらさらありません。新4年生の蓮が頑張っているだけになんとか早く成長してもらわないと、と思いますが、とにかく数多く試合をこなす中で必ず成長するものです。新5年生が戦力になってくれば、ワッショイウエストが始まります。どうでしょうか?春季大会では初回の1点も5回の3点もライトの守りがポイントでした。もうシーズン終盤も終盤、大詰めです。6年生が引退して5年生が新6年生としてトップに立つ時期が目の前です。前回の北原ウィングス戦から7ヶ月半、成長した5年生の姿を見せてくれるものと期待しています・・・と書いていましたが、北原ウィングスの三上投手はスゴイピッチング、なんと13三振を奪われました。今期対戦した中で一番のピッチャー、それは分かっていましたが、春に対戦した時より一段と成長していました。春季大会1回戦での三上投手の投球は6イニングで打者27人に対し、115球、被安打4、奪三振7、与四球4、死球1、暴投1でした。今回は6回3分の2イニングで打者30人に対し、133球、被安打2、奪三振13、与四球7、死球0、暴投2です。球数や四死球はイニング数や打者数を勘案するとほぼ同じですね。違っているのは被安打が減り、奪三振が激増し、与四死球が微増、暴投が1個増と言う点です。春より一段と成長したというのは球威です。全力で投げているのではなく、若干セーブしながら投げてくるので逆に球が伸びて来ます。バッタバッタと三振する打者の姿を見て、ダメダコリャ、と思いました。1番祐茉が3三振、2番斗空が2三振、3番寛太が3三振、4番ジョーが2三振、6番柚が1三振、7番柊哉が2三振、計13三振です。オヤ?5番聖、8番蓮、9番康平は?聖はセカンドに強烈なライナー、上手いセカンド久芳優那さんがこぼして1塁に生きました。監督と話してこれはエラーと記録しましたが、平山コーチは「あれは強襲ヒットだ」と言っていました。そうしようかなぁ〜。2打席目は流してレフトフライ、3打席目は四球、蓮は2四球とファーストフライです。康平はサードゴロ、ファーストゴロ、ファーストファウルフライです。三振しないというのはボールを良く見ている、もしくは速球に強いということです。特に康平はほとんど三振しない打者です。東野小レッズ戦で見せたように、ここで打って欲しいという時に打つ打者です。蓮など4年生ながら春季大会で三上投手の速球をライトへヒットしています。しかし1番から4番がこれだけ三振するのでは通常勝ち目がありません。寛太もいつもの調子で、力投し、3回終わってチェンジで早く守備位置へ着くようにせかしに来た球審が、「スゴイね、レベルの高い投手戦だね」と言っていました。4回表3番三上選手空振り三振、4番田中選手ピッチャーゴロで2死とし、迎えた5番久芳優那さん、1打席目は見逃し三振で、寛太の速球に着いて行けない感じでしたが、春季大会では3打数2安打されている強打者です。気迫溢れる打席ながら、バットを構える姿に余裕を感じます。こういうバッターは怖い、しかも春季大会では三遊間抜いてレフト前と、センター左へポンとミートして落としている、左方向へ打つ打者と言うことでセンター斗空は定位置、やや左気味に守らせたのですが、2-2からの5球目、カーンと快音を残して打球はセンター右を破る、俊足斗空が必死に追う、富士見市第2運動公園の外野の草でボールの勢いが落ちるかと思いきや、斗空が追っても追ってもボールがその先へテンテンテン、真っ芯でミートした打球だからでしょう。ホームランで先制されました。参った...しかし寛太は次打者を空振り三振に取ります。めげてません。その裏ウエストは三者凡退、マズイ。5回表北原ウィングスは7番からの攻撃、1アウトの後、8番ライトへテキサスヒット、9番送りバント、しかし寛太の速球がバットに当たりません、結局3バント失敗で2アウト、それならばと1番打者の打席で2盗、そして打ってショート後方へ打ち上げた、ジョーが追う、祐茉がオーライと言って追ってきたのでジョーが任せたら、祐茉も追うのをやめてその前にポトリ、レフトフライだったのに...、2死1、3塁になって当然ながら2盗して2死2、3塁、2番打者は1塁前に打ち上げて、柚が追いましたがその前にポトリ、しかし転がってファウルになるだろうと思ったら、動きの速い寛太が追う、「ファウルにしろ!」とウエストベンチから大きな声、しかし寛太が捕ってしまい、そこはインフィールド、3塁ランナーホームイン、寛太はしまった〜という表情、落ち着け、落ち着け、とウエストベンチ、二つのミスが重なっての1点です。しかし寛太は3番バッターをピッチャーフライに抑えてチェンジ。2-0で、しかもミスの失点もあって流れはよろしくありません。ところがその裏、4年生の蓮が思わぬ活躍でこの悪い流れを、引き戻しました。
 結果論で言えば、三上投手の投球が春と違っているのは「被安打が減り、奪三振が激増し、与四死球が微増、暴投が1個増と言う点です」と上で書きましたが、この「与四死球が微増、暴投が1個増」というのが勝敗を分けたのです。2-0とリードされて暗雲漂うウエストでしたが、5回裏蓮が四球を選び、康平のファースト進塁打で2塁に進み、祐茉見逃し三振、斗空の打席でボール2個、ファウルの後のストライクのときに蓮が3盗、まさか、バッテリーは意表を突かれた感じでした。打てなくて、三振バッタバッタで、どうしようもないならば、局面打開策として、3盗狙って捕手の悪送球を誘おう、なんともこすっからいというか、イヤラシイ攻め、もしタッチアウトになっても次がまた斗空から始まる、いちかばちかの3盗です。3盗は余程バッテリーの動きを見て、そのスキを突かないと成功しません。ヤレと言って出来るものではないので、ランナーが相手の動きを見て、思い切ってスタートしないと成功しません。それをやったのが4年生ですから、そのセンス、勇気たるやたいしたものです。斗空は2-2と追い込まれましたが、ランナー2塁と3塁では投手心理は大違いです。次の球三上投手がワイルドピッチして蓮ホームインして1点返しました。暴投は期待していませんでしたが、思わぬプレゼントとなりました。四球と暴投、ノーヒットで1点です。しかし、三上投手は気を取り直して斗空を見逃し三振に切って取りました。こういうところがこのピッチャーの素晴らしいところです。ウエストは6回裏寛太がこの日3個目の空振り三振、3打席3三振です。イヤハヤスゴイ。2打席連続三振のジョーは4番の意地を見せてライトへのテキサスヒット、意地と言っても振り遅れ、でもヒットはヒット、振り切っているから落ちるのです。しかも聖の打席で2盗、聖が四球選んで、バッティング好調の柚に期待しましたが振り遅れてサードフライ、2死となり迎えるは2打席連続三振の柊哉、2球目にジョーが3盗、さすがキャプテン、負けそうな時に皆の奮起を促す3盗です。好投手を攻略するには、普通のことをやってもだめそう、ならばいちかばちかの局面打開の一手です。あれまビックリ、走らなくて鳩が豆鉄砲みたいな顔をしていた聖は、次の球で2盗、やはり3塁にランナーが居ると、対面してランナーの動きが見える右投手は心中穏やかではありません。ボール3となりました。次の球ストライク、それでもサインは「待て」、そして5球目選んで柊哉は喜び勇んで1塁に歩きました。2死満塁の絶好のチャンス、しかも本日唯一ホームベースを踏んでいる蓮です。期待しましたがさすが三上投手、ポンポンとストライクを投げ込みます。最後はファーストフライ、残念、しかし、またしても結果論で言えば、柊哉の四球が勝利に繋がったのです。それは最終7回裏が康平から始まるということです。この打順なら何かが起きるはずだと思いました。三上投手はもう100球を越えています。握力も落ちているでしょう。康平はポンポンと追い込まれ、ファーストファウルフライ、追い込まれているので外角球打たされ詰まりました。ここで北原ウィングスベンチ、ライト交代、何かあったのでしょう。祐茉空振り三振3個目、トータル13個目、万事休すか?



