大井ウエスト試合結果  

東入間学童野球連盟大会

2020年は秋の1大会のみ

 二回戦   準々決勝   準決勝   決勝   閉会式 

組合せ表と結果

 2020年9月20日(日)から開始、チームが錯綜しないように、試合が終わって両チームが引き揚げた後に次の対戦2チームが入場する形だそうです
大井ウエストはシードなので、1回戦9月21日(月・敬老の日) 三芳町自然の森レクリエーション公園野球場B-2で富士見コンドルスを17−4破った三芳ドリームズとの対戦となります  雨天順延、9月22日(火・秋分の日) 上野台小学校A-2B面 10時となりました

 ■第64回東入間学童野球大会
【一回戦】シード
二回戦】2020年9月22日(火・秋分の日) 上野台小学校A-2B面 10時02分〜

チーム 1 2 3 4 5 6
三芳ドリームズ 0 0 1 0 0 0 1
大井ウエスト 0 2 2 1 0 × 5

勝利投手:丹下大河 本塁打:笹山颯大 三塁打:伊藤 翔 二塁打:丹下大河

戦況: 三芳ドリームズとは9月6日(日)藤久保小学校で練習試合をして負けています。6年生の居ないチームですが、伝統的に強豪で、勝ったり負けたりしています。肝心のときに痛い目にあわされている印象があります。最も強烈な印象があるのは2015年10月24日(土)自然の森での東入間新人戦大会準決勝、当時のチームはウエスト史上最強クラスで、優勝するに違いないと思っていました。三芳ドリームズには負けるはずがないと思って意気揚々と臨んだのですが、先発ジョー、リリーフ寛太がどういうわけかストライクが入りません。合計11四球でボロボロ、野球になりませんでした。後で分かったのですが、この試合中、我が母が危篤で、終了後亡くなったらしいのです。「らしい」というのは、朝は元気だったのに、昼亡くなっているのが確認されたので、試合終了直後大往生したようです。コントロールの良いジョーと寛太がどうして?と不思議だったのはそういうわけか、と納得しました。迷信は信じないほうですが、霊のメッセージというのは本当に有るんだということをこのとき実感しました。脱線しましたが、話を戻して、9月6日(日)の練習試合では9安打放ちながら6-5で負けました。5回裏3点返してなお攻撃中に雨が強くなり、降雨コールド負け。先発大河が4回0/3で2安打7四球、4番樋口選手に1回表にタイムリー打たれ1点、3回表押し出し四球とボーク失点の後、樋口選手に3ランホームラン打たれて5点、6失点中本塁打の1点以外のホームインはすべて四球出塁走者ということでした。5回表に1、2番を連続歩かせたところでバッテリー交換、颯大が登板してクリーンナップを連続空振り三振に打ち取りました。颯大が本塁打と三塁打、洸と陽稀が三塁打、舜が3打数2安打、大河と翔と幸太郎が1安打と打ちまくりました。それでどうして負けるの?と思ってしまいますが、四球でランナーを貯めてドッカーンというのがいかに怖いかということですね。
 ウエスト先発は大河、練習試合をしてお互いどんなチームか分かっていますから、ドリームズはまずはジックリ見てくるはずです。1回表、ドリームズトップバッターはベンチの指示をしっかり守ってボールを見極めます。いきなり3球ボールが続き、2球ストライクですが手を出しません。次の球ボール、2番打者もストレートの四球、みずほ台ヤンガースが上福岡第五クラブと対戦した試合の1回表にも全く同じ場面があり、渡辺監督はスパッとピッチャー交代しました。ウエスト冨士川監督は動きません。四球に慣れている?そういうわけではないでしょうが、コントロールの良い洸が投げれば試合は作れますが、球威は大河が上です。相手が投打にウエストを上回り、1点が命取りになるような相手なら四球は禁物ですが、練習試合をして分かっているので続投です。3番は1ボール1ストライクからサードファウルフライ、ランナーは颯大の肩を見ているので走りません。要警戒4番樋口選手はボール1から打って、コレがホームベース前でクルクル回転、颯大が捕って1塁送球アウトで二死2、3塁、5番ボール1から打ってファーストファウルフライでチェンジ。ストライクさえ入れば球威はあります。球数17球です。1回裏ウエストの攻撃は斬り込み隊長陽稀から、追い込まれてからファウル4本粘り結局サードゴロ、2番洸フルカウントから歩き2盗、颯大のバッティングは知っていますからまともな球は来ません。結局1球ファウル含むフルカウントから歩いて、4番舜への1球目にダブルスチール、前進守備体制のドリームズ内野陣、強い当たりなら抜けると期待しましたが、引っかけてショートゴロ、これはランナー動けません。期待の大砲・ショータイムを期待したら三球三振でチェンジ、樋口投手27球の熱投でした。
 2回表、見逃し三振、空振り三振、サードフライ、8球で三者凡退。2回裏ウエストは大河から、左中間最深部までぶっ飛ばしましたが、体育館入口への渡り廊下を越えてしまい、上野台小学校唯一のホットスポットホールイン、ゴルフじゃないのでエンタイトル2ベースとなってしまいました。幸太郎への1球目に3盗、自慢の足を見せます。幸太郎はフルカウントからレフト前へクリーンヒットして先制点、夢和への1球目に2盗、自慢の足を見せます。夢和見逃し三振で一死2塁、こうなれば涼碧のやることは決まっています。バントがピッチャー前で単なる送りバントになってしまいました。チガウデショ〜、ランナー2塁ですからサードは前進守備していません、ここは3塁前に転がせば内野安打になる確率大、1、3塁にしたかったのです。1番に還って陽稀、サードゴロ、これをエラーする間に幸太郎ホームイン、韋駄天陽稀は2盗、3盗、2球で3塁へ、しかし洸ライトファウルフライで残塁。樋口投手2回で43球。
