大井ウエスト

夏の甲子園2014



大井ウエスト出身の選手も甲子園を目指そう!

第96回高校野球選手権大会夏の甲子園の結果

甲子園と言えばこの歌だ…栄冠は君に輝く(作詞:加賀大介 作曲:古関裕而) 少年野球の開会式の入場行進でもこの曲を使う。いつか甲子園をめざせ、という気持ちを込めて・・・

  ♪ 雲は湧き 光溢れて 天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ

  ♪ 若人よ いざ まなじりは 歓呼にこたえ

  ♪ いさぎよし 微笑む希望 ああ栄冠は君に輝く

 組合せ   二松学舎大付属甲子園16強   2回戦春日部共栄対敦賀気比   3回戦二松学舎大附対沖縄尚学 
 甲子園にはドラマ有り   2回戦   3回戦   準々決勝   準決勝   決勝 

春日部共栄は開会式後緒戦春の選抜優勝校龍谷大平安を5-1撃破

 開会式直後の大会緒戦、強力打線を誇る春のセンバツ優勝校龍谷大平安と点の取り合いにしたくない春日部共栄は、防御率0.85の左腕金子大地とプロ注目強肩捕手守屋元気のバッテリーが踏ん張って、3点以内の接戦に持ち込みたいと本多監督は話していましたが、1回表集中打でいきなり5点奪い、金子がうまいピッチングで打ち気をそらし、埼玉県大会同様の安定したピッチングで快勝しました。金子の外へ逃げる球は、左打者はまず打てません。外角ストライクに見えるので打ちに行くと、スライドしてボールになるのですが、気付いた時には手遅れなのです。捕手の守屋元気は1バウンドになろうとガッチリ捕るので、金子大地は安心してこの球を投げれるのです。しかも時折内角をえぐるストレートを投げるので、踏み込んでこのスライダーを狙い打ちするわけにも行かないのです。なかなかこのバッテリーは頭を使います。戦前、春のセンバツ優勝校と言えども、160校156チームの激戦区を勝ち抜いた埼玉代表は強敵だという評価でしたから、龍谷大平安もこれは強敵だと警戒していました。埼玉の代表になるチームは安定して強くなければ勝ち抜けないからです。昨年センバツ優勝の浦和学院は夏の選手権でも優勝候補筆頭で、春夏連続優勝が期待されていました。その浦和学院でさえ、埼玉県大会を勝ち抜くのは容易ではありませんでした。甲子園初戦で仙台育英にまさかの敗戦、これについては昨年のトピックスで詳しく解説しました。龍谷大平安はピッチャーが4点以内に抑えて打線が5点以上取って勝つ、という目論見がいきなり5点取られたので、焦りからズルズルと春日部共栄バッテリーの術中にはまってしまいました。春日部共栄の2回戦の相手敦賀気比は坂出商(香川)に21安打16点、平沼投手が3安打完封するという圧勝、福井県大会チーム打率4割3分8厘というトンデモナイ数値がダテではないことを証明しました。好投手・強力打線の敦賀気比戦は第7日第4試合(17日15時半)の予定です。どんな強力打線でも好投手は打てない、というのが野球ですが、両チームとも好投手なので見ものです。敦賀気比はどういう打線を組んでくるか?ソレを見たら勝負の行方が分かる、と見ています。

好投手・強力打線の敦賀気比戦は、文字通りの結果となり敗退

 1回戦で快勝の春日部共栄と圧勝の敦賀気比は、立ち上がりに勝負の鍵が有りました。1回戦が接戦であれば慎重に入るのですが、お互い相手が調子付く前に先制パンチを食らわせたい、と考えたのでしょう。試合は初回から攻めの姿勢にあふれたものとなりました。1回表、春日部共栄は1番・清水頌太(2年・武蔵狭山ボーイズ出身)が敦賀気比先発・平沼翔太(2年)のストレートを火の出るようなセンター前ヒット。ところが、その後は佐野がバントで送れず、守屋元気は三振、佐野盗塁失敗で無得点に終わり、攻めの姿勢が裏目に出た形になりました。対してその裏、敦賀気比は投手の送球エラーで出た先頭打者を確実に三塁まで進め、4番・岡田耕太(3年)が金子大地(3年)の高めストレートを叩き、バックスクリーン左側「グリコ」看板横にぶつける特大の大会第17号3ラン。攻めの姿勢が結果に表れた敦賀気比が続く2回裏にも4点を追加して、試合は意外にも一方的な展開となりました。「敦賀気比がどういう打線を組んでくるか?ソレを見たら勝負の行方が分かる」と書きましたが、敦賀気比は左打者がバッターボックスのホームベース寄りギリギリのライン際に立つという作戦を取りました。内外角を投げ分ける金子大地に対し、ベース寄りに立って、外角へのスライダーを強く振って狙い打てというものでした。内角をえぐるストレートを投げたくても、左腕対左打者ではデッドボールになる可能性があります。この作戦は見事でした。金子大地得意のスライダーをデッドボール覚悟で踏み込んで強く狙い打つ、1、2回で6点取って先制パンチに成功しました。しかし金子大地と守屋元気のバッテリーは相手の攻めに気付き、ぶつけても良いと開き直って内角をえぐるストレートと外角に投げ分け、ポンポンとテンポ良く投げるピッチングを取り戻し、3回以降、本来のピッチングでアウトを取って行きます。しかし巨人→阪神の故小林繁投手が少年野球のオール福井を指導した時、当時6年の小学生を「この子はきっとプロの投手になる」と言わせた平沼投手のピッチングが良くて春日部共栄もチャンスが作れません。金子大地は尻上がりに調子を上げて味方の反撃を待ちました。春日部共栄応援団は常に最大音量・最大声量を発し続け、一塁側アルプススタンドと共に必死の大応援でした。130人のブラスバンドは数々の入賞実績を誇る有名なブラバンです。ところが8回裏に何故か本多監督は金子を引っ込めて、背番号10の渡辺を出しました。この大会は終盤の大逆転がしばしばあります。「おかしいな、勝負を諦めたのかな?」と筆者は思いました。案の定、3回以降金子に抑えられて苦しんでいた敦賀気比の強力打線が牙を剥き、ズドドドンと4点、渡辺は2アウトしかとれず、倉井にマウンドを譲りました。1イニングで6点は平沼投手からは取れない、と考えたのか?渡辺投手も倉井投手も3年生ですから、1、2年生に甲子園の雰囲気を体験させておこうという配慮では有りません。テレビのアナウンサーは、「投手を替えて目先を変えようとしたのでしょうか?」と言っていましたが、敦賀気比から見れば、逆に「しめた」と思ったはずです。9回表も二死となりましたが、大応援団に応えようと3番守屋元気が意地の2塁打、続いて4番原田が適時打で1点返し、三浦もヒットして諦めないぞという意地を見せましたがここまで、しかし平沼の2試合連続完封は阻止しました。後から言ってもダメですが、1-10となる実力差ではありません、埼玉県代表として10失点は屈辱的でした。

