大井ウエスト試合結果  

埼玉県西部選抜大会


 開会式   対戦表   1回戦   2回戦   3回戦   準々決勝   準決勝   決勝   閉会式 

埼玉西部夏季大会では、すべて予選敗退でシードされたチームが無いふじみ野市からの選抜枠は3チーム、と書いていましたが、ふじみ野市の西部地区担当理事から「今年のふじみ野市からの選抜枠は5チーム」と連絡がありました。昨年の選抜枠は3チームと言われていて、辞退があって4チームの枠が与えられました。昨年は埼玉西部夏季大会までで大井ベースボールクラブが当確、残る枠を大井少年ファイターズ、鶴ヶ岡少年野球クラブ、大井ウエストが争い、松本旗の結果次第では他のすべてのチームにもチャンスがあるという激戦でした。柏木会長から「ウエストは松本旗優勝しか可能性は無いよ」と言われて発奮し、本当に優勝しました。松本旗終了時点で大井ベースボールクラブが10勝でトップ、ウエストが9勝で続き、鶴ヶ岡少年野球クラブが7勝で三番手でした。最後の1枠には大井少年ファイターズと上福岡イーグルス、上福岡第五クラブが5勝で並び、東入間秋季大会の結果次第となりました。結局ウエストが大井ベースボールクラブを抜いて1位通過、3位は上福岡第五クラブが東入間秋季大会優勝で鶴ヶ岡少年野球クラブも抜き滑り込みセーフ、4位の鶴ヶ岡少年野球クラブまでがふじみ野市から選抜され、大井少年ファイターズと上福岡イーグルスは東入間秋季大会の初戦でそれぞれみずほ台ヤンガース、富士見エンゼルスに敗れて落選でした。


選抜要件の勝利数

チーム→
↓大会
ブルーウィングス 少年ファイターズ イーグルス 第五クラブ パワーズ JFG 亀少クラブ 鶴少クラブ ウエスト
ふじみ野市春季
東入間春季
埼玉西部夏季
松本旗
東入間秋季
合計勝利数 11 11
選抜順

さあ、「今年のふじみ野市からの選抜枠は5チーム」となれば、松本旗までならば大井少年ファイターズ、大井ウエスト、上福岡第五クラブは確定、大井ブルーウィングス、上福岡イーグルス、大井亀少クラブが次点で並びます。東入間秋季大会も選抜要件に入るならば、大井少年ファイターズ、大井ウエスト、上福岡第五クラブ、大井ブルーウィングスは確定、残る1枠は上福岡イーグルス、大井亀少クラブの2チームが次点で並びましたが、戦績は全く同じなので、9月25日出場決定戦が行われ、タイブレーク1-0で上福岡イーグルスとのこと、やはり伯仲だったということです。

第1回大会優勝は鶴ヶ岡少年野球クラブ、上福岡イーグルスが2回優勝、上福岡JFGの前身:上野台少年野球クラブが3回優勝、大井ウエストの前身:大井トライアングルが2回優勝、すなわち41回のうちふじみ野市のチームは8回優勝しています→クリック

代表者会議・抽選会…10月9日(日)17時坂戸市勝呂公民館、開会式:坂戸市民総合運動公園…11月3日(火・祝)、5日(土)、6日(日)、12日(土)、予備日19日(土)


    開会式
開会式…11月3日(火・文化の日)坂戸市民総合運動公園で8時〜、11月3日は「晴の特異日」のため、自衛隊の入間航空ショーもこの日です。空には、5機のブルーインパルスの編隊飛行や、様々な飛行機の低空飛行が、少年野球の試合をしている頭上で繰り広げられます
入場行進は、坂戸中学校の吹奏楽団の演奏と、バトントアリング・チアダンスの少女たちの踊る中を、各地区から選抜された40チームが、堂々と行進しました
ウエストは霞ファイヤーズと並んで行進しました

ウエストの1回戦は、第二多目的運動場B面9時C-1ダブルL(狭山市)と対戦、右下31〜40の山の32エントリー、シード:40:坂戸グリーンファイターズ、31霞ファイヤーズのブロックです。35が上福岡第五クラブです