 3回表、ウエストはライトへ夢和に代えて陽斗を入れます。ライトから狼の遠吠えのような声が響きます。9番ピッチャーゴロ1アウトから1番またしてもフルカウントから四球、2番空振り三振で二死1塁、3番2ボール1ストライクからランナー走った、牽制していなかったのでスタート良く、颯大でも刺せません。結局歩かせて二死1、2塁、さあ強打者樋口選手、打って強い打球が1、2塁間へ、翔が追って差し出したグラブを弾かれて2塁ランナー3塁蹴ってホームイン、1塁ランナーも3塁へ、打者走者は1塁止まり、5番3球でズバッと見逃し三振、この回球数23球で計48球。3回裏ウエストの攻撃は3番颯大から、2ボール1ストライクから2球ファウル、このところ知られてきて打たせてもらえないのでブンブン振りに行きます。しかし力が入り過ぎてレフト線ファウルになります。そこで監督が一声かけました。そして6球目、振ったバットから弾かれた球はライトのはるか頭上、A面の本部席のほうまで飛んで行きました。4番舜は当っています、2球ファウルのフルカウントから打って打球はショートの頭を越えてポトリ、テキサスとなりました。ところが1塁牽制でアウト、ベンチへ帰って来て、「キャプテンのすることじゃない!」と監督に怒られました。翔はサードゴロで2アウト、大河四球で出てすぐ2盗、自慢の足を見せます。幸太郎も3球ファウルしてフルカウントから歩き、陽斗も四球で二死満塁、涼碧もフルカウントからボールを見極めて押し出し、もう投球数80球、限界と見てピッチャー交代、1→2、2→6、6→4、4→1で小林蒼投手となりました。ここで陽稀が打てば大量点ですが力が入ったか、センターへ打ち上げて三者残塁。点を取られたら取り返す、倍返しだ!これが出来れば流れは相手に行きません。
 4回表・・・ドリームズ6番から10球で三者凡退に切って取り、大河好調。4回裏ウエストは2番洸から、四球で出て、3番颯大は気負ってサードゴロで一死2塁、舜も打ち損ねてショートフライ、翔は初球本来のバッティング、打球はピンポン玉のようにレフトを越えて一直線、どう見てもホームランだなと思いました。洸ホームインして、翔はと言えば、ドスドスドスと1塁蹴って、2塁蹴って、3塁蹴って、オットット、クルリと回って3塁へ戻ろうと思ったら、中継されてボールが3塁へ、タッチ(グ)アウト!「どうして止めないんだ!」と3塁コーチャーが気の毒に、怒られていました。あの巨漢が3塁をオーバーランしたらチョットやソットのことでは慣性モーメントを振り切れません。これで5-1となりました。
 5回表ドリームズは9番から、空振り三振1アウト、1番に還ってまた四球、ジックリ見られていたにしても、三打席三四球はいただけません。もう70球、限界か?2番打者の初球に盗塁、前回の成功で行けると思っていたのでしょう、タイミングはアウトでしたがタッチ(グ)できません。2番打者はピッチャーゴロ、1塁送球2アウト、2塁ランナーが3塁蹴ったのを見て周りから大きな声、翔が落ち着いて本塁送球、悠々タッチ(グ)アウト、足に溺れましたね。5回裏ウエストは大河がセカンドフライ、太陽が目に入ったか落として生きました。コレで3打席とも出塁です。盗塁謀ってアウト、キャッチャーが樋口選手に代わっていました。これは無謀、足に溺れましたね。続く幸太郎はストレートの四球、コレで3打席とも出塁です。陽斗のセカンドゴロの間に2塁へ進み、涼碧の打席、連続ストライクの後3本ファウルして粘り、いいぞと思っていたら、幸太郎が3盗狙ってタッチ(グ)アウト、足に溺れましたね。キャッチャーが樋口選手に代わっています。3盗は俊足の選手がスタート良くて初めて成功するもの、このキャッチャーでは陽稀でなければムリ。この表裏の攻撃は、共に走塁の難しさを見ました。
 6回表ピッチャー交代、マウンドには颯大、3番セカンドゴロ1アウト、4番樋口選手は左打席、速球叩いて打球は左へ、サードの涼碧の反応が遅れてレフト前へ、前打席は引っ張ってヒット、素晴らしい打者です。この後2盗も決めました。5番空振り三振、6番ショートゴロでゲームセット。結局ドリームズのヒットは樋口選手の2本だけでした。
 ウエストの残塁6はちょっと多過ぎ、ここぞのチャンスで翔の空振り三振、洸のライトファウルフライ、陽稀のセンターフライ、打撃は水物なので仕方ありませんが、どれか一つでもヒットであればもっと点は伸びていました。今年の打線の破壊力は近年に無い素晴らしさですが、ちょっと欲張りかな?8四球を頂いたのでどうしてもヒット数は少なくなりますが、5回5安打で塁打数11というのは長打力を示しています。今年のウエストはむしろ四球が少ないほうが得点できそうと感じるほど、何処からでもヒットが出る打線です。また8盗塁が示すように走りまくるのは良いとして、塁上死4は頂けません。走塁にはまだまだ課題があります。これも得点が少なかった要因です。来年のドリームズは強いでしょう。学年が上がる来年は勝てそうもないなという感じがしました。