ページTOPへ  二松学舎大附は第5日の第3試合で海星(長崎)に7-5勝利


 西東京代表の日大鶴ヶ丘は、西東京大会7本塁打の打線が注目されましたが、富山商の森田は大会屈指の左腕というだけあって、外へ逃げるスライダーに、左打者はへっぴり腰でバットがクルクル回る、全く打てません。セフティとか、いろいろ試しても動じません。右打者は直球を狙い打ってヒットで出るのですが、塁を賑わしてチャンスに左打者に回ってくる、そこでプッツン、右打者の代打攻勢を早いうちに仕掛けないと・・・と思って見ていましたが、打ち手が遅くて完封負け。やはり好投手は打てません。春日部共栄の金子大地や富山商の森田のようなスライダーが得意な左腕と対するときは、打線を考えて組まないと、よほどミートが上手い打者で無い限り、左打者は打てないものと考えておいたほうが良いでしょう。その意味では日大鶴ヶ丘はデータ不足でした。中日の山本昌があのトシでいまだに現役を続けられる理由・・・130キロの球速でも、「球のキレ」とスライダーがあるからです。プロでさえそうですから、高校野球の打者では、そういう左腕に対する時は余程ベンチが考えないといけません。西東京代表の日大鶴ヶ丘が負けた以上、東東京代表の二松学舎大附が頑張るしかありません。第5日の第3試合(15日14時半)で海星(長崎)と対戦します。二松学舎大附の左腕大江と今村の1年生バッテリーが楽しみです。

   


 海星(長崎)対二松学舎大附の対戦から2回戦になります。この両チームは、1、2年生のベンチ入りが8名の海星と、9名の二松学舎大附という、チームカラーが似た高校の対決となりました。二松学舎大附は昨夏の東東京大会準優勝の主力選手であったキャプテン竹原祐太、秦 匠太朗、小峯瑛輔、末松佑弥、エース大黒一之という3年生が残り、昨秋の本大会でも準優勝するなど3年生を中心に力のある選手が揃うチームですが、そこに加わったのが2年生の5番岡田浩輝、1年生の小柄ながら堅実な守備、シャープな打撃のセカンド三口英斗と大江竜聖、今村大輝の1年生バッテリーでした。1回裏小峯瑛輔の強いショートゴロの間に3塁ランナー生還して先制した二松学舎が、その後も伸び伸び打って、スラッガー秦の弾丸ライナーのホームランもあり、快心の試合運びでした。4回裏、二松学舎大附は1死2塁から、小峯が中前適時打を放ち、毎回得点の6-1とリードしましたが、5回表エース大黒が打ち込まれて6-4と詰め寄られ、リリーフ大江が登板して押し出し死球を与えて6-5と1点差とされたものの後続を断ちました。その裏、二松学舎大附は2死2塁から末松の適時打で7-5と点差を広げました。この一打はピッチャーにはダメ押しになる価値ある1点でした。1点差と2点差では投げる心理は全く違います。大江は6回以降、快調な投球を見せて、スコアボードにゼロを積み重ねました。身長1m71cmと大柄では無く、顔が可愛いながらも強心臓の大江と、「腕をしっかり振れ!」と鬼の形相で指示する今村との1年生バッテリーが期待通りにこの後1安打で締めて逃げ切りました。7-5と、終わってみれば僅差、しかし東東京大会決勝で帝京を破った立役者の1年生バッテリーが今大会の注目選手としてひのき舞台に躍り出た試合でした。小峯瑛輔は2打点で活躍しました。この調子で次の優勝候補・沖縄尚学戦も頑張れ!


ページTOPへ  二松学舎大附は逆転また逆転の末サヨナラ負け


 沖縄尚学のエース山城大智(3年)は、ライアン投法の伸びのある速球と巧みな配球で作新学院(栃木)を3安打、14三振を奪う好投で完封し、前評判通りの好投手であることを見せ付けました。二松学舎大附の先発は岸田康太(2年)、エース大黒一之(3年)から大江竜聖(1年)の継投を想定していた沖縄尚学の意表を突きました。しかし甲子園では実績のある強豪校沖縄尚学は、甲子園初登板の岸田康太を攻めたて、3番からの3連続適時打で一気に3点を先制し、早くもエース大黒がマウンドへ、更に1点失い、沖縄尚学のエース山城から4点は厳しいなぁ〜と思ったら、強打の二松学舎大附は全然ひるみません。直後の2回表先頭打者5番宮本雄生(3年)がヒットで出て1死3塁から今村大輝(1年)が適時打で1点返しました。更に大黒がヒットで続き、9番三口英斗(1年)が送りバントで2死2、3塁のチャンス、しかし1番末松佑弥(3年)がライトフライで1点止まり。但し、やはり二松学舎大附打線には力があることが証明され、以後の戦いに期待が持てました。3回表には2番北本一樹(2年)がレフトへヒット、3番主将竹原祐太(3年)がヒットで続き、4番小峯瑛輔(3年)がバントで送って、前打席ヒットで出て初得点している5番宮本に期待しましたが三振、2死2、3塁から6番スラッガー秦 匠太朗(3年)が高めのスライダーを捉え、右中間フェンス直撃の三塁打で2点を返し、3-4、今村も四球を選び、イケイケドンドンの雰囲気に、しかし前打席ヒットの大黒は三振、やはり山城は肝腎なところで三振を奪って反撃の芽を摘み取る、好投手である証拠です。さらに4回表には小柄な9番三口がセンターオーバーの3塁打、末松佑弥(3年)のショート内野安打で生還して同点4-4、北本がバントで送り、竹原は四球を選び、1死2、3塁で4番小峯瑛輔(3年)のときにスクイズを外されながら3塁ランナー末松がランダウンプレーをかいくぐって本盗し、5-4と逆転しました。小峯は三振でしたが、期待の宮本はショートライナーでチェンジ。山城の制球が不安定で、初戦の作新学院戦でみせた両サイドへ完璧にコントロールされた山城の姿はありません。 しかし、ここで終わらないのが山城でした。5回表、秦がセンターへヒット、今村が送りバントを失敗、結局3バント失敗で三振となったときに、流れが沖縄尚学に行ったなと感じました。1死1塁からスライダーで6番大黒は遊ゴロ併殺に打ち取られ、さらに6回表には9番三口がレフト前ヒット、末松ピッチャーゴロで1死1塁から北本一樹(2年)がシュートでピッチャーゴロ併殺に打ち取られました。6回裏沖縄尚学7番打者がライト前ヒット、送りバントと右飛で2死3塁、好投の大黒からマウンドを譲り受けた大江は暴投で5-5同点に追い着かれました。
 山城にとっては屈辱の5失点ですが、 その後も、走者を再三許しながらも、山城はストレート、スライダー、シュートを駆使しながら、打者を打たせて取ります。コントロール重視ではなく、とにかく攻めるピッチング、しっかりと腕を振った速球、変化球に対し、二松学舎大附の打者は序盤の打線の勢いが沈んで行きました。ただ小峯瑛輔は、7回レフト前ヒット、9回センターへのヒットで山城を打ち込み、二松学舎大附の4番の力を見せましたが、得点には繋がりません。後半以降の快投は、本当にこれが5失点した投手なのか?と思うほどの凄味がありました。140キロ前半のキレのあるストレート、球速、勢い、絶対に打たせないゾという気力が感じられました。この試合の一番のハイライトは、9回表、2死2塁で、この試合2安打の秦という場面、1塁が空いているので、くさいところを突いて、四球でも良い、という選択肢が普通なのですが、ここで山城は初球、143キロのストレートを投げ込んで、ストライクを取ってきます。そして2球目はやや高めの141キロのストレート、これをファウルにして、3球目、遊ばずにやや高めの140キロのストレート、秦は空振り三振。3球三振です。エースの力投で、途中から沖縄尚学に行った流れは、結局二松学舎大附には戻りませんでした。大江−今村はスライダーと真っ直ぐを織り交ぜて、ピンチになると力のある真っ直ぐで撃ち取るというパターンでした。7回裏は沖縄尚学先頭打者の2番がセフティバント、大江が捕って1塁小峯にトス、ところが打者走者が俊足なので焦ったか、トスが高い、小峯がジャンプして取りましたが、1塁ベースを踏んだ時にはもう1塁ベースを駆け抜けていました。この回は切り抜けましたが次の8回裏、2本のヒットでまたもや逆転のピンチ、しかしこのときも、力のある真っ直ぐで撃ち取って事無きを得ました。しかし9回裏、先程セフティバントの2番打者が今度はきれいにセンター前ヒット、送りバント成功して1死2塁のピンチで迎えたのは沖縄尚学の4番安里 健(3年)、ストレートの連投、これが1年生バッテリーの若さでした。沖縄尚学の4番ともなれば力が有ります。ストレート一本に狙いを絞って振って、行った〜〜〜、レフトオーバーの2塁打、サヨナラでした。結局山城は、13安打打たれながらも、5回以降立ち直って10奪三振で完投。二松学舎大附は終盤の勝ち越し機に1本が出なかったのが敗因です。5回表に沖縄尚学に傾いた流れは、結局最後まで二松学舎大附には戻りませんでした。5回から9回まで二松学舎大附は毎回ヒットでランナーを出し、チャンスの連続ですが、山城は2併殺、6奪三振で肝腎なところで失点しません。こういう苦しい試合を制すると、俄然チームは勢い付くものです。優勝候補として注目される沖縄尚学の先制パンチを跳ね返して山城を慌てさせ、本気モードスイッチONさせた二松学舎大附の戦いは見事でしたが、惜しむらくは勝ちきれなかったことでした。山城の力投、サヨナラ劇は沖縄尚学に大きな勢いをもたらすものと思われます。


