大井ウエスト試合結果  

第42回鈴木杯争奪少年野球大会

■第42回鈴木杯争奪少年野球大会 坂戸スターズ主催の大会です。32チームが参加して行われる大会ですが、今回は16チームに絞り、しかも6回制で、1回戦9/27(日)でBEST8、2回戦10/3(土)でBEST4、10月17日(土)準決勝、決勝です
【主催】 坂戸スターズ少年野球倶楽部
【後援】 読売新聞東京本社、報知新聞社、日本ハム株式会社、マツザキスポーツ、ナガセケンコー株式会社、坂戸ボーイズ、社会福祉法人栄光会
【協力】 坂戸市少年野球連盟
【大会日程】 9月27日(日)、10月3日(土)、10月17日(土)
【大会要項】 シートノック無し、6回1時間30分、4回10点差・5回以降7点差コールドゲーム、全試合同点の場合抽選とする
【出場チーム】主催坂戸市から坂戸スターズとグリーンファイターズ、ロイヤルズの3チーム、ふじみ野市から5チーム、三芳町から2チーム、狭山市から2チーム、さいたま市・戸田市・越生町・毛呂山町から各1チーム
ふじみ野市各チームの1回戦は、9月27日(日)大井亀少クラブが8時30分〜市民AC-1大宮アローズ、ウエストが10時30分〜市民AC-2三芳ホープ、鶴ヶ岡少年野球クラブが12時30分〜市民AC-3坂戸スターズ、上福岡第五クラブが14時30分〜市民AC-4新小少年野球スポーツ少年団(狭山市)、大井ブルーウィングスが8時30分〜市民BC-1坂戸グリーンファイターズと対戦します。
[1回戦]9月27日(日)10時28分〜12時09分 坂戸市民総合運動公園軟式球場A面C-2
チーム 1 2 3 4 5 6
三芳ホープ 0 0 1 0 1 0 2
大井ウエスト 1 0 0 0 0 0 1

