大井ウエスト試合結果  

埼玉南部秋季大会



11月17日(日)西原小で準決勝
和光四小ベアーズに1−4負けました

9月15日(日)ふじみ野市主管、抽選会:大井中央公民館、18時受付、18時半開始、参加費5000円 埼玉南部少年野球連盟のホームページ
【開会式】10月20日(日)開会式は雨天中止、東原小で8時半チーム代表者が参加賞受け取り。試合も中止
ウエストはHブロック(ふじみ野)で、強豪:和光リバーツインズ、ファイヤーナインズや富士見ファイヤーズ、若松ブルーウィングスといったお馴染みのチームが・・・

 1回戦   2回戦   3回戦   準々決勝   準決勝   決勝 


第69回埼玉南部秋季大会 ふじみ野市主管 組合せ(ウエストはHブロック:ふじみ野市)
1回戦10月27日(日) 東原小学校 11時00分〜

チーム 1 2 3 4 5 6
大井ウエスト 0 0 3 1 1 4 9
和光リバーツインズ 0 0 0 0 5 0 5

勝利投手:川井田流碧  本塁打:柿沼 大翔

戦況:スクイズを3回も失敗したウエスト、考えられない拙攻、ウエストからスクイズを取ったら何が残る?というほどのオハコの作戦、5回表1点とってなお1死満塁、3塁に伊藤、2塁に渡辺、1塁に巽、2ランスクイズでコールドゲームになるだろう、という展開だったのに、スクイズ失敗して相手に流れを渡し、その裏事故のような3塁打をきっかけに、5連打と5番打者のスクイズで同点に追い着かれた。オイオイ、これってウエストの終盤一気に畳み掛けるときのパターンじゃないか、展開が逆だろうと思ってしまった。ベンチも決して手をこまねいていたわけではない。タイムを取ろうと思ったら柿沼が主審にタイムをかけてマウンドで協議、選手同士でこうやって話し合うのは素晴らしいことだ。ただ、防御率2点のピッチャーが1イニング5点取られてはいけない。これで流れは完全にリバーツインズへ、4回まで川井田に手も足も出なかった相手を勢い付けてしまった。6回表の4点は相手のミスで得た得点、ピッチャーが球数投げ過ぎてコントロールが定まらない、イニング3四球だった。ただ先頭打者柿沼が四球を選び、2番矢野がキッチリ送って1点取りに行く作戦が、結果的には勝利を呼び込んだ。相手ミスが無ければ本来なら0点で、下手するとサヨナラ負け、うまく行ってサドンデスという流れだった。試合前に予想した通り、得点も多いが失点も多い攻撃型のチーム、野球は最後に笑うのは守れるチームというのが定石だが、この試合のように「事故のような一発」から負けるというのを「取りこぼし」と言う。昨年西部選抜大会2回戦で川越スラッガーズに負けた試合も、1回表1アウトも取れないままに5点取られたが、このときは足でかき回されて野選連発、いわば打たれてないのに浮き足立ってしまった。リリーフした吉田も「事故のような3塁打」から1点取られたが、その後を無安打に抑え、それでも追い着けず、結果「取りこぼし」だった。