107  緊張温泉

 伊香保温泉に行って来た。この温泉は頻繁に行っている気がする。宿泊したのはホテル松本楼。なんとオートバイに乗って・・・・。伊香保温泉といえば石段街、この模様をライブカメラで見ることができる→伊香保ネット・石段街ライブカメラ。石段街はハワイ公使公邸や関所の上から始まり、その一番下、取り付きにある『石段の湯』は日帰り温泉である。入浴料は400円と安い。石の階段を登って行くと様々な土産物店や温泉まんじゅう屋さんなどがある。途中右手にあるのは有名な岸権旅館、途中クランクに右方向にずれて頂点には伊香保神社がある。右の写真は昨年宿泊した伊香保温泉で最大のホテル木暮の露天風呂から撮ったもので、大浴場の窓に夜明けの朝日がまさに今出てきたところが反映している。
 今回は農業関係の会社の取引先協力会だった。たまたまお客様に来て頂いて工場立合試験がある日、こちらに顔を出してから伊香保に向かうスケジュールだが、電車で行くと大宮まで電車で出て新幹線に乗り換え、上越線に乗り換えて渋川へ行き、バスで伊香保へという行程で、時間もお金もかかる。

ホテル木暮の大浴場の窓に夜明けの朝日が反映
高速バスは安いが新宿まで出なければならないし、時間が適合しない。車で行くと関越自動車道に乗り、渋川伊香保インターで下りる、ほとんどこれしかないと思われたが、思い立ってオートバイで行くことにした。
筆者のオートバイ  オートバイというのはくねくねと曲がる見晴し良い道を体を倒して曲がるときと、大きな道を悠然と走っているときが最も気持ち良い。ゆったりと走るのが快感と思えるようになるには長い時間を要する。ハーレー軍団も大抵ゆったりと走っているし、イージーライダーの境地は最高だ。若いときは得てしてスピードに快感を求める。したがって危ない場面にも遭遇する。そもそも体を露出しているので、四輪車のようにぶつかっても体をガードするものが無い。筆者も若い頃250ccのトレールで秩父の山道を走っていて曲がりくねった未舗装道の路肩に溜まっていた砂利にハンドルをとられて杉の大木にぶつかったことがある。不思議なものでその瞬間はオートバイを助けようと斜面に横倒ししようとした。アッと思ったときは眼前に巨木が・・・!思わず右手でガードする、ヘルメットをかぶっているから頭は大丈夫、体も打ちつけたがたいしたことはないなと思った。オートバイは大丈夫かと助け起こして、エンジンと足回り点検、OK、走れる!またがって、さて、右小指が痛い。どうも痛めたみたいだ。しかしとにかく走って間借りしていた家に戻って来た。
 翌日病院に行ったらひびが入っている。しばらく固定してその後マッサージに通ったが、結局少し曲がったままだ。これが私の「小指の思い出」である。わかるかな〜(^-^) 昔の3人娘のひとり、伊東ゆかりの歌で、「可愛いベイビー」の中尾ミエ、「逢いたくて逢いたくて」の園まり、3人揃ってまたコンサートしてますよ。人口の多い50代後半から60代前半がお客様ですから。ピンクレディも同様、キャンディーズはどうしたんだろう?おっと、話が脱輪した。
 先日会社の人達から後輪タイヤが減っていると言われた。まだ新品交換後8千kmぐらいしか走っていない。理由を考えたら、オートバイは信号機赤のとき先頭まで出て行って停車し、青になったら猛ダッシュする。したがって大概前方はMy wayだ。この猛ダッシュによって駆動輪が減るのだろう。オートバイに乗っていてどこが一番疲れるかと言うと腕である。特に渋滞のときなどオートバイなら四輪車の脇を通って渋滞も関係なく走れると思われるだろうが、これが危険なのだ。ウィンカーも出さずにヒョイと車線変更する車があるし、車の陰から人や他の二輪車が飛び出すかもしれない。そう考えるといつでもブレーキをかけられるよう、ついつい腕が緊張する。フットブレーキもあるがやはり右腕の前輪ブレーキ、左腕のクラッチに神経が集中し、ハッと気付くと腕に力が入っている。筋肉が固く張るから緊張と言うのだろう。この緊張をほぐすのは温泉が一番だ。湯上りにマッサージなどしたらもっと良い。そういうわけで表題は緊張と温泉になったが、この無関係の2文字を続けてみたら面白いと思った。緊張温泉という温泉は何処にあるのだろう?と思われたら申し訳無し。
 温泉といえば昨年信州安曇村の白骨温泉露天風呂、旅館業2施設で入浴剤添加が行われていたことが大問題になった。白くないから白くしたということで、これに端を発して各地の温泉で温泉ならぬ「不正問題」が”噴出”した。伊香保も例外ではなかった。伊香保町のホームページには「伊香保町内の一部宿泊施設において、浴槽の温泉表示が不正に行われていたことにつきまして深くお詫びいたします」と出ている。伊香保温泉には「黄金の湯」と「白銀の湯」というふたつの源泉がある。この両方から引き湯しているのはホテル松本楼和心の宿オーモリホテル天坊だけだ。伊香保の湯はあまり癖が無い。群馬では草津温泉や四万温泉の湯が良いがアクセスが大変だ。今や東京都内はじめ関東各地で次々温泉が出ている。およそ1,300〜1,800m掘ればどこでも温泉が出る。都内でも温泉付きマンションが売り出されており、東京都は取泉量制限に乗り出した。我家のすぐ近くにも真名井の湯という温泉付き大型浴場施設がある。会員になって時々行くが、浴槽が10以上あり、ジェットバスやドライサウナ、ウェットサウナ、そして温泉は露天風呂、確かに肌がつるつるになるアルカリ泉、食事やお酒も安くてファミリーには格好である。
(2005年1月29日)

 次週へ   先週へ    最新ページへ  続編