大井ウエスト試合結果  

第13回ふじみ野市秋季大会


西部選抜大会準決勝、決勝に大井亀少クラブが出場のため、2013年11月16日(土)に予定していたふじみ野市秋季大会1回戦は延期になりました。11月17日(日)に大井亀少クラブ対上福岡イーグルス、大井少年ファイターズ対上福岡ジュピターズ戦だけ試合を消化しましたので、残り2日で終わります。
23日(土)はライオンズ杯なのでできません。24日(日)は東入間新人戦準決勝、決勝なので大井ブルーウィングスと大井少年ファイターズはできないのですが、2回戦2試合を鶴ヶ丘小学校で実施→西原小学校に変更。残り2回戦2試合は、30日(土)に東原小学校で行われました。12月7日(土)、8日(日)は北岡杯なので、その前の12月1日(日)に準決勝、決勝が駒西小学校で行われ、春秋連続優勝!

[2回戦] 11月30日(土)10時50分〜12時21分 東原小学校

チーム 1 2 3 4 5 6
大井ブルーウィングス 0 0 0 0 0 0 0
大井ウエスト 0 0 2 0 3 × 5X

 勝利投手:川井田流碧

戦況ジャンケンでウエストキャプテン内藤はブルーウィングスキャプテン新井哲朗に負けました。毛呂山杯で斉藤大剛とともに同じチームで戦ったので仲良しなのですが、ブルーウィングスは先攻を選ぶなんて強気ですなぁ。しかし川井田5回、伊藤1回投げて無安打に抑えての勝利、柿沼が2四球選んでいずれも得点、内藤が2安打1犠牲フライの10割で2打点、4番川井田、5番伊藤、6番巽が各1打点と打つべき選手が打ちましたので、余裕を持って見ていられました。湊も四球から1得点。すなわち得点はすべて6年生。5年生も矢野が芸術的バントヒット、渡辺が三遊間抜いてのヒットと結果を残したので、翌日に向けて良いリズムとなり、4年生2人を途中から使える展開になりました。6年生最後の時期の試合で4年生に結果を求めるのではなく、もう来年を見据えての布石です。6年生と一緒に戦えるのもあとわずか、少しでも遺伝子を受け継いで欲しいとの願いです。

