大井ウエスト試合結果  
松本旗争奪少年野球大会

■第8回松本旗争奪少年野球大会 2014年までふじみ野市少年野球連盟の会長だった松本勝治氏は、他の連盟の会長ほか要職を歴任され、長きに亘り少年の健全育成のために献身努力されてきました。そのご功績に深謝し、この大会を立ち上げようではないかとの機運が高まり、ふじみ野市少年野球連盟を挙げて準備を進めてきて、2014年、晴れて第1回を開催しました。第2回は大井ウエストが優勝しました。埼玉県の近隣各地区から代表チームを招待して行う大会です。昨年(2020年)はCOVID-19感染症を引き起こすSARS-CoV-2ウイルスが猛威をふるって、緊急事態宣言が発出されたために、第7回大会は中止となりました。大会委員長:ふじみ野市少年野球連盟柏木秀夫会長(荻原 豪事務局長)

ふじみ野市事前抽選:5月16日(日)上野台小学校13時
代表者会議:5月23日(日)18時、フクトピア1F展示ルーム、参加費5千円
組合せ  早まりました 修正組合せ

開会式…まん延防止等重点措置適用中のため無し


 [1回戦]6月13日(日)14時01分〜15時44分 鶴ヶ丘小B-3 球審:草田さん

チーム 1 2 3 4 5 6
富士見スピリッツ 0 0 3 0 2 0 5
大井ウエスト 1 0 0 0 0 0 1

敗戦投手:渡辺陽斗 本塁打:無し

戦況: ウエストは二週間前の5月30日(日)、三芳町自然の森レクリエーション公園野球場で行われた第47回西部地区少年野球夏季大会一回戦で富士見スピリッツと対戦し、20-3で4回コールド負け、陽斗が投げて守備陣が乱れて足を引っ張り、それでもめげずに投げたものの3回129球、ボカスカ打撃練習のように打たれまくり、大量失点、陽斗の3ランホームランだけが救いでした。試合後、肩を落として引き揚げましたが、ベンチスタッフとしては、4年生主体のチームで体力的に劣りますから、打てないのはしょうがない、しかし守備を根本的に鍛え直さないとダメだ、という結論に達しました。低学年チームなのでまだ考える野球ができません。自分のところへ打球が飛んで来たらどうすれば良いか考える訓練が未熟です。そして守備を向上させるには声を出させること、声を出せば自分を勇気づけさせるし、打球に対しても声を出すことで余裕が生まれる、ということで徹底的に守備練習させました。それから2週間後の結果、どうでしょう?20-3と5-1、だいぶ縮まりましたね。しかしやはり守備のエラーが出ました。まだまだです。富士見スピリッツはバッテリーは前回と同じ、ただし1番切り込み隊長で俊足強打のサード須賀選手が怪我か何かで控えです。そのため打順と守備位置がやや変わっていますが、先発メンバーは須賀選手以外同じです。相手に失礼の無いように先攻を選ぶウエストが、この日は後攻です。スピリッツがジャンケンで勝って先攻を選んだのだそうです。前回ボカスカ打たれた記憶が鮮明なので、今日も打たれるだろうな、と思っていました。今日も打撃練習のように先攻で打ちまくるつもりかな?ところがドッコイ、そうはなりませんでした。同じピッチャー相手なのにどうしたんでしょう?どうやら須賀選手が出られないので、逆に先攻だったのかもしれません。ただウエストもノーヒットノーランで、四球出塁の幸太郎が、陽斗のショートゴロを捕った強肩松田選手の1塁送球をファースト捕れずボールデッドで1点貰っただけ。キャプテン大塚投手がこの日は制球悪く、5回から1⇔6交替で背番号1松田投手となりました。冨士川監督が、「このピッチャーは速いゾ〜」と言っていましたが、全力投球ではありません。このタイプの投手は球は速くてもコントールが悪いというピッチャーが多いのですが、全力投球ではなく、球を置きに来るわけでもなく、良い投手でした。2イニングを3人ずつ、4三振でピシャリと抑えられ、参りました。試合終了後富士見スピリッツの平野監督に「いや〜、やばかった、またよろしく」と言われました。随分長く監督をやられているので馴染みのイケメン監督ですが、スピリッツとしても不本意な試合だったのでしょう。たった一人居ないだけでガラッと試合の雰囲気が変わる、野球の怖さです。1番バッターがバシッと打てばチームの雰囲気が盛り上がります。