291  ゲリラ豪雨

 山田龍二、大輔親子(公式サイト)は平成9年日本初の親子デュオで「鴉」を発売した。これに先立ち山田龍二は昭和57年「石坂まさお」氏とめぐり逢い、地元の歌(ふるさと三芳音頭)他を歌う。平成元年ビクターレコードより「北の町へ」「許せ」でデビューした。息子の山田大輔は平成14年3月埼玉県川越市の御当地ソング「秋の川越」を歌う。今年は川越中央ライオンズクラブチャリティーディナーショーで新沼謙治等をゲストに迎えた。
 先日後援会に加入する我が一家と先輩某氏は山田龍二、大輔親子が経営する「居酒屋・竹の子」に飲みに行き、歌を歌ってきた。プロ歌手の店で歌うとはおこがましいが、なにしろみんなうまいと、返って開き直れる。松島アキラさん、後川清さん(前川清そっくり)、あっち幾三さん、キューティ橋さんなど、そっくりさんや多彩な芸能人が彼らの友人である。会計も決して高くなく、リーズナブル。交通は不便だが、是非一度来店をお勧めする。満足請け合い!
 来春のNHK朝の連続テレビ小説は「つばさ」に決まり、川越市を中心に埼玉県が初めて舞台になる。なんと通算80作目ではじめて埼玉県が舞台になり、これで全都道府県が“朝ドラ”に登場することになるそうだ。小江戸・川越は観光客の多い徳川ゆかりの街であり、こうしたドラマの舞台にはぴったりの落ち着いた都市である。老舗の和菓子店に生まれたヒロインつばさは、自分の夢を追って家を出た母に代わり、健気にも10年も一家の主婦を務めるしっかり者の19歳。玉木つばさは、“おばさんキャラ”がチャームポイントでもある。コミュニティーFMで働くことを通じて、地域の復興にかかわっていくストーリー。そういえば山田龍二、大輔はコミュニティー放送局76.7MHzすまいるエフエム(北朝霞駅前)の番組にも出ていたが、現在埼玉県入間市のコミュニティ放送局77.7MHzエフエム茶笛(えふえむちゃっぴー)の毎月第一日曜日18時から「山田龍二&大輔のときめき音楽館」という番組を持っている。「竹の子」で貰ったうちわは「渋滞情報毎日放送中!」というエフエム茶笛のうちわで、その裏に親子の「時代屋」と大輔の「秋の川越」の歌詞が印刷されていた。この「秋の川越」は大変良い歌なので、みなさん是非聴いて、NHK歌謡コンサートへリクエストして下さい
(^_^)


山田龍二&大輔
秋の川越 作詞・作曲:佐渡谷 洋
1.秋の川越 鵜頭坂 越えて行きます蔵街へ♪
 時を戻した町並みを あなたと二人歩いた日♪
 今 何時だなんて 昔し言葉をいいながら♪
 見上げて聞いたね時の鐘♪
   日々いく度の鐘の音は♪
 秋の川越 鳴り渡る♪

2.秩父山なみ見渡せる 落合橋に来てみれば♪
 夕陽しずかに入間川 すすき穂長い川道で♪
 ただ愛をしさまして 胸のふるえが止まらずに♪
 お互いに合わせたくちびるは♪
   飛び立つ鳥もきずかずに♪
 強くあなたを抱きしめた♪

3.氷川神社や喜多院の 昔偲べば身にせまる♪
 人の歴史の昂ぶりが 城跡のこすここかしこ♪
 ああ川越のまつり はぐれるような人波に♪
 汗ばむほどににぎった手♪
  時綴りあう小江戸町♪
 秋の川越 山車がゆく