 【準々決勝】2020年10月4日(日) 富士見市運動公園(羽根倉)A-1 12時58分〜14時25分

チーム 1 2 3 4 5 6 7
大井ウエスト 0 0 1 0 0 1 2 4
水谷フェニックス 2 0 0 0 1 0 0 3
勝利投手: 笹山颯大  本塁打:菊田隆真(水谷フェニックス)

戦況: 水谷フェニックスは二回戦で、富士見スピリッツを相手にすさまじい試合をして勝ちました→東入間学童野球連盟ホームページ。例年強豪で、ベンチワークも素晴らしいチームですが、今年は6年生が少ないので、珍しく小粒です。しかしきびきびした守備とキッチリした打撃で素晴らしいチームです。ウエストが三芳ドリームズ戦のような試合をしていたらヤバイ相手です。四球でランナーを貯めてバッシーンということの無いように...
と書いていましたが、ウエストは1回表、洸の四球以外アウトがすべてフライ、水谷フェニックス相手では打ち上げたら終わりです。練習ではコーチの速い球をバッシーン、ドッカーンと打ちまくっているのに、いざ試合が始まるとこんなポップフライばかり、「打線」にならず、プツンプツンと途切れます。1回裏1番柳沼選手が颯大の球をバッシーンとライナーでセンターへ運び、3番五年生ながら最も警戒していた佐藤遥選手を歩かせ、4番菊田選手にバッシーンとレフトオーバー三塁打を打たれて早々と2点先制されました。レフトの幸太郎は守りが浅過ぎます。相手が深々とバックしているのに比べ、まだ低学年の守備位置です。これでは4番バッターに頭を越されても仕方ありません。前に落ちればシングルなのに、頭を越されたら長打になります。その後5番山本選手も歩かせて盗塁され一死2、3塁とピンチが続きますが、6、7番連続空振り三振でチェンジ。いきなりフェニックスに先制パンチを浴びて、これで目が覚めればよいのですが、2回表もセカンドフライ、セカンドゴロ、ピッチャーゴロの三者凡退(>_<) 2回裏1四球与えましたが抑えて、3回表ウエスト8番幸太郎はバシッとライナーでセンター左へ運び二塁打、唯一の五年生に初ヒット、これは送りです。夢和バントして、これはウマイ!一塁線へコロコロ、しかし菊田捕手捕りません、ボールを追って...見極めて、ファウル、一球ボールの後、今度は左へバント、今度は大丈夫だろう、三塁線へコロコロ、しかし捕りません、ボールを追って...見極めて、ファウル、スゴイ!このグラウンドを良く知っています。結局3バント失敗。1番に還って舜、これまた左中間ライナーの二塁打、幸太郎ホームイン、外野からの本塁返球見て舜は三塁へ走る、「ダメッ、何で走るんだ!」とウエストベンチ大声、捕手から三塁送球、悠々アウト。ランナーから球は良く見える位置、打順は上位、一気に逆転という絶好のチャンスをムザムザ失ってしまいました、シュン(>_<) 洸はイイ当たりでしたがショートゴロ、キャプテン柳沼選手のところへ飛んでは一貫の終わり...3回裏3番佐藤遥選手に内野安打を打たれますが、先ほど2点タイムリーの4番空振り三振、5番ライトフライ、夢和ガッチリ、6番ピッチャーゴロで仕留めました。
 試合が落ち着いてきて、いよいよ反撃のウエスト4回表、3番空振り三振、4番颯大強い当たり、ヒット性の打球でしたがショート柳沼主将がさばいてアウト!上手い...5番翔ピッチャーフライ、打ち気がカラカラ空回り。9球チェンジ、クリーンアップがこれでは...フェニックスは4回裏7番から、1死後8番鮫島選手センターへテキサスヒット、打順下位でも振り切る、気迫のバッティング、9番空振り三振、1番に還って柳沼主将、初球パスボールでランナー二塁へ、1塁左へのゴロ、翔オーライと手を挙げて捕って、ピッチャーを制止して自らベースを踏みましたがセーフ!ランナーの足がすごく速い、翔ボーゼン...2番打者への初球に走って二死2、3塁、セカンドゴロで二者残塁、淡白なウエストの攻撃に比べて気迫が違います。5回表大河からショートゴロ。涼碧空振り三振、幸太郎ピッチャーフライで三者凡退・・・ダメダコリャ。5回裏フェニックス3番ショートゴロ、ウエストの守備も堅い、打たせれば守ってくれます。4番菊田選手初球バッシーンとレフトオーバー、先ほどの三塁打を見てるのにまたしても頭を越されました。一度は仕方無い、学習して次に備えるのが野球なのに...打者走者は三塁蹴る、ウエストの必殺中継プレー出るか、陽稀がボールを受けてすぐ投げない、まさか三塁回るとは思わなかったか、この一瞬の連携の緩みでホームランになってしまいました。こう着状態になっていた状態を突き放す一打です。当然フェニックスベンチも応援団も大フィーバー。5番見逃し三振、6番難しいショートゴロ、洸捕って一塁送球、上手い!