敗戦投手:笹山颯大 本塁打:無し

戦況:1年に二度ぐらいは「ヘンな試合」があるものです。しかし今年はコロナ禍で、試合数が極度に少なくこれがまだ2試合目、一戦一戦がとても大事です。西部選抜も抽選で外れ、坂戸で試合が出来るのはこの大会ぐらいしかありません。ウエストは強豪チームと練習試合を重ねて、岡ファイターズには負けたけど、坂戸ロイヤルズにも勝ってるし、朝霞フレンズや鶴小ニュースカイヤーズにも勝ってるし、自信を持って臨んだ大会でした。第1試合は大井亀少クラブが大宮アローズを16-1、三回コールドで下し、B面では大井ブルーウィングスが6-4で坂戸グリーンファイターズを下しました。相手の三芳ホープは東入間大会一回戦で鶴ヶ岡少年野球クラブに0-10、四回コールドで敗れています。そこに油断があったか?上記のように敗れてしまいました。
 先発大河は2回1/3、打者14人に52球、被安打3、与四死球4、奪三振2で自責点1、リリーフした颯大は3回2/3、打者14人に54球、被安打1、与四死球2、奪三振8で自責点1、負け投手となってしまいました。ウエストはたった3安打ですが、エラーにしても良い安打が2、ヒットらしいのは陽稀の1安打だけです。四死球は2個だけですが、エラー出塁が3個あります。すなわち計8出塁でたった1点です。いかにタイムリーが出なかったか分かりますね。ウエストは無失策なので、三芳ホープは4安打と6四球で計10出塁で2点です。打たれるのは仕方ありませんが、四球が致命傷でした。三振はホープ10、ウエスト5、盗塁はホープ0、ウエスト8です。どうして負けたのか...
 結論は「ウエストらしさが無かった」ことに尽きます。ダラダラして遅い、マウンド上でのイライラが伝染する...キビキビしていないから、思うように進行しない、焦る、ますます打てない、悪循環にはまりました。冨士川監督が途中から、「マズイ、こういうパターンは非常にマズイ」とぼやき、いつもなら辛抱するのに早めにピッチャー交代しました。颯大はバッタバッタと三振の山、打者14人から8三振を奪うというのは尋常ではありません。しかし5回表選球眼の良い2番打者に四球を与え、当っている3番大戸主将にファウル5個粘られた挙句10球目ボールで歩かせ、この日2打数2安打の4番を空振り三振に仕留め、5番も三球三振で2アウト、ここで打席に入った6番打者は巨漢、冨士川監督は「なんか、ヤバイ」とつぶやきます。長年監督をやっていると、経験豊富なので、いろいろな場面が脳裏によみがえるのです。ヤバイ理由は、力のある打者が振り切ると、颯大の球でもポテンということが有り得るということでしょう。予感はやはり当りました。フライがレフト右へ上がります。捕れるか?幸太郎のグラブの先にポトリ、拾ってバックホーム、間に合いません。7番打者は三球三振で仕留め、帰って来たバッテリーに監督は「真ん中投げたら打たれるよ」と言いました。打者を見て投げろという意味です。クサイところを攻めて、最悪満塁にしても7〜9番の下位打線のそれまでの実績を見たら、皆打ち取れるはず、頭を使えということでしょう。またセンターの吉田主将には、「何をレフトに遠慮してるんだ、肩を考えろ、大きな声で自分に任せろと言えば、強肩なんだから悠々本塁でアウトにできるだろう」と言いました。
 打つほうは焦って引っかけたり空振りしたり、セフティバントも失敗、挙句に内野フライやファウルフライ、最悪でした。この日埼玉県営大宮公園野球場で行われた秋季埼玉県高等学校野球大会準々決勝で、Aシード花咲徳栄と対戦した細田学園が3-2で勝つ大番狂わせがありました。花咲徳栄と言えば、5年連続夏の埼玉県代表を続けているチームです。対する細田学園は昔は女子高でしたが、1999年に共学となりました。野球部は2014年創部、志木市中宗岡の荒川河川敷にグラウンドがあり、今年創部7年目、これまで春夏秋、BEST8にも入ったことが無いチームです。しかし25日越谷市民球場で行われた三回戦で、細田学園は延長十二回、瀬戸尾侑宏のサヨナラ2ランで浦和実を6―4で下し、春夏秋を通じて初の8強入りを果たしました。瀬戸尾侑宏は2015年先輩です。そしてこの日の準々決勝では誰しもここまでかと思ったのではないでしょうか。しかし新聞によると、前の試合でエースの松本投手が197球も投げたので、背番号18の飯吉を先発させました。ストレートの最速は115km/h、カーブは90km/h、超緩球に花咲徳栄の打者が打てません。三振もありませんが、引っかけて凡打、焦る、ズルズルと進行し、9回にやっと1点返して3-2と1点差にしてなお無死一、二塁、ここで細田学園はエース松本が登板して抑えました。野球というのはこういうものです。
 いつも冷静・温厚な横森代表が珍しく厳しい口調で選手たちに言っていました。「ダラダラして遅い、日頃からそうだから負けるんだ」ということです。「チーム構成」のところに横森代表の言葉が載っています。「野球は思いやり」ということです。もう一度噛み締めましょう。
どんなに素質の優れた選手を揃えても、「オレがオレが」というチームは負けることがある。各選手が自分のポジションをしっかり守り、球が飛んできたら何をすべきか理解していて、次のプレーはどうするということがわかっている。選手の間に飛んできたら声を出してどちらが処理するかを瞬時に決めて、片方はバックアップに回る。投手はリードされてもバックを信じて辛抱強く投げる。守りに守っていればいつかはチャンスが来る。エラーには「ドンマイ」、同じ失敗を繰り返さないように声を掛け合う。守備交代は全力疾走する。
初対戦の投手には簡単に打たず、後ろの打者の参考になるように粘る。ボールは振らない。若いカウントでは自分が打てるところをイメージして、それ以外はストライクでも見逃す。追い込まれたら粘る。くさい球にはバットを出す。気合を入れて相手投手に負けない気迫を見せ付ける。走者が出たら、最低でも走者を進める打撃をする。送りバントもしっかり決める。2打席目からは積極的な打撃をする。4番打者でもスクイズのサインが出たらキッチリ決める。常に次の塁を狙う貪欲な走塁をし、セカンドリードをして相手チームにイヤなチームという印象を与える。サードランナーになったら、2死でなければタッチアップを常に念頭に置く。パスボールがあったら本塁を狙う。プレーの区切り毎に監督のサインをまず確認する。三振してもくさらない。
野球は皆で自分の分担を守ってプレーすれば、チームワークの取れた強いチームになる。審判もたまにはミスすることがある。それでもジャッジには従う。審判に逆らって悪い印象を持たれると不利になる。審判や相手チーム、役員の皆さんには明るく大きな声で挨拶する。良いチームだという印象を与えることがまず戦いの第1歩だ。バックには父母、兄弟姉妹、祖父母の熱い応援がある。頑張ろう!

 大井ウエストの選手たちは、監督の指示に従い、チームプレーに徹し、キビキビと動き回るのが伝統です。エラーしたり三振してもくさらない、失敗から学んで向上する、これが特長でした。今年のチームに足りないもの、それはキビキビと思いやりです。ピッチャーが四球を連発するとバックの緊張が途切れます。ましてや、くさったり、イライラしたら、それは伝染してしまいます。