[準決勝] 12月1日(日)8時50分〜10時00分 駒西小学校B面

チーム 1 2 3 4 5 6 7
大井ウエスト 2 1 0 0 0 0 1 4
大井少年ファイターズ 0 1 0 0 0 0 0 1

 勝利投手:川井田流碧

戦況ウエストキャプテン内藤はほとんどジャンケンに勝ちません。多分勝率1割ぐらいです。したがってウエストはほとんど先攻です。ところがそれで勝率9割近くを維持していますから、ジャンケン1割、野球は9割、ヨシ、それならジャンケンで勝っても先攻をとろうというのが内藤式の計算なのだそうで、この試合は珍しく勝って「センコ〜〜〜!」と言いながらベンチに帰って来ました。この理論は理解に苦しみますが、とにかくいつものパターンで1回表柿沼がカキーン・ライナーをレフトへ、矢野壮真が芸術的バントヒット、打席にはウエスト随一の強打者内藤、これはもう間違っても得点できるワイとルンルンしていました。暴投で無死2、3塁となり、これで力んだか、ナント!セカンドフライ・・・じぇじぇじぇ〜〜〜?それなら、4番川井田1塁前にコツン、まず1点欲しいから当然でしょう、柿沼はモチロンホームイン、ファースト焦ったかポロリ、オット、ボールが手につかない、その間に川井田1塁駆け抜けた、これはエラーでスクイズにはなりません。当然2盗して1死2、3塁、5番伊藤もコツン、矢野ホームインして2点目、これは1塁送球アウトでスクイズになり、2死3塁、しかしここまで。ウエストのクリーンアップは実にバントやスクイズが上手いのですが、打って点をとろうとしても打率からして2回か3回に1本しかヒットは無いのですから、死んで1点取ることをコツコツやったら相手はいやですね。先攻でまずいきなりガツンとやって相手をひるませるのが内藤式の理論なのでしょう。1回裏川井田はいつものように3人を12球で仕留めました。
 2回表1死から小甲がバシッとサード頭上を抜いて、9番湊には送りバントで2死2塁、これまた2アウトになっても送ったのは、次がウエストの首位打者柿沼、2本に1本はヒットを打ってくれます。その通り、カキーンとライナーが左中間へ、また1点追加。2回裏4番山本にさんざん粘られて歩かせた川井田でしたが、2盗謀った山本を柿沼がストライク送球でタッチアウト!しかし5番星野がド真ん中の球をバシーンとライナーでセンター左へ、湊と渡辺が追って追って、その後ろへ内藤が追う、湊が追いついたがボールをファンブル、これが命取り、湊から内藤へ渡り、強肩内藤は本塁めがけてレーザービーム、しかしわずかに間に合わず、あのファンブルが無かったら本塁タッチアウトにできていました。まあ、普通のチームなら楽々ホームランですから仕方無い。
 3回表ウエストは3番内藤が四球で出ました。この選手得点率8割半ば、すなわち出塁したらほとんどホームインするというスゴイ選手なのですが、4番のサードゴロで2塁へ、5番ショートフライで2死、6番の打席で3盗を決めましたがショートフライ、フライではさしもの内藤でもホームインはムリ。3回裏先頭の8番打者をフルカウントから歩かせました。9番打者の初球に走りました。先程柿沼の肩を見ているのにナント大胆な!そして、ヤッパリ柿沼の餌食になりました。足が速いから走らせるのでしょうが、川井田のクイックと柿沼の肩ですから自殺行為です。
 4回表ウエストは7番から・・・三者凡退。その裏2死から4番山本が打ってセンター前のフライ、湊が突っ込んでボールを叩き落そうとしたらバウンドして頭を越されました。これを見た打者走者は1塁を蹴る。ボールはセンター奥へテンテン、しかしもともと勢いの無い打球、ショートの内藤が追って追って、掴んで振り向いて2塁送球、強肩です、セカンド巽が捕ってグラブを2塁前に置いてタッチアウト!あまり見たことの無い、珍プレー、しかし良く考えると、ショートがセンターの後ろへ回ってアウトにするなんて内藤以外には出来ないはず、スゴイ守りでした。
