大井ウエスト試合結果  

埼玉南部秋季大会


■第81回埼玉南部秋季大会 富士見市主管 埼玉南部少年野球連盟のホームページ
【主管連盟】 富士見市 代表者会議(抽選会):9月8日(日)18時、、登録名簿3部、参加費5,000円
【大会期間】 10月20日(日)〜11月 日(日)
【開 会 式】  10月20日(日) 9:00(受付8:00〜) 富士見市第二運動公園
【大会要項】 7回1時間30分、4回10点差・5回以降7点差コールドゲーム、30分前集合、試合開始後90分を過ぎたら新しいイニングに入らずタイブレークとする…無死満塁継続打順、2回行って同点の場合抽選(決勝戦は決着がつくまでタイブレークを行う)、詳しいことは→埼玉南部少年野球連盟大会要項
【表 彰】 第3位までの4チーム、個人賞…最高殊勲選手賞、優秀選手賞、優秀打撃賞、敢闘賞、開会式の行進賞…2チーム

組合せ表(PDF)


 [1回戦] 10月20日(日)11時06分〜12時07分 朝霞市青葉台公園B-1 4回コールド勝ち
チーム 1 2 3 4
田島イーグルス 0 0 0 0 0
大井ウエスト 2 0 3 5X 10

勝利投手:落合里紅 本塁打:無し

戦況:田島イーグルスは朝霞市浜崎にある朝霞三小のチームです。ウエストは過去もたびたびこの学校で試合しています。朝霞浄水場前を通り、坂道を下り、武蔵野線のガードレールを潜ってすぐの「浜崎三丁目」を左折してクネクネ走り600mほどのところです。「浜崎」という地名は、釣りバカ日誌・・・海を連想させます。埼玉県は海無し県ではありますが、河川面積日本一が示すように川だらけでもあります。したがって水に関連する地名が多く見受けられます。朝霞三小も黒目川と新河岸川に挟まれていて、新河岸川を越えると内間木球場のある内間木公園、周辺には大型倉庫がたくさんあります。荒川のタマちゃんで有名になったプレジャーボート係留場所も近くです。試合会場の青葉台公園は朝霞駅から徒歩でも行けます。隣が朝霞西高校です。地図は→コチラ
さて澤藤はこの日、立教大学池袋キャンパスのHome coming dayの中で開催されるコミュニティ作りのトークショーイベントに出席するため昼にキャンパス到着予定、富士見市第二運動公園で行われた開会式には出ず、福岡中央公園で開催された第15回ふじみ野市環境フェアの開会式に行き、ふじみ野こどもエコクラブブースを表敬し、高畑市長の挨拶を聞いた後、電車で朝霞駅下車、青葉台公園に歩いて行き、試合開始から応援、3回終わったところで、これはもう勝負あったなということで、また歩いて朝霞駅に行き、池袋に向かいました。結果的には颯大が3打数3安打の猛打賞、それも三塁打1本、二塁打2本という豪快さ、投げては里紅が先発、1安打、無四球、6奪三振という完璧なピッチング。