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 第96回高校野球選手権大会の優勝候補はどのチームか?大会が始まる前にあるサイトに予想が出ていました。それによりますと、以下の5校が有力だそうです。
@龍谷大平安:京都…史上8校目の春夏連覇?投打の総合力bPで最右翼
A沖縄尚学:沖縄…昨年秋の明治神宮大会を沖縄勢として初優勝。春の選抜もベスト8
B東海大相模:神奈川…全国最多参加校の激戦区神奈川を制し、球速140キロ超の4投手、予選のチーム打率.421、本塁打11本と投打のバランスが取れている
C大阪桐蔭:大阪…大阪大会で選抜準Vの履正社を破り、1試合平均8点以上を叩き出してきた打線は8試合で10本塁打と強力、近年の安定した甲子園での強さ
D九州国際大付:福岡…名将若生監督が今夏限りでの引退を表明、破壊力抜群の打線が売り
以上の5校が有力だそうです。更に追記として下記・・・

甲子園の応援は天理(奈良)がやはりグンバツ

 まとめとして、夏の甲子園では連戦に耐える総合力が命ですが、組み合わせの運不運が大きい点も考慮して優勝候補を絞ると…大阪桐蔭か九州国際大付の2校がかなり有力。他の3チームは初戦の相手がかなりの強豪だからです。龍谷大平安は関東1の強豪・春日部共栄(埼玉)というのが不安材料。沖縄尚学の相手、作新学院(栃木)は過去3大会すべてで2勝以上を挙げている伝統的強豪校。東海大相模は今大会1投手の呼び声高いドラフト1位候補150キロ松本裕樹を擁する盛岡大付。その他の有力チームについては高校名のみご紹介しますので、チェックしてみて下さい→東海大甲府(山梨)、広陵(広島)、大垣日大(岐阜)、参加校中チーム打率トップ.491の近江(滋賀)と書いてありました。

 さて、やはり予想というものは外れますね。そもそも大本命の龍谷大平安が緒戦で敗れました。春日部共栄の左腕金子大地は埼玉大会防御率0.85、プロ注目の強肩捕手守屋元気とのバッテリーにやられました。東海大相模も盛岡大付の右腕松本裕樹に抑えられました。九州国際大付は南北海道・東海大四の打たせて取るエースの西嶋におちょくられて12三振を奪われ、力を出せぬまま敗退。東海大甲府も広陵も1回戦敗退。大垣日大は三重に2回戦敗退、近江(滋賀)は聖光学院(福島)に3回戦、逆転サヨナラ負け、大阪桐蔭は、1回戦開星(島根)に打ち込まれて、普通なら負け試合をひっくり返して辛くも勝利。しかし2回戦明徳義塾(高知)の岸を攻略して勝利、3回戦では16安打10得点で八頭(鳥取)に圧勝し、どんどん調子を上げて、なるほど優勝候補、と思わせる戦い振りです。事前予想でBEST8に残ったのは他に沖縄尚学だけ、二松学舎大附に13安打打たれながらも5失点にとどめるエース山城の粘りのピッチングで、さすが優勝候補、と思わせる強さを発揮しています。