全く解説したくない試合、今後は無事故無違反で行ってチョーダイ(と、前田さんなら言うだろう)。キャプテン内藤が絶不調だったのが苦しんだ理由でもある。内藤がいつもの調子なら楽勝だっただろう。しかし、誰でも好不調はあるし、肝心要の場面ではこれまで内藤の頑張りで勝って来た。まだこの大会は、肝心要の場面が来ていないということだ。良かったのは柿沼が2ランホームランと3四球の全打席出塁で、いつもながらの仕事師振り、巽が攻守に絶好調、湊も良し、矢野、渡辺の5年生も活躍したこと。何より相手と違って、守備のミスがなかったことが勝因である。取りこぼさなかったことは、大きい。こういうピンチの試合を切り抜けると、選手に「自分たちは決して強くない」という意識が芽生え、「団結と連帯と信頼」でチームワークが高まると言うプラスの効果が出てくる。大勝するより辛勝して勝ち上がったほうが強いのだ。
【1回戦の結果】次の相手が決まる試合、見てました。新宿へ行かなければならないのですが、緊迫した試合だったので・・・。富士見ファイヤーズは、6-4で勝ち越して迎えた6回表、時間も無い、この回抑えれば勝てると思った戸川投手が、先頭打者にぶつけました。ヤバイと思ったら案の定、ひっくり返されました。勝てると思ってはいけないのです。1点取られたら1点取り返し、2点取られても2点取って追い着くというファイヤーズの粘り、強打者杉本も本塁打を打つ、これはイカンとファイヤーナインズはキャプテン石塚をマウンドへ、しかしこれも打ってついに逆転して、流れはファイヤーズでした。ファイヤーナインズが再逆転して勝ったのもキャプテン石塚の強打でしたが、ファイヤーズ戸川投手がそれまでのピッチングができれば勝てたかもしれないと思いました。最後はピッチャー交代、1イニング5点の猛攻で、ファイヤー対決はナインズの勝ち。ウエストは南部大会というとリバーツインズやファイヤーナインズ、若松ブルーウィングスと何故か当たります。春は川井田がファイヤーナインズに5安打と2個のタイムリーエラーで4点取られ(3点がエラー失点)、ウエスト打線が石塚投手から7安打で打ち勝った試合、特に矢野が3打席すべて出塁し、内藤が3打席すべてヒットの猛打賞、それも本塁打と3塁打が入る強打振り、詳しくはコチラ。久し振りにアブナイ試合でしたが川井田が踏ん張って勝てました。今度は西部選抜とのダブルの2試合目でキツイですが、春とは違う試合をしてください。とにかく良く粘りよく走る油断ならないチームです。春季大会優勝の亀少クラブは朝霞フレンズに勝ち、メダルに向けてまっしぐら、頑張れ!鶴小ニュースカイヤーズ、勝瀬キッズ、片山と北原の両ウィングスも順当に勝ち上がりました。大井ブルーウィングスは勝瀬キッズとの2回戦です、頑張れ!大井少年ファイターズは2回戦朝霞ストロングスとの決戦、頑張れ!鶴ヶ岡少年野球クラブは新倉フェニックスに11-4大勝した志木ニュータウンズとの2回戦、頑張れ!