野球はメンタルスポーツなので、「流れ」の取り合いなのです。「ワッショイ」という雰囲気が作り出せればフィーバーし、お祭りになるのです。そして打てれば守備も良くなる、そういうものなのです。逆に好守備が攻撃につながるものです。したがって打撃と守備は相関して「ワッショイ」となるか「シュン」となるか...そういうものです。今のウエストは打では6年生しか期待できないので、なかなかこの相関が生まれません。しかし9番に入った真愛斗も結果は出ませんでしたが思い切った振りをしていました。次につながるだろうと思いました。また監督が前回の敗戦後守備を締めないとダメだと考えて、ファーストに童夢を起用した結果、これが大当たり、フライ2個、内野ゴロの難しい送球もガッチリ捕球して、守備センスの良さを見せました。これは大きな収穫です。
 ウエストの守備隊形は、前回鬼門だったポジション(守備位置)を入れ替えて徹底的に練習で鍛え直しました。ファーストに童夢を置き、サードに虎輝、セカンドに壮汰、レフトに真愛斗、センター蓮大、ライト真希で、控えは輝、歩夢、城です。外野は控えと総入れ替えでも良いのですが、やはり学年とチーム在籍年数、打撃を総合的に考えるとこういう布陣になりました。スピリッツ1回は三者凡退、見逃し三振、ファーストフライ、ショートゴロ、陽斗はこれ以上無い上々のスタートです。その裏ウエストは虎輝ピッチャーゴロ1アウト、大和四球出塁したもののけん制アウト、ボーっとしているとチコちゃんに叱られます。3番幸太郎も四球、パスボールで進塁、陽斗はショートゴロ、松田選手ガッチリ捕って1塁送球。これをファースト捕れずボールデッドで幸太郎ホームインして先取点GET、二死2塁で蓮大ショートゴロ、今度はいい球を1塁へ送りチェンジ。
 2回スピリッツ4番古川選手を歩かせました。前回も四球は失点につながっています、ヤバイです。5番は前回2本塁打の松田選手、打ち上げた、センターフライだ、蓮大が自動車バックして捕ったと思われましたが、尻餅ついてスッテンコロリ、グラブからボールがポロリ・・・笑ってはいけません。これはエラーです。守備位置を替えられたら、そこで結果を出さないと次から使ってもらえなくなります。外野手はフライが上がったらまずは落下点に素早く移動する、塁上走者が居れば、やや後ろから1ステップ前進〜捕球〜走者のいる塁へ送球という動作をします。1ステップ前進するのは送球に勢いをつけるためです。捕られるだろうと思った1塁ランナーは1、2塁間で待ち、落球を見て2塁へ進みました。尻餅ついてなければ、落球しても拾ってすぐ2塁送球して封殺できます。自動車バックを直さないと外野手としてはダメですね。第一カッコ悪い。エラーしたら、次は同じことをしないぞ、という意識で練習すれば良いのです。野球は失敗のスポーツ、やり直しがききます。6番三振一死、7番四球で満塁、8番打者3本ファウルで粘り7球目、打ってイイ当たり、ライトライナー、しかし真正面、真希捕って1塁送球、ランナー戻れず併殺〜チェンジ。絶体絶命のピンチを切り抜けて真希バンザイ!センターの守備は誤算でしたがライトは当りでした。その裏ウエストは真希ショートゴロ、壮汰と童夢がピッチャーゴロでわずか6球でチェンジ。
 さて3回表9番を歩かせ、四球は早くも3個目です。先頭打者四球は最悪です。2回はたまたま併殺で切り抜けましたが、前試合でも7個の四球走者は全員本塁へ還ってきました。ましてや下位打線は歩かせてはいけません。課題ですね。1番が送りバントで一死2塁、前試合であれだけ打ちまくったのに1点ビハインドなのでまずは追い着こうという、キッチリした野球をやってきます。2番サードゴロ、捕って余裕で1塁送球・・・これが悪送球でボールデッド、2塁ランナーホームイン、打者走者も2塁へ、本来サードの虎輝を一時期セカンドに回し、蓮大をサードに置いたのですがイマイチなのでまた虎輝をサードに戻したのに、タイムリーエラーされては堪りません、トホホ、同点になりました。捕ったところまでは良かったのですが、内野ゴロは捕っても良い送球をしないとアウトが取れません。2つの動作が完璧でやっと1アウト、相手から「何かアルゾ〜」なんて言われないようにしなければなりません。