愛知のざる中華 |
麺通だと思っていた筆者が目からウロコだった。実は大学の後輩から「中華ざる」というものがあると聞いた。コレが世の中に存在すること自体を知らなかった。どこにあるか、調べてみた。すると、いろいろなことが分かってきた。今回はこれまで載せてきた各種メンが総登場のメン特集だ。
確かに関東ではほとんど食堂のメニューには「中華ざる」は無いようだ。
@「中華ざる」とも「ざる中華」とも言われるこの食べ物は、青森県民なら知らない人がいないそうで、そうめん、冷やし中華、ざる蕎麦と並んで青森の夏の定番メニューとのこと。ルーツは青森か?青森ではラーメン屋さん、大衆食堂、そば屋さんに普通にあるメニューで圧倒的に「ざる中華」という名称だそうだ。青森県民は、それが全国的な食べ物でないと聞いて驚くそうである。
A愛知県にも、ざる中華と呼ばれているものがあり、冷たい中華麺を、冷たい中華スープにつけて食べる。青森県のざる中華のつゆはソバと同じ和風出汁で、ここが違う。
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「はい、じゃんじゃん」と給仕の掛け声とともに、おわん(椀コ)に入れられる一口ほどのそば。おかわりをすると、どんどんお椀が重なって行く。最初はお刺身やお新香などとともに食べているが、途中から「じゃんじゃん」のペースが速まって来ると戦いになってくる。この地方ではご飯にしても、食べると「ハイ、お代わり」と次々と出してくれるので、知らない土地から来た人は、「もう結構です」とも言い辛く、つい食べ過ぎてしまうことがある。これがこの辺りの「おもてなしの心」なのだ。「ハア、おいしがんした、もうおなかいっぱいです」と言って、それ以上のおもてなしを断てば良い。それで「お粗末様でがんした」とお開きになるのだ。 この地域では大勢の客が集まる宴席などでは、そばを振る舞う風習があった。一度に大勢の人が茹でたてのそばを食べられるように、小分けにしたそばをお椀に盛り、満足できるまでおかわりを勧めたことが「わんこそば」の由来といわれている。わんこそばは、もてなしの心を伝える食文化なのだ。 |
わんこそばも最初のうちはこの写真のように余裕綽々、笑顔もあり、手も差し出すが、徐々に顔が引きつってくる |
黙っているとドンドンお椀の中に蕎麦が溜まる。思い切り口の中にそばを入れて、口からお椀を離さず、給仕が蕎麦を入れられない状況にして素早く蓋をすれば「ごちそうさま」だ。一瞬のスキを衝いて蕎麦がお椀に入ってくる、この愉快なゲーム感覚の駆け引きが、わんこそばの楽しさである。ちなみにおよそお椀15杯でもりそば1枚だから、男性で70以上は食べるから、皆さんもりそば5枚くらいは食べることになる。どうりで、動けないほどの満腹感を感じるし、価格もリーズナブル(\2500、\3000、\3500などコースあり、薬味の差、まずは\2500で挑戦しよう)に思える。もりそばなら、5枚注文する人はいないだろう。途中からは「美味しい」などというものではなく、眼が釣り上がり、お寺の門の仁王像のような表情で食うことになる。このそばは意外なことに「温かいそば」なのだ。そして薬味が、「なめこおろし」「マグロの刺身」「とりそぼろ」「のり」「ごま」「香の物」と付いてくるのが不思議な感じだ。写真のように若い女性が「はい、じゃんじゃん」とか、「ハ〜ドンドン」とか、「サ〜まだまだ」と言ってお代わりを入れてくれるので、メイドカフェならぬめいどわんこみたいなものだ。客3人に給仕1人、客の連帯と団結が大事であり、脱落者が出たところから一気に集中攻撃が始まる。
■原発問題
政治状況はますます混迷状況に陥り、松本龍復興大臣はたったの9日で辞任、部落解放同盟のお偉方かなにか知らぬが、その不遜な態度は、被災者から猛反発を受けて、不本意ながら辞めた。「博多弁で、言葉も荒いもんで・・・」という釈明は九州人に失礼だ。いったい自分を何様だと思っているのか。玄海原発再稼働問題では閣内不一致が露呈した。海江田大臣の梯子を見事に外した菅総理は、民主党の執行部からも反発を食らい、四面楚歌どころか孤軍奮闘の体である。元来反原発の菅総理、反原発の世論に乗って切り抜けようとしている。冷静であるべきマスコミも、いささか感情的になっているように見える。日本製造業は電気を求めて海外へ脱出するという、とんでもない事態が進んでいる。原発の問題で、日本の安定した電気事情が覆る事態は、由々しきことだという危機感が現総理には無い。国民も情報を正しく認識していない。すでに日本国民の貧困率は米国に次いで2位である。貧富の格差が急拡大している。このままでは自分たちがドンドン貧しくなるのに、反原発のために我慢しようと考えている。昨年よりずいぶん早く梅雨が明けて、猛暑がやってきた。被災地石巻では7月の最高気温記録を更新した。高層マンションに移り住む人が増えて、もはや電気無しでは生活自体が成り立たない社会を作ってしまったのに、これまで15%節電でなんとかなると思っていただろう。しかし定期点検で停止した原発の再稼動が無理なら、東北電力、東京電力のみならず、中部電力も関西電力も四国電力も九州電力も深刻な電力不足に陥る。計画停電は再び現実味を帯びてきた。中国、インド、アジア諸国は原発を次々建設しようとしており、その運用も日本や韓国にノウハウを求めている。原子力にも火力にも頼らぬ自然エネルギー発電が理想だが、これは相当未来でなければ実現しない。日本だけが反原発と言っても、西方の国々が、なべて原発だらけになって行くのだから、もっと現実的にならなければならない。
■手付かずの現場復興
7月9日(土)に、ある同窓会(土木関係)会合に来賓で出席した。ここに福島第一原発の冷却水工事のため5月連休から1日の休みも無く現場で働いて、やっと帰ってきたばかりの人が居た。またすぐ現場に引き返すそうだ。詳しく状況を聞いた。辛い作業だそうだ。もう10ミリシーベルト以上被爆している。頑張れ!と励ました。一方で別の人は東京電力の新しい火力発電所建設でおおわらわという人もいた。津波被災地の復興・復旧に協力しようと海岸線を北から南までずーっと回った人は、政府の無策のために全く工事が手付かずの現状に唖然としたと言う。現場からゼネコンは続々引き揚げている。復興と言いながら、仮設住宅以外は何も決まらず、このままでは事態は年末までたなざらしだろうと・・・
解散・総選挙でも良い。とにかく一刻も早くこの事態をなんとかしないと、日本はとんでもないことになる。
(2011年7月10日)
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