左端…高篠会長、入場行進が始まりました

ウエストは霞ファイヤーズと並んで行進しました 後ろには1回戦の対戦相手ダブルLが東北ジャイアンツとともに行進です

ウエストはキャプテンジョーがプラカードを持ちます

元気良く手を振る赤い霞ファイヤーズと比べるとグレーのウエストは弔いの葬列みたいで・・・

    対戦表


霞ファイヤーズの初戦2回戦11/5(土)1試合のみ14時15分から組まれているのは、霞ファイヤーズの都合のようです。この日は西原小校内音楽会です

 [1回戦] 11月3日(木・文化の日) 坂戸市民総合運動公園第二多目的運動場B面C-1 9時25分〜10時55分

チーム 1 2 3 4 5 6
ダブルL 0 0 0 0 0 0 0
大井ウエスト 0 5 0 1 0 × 6

勝利投手:松原寛太  本塁打:熊倉 柚

戦況: ダブルLというのは過去無かったので、多分狭山ライオンズ(Lions)とレジェンズ(Legends)が連合しているのではないでしょうか。合併したのではなく、とりあえず連合しているのだと思います。大井ベースボールクラブとか大井ブルーウエストみたいなものと思います。狭山ライオンズは昔からありますが、狭山レジェンズは平成25年に狭山メジャーズと狭山ロビンスが合併したチームです。名前を聞くと、かつてを知る人は強そうという感想を抱くはずです。夏季大会では鶴小ニュースカイヤーズを18-4、竹間沢イーグルスを11-1下しましたが、3回戦で毛呂山オリオンズに3-0完封負けしました。何かチーム事情があったのではないでしょうか。この後、7月23日の第二回三芳町自然の森レクリェーション公園開設記念少年野球大会1回戦で、みずほ台ヤンガースと対戦し、4-1の劣勢から7回追い着いてタイブレーク、表のヤンガース2点に対し裏に4点取って勝っています。ということはサヨナラホームランということですね。みずほ台ヤンガースを破るのですから油断ならないチームですが、ウエストは今、普通の野球をすればどこにも負けないはずです。ヘンに張り切ったりせず、リラックスして当たり前のことを当たり前にやれば良いのです・・・と書いていましたが、結果はご覧の通りの完封勝利、寛太がまたもやノーヒットノーランかというピッチングでしたが、最後6回表この回先頭の1番打者に高くバウンドしてピッチャーの頭を越えるゴロの内野安打を打たれました。2四球、1死球、三振9個、つまり、二人に一人は三振だったということです。攻撃面では1回裏祐茉、斗空連続空振り三振、寛太詰まったセンターフライで、オイオイ、いいピッチャーじゃないか、ヤバイなと思いましたが、2回裏ジョーがエラー出塁〜盗塁で無死2塁、聖に期待したら空振り三振、どうした中軸?、打席には終盤も終盤になってやっと仁王パワーを発揮し出した柚、顔がこわくてワイルドピッチ、ジョー3塁に進んで、3球目ズドーンと左中間に大飛球のホームラン、柊哉空振り三振で2アウトとなりましたが、蓮四球から2盗、さあ恐怖の9番康平、打ってサードゴロ、捕って余裕で1塁送球、康平は足が速い、1塁手がポロッとこぼしましたが、捕った時点でもう1塁ベースを踏んでいたのでこれは内野安打、サードが素早く送球していればアウトでした。この間に蓮ホームインして3点目、祐茉の初球に康平2盗、3球目に3盗、結局祐茉ストレートの四球、斗空への初球に2盗、やりたい放題、斗空はフルカウントから打ってライトへ打球が上がる、ライト突っ込んできて捕れません、バウンドした球はライトの頭越えで2塁打となり、康平、祐茉相次いでホームイン、5点GET、寛太ライトフライでチェンジ。3回裏にもジョーが綺麗にレフト前に運んで、聖がヘルメットに死球受けて臨時代走寛太、柚の打席でダブルスチール、柚の打球は詰まったレフトフライ、ランナー自重して打席には柊哉、書くに書けないことがあって結局空振り三振、前の打席に続いてフルカウントからボールを振りました。四球で出れば柊哉は俊足の上に走塁センスも良いので、相手投手にとっては大変な脅威になります。ウエストは打線が繋がり大量点になります。続く蓮は四球を選んで満塁、康平ショートゴロで三者残塁。4回表柊哉に代えて幸也をライトに入れました。5年生同士の交代です。4回裏には1死から斗空四球で出て2盗、3盗、寛太も3ボール1ストライクから四球ですがこの球がワイルドピッチで斗空ホームインして6点目、ついにピッチャー交代、3回3分の1で6四死球ではもう限界です。サードからマウンドに上がった内藤投手の1球目に寛太2盗、次の球ジョー打って良い当たりでしたがショートがショートバウンドでナイスキャッチ、1塁送球〜2死となりました。聖への初球に寛太3盗、この足はどうにも止まりません。♪うわさを信じちゃいけないよ・・・是非応援に来て、ご自分の眼でご覧下さい。聖フルカウントから空振り三振、これまたボール球、好調なら手を出さない球でした。次が好調柚ですから、選んで欲しかったな〜。5回裏この回先頭は柚、6-0ですからここで柚が一発ホームラン打てばサヨナラです。ファウル2本で粘り、フルカウントからの7球目打って右中間高く上がる、得意のライナーでは有りません、右中間破って1塁、2塁と回ります、♪走れ走れ ユータロー ♪本命穴馬かきわけて・・・、もっと速く、もっと速くとウエストベンチも応援団も躍起になって声を振り絞ります、ボールは外野から中継に還ってきた、柚三塁回った、中継から捕手へ送球、捕球した時点で柚は本塁2m手前、滑り込んだ、タッチアウト〜〜〜〜!おにぎり1個足りなかったか!続く幸也はポンポン追い込まれ、3球目へっぴり腰のショートゴロで2死、蓮四球選びました。ナント、3打席3四球、結局コールド勝ち出来なかったのは7番で途切れたからです。5年生がつないでくれればもっと早く試合終了でした。この1年はずっと、5年生が、5年生がと書き続けています。もう新6年目前、例年ならばこの時期の5年生は大活躍しています。ドゲンカセントイカンゼヨ...