あと一人アウトになれば試合終了です。「頼む、斗空、何とか出てくれ」祈る気持ち、ボール、ボール、ストライク、ストライク、ボール、そしてボール!出ました、寛太の前に走者が出ました。こうなったら投手心理を揺さぶろう!寛太の2球目に2盗、ストライクですが寛太空振り、タイミングが相変わらず合わない感じ、ダメか...1ボール2ストライク後の4球目ボールの時に斗空3盗、一打同点ですからピッチャーココロ穏やかではありません。そして寛太が打って、強烈な打球がライトへ、ヨシ!同点だと本塁を見ました、火を噴くようなゴロです、他の選手と違って寛太の足ではライトゴロは有り得ません。なにしろファーストゴロが内野安打になったことがある打者走者です。斗空ホームインを確認してライトを見たら、打球をライトが追っている、エッ、何が起きたの?と思いました。しかし思わず立ち上がり、「行け〜〜〜、回れ〜〜〜、還って来い」と手をグルグル回しました、スコアラーが三塁コーチャーに大変身!恐らくベンチも応援団も皆そうだったでしょう。寛太が2塁を回った時点で、ヨシ、勝った、と思いました。25年のスコアラー生活の中で、シュワッチ!三塁コーチャーに変身したのは記憶にありません。他にもあったでしょうが、記憶にある限りではありません。それだけ、興奮してしまったのです。血圧大丈夫か?まさしく