 5回表ウエストは1番柿沼から、カキーンとまたライナーがレフト前、当然矢野は送る、しかしピッチャーが素早く2塁送球アウト、1塁転送ダブルプレー、俊足の柿沼、矢野にして併殺ですから、少年ファイターズの守りはアッパレ!しかし3番内藤がバシッとセンターへライナー、これをグラブに当てて弾かれましたが、ボールがうまく横に転がり、レフトがつかんでシングルヒット、川井田の初球に2盗、川井田三遊間にゴロ、しかしショートの高橋舜平は好守、追い着いて、しかし1塁には投げられない、内藤3塁へ、しかしこの守備もたいしたもの、レフトへ抜けていたら内藤の足ですから1点取れていました。川井田2盗して2死2、3塁、5番伊藤が2球目をバシーンと打って打球はライナーでサードの頭を越える、伊藤が調子良い時のバッティングです。ヤッター〜〜〜!と思わず立ち上がって打球を追ったら、わずかにレフト線の外、惜しい!入っていれば3ランでした。2ナッシングから外角球を空振り三振でチェンジ。この回3安打で0点、決して拙攻ではありません。ファイターズの守りが良かった、運も味方した、こういうときに流れが変わるものです。5回裏先程ホームランの星野はサードゴロ、ウエストの内野はどこに打ってもダメ、特にサードの伊藤の守備は安定していますから悠々アウト!6番飯塚はうまく右中間流し打って、これはワザあり、7番打者を2球で追い込んだ川井田の投球に、何かしなければ打開の糸口がつかめないと思ったかファイターズ、ランナー走ってバッター打って、しかしショートライナー、内藤は強肩です、1塁に送球して併殺。川井田、流れを渡しません。流碧なんですが。
 6回表ウエストは渡辺がレフト前に快打して、2盗狙いましたがストライク送球でアウト。渡辺の足でアウトになるのですから少年ファイターズのキャッチャー山本もスゴイな〜。その裏2死から1番に還りキャプテン池田、強打者です。やはり引っ張ってライトへヒット、しかし2番ショートフライでチェンジ、川井田のピッチングからして強打の少年ファイターズが相手なのに点を取られる気がしません。先般の南部大会の閉会式で南部の連盟会長が大会を講評された中で、勝瀬キッズと大井ウエストのエースがガップリ四つで緊迫した試合、7回で1時間9分で終わるスピードゲーム、決勝戦にとっておきたい素晴らしいゲームでした、と仰いましたが、あのときと同じようなスゴイピッチングでした。7回表、ダメ押ししたいウエストは湊が死球で出ました。ウエストの選手は逃げるのが上手いのでほとんど死球はありません。しかし本人は痛くてもチームは嬉しい
(^_^) ここでバッターは柿沼、ここまで3打数3安打、ヨーシ打ってやる、セカンドフライ、空回りでした。それなら矢野が送ります。ウエストクリーンアップなら絶対返してくれると信じて。その通り、内藤はバシーンと左中間へ、湊2塁から3塁蹴ってホームイン、深い守りなので打球に追い着いて2塁送球、内藤戻って、改めて2盗、そして3盗狙いましたが、ちょっと調子付き過ぎて、3塁タッチアウト。さあ7回裏、バッター3番塩野、強打者です、レフトへライナーで運びました。4番山本も怖い打者、1球ファウルから2球目打って、小フライ、柿沼は打球に対する反応が速い、本塁前にダッシュしてダイレクトキャッチ、1塁ランナー走っていました、1塁送球して併殺。3点リードされていてランエンドヒット?5番ホームラン放っている星野はショートゴロ、ここへ打ったらオシマイだ〜。 さて試合を振り返ると、ウエスト対ファイターズで得点4対1、残塁5対1、ヒット9対5、四死球2対2、エラー出塁1対0、盗塁6対0、犠打3対0ですから、すべての面でウエストが圧倒した試合でした。試合時間は1時間10分のスピードゲームでした。川井田の投球ではなかなか点を取れませんが、和光四小ベアーズに南部大会準決勝で負けた時は魔の3回、西部選抜大会2回戦初雁フェローズの時は魔の4回、1イニングだけ四球で乱れる事がありました。しかも相手投手から点が取れなくて追い着けない・・・この自滅パターンさえなければ負けることはありません。