ページトップへ  2回戦11月3日(日) 西原小学校 13時55分〜 
チーム 1 2 3 4 5
ファイヤーナインズ 0 1 0 1 0 2
大井ウエスト 4 1 0 0 4X 9X

勝利投手:川井田流碧  本塁打:柿沼 大翔

戦況5回サヨナラコールド勝利で、ウエスト大爆発。上で「頑張れ!」と書いた中、大井ブルーウィングスは勝瀬キッズに敗れましたが、大井少年ファイターズは朝霞ストロングスに圧勝、鶴ヶ岡少年野球クラブは新倉フェニックスに11-4大勝した志木ニュータウンズに競り勝って、大井亀少クラブもブロック決勝進出。ファイヤーナインズは上で書いたように油断ならないチームです。しかもユニフォームがチョーカッコイイ!ウエストのようなクラーイイメージではありません。まあ強いときはかえってドスが効いて良い色だけどネ。昨年秋は押しに押して、当時4年生の矢野が怪我で出られない、たったそれだけのことで2-3敗れ、メダルを逃した相手です。今年は珍しく内藤がジャンケンで勝ち、後攻となって「チョー珍しい」とベンチは賑わいました。川井田は1番3塁ファウルフライ、2番セカンドフライ、3番石塚主将をサードゴロで11球でマウンドを下りて来ました。その裏斬り込み隊長柿沼から、相変わらず4割後半の打率を誇っていますが、昨年の4割7分9厘吉田健太郎は左打者で韋駄天、バントヒットで稼ぎましたが、柿沼は強打でこの打率、相手から見れば、小さな体からどうしてこんなドデカイ打球が生まれるのだろうと不思議でしょう。この打席はシャープに三遊間破って出塁、お決まり暁の超特急、2盗して、矢野はストレートの四球、内藤はレフトファウルフライに倒れましたが、川井田四球で満塁、伊藤も四球で押し出し先取点(打点)、渡辺が1ストライクからスクイズ、塁上ランナーが良い、分かっているファイヤーナインズベンチは1塁手に「2塁ランナー来るぞ!」と絶叫しましたが、川井田悠々ホームイン、焦った1塁手が捕手に悪送球してボールデッド、伊藤もホームインして早くも4点GET、ウエスト圧勝の予感。しかし2回表先頭4番打者に死球、イテテテテ・・・・・、盗塁を警戒する余りボーク、5番打者は三遊間ヒット、次打者は見逃し三振に仕留めましたが、内野ゴロの間に1点取られました。やはり、四死球はコワイ。2回裏2死から柿沼、お決まりカキーンとセンター左を破るソロホームラン。4回表裏2死から珍しくセカンドのエラーでランナーを出し、先ほど打点を挙げられている7番打者に今度はショート横破られて2点目献上、やはりエラーはコワイ。3、4回と三者凡退のウエスト、6アウトのうち4個が三振、「オメーラ、シッカリシロ!」と冨士川監督がカツ!そこで奮起したのが1打席目見逃し三振している陽向、バシーンと三遊間破った、柿沼はバント、自分も生きようとするバントなので、当てた自打球が1バウンドでバットに当たりインターフェアアウト。ウエストベンチは目の前で見ているので、ファウル打球に当たったと言いましたが、主審はフェアゾーンで当たったと・・・、しょうがない、審判はゼッタイです。しかしここから矢野センター右へライナーで運び、3番内藤はレフトへ、川井田はライトへ2点タイムリー2塁打、伊藤もレフトへ打ち上げ、ポロリ、この回3点目で6点差、渡辺がまたもスクイズ、ピッチャーはキャッチャーへトスしたが間に合わず川井田ホームインして7点差、サヨナラコールド勝ち、渡辺の記録は?・・・野球規則には、このケースについて明確に書かれておりません。この場合本塁に送球するしか選択の余地がないので野選では無いですね?ただし自分がアウトになっていないので犠打でもないですね。もちろんエラーでもありません。打者走者が1塁に到達する前に3塁走者が先に生還したら、その時点で試合終了なので、1塁に生きたとも言えない?野球規則の10.05【付記】には、本条各項(安打が記録される場合について書かれた条項)の適用にあたって疑義があるときは、つねに打者に有利な判定を与える、と書かれており、この規則により、打者に有利な判定を与え「安打」とするのが慣例です。右に左に打ち分けて、スクイズまで絡めてのウエスト圧勝でした。この調子で、行け行けウエスト!


ページトップへ  [Hブロック決勝:3回戦11月9日(土)  朝霞・内間木球場 14時01分〜 

チーム 1 2 3 4 5
大井ウエスト 2 1 2 0 2 7
若松ブルーウィングス 0 0 0 0 0 0

勝利投手:川井田流碧

戦況ウエストは7月半ばに若松ブルーウィングスとの練習試合で4-6負けています。しかしこのときは柿沼が故障、巽が居なくて、1人でも欠けるとガタガタなウエストですから、四死球とエラーで自滅でした。ところがこの日は全員揃って、しかも柿沼3打数2安打、内藤3打数3安打、川井田3打数3安打、伊藤3打数2安打、巽3打数2安打、湊も強烈に引張ってサードがトンネルする有様、とにかく6年生6人が大フィーバーでした。やはり年度終盤ですから、6年生が2人しか出ていない若松ブルーウィングスが相手だと体力差がありますからこの結果になります。ただ内間木球場は外野のフェンスで打球が跳ね返るので、先頭柿沼のレフトオーバーは西原小学校ならホームランですが、ナント!シングルヒット。ウエスト打線のことが良く分かっていますから、思い切りバックしてフェンスの直ぐ前にいるので、跳ね返った球を捕って2塁返球されると、1塁を回ったランナーが途中から戻らざるを得ないのです。それだけ若松ブルーウィングスの守備が上手いとも言えます。内藤もセンターオーバーのシングルヒット、川井田は右中間破って2塁打、間を抜けた分だけ進塁できたわけですが、3人ともホームラン損した形。4割打線の破壊力を見せ付けました。投げては川井田、内藤の完封リレー、強いウエストここにアリ。ただしこの試合は5年生3人が揃って絶不調、最後に4年生に代えられる有様、頑張れ!ウエスト5年生・・・