 [2回戦] 10月27日(日) 8時53分〜10時13分 朝霞市青葉台公園A-1

チーム 1 2 3 4 5 6 7
水谷フェニックス 0 0 2 0 0 0 0 2
大井ウエスト 0 0 0 6 0 0 × 6

勝利投手:落合里紅 本塁打:無し

戦況水谷フェニックスは春季大会第三位の強豪野寺スターズを1回戦で破ったのはスゴイですね。ウエストは富士見市のチームの中で不思議にも水谷フェニックスとはあまり対戦がありません。ただしそれは最近の話で、かつてウエストが強かった頃は度々当りました。水谷フェニックスは常に強いチームなので、各大会で勝ち上がりますから、こちらも勝ち上がれば当たるということです。フェアなチームカラーで、ベンチワークも素晴らしいから強豪を保っているのです。エースの小笠原主将は、レフト越えと左中間柵越えの本塁打を放ち、とにかく物凄い強打の選手だとチーム審判をしたウエストコーチたちが舌を巻いていました。ということは、この選手の前にランナーは出したくないと言うことになります。
 ウエストは里紅先発、1番からショートフライ、キャッチャーフライで2アウト、問題の3番キャプテンの前に無走者、そしてキャッチャーファウルフライで三者凡退、理想的どころか、これ以上無い立ち上がり、スピードが無いのに内野フライが上がるということは、うまくタイミングを外しているということです。ところがウエストの攻撃もショートゴロ、ショートゴロ、サードゴロで三者凡退、小笠原投手の伸びる球に押されます。
 2回表フェニックスは4番からサードゴロ、ピッチャーゴロで2アウト、6番にレフトオーバーライナーでエンタイトル2塁打を打たれましたが7番サードファウルフライで無失点に抑え、その裏ウエストの攻撃は4番からキャッチャーファウルフライ、キャッチャーファウルフライ、ピッチャーゴロとまるで打てません。
 3回表フェニックス8番にライトオーバーエンタイトル2塁打を打たれ、9番送りバント成功、1死3塁のピンチ、1番に還ってライトへ強い当たりのゴロでランナー生還、しかし大河が1塁送球してライトゴロに仕留めました。この1点はしょうがない、やはりフェニックスは下位打線でも6年生は力が有るということです。問題はここから、2番センターへライナー性の飛球、舜は守備が上手いし、何より打球への反応が良い、「イタダキ!」と思いました。ところがスタートが悪い、アレ?グラブに入れてポロリ、打球が転がる間に2塁へ進まれました。3番キャプテンの前に出してはいけないランナーが出て、動揺したかワイルドピッチで2死3塁、2球目ストライク、3球目から3本連続ファウル、やはり良いバッターです。6球目強烈な打球がサードコスモの左、ベース際を抜けました、2-0、この打球はレフト涼碧が素早くカバーして2塁送球、単打に抑えましたが、やはりスゴイバッターです。振りが強烈で、ファウルした球も、ボールが可哀そうと思うような「ブン!」、「バシッ!」というバット回転の速いバッティングです。4番はセカンドフライでチェンジ。2点先行されたウエストは、7番大河から、セカンドライナーで1アウト、8番翔にはストライク1からボールが続き四球、ここまでポンポン打ち取られてきましたが、翔の構えに打たれそうと思ったのでしょうか?こうなったら9番涼碧にはアレしかありません、ボール、ストライク、ボール、ファウル、ボール、フルカウントに持ち込んで6球目ファウル、この1個のファウルが効きました、次の球選んで四球、1死1、2塁、オカシイ、こんなはずは無い、下位打線を歩かせるなんて、と思ったでしょう。願っても無いチャンスに1番洸は3球連続ファウルの後セカンドフライ、2番コスモはボール1後のストライクを見逃します。これはマズイ、この選手は1ストライク目を打つときは固め打ちします。気持ちが前に出ているからです。3球目ワイルドピッチで2死2、3塁、頼むぞ6年生の3割バッター、しかしピッチャーゴロ、ア〜〜〜(>_<)
 4回表三者凡退で仕留め、その裏颯大からの攻撃、レフトフライエラーで出て、和哉sライトへヒット、里紅サード内野安打で無死満塁、舜サードゴロで颯大本塁封殺、なお一死満塁、大河の打席でワイルドピッチがあり和哉ホームインして2-1、大河空振り三振2アウト、翔ピッチャーゴロ、ア〜〜チェンジだ!と思ったらピッチャーの1塁送球が逸れてファーストが捕れない、見ていて、なんで?どうしたの?と思ってしまいました。これで里紅、舜が相次いでホームインして、ナント!3-2逆転です。ピッチャー動揺隠せません。涼碧は冷静に四球を選び、1番に還り洸がセンターへライナーで運ぶヒットで翔ホームインして4-2、コスモストレートの四球で二死満塁、打者一巡でまた颯大、レフトへ上がった打球、大きな当たり、レフト越えで1バウンド柵越え、エンタイトル2塁打で6-2、もうダメだ、ピッチャー交代、和哉ピッチャーフライでチェンジ。
 5回以降お互い無得点で試合終了、スゴイ試合でした