と思ったらファーストポロリ、7番レフトフライでチェンジ。この回を見ると、打たせれば守ってくれるのはフェニックスで、ウエストではないのか...ますます意気消沈。6回表ウエストの攻撃は9番から、空振り三振、1番舜またしても打ち上げてショートフライ、ここへ打ってはダメ、というより打ち上げたら終わりです。2番洸レフト右へ上手い流し打ちで出塁、1打席目も盗塁していますがここでも走る、二塁送球がセンターへ抜ける、しかしセンターがボールに追い着けない、後ろへテンテンとボールが転がる、三塁コーチャーがグルグル手を回す、ホームイン、思わぬ形で1点GET、3番ショートゴロでチェンジ、3-2と再び1点差となりました。6回裏フェニックス8番からピッチャーゴロ、空振り三振、1番柳沼主将ここまで3打数2安打、ここはショートゴロ、俊足ですが洸がさばいて三者凡退、9球チェンジ、得点した後に簡単に守りが終わる、リズムが出てくると流れが来るのが野球です。ここまで1時間14分、スピーディな試合です。
 最終回に入りました。7回表ウエストは4番颯大から、山本投手の初球、バット一閃、目にも止まらぬ痛烈レフト前ヒット、何が何でも打ってやるという気迫がバットに乗り移り、初球から迷い無く振った結果です。続くは5番翔、この日は攻守に冴えません。迷いがある感じでここまでセンターフライとピッチャーフライ、好調時のレベルスウィングからアッパースウィングになって低い球を振ってしまいます。この打席もボールカウント1-1からセンターフライに倒れました。このセンターは余裕は無いけれどシッカリ捕る、なかなか上手い選手です。6番大河、この試合開始前まで首位打者でしたが、この日はボールを見極めることなく簡単に打ってセカンドゴロ、ショートゴロに倒れています。積極的なことは良いことですが、もう3打席目、ファウルで粘ってリズムを作って甘い球を仕留めるという打撃ではなく、この打席も初球低い球に手を出してセカンドフライ、ランナー貯めたい場面で二死1塁となって、ここから下位打線、ウエストベンチに悲壮感が漂います。「応援しろ、声を出せ!」と指示しますが元気が有りません。打席には涼碧、余りにも打てないので、前日の練習から左打者に転向したところヒット連発、「左のほうがイイジャン」というわけでこの試合が左デビュー戦ですが、前2打席凡退しています。しかしこの打席ではフルカウントから打ってレフト前に落ちるヒット、ミートすれば内野を越えます。この一打でウエストベンチ俄然元気が出ました。二死1、2塁、一打同点、長打なら逆転、凡打なら試合終了の場面ですから、「頼む、幸太郎、打ってくれ」と、前日市内大会で2ランホームランを放っている五年生にエールを送ります。1打席目はセンター左への二塁打で先制のホームを踏んでいます。ストライク、ファウル、追い込まれ、ボール、ファウル、負けるもんかの気迫が足柄山の金太郎か高安かという身体からほとばしり出ます。そして次の球バッシーンと大きな打球がレフトの頭を越えて行きます。颯大が3塁回ってホームイン、3塁コーチャーがグルグル腕を回しっ放し、涼碧も1塁から2塁〜3塁も蹴って本塁ヘッドスライディング、幸太郎は3塁到達してガッツポーズ、逆転して4-3となりました。夢和三振でチェンジ、ここまで試合時間1時間21分、リードして迎える最後の守備、げんきんなもので見違えるように声が出ています。いよいよ7回裏、フェニックスは2番からの好打順、初球ストライク、ここから4球連続ファウル、ウエスト同様負けるものかという気迫が感じられます。2球外れて8球目ズバッとストライク、手が出ません。3番五年生佐藤遥選手も2球ファウルしてフルカウントからの7球目ピッチャーゴロ、颯大がゆっくり1塁送球2アウト、最後はこの日三塁打、本塁打の4番菊田選手を空振り三振に仕留めゲームセット、実にこの試合奪三振10個の力投で、7回1時間27分のナイスゲームを締めくくりました。
 ウエストが苦戦した理由は3番、5番、6番、9番が3打席無四球無安打、ここでプッツンと切れて打線にならなかったためです。打線になれば大量点が望めるのですが途切れてしまいます。また山本投手は洸への1四球のみ、守備も堅くて余計なランナーを出しません。それでも勝てたのは颯大のピッチングが第一、涼碧が値千金の一打でつないで幸太郎の起死回生の一打が第二です。野球はリードされていても、ピッチャーがバックを信頼して辛抱強く投げ、守りに守っていればいつかはチャンスが来る、6回表に洸がヒットで出て、アレヨアレヨという間にホームインしたり、7回に二死となりながら逆転できたのは、野球の神様が微笑んでくれたためです。この気持ちを忘れずに、次に繋げて行きましょう。