ページトップへ  準々決勝11月10日(日)  東原小学校 10時56分〜12時05分

チーム 1 2 3 4 5 6 7
大井ウエスト 0 0 0 1 0 2 0 3
勝瀬キッズ 0 0 0 1 0 0 0 1

勝利投手:川井田流碧  本塁打:内藤匠之介

戦況当初の目論見どおりリバーツインズ→ファイヤーナインズ→若松ブルーウィングス→キッズと来ました。この試合を今大会最大のヤマと見ていました。壮絶な投手戦、これを制してメダル確定、ココまで来たら、めざせ優勝!ワッショイ。
勝瀬キッズは大井ウエストを相当研究して臨んでくるはず。林−本多の不動のバッテリーは、なかなか攻略難しく、上位打線の破壊力は、火をつけたら燃え上がる。どうするか?
 1回表、ウエスト斬り込み隊長柿沼が空振り三振して首をひねりながらベンチへ戻ってきました。内藤と共にほとんど三振の無いバッターです。「曲がるんですよ」と言う。自分が捕手だからそう思うのか?「抜いたから落ちたように思うんだろう?」と言いました。実際、この日の林投手は、力みが無く、緩急付けて素晴らしいピッチングでした。速球投手がガンガン投げて来るほうがウエスト打線には良いのですが、こういううまいピッチングをされるとヤバイ。でも西部選抜2回戦での初雁フェローズ益子投手の化け物のようなピッチングに遭遇したばかりですから、それに比べればまだ良いと思うことにしました。2番矢野も連続ストライクで追い込まれ、3球目打ってセカンド後方のフライ、ライトとの間にポトリと落ちて出塁、内藤の打席、まず2塁を狙おう、しかしスタートが悪かった、本多の強肩の餌食となりました、あ〜〜〜 内藤はレフトへ高々と打ち上げて結局11球3人でチェンジ。1回裏キッズの攻撃は1番松元から、いい選手なので出したくない、2球目ファーストフライ、2番河部セカンドフライ、3番本多セカンドゴロ、7球でチェンジ、すべてストライク。追い込まれてから緩急付けられて引っ掛けるより好球必打という作戦でしょう。
 2回表4番川井田3球三振、このとき主審はピッチャーとキッズベンチに「投球が曲がってるよ」と注意しました。そうか、大翔の言ったとおりだったんだ、と納得。伊藤センターフライ、巽空振り三振でこの回も8球で終わり。粘ろうにもバンバンストライクが来る。2回裏キッズも4番長谷川から、ガツーンと引張りましたが、予め後退して守っていた渡辺が前進してライナーを捕りました。5番中部サードゴロ、6番藤田はセカンドのエラーで生きて2盗図り、柿沼の送球で2塁タッチアウト。キャッチャーお互い強肩披露。
 3回表渡辺の打球は回転した打球、バットで思い切りこすったか、サードが捕ろうとして弾いてもたつく間に足の速い渡辺は1塁に生きた。これはエラーか、ヒットか?守る側からすればこんな変則球、エラーではかわいそう、しかしこういう打球は上からバッタを押さえるようにグラブで押さえつけて回転を殺して手で掬い上げて送球すればなんちゅうこと無いので、エラーにしよう。イヤ、待てよ、バッタと言っても、ふじみ野市や富士見市の子供たちは見たことがあるか?バッタを押さえろと言ってもなんのことか分からないのでは?こうした、エラーか、ヒットかというのはスコアラーが決めるものです→
後註。渡辺を小甲がバントで送り、6年生に後を託しましたが、湊レフトフライ、柿沼サードゴロで無得点。林投手3回10人27球のナイスピッチング。3回裏、キッズ7番からサードゴロ、サードゴロ、三振、川井田は3回9人25球で始末。ウエストのサードやショートに打ったら概ねアウトです。鍛えられてますから。
