大井ウエスト試合結果  

埼玉県西部地区少年野球大会

■第47回埼玉県西部地区少年野球夏季大会
総会及び代表者会議:4月25日(日)
開会式:無し
ウエストはB1ブロック(三芳町主管)、1回戦5月30日(日)11時三芳町自然の森レク公園野球場C-2〜富士見スピリッツと対戦



 [1回戦]5月30日(日)11時三芳町自然の森レク公園野球場C-2

チーム 1 2 3 4
大井ウエスト 3 0 0 0 3
富士見スピリッツ 3 6 11 × 20

敗戦投手:渡辺陽斗 本塁打:渡辺陽斗、スピリッツ:須賀優星、松田慶大×2、古川恵資

戦況: 富士見スピリッツとは今期初対戦です。今年春の富士見市は混戦模様、鶴小ニュースカイヤーズが優勝で、富士見スピリッツが最下位;9位ですが、スピリッツはキッズに8-2で勝っています。第65回東入間春季大会で三位のエンゼルスが7位、コンドルスが8位ですから、いったいどうなってんの?という感じですね。ニュースカイヤーズが唯一敗れたファイヤーズが二位、コンドルスとジュニアサンデーに負けて2敗だからです。まさしく春は戦国富士見でした。
 結果は4回コールド負け。ウエストはいつも通り先攻、初回四球の大和、幸太郎を陽斗のセンターオーバー3ランで返しました。一方の富士見スピリッツは1回3点から倍、倍という感じで3回で20点、陽斗が打撃投手のように打ち込まれました。四球(3回で7個)とエラーが間に挟まって大量失点となりました。いきなり1番須賀選手のライト線ホームランで始まりました。2番、3番を歩かせて暴投で1点、5番松田選手の強烈な1塁ゴロを真希が捕れず1点、逃げたら捕れません。あっという間に3-3の同点になりました。ファーストゴロは、前に落としても拾ってベースタッチすれば良いので、最もアウトを取り易いゴロです。強烈なゴロでも叩き落すか、体に当てて前にこぼしてもアウトが取れます。他の内野ゴロは、捕っても1塁送球しなければならないので、二つのアクションを上手くこなさなければアウトが取れません。2回表ウエストは壮汰が四球出塁して盗塁しましたが、城、真愛斗が連続見逃し三振、1番に還って虎輝がレフト前にヒット、二死1、3塁、こうなればやることは当然・・・です。しかし走りません。監督が再度サインを出しました。すると1塁けん制タッチアウト!アリエナイ...その裏スピリッツ8番にストレートの四球、9番は当然ながら送りバント、バントシフトで前進守備していた蓮大が突っ込んで捕った!・・・1塁送球アウト!ウエストベンチスタッフ思わずのけぞった、エ〜〜〜どうして?2塁送球すれば悠々アウト、何のためのバントシフトだったの?野球は先のランナーを殺す、これが鉄則です。暴投でランナー三進、1番に還って先ほど先頭打者ホームランの須賀選手、今度は引っ張ってサードゴロ、と思ったら捕れない、反応が遅い、レフトへ抜けて1点、記録上はエラーになりませんが、これは捕って欲しいゴロでした。取れるアウトを取れないとたいてい失点につながります。2番打者の1球目に2盗、一死2塁で次の球を打ってファースト左へのフライ、セカンド虎輝が打球を追ってきて「ファースト!」と叫びましたが、真希が動かない、ファーストの2m横ですからこれはセカンドやピッチャーのフライではありません。記録上はエラーになりませんが、これはどうみてもファーストフライ、本来ならここでチェンジで、この回0点のはずでした。3番キャッチャーファウルフライで二死となり、4番四球、5番松田選手ライトオーバーのグランドスラム、
6番のファーストゴロをまたしても真希が捕れない、7番ライト左へライナーヒット、これは真愛斗が良く追いついてキャッチ、抜けたらホームランかという当りを単打に止めましたが、塁上ランナーホームインしてこの回6点目、8番ピッチャーゴロでチェンジ、0点のはずが6点のビッグイニングとなってしまいました。3回裏には真希を引っ込めてライトから真愛斗をファーストに回し、歩夢をライトに入れました。しかし先頭9番を歩かせ、3打席目となった1番須賀選手はセンターオーバー、強烈なライナーが壮汰の頭を越えて、楽々ホームランと思ったら、ネットを打球が潜ったというのでエンタイトル2ベースとなりました。須賀選手は1試合2本塁打というところでしたが損してしまいました。この後はめった打ち、まるで打撃投手のように打ち込まれてこの回11点、ただし2番打者と6番打者の三塁打はどうみてもライトフライでした。打球が上がって、歩夢が捕球態勢に入り、シッカリ構えている、ヨシ!と思ったら頭越え、どうみても余裕のキャッチに見えたのですが...スピリッツは25打数14安打、内訳は本塁打4本、三塁打2本、二塁打2本、単打6本でした。チーム打率5割6分、よくぞこれだけ打てるもんだと開いた口がふさがりませんでした。ただし捕れた4本を除けば4割です。打率4割でもスゴイですが、まさか20点にはなりません。ウエストの守備が悪過ぎたということです。この試合はサインの見逃しが多数あり、取れるアウトを取れなかったので大量失点となりました。これにはさすがにベンチスタッフも切れていました。陽斗の与四球7個のランナーはすべてホームイン、これがまさかの20点につながりました。いかに四球が怖いかということです。ただこの試合でハッキリわかることは、6年生の打力の凄まじさです。ウエストだって幸太郎は2打席とも四球で打たせてもらえませんでしたが、既にホームラン3本打っていて高打率です。陽斗の第一打席のセンターオーバーホームランは見事でした。二打席目の見逃し三振はいただけませんが、陽斗も4割打者です。しかし5年生以下には3割打者は居ません。南部春季の富士見コンドルスや、練習試合での武蔵コンドル、この試合の富士見スピリッツ、いずれも、6年生の打力は素晴らしいものがあります。体力的に劣るウエストが勝てないのは仕方ありません。しかしまさかの20点は勘弁して欲しい...陽斗は走って走って、走り込んで努力すればコントロールは良くなるはずです。球に力はあるのですから、制球力が付けばおいそれとは打たれない投手になる可能性があります。自信がついて、打者に向かっていく気力がみなぎれば、バッタバッタと三振が取れるピッチャーになれる可能性があります。冨士川監督は、過去辛抱して、我慢してピッチャーを育ててきた実績があります。後は選手が努力してついてきてくれるかどうかだけです。丹下助監督も笹山ヘッドコーチも、耐えがたきを耐え、忍び難きを忍んで選手を指導しているのは、いつかは実りの秋を迎えられると信じているからです。このところいつもグラウンドで指導してくれている横田冬馬先輩が言ってました・・・練習して、頑張って、結果を出せ、それが指導してくれている人への答えだ、と。