 【準決勝】2020年10月10日(土) 西原小学校 9時00分〜雨で延期→10月11日(日) 西原小学校

10時59分〜12時27分 5回コールド

チーム 1 2 3 4 5
大井亀少クラブ 0 0 0 0 0 0
大井ウエスト 1 7 0 0 × 8
勝利投手:笹山颯大  本塁打:無し

戦況:昨年新人戦大会の優勝チーム大井亀少クラブは今大会も抜群の強さを発揮しています。なんと、今期は他大会含め、すべてコールド勝ちでここまで来ているそうです。強打の上に守りも良く、バッテリーも良く、攻守に優れたチームです。対する大井ウエストは、まだ試合数は少ないものの、打撃がイマイチで打線にならない点が不安です。前週の水谷フェニックス戦で土壇場7回表逆転し、その裏颯大がギアを上げて三者凡退に抑えて勝った試合で、選手たちに明るさが戻ったのが救いでしょうか。試合開始前に冨士川監督が選手を集めて言いました・・・「亀少は強い、みんな良く知ってるはずだ。ピッチャーはコントロールが良い、追い込まれる前に打て。だけどここまで来れば、勝ちたいという気持ちが強いほうが勝つ。エラーしてもいい、三振してもいい、思い切ってやれ、勝つぞ!」 そして打順を初期のパターンに戻しました。打線になるようにとの願いを込めて、原点に戻ろうということです。1番洸、2番陽稀、3番舜、4番颯大、5番翔、6番大河、7番涼碧、8番幸太郎、9番夢和です。打率5割越え、首位打者の五年生が8番に入っているわけですから、繋がれば練習通りの強力打線になって破壊力があるはずです。ピッチャーはドンドン良くなっている颯大、キャッチャーは大河、他は不動の守備位置です。
1回表、立ち上がりイマイチの颯大は先頭打者野中選手にストレートの四球を与えました。良いバッターだと分かっているし、出したら俊足なので実にヤバイ選手ですから、抑えようという気持ちがボールを上ずらせました。昨年は散々走られています。1塁ベースでのリードは大きい、これでスタート良く走られたら盗塁阻止は困難、そこでしつこく牽制します。そして仕留めました。速い牽制球、翔がタッグ(チ)してアウト!左投手なら左腕を引くので速い牽制球は投げられませんが、右ピッチャーは投球動作と同じような形で速い牽制球が投げられます。ましてや颯大の球は普通の投手より速い。このタッグ(チ)アウトは投手にとっては実に心理的に大きいものでした。この四球は二塁打みたいなものでしたから、これから俊足走者を背負って上位打線を迎えるのはシンドイのです。ランナーなくなって、2番フルカウントからズバッと見逃し三振、3番須藤選手を迎えてレフト、センターがバック、昨年本塁打含む猛打賞で打点稼がれていますから、前に落ちるのは仕方無い、越されたり抜かれたりの長打は避けようという守りです。しかしこれは杞憂でした。空振り三振で結果三人で終える理想的スタート。1回裏ウエストの攻撃は、出塁率も得点率も高い洸から、マウンド上は絶対エース左腕野中投手、2ボール1ストライクからの4球目、左打席から叩き付けた打球は3塁方向へ、バウンド合わせ損ね、ショート須藤選手が回り込むもこれは間に合わない、1塁に生きて、同じようにしつこい牽制、左投手ですから対面しているだけに、右投手以上に大きくリードを取っても良いのです。牽制動作に入ったと見れば戻れば良く、右投手のような速い球は来ないので、大きいリードが出来るのです。しかしこの場面はそれほど大きいリードは取りません。牽制アウトを避けたいからです。そのうち牽制球が悪送球になって2塁へ、1回表とは真逆の展開で無死2塁、さらにワイルドピッチで3塁へ、2番陽稀は2ボール1ストライクからの4球目打ってサードゴロ、スタート良く本塁へ突っ込んだ洸を見て本塁諦め1塁送球、先制点GET。この表裏はピッチャー心理からするとまさに明暗分かれる展開でした。ノーヒットで1点、それも1、2番で挙げた得点、これは大きい。洸は前の試合でも1-3とリードされた6回表にヒットで出て、走って、悪送球を誘ってアレヨアレヨという間にホームインして1点差に迫った立役者ですが、相手から見ると、タイムリーで失点したら仕方無いとして、こんな形でホームインされると、ガックリ来るものなのです。さあ追加点だと意気込むウエストは、3番主将の舜、2ボール1ストライク(ファウル)からの4球目打ってこれはセンターへ、打ち上げてはダメ、右肩が下がるので以前のようなバシッとライナーが飛びません、2アウト。4番颯大は初球からビュンと振りました。打球はセンター右へ高く上がる、もしかしてネット越えか?と思いましたが、詰まっていました。ネットにダイレクトに当ってシングルヒット、上野台小学校ならホームランですが、西原小学校はネットがあるのでこうなります。さあ5番大砲の翔です。東富士演習場みたいにズドーンとぶっ放してくれと願いましたが空振り三振、全くタイミングが合っていません。颯大残塁。