まぼろしのサヨナラホームラン

@ゆうが打った・・・しっかり腰が回っています

Aゆうが三塁回った、捕手はまだ立っている

B捕手が腰を落とした、ゆう早く来い!


C捕手がボール捕球しタッチの体勢へ

D捕手がタッチしてミットを上げた、球審じっと見ている
そして球審はアウト!のコール
ウエスト応援団・・・あ〜〜〜〜(>_<)と、残念がるより呆れた感じ、二塁回ったあたりからスタミナ切れの模様でした
捕手のボールを待つ位置に注目、しっかり本塁を空けています。Cの捕球した後は体を走者のほうに寄せてタッグしてもオブストラクション(走塁妨害)にはなりません
このキャッチャーの送球の待ち位置、捕球体勢、たいへん良い形です、是非参考にしてください
写真はキャプテン・ママから頂きました

 [2回戦] 11月5日(土) 坂戸市民総合運動公園第二多目的運動場A面14時15分@-1

チーム 1 2 3 4 5 6 7
大井ウエスト 0 0 0 0 0 1 1 2
霞ファイヤーズ 0 0 0 0 0 0 0 0

勝利投手:松原寛太   本塁打:無し

戦況: 霞ファイヤーズとは第35回毛呂山町長杯2回戦で対戦し、2-0で勝っています。寛太が7回ノーヒットノーラン、88球、1四球、8奪三振ピッチング、6年生後半で各チームとも打力が向上し、春の投、秋の打といわれますが、このピッチャーに限ってはそんなもの関係有りません。昨年5年生ながら強打の若松ブルーウィングスの6年生中軸が打てなかったピッチャーです。昨年の西部選抜でも、故障したエースに代わり5年生で堂々のピッチング、優勝した滑川野球スポーツ少年団の連続ノーヒットノーラン投手にも投げ勝ったのに、1本の3ランホームランに泣きましたが、ウエストを第三位まで引っ張り上げた功労者です。大型選手がズラリと並ぶ6年生揃いの霞ファイヤーズは怖いチームですが、点を取られなければいかに貧打のウエストでも負けることは有りません。只今17連勝、ウエスト記録を更新中ですが、これはひとえに防御率1.27の寛太のピッチングのお蔭です。この試合では1番康平、9番祐茉の布陣、2人とも全打席出塁しています。霞ファイヤーズは投手がいっぱい居ますが、背番号8の徳平投手がエースのようです。この投手は好投手で、この試合では7番の5年生、8番の4年生が全打席三振でした。2点取ったのはジョーのドデカイレフトオーバーホームランと、次の打席で左中間ヒットで出て3塁まで進み、スクイズ空振りのアリエナイシーンから、三−本間ランダウンプレー逃げ切ってホームインした2点のみでした。6残塁の拙攻、得点が少なかったのは、斗空が2犠打でつないだのに寛太が3打席とも美味しい場面で凡退したからです。今回はもっとスッキリお願いします・・・と書いていましたが、トンデモナイ、絶体絶命のピンチやら何やら、ピンチに次ぐピンチを守りに守って、やっとこさ勝たせて頂きました。今大会最大の難敵と見ていたチームだったのですが、やはりその通りでした。寛太が完封しましたが128球、被安打8、与四球6、奪三振6、霞ファイヤーズは中野投手(背番号5)で136球、共に大変苦しいピッチングだったのは、狭いストライクゾーンのために、ど真ん中に投げるしかなく、寛太にしては珍しい被安打8、もっとビックリしたのはこのところ四死球が少ないのに6個も与えたことです。埼玉県南部地区ではこんな狭いストライクゾーンの球審は居ません。思い出したのが昨年の北岡杯2回戦です。朝霞ストロングスとの対戦、昨シーズン一番のむかつく試合でした。両チーム合わせて21個の四死球、どこへ投げればストライク?という感じでした。しかも寛太を1塁に置いて陽太がレフト線花壇に入る完璧な2ランホームランを打ったのに、相手ベンチが走者がベースを踏んでいないと抗議したのです。アレだけ完璧に打たれて、ウエストならシャッポを脱ぎます。延々と11分間の相手監督と審判団との話し合い、2塁を踏んでいないというアピールに陽太の2塁触塁を見ていた審判がセーフの判定をしたのですが、3塁の方へ来ていた本来2塁の審判にストロングス監督がアピールしたらこの審判がアウトの宣告、この審判は「寛太が2塁ベースを踏んでいない」と言うのです。結局、球審が冨士川監督を呼んで、寛太が2塁ベースを踏んでいないからアウトと告げました。寛太は「踏んでるよ〜」と言いましたが、冨士川監督はすぐに「分かった」と言って引き下がりました。