 「夕立と水害」について昨週つぶやく予定で原稿用意していた。以下その内容・・・・・
 今年の冬は日本全体が厳冬であり、沖縄も例年に比べ5℃程度低い、寒い冬であった。梅雨時の関東は梅雨らしい雨が降らなかった。全国的にも雨量が少なく、平年の10%以下というところもあった。普通はドカンと大雨が降ってから梅雨明けし、ギンギンギラギラの暑い夏がやってきて蝉の鳴く声が響き渡るはずだ。それが無いままに、なし崩しに暑くなり、東京に夕立が来ないのは何故だ?などと言われていた。東京では汐留などの海岸沿いに大型ビルが林立し、夕方に海風が入って来なくなった。リバーサイドマンション人口増の結果、冷房室外機から出た熱い空気が滞留する。夕立とは、夕方に掛けて上空に上がっていった、熱気と湿気を持った空気が大きな雲を形成し、冷やされて小さな水の粒になり、擦り合って静電気が溜まって雷放電を起こすと共に、粒が寄り合って次第に大きな水の粒になり、質量が大きくなって雨となりザーッと夕立が降るというメカニズムなのだが、空気が冷え切らないために、もう一歩の所で雨に変化しない。そして夕立は降らず、モワーッとした熱気・湿気・雰囲気が続いてしまう。東京の夕方の風景と言えば、浴衣に下駄、団扇を持って夕涼み、夕立で涼しくなり、朝顔など昼は萎えていた葉が青々と生き返るというパターンだったはずなのだが・・・。空は暗雲がドローンと覆ったままで、ゴロゴロ言っているのに降って来ない。水がめの北関東では夕立があるのであまり水不足の心配は無い。地球温暖化の問題との関連とは思えず、人口の都市集中で神奈川東部〜埼玉南部〜千葉西部を含めた東京をぐるりと囲む地帯がこういうヒートアイランド現象を起こしているのだと思われる。云わば人為的異常気象であろう。
 青森など北東北は、梅雨明け宣言が出てからずっと梅雨のような天候が続き、けだるく暑いかと思えば集中豪雨のような雨が来たりして、気温の低い日が続いたりしたそうだ。北海道でも豪雨があった。東北夏祭りの時期は天候が安定して暑く、旧盆が過ぎると朝晩が涼しくなって秋を迎えていくというパターンのはずだが、何故かこの時期に雨が降る。東京や名古屋の最高気温が37℃で盛岡24℃、青森が22℃などと朝の天気予報で見ると、何コレ?と思う。変化の激しい天候は盛夏らしくない。
 7月に岡山に長く出張していた人が、連日暑くて雨が降らなかったと言っていた。7月下旬に兵庫に出張に行っていた人も、連日37℃ぐらいの猛暑で参ったと言っていた。7月29日に大阪に出張予定だったので覚悟していた。大阪人に言わせると、他府県から大阪へ来た人がまず驚くのは、大阪の蒸し暑さだそうだ。4月〜10月の平均気温は東京より大阪のほうが約2.3℃高いらしい。不快指数で言うと、平均で2.3ポイント高いらしい。不快指数とは、気温(乾球温度)と相対湿度から算出され、気温27℃、湿度55%で不快指数75であり、気温29℃、湿度70%で不快指数80である。気温37℃、湿度60%となると不快指数90となり、誰もが不快と感じる。大阪は世界でも1、2を争う不快都市とも聞く。ところが出張前日の7月28日神戸市灘区の都賀川で鉄砲水があり、学童保育の小学生3人と成人女性が死亡した。大人のすねぐらいの水位だったのが10分で1.4mに一気に上昇し、川で遊んでいたのが逃げ遅れたらしい。この日は近畿、北陸、東海で激しい雷雨があった。川に「急な増水があるので注意」という看板が設置され、放送設備が設置されているのはよく見かける。都市では地面が舗装され、降った雨が地面に沁み込まず水路を通して川に注ぐ。人工的に川の両岸をコンクリート化し、川底を浚渫して洪水による水害を防いでいるので、集中豪雨では雨が一気に川に流れ込んで水位が急上昇する。田舎の川なら土手を登って逃げられるが、都市の川は垂直に近いコンクリートの壁なので、所定の場所でないと階段が無く、そもそも遊ぶために作られたものではない。雨が降っていなくても遠くの空が黒くなったり、雷鳴が聞こえて来たりしたら川には近付かないことだ。これを治山治水のせいにして、公共工事を求めてはいけない。7月29日10時過ぎに新大阪に着いたときは小雨でそれほど暑くなかった。