奇跡の大逆転劇で甲子園出場を決めた星稜(石川)は静岡との試合でもリードされながら終盤逆転、エースの岩下大輝(3年)が最後はエンジン全開で勝利。途中の展開では静岡が勝ったと思いましたが、星稜には何かが取り付いています。
2007年に全国優勝した佐賀北と2009年選抜で21世紀枠での出場ながらベスト4入りした利府(宮城)との一戦、公立校の両校は、強豪私学のようにトップレベルの技量を持った選手を集めるのではなく、あくまで地元の選手を磨きに磨いて、熱意ある指導者の下、叩き上げで強化してきたチームです。全国には利府、佐賀北のようなチームが多数存在し、両チームの戦いは全国の公立校にとってお手本になるものです。実際この両チームの戦いは「一生懸命」という言葉がピッタリの熱戦、佐賀北の見事な走塁は見ものでした。しかし利府は、1番、小柄な万城目 晃太(2年)が3打点の活躍と、個性的な投手3人の継投で逃げ切りました。
大垣日大(岐阜)は1回表藤代(茨城)に8点取られたのに、終わってみれば12-10で逆転勝ち。1回裏大垣日大が無得点ならば完全に流れは藤代だったでしょうが、一気に大垣日大は4点を返して、行けるゾという雰囲気になりました。5回表、藤代の2点本塁打で10-4と差を広げられましたが、その裏、大垣日大は4番滝野の犠飛で1点を返します。そして迎えた6回裏、1死1、2塁のピンチを招いたところで、藤代は投手交代。茨城大会では竹内−山崎誠の継投リレーで勝ち上がってきたのでそのパターンにしたのですが、山崎は腕が振れず、ボール先行、その後、バッテリーミス2つで、大垣日大が10-6と4点差に追い上げ、再びマウンドに竹内が上がりましたが、大垣日大に向いた流れは引き戻せませんでした。
強力打線の東海大甲府は、お隣長野県の佐久長聖の寺沢、両角投手の前に1点止まり。この両投手は夏の大会前に背番号が入れ替えになりました。背番号10左腕の寺沢が直球とスライダーでコーナーを突き、気力を前面に出して強力打線を1点に抑えると、7回から登板した背番号1の両角が、スプリットと高低の投げ分けで点を与えず、快心の勝利でした。
投打にバランスのとれた中国王者の広陵(広島)対強打の東海地区王者三重の対決、三重は昨夏敗れたものの済美の安楽投手から7点奪った時の主力5人が残っています。7回表、2-2から広陵の先発・吉川が勝ち越し本塁打を放つと、さらに押し出し死球で4-2とし、差を拡げました。そして9回裏、三重は世古、中林の連続安打で、1死1、2塁、右飛で、2塁走者がスタートを切り、2死1、3塁、四球で2死満塁。ここで2番佐田が中前適時打!二者生還し、土壇場で追いつき試合は延長戦へ。延長11回裏、2死満塁、広陵エース吉川がボール3ストライク1からど真ん中に構えた捕手のミットめがけて投げた球が指先でスッと抜けて押し出し四球でサヨナラ。169球目でした。
市立和歌山対鹿屋中央、延長12回裏、1死1、3塁、市立和歌山は中間守備、伝令が出て守備のパターンを確認していました。内野ゴロで3塁ランナーが突っ込んだら本塁送球、打球次第では2塁送球→1塁送球の併殺を狙う、守備に自信のあるチームでなければ取らない作戦です。普通は前進守備で外野も浅めにします。内野ゴロは本塁送球して1アウトを積む、もしくはホームゲッツーを狙う。外野フライは頭を越されたら終わりだし、大きな当りでも犠牲フライとなるので、前にポトリと落ちる打球を警戒して浅めに守ります。2塁前にボテゴロが転がりました、ゲッツーは無理、本塁送球だな、と思ったら、セカンド・山根は1塁送球、エッ、どうして?3塁ランナーホームイン、ゲームセット!山根は天を仰いで崩れ落ちました。それまで素晴らしい守備で次々併殺をとり、素晴らしい2塁手と解説者から褒められていた山根が・・・、周りの選手たちは山根を慰めに集まりました。ボールをつかんだ瞬間頭が真っ白になったのだそうです。守備の上手い山根がボールを捕球するタイミングで3塁ランナーが目に入りました、捕って強い当りなら4-6-3の併殺狙いですが、打球がイレギュラーしたため、一瞬「本塁送球しても間に合わない」と考え、本能的にアウトをとれる1塁に投げたようです。しかし守備の上手い山根だからイレギュラーしてもエラーしなかったわけです。打った米沢は2塁ゴロと発表されましたが、後で大会本部は内野安打と訂正しました。同本部は「ルールブックに記載のないもので、安打と判断した。あの場面でのフォースアウトは意味のないもの」と説明しました。プロ野球でも2010年3月28日の西武―楽天戦(Kスタ宮城)で同様のケースがあったそうです。1-1の延長10回1死1、3塁で楽天・渡辺直の打球を西武のセカンド・片岡が処理しましたが、本塁は間に合わないと判断して1塁へ送球。その間に3塁走者の嶋がサヨナラのホームを踏み、記録は2塁内野安打と判定された、というもので、全く同じケースです。本塁送球していればアウトになったタイミングでした。鹿屋中央の選手たちも一瞬何が起きたのかわからない感じでした。本塁送球しても間に合わないのなら、どこへ投げてもサヨナラですから、山根のプレーは責められません。「内野ゴロは本塁送球」という指示だったらアウトを取れたでしょう。守備が上手いチーム故にとった作戦が裏目でした。誰も責められません。勝負の女神が鹿屋中央に微笑んだということです。
群馬県大会で昨夏の王者前橋育英、選抜出場の桐生第一を撃破した健大高崎のキャッチフレーズは「機動破壊」、チームの盗塁数は県大会6試合で35個、中でも11盗塁に打率5割の脇本が注目されていましたが、甲子園でも評判どおりの活躍、3回からリリーフした高橋が以後2安打に抑え、反撃を許さず、5-3で岩国(山口)を破り、2回戦に進みました。
甲子園お膝元の神戸国際大付(兵庫)対聖光学院(福島)は、アウェーの大声援を跳ね返して、福島県大会記録の打率.667の柳沼筆頭にチーム打率461の超強力打線に、盗塁28個の機動力、失策1の安定した守備、そして5人の投手を擁する8年連続11回目出場の聖光学院が2-1で地力勝ち。
山形中央対小松(愛媛)は1回裏小松が1点とって先制したら2回表山形中央が2点とって逆転、3回表に1点加えて突き放したのですがその裏小松が一挙4点とって再逆転、4回裏更に1点加えて3-6、7回表山形中央が2点返して5-6と迫ると、すぐに2点とって5-8と再び突き放し、9回表山形中央の攻撃、常に「9-10で負けている9回」を想定して試合形式の打撃練習をしているというのですが、山形大会の決勝も2点を追う9回に5点を奪って勝っただけに、全然諦めていません。2点返して7-8、2死2塁、この日無安打の高橋和、「打てばヒーローになれるかな」とワクワクして初球カーブをネ・ラ・イ・ウ・チ!打球は右中間を突き抜けて同点!次打者中村の打球が詰まりながらセンター前に落ちて逆転、その裏を抑えて山形の公立高校では37年振りの甲子園1勝でした。弱いイメージの山形県も昨年日大山形がBEST4に入って、このイメージが払拭されてきましたが、この日の山形中央の戦いぶりはまさにそれを象徴するものでした。
今大会1回戦で、龍谷大平安対春日部共栄戦に次いで好カードと見られていた甲子園ではお馴染みの岸潤一郎投手の明徳義塾(高知)対高校通算本塁打73本のスラッガー岡本の智弁学園(奈良)戦は、高知大会決勝で逆転の2点適時打を放つなど4打数3安打7打点の代打の神様:田中秀政が大舞台でも役割を果たし、代打の初球の変化球を強振、打った瞬間ソレと分かる左翼席への3ランで10―4と快勝し、2回戦に進みました。これまで16度の出場すべてで初戦を突破する勝負強さ、16安打を放ち、岸が完投勝利。
3年連続8度目の出場の大阪桐蔭に対し、3年ぶり9度目出場の開星(島根)は初回、開星が集中打で4点を奪い主導権を握りました。しかし、投手陣が9四死球と乱れ、ボークや失策も失点に絡む悔しい逆転負け。大阪桐蔭はわずか4安打、適時打は2本ながら、相手の乱れで勝ちを拾った感じ、とても優勝候補とは言えない試合でした。

