大井ウエスト試合結果  

第15回ふじみ野市秋季大会


 [2回戦] 11月15日(土)11時12分〜 西原小学校

チーム 1 2 3 4 5 6 7
大井ウエスト 0 0 0 0 0 1 0 1
上福岡第五クラブ 0 0 0 1 0 0 1X 2X

 敗戦投手:矢野壮真  本塁打:梅澤拓真

戦況ウエストの2014年が終わりました。まことに寂しい終わり方でした。終盤全く打てなくなりました。6年生がチャンスに打てないだけでなく、東入間新人戦の頃は猛打爆発していた5年生が全く打てなくなりました。ヒットらしいヒットはジョーの1本だけ、それもライナー性ながらセカンドの頭を越してセンター右にポトリと落ちた当り、この日2番に抜擢された4年生ジョーは3打席全部出塁の活躍、期待に応えて6回表同点のホームを踏みましたが、これも巧真が高いセカンド後方のフライ、打球の行方を見誤ってポトリと落ちましたが、普通はセカンドフライです。これではいくら守りに守っても勝てません。
ウエストは1回表先頭瀬戸尾が第五クラブ先発の山口達也から見逃し三振を奪われました。2球ファウルで粘って、外角でした。来年はこのふじみ野市ナンバー1投手を打てなければ勝てません。ウエストの1番打者であれば、空振り三振はともかく見逃し三振だけは絶対してはならないのです。気迫で食らいついて行けば、見逃すことは有り得ません。他の打者にも言えることですが、追い込まれたらバットを短く持って、鋭く振れと常々横森代表がおっしゃってます。多少ボールだと思ってもバットを出す気力が必要です。ボールだとヒットはムリでもファウルは出来ます。そうして粘っているうちにピッチャーが根負けして四球になったりします。1番打者の役割は、相手投手のピッチングを後続打者に見せるために第1打席は粘ること、第2打席以降は強打、セフティ、四球、なんでもいいから塁に出ること、ウエストの1、2番は伝統的にいやらしい打者なのです。瀬戸尾はいやらしくない性格なのでしょうが、十分いやらしくなる素質があります。2番打者はこれまで不動の大和でしたが、余りにもいやらしくないので、この日はいやらしさナンバー1のジョーにしたら、これが大当たり、上記のセンター右へのヒットで出て、壮真は警戒されて四球、打席には4番巧真、これは絶好の場面、ここで打たなければウエスト三冠王の価値は無い、追い込まれてからボール3球見極めてフルカウントからナント!サードゴロ、しかしサードは捕ってからランナージョーが気になって投げるのが遅れ、一瞬でも躊躇したら巧真の足では間に合わない、野選で1死満塁となりました。梓馬は初球打って、狙いは良かったがショート正面のライナー、あ〜〜〜、併殺にならないだけ良かったか。ここで6番打者、これまでは不動の頼でしたが、このところ極度の打撃不振に陥っているため打席には大和、やはりチャンスで回ってくる運命にあるんですね。ストライク、ファウル、ファウルから4球目サードファウルフライ、山口の投球に押されました。来年はこの投手を打てなければ勝てません。この場面は山口をマウンドから引き摺り下ろす絶好のチャンスでした。1回裏ウエストのマウンドにはこの人しかいない、矢野壮真、1番板橋、これも5年生ですが、俊足で、出したらヤバイ、特に先頭で出したらすぐに3塁へ行ってしまう、制球力抜群の壮真はポンポン際どいストライクを続けてファーストゴロに打ち取りました。2番五十嵐、これも5年生ですが内野安打を打たれ、3番仙葉6年生が送りバント、これはキャッチャー大和が落ち着いて1塁送球、4番奥富はライトフライ、頼がこれまた落ち着いてキャッチ。2回表ウエスト7番4年生寛太はセカンドゴロ、コレを五十嵐が1塁悪送球、ボールデッドで寛太2塁へ、山口の武器は牽制です。芸術的に上手い。昨年のふじみ野市4年生大会でも、今年の5年生大会でも、この山口−板橋のバッテリーにコテンパンにやられていますから、少しは試合前に研究して欲しいもの、まんまと牽制に引っ掛かって2塁上タッチアウト!これは痛い、痛過ぎる。頼は見逃し三振、絶不調。陽太ショートフライ、ダメだこりゃ。2回裏第五クラブ5番からショートゴロ、サードゴロ、サードゴロ、ウエストの守備なら安心して打たせれば良し。3回表、マウンドには仙葉サウスポーが上がりました。試合後に相場監督に「どうして無失点投手を代えたの?」と聞いたら、この後ランバー杯5年準々決勝で浦和辻イーグルスと試合するから、ということでした。山口達也のお兄ちゃんはかつて上福岡第五クラブのエースで4番のキャプテンでした。抜群のスタミナで、2試合完投へっちゃらでした。だから多分弟も同じでしょう。しかし翌日には東入間学童野球連盟新人戦決勝が控えていますから、普通はランバー杯とダブルなら、大井ウエスト戦に山口先発は有り得ません。すなわち相場監督がいかに山口−板橋のバッテリーに信頼を寄せているかということです。先制パンチで先行逃げ切りしか勝ち目が無い今年のウエストは、山口を崩す絶好の1、2回に得点できなかったことが、後から考えれば敗因です。ウエストエース壮真と第五クラブの山口では、やはり6年生と5年生、投球の格が違います。間違っても負けることは無いだろうと思っていました。それが今度はサウスポー同士の仙葉との投げ合い、これまた負けるはずが無いと余裕を持っていました。ところが、今年のふじみ野市5年生大会の第五クラブ戦の戦況で書いたこと、「