2回表、亀少クラブは4番田作選手から、これまた大変な強打者です。ポンポンと追い込み、3球目外角ボールを振らせて空振り三振3個目、颯大の球は走っているので、追い込まれると手が出てしまうのです。5番阿部選手もポンポンと追い込みましたがここから3球連続ボール、前打者を見て釣り球には引っ掛からないぞということでしょう。しかしフルカウントから空振り三振4個目。6番打者を迎えて外野守備を浅くしました。ここからは長打は無いだろうと見たのです。ところがストレートの四球、いいところへ投げているのですがボールになります。冨士川監督はキャッチャーに「真ん中に構えろ」と言いました。ど真ん中に投げてもこの球威なら打たれないだろうということです。しかし不思議なもので、ピッチャーというのはなかなかど真ん中には投げれないもの、ストライクが入りません。1塁ランナーのセカンドリードが大きいのでキャッチャー大河が1塁に投げたらこれがファースト後方へ、しかし夢和が素早くバックアップしたためランナー2塁ストップ、結局7番打者もストレートの四球で二死1、2塁、8番打者にはストライクが来てセカンドゴロ、二者残塁。2回裏ウエストの攻撃は6番大河から、早撃ちマック、ブンブン丸、昔ヤクルトに池山隆寛というフルスイングバッターが居て、大宮アローズが「池山隆寛杯」という大会を主催していますが、同じようなバッティングをします。ファウル、ファウル、ボールからデッドボール、大げさに痛がりますが、冨士川監督は打者走者に「痛くない!」と言いました。痛がる本人には気の毒ですが、むしろポンポン追い込まれた後の死球ですから、痛いのはピッチャーのほうで、ウエストにとってはラッキー!てなもんです。さて7番は前の試合、値千金の一打で繋いで幸太郎の逆転三塁打を誘った涼碧、1球目、2球目とバントしますがファウル、3球目は振ってファウル、試合前の監督指示通り、この試合は各打者積極的に振って行きます。4球目セカンドゴロ、2塁送球封殺。1塁ランナー入れ替わり、打席には8番幸太郎、唯一の五年生ながらただ今ウエスト三冠王、出塁率も塁打数もトップです。この好調の要因はボールを振らない選球眼と思い切ったバットスウィングであり、右肩が下がって打ち上げる悪い癖が大分減ってきたためです。しかしこの打席は外野へ打ち上げてしまいました。ところがやっぱり何か持っている、前の試合の逆転打のとき「足柄山の金太郎か高安か」と書いてしまいましたが、正しくはコータローです。ナント!落下点に入ってポロリのエラー、捕られるだろうと見てハーフウェイ、1塁へ戻れる態勢で見ていた涼碧が、くるっと回ってややコケたものの必死に2塁回って3塁へ、打者走者も「♪走れ走れコータロー」のリズムに乗って2塁到達、エラーは出塁記録になりませんが、やはり打球に何かおぞましい執念がこもっていたのでしょうか。9番夢和にはストライク1からボールが続きます。やはりこの展開はピッチャーには辛い、結局四球で一死満塁、1番に還って洸、ストライク、ボール3つから打ってセンター前、涼碧ホームインして2-0、陽稀はボール、ストライク、ファウル、ファウル、ボール、ファウル、気迫の打席です。こうなるとピッチャーも負けてはいられない、マウンドと打席で火花が散ります。7球目ファウル、ボール、フルカウントになりました。9球目ファウル、ものすごい戦いです、両軍ベンチから必死の応援、10球目、打った〜〜〜、センターの頭上、ウエストベンチから見ると明らかな長打なのですが、一番近いところで見ていた2塁ランナー夢和がスタートが遅れたため二塁打にはならず、幸太郎ホームインして3-0、なお一死満塁、3番舜もボール2からレフトへ打って、夢和に続いて洸2塁からホームイン、本塁への返球の間に陽稀3塁へ、舜も2塁へ、5-0となって1死2、3塁、バッター颯大は申告敬遠、前打席を見ればこの満塁策は当然か、確かに守り易いけれど、5-0で、しかもどんなに良いバッターでも3回に2回は打ち損じるものと考えれば、ウエストならクサイところを突いて勝負ですね。それだけ颯大のバッティングは相手から見ると脅威ということです。5番翔は相手の期待通り浅いライトフライ、これではタッチアップできません。打順一回りして大河です。今度は初球振りません。オヤ?リラックスしてるなと思いました。ヒットは良い球でないと出ませんから、例えばストライクでも自分の打てるゾーンを狙わないと、ストライクだからといって何でも打てばヒットになるというものではありません。2球目ストライク、振りません。ブンブン丸いずこへ?3球目ボール、次の球ブン!打球はレフトの頭を越えていきます、走者一掃の二塁打で8-0、涼碧は2-2からピッチャーゴロでチェンジ。怒涛の攻撃で2回終わって8-0、予想もしない展開ですが、本来ウエストの攻撃は打線が繋がれば大量点になるということを改めて見せ付けました。