 試合が動いたのは4回表、矢野の流したショートゴロがエラーを誘い出塁、足が速いものの先ほどの肩を見せられているのでおいそれと走れません。そこで2-2からランエンドヒット、内藤は引張ってショートゴロ、しかし走っていたので併殺免れ1死2塁、川井田はサードゴロ、これまたエラーで1死1、3塁、打席には5番伊藤、ここは簡単に走らせない、ボール1の後ウエスト必殺のスクイズ、見事成功して矢野ホームイン、1塁アウト、川井田は一気に3塁狙いましたがファースト→サード転送でタッチアウト!さすがキッズの守備陣。しかしノーヒットで1点だからヨシとしましょう。その裏1死から2番河部にライナーでライト左を抜かれ2塁打、本多のショートゴロで2死3塁、バッター4番の長谷川、ファウル、ファウルで粘られ、9球目キャッチャー後方、ネット際に上がった邪飛をキャッチャー見失った、真後ろなのでマスク取って見上げたが分からなかったのでしょう、名手柿沼なのでヨシ!と思ったのですが・・・これはイヤな予感がしました。助かった〜と思った後、10球目痛烈な打球が右中間を割り2塁打となって同点、中部はキャッチャーフライでチェンジ。
 5回ウエスト三者凡退。キッズも同じく三者凡退。ここまでお互い打者は17人、全く同じように試合は展開しました。
 6回表9番湊はサードフライで1死、1番に還って柿沼、珍しくヒットがありません。そろそろ出るでしょう、カキーンと引張りましたがショートゴロ、コレを弾いて1塁に生き(記録はエラー)、こうなったらお決まり2盗と行きたいのですが大事なランナー、3、4番に繋がりますからアウトになったら流れを渡してしまう、矢野見極めて3ボール1ストライクまで来ました、今度は絶対ストライクを取ってくる、そこでコツンと送りバント、成功して2死2塁、ここはシングルヒットでもランナー柿沼ですから1点取れる、本日ノーヒットの内藤ですが、肝心要のときにやってくれるのがキャプテン匠之介、初球ガツーンとライナーが左中間最深部へ、東原小ではここはスイートスポット、2ランホームランとなりました。なおレフトは途中で打球を追うのを止めましたが、これは赤いコーンが置いてあったためボールデッドと思ったのでしょう。しかしこれが無くてもこの打球はホームランでした。東原小のローカルルールは要注意なので、この日は事前に確認していました。コーンはあるけどフリーとのことでした。2009年ですから4年前のこと、まだ東原小が2面使えていた頃、反対側の面からの打球が桜の葉っぱに当たったらホームラン、ということがありました。これで大井少年ファイターズに負けたので今でも忘れられません。校庭に張り出した桜の枝、どう見ても校庭を越えてはいないのでボールデッド、エンタイトル2ベースが普通ですが、それがローカルルールとのことでした。
 さてこの後はお互いすべての打者がアウトで、7回1時間9分、林投手74球、川井田投手73球の壮絶な投手戦、勝敗を分けたのは守りの差と一発長打が2塁打と本塁打の差でした。南部大会最大の強敵が勝瀬キッズと見ていましたので、やっとの思いではありますが勝てました。準決勝の相手は大井少年ファイターズであろうと予測していましたが、ナント和光四小ベアーズになりました。これまた投手戦で、0-0で迎えた5回裏、和光四小ベアーズの攻撃は1死満塁で右中間へライナーが飛び、これは抜けた、と誰しも思ったでしょう、しかしセンターの池田主将が追って追って、スーパーキャッチ、ランナー一斉に戻りました。あの打球ではタッチアップなんて考えなかったでしょう。見ていた人たちの間からは、「よくランナー戻ったな〜」という声が聞こえました。もしかすると併殺も考えられました。こういうファインプレイが出たら流れは渡さないものですが、次の打者が四球で押し出し、均衡が破れました。ここは思い切った采配が必要でした。踏ん張ってきた緊張の糸がプツンと切れて、つるべ打ちで次々点が入ります、センターから池田がマウンドに上がって抑えましたが、もはや大量点で手遅れでした。野球はホンのひとつのプレーが勝敗を分けますから、気を引き締めて行かなければなりません。