[決勝] 12月1日(日)10時57分〜12時 分 駒西小学校A面

チーム 1 2 3 4 5 6 7
大井ウエスト 0 2 0 0 0 0 0 2
上福岡イーグルス 0 0 0 0 0 0 1 1

 勝利投手:川井田流碧

戦況今期上福岡イーグルスとの決勝戦対決はなんとこれで4回目、数々の激闘を繰り広げながら苦渋を嘗めてきた思い出が多い上福岡イーグルス戦、この歴戦の勇士・王者イーグルスとこんなに数多く戦えるのは、決勝戦まで残れたからです。選手の皆さんに感謝です。サドンデスの末にやっと勝ったり、打力で圧倒して勝ったり、いろいろありましたが、この試合は大脇投手の力投に苦しめられました。この投手は毛呂山町長杯決勝で先発し、柿沼がストレートの四球からお決まり2盗、矢野がファウルで粘りに粘って9球目暴投で四球、盗塁して無死2、3塁、内藤力んでピッチャーフライ、しかし川井田のスクイズがエラーを誘い1点、伊藤もスクイズで2点目、ノーヒットで2点とってマウンドから引き摺り下ろした選手です。ところがこの試合は目の色が違っていました。同じ轍は踏まないぞと、気迫を込めて投げてきました。柿沼がカキーンと打てなくて、ボグッとセカンドゴロ、これはヤバイぞ、柿沼がこの当たりということは、相当手元で球が伸びている証拠だ、と監督がつぶやきました。矢野壮真は見逃し三振、外角ズバッと決められて手が出ません。ヤバイぞ、ヤバイぞ。3番内藤、この選手は別格です。相手が速ければ速いほど力を発揮するタイプです。その通りバシーッと打って、打球はレフト方向大きな当たり、普通のチームが相手ならホームランですが、良く知っている上福岡イーグルスですから、あらかじめレフトとセンターはものすごく深く守っていました。対面で試合をやっていたら、邪魔だ!と言われるような位置どりです。ドン詰まりのフライならポテンになるような守備隊形ですが、当たりが良くてレフトライナー。この隊形ではライナーでレフト線を破るか、左中間を破らない限りホームランは有り得ません。その裏マウンドには連投川井田、ピッチャーゴロとセカンドフライで仕留めて、迎えるは3番浜崎、コチラもレフトとセンターを大きく下げて、しかも左中間を狭めました。川井田はまともなところには投げません。結局2-3から歩かせました。ベンチは「ヨシ、それで良い」、四球なのにそれで良い?つまりクサイところを攻めて、振ってくれたらもうけもの、というピッチングです。浜崎と言う選手はそれほどにスゴイのです。4番栫(カコイ)はサードゴロ、上で書いたように、サードの伊藤の守備は安定していますからここへ打ったらオシマイです。
ウエストは2回表4番川井田から、四球を選びました。伊藤はセフティ、アウトになりましたが川井田2塁へ、5年生の渡辺の打席で川井田が2塁でセカンドリードが大きい、いかにも3盗するぞ、といった感じ、ピッチャー気になってしょうがない、川井田がスルスルと出たところでピッチャー動いた、3塁審判の炭田審判部長が手を上げて「ボーク!」と宣告、3塁へ進みました。こうなるとウエストのことだからスクイズをやってくるだろうと、スクイズシフトの上福岡イーグルス内野陣、これだけ前に詰められてはスクイズは無理か?カウントは3ボール1ストライク、いやになるほどバントやスクイズの練習をしているウエストの選手たち、このカウントから外してくることは無いでしょう、渡辺コツンと転がした、ピッチャーの脇にいる浜崎の前だ、ヤバイ、と思いましたが3塁ランナーは川井田ですからスタートが良い、浜崎が捕ったときにはもう中間点を越えていて、キャッチャーへトスして、タッチできない有様でホームイン、渡辺は野選で生きた形になりました。この渡辺のスクイズは確実に成功します。それだけバットに当てるのが上手いということで、スクイズが上手い選手と言うのは打率も良いものです。さてこの渡辺は足も速い。巽の打席で盗塁して、1ボール1ストライクからパスボールで1死3塁となりました。こうなったらウエストのやることは?2ボール1ストライクからピッチャー投げた! 渡辺が本塁めがけてスタート! 巽がスクイズの構え! ボールはド真ん中へ、ヨシ! ン? キャッチャー捕った、アレ? 空振りだ! 巽ボーゼン、渡辺急ブレーキ、クルリ、さよなら〜〜〜、 ダメ!と松本捕手がサード栫へ送球、3−本間でランダウンプレイ、「渡辺逃げろ〜〜〜!」とウエストベンチは絶叫、ボールが行ったり来たり、渡辺の逃げ足は天下一品、逃げるが勝ち、結局3塁へ到達、「あ〜〜疲れた」、こういうときの渡辺の表情は面白いですよ。びっくりしたエリマキトカゲみたいです。