3回表、亀少クラブの攻撃は9番から、代打が告げられました。背番号2斉藤選手、五年生ですが素晴らしい選手、四年生だった昨年もレギュラーで大活躍していました。故障しているらしく先発から外れていましたが、打つほうは大丈夫なのでしょうか。4球目ズバッと見逃し三振5個目、1番に還って野中選手、左打席からレフト前にポトリと落として結果的には唯一のヒット、長打警戒で深く守っていますから、これは致し方無し。今度はリードは前ほど大きくない、2番打者への2球目に走った、大河が2塁送球、チョット高くてタッグ(チ)が遅れセーフ、しかしストライクならアウトかという際どいタイミングでした。結局2番ショートゴロ、ここは名手洸なので、捕って2塁ランナー牽制して1塁送球アウト。3番須藤選手二回目の打席、ピッチャーゴロ、颯大が捕って1塁送球しようにもファーストが居ない、打球を追ってただ今留守、そのまま自分で1塁べ−スに駆け込んでアウト、チェンジです。3回裏亀少クラブのピッチャー交代、1→5→6→1とローテーションしてマウンドには須藤投手が上がりました。ウエストの攻撃は幸太郎から、バシッとセンター前、相変わらず結果を出します。しかし打球が速いので、センター捕って勢いつけて1塁送球、ヤバイ、センターゴロか?送球がちょっとライト寄りに逸れてくれてセーフ。夢和がストライク1から送りバントしましたがファウル、2ナッシングですがバントの構え、あくまで送りです。次の球、バットを引いてボール、そして4球目、コツンと見事に転がしました。3バント成功、一死2塁、1番に還って洸、追加点のチャンスだ、2-2から打ち上げてショートフライ、陽稀ストライク1から2本ファウルしてサードゴロ、チェンジ、幸太郎残塁。やはりそうそう連打など無いのが普通です。3回終了して12時4分、1時間5分経過です。
4回表、亀少クラブの攻撃は、4番怖い田作選手から、初球ファウル、振りが鋭い、ボールとファウル挟んでフルカウントから歩かせてしまいました。5番打者の4球目に走って盗塁成功、2-2からファウル、そして6球目ズバッと見逃し三振6個目。7番2-2から空振り三振7個目。何とか局面打開しなければと考えたのでしょう、8番の初球にランナー走った、大河が3塁送球、ボール受けた涼碧がベース前にグラブ置いてアウト!この時期3盗なんて甘いゼヨ!と坂本龍馬なら言ったかどうかは知りませんが、颯大の速球と大河の肩では3盗は無謀でした。4回裏ウエストの攻撃はクリーンアップ、舜キャッチャーフライ、また悪い癖が出ました。颯大引っかけてサードゴロ、翔追い込まれてからファウル2本粘って7球目見逃し三振。やはりスランプに陥るとこうなってしまいます。4回終了して12時17分、1時間18分経過です。
5回表、亀少クラブの攻撃は下位打線、7番からです。フルカウントから、ズバッと見逃し三振8個目。8番2-2からファウル2本粘って7球目ズバッと見逃し三振9個目。9番は先ほど代打が出て、替わってレフトに入っている選手、初打席です。フルカウントから歩かせて、1番に還って野中選手の3打席目、気迫ムンムン、ファウル4本粘って何が何でも打つゾという気持ちが感じられます。9球目根負け、歩かせてしまいました。この試合3打席いずれも出塁、イヤなトップバッターです。この試合颯大は6個目の四球、これだけ三振のヤマを築いてなお6個も四球を出しているということは、際どい球を投げているということです。だから見逃し三振が多いわけです。こういうときはバットに当ててもそうそうヒットは生まれません。二死1、2塁から迎えた2番、空振りの三球三振10個目、試合終了、1時間28分、5回コールドゲームでした。
5イニングで10三振奪いました。アウトの3分の2が三振なんて、滅多に見れるものではありません。強打の亀少クラブを被安打1に抑え、三塁を踏ませぬピッチング・・・見事でした。スコアラー歴29年になりますが、こんなピッチング見たことありません。松原寛太がズバズバ三振とっていたなぁと思ったり、そういえば令児も、上條将希も・・・などと思い出すのですが、強力打線を相手にここまで投げるのは多分随一です。そう言えばしばらく優勝もしてないなぁ、トシだから忘れただけかな?