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参加校中チーム打率トップ.492の近江(滋賀)と、これまたチーム打率.449の鳴門(徳島)の対戦、近江は5安打を集中させ、5点を先制。さらに6回裏にも3点を追加。投げては先発小川良憲(2年)が9安打を打たれながらも要所を締めて、完封勝利、7年ぶりの夏勝利で3回戦進出を果たしました。
東海大望洋(千葉)が先制しましたが2回裏、城北(熊本)がスクイズで同点に追いつくと、3回表、東海大望洋は連続適時打で3-1と勝ち越しました。5回裏、城北は3-2と1点差に迫り、更に8回裏、スクイズで同点に追いつくと、一気に適時二塁打で、5-3と逆転に成功、3人の投手を出して逃げ切り、3回戦進出を果たしました。
2回戦屈指の好カード、総合力で優勝候補の東海大相模(神奈川)に対し、今大会1投手の呼び声高い150キロ右腕松本裕樹を擁する盛岡大付(岩手)の対決、松本裕樹は横浜出身なので恐らく東海大相模の選手たちと少年野球の頃から知り合いでしょう。松本裕樹は本来の調子では無いながら、さすが前評判どおりの緩急をつけた投球で、盛岡大付が逆転勝ちし、8回目の出場で夏の甲子園初勝利をあげました。盛岡大付は1-2の6回、2死から四球と松本のヒットで1、3塁とし、この日本塁打を打っている遠藤の適時打で同点。さらに死球で満塁から2点適時打で勝ち越しました。東海大相模は、9回1点を返して、底力を示しましたが、及びませんでした。
八頭(鳥取)が確実にバントを決めて初出場の角館(秋田)を破り、11年ぶりの初戦突破です。いずれも走者をバントで送り適時打でした。角館は、1回表3連打で幸先良く先制し、11安打を放ちましたが、八頭の左腕、鎌谷の巧みな投球にかわされ、2回以降は無得点でした。
沖縄尚学は山城がライアン投法の伸びのある速球と巧みな配球で3安打、14三振を奪う好投で作新学院(栃木)に勝って11年ぶりに3回戦に進出しました。作新学院が1回表朝山の本塁打で1点先制しましたが、その裏沖縄尚学はすかさず西平の本塁打で同点。これが山城を勇気付け、作新学院を調子に乗せない大きな同点打でした。4回と6回には、いずれも内野ゴロで得点する卒の無さ。
八戸学院光星(青森)が逆転勝ちで準優勝以来2年ぶりの3回戦進出です。武修館(北北海道)は4回、敵失と盗塁など無安打で先制。強打の八戸打線を継投でかわしていましたが、八戸学院光星は1点を追う8回、武修館の守備の乱れから無死満塁、ここで2点適時打、犠飛と適時打で一挙4点で逆転。中川が3安打2失点で完投勝利。
富山商は関西(岡山)に勝ち、41年ぶりに夏の甲子園2勝をあげました。富山商は1回表、四球と犠打で1死2塁から左前安打、野手がはじく間に1点先制、7回には安打と四球で1死1、2塁から連続適時打で2点を追加しました。関西は大会屈指の左腕森田に8回まで2安打で3塁を踏めませんでしたが、9回代打の適時打で1点を返しましたが手遅れ。
三重は序盤の集中打で大垣日大(岐阜)を破り22年ぶりに3回戦に進出しました。三重は1回裏、安打と敵失で1死2、3塁として適時打、更に犠飛と適時打で3点の先制パンチ。2回にも安打と適時2塁打で1点を追加しました。大垣日大は3回に2点返し、逆転劇が期待されましたが、5回以降今井の変化球に2安打に抑えられました。
日本文理(新潟)と東邦(愛知)は、これまた2回戦屈指の好カード、互いに好投手、チャンスに強い打線です。東邦の1年生投手バンビ藤嶋に5回まで散発4安打の日本文理は2点を追う6回、3連続安打で1点を返し、更に2点適時打で3-2と逆転。大会随一と言われる右腕飯塚は制球よく丁寧に両サイドを突き、6回以降2安打に抑えて2試合連続完投勝利し、5年ぶりの3回戦進出です。
星稜(石川)が鹿屋中央(鹿児島)に勝って16年ぶり3回戦に進みました。星稜は1回2安打などで2死1、3塁とし、適時打で先制。その裏同点とされましたが、3回3本の安打と敵失などで2点を勝ち越し。6回にも追加点。鹿屋中央は1回に同点に追いつきましたが、星稜の継投策で2回以降3安打に抑えられ、9回のチャンスも得点できませんでした。ミラクル星稜の合言葉は「必笑」、エース右腕岩下がニコニコ笑いながら投げてたらヤバイですよ(^-^)
健大高崎(群馬・高崎健康福祉大高崎)は、キャッチフレーズの「機動破壊」を1回からバンバン発揮、警戒しても走られる、タイミングアウトでもセーフになる、スタートと滑り込む走塁技術に加えて度胸が良い印象です。右投手だとリードは4.3m、左投手なら5m以上、相手が見えるときはリードを大きくしてプレッシャをかけます。この日は先発の右投手が牽制が少なく、足を高く上げて投げるので「走れる」と分析して走ったそうで、健大高崎の基本は走れたら走れの「グリーンライト」です。今高校野球でも足を高く上げるライアン投法が流行していますが、健大高崎のようなチーム相手にはクイック投法ができないといけません。結局健大高崎は、15安打に11盗塁を絡めた攻撃と4人の継投で、再三走者を出す利府を0点に抑えて、出場2回目で初の3回戦に進出しました。この足を抑えるには走者を出さないことです。そんな好投手を持つチームは?この先、眼が離せないチームですね。
山形中央が初の3回戦進出。東海大四(南北海道)の打たせて取るエースの西嶋が素晴らしいピッチング、ところが山形中央の左腕佐藤(2年)とエース右腕石川(3年)の継投の前に点が取れず、0-0のまま今大会3回目の延長戦。山形中央は10回、四球の走者が捕手のけん制悪送球と外野手の悪送球で三進し、適時打で先制。更に二盗〜捕手と外野手の悪送球で2点目。佐藤(僚)、石川の継投で毎回の13奪三振5安打完封リレー。石川が復調し、今後に期待、しかし次は「機動破壊」の健大高崎。
初戦は好継投と無失策の堅守で競り勝った聖光学院(福島)は佐久長聖(長野)に逆転勝ちし、4年ぶりに3回戦に進出しました。聖光学院は内野ゴロや犠飛で確実に点を取り、機動力も見せ、船迫のテンポのよい投球で勝利。守りも良く、総合力が高い。しかし次は参加校中チーム打率トップ.492の近江(滋賀)、楽しみです。
大阪桐蔭は1回、香月の先制2ラン、明徳義塾(高知)の9回の反撃をかわして3年連続で3回戦進出。2回戦屈指の優勝経験チーム同士の好カードでした。大阪桐蔭は。序盤岸の高めに浮いた球をとらえて5-1とリード。初先発の福島は10安打打たれながら完投勝利。明徳義塾は4点を追う9回2死から岸の2点本塁打で追い上げましたが、ここまで。