の一打でした。劇的では有りますが、やはり四球や暴投は怖い、ということをハッキリ示したサヨナラ劇でした。寛太と三上投手の投球を比べてみましょう。

投手  投球回数  打者  投球数  被安打  被本塁打  奪三振  与四球  与死球  暴投  ボーク  失点  自責点  勝敗
寛太  7回 29人 99 4 1 8 0 0 0 0 2 1 勝利
三上  6回3分の2 30人 133 2 0 13 7 0 2 0 3 2 敗戦
聖のセカンド強襲をエラーとした場合です。自責点が共に失点より1少ないのは、エラーが無ければ点に結び付かなかったからです


明らかに寛太の投球が勝(まさ)ってますね。ピッチャーは、打たれるのは仕方ない、三振いくら奪おうと守るバックには関係ない、自らの責任である四死球や暴投を少なくして、無駄なチャンスを相手に与えないことが肝腎です。守りに守って、少ないチャンスに得点すれば野球は勝てるのです。前日の西部選抜の霞ファイヤーズ戦は別の意味でしびれる試合でしたが、結局狭いストライクゾーンのために、ど真ん中に投げるしかなく、寛太にしては珍しい8安打、もっとビックリしたのはこのところ四死球が少ないのに6個も与えたことです。南部大会ではこんな狭いストライクゾーンの球審は居ません。条件は同じなので霞ファイヤーズの中野投手も苦しいピッチング、寛太を上回る球数で、被安打6、与四球5、試合中明らかに不満そうな場面が何度もありました。気の毒でした。しかし勝つためには、審判の癖を見抜いて、対応するしかありません。ど真ん中に投げれば、そりゃ打たれます。結局寛太が打たれながらも、ピンチ、ピンチの連続でも、耐えに耐えて、バックもしっかり守って、完封しました。5回までお互いゼロ行進、6回表に寛太がセンターにヒットして2盗、3盗、聖がライトへテキサスヒットして1点先制、7回表には100球越えて握力が落ちてきた中野投手に対し蓮内野安打、康平四球、祐茉がバントで送り、斗空がフルカウントから四球を選び、寛太はファーストゴロで本塁送球、蓮封殺、ジョーへの3球目ワイルドピッチで康平生還してダメ押し2点目、ジョーストレートの四球でなお2死満塁、聖空振り三振で三者残塁でした。暴投は寛太0、中野投手2でした。なんとなく似ていると思いませんか?好投手の投げ合いでゼロ行進が続いて、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、終盤投手の球数が増えたところで、ジックリ作戦、四球と暴投で勝つ、なんというイヤラシサ、しかしこれがウエスト野球なのです。実は本来のウエスト野球は、出塁したら走りまくり、送りバントやスクイズをきっちり決めて、相手のヤル気を削いで勝つという野球なのですが、今年に限ってこれが出来ません。送りバント空振り三振とか、スクイズ空振り、3塁ランナー三−本間ランダウンプレーの末タッチアウトというシーンを何度見たことか、恥ずかしい。それでも勝っている、連勝記録を伸ばしているのはひとえに失点が少ないからです。春季大会で寛太は前半好調でしたが4回から崩れてきました。一方三上投手は前半苦しみながら、ウエストの拙攻で中押しできず、尻上がりに調子が上向いて流れを持って行かれました。しかし寛太は徹底的な走り込みで制球が良くなり、スタミナも着いて、もはや崩れることは無くなりました。これが今回勝てた要因です。


