2022年12月2日(金)
この日は女5人、男2人で作業しました
■銀杏(ギンナン)はなぜ臭い?
銀杏(ギンナン)の皮は臭くて往生します これは「酪酸」と「エナント酸」という物質によるものです。酪酸は人間の皮脂の汗臭い臭いで人の足の悪臭と同じ成分、「エナント酸」は腐敗した臭いを持つ油状の液体で、この2種類の成分が混ざり合って銀杏の強烈な臭いが作り出されています。
■栄養分が多い銀杏(ギンナン)
銀杏(ギンナン)はとても栄養分が多い食品で、滋養強壮、強精効果のほか膀胱や肺を温める働きがあり、頻尿や夜尿症の改善、喘息の治療、咳止め、たん切りなどに効果があるといわれています。中毒性があるので、食べ過ぎに注意しなければなりません。銀杏(ギンナン)料理で典型的なのは「茶碗蒸し」ですね。
■イチョウ葉エキス
銀杏(ギンナン)が眼に良いというのはおそらく誤解で、ブルーベリーのようなアントシアニン成分はその通りですが、おそらく「イチョウ葉エキス」のことではないかと思われます。ドイツでは臨床試験の行われる医薬品ですが、日本国内では健康食品の扱いで、緑内障への効果や、血管を拡張し、血液をサラサラにし血管を詰まりにくくすると言われます。加齢による記憶障害の改善にも効能があると言われます。
■銀杏(イチョウ)の葉は堆肥に向かない?
銀杏(イチョウ)の葉は堆肥に向かないと言われますが、短い時間でフカフカの堆肥を作る場合はそうですが、時間はかかっても土に還りますから、燃やさず埋めておけば資源になりますよ。イチョウの葉は油分が多いので、雨に濡れた葉をジッと見ると水を弾いています。濡れてなくても油分が多いので、落ち葉で滑ってスッテンコロリンとなる危険があり、特に老人はイチョウの黄色い葉やギンナンの実が落ちているのを見たらその上を歩かないよう注意です。
■ギンナンもイチョウも銀杏と書くのはなぜ?
ところで、上で銀杏(ギンナン)と銀杏(イチョウ)と書きましたが、銀杏はイチョウともギンナンとも読むのをご存知ですか?「ぎんなん」は音読みで、銀杏ですから本来はギンアンですがGINANがGINNANとなったのでしょう。「八ッ場ダム」を「ヤンバダム」と読むのよりは自然ですね。本来「銀杏」はイチョウの実をさしますが、中国語でイチョウはヤーチャオというような発音なので、日本では「銀杏の木」を「いちょうのき」と読むようになり、実のときだけ「銀杏」を「ぎんなん」と古来の読み方で読んで、結局銀杏はイチョウともギンナンとも読むようになったという訳の分からない話・・・おあとがよろしいようで...