 [3回戦] 11月2日(土) 9時00分〜 和光市レクリエーション広場A-1

チーム 1 2 3 4 5 6 TB 総計
ファイヤーナインズ 4 2 0 2 0 0 8 4 12
大井ウエスト 0 0 0 2 3 3 8 2 10

敗戦投手:笹山颯大 本塁打:無し

戦況ファイヤーナインズとは過去熾烈な戦いを繰り広げてきました。特に2016年にはスピード違反みたいなキャプテン大野甲四郎投手が居て、南部春季大会優勝、南部秋季大会準優勝でした。ウエストは当時ピッチャーが寛太、キャプテンがジョーで強かったのですが、秋季大会準決勝でガッツナインに負けて第三位でした。ウエストは、優勝した川合ランバー旗準々決勝でファイヤーナインズと対戦して8−2で勝ちましたが、たまたまその日ファイヤーナインズはダブルで四市クライマックスシリーズの準々決勝があるため大野投手は先発しませんでした。ただ5回で7−1となりなおチャンスという場面で大野投手がマウンドに上がりました。5回コールド負けではいかにも面目無いということでしょう。すると全く打てません。ボールが速過ぎます。6回まで投げて、もうコールド負けは無くなったのでまた別の投手と交代しました。寛太とジョーは南部秋季大会の表彰式で大野選手とは面識が有りましたが、直接対戦して仲良くなりました。お互いの力を認めたからでしょう。
 さて今年のファイヤーナインズは南部春季大会準決勝で膝折宿ジャイアンツに敗れて第三位でした。10/26時点で四市親善秋季大会はBEST4が揃い、準決勝は膝折宿ジャイアンツ−ファイヤーナインズ、ガッツナイン−岡ファイターズです。朝霞市が3チーム残り、新座市のファイヤーナインズは負けられませんね。南部秋季大会2回戦では、朝霞市6年生大会優勝(10月5日)のガッツナインをファイヤーナインズが強打で7−0で破りました。ファイヤーナインズのレベルが上がっていることが分かります。6年生が9人居て、キャプテンは大野叶輔(キョウスケ)、甲四郎の弟です。真っ向勝負したら6年生3人のウエストは体力負けしてしまいます。さてどうするか?
 ちなみに澤藤は四ッ谷の主婦会館プラザエフでの会に来賓出席しなければいけないのでスコアラーが出来ません。しかし大事な試合、時間の許す限り応援することにしました。背広姿で、和光市駅から歩いて川越街道方面に向かいました。ホンダ和光から理化学研究所、もう20分以上歩いています。10分1kmペースで歩いているのになかなか着きません。やっと和光第四小学校に着きました。和光四小ベアーズが練習しています。隣のレク広場に着きました。
 先攻はファイヤーナインズ、ウエストピッチャーは里紅です。1番いきなりレフトオーバー二塁打、2、3番内野フライで2アウト、4番レフトへ二塁打で1点先制され、四球、サードゴロ1塁送球〜エラーで2点目、この後四球押し出しなどあっていきなり4点ビハインド、その裏ウエストの攻撃は洸四球、コスモ空振り三振、颯大レフトへ二塁打、和哉四球で満塁、しかし里紅サードファウルフライ、舜サードゴロで三者残塁無得点。
 2回表ファイヤーナインズ2番から、四球で出していきなり盗塁謀るも颯大の送球でタッチアウト、3番大野主将はレフト前ヒット、4番サードゴロ1塁送球〜エラーで一死1、3塁、盗塁されて2、3塁、5番スクイズが2ランとなって2点取られました。今年は終盤になっても2ラン阻止できません。これが今年のチームが低迷している一要因です。6番サードライナー、1塁送球ゲッツー。
 3回から里紅を諦め颯大を登板させました。2回で6点、このままでは試合が早々終わってしまうからです。捕手にはサードからコスモを回し、サードはライトから大河、里紅がライトに入りました。この回先頭打者は7番、代ったところに打球は飛ぶ、サードゴロを大河がエラーしてしまいます。大事な試合で気負ったところに打球が来て焦ってしまいましたが、ドンマイドンマイ、深呼吸しよう は0点で抑えました。その裏ウエストの攻撃は颯大から、前打席はレフトへ二塁打、今度はセンターオーバーのシングルヒット、和哉がショートゴロ、二塁送球で颯大封殺、里紅ショートフライ、舜センターフライで和哉残塁、無得点。
