2022年8月30日(火)
この日は7人で畑の作業でした
8月28日に南鳥島近海の熱帯低気圧が台風11号になり、小笠原近海を西へ進み、あまり発達しない見込みで、31日(水)には西日本付近で熱帯低気圧に変わる予想でしたが、どうやら予報が変わってきました。台風は自力で動くものではなく、周りの高気圧や低気圧の影響を受けて押されて動くので、予報が難しいのです。先島諸島の方向へゆっくり西進し、沖縄と台湾の間の先島諸島近辺で停滞し、もしかすると近くの熱帯低気圧を吸収して強い勢力となって北上するとの予想が出ています。そうなると沖縄、奄美、九州はこれから大荒れの天候が予想されます。この台風の影響で前線が刺激されて、日本全体でいつ雨が降るか予想出来ない不安定な天候が続くようです。油断できません。折しも9月1日は防災の日です。災害に備えましょう。
畑作業の間にティータイムがあって、この時にお菓子などを食べながら休憩し、会話に花が咲きます。お茶話ですね。真夏は給水タイムです。御菓子や果物、漬物、お料理、とうもろこしなど、皆さんが持ち寄ります。旅行のお土産なども出て来ます。畑の南端に柿の木があって、これでヒカゲ※が出来るのでほっとします。T工務店に作っていただいた木のテーブルが丸太の足の上に載っています。ここがサロンになるのです。
※「暑いね。どこかヒカゲがないかなぁ」・・・「あっ、あそこがヒカゲになってるよ。行ってみようよ」・・・この場合の「ヒカゲ」はどう書くでしょうか?「日陰」、それとも「日影」?・・・答えは「日陰」です。日陰の対義語は「日向(日なた)」です。英語で「陰」は“shade”、「影」は“shadow”です。英語でも「陰」と「影」を使い分けています。「陰」は「場所」を表し、「影」は「形」を意味しています。日陰は「日が当たらない」ことに焦点があるのに対して、日影は「日が当たっている」ことに焦点があるのです。
実はツルムラサキは熱帯アジア原産で、つる状で葉のつけ根に紫の実をつけることからこの名前がついたのだそうです。茎や葉が紫がかるタイプと、茎が太めになる緑のタイプがあり、ともに加熱すると土臭いにおいと独特のぬめりが生まれます。この土臭いにおいが嫌だと言って食べない人も居ます。しかしビタミンCやカルシウムを非常に多く含む夏場の健康野菜として、栄養価の高さが注目されているのです。赤茎と青茎はてっきりつる(茎)の色のことだと思い、なぜ「ツルミドリ」と言わないのだろう?と冗談言っていましたが、そういうことだったわけですね。赤茎のツルムラサキは、小さく泡みたいな花がいっぱい出て、この丸い袋みたいなものが開いて花が咲きます。そして実が出来ます。青茎のツルムラサキもやがて花と実が出来るはずですが、その前に血も涙も無くプッツンと切られてしまうのです。ツルムラサキの収穫は葉を摘んではいけません。つる(茎)をポッキンと折ると、葉の付け根からまたドンドン芽が出て延びるのです。
花が咲くのが早いのはアサガオで、早朝に花が開き、午前9〜12時ごろには花はしぼんでしまいます。カボチャは朝5〜10時ぐらいの間に花が開き、イネの花はもっと短くて、9〜11時の間だけ咲いています。セイヨウタンポポは、朝6時ごろから夕方まで咲いています。かぼちゃは、一株に雄花と雌花が混在して咲く雌雄異花の単性花です。雄花には雄しべが、雌花には雌しべと子房がついています。花の根元が膨らんでいるのが雌花です。咲く割合は品種によって異なりますが、つるや葉ばかり繁るいわゆる「つるボケ」になると雄花が多くなるようです。
ヘクソカズラの白い小花は中心部が赤紅色のきれいな花
「ヘクソカズラ」なんて変な命名するのは、さては牧野富太郎先生か?いいえ、日本最古の和歌集である『万葉集』の中にも「屎葛(くそかずら)」の名で詠まれているそうです。アカネ科ヘクソカズラ属の蔓(つる)性多年草で、やぶや道端など至る所に生える雑草です。夏に中心部が赤紅色の白い小花をいっぱい咲かせます。葉や茎などを傷つけると、悪臭を放つことから屁屎葛(ヘクソカズラ)と呼ばれるようです。地方によっては、サオトメバナ(早乙女花)とかサオトメカズラ(早乙女蔓)とも呼ばれるそうで、かわいらしい花を咲かせる様子や、花を水に浮かべた姿が田植えをする娘(早乙女)のかぶる笠に似ていることにちなみ名付けられたようです。英語では、Skank vine(スカンクの蔓の意味)、中国植物名(漢名)では鶏屎藤(けいしとう)と呼ばれるそうです