監督は、「寛太は間違いなく2塁ベースを踏んでいた、こちらもしつこく抗議すべきだっただろうか?」とブツブツ言いながら、選手にドンマイ指示しました。結局選手が力んでしまって5-4で負け、陽太が負け投手でした。コントロールの良い陽太があんなに四球なんて考えられません。ベンチから見ていても「え〜〜〜?」という声が思わず何度も出ました。球審も球審なら、2塁審判も2塁審判です。ビデオ判定はありません。このときの球審は比較的若く、北の方から来た人でした。この霞ファイヤーズ戦の球審はもしかすると同じ人かもしれません。ただ条件は同じなので文句は言えませんし、言うべきではありません。霞ファイヤーズの中野投手も苦しいピッチング、寛太を上回る球数で、被安打6、与四球5、試合中明らかに不満そうな顔を何度も見ました。気の毒でした。しかし勝つためには、審判の癖を見抜いて、対応するしかありません。ど真ん中に投げれば、そりゃ打たれます。左投手にとって、右バッターの内角をズバッとえぐる球をボールと言われたら、これはキツイです。結局寛太が打たれながらも、ピンチ、ピンチの連続でも、耐えに耐えて、バックもしっかり守って、完封しました。5回までお互いゼロ行進、6回表に寛太がセンターにヒットして2盗、3盗、聖がライトへテキサスヒットして1点先制、7回表には100球越えて握力が落ちてきた中野投手に対し蓮内野安打、康平四球、祐茉がバントで送り、斗空がフルカウントから四球を選び1死満塁、寛太はファーストゴロで本塁送球、蓮封殺、ジョーへの3球目ワイルドピッチで康平生還してダメ押し2点目、ジョーストレートの四球でなお2死満塁、聖空振り三振で三者残塁でした。暴投は寛太0、中野投手2でした。好投手の投げ合いでゼロ行進が続いて、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、終盤投手の球数が増えたところで、ジックリ作戦、四球と暴投で勝つ、なんというイヤラシサ、しかしこれがウエスト野球なのです。実は本来のウエスト野球は、出塁したら走りまくり、送りバントやスクイズをきっちり決めて、相手のヤル気を削いで勝つという野球なのですが、今年に限ってこれが出来ません。送りバント空振り三振とか、スクイズ空振り、3塁ランナー三−本間ランダウンプレーの末タッチアウトというシーンを何度見たことか、恥ずかしい。それでも勝っている、連勝記録を伸ばしているのはひとえに失点が少ないからです。
 霞ファイヤーズは三者凡退は2回だけでした。1回は1死1、2塁で4番空振り三振、なお2死満塁で6番センターフライ。3回は無死満塁で4番という大ピンチ、空振り三振で1死、5番ピッチャーゴロ、寛太が本塁聖に送球2死、聖が1塁柚に送球、絵に描いたようなホームゲッツーでピンチを切り抜けました。4回は1死1、3塁から9番ピッチャーフライ、1番セカンドフライで切り抜けました。5回は2、3番を連続センターフライに打ちとったものの、前2打席空振り三振の4番がライトへ意地の2塁打、5番レフト前にヒットして2盗、2死2、3塁から6番サードゴロで切り抜けました。6回は2死から9番打者が打ち上げて1塁前、ポテンと落ちて記録はヒット、代走が出て、1番四球で2死1、2塁、2番ライトフライ、柊哉ガッチリ、切り抜けました。7回裏3番センターへ良い当たり、斗空がセンターゴロ狙って1塁送球しましたがセーフ、4番の打席で2盗、サードゴロ、ここはアウトカウントが大事、1塁送球、1死3塁、このランナーは居ないと思って打者集中、しかし5番をフルカウントから歩かせて、2盗されて2、3塁、一打同点のピンチ、しかも1アウト、6番打って良い当たり、ライナーがライトへ、柊哉ガッチリ、これはタッチアップ無理、7番ショートゴロ、ジョーが1塁送球してゲームセット。
 どうですか、守りに守っていますが、毎回のようにピンチの連続、耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶウエスト野球の本領が発揮できました。皆良く守りました。霞ファイヤーズにとっては、ここで1本出てくれれば、と言う場面の連続で、歯軋りしたい思いだったでしょう。好投手というのは、バッタバッタと三振を奪う投手ではなく、ランナーを出しても本塁を踏ませない投手、ただしここは三振しかないというピンチの場面で三振を奪える投手だということを如実に示した試合でした。