蓮3盗からWPホームインと寛太の逆転サヨナラ打

蓮が5回裏3盗からワイルドピッチを誘う

打撃フォームは本来の姿ではないものの腕はしっかり振り切って

ライト後方へ抜けた当たり、三塁回る、速い、速い

北原ウィングスベンチが見つめる中ホームイン

やったぞ、ルンルン

笑顔でベンチへ

起死回生の一打に横森代表も寛太と握手
これらの写真はキャプテン・ママから頂きました


【準々決勝を終えて】
 大会前予測のコーナーで書いた中の4チームが順当にBEST4に残りました。埼玉南部少年野球連盟加盟チームは同時に「四市親善少年野球連盟」と「東入間学童野球連盟」の加盟チームでもあります。2016年東入間学童野球連盟秋季大会チャンピオンは大井ウエスト、2016年四市親善少年野球連盟秋季大会は現在進行中、ガッツナインが東野小レッズを11-0完封して決勝進出、若松ブルーウィングスが北原ウィングスを7-0とコールドで下しました。この大会でファイヤーナインズ(春季大会優勝)に4-0で完封勝ちした北原ウィングスが大井ウエストに敗れ、そのファイヤーナインズと勝瀬キッズが準決勝で対決します。ガッツナインは野火止スターナインズに辛勝しましたが、既に今期6大会優勝して第10回ウィナーズカップにも出るくらいですから準決勝進出は順当です。つまり四市親善と南部秋季どちらもBEST4なのはガッツナインだけですから、大井ウエスト−ガッツナインはまさに東入間対四市親善のぶつかり合いと言うことになります。



 [準決勝] 11月13日(日)18時 内間木球場(ナイター)

チーム 1 2 3 4 5 6 7
ガッツナイン 1 1 0 0 0 1 0 3
大井ウエスト 0 0 0 0 0 0 0 0

敗戦投手:松原寛太 本塁打:安斎 海(ガッツナイン)