3番の打席でパスボールがあって一死3塁となり、また歩かせて4個目、当然盗塁して一死2、3塁で前回も本塁打を打っている4番古川選手、ライト前へドン詰まりの小フライ、真希の反応が悪過ぎた、ウエスト応援団の目の前です、ヨシ!イタダキ〜前進、キャッチして2塁送球〜併殺、となるはずでしたがバックしてしまいました。しかも1バウンドキャッチするどころか、前へ出れば直接捕球できる球にバックしたので頭を越されてテンテンテン...2者ホームインして打者走者も2塁へ、これではライトへ入れた意味がありません。いつも丹下助監督から守備練習で口酸っぱく言われているのは、「打球が飛んできた場合、アウトカウント、走者の有無と塁、ゴロかフライかライナーか、それらを考えるといろいろなパターンが考えられるので、この場合はこうする、あの場合はああするということを頭の中で考えて置いて、ピッチャーの投球動作と共に構えて、打球が飛んで来たら素早く反応する」ということです。特に外野手は打者との距離がありますから、打って自分のところへ打球が到達するのに時間があります。打った瞬間、打球に応じて前か後か、右か左か、どう動くか一瞬で判断しなければいけません。反応を素早くするためには、事前想定とともに「一瞬の緊張」が大事です。打者が打った瞬間に血液を脳と手足に送り、動作を開始する、この時に血圧は一気に上がるのです。ダラダラ緊張していると、打った瞬間、アッどうしよう?ということで体がすくんでしまうのです。上手いと言われる選手は、打った瞬間だけ緊張して、その他の時はリラックスしています。野球は緊張一瞬、ほとんどはリラックスタイム、他のスポーツと大きく異なる点です。ただしリラックスしててもボーっとしててはダメです。次どうするか頭の中ではグルグル考えていなければなりません。野球を一生懸命やっていれば頭脳も良くなるのはこのためです。ダラダラ緊張していると肩が凝って疲れます。深呼吸して血圧を下げておいて、一瞬の緊張に備えます。ファインプレーしない選手が実は上手い選手というのは、難無く打球をキャッチするからです。一瞬の反応が良いので打球に素早く反応できるのです。頭脳労働でもそうですよ。手際の良い人はさっさと仕事を片付けてアフターファイブを楽しめますが、要領の悪い人はダラダラ仕事していてなかなか終わらない、しまいには残業になってしまう、疲れて頭が回らなくなる悪循環に陥ります。だから今や日本企業でも頭脳労働への対価は成果主義に変わってきましたね。昔ボストンの会社の米国人とコモンワークしたとき、ハーバードのMBAを修得した人でしたが、米国の頭脳労働者は緑あふれる環境で仕事して、会社のキャンパスには森もあれば湖もあってゴルフコースもあるのだそうです。仕事が終わると芝生へ向かう人、釣りをする人、ボートに乗る人、バーベキューをする人、テニスをする人、建物を一歩出ればグリーンツーリズムを楽しめる環境にあるのだと言って写真を見せてくれました。確かに窓の外は芝生です。さっさと仕事終えてラウンドしようということになると、必死に仕事に打ち込むそうです。仕事を終えても外はまだ明るいのです。この人の自宅は大きくて、樹に囲まれ、4WDの車にトレーラーを付けてプレジャーボートを乗せて、週末は海へ行くのだそうです。いったいいくら貰ってるんだろうと思って”How much is your annual income?”と聞いてビックリ、自分より低いじゃないか! 今では同一労働なら日本人のほうが年収は低いのですが、高度成長期にはこんな時代もあったのです。米国では地価も安ければ物価も当時日本よりずっと安かったので、豊かな生活を楽しめたのです。延々と満員電車で東京のオフィスへ通うと、着いた時にはグッタリ、夜中まで仕事して、赤ちょうちんで一杯ひっかけて深夜帰宅、日本と米国ではソフトウェア技術者の職場環境がまるで違うので、絶対アメリカには勝てないなと思っていましたが、今やこれほどまでにDXの遅れを指摘される日本になるとは想像もできませんでした。脱線しましたが、この試合で真希は監督から、「前へ詰めろ」と何度も言われていました。鶴ヶ丘小学校はライトが深くないので、頭を越されても二塁打です。それならむしろライトゴロで1塁アウトを取ろう、頭を越されたら仕方ないという指示です。