ちなみにエリマキトカゲの逃げ足も天下一品です。その速いこと、あまり追い詰めると襟を開いて怒ります。打席の巽は顔面蒼白、自分の犯した罪の深さに茫然自失、カウント2-2、ここで腹の太さなら初雁フェローズの監督にしか負けない冨士川監督が採った作戦は? 3バントスクイズです。腹黒いのではなく腹太いのです。茫然自失のバッターに打たせたって空振り三振が関の山です。普段からバントやスクイズの練習をやっていますから、失敗することはあっても、連続で失敗することは有り得ません。そもそもそんなバッターだったらスクイズのサインなんて出しません。腹を決めました。周りはハラハラしていました。それだけ自分を信じてくれている、ヨーシと思うのが人間の心理と言うものです。気合を入れたスクイズは、成功確率が高いのです。ましてやまさか3バントは無いだろうと思いますから、相手ベンチも外せ、というサインは出しません。もし3バントファウルでアウトになったとしてもそれはベンチの作戦で、責任は監督にとってもらえば良いのです。強攻してもアウトになる確率は7〜9割、3バントスクイズ成功の確率は?ウエストの選手なら5割?だったらどうする?小学校4年生の算数の答え=3バントスクイズ!ってなわけでノーヒットで2点を獲っちゃいました。巽がサードの前に転がし、俊足渡辺が猛然と本塁へ、これはもう間に合わない、栫は1塁送球、アウト。上福岡イーグルスベンチはカリカリ、点の取られ方が良くない、分かっているのにやられてしまう。1塁からベンチへ帰ってきた巽は、まだ顔面蒼白、「良くやった!」と褒められても無言、「笑え、嬉しがれ!」と激励されていました。2回裏上福岡イーグルスの攻撃は5番大脇から、ピッチャーフライ、松本ピッチャーゴロ、浅野ピッチャーフライ、川井田ワンマンショー。
 3回表9番湊がデッドボール、といっても内角避けてユニフォーム掠っただけの痛くない死球、今日は大当たりだ。柿沼が送って1死2塁、左打席の矢野壮真に「思い切って引っ張れ!」とベンチからの指示、その通り打ったのですがファースト真正面、矢野は1塁手の前でブレーキ、2塁走者の3塁進塁を助けるためです。2アウト3塁で打席には内藤、ファウル、次は見逃したのにストライク、じぇじぇじぇ〜〜〜、自信を持って低いと見逃した球をストライクと言われ、茫然自失のショックから立ち直れないままに次の球を空振り三振。ちょっとかわいそう。3回裏8番内田ショートゴロ、上福岡イーグルスベンチからは「何かあるゾ〜」と声がかかります。捕球か送球のミスが起きるかもしれないからランナーに一生懸命走りなさいという意味でしょう。至極的を射た指示ですが、ことウエストに関してはこれが適合しないんですね。ショート内藤が軽々とさばきます。9番松井、これはイヤな打者です。恐らく1番につなげるために置いているのでしょうが、粘っこい打者なのです。この打席は6球目ショート後方へ、しかし守備範囲の広い内藤には問題無し。1番に還って天野、強打者です。簡単には打ってきません。川井田が連投なのを見越して球数投げさせる作戦でしょう。3ボール2ストライクから強烈に引っ張って、しかしウエストファースト5年生の矢野壮真は見るところ東入間地区ナンバー1の名手、難なくさばいてこの回も三者凡退。
 4回表ウエスト4番川井田は右中間にきれいにミートしてエンタイトル2ベース、続く伊藤は四球を選び、こうなったらやることは決まり、渡辺がバントで送って1死2、3塁さあ打席は先程3バントスクイズを決めている巽、柳の下のドジョウでしょうか?いいえ、いつもこればっかりというわけではありません。2点リードしてエースがナイスピッチングしている、それならわざわざアウトカウントを増やすスクイズではなくて前進守備の内野をバシッと強襲しても点になるはず、ところがセンターフライ、上げたら上福岡イーグルスの守備陣にスキはありません。2アウトで内野は定位置に戻り、小甲はショートフライでチェンジ、強攻策裏目。その裏繻エを四球で出しました。ヤバイ、魔の4回か?「内藤、用意しとけ」と監督。これまでは川井田の後内藤がリリーフして上福岡イーグルスに勝ってきています。上福岡イーグルスはランナーに盗塁を命じません。柿沼の餌食になってウエストを調子づかせたくないのでしょう。3番浜崎ガツーンとライナーがセンターへ、しかしものすごくバックしているので頭を越えません、湊がキャッチして1アウト、ここから4、5番をレフトフライと三振で仕留め、繻エ1塁釘付けのまま。内藤出番無し。