 4回表ファイヤーナインズは打順良く1番から、センター前ヒット、レフト線二塁打、3番大野主将への初球、パスボールで1点、大野主将はファウルフライで一死後、4番センターオーバー二塁打で2点目、この後は抑えましたが、8-0、ファイヤーナインズベンチはここで大野主将をベンチへ下げ、ショートに中村(泰)背番号16を入れました。午後から四市親善秋季大会準決勝の膝折宿ジャイアンツ戦で投げるのでしょう、もう勝敗見えたから休ませようとの配慮と思います。4回裏ウエストは大河四球、代走に陽稀を送りました。翔はファーストゴロに倒れましたが、涼碧がフルカウントから1球ファウルして四球を選びました。第一打席でもファウル2本で8球投げさせて歩いています。良い仕事をしています。1番に還り洸が2球ファウル後の3球目レフトへ流してヒット、陽稀ホームインして8-1、コスモもレフトへヒットして涼碧ホームインして8-2、ここでバッターは颯大、2打席ともヒットを放ち、これは容易ならぬ打者だとファイヤーナインズも思っているでしょう。バシッと引っ張って強烈な打球、これがサードのグラブに入ってしまい、そのまま3塁ベース踏んで1塁送球アウト、一瞬にして併殺〜チェンジとなりました。負ける試合は後から「タラ」、「レバ」が出るものです。この場面がまさにソレかな?と思いました。この打球が抜けていれば8-4となって、なお1アウトですから攻撃が続く、予断を許さぬ展開になったでしょう。ツキが無い、これは負けるかも?と思いました。時計を見たらもう時間がありません、四ッ谷に行かなくちゃ、後ろ髪を引かれつつ、澤藤はレク広場を後にして川越街道を成増方面に歩いて向かいました。東武東上線和光市駅より地下鉄成増駅のほうが近いのです。
 主婦会館プラザエフには思いのほか早く着いてしまいました。もう少し見てくれば良かったかな?と思いつつ、あの展開ではどう考えてもコールド負けだろうと思いながら結果連絡が来ません。会合中、試合結果が気になります、どうしたんだろうと思いながら、マナーモードのスマホをチラチラ・・・するとスマホが震えました。父母会長からのメールです。8-8同点に追い着いてタイブレーク突入とのこと、エ〜〜〜〜・・・いったいどうしたの?
 5回表以降はスコアブックからです。大河に代走の陽稀がライトに入り、ライトからレフトに里紅を回し、レフトからサードに涼碧を回す守備ローテーション、颯大は1四球与えましたが0点で押さえ、その裏ウエストは4番和哉サードゴロ1アウト、5番里紅から舜、陽稀と3連続四球満塁、ここまで80球、ファイヤーナインズピッチャー交代、高橋に代り中村(泰)登板、1と6交代です。代わり端、翔がファウル、ストライク、ボール後の4球目センター前ヒットして里紅ホームイン8-3、涼碧2-2から空振り三振2アウト、洸が3ボールからストライク1個見逃して次の球ボールで舜押し出し8-4、コスモがボール1からの2球目センター前ヒットして陽稀ホームイン8-5、ジワリジワリと追い詰めます。ここで今日2安打の颯大、願っても無い場面ですが、前打席も同様の場面で併殺打、この打席もボール1からの2球目引っ張ってサードゴロ、三者残塁、ウーム。ここで一発出ていれば・・・という、またしても「タラ」、「レバ」が出てしまいました。絶好のチャンスという場面で、例えばソフトバンクの柳田はいつも変わらぬフルスイング、しかし内川は大きく深呼吸、リラックスして打席に入ります。そしてまるで狙い打ちのようなヒットを放ちます。打者にはそれぞれ特徴があり、柳田に職人のような打撃をしろと言ってもそれはできないでしょう。広島の鈴木誠也(二松学舎大付属出身)の勝負強さは、プルヒッターから広角打法に変わってから出てきました。三度の三冠王に輝いた落合博満は神主打法と言われるように悠然とリラックスして打席に入ってまさに神主がお祓いするかのような構えをするのです。そしてインコースもアウトコースも同じミートポイントで打てる稀有な打者でした。インコースは普通の右打者なら前で打たなければいけませんが、落合博満は内角も外角も引き付けて同じポイントで打てました。通算510本の本塁打中3割5分が右方向への本塁打ということで分かるように、まさに広角打法、あの大魔神佐々木ですら、落合だけは何処に投げても打たれそうという気がしたそうです。驚異的な出塁率はそんなピッチャー心理のなせるものでしょう。野球は失敗のスポーツです。どんな強打者でも7割は失敗するのです。少年野球の選手に落合博満や鈴木誠也の真似をしろと言っても出来ないでしょうが、少なくとも大きく深呼吸、リラックスして打席に入ることができるかどうかがポイントでしょうね。野村克也が言ったように、「中心打者とは凡退したときにファンがどれだけ納得できるか」という言葉が示すように「こいつが打てなければしょうがない」と思わせるのが中心打者なのです。難しいことを書きましたが、それだけ期待の大きい選手だということです。
