大井ウエスト試合結果  

埼玉県西部夏季大会 

開会式:5月30日(日)9時初雁球場
大井ウエストは6年、5年ともにカップを携えての行進、参加各チームに「ウエスト強し」の印象を与えたことだろう。今年は西部ジュニアは選手数不足のため棄権、残念。この日は同時刻に4年生が新座・堀の内球場で南部ジュニアの3回戦のため、澤藤はそのスコアラーで開会式に行けなかった。西部の開会式に行かなかったのは記憶に無い。裏返せば、南部ジュニアでここまで勝ち残ることが珍しいということで、うれしい限り。


6年生の行進 プラカードを持つのは伊藤壮志、カップは前田夏輝主将、青木一也、横田冬馬、最後尾は山崎裕大
同じく3位の大東スポーツクラブとともに


5年生の行進 プラカードを持つのは山口泰平、カップは野本大揮、4年生が南部ジュニアの試合のため2人だけの行進


選手整列 6年は前列、5年は後列 これだけのチームの中で、大井ウエストが昨年6年、5年ともに3位
いかにすごいことだったかが実感される


6年生のカップ返還。右は準優勝の高階キングスと優勝の新町トレジャース


5年生のカップ返還

[1回戦] 毛呂山・泉野小 5月30日(日)12時56分〜
チーム 1 2 3 4 5 6 7
大井ウエスト 0 0 0 0 0 0 2 2
名細少年野球クラブ 0 0 0 0 0 0 0 0

勝利投手:伊藤壮志

戦況名細(ナグアシ)少年野球クラブ(川越)の下川投手は好投手だった。しかし最終回青木がデッドボールで出て、これはチャンスと意気込んで、2球目2盗を敢行したが、太田捕手のノーバウンド送球でタッチアウト、2塁ベース前のちょうど足が入ってくるところに送球された。タイミングはセーフ、これはしょうがない。しかし山口、阿部と連続四球、6回までと違って投球がおかしくなった。ここで杉浦七海の進塁打で2死となったが2、3塁の絶好のチャンス、矢野颯人の打席で「ボーク!」と主審がコール、その前に一度注意を受けていた。山口ホームインして均衡破れた。ここで初球を低学年の4番打者颯人がガツン、右翼線に上がる、これはヒットだ、阿部が3塁から小躍りしてホームイン、2点目。午前中の南部ジュニアでBEST8に進出した4年生の勢いが出た一打だった。ここで押せ押せウエストは代走永田、俊足、2球目2盗を敢行したが、太田捕手のノーバウンド送球でタッチアウト!永田の足で刺されるのだからスゴイキャッチャーだ。しかしウエストも捕手は本来エースの前田、負けちゃいない、2盗を二つ阻止して、どっちもどっち。ピンチの連続で耐えに耐えたウエスト勝利の立役者はなんと言っても伊藤壮志、4安打、6四球だったが完封勝利。あわや押し出しか、という場面もあったが、そういうときに力を抜いてストライクを投げ、打たせてとった。時々力むこともあったものの、全般に打たせて、バックが良く守ったという試合。レフト線痛烈ライナーもあったが、抜けるか?という当たりを山口泰平5年が追いついてシングルに止めたのは見事だった。ライトに入った4年の矢野颯人も堅実な守備で安心して見ていられた。やはり左腕だと、相手も容易には走れない、走っても前田に刺される。左腕は貴重だ。どんなにピンチがあろうと、耐えに耐えていれば必ずチャンスはやってくる、いかにもウエストらしい勝利だった。
 昨年西部ジュニア3位の大井ウエストメンバーだから、名細ベンチもよくわきまえていて、的確な指示を選手に出していた。今期例年に無く攻撃力のあるウエストは、勝った試合は相手を圧倒して勝ち、負けた試合の相手はその大会の優勝チームないしBEST4に入るようなチームで、押しに押して、際どく負けるというパターンだった。ところが西部大会を迎えて4番打者はじめ主力が骨折など、6年生に複数の故障者が出て、4年生までベンチに入れざるを得ない苦しい状況下、この試合のように守り勝つというのは、昨年までのウエストの真骨頂、やっとそれが出てきたということで、今後に期待が持てる。昨年6年、5年ともにBEST4に入り、埼玉西部に大井ウエストありとその名を轟かせたウエストがやっと「
らしく」なって来た。