戦況: 昨年の第73回埼玉南部秋季大会の決勝戦も内間木球場でナイターでした。11月22日(日)は寒かったですね。ナイターに慣れていないウエストは、守備の乱れが出てしまいました。若松ブルーウィングスは強いのでダブル、トリプル当たり前なので、ナイターになったのです。今年のガッツナインがまさにそういう状態です。ナイターはピッチャー有利ですが、この時期のナイターは寒いし、高いフライなどは慣れていない選手には難しいので、心配です。朝霞のチームは内間木はホームですから、ウエストはアウェーですね。今期6大会優勝のガッツナインは、埼玉県内の各読売旗大会の優勝8チームが県営大宮球場で2日間争う第10回ウィナーズカップに出場し、11月12日(土)上沖イーグルスと対戦します。勝てば13日(日)準決勝、決勝ですから内間木球場でナイターなのでしょう。もし途中負けても早まらないのかな?照明代と球場使用料払って予約してるはずなので、あくまでナイターでしょう。昨年は第9回ウィナーズカップであの強い若松ブルーウィングスを完封で下した大東スポーツクラブ少年団が優勝して、その報告に第41回埼玉県西部地区少年野球秋季選抜大会の閉会式に来ましたね。坂戸市民球場の閉会式もナイターでした。2週連続ウエストはナイター閉会式でした。ガッツナインは第41回東西秋季大会で、四市の中で唯一勝ち残っていて、小平ドリームスと11月19日(土)内間木球場でナイターだそうです。ウエストはその日坂戸市民球場で第42回埼玉県西部地区少年野球秋季選抜大会の準決勝、決勝、閉会式です。
ガッツナインとは春先練習試合していて、寛太が4回投げて1失点、尾形選手にレフトへテキサスヒットを打たれ、木村選手を歩かせましたが、安斎選手のショートゴロを6-4-3併殺、2死としたもののカマラ選手のライトオーバーのヒットでホームインを許し、2塁欲張ったカマラ選手を9-4-6の中継プレーでタッチアウトにしました。5回からの3イニングはジョーが投げて無失点、5-1でウエストが勝ちました。飯泉、千々岩、尾形、木村、安斎、カマラ、長谷川、阿部、立石という打順でした。ピッチャーは阿部3回2失点、木村2回1失点、尾形1回2失点でした。切り込み隊長の飯泉選手とカマラ選手の運動能力の高さは眼を瞠るほどでした。よく打つし、足が速い。他の選手もとにかく気の抜けない強力打線、どこからでも点が取れるという感じです。この練習試合では1番康平が、3塁打、2塁打含む4打数3安打の大当たり、2番斗空がセンター前ヒット、四球、2個の送りバント成功、3番寛太は4打数1安打、4番ジョーは2打数1安打1四球、エラー出塁含め3打席全出塁でした。8番蓮は送りバント2個成功させ、9番祐茉は四球2個から足を生かしていずれも本塁へ還ってきました。全部で四球を6個選び、送りバント5個成功させ、ウエストらしいイヤラシイ野球で1回から1、0、1、0、1、2点コツコツ取って、相手に流れを渡しませんでした。チームカラーはガッツナインが複数の投手の継投と破壊力のある打線で大量点を奪う、ウエストは寛太の伸びのある速球でとにかく失点少なく守りに守り、いやらしく点を取って勝つという対照的なものです。ウエストは今期公式試合41戦、263得点、68失点ですから、1試合平均6.41点取って1.66点取られている勘定です
・・・と書いていましたが、結果は完敗でした。ナイターにもかかわらず、昨年の6年生はじめ、沢山の応援の皆様、有難うございました。1回からコツコツ点を取られて、寛太が4安打に抑えたにもかかわらず、阿部投手の打たせて取るピッチングとバックの素晴らしい守備の前に無四球3安打に抑えられ、3塁を踏めませんでした。軟投に弱い今期のウエストを象徴する試合でした。連勝がストップして、張り詰めていた気力がゆるんで、別のホームページにいそしんでいました。