横田冬馬先輩の練習後の訓示
 ウエストの守備で名前の出た選手にとっては口惜しい試合だったでしょう。しかしその口惜しさをバネにして、テコにして、向上して行かなければ進歩はありません。
 ♪涙の数だけ強くなれるよ
 ♪アスファルトに咲く花のように
 ♪見るものすべてにおびえないで
 ♪明日は来るよ 君のために
・・・岡本真夜の歌”tomorrow”のように、涙の数だけ強くなろうよ。そういう気持ちを持って明日のために頑張らなければ進歩はありません。身体能力や学習能力、精神力には生まれつきのものがありますから、一朝一夕には上手くなりません。しかし...
 ♪どこかに故郷の香をのせて
 ♪入る列車のなつかしさ
 ♪上野は俺らの心の駅だ
 ♪くじけちゃならない人生が
 ♪あの日ここから始まった
・・・井沢八郎の「ああ上野駅」のリズムに乗せて歌いましょう。
 ♪グランドの時計を見つめていたら
 ♪母の笑顔になってきた
 ♪ウエストはおいらの心の駅だ
 ♪野球の練習は辛いけど
 ♪胸にゃでっかい夢がある
なお、岡本真夜や井沢八郎のことを知らない人に、それは誰かと問われても、答えられません。歌ってもいいけど




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