【註】記録を付けているとヒット、エラーの判断に悩む事があります。でも、その判断ひとつで打率や防御率等が変わるので、いいかげんには判断できません。エラーになるのは、「野手が普通に守備をすればアウトにできるような打球を、お手玉、後逸、落球、悪送球等をして打者走者をアウトに出来なかった場合」です。野手が打球に触れていればエラー、フライの目測を誤り捕球できなかったからエラー、という具合に考えるのは間違いです。打球の速さ、捕球時点の打者走者の位置、捕球体勢等を総合的に考慮して判断します。これらは審判ではなくスコアラー(記録員)が判断します。
内野への打球では
 @強烈な打球を内野手が弾いた→正面の打球であっても打球の速さによっては強襲ヒットと判定します。上手い野手なら捕れた、というのはエラーにはしません。
 A強烈な打球を内野手がトンネル→これはほとんどエラーですが、ショートバウンドなどで強襲ヒットと判定することもあります。動かず届く範囲は通常エラー。
 B三遊間の打球を遊撃手が追いつくも、弾いて捕球できず→捕球していればアウトに出来たと判断すればエラー、間に合わなかったと判断すれば内野安打です。
 C二遊間の打球を遊撃手がなんとか捕球、倒れながら送球するも球がそれて一塁セーフ→この場合は捕球体勢が不十分であると判断して内野安打と判定します。
 どうしても迷った時は、ヒット性の当たりかどうかで判断します。ボテボテの打球で、打者走者の足が上回れば当然内野安打、捕って投げればアウトだが、ボールを握り損ねたというのはエラーです。打球が内野手を襲い、なんとか体に当てて前に落としたが1塁送球間に合わずセーフ、この場合は打球が強いときはヒット、そうでない場合はエラーにします。
外野への打球では
 @ほぼ定位置へのライナーやフライを余裕を持ってポロリ→この場合は捕球体勢が十分であるのでエラーです。
 Aフライの落下地点が守備位置から離れており、走り込んでなんとかグラブに入ったがポロリ→捕球体勢が不十分と判断しヒット
 B内野後方へのフライ、内野手が追い着き背面キャッチを試みるもポロリ→捕球体勢が不十分と判断しヒット
 C外野手側方へのライナー、なんとか打球に追い着くもポロリ→捕球体勢が不十分と判断しヒット
 つまり外野への打球は捕球体勢のみが判断材料となり、目測を誤ったとしても同様です。少年野球では目測を誤る場面をよく見かけますが、記録上はエラーではありません。テキサスヒットはよくありますし、普通の外野手なら捕れるだろうというのをバンザイしたり、止まって前に落ちたり、これは打球に触っていないのでヒットです。
以上のように、ヒットとエラーの判断は非常に曖昧であり、個人の主観が入るためとても微妙なものです。大井ウエストのスコアラーはこの道20年、「ヤサシイ」と言われておりますが、バッタ押さえをせず、グラブで掬い上げたからエラーとするように、決してヤサシイわけではありません。要するに守備側のレベルの問題で、「上手い選手ならアウト」というのはヒットにしており、バッタ押さえやフライ捕球後グラブと反対の手でフタをする、などというのは常日頃から徹底しておくべきで、それが出来なかった場合はエラーにします。