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16強に東北4校、北信越4校、北の勢力が強いですね

八戸学院光星(青森)は延長10回星稜(石川)に5-1逆転勝ちしベスト8一番乗り。試合は星稜が5回2死1、2塁から適時打で先制。八戸学院光星は8回、深江の起死回生の本塁打で同点とし延長戦。八戸学院光星は10回2死満塁から暴投で勝ち越し。さらに新井貴の適時打、馬場の2点適時打でこの回4点をGET。星稜のエース岩下は9回まで3安打1失点の見事なピッチング、「必笑」のキャッチのもと、笑顔で好投しましたが、10回に力尽きました。
優勝候補沖縄尚学が二松学舎大附(東東京)に6X-5サヨナラ勝ちし初の夏ベスト8進出です。沖縄尚学は1回に3本の適時打と暴投で4点を先制しましたが、エース山城の制球が不安定で4回までに5点とられて逆転されました。しかし6回に暴投で同点に追いつき、9回に安里のサヨナラ適時打で競り勝ちました。山城は、5回以降立ち直って10奪三振で完投勝利。二松学舎大付は13安打放ちながら、終盤の勝ち越し機に1本が出ませんでした。いかにも沖縄人らしい山城の強気と、粘り強い打線の沖縄尚学は確かに強いですが、ダントツではありません。
三重が城北(熊本)を7-5で破り46年ぶりにベスト8に進出。三重は2回に2四球、適時打、更に今井の2点適時2塁打などこの回4長短打で5点を先制。3回は敵失で追加点。城北は5回4点返して、追い上げます。8回には三重が犠飛で1点を追加すると城北も適時打で追い上げましたが及びませんでした。三重の準々決勝の相手は優勝候補沖縄尚学ですが、今大会の三重打線は強力でかつしぶとい、山城も疲れがあるでしょうから打ち込めるのでは?
敦賀気比(福井)は1回戦に続く2回目の先発全員20安打で、16-1と盛岡大付(岩手)を圧倒して17年ぶりのベスト8進出です。敦賀気比は同点の3回浅井が勝ち越し本塁打を放った後、5長短打に死球、野選打撃妨害などで一挙8点。8回まで毎回安打で得点を加え、大差をつけて、平沼から3投手の継投で圧勝しました。盛岡大付のエース松本は、右腕にテーピングしての投球で、本来の投球ができず、打撃投手のようにボコボコ連打を浴びました。ベストで投げさせてあげたかったですが、肝心のときに故障するのは非情な表現ですが、選手としての力不足です。果たして敦賀気比の猛打を止める投手は誰でしょう?
日本文理(新潟)は新井の逆転サヨナラ本塁打で富山商に勝ち、5年ぶりにベスト8に進出しました。日本文理が優勢で試合が展開されましたが、左腕森田が力投した富山商は、8回に森田に代打を送るなど勝負に出て、大会随一と言われる右腕飯塚を攻略し、6長短打などで一挙4点をあげ逆転しましたが、日本文理はすぐに小太刀の適時2塁打で1点差に迫り、9回裏、6番新井が左越えに2点本塁打を放ち逆転サヨナラ勝ちし、劇的な幕切れとなりました。大会随一の左腕森田を擁して41年ぶりのベスト8進出を狙った富山商の願いはかないませんでしたが、見事な健闘でした。
優勝候補大阪桐蔭が16安打10得点で八頭(鳥取)に圧勝し、2年ぶりにベスト8に進出しました。大阪桐蔭は4回3安打で満塁として3つの押し出し四死球と香月の2点適時内野安打で5点を先制、左腕鎌谷を引き摺り下ろしたところで勝負有り。先発の田中は散発3安打無四球で完封勝利。八頭はコントロールの良い背番号10田中の緩急の投球にかわされ、二塁も踏めませんでした。大阪桐蔭は、1戦毎に強くなっている感じで、優勝するチーム特有の勢いを感じます。背番号10田中は筆者の今は亡き伯父さんにそっくりです。スゴイという投手ではありませんがバックを信じて淡々と投げます。大阪桐蔭は、出てくる打者が他のチームと違って皆大柄で、4番打者揃いのような感じなのに、守りは上手い、機動力もある、ピッチャーも良い、対戦相手から見たらその迫力は凄まじいでしょう。準々決勝の相手は「機動破壊」の健大高崎、ある程度の失点は覚悟、それ以上得点できるかどうかが鍵でしょう。
聖光学院(福島)は近江(滋賀)に逆転サヨナラ勝ちし、4年振りにベスト8に進みました。粘りの聖光学院は野球部員163人の大所帯、1点を追う9回裏、福島県大会記録の打率.667の3番柳沼が打席で気合を見せます。左打席ですが、二松学舎大附の4番小峯瑛輔と顔がそっくりです。ライト前に痛烈に引張って安打出塁、続く安田もヒットして、手堅く送りバントで併殺の芽を摘む作戦、1死2、3塁とし、福島県大会代打成功率10割・海老沼の内野ゴロ野選で同点。なお1、3塁から石垣がセフティ・スクイズを決めて逆転サヨナラ勝ちしました。近江は6回植田の犠飛で先制し、エース小川が8回まで6安打と好投しましたが、やはり聖光学院は投攻守にバランスのとれた強さがあります。次の日本文理(新潟)との戦いは、似た者同士のような対戦なので、注目です。共に逆転サヨナラ勝ちしたチームの対戦、楽しみです。
健大高崎(群馬・高崎健康福祉大高崎)は山形中央が警戒した3番脇本が5打点の大活躍で8-3で快勝。2桁安打に7盗塁と存分に特長を発揮しました。山形中央は救援したエース石川が打ち込まれ、右腕だけに走られました。健大高崎の足を止められるチームは?恐らく無いでしょう。しかし次の相手である優勝候補大阪桐蔭は、総合力で上回り、恐らく「走るなら走れ、それ以上に点を取る」というチームなので、厳しい戦いになるのでは?

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8強に東北2校、北信越2校、関東1、東海1、大阪1、沖縄1、北の勢力が半分ですね
苦しい試合を勝ち抜いてきた大阪桐蔭、沖縄尚学、聖光学院(福島)などが強い、敦賀気比(福井)は打ち疲れでは?

三重−沖縄尚学・・・三重は1回、西岡の適時打で先制。4回は長野が2点適時3塁打。1点差とされた5回には西岡の本塁打や今井の走者一掃の適時2塁打などで5点をあげ、突き放しました。三重は先発全員の16安打、今井は3失点完投勝利で、初のベスト4進出。沖縄尚学は4回に安里の本塁打などで追い上げましたが、エース山城が打ち込まれては勝ち目がありませんでした。
敦賀気比(福井)−八戸学院光星(青森)・・・八戸学院光星は2試合完投の2年生エース中川を先発させません。「あれ?おかしいな、疲れで出れないのかな?」と不思議に思いました。案の定、敦賀気比は1回、峯の3点本塁打で先制、以降4回、5回にも追加点を奪い、八戸学院光星はやっと中川を3人目で登板させたら、6回以降強打の敦賀気比打線を抑え込みました。エース中川が打たれたら仕方無いと考えるのが普通です。敦賀気比の2年生エース平沼は低めの変化球の制球が良く、7回に2失点したものの完投勝ち。投手起用の鉄則は、勝てる投手を先発させる、それがナインを奮起させるのです。敦賀気比は19年ぶりのベスト4進出です。
健大高崎(群馬・高崎健康福祉大高崎)−大阪桐蔭・・・大阪桐蔭が打ち勝ち、2年ぶりの準決勝進出です。健大高崎は「機動破壊」の足を生かし、無安打で先制するなど、警戒していた大阪桐蔭何するものぞと走りまくりました。しかし、予想通り、大阪桐蔭は3回、4番正隨の2点適時3塁打で2-1と逆転します。6回までは互角でしたが、同点の7回に大阪桐蔭主将の中村が勝ち越しの2点本塁打。8回にも中村の適時打で突き放しました。健大高崎は救援陣が終盤に打たれ、初のベスト4進出はなりませんでした。健大高崎の足を警戒して、牽制も上手い2年生左腕田中を先発させるかと思いましたが、大阪桐蔭はエース福島を出し、2失点完投勝利。やはり、「投手起用の鉄則は、勝てる投手を先発させる」ということですね。
聖光学院(福島)−日本文理(新潟)・・・日本文理がエース飯塚の好投で聖光学院に勝ち、5年ぶりの準決勝進出を決めました。日本文理は1回と2回、小太刀の連続適時打で先行。7回に1点、9回は救援投手の3連続死球で押し出しなど追加点。飯塚はそろそろ打ち込まれるだろうと思いきや、1回に1失点しましたが、2回以降は再三のピンチを粘りの投球で得点を許さず完投勝ち。