 [3回戦] 11月6日(日) 坂戸市民総合運動公園軟式球場A面11時27分B-2

チーム 1 2 3 4 5 6
大井ウエスト 2 5 0 0 0 0 7
上福岡第五クラブ 0 1 3 0 0 0 4

勝利投手:田口 成   本塁打:無し

戦況: ウエストは今期上福岡第五クラブと三度目の対戦、過去3-0と10-1で勝っています。さあ、今度は?ただし、第75回埼玉南部秋季大会の準々決勝を富士見市第2運動公園B面で8時から戦った後で坂戸へ移動するので、若干遅刻したらゴメンナサイと西部地区少年野球連盟に了承を得ていました。試合開始は10時45分の予定でしたが、高速道路を使って移動したにもかかわらず、着いたのはその時間をやや越えた頃でした。スコアラーはオートバイなので下道でも早く着きましたが、途中スゴイ渋滞、坂戸市民運動公園に着いても産業祭りで渋滞でした。上福岡第五クラブにはゴメンナサイでしたが、着いたら「アレ?来たの?棄権しても良かったのに」と言われたみたいです。ダブルが考えられるので、ジョーがマウンドに上がりました。初回は三者凡退に抑えたのですが、2回から投球がヘンになり、1点取られて、3回には9番打者を歩かせて、1番も連続四球、2番斉藤主将に2塁打を打たれて1点、3番四球、4番への初球ワイルドピッチでこの回2点目、センターへ大きな犠牲フライを打たれてこの回3点目、ウソ、という感じでした。そこで助監督が、「ジョー、リズム、リズム」と声をかけました。流れを持ってくるのはバッテリーのリズムと堅い守りというのが野球の鉄則です。そしたら、これまで考えながら投げていたのが、ポンポン速いピッチで投げるようになりました。面白いもので、どんどんストライクが来るようになりました。5番サードフライ、6番空振り三振でチェンジ。4、5、6回は3人ずつで片付けました。あの2、3回の失点は何だったんだろうと思うほどの変わり様でした。寛太がすごいピッチングをしているので滅多に出番が無くて、実戦感覚が少し欠乏していたのかもしれません。助監督の言葉で思い出して蘇ったのです。ただし6回裏は2死から6番打者を歩かせたのですが、2盗をはかり、聖の餌食となりました。4-7で負けていて、時間も無い、打者は山根と言う好打者、ランナーを貯めなければいけない場面、ウーム、なんも言えねぇ。
 ところで得点のほうは1回表山根投手から祐茉ショート内野安打、2盗、3盗で無死3塁、斗空空振り三振、寛太のファーストゴロがエラーとなって1点、当然2盗、3盗、ジョーレフトへライナーヒットして2点目、聖四球、柚サードフライ、幸也ショートフライでチェンジ。2回表は蓮レフトフライ、康平四球、ここからナント!6連打、幸也四球、打者一巡です。ここで山根投手ギアを入れ替えました。一転して緩い球を投げてきます、すると蓮ピッチャーゴロ、康平セカンドフライで長い攻撃が終わりました。一挙5点入れて7-0、コールドゲームの様相でしたが、3回以降これまでと違って打てなくなりました。緩い球がストライクになるのです。追い込んでピュッと投げる球が速く感じられます。5回の康平の3塁打以外ヒット無し、無四球、別人のようなピッチングでした。6回なんて斗空見逃し三振、寛太空振り三振、ジョーライトゴロです。
 結局4回以降はまるで消化試合のようにお互いポンポンアウトになって、山根VSジョーの投げあいのまま試合終了。