 ・・・と、ここまで書いていたのだ。ところが・・・である。8月4日にやっと雷雨が来たが、これは東北〜千島列島に停滞していた前線が南下してきたためであり、本来の夏の夕立ではない。戸田市の会社を出るときはすでに19時半ごろ、例によってゴロゴロ言っているが雨が降って来ない。三基計装ホームページのTopページ下部に、許可を得てお天気ポータルサイトWHETHER-EYEのロゴを貼り付け、リンクしている。ここの「短時間降水予報」というのを重宝しているのは、地域別に雨の情報が確認できるからだ。これを見たら我が家の方はもうすぐ雨が降ってきそうだと出ている。これはいかんと会社を出たわけだ。北朝霞でJR武蔵野線から東武東上線に乗り換えた時点で、ポツポツとは来ていたが、傘を差さなくても良いくらい。それがふじみ野駅では階段に人が群がっている。何だろうと見たら、バケツをひっくり返したような豪雨である。目の前のバスに乗っても、バス停から自宅までの間に傘を差してもびしょ濡れになりそうな雨なのでしばらく様子を見ようと待っていた。30分以上待って、諦めてバスに乗った。局地的豪雨である。そして8月5日、午後一番ぐらいに都内へ出掛けようとしていたら、池袋の営業所からの電話で、ものすごい豪雨だと言う。しかも午前中に池袋駅の信号への落雷で埼京線と湘南新宿ラインがストップしているとのこと。昼休みに東京電力のTEPCO雷・雨量情報を見たら、雷雨地域が関東の各地にスポット的に偏在している。戸田と池袋はすぐ近くなのに、こっちは降っていない。しかも後からニュースで下水道内で5人の作業員が流されたとの情報、こうしたスポット豪雨を「ゲリラ豪雨」と言って、ヒートアイランド現象によって生じた積乱雲が犯人で、水が集中する構造になっている都市ではこれが災害を引き起こす、全国各地で近年夏に被害が出ているそうだ。この日は夕方になって都内へ出掛けた。


 昨週の『モバイル』で、iPodと携帯電話が合体したiPhone(ソフトバンク)は、ソフトバンクの基本料金(980円)に加え、『S!ベーシックパック(i)』(315円)と『パケット定額フル』(5,985円)の契約が必須なので、少なくとも毎月7,280円の支払いが生じる…と書いたら、孫さんこれを見たか、iPhone 3Gのパケット通信料定額サービス「パケット定額フル」に、これまでの月額固定料金5,985円をやめて、パケット使用量に応じて1,695円〜5,985円に変動する「2段階定額制」を8月5日から導入することを決めた。恐るべし、我が「さんきのつぶやき」の威力(^_^)。20,175パケットまでは月額1,695円で利用でき、71,250パケットまで使用数比例、これが上限5,985円、すなわち、基本料金を加えた総額で2,990円〜7,280円となったわけだ。携帯電話の新規契約から解約を差し引いた月間純増数は、ソフトバンクモバイルが7月21万5,400件と15ヶ月連続で首位となり、不振のKDDIなどを差し置いて、ソフトバンク旋風が吹いている。211『携帯戦争』(2007年1月27日)で、ソフトバンクの戦略に注目し、「戦争は始まったばかり」と書いたが、それからすぐソフトバンクの独走が始まったわけで、当時絶好調のauは今真っ青、そう言えば筆者の知り合いも「携帯替えた」と通知してくる人は皆ソフトバンクなので、なるほどと納得する。メール、連絡先、写真、音楽、ビデオなど、パソコンに保存しているデータとの同期や、GPS搭載マップで位置情報を確認できるなど、機能が多彩なiPhone 3Gの登場により、ますます勢いが加速しており、首位のNTT docomoもウカウカしていられない情勢になって来た。


毎度おなじみ、面白い話・・・田舎編
○日曜日、朝早くから夫婦で田舎の朝市に新鮮な野菜を買いに行った。その帰りに妻が言った。「今日は朝から疲れたから、外食しよう」。   (寒すずめ)
○田舎から列車通学しているころ、乗り遅れると1時間以上待つなんて当たり前だったので、ベルが鳴っているホームを急いでいたら、後ろから「置いていかれたら大変だ」という声。振り向くと、ブレーキハンドルを手に持った機関士が走って来てました…。    (のんびりした時代でした)

(2008年8月10日)


 次週へ   先週へ    最新ページへ  続編