この試合のオーダーは、飯泉、千々岩、尾形、安斎、木村、カマラ、佐々木、長谷川、阿部という打順で、全員6年生の春先練習試合と比べると3、4番が入れ替わり、6年生の立石選手が控えに回り、5年生の佐々木選手を7番ライトに入れていました。1回表一番マークしている要注意の飯泉選手、千々岩選手を連続三振、ところが3番尾形選手をフルカウントから歩かせ、4番安斎選手を2-2からファーストフライに打ち取ったと思ったのですが、バックして後ろにポトリ、柊哉が必死に突っ込んで来ましたが、これはライトでは無理、素早いファーストならまずバックしてこちら向き捕りますが、一昨年の壮真なら楽勝、昨年の頼なら無理という当りでした。2死1、3塁となって打席には5番木村、ここで寛太が1塁牽制、これが高く柚でも取れません、やらずもがなの1点、木村空振り三振で結局アウトはすべて三振、26球を要しました。寛太の牽制悪送球と言うのは記憶にありません。それほどまでに舞い上がっていたということです。ランナーが三塁にいる場面で2アウト、冷静なら打者をアウトにすることに集中します。1塁ランナーは盗塁する場面ですが、ここは走られてもしょうがないという割り切りは無かったのでしょうか。牽制はして良いのです。強いチームはどんな時でも、簡単に走らせたりはしません。冷静であれば暴投しないし、走者が引っ掛かってくれるかもしれません。しかしランナーの動きは走るぞと言う構えではありませんでした。余計なことをしてしまいました。その裏ガッツナインの投手は阿部投手、練習試合でも先発して3回投げ、2点取っています。ガッツナインはこの日3試合目、エースは尾形、2番手飯泉、3番手が阿部投手、他にも千々岩、木村、ピッチャーをやれる選手は沢山居ます。しかし尾形、飯泉というところは先の2試合で使ってしまったのでしょう。阿部投手は軟投で、誰でも打てそうと言う感じです...ですが、祐茉が見逃し三振。斗空初球打って良い当りでしたがショートライナー、寛太は初球ボールの後ストライク、ストライク、ファウル、そして打って、内野ゴロですが1塁セーフ、超俊足です。ところが球審がバッターアウトとコールしました。「反則打球」だというのです。これについては東入間学童野球連盟のホームページ『知っ得』の「反則打球とは?」をご覧下さい。球審は片足がバッターボックスから出ていたと言うのです。バントやスクイズのときによくあるプレーです。しかし通常振り切った打席で反則打球とは、外角ウエストボールを無理やり打ちに行ったような場合でないと起きません。片足または両足が全くラインにかからず完全に出ていた状態で打った場合に記録されます。打った後、足が出て地についても、打った瞬間に空中にあったなら反則打球ではないので、不思議ですね。どんな打ち方をしたのでしょう?これで寛太はますますカッカしたのではないかと思います。打者3人で10球、そのうちボールは1個だけ、阿部投手はポンポンストライクを投げてきたということです。
2回表ガッツナイン6番カマラ選手は見逃し三振、7番唯一の5年生佐々木選手はセンターにヒット、なるほど6年生を押しのけて出るだけのことはあります。そして2盗、8番長谷川キャッチャーファウルフライで2死2塁、9番阿部右投げ左打ち、ボール、ストライク、ストライク、ボールの後の5球目打ってレフト線ライナー、3塁審判が片手を横に拡げています。2塁ランナーホームイン、打った阿部は2塁打、冨士川監督が球審に3塁審判のゼスチュアは片手をファウルゾーンに向けてたからファウルじゃないの?と聞きました。すると3塁審判が「ゴメン、ゴメン、フェアです」と言いました。インフィールドに向けるのを逆にしてしまったみたいです。ファウルなら両手を上に上げますから、おかしいナとは思ったのですが...これで2点目、1番飯泉選手のショートゴロは良い当りでしたがジョーナイスキャッチ、1塁送球アウト。ウエストは2回裏4番からショートゴロ、3塁ライナー、1塁ゴロ、7球で三者凡退、とにかく打ち易そうな球が来るので打つんだけど内野手がガッチリ守ります。
3回表ガッツナインは2番からの好打順ですが三者凡退、ウエストもガッチリ守ります。その裏ウエスト7番柊哉、良い当りですがショートライナー、蓮、康平サードゴロでこの回も8球で三者凡退、結局1回から打者9人25球で打ち取られました。