 [準々決勝] 11月6日(日) 坂戸市民総合運動公園軟式球場B面14時00分B-3

チーム 1 2 3 4 5 6 7
新町トレジャーズ 0 0 0 1 0 0 0 1
大井ウエスト 2 0 1 0 0 3 × 6

勝利投手:松原寛太  本塁打:松原寛太2本(2ランとソロ)

戦況: 新町トレジャーズは毎年強いチームを作ります。以前はしばしば練習試合をして胸を借りていました。2、3回戦相手を問題にしない点数で勝っています。ダブルLとの対戦で、寛太がバッタバッタと三振を奪うのを監督以下見ていましたから、やがてウエストと対戦するのでは?と思っていたのかな?ウエストはこの日3試合目です。寛太先発ですが、さすがに疲れているでしょう。しかし徹底的な走り込みでスタミナはついているはずです。
低学年も応援に来てくれて、勝利の男神の佐伯さんや川井田さん、OBのお母さんたち、その他メダルが掛かるだけに沢山応援に来てくれました。応援が多ければ力が入ります。1回表寛太は、新町トレジャーズ1番から空振り三振、空振り三振、見逃し三振、三者三振のスタートでした。その裏、祐茉ピッチャーゴロで1死後、斗空が3塁前に上手い内野安打して2盗しました。寛太は1-1からの3球目、バシーンと打って打球はライナーでライトの頭上を越えていきます、文句なしのホームランで2点先制。3回にも祐茉センターフライで1死後斗空がレフト、センターの間に落として出塁、2盗狙いましたが強肩岡田捕手に刺されました。初球から走ったのはちょっと図に乗り過ぎの感もありますが、やはりリードが小さ過ぎます。祐茉のようなリードなら斗空の足を防げるキャッチャーはそうそういません。2死となった次の球またしても寛太がバシーンと打ってライナーでライトの頭上越えのホームランで1点追加。
4回表新町トレジャーズ3番センター右へ打ち上げます、斗空が前進してから慌ててバック、越されて3塁打となりました。これまでも何度か見たシーンです。続く4番のセンターフライでタッチアップ〜生還して3-1とします。この後6番内野安打から2盗、3盗、2死3塁、7番打者にファウル3本粘られてフルカウントからの9球目空振り三振で切り抜けました。その裏ウエストは1死2、3塁と攻めましたが、いつものらしくない攻め、おなじみランダウンプレー、折角きてくれた応援団に、これだけは見せたくないという「これがウエストなの?」プレーがあってチャンスを逃しました。寛太の力投が続きます。いつジョーに代えようか、と思いながら、エラーで出した走者を聖が2盗阻止したり、周りのバックアップで奮起してアウトを積み重ねて行きます。
5回裏康平がセカンド、センター、ライトの真ん中にポテンと落としてヒット出塁、2盗狙います。「もっとリード、もっと、モット、あと2m」チョット言い過ぎか?しかし斗空が刺されているキャッチャーです。蓮は2盗、3盗してます、2盗はともかく、この強肩捕手から3盗するのは余程タイミングを計って盗むのが得意なランナーでないとできません。4年生ながら末恐ろしい...康平スタート、岡田捕手、合点承知の介、2塁送球タッチアウト〜〜〜!リードが小さ過ぎました。それとスタートのタイミング、盗塁を助ける空振りなどいろいろ複合して成功するのですが、一般に足がそれなりにある走者なら2盗はほぼ成功します。強肩捕手でも5回に1回刺せればスゴイのです。斗空と康平が刺されるとは・・・。柊哉は2盗していますが、これは聖との1、3塁の時なので捕手は2塁へ投げませんでした。厳密に言うとこれは盗塁とは記録されません。ウエストでは選手の健全育成のために優しく前向きに盗塁をつけていますが、公式には守備側が殺そうとする意思がない場合は盗塁とはしないのです。そうしないと捕手が堪らないからです。もっとも柊哉はリードが良くて足も速いので、柊哉の2盗を阻止できる捕手はほとんど居ないでしょう。だから柊哉が出たらチャンスなのですが、出ないからね...(>_<) 祐茉はサード内野安打、こんなものです。そして2盗成功。祐茉が盗塁とはこうやってするもんだ、と大きなリードからお手本を示しました。低学年もスタンドから応援していましたから、参考になったでしょう。斗空は引っ張ってファーストゴロ、進塁打となって2死3塁で寛太、1-1からワイルドピッチ、祐茉突っ込んだけれど、後ろのネット下コンクリート壁に当たって跳ね返ってきました。岡田捕手捕って、これを見て祐茉急ブレーキ、さよ〜なら〜と3塁へ帰ろうとしますが3塁送球、この後三−本間のランダウンプレーの末タッチアウト、これはしょうがない、この壁はこれがあるので要注意。6回裏は寛太から始まり、センター前にライナーで運び、2盗、3盗、ジョー四球、聖、柚、柊哉と3連打、3点加え、なおも蓮が送り、康平ライトフライ、祐茉セカンドライナー、しかしもう時間は過ぎていてゲームセット