 5回表、1アウト後柿沼がカキーンと(最近、コレ使い過ぎかな?)左中間にヒットして、さあここから1点だ、2盗して、しかし矢野レフトフライ、内藤はドデカイ当たりをブッ放したが、先程の浜崎と同じくセンターが恐ろしく後ろに守っているので捕られました。柿沼残塁。その裏6番松本ビシッと打ちましたがピッチャー正面のライナーで1アウト、7番浅野にストレートの四球、8番ファーストフライ、9番松井はショートゴロ、内藤が2塁送球、3アウト。
 6回表上福岡イーグルス大脇投手はこの回の初球で80球、そろそろ握力無くなってくる頃だからこの回チャンスが来るぞ、と言っていましたが、川井田に投じた球は威力があります。あれ〜、随分スタミナビンビンだな、川井田押されてファーストフライ、伊藤は見逃し三振、ますます球威が増してるか?渡辺はビシッと打ちましたがショートライナーで三者凡退。6回裏本来ならこの日161球も投げている川井田を連投させるのは非常識、もはや勝ち投手の権利も得ているし、いつものように内藤を登板させて速球でピシャリと締めるか?ところが川井田はマウンドを降りたくない、「オレオレ」と言ってます。しかし打順は1番から、左の強打者天野はバシーンと打ってライナーがショートへ、名手内藤だから問題無いと思いましたが、左打者が左へ打つと、打球がスライスして守っている側から見ると右へ曲がって行きます。低い弾道なので内藤はグラブを立てて捕球しようとしました。ところがスライスするので左手を右に寄せて苦しい態勢になり、ポロリ、あわてて拾い直そうとしましたが左打者なので1塁間に合わずエラーになりました。左手のグラブを返したまま捕球すればなんちゅうこと無かったと思います。こうなると内藤をマウンドには送れません。足の速い天野でも盗塁ではなく繻エにバントを命じました。サード伊藤が捕って、「セカンド」という声と「1塁」という声が同時に上がりました。伊藤は1塁に投げて送りバント成功、1死2塁。セカンドへ投げていても間に合いましたが、万が一送球がそれて無死1、2塁になったら大ピンチ、アウトカウントをひとつずつ増やした方が無難です。この辺りは百戦錬磨のウエスト守備陣。さて浜崎、一発ホームランで同点です。ドデカイ当たりをブッ放しましたが、先程の内藤と同じくセンターが恐ろしく後ろに守っているので湊が捕りました。内藤と浜崎はまるでビデオテープを見ているように同じような打球でアウトになりました。お互いを良く知っているからこうなります。栫もビシッと強烈に打ちましたがサード伊藤がライナーキャッチして切り抜けました。
 7回表ウエストは巽が四球を選び、小甲がバントで送りました。ここで巽走って湊が打って、センターフライ、2死、2塁送球、巽戻れず併殺。その裏最終回の守り、川井田は知っていたかどうか、ここまでノーヒットノーランです。ところが先頭打者5番大脇が左中間破ってホームランで1点差、知ってたかな? 松本と浅野はショートゴロ、内藤がさばいて2死、さあ、あと一人だ、ここで代打仲家、さすがピンチヒッターだけのことはある、右中間に2塁打、1打同点の場面、ウエスト応援団も固唾を呑む、明らかに川井田に疲れが見えて上福岡イーグルス打線にとらえられて来ています。しかし冨士川監督ドッシリ構えて動じません。ここまできたら、選手を信じるしかない、というスタンスです。バッターは粘りの松井です。打った〜〜〜、打球は右中間めがけて飛んでいく、巽がバックして、ジャンプ一番!捕りました。その瞬間守っているウエストの選手はみんな、両手を突き上げてバンザ〜〜〜イ!ほんのわずかの差で同点、そしてサヨナラの場面になるところでした。巽さまサマでした。
 さて試合を振り返ると、ウエスト対イーグルスで得点2対1、残塁4対5、ヒット2対2、四死球4対3、エラー出塁0対1、盗塁2対0、犠打5対1ですから、ほぼ互角ながら、ウエストが犠打と足で勝ったという試合でした。
 しかしながら最終回の冷や汗の前までは川井田のピッチングは盤石でした。毛呂山町長杯のときは絶体絶命で、「負けるかも?」と思いましたが、この試合は最後の場面でも、負けるという予感はしませんでした。それだけ選手とベンチの間の信頼感ができてきたということでしょう。






お馴染み!帽子投げ 帽子がみえますか?

お母さん、撮ってる、撮ってる、もう何回目?何度でもいいわよ、もっとやってチョウダイ!

勝利のジャンプ!巽が頂く賞状、有難うございます!

松本会長「良く投げたねぇ」 勝利の立役者:川井田流碧 3試合でわずか2失点

横森副会長より楯を頂く柿沼大翔、シーズン最後で盗塁阻止率急上昇

ウエストは3〜6年生でこれしかいません



この試合が終わった後、自宅で早明戦ラグビーを見ながらホームページを作っていました→見よ