4回、5回、ガッツナインは三者凡退、これで3回連続です。ウエストは4回祐茉がライトへヒットし、初めてランナーが出て、斗空への2球目に2盗を諮りましたが安斎捕手からの送球は滑り込む足のところへストライク、タッチアウト、祐茉がアウトになるのでは寛太以外は走れません。ほんのちょっとずれていればセーフでした。斗空はセカンドゴロ、寛太は左中間にライナーの2塁打、ここは揺さぶる場面、しかしジョーが初球打ってセカンドゴロ。ウーム。揺さぶる場面と言っても安斎捕手の肩を見せ付けられていますから、簡単に3盗など出来ません。しかし走るゾ、走るゾとセカンドリードでダッシュをかけたりしているとバッテリーは心穏やかではなくなるもの、ここで制球甘くなったところを狙い撃ちすべき場面なのです。これがチームプレー、いやらしく行く場面でした。ベンチから指示しなくてもできないかなぁ...
5回裏ウエストは聖がセカンドゴロ、上手いセカンドの千々岩さん(女の子)がどうしたわけかエラー、しかし柚セカンドゴロ、柊哉空振り三振、蓮サードゴロで聖残塁。4人で10球です。
すると6回表2死から4番安斎選手が2ボール2ストライクからセンターへライナー、そのままスタンドインで3-0。素晴らしい当り、これは脱帽です。5番見逃し三振でチェンジ。
その裏1死から祐茉がレフトオーバー2塁打、斗空が送ろうとバントしたら転がらず小飛球、ダッシュ良くカマラ選手飛び付いてアウト、ファインプレイです。ここで打席に寛太、ピッチャー交代で飯泉、ボール、ストライク、ボール、ストライク、ファウル、ファウル、ボールでフルカウント、次の球空振り三振。
いよいよ最終回、6番からセカンドライナー、ファーストゴロ、見逃し三振で三人で仕留めて最後の攻撃、マウンドには再び阿部投手、すなわち飯泉投手は寛太対策のワンポイントだったわけです。ウエストはジョーからサードファウルフライ、聖空振り三振、柚セカンドゴロ、叩き付けた当りだったのでヒットになるかと思いましたがセカンド千々岩さんが思い切って突っ込んで跳ねたボールを頭の前で捕って1塁送球アウト、上手い!最終回も7球で試合終了。阿部投手6回3分の2わずか66球、粘っていやらしく攻める本来のウエスト野球が陰を潜め、ポンポンストライクが来るものだから合わせて打ってしまって打ち取られました。粘った寛太は3打席で19球、祐茉13球なのに、柚4球、ジョー6球、斗空7球、聖8球、康平2打席で4球、柊哉6球、蓮7球です。ヒットは寛太の1本、祐茉の2本の3本だけ、これでわかるのは、ファウルで粘れる打者はヒットが出るということです。好球必打は野球の鉄則ですが、これだけ早撃ちと言うことは余程美味しそうな球が来たのでしょう。他のチームならヒットになりそうな球がことごとくアウトにされました。ガッツナインは春以降守備を鍛えて素晴らしいチームになりました。守って完封できるというのは強いチームの典型です。思い出すのは昨年西部選抜準決勝で惜敗した滑川野球スポーツ少年団、ウエストと対戦するまでノーヒットノーランの連続、そのチームをあわやと言うところまで追い詰めたウエストでしたが、ホームランか?というキャプテン大和の打球を一っ飛びスーパーキャッチしたセカンドがレフト線3ランホームラン、この一発に泣きました。最後もキャッチャー横のファウル小フライ横っ飛びスーパーキャッチで試合終了。とにかくヒットかと思う打球をことごとくさばかれて、昨年対戦した相手の中では抜群の守備の上手さ、なるほどこれならノーヒットノーランになるわ、と納得したものです。ガッツナインも実に守備が上手かった、このまま優勝して欲しいと願います。
ガッツナインとしては3戦目ですから阿部投手で行けるところまで行って、継投を考えていたはずですが、ウエストがポンポン早撃ちしてくれてラッキーという感じだったと思います。寛太は7回117球、いつになく苦労しました。とは言え、四球は1個だけです。ヒット3本、本塁打1本だけです。つまり各打者がウエストと違って粘ったということです。ウエストは好球必打ではなく、打撃に自信が無いから早撃ちになる、ガッツナインは自信があるからボールを見極めて好球を待つ、これで寛太は球数投げさせられて、それでも球に威力があるので最後は三振に切って取る、7三振を奪いました。やはりガッツナインは攻撃面でもウエストより上ということです。寛太一人が頑張っても勝てる相手ではありませんでした。ただウエストだって良く守りました。ジョーも斗空もカッコイイ守備がありました。準決勝にふさわしい守り合いでした。だから首うなだれることはありません。もう1回やったら勝てる可能性は十分にあります。