寛太ホンモノのホームラン

監督のアドバイスで本塁打、ハイタッチ

ベンチ裏のママともタッチ、隣には勝利の男神が・・・・
写真はキャプテン・ママから頂きました

 [準決勝] 11月26日(土) 坂戸市民総合運動公園軟式球場A面9時43分

チーム 1 2 3 4 5 6 7
大井ウエスト 1 0 1 2 0 0 0 4
狭山バッファローズ 0 0 0 0 1 0 0 1
勝利投手:松原寛太 セーブ:田口 成   本塁打:無し

戦況: ウエストは狭山バッファローズとは今期初対戦です。伸び伸びと打ってくるチームみたいですね。今年の西部夏季大会では鶴ヶ丘小学校で行われたB2ブロック決勝で、水谷フェニックスに1-1タイブレークの末1-0で負けました。ウエストは富士見市第2運動公園のA1ブロック決勝で、勝瀬キッズに1-0で負けました。毛呂山町長杯では2回戦で上福岡パワーズに11-0負けてますがこれは事情があったように聞きました。昨年の第35回西部沿線大会Bリーグ(5年生)では狭山バッファローズは第三位、優勝した柏原アローズに準決勝で負けました。このように、西部選抜BEST4に勝ち上がるのは当然の実力チームで、富士見エンゼルス、みずほ台ヤンガース、霞ヶ関イーグルス、白小クラブと危なげなく破った実力は大変なものです。埼玉県西部地区少年野球連盟の規定では、投手は1日7イニングまでしか投げられないことになっています。まずは全力で勝ちに行きましょう

・・・と書いていましたが、結果は寛太先発4回69球失点0自責点0被安打1奪三振8与四球3暴投0の素晴らしいピッチング、決勝戦に備えて後をジョーに託し、3回44球失点1自責点1被安打3奪三振1与四球2暴投1のピッチングでセーブポイント、見事なリレーでした。1回表祐茉がレフト前にヒット、2盗、3盗して斗空のセカンドゴロの間にホームインして1点先制、3回表また先頭打者倭選手がレフト前にヒット、1塁牽制悪送球で2塁へ、3盗謀りキャッチャーの3塁悪送球を誘って2点目のホームイン、4回表にはテキサスヒットの蓮、四球の柊哉を9番康平がバントで送り、1番祐茉がまたしても左中間2塁打でこの回2点追加、投げてはエース寛太が4回1安打8奪三振のピッチングで無失点、決勝戦に備え5回からジョーがマウンドへ、2死を取りましたが3番大野選手がセンターオーバーの3塁打、ワイルドピッチで1点与えたものの、その後を抑えてセーブポイントをあげる快勝でした。狭山バッファローズは1回戦富士見エンゼルスに大野選手の3本塁打などで11-2のコールド勝ち、みずほ台ヤンガースを2-0完封、霞ヶ関イーグルスを12-1、白小クラブを14-0と強力打線とキャプテン4番エース藤井の快投で勝ち上がりましたが、大井ウエストのダブルエースの前に1点に抑えられ、大井ウエストの1番祐茉の猛打賞、2犠打6盗塁に対し諸井捕手が2刺殺(祐茉と柊哉)と奮闘したものの及びませんでした。強力打線でも好投手は打てない、逆に好投手を攻略するには好球必打と機動力で崩すという野球の醍醐味が典型的に現れた試合でした。
祐茉猛打賞2得点の大活躍


 [決勝] 11月26日(土) 坂戸市民総合運動公園軟式球場A面13時52分

チーム 1 2 3 4 5 6 7 TB1 TB2 抽選
大井ウエスト 0 0 1 0 0 0 0 1 1 3 5 3
坂戸ロイヤルズ 0 0 0 0 0 1 0 1 1 3 5 6

戦況: 坂戸ロイヤルズは準決勝でエース種田先発、滑川野球スポーツ少年団に初回1点2回1点取られましたが、2回裏1点返して追いすがり、その後互いのエースの見事な投手戦、しかし徐々に流れは坂戸ロイヤルズに傾き、6回表ロイヤルズは1点ビハインドながら勝負をかけて投手とレフトを交換しました。エース種田(背番号1)がレフトに回り、レフト中村(背番号6)がマウンドに上がりました。中村投手は速球で6回表を抑え、その裏同点に追いついた時点で流れは怒涛のように坂戸ロイヤルズに傾いていました。滑川野球スポーツ少年団は投手交代して必死の防戦空しく失点重ね、結局この回一挙4点GETして5-2、そのまま時間切れ試合終了