 【決勝】2020年10月24日(土) 西原小学校 9時28分〜10時59分

チーム 1 2 3 4 5 6 7
鶴小ニュースカイヤーズ 2 0 0 0 0 1 2 5
大井ウエスト 0 0 1 0 1 0 0 2
敗戦投手: 笹山颯太  本塁打:伊藤 翔、金子海斗(鶴小ニュースカイヤーズ)

戦況:鶴小ニュースカイヤーズは昨年新人戦大会の準優勝チームです。背番号1手塚投手と背番号2加治投手の両投手が1⇔5交代で先発しています。準決勝の富士見ファイヤーズ戦は打撃がスランプに陥っている感じでした。富士見ファイヤーズの投手がとても上手い投球で、ランナー出してもタイムリーが出ず、特にかき回す作戦も出ぬままズルズルとイニングを重ねて行きました。本来の強打が出てくると怖い打線です。まだコロナで学校休校になる前の2月24日練習試合して大河4回で7失点し、その後洸2回、最終回は颯大登板して12-8勝ちました。このときは翔が大暴れ、2本塁打でした。決勝まで2週間空きますから、鶴小ニュースカイヤーズ打線もスランプ脱出しているでしょうが、ウエストも翔はじめ、打線を途切れさせて来たメンメンがスランプ脱出しているでしょうから、壮大な花火が西原小のグラウンドに打ち上がるか?颯大がこのままその日を迎えられれば...と思うと...ワクワクしますね

    

と書いていましたが、相手は7安打、こちらは4安打、守備でもエラー4個のウエストに対しノーエラーのニュースカイヤーズ、力負けでした。颯大は11三振奪いましたが、加治颯馬投手を打てませんでした。金子捕手は好リードに、落ち着いた守備、盗塁刺殺2、2安打(1本塁打)2打点2得点、この試合一番のヒーローでした。
詳しい試合結果は東入間学童野球連盟ホームページをご覧下さい

 閉会式・表彰
2020年10月24日(土) 西原小学校 11時10分〜
柏木会長挨拶

ソ−シャルディスタンスとっての閉会式・表彰でした






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