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三重−日本文理(新潟)…「どちらも打線好調、エースの疲れ具合が勝敗を分けるか?全く予想つきません」と書いたのですが、三重が今井の好投で日本文理に完封勝ちし、三重県勢として59年ぶりの決勝進出を決めました。勝てば5年ぶりの決勝進出の日本文理は、一人で投げ抜いてきた飯塚が頼り、三重先発の今井も2イニング森にマウンドを譲っただけで、ほぼ一人で投げ抜いてきましたが、立ち上がり制球が不安定、しかし立ち直って、終わってみれば5安打完封。三重は1回裏、宇都宮の適時打で先制し、4回はスクイズで2点目、6回には2死満塁から長野の2点適時打、8回にも山井のソロで着々と加点し、日本文理に流れを渡しませんでした。エース飯塚が打たれれば、いかにチャンスに強い日本文理と言えどもお手上げです。
大阪桐蔭−敦賀気比(福井)…「敦賀気比の猛打が注目されていますが、その影には今大会1のピッチングの2年生平沼がいます。準々決勝までの出来なら敦賀気比優位、しかし大阪桐蔭も左右の田中、福島が良い、守備、機動力では大阪桐蔭が上回っており、打力でも負けていないので、もつれれば大阪桐蔭有利でしょう」と書いたのですが、ホンマモンの打撃戦、先発2年生エースの平沼が大阪桐蔭打線につかまれば勝ち目無し。大阪桐蔭エースの福島に対し、敦賀気比は御簗の満塁本塁打などでいきなり1回表5点先行。ところが大阪桐蔭打線はめげません、1回裏3点、2回裏2点GETして同点。3回表に敦賀気比は1点先行しましたが、4回裏、大阪桐蔭は峯本の適時打、4番正隨の2点3塁打、森の2ランで5点をあげ逆転。6回と8回には3番香月の2打席連続適時2塁打などで5点を追加して突き放しました。敦賀気比は15安打(2本塁打)、5四死球、三振5、エラー1、大阪桐蔭は12安打(3本塁打)、8四死球、三振3、エラー1、出塁数は同じですが、本塁打や三振、四死球などのデータ的にも若干大阪桐蔭が上回りました。大阪桐蔭は福島が完投、15-9で勝って、2年ぶりの決勝進出。ところで、大阪桐蔭−敦賀気比(の準決勝試合前取材で、福井新聞社の記者が、大阪桐蔭の先発投手の名前を挙げて敦賀気比の監督に質問し、事実上、先発投手を伝えたとして、大会本部は、同社に対して決勝前取材を認めないと発表しました。いろいろありますね。普通に考えればエースの福島で来るだろうと敦賀気比の監督は予想していたはずですから、言わずもがなだった気もしますが、敦賀気比がいきなり1回表5点先行したことを考えると・・・です。それにしても大阪桐蔭の監督はエースが15安打で9点も取られたのに完投させる辛抱強さ、余程エースと打線を信じているのでしょう。

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三重−大阪桐蔭・・・大阪桐蔭は、打線が調子を上げています。特に1番のキャプテン中村から5番の森までの恐怖の打線は日本一と思います。ただ、大阪桐蔭は、1回戦開星(島根)に10安打を浴び、自らは4安打、普通なら負け試合をひっくり返して辛くも勝利しました。先発左腕田中がいきなり1回裏に4点取られ、3回にも1点取られたのですが、開星は投手が乱調、計9四死球、大阪桐蔭は2回から毎回得点でじわりじわりと追いかけ、5回表同点、6回表に2点取って遂に7-5と逆転するとその裏からエース福島を投入、しかし8回裏に2個の死球とヒットで満塁とされ、内野ゴロの間に1点取られ、7-6と迫られました。すなわち大阪桐蔭は開星が四死球やエラーで自滅してくれなければ1回戦敗退していたかもしれません。
一方三重は、1回戦で実力が上と見られていた中国王者の広陵(広島)と2-2の好勝負を展開しましたが、7回表広陵のエース・吉川が勝ち越し本塁打を放つと、さらに今井は押し出し死球で4-2とされ、9回裏、三重は世古、中林の連続安打で、1死1、2塁、今井に代打山本、右飛で、2塁走者がスタートを切り、2死1、3塁、1番に還り長野が四球で、2死満塁。ここで2番佐田が中前適時打で土壇場で追いつき試合は延長戦へ。三重のマウンドには森、10回、11回、ともにピンチでしたがなんとか切り抜けました。延長11回裏、2死満塁、広陵エース吉川から押し出し四球を頂き、サヨナラ勝ち、負け試合をひっくり返して決勝までたどり着きました。
1回戦敗退していたかもしれない両校が、決勝までたどり着いたのです。実力は明らかに大阪桐蔭が上ですが、1回戦のように、何が起きるかわかりません。三重は、エースの今井が準決勝の完封勝ちを含め4試合連続の完投です。打線がまず援護しなければ、大阪桐蔭の一方的な試合になってしまう可能性があります。
両校とも主将の1番バッター(長野と中村)が好調、この二人がキーマンです。

   


 戦前は上のように書いたのですが、さあ、結果はどうなったのでしょう。試合のメンバー発表で、ピッチャーは共にエースの先発、大阪桐蔭の5番打者はライトの青柳昴樹(2年)で、5番だった森 晋之介(3年)は7番に下がっています。多分選手の調子を見て組み替えたのでしょう。
 1回表、先攻三重は1番長野(チョウノではなくナガノ)が痛烈にピッチャー返し、しかし大阪桐蔭エース福島孝輔(3年)が捕ってアウト、打球の方向、高さがちょっとでもずれていればセンター前ヒットだったでしょう。2番佐田泰輝(3年)はセンター前ヒットで1死1塁。3番宇都宮東真(3年)は強いショートゴロ二封で2死1塁となり、4番西岡武蔵(3年)はサードライナー、打者4人とも痛烈な当たりで、福島投手の前途には暗雲が立ち込めた感じです。ただし強い当りが正面を突いてアウトになるということは、福島投手にツキがあるということです。1回裏大阪桐蔭の攻撃は、1番中村 誠(3年)が痛烈に引張ったのですがレフトライナー。2番強打の峯本 匠(3年)はセカンド内野安打で1死1塁。3番香月一也(3年)の打席でランエンドヒット、セカンドゴロでしたが2塁は無理、2死2塁、4番正隨優弥(3年)はサードゴロでチェンジ。