 ウエストはまたしてもジョーがジャンケンで負けて先発になりましたが、点を取られない今のウエストならむしろ先攻で得点して後を抑えるほうが良いと思いました。ところが坂戸ロイヤルズエース種田投手は、準決勝3回以降見せた落ち着いた投球、打たせて取るピッチングで2イニング0点、寛太の強打を警戒して与えた四球1個、無安打でピッチャー交代、準決勝で5イニング投げていますから3回からは予定通り長身の中村選手(背番号6)が登板しました。立ち上がり制球ままならず3連続四球を頂き、斗空の内野ゴロの間に1点先取、その後寛太レフトフライ、ジョー見逃し三振で逸機したのが悔やまれます。
 ウエスト先発は寛太、スタミナ十分なので2試合完投へっちゃらですが、この大会で今年から規定された投手の投球回数制限で決勝は3イニングしか投げられません。3回40球失点0自責点0被安打1奪三振5与四球0暴投0の素晴らしいピッチングで後をジョーに託しました。
両チームの攻撃を比較しますと下表になります。出塁数のカッコ内はタイブレーク2回で+6です。

狭山バッファローズ選手が観戦、1番伊東選手サードゴロ、送球柚ガッチリ
攻撃の比較
チーム 出塁数 塁上死 打席数 打数 得点 安打 本塁打 塁打数 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 残塁
大井ウエスト 11(+6) 2 36 26 5 3 0 5 5 4 1 1 7 1 5 10
坂戸ロイヤルズ 6(+6) 0 33 30 5 3 0 3 4 0 0 0 3 0 9 7

 いかがでしょうか?数字を見ていたら野球に詳しい人なら戦況分かりますね。共に7回でヒットはわずか3、投手戦だということが分かります。ただ四死球に大きな差があり、それが出塁数の差になっており、ウエストが盗塁や犠打飛など機動力を駆使して攻めるも、盗塁刺殺で坂戸ロイヤルズが必死の守り、ウエストは残塁の山、坂戸ロイヤルズは三振の山、ウエストがすべて打って得点しているのに坂戸ロイヤルズは頂きものの1点がある、そんなことが分かります。.
 昨年は準決勝の大井ウエスト戦で129球も投げた滑川野球スポーツ少年団の水越投手が決勝も連投し、しかもタイブレーク2回も投げ切って、1日16イニング投げ、最高殊勲選手賞と最優秀投手賞をダブルゲットしましたが、2016年の第42回大会から、投手の投球回数制限1日7イニングまで、ただしタイブレークの場合、直前投げた投手に限り2回まで延長可という大会規定に変わりました。したがって坂戸ロイヤルズは準決勝5回投げたエース種田投手が決勝戦先発2回投げて無失点、後を準決勝リリーフ1回投げて勝ち投手となった中村選手に託し、大井ウエストは準決勝4回投げたエース寛太が決勝戦先発3回1安打無四球5奪三振無失点、後を準決勝リリーフ3回投げてセーブポイントをあげたジョーに託し、共に代わり端1点取られたものの後を抑え、1-1のままタイブレーク突入、1回目1-1で決着せず、2回目も3-3で抽選となりました。常に先手を取ったウエスト、追い着いてサヨナラのチャンスを迎える坂戸ロイヤルズ、それを必死に防ぐ大井ウエストという展開が連続し、手に汗握る大接戦でした。結局ジョーが6回投げました。もうダメか、という場面でも防ぎ切るウエスト守備陣、見事でした。ジョーが敢闘賞を頂いたのは、大会本部に与えた感銘の故でしょう





この写真の頃にはもうだいぶ暗くなっていました


    閉会式


高篠会長から賞状を頂く祐茉


副会長から表彰を受ける澤口 聖


メダルを頂いても嬉しそうではありません


でも負けなかったし、決勝戦でも常に先手を取り、追い着かれて再三の

のピンチをしのぐ姿は感動的でさえありました
本当に「有難う」と言いたくなる試合を見せてくれた選手に感謝です

個人賞
ジョーは敢闘賞を頂きました
狭山バッファローズの2名は打撃賞と特別賞

やっと笑顔が出て来ました(左端は特別賞の選手)
左の閉会式個人表彰のときと右の記念写真では周りの暗さがだいぶ違うことが空の色で分かります