11月17日(土)鶴ヶ丘小学校で行われた準々決勝2試合、見ました。鶴ヶ岡少年野球クラブが4回裏2点先行、鶴小ニュースカイヤーズが5回表、一挙5点取って逆転しましたが、その裏4番速水がレフト奥のラッキーゾーンに放り込む逆転満塁ホームラン、そのまま時間切れ6−5勝利。一発で明暗が分かれる野球の怖さですね。鶴ヶ岡少年野球クラブは12年か13年振りの南部メダルだそうです。北原ウィングス対あさかスリースターズは大型チーム対決、若干体力に勝る北原ウィングスが3−0で貫録勝ち、巨漢を5人そろえて、パワーがあります、ドスコイ。準決勝2試合はいずれもふじみ野市対和光市の対決となりました

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準決勝11月17日(日)  西原小学校 9時00分〜 和光四小ベアーズ

チーム 1 2 3 4 5 6 7
大井ウエスト 1 0 0 0 0 0 0 1
和光四小ベアーズ 0 0 4 0 0 0 × 4

敗戦投手:川井田流碧

戦況ウエスト応援団は今年最多だったでしょう。OBもその父母の皆さんもたくさん来て頂いたにもかかわらず負けてしまいました。初雁フェローズのときと同じような投手の自滅でした。敗因は投手の差です。大井少年ファイターズが1点しか取れなかったのと同じく、隅1のみ。富澤投手が良かったということです。柿沼の3塁打から2番矢野は空振り三振したものの内藤の犠牲フライで1点GET、川井田もレフトへ2塁打、しかし伊藤が見逃し三振。これで分かるように連打がなく、プツリプツリと途切れるので、打線にならないのです。打線という言葉は繋がるから打線というのですが、この日のウエストは破線でした。勝瀬キッズのときのような素晴らしいピッチングは2回まで。川井田が破綻するときは下位打線への無用な四死球から始まります。バッチリその通りとなりました。失点は3回のみ、8番打者にぶつけてしまい、9番打者は歩かせて(この5年生はこの試合3打席すべて四死球で出塁)、1番打者のバントにはウエスト得意のバントシフトでファースト矢野が突っ込み、3塁送球でアウトにして1死1、2塁、2番打者左打席から3塁線絶妙のバントヒットで満塁、この打者はこの後の打席でも同じヒット、芸術的でした。3番ピッチャー富澤には粘られて押し出し同点、ここでベンチとしてはヤバイと思ってすぐに内藤へスイッチしました。4番小野を速球で追い込んで、そのままズバッと行けば撃ち取れる打者にふわっと抜いて、ナント!デッドボール。打者は避けなかったのですが死球判定でまた押し出し。5番サードゴロ、本塁送球アウト、キャッチャー1塁送球、助監督「投げるな!」と叫んだが、送球は高くてライトへ抜けて3点目、6番センターへライナーを放ち、これは捕れるナ、と思ったら、ナント!バックしてヒットにしてしまい4点目、突っ込めばなんちゅうことの無い打球でした。そんなわけでこの回4点、いつものウエストなら同点止まり、または1点差で終えられましたので、それならこの後の展開は変わっていたでしょう。3点差は大きかったということです。焦っても得点できない、負けるときのパターンです。ウエストがランナーが出なかったのは3回のみ、特に6回には矢野と内藤の連続安打と盗塁で無死2、3塁から川井田流碧ショートフライ、伊藤三振、巽ファーストフライ、3点差があるのでスクイズもできません。7回には渡辺サードゴロ、小甲がエラーで出塁、湊ショートフライで2死、柿沼がセンターにヒットしましたが矢野ショートフライでゲームセット、最後まで破線でした。フェローズのような投手なら負けても諦められるけれど、この試合は口惜しい負けでした。ヒット数で上回りながら与四死球がオオスギ。和光四小ベアーズの代表はオオスギさん(>_<)


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