2回表のライトライナーは真正面なので、動かなくてもキャッチして1塁送球〜併殺が取れました。この回のドン詰まりの小フライは冨士川監督の言いつけを守っていれば、ちょっと前進キャッチして、うまくすれば併殺も取れました。これまた蓮大と同様、”ドンマイ”、失敗を教訓にして、次は同じことをやらないようにしましょう。5番打者はショートフライ、6番はファーストフライでチェンジ、しかしサードとライトの守備が良ければ0点で済んだものが3点失いました。ちなみに4番古川選手の打席は記録上は二塁打になります。これがこの試合両チーム唯一のヒットでした。その裏のウエストは真愛斗がフルカウントから選んで1塁へ歩きました。1-1からの3球目は良い振りでしたがファウル、平山さんが大きな声で「イイゾ〜、その振りだ、練習通りにヤレ〜」と応援していました。練習のようにやってくれれば嬉しいのです。続いて1番虎輝、2番大和と3連続四球で無死満塁、打席には3番幸太郎、願っても無いチャンスです。ここからピッチャーフライ、4番陽斗ショートフライ、5番蓮大キャッチャーフライ、ダメダコリャ、負けたと思いました。
 4回表スピリッツは7番から、空振り三振、8、9番は共にサードゴロで三者凡退、虎輝もやっと本来の守備になりました。その裏ウエストは真希がデッドボールで出ましたが、以下三者凡退でチェンジ。
 5回表スピリッツは打順良く1番から、サードライナーを虎輝キャッチして1アウト、良い反応でした。2番デッドボール、3番四球、さあ4番古川選手だ、パスボールがあって一死2、3塁となりました。セカンドゴロ、1塁送球アウト、この間に3塁ランナーホームイン、そして2塁ランナー大塚主将も3塁蹴る、回りの声で童夢気付いたものの時すでに遅し、2ランとなってしまいました。1塁送球受けたらすぐ本塁見る、練習ではやってますがまだダメですね。5番サードゴロチェンジ。その裏スピリッツピッチャー交代、ショートから松田投手がマウンドに上がり、ウエストは打順良く1番からでしたが、ピッチャーゴロ、大和はセンターライナー、幸太郎空振り三振で三者凡退。
 6回表陽斗は一人四球与え盗塁されましたが、二塁けん制アウト、大和とのコンビで初めてのけん制死、セカンドリードではなく、初めからやたらに離塁が大きいので、3盗狙いだなと思いました。冨士川監督が「ヤレ、ヤレ」と言って、けん制を促します。しかし呼吸がイマイチ合いません。何度かけん制、普通はこれでランナー自重するのですが、何故か大きなリードで...タッチアウトを取りました。陽斗のピッチングは結局6回107球、前試合3回129球と比べてどうですか?四死球は7で同じですが、被安打14→1、自責点18→3ですから、進歩しました。6回裏のウエストの攻撃は陽斗空振り三振、蓮大と真希が見逃し三振、三者三振、ゲームセット。
 相変わらずエラーはありましたが、少しずつ前進していることも確かです。♪三歩進んで 二歩さがる ♪人生は ワン・ツー・パンチ ♪汗かき べそかき 歩こうよ ・・・・ ♪歩みを止めずに 夢見よう ♪千里の道も一歩から ♪はじまることを信じよう・・・ ご存知三百六十五歩のマーチ、チータの歌ですね。エッ、水前寺清子、知らない?・・・・およびでない?こりゃまた、失礼いたしました、歳がバレそう。この歌は歩夢のテーマです。歌詞を見れば分かります。童夢のファーストの守備が良かったことで、チーム全体に明るい兆しが見えてきました。チーム内のレギュラー競争も激しくなります。頑張ろう!

その他の結果
鶴ヶ岡少年野球クラブ9-2鶴小ニュースカイヤーズ(鶴々対決は鶴少圧勝、東入間春季大会準優勝チームを撃破)
朝霞フレンズ10-7大井ブルーウィングス(打撃戦、ブルーウィングスはエースが投げられず...)
鳩山越生連合2-16富士見ファイヤーズ(遠くから来たのに気の毒なほどの大差となり...)

第8回松本旗大会の最終結果

決勝の結果 2021年7月24日(土) 鶴ヶ丘小学校
チーム 1 2 3 4 5 6
鶴ヶ岡少年野球クラブ 0 0 1 0 0 1 2
毛呂山DEO 0 2 0 3 1 × 6

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