浅田舞さんが、スポーツキャスターとして名古屋のスーパーニュース「舞スポーツ」の取材で三重高校
の応援席へ、通う中京大学と同じ梅村学園の系列校だからでしょうか?  浅田舞さんのTwitterから

 2回表、三重は先頭打者5番稲葉隆也(3年)が2塁打で出塁すると、7番世古 錬(3年)が四球で1死1、2塁から8番中林健吾(3年)の2点適時2塁打で先制しました。三重が先制して、これは面白いゾと思いました。2回裏、大阪桐蔭は6番横井佑弥(3年)がレフト前安打で出塁し、7番森 晋之介(3年)が空振り三振しましたが、この球をパスボールで2進(公式記録は暴投だそうですが、見る限りものすごく鋭く落ちる球を空振りし、捕手がこぼしたもので、そもそも空振り三振で暴投なんてアリ?)、2死2塁から8番福田光輝(2年)が右翼への適時打で1点を返しました。取られた後にすぐ1点でも返すことが流れを渡さないコツです、さすがは大阪桐蔭だと思いました。
 3回裏、2-1で三重リードで、大阪桐蔭1番中村が2塁打、更に暴投で無死3塁のチャンス、続く2番の峯本は三振に打ち取られますが、3番香月が大きな犠牲フライで中村が生還し2-2の同点になりました。確実に犠牲フライを打てる打力こそ、大阪桐蔭らしさです。
 5回表、三重は1番主将の長野がセンター前にヒットし、2番佐田が送りバント、これを福島投手が2塁悪送球で無死1、3塁の場面で3番宇都宮のセンター前適時打で、3-2と1点を勝ち越しました。低めのボールを食らいついてセンター前に落としました。
 7回表、三重は1番主将の長野がまたもセンター前にヒットし、2盗後、2番佐田が今度はランナーを進めるセカンドゴロで1死3塁のチャンス、ランナーが長野、打席はまたも3番宇都宮、打者も走者も良い、1ボール後の2球目、スクイズ!しかし福島投手は右腕、長野が走ったのが見えて、咄嗟に外角に大きく外しました。こういうケースは暴投となって失点するケースが多いのですが、大阪桐蔭は常に無死ランナー無しから、2死満塁まであらゆるケースでノックを受けて練習しています。三重は準決勝でこのカウントからスクイズを仕掛けています。「どこかで来る」、バッテリーは用心していました。だから福島が外した時捕手の横井はすぐ反応できました。三走・長野は挟まれて憤死。追加点を挙げることが出来ません。その裏、大阪桐蔭は先頭5番青柳昴樹(2年)がこの日今井 重太朗(3年)投手から初めての四球を頂き、6番横井が送りバント、7番森が死球、8番福田の中前安打で1死満塁、9番福島は第一打席空振り三振、第二打席右飛で全然今井投手の球を打てそうもなかったので、西谷監督は代打で勝負をかけるのでは?と思いました。後には田中投手(2年)も居ます。しかし監督は動きません。案の定福島は空振り三振、打順は1番に還ります。準決勝で1回表敦賀気比にいきなり5点先取された後の先頭打者本塁打を放ってナインを勇気付けた1番主将の中村が思い切り振った打球は詰まって中前へ、前進守備していた守備の上手い三重の主将長野が突っ込んで来てダイビングキャッチしようとしましたが、あとチョット足りず、ポトリと落ちました。中堅への2点適時打で4−3と逆転、この主将同士の明暗が試合を決しました。しかしあくまで福島を信頼して試合を任せた西谷監督の決断はスゴイと思いました。2アウトになっていい、中村が居る、この試合は福島と心中だ、そういう監督の気持ちが中村の打球に乗り移ったのです。詰まったことが幸いしました。
 4−3の大阪桐蔭1点リードのまま迎えた9回表、三重は9番今井がセンターへ、1番長野がレフトへ安打で出塁し、1死1、2塁の一打逆転のチャンスを作りましたが、代打鈴木颯馬(2年)は三振、当たっている3番宇都宮はショートゴロ、2年生ショート福田が捕って1塁送球した球は1バウンド、しかも本塁寄りにそれる、宇都宮は1塁へヘッドスライディング、ファースト正隨が思い切り伸びてキャッチ、しかも執念でベースから足を離しませんでした。ランナーもファーストも、勝利への執念が見えた素晴らしいプレーでした。三重はあと1本が出ず
大阪桐蔭が2年ぶりに優勝を決めました
 大阪桐蔭は福島が良く投げました。三重の今井は福島以上に良く投げました。スライダーとツーシームを駆使して、中盤はこのまま大阪桐蔭は打てないのでは?と思わせるほどのピッチングでした。2年連続12回目出場の三重は初の決勝で、三重勢としては37回大会(1955年)の四日市以来、59年ぶり2度目の決勝進出でした。大阪桐蔭主将の中村は、「生意気なようですが、自分達はどこにも負けないだけ練習して来ました」と言いました。西谷浩一監督(44)は春夏併せて4回目の優勝、これだけ強いチームを作るとは名監督です。試合後のインタビューで「三重の応援がすごくて、甲子園でやってるのに完全アウェーのようなスタンドの声援で苦しかったが、選手たちが私の見えないところで結束してまとまっていました。終わった後で気付きました」と答えていました。「受身のチームは勝てない」という信条で、選手の自主性に任せる指導が身を結びましたが、大阪桐蔭の選手たちは挨拶も素晴らしく、猛練習を進んでやるということは、選手の心をつかむ指導が素晴らしいということです。ただ、ベビースターラーメンが大好きで、125`の体重はいかがなものでしょう?
 第96回大会は、地方大会から本大会まで、劇的な終わり方が多く、見所の多い大会でした。例年通り義兄は岩手の盛岡からはるばる西宮の甲子園球場に出かけて、毎日銀傘の下で球児たちの夏を見守りました。金がかかるでしょうがたいしたものです。


 18歳以下の第10回アジア野球選手権(9月1日開幕、タイ・バンコク)に参加する高校日本代表チームの18選手が日本高校野球連盟から発表されました。優勝した大阪桐蔭の峯本、香月ら夏の全国選手権に出場した12選手のほか、今年の春夏の甲子園出場選手に、選考委員会で推薦された選手を加えた全員3年生です。選抜組からは報徳学園(兵庫)の岸田、履正社(大阪)の吉田、横浜(神奈川)の浅間、今年の甲子園に出ていないのは、昨春の優勝投手、浦和学院(埼玉)の小島、昨夏の優勝投手、前橋育英(群馬)の高橋、全国屈指の捕手・春江工(福井)の栗原の3選手。昨年の第26回U18ワールドカップでベストナインに選出された済美(愛媛)の安楽は、いじめ問題があり、チームの主将なので落選。大会は8ヶ国・地域が参加し、9月6日まで開催されます→朝日新聞デジタルの記事


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