 6回表ファイヤーナインズは2番から、早めに追い込んでピッチャーフライ、3番には1ストライクからの2球目ぶつけてしまい、迎える4番は二塁打2本、エラー出塁もあって3打席とも出塁しています、ボール3から空振り三振に打ち取りました。5番は歩かせましたが、6番をファーストファウルフライに打ち取ります。ナイスピッチングで迎えた6回裏、もう時間はあまりありません。ウエストビハインドは3点、ランナーを溜めて一発という攻撃を繰り返すしかありません。4番和哉からの攻撃、期待に応えて右中間に落とす二塁打、里紅死球…痛い、いやイイゾ、イタイのはファイヤーナインズ、ピッチャー心理の動揺につけこんで冨士川監督が多分指示したのに応えて舜がボール、ボール、ストライク、ボール、そしてボール!四球で無死満塁、陽稀は2−2から打ってレフトフライ、ランナー動けず1アウト、迎える8番は翔、ここまで3打数2安打、どうしてこんなバッターが8番なの?と相手も思ったでしょうが、期待に応えて右中間ゴロヒットで二者生還、8-7と1点差に詰め寄ってなお一死1、3塁、ワッショイ!ウエスト、バッター9番涼碧、捕前転がした、キャッチャー捕って3塁ランナー追う、結果的に野選の形になり一死満塁、さあ一発出れば逆転サヨナラだ、1番に還って洸、この日は2打数1安打2四球で4打席中3回出塁、願っても無い打者に回ってきました。ストライク、ファウル、ボール、ファウル、そして・・・空振り三振、これはしょうがない。2死満塁となって2番コスモ、この日は4打数2安打、しかも前2打席がヒットで調子が上がっています。この打者は追い込まれるとヒット確率が落ちます(誰にも言えることですが、特にそうです)。この打席では1ストライク後の2球目打って三遊間ヒットで舜ホームイン、しかし二塁ランナー翔はムリ、土壇場同点です。バッターは颯大、3打席連続得点圏に走者を置いての打席、3番、4番打者というものはそういう運命なのです。特に3番打者というのは打点も期待されますが自らも出塁してチャンスを作ることも期待されるだけに、一番良い打者を置くものなのです。ここで長打は要りません。ヒットならサヨナラです。しかし初球レフトフライ、強打者に備えての深い守り、捕られてしまいました。またもや「タラ」、「レバ」です。
 タイブレーク突入、表のファイヤーナインズは7番から、裏のウエストは4番から、これはウエスト有利か?しかしファイヤーナインズ7番に対しストレートの四球で押し出し1点、コレでは何の意味もありません。やはりこうした緊迫の場数を踏んでいない颯大、経験の少なさが出てしまいました。打てるものなら打ってみろとド真ん中に速球投げ込む場面ですが、緊張で外れてしまうのでしょう。8番はセカンドゴロ、1塁送球一死、さらに本塁送球、捕手がこぼして二塁走者も生還となっていますが、見ていないので良く分かりません。どう考えてもホームゲッツーを狙う場面なので4→2→3のはずですが4→3→2となっています。これで3点入ってなお一死3塁、9番打者への3球目パスボールで4点目、レフトフライで2死、1番に還りレフト前ヒット、2番レフトフライでチェンジ。もったいない4点でした。修羅場経験豊富なチームならせいぜい1点で抑えたような場面でした。その裏ウエストは和哉がセカンドゴロ、キッチリ本塁送球1アウト満塁、これがタイブレークの守り方です。こうなったらウエストがやることはアレ、5番里紅フルカウントからライトフライで2死、6番舜、7番陽稀四球押し出しで2点GET、翔ボール2から打ってしまってセカンドゴロでゲームセット。いくら打ってるからって、この場面ピッチャー心理考えたらやるべきことは・・・まだまだベースボール未熟です。

 負けましたがよくぞ追い着いた、アッパレと言っても良いでしょう。振り返ると、前半で勝負アリ、コールド負けするような流れでした。ところが後半は流れ一転、勝てた試合でもありました。やはり颯大がリリーフして球威で押さえ込んだからこそ流れがこちらに来たのです。そして颯大がここで1本打ってればという場面が3度続いて3度ダメですからコレはしょうがない。しかし、野球は諦めなければ何かが起きるということを選手たちは思い知ったという意味で、貴重な経験だったでしょう。この経験を選手たちが生かして、今シーズン最後まで、粘り強く年初目標達成にまい進してくれるのではないかと期待させた南部秋季大会でした。


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