連勝21でストップ

 3月は南部春季大会初戦北原ウィングス、4月は富士見市親善大会準決勝で新所沢ライノーズ、川合ランバー旗予選リーグ緒戦で清瀬旭丘、市内春季大会準決勝で大井少年ファイターズと3連敗しましたが、5月以降ウエストは勝瀬キッズ以外に負けたことがありませんでしたが、ついにガッツナインの前に連勝ストップ、勝瀬キッズもファイヤーナインズに敗れ、決勝対決は成りませんでした。
 ウエスト史上最高成績の2013年は、42勝6敗、開幕から15連勝、東入間春季大会準々決勝で富士見エンゼルスにコールド負けか?という場面から猛然と反撃し、タイブレークまで持ち込みながら負けて連勝ストップされた次の試合、ランバー予選リーグ初戦で新倉フェニックスに3-15負け、レギュラーが2人欠場のためでした。失点が少なかったチームが記録的な大量失点、このために予選リーグ三すくみで、得失点差ではウエストがトップなのに、この15失点が効いて決勝トーナメントに進めませんでした。
 ガッツナインとの決戦に備え、2013年のキャプテン内藤匠之介、エース川井田流碧、巽竜、湊陽向が練習の手伝いに来てくれました。そのとき川井田流碧は「忘れもしない試合です」と言って新倉フェニックスのキャプテン早川に滅多打ちされたことを話していました。それほど屈辱の試合でした。内藤匠之介は、「15連勝でストップされたけど、その後また連勝しましたよ」と言っていました。やはり選手と言うのは試合の思い出がしっかり頭の中に刻み込まれているんだなぁと感心しました。連勝ストップのショックでチームの歯車が狂って、埼玉西部夏季大会2回戦で毛呂山オリオンズにも不覚を取ったウエストでしたが、1ヶ月後から気を取り直して再び連勝街道まっしぐら、11月4日に埼玉西部秋季選抜大会2回戦で初雁フェローズに完封負けするまで18連勝しました。この試合はヤクルトジュニアに選ばれた益子投手のものすごいピッチングの前に、さすがのウエスト強力打線も手も足も出ないという完敗、川井田流碧も途中まで負けじと力投しましたが及びませんでした。
 今回のガッツナインの敗戦は、手も足も出ないというわけではなく、うまく打たされて完封されました。最初の失点が四球出塁走者が牽制悪送球でホームイン、気負いが空回りしたのと、連打とソロホームランの失点ですから、ヒットがすべて得点に結びつくという効率良さ、結局得点できなければ負けるということで、選手たちは歯がゆくて口惜しかったでしょう。今年は2010年以降最低打率です。その上送りバントやスクイズも出来ません。打てなかったらどうする?いろいろ打ち手はあります。連勝が途切れた後は得てしてガタガタッと来るものです。しかしすぐに西部選抜秋季大会準決勝ですから、気を取り直しているヒマはありません。忘れることです。そして6年生の信頼と連帯と団結、これ以外に道はありません。

 [決勝] 11月20日(日) 富士見市第2運動公園13時 ガッツナイン5−4ファイヤーナインズ・・・決勝戦は6年生が揃うガッツナインが複数投手で回し、鍛えられた守備で打たせて取るチーム、春優勝のファイヤーナインズは6年生3人ながら主将の大野甲四郎投手が剛速球で相手をねじ伏せる、対照的チームの対戦です。
 ジャイアンツジュニアに選ばれた大野投手の剛速球は、大人でも打つのが難しいほどの球です。最後はキャッチャーの手首にスプレーするほどです。ただ準決勝の勝瀬キッズ戦では力んで高めのボールが多く、打者にこれを見極められると苦しくなりますが、勝瀬キッズはこのボール球空振り三振が多かったのと、追い込んでから抜いた緩い球で空振り三振もありました。デッドボールも多く、高めのすっぽ抜けで球審が逃げる場面も見られました。2ストライクと追い込まれてから、1球ファウルカットできれば四球を頂けるという印象を持ちました。ガッツナインは1回表大野投手の立ち上がりを攻め、1番強打の飯泉選手が2塁打、2番千々岩さんが四球を選び、3番尾形主将がタイムリーヒットと言う鮮やかな先制攻撃で2点GET、ファイヤーナインズはすぐさま1番強打者の合木選手が四球を選び、大野選手が打って1点返し、もつれそうという感じでした。大野投手は勝瀬キッズ戦と異なり、八分で投げてきたため、球に伸びがあり、制球もまずまずで、この後ガッツナインは打ちあぐみます。ただガッツナインはあくまでジックリ球を見極める作戦、四球を選びます。大野投手はそれでも4番安斎選手には力勝負で抑え込みました。3-1で迎えた5回表、大野投手は1番強打の飯泉選手、2番千々岩さんを打ち取って迎えた3番尾形主将を歩かせてしまい、これはいかんとついつい力が入ってしまったか、5連続四球の独り相撲、押し出し2点を与え、5-1となった時は勝負あったと思いました。ところがその裏諦めないファイヤーナインズが3点取って追いすがり、5-4となった時は分からないぞ、という声が聞こえました。しかし先発尾形、ピンチで飯泉という継投策、また尾形に戻し、主砲大野選手を迎えると飯泉投手をワンポイントリリーフといっためまぐるしい投手交代でなんとか反撃を押さえ、最後は尾形マウンド上でガッツポーズ!ファイヤーナインズはさすが春優勝だけあって、諦めない粘りは見事でした。

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