山口はコントロールが良い上に頭が良い、うまく緩急を使い、ここぞと言う時には気迫で投げ込んでくる、素晴らしいピッチャーで、ふじみ野クラブのエース間違いなしです。亀少クラブの長久保も良いけれど、山口は連打を許さないタイプで、頼を警戒して歩かせたあたりは大したものです。まともに立ち向かったらやられる、クサイところを突いて歩かせても良い、というピッチングです。頼はボールは見極めるので、結果四球でしたが、好投手というのはストライクを投げれば良いというものではない、ということをこのピッチャーはわかっています。キャッチャーの板橋もそれを心得ているわけで、声が良く出て守備陣にも的確に指示していました。見習って欲しいと思いました」というくだり、「好投手というのはストライクを投げれば良いというものではない」という意味、分かりますか?冨士川監督が口を酸っぱく壮真−大和のバッテリーに言い続けてきましたが、結局この意味を習得できないままにシーズンが終わってしまいました。大井亀少クラブのエースから帝京高校、早稲田大学、巨人と進んだ三澤興一は、現在巨人のスコアラーですが、高校2年のとき、明治神宮大会決勝戦で石川・星陵高校の4番松井秀喜と対戦した時、4四球でうち二つは敬遠でした。この二人はその後巨人で同僚となり、今でも親友ですが、好投手というのはこのように相手を見てピッチングをするから勝てるわけです。ちなみに上福岡第五クラブ出身の嶋重宣は、東北高校に進み甲子園出場3回、広島東洋カープで4番を打ち、赤ゴジラの愛称で親しまれ、2004年セ・リーグ首位打者、2012年埼玉西武ライオンズに移籍、2014年同二軍守備走塁コーチ兼打撃コーチに就任して、現在に至っていますが、水谷フェニックス出身の今成亮太(現阪神)と言い、近隣のチームも素晴らしい先輩を輩出しているんですね。
さて、3回表ウエストの攻撃は1番から瀬戸尾2球目をレフトフライ、ジョーは四球を選びましたが、壮真ファーストゴロ、巧真サードファウルフライ、ダメだこりゃ。3回裏第五クラブ8番から、ピッチャーゴロ、9番、1番と連続四球、これはいけません、ランナーを貯めて上位打線というのが最悪、ここはなんとか2番、3番を打ち取りました。4回表ウエストは5番からショートゴロ、サードフライ、ファーストゴロで三者凡退。4回裏、第五クラブ4番をセカンドゴロに打ち取りましたが、このチームは1番と9番がしぶといものの、他の打者はすべて好球必打、9番までストライクならガンガン振ってきます。つまり、多少ボールくさい球を投げていれば、辛抱できなくて引っ掛けてくれる、打たせて取るチームです。上福岡イーグルスと真逆のチームで、イーグルスはストライクで追い込んだ後、クサイ球を投げておけば良いのですが、第五クラブはまともなストライクで追い込んではいけません。5番梅澤はファウル、ボール、ファウルの後の4球目打って左中間へのホームラン、先制されました。追い込んでいるのですから、ボールを使わなければいけません。緩急だけではないのです。もったいない。6番も1ボールから2球目センター右へヒット、7番山口はサードゴロ、ジョー→梓馬→寛太の併殺。5回表ウエストは8番頼からセカンドゴロ、代打水上サードゴロ、1番に還って瀬戸尾キャッチャーファウルフライ。打てない。その裏第五クラブ8番センター左へヒットして2盗、9番三振、1番板橋はフルカウントからピッチャーゴロ、壮真捕って2塁ランナーをちらりと見た、2塁へ追い返したまでは良かったが、板橋は俊足、1塁へ生かしてしまいました。しかしこの後の2、3番を抑えました。6回表ウエストは2番からの好打順、ジョーがいやらしく四球を選んで出塁、これは一気に逆転のチャンスです。ところが3番壮真がファウル後の2球目引っ掛けてファーストゴロ、、第2打席と全く同じ、この辺りが強かった頃と違います。ジョーは3塁へ進み、巧真は1ボール2ストライクから高く打ち上げてセカンドが見上げている、ライトもセンターも追ってきた、セカンドが目測を誤った、ポトリ、ジョーはこれを見てホームイン、巧真2盗、相手のミスで追いついたのですからここはワッショイ、一気に逆転だ!ところが梓馬が2球目レフトフライ、打席には大和、ここは打ってくれるだろうと思ったらストライクが来ない、ストレートの四球、寛太は2球目打った〜〜〜、しかしセンターライナー、惜しい、残念。その裏第五クラブ6球で三者凡退、壮真のピッチングは好調です。7回表最終回、8番頼から三者連続空振り三振。ウソでしょう。その裏7番山口にストライク、ファウル、ファウル、そしてレフト線ライナーで破る3塁打、これはこのバッテリーの悪い癖、頭を使いません、追い込んでいて、打ち気満々ですからストライクを投げてはいけません、昨年の川井田流碧と柿沼大翔ならばヒットにならないボールで誘います。コントロールの良い壮真ですから3ボールになっても心配しません。8番にはフルカウントから四球、ここはスクイズを警戒しながらなので仕方ありません。最悪満塁にしても良いのですが、9番打者は打ってふわっと詰まったフライ、定位置ならセカンドフライですが、前進守備なのでライト突っ込んでも捕れず、サヨナラとなりました。コレだけ打てなければ勝てませんね。



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