[2回戦] 毛呂山・泉野小 6月6日(日)8時57分〜
チーム 1 2 3 4 5 サドン
大井ウエスト 2 0 1 0 1 4 3
狭山ロビンス 0 4 0 0 0 4 0

勝利投手:前田夏輝

戦況ウエストはいきなりノーヒットで2点取った。野本が四球出塁からパスボールの間にホームイン、山崎がショートのエラーで出て、横田がレフトへ強烈にライナー、正面だったが、打球に押されてポロリ、山崎ホームイン。1回裏先発伊藤は3人を内野ゴロで7球で料理。楽勝かなと思ったのが間違い、2回裏1アウト後、5番打者にセンター前にポテン、6番四球、前田の肩を知っているロビンスは走らない、しかし伊藤が1塁へ牽制悪送球で2、3塁、7番にレフト前に打たれて1点、1、3塁で1塁ランナー走った、2塁への送球はカット、のはずが、ショート入るのが遅れてセンターへ抜けて同点、浮き足立ったか、8番打者にも四球、ここは流れを変える意味で1ポイント、投手を代えて落ち着かせる場面かと思ったが伊藤続投、9番打者にも四球、1番打者に還り、1ストライク後の2球目スクイズ、青木が処理したが2ランとなって4点目、本来ウエストがやらなければならない野球をやられてしまった。3回表ウエストは指の骨折を押して、固定して出た山崎がライト線エンタイトルの2塁打、3盗して、さあ4番伊藤、さっきは力無くレフトフライ、今度こそ4番の意地を見せてくれ、しかしキャッチャーファウルフライで2死、5番横田は強烈にショートゴロ、しかし正面、あ〜〜と天を仰いだら、ナント、弾いてくれた、山崎ホームインして4−3、1点差。その裏投手を横田に代えた。コントロールが安定しているので、心落ち着いた。4回表山口がセンターへライナーで運び、2盗、杉浦七海が3塁へ送ったが、阿部が3バントスクイズ失敗、野本セカンドゴロで無得点。1死3塁で無得点は・・・。その裏7番から、センターへ2連打、9番がバントで送り1死2、3塁、ここで監督のサインでスクイズを外し、前田からサード山口へ送球して挟み、タッチアウト!1番セカンドフライで切り抜けた。5回表前田が四球を選び、投手交代。前田は2盗して、山崎はサードゴロ、1塁送球を見て3塁を盗む、この辺りは百戦錬磨の前田、抜け目無い。ここで4番の伊藤に1ストライクからスクイズのサインを出した。ところが大振りで空振り、突っ込んできた前田は挟まれた、逃げて逃げて、逃げ切って3塁に戻った。この走塁は上手かった。この後2球ファウル後、結局ファーストファウルフライ、3打席すべて凡フライで4番の重責につぶされた。2アウトになって、何とかしてくれクリーンアップ、というところで横田が左中間オーバーの2塁打で前田を迎え入れ、土壇場で同点に追い着いた。青木はセンターライナーでチェンジ。5回裏1死から3、4番に連続四球を与え、これはもう前田しかいない、ということで投手交代。送られて2死2、3塁、監督は「1塁が空いてるぞ」と声をかける、甘い球を投げるな、くさいところを突いて行け、という意味だ。四球で満塁となり、守り易くなった。しかしそれも関係ない、空振り三振で切り抜けた、流石はエース。
 サドンデス、先攻のウエストは3塁伊藤に代走永田、スクイズは外されたような球だったが、山口飛びついてファウル、2-1から3バントスクイズ、投前小フライになりポトリ、内野安打になって1点、1死後阿部がスクイズで2点目、野本が四球を選んで2死満塁、前田ストレートの四球で押し出し、3点目、山崎ピッチャーフライ、チェンジ。その裏8番打者から、まずピッチャーフライで1アウト、9番打者中澤稜(ハテ?どこかで聞いたような?)は痛烈ショートライナー、野本ガッチリ、ランナー慌てて戻るがサード送球アウトの併殺でゲームセット。4点取られたときはどうなることかと思ったが、地力のウエスト、コツコツ返して、最後は前田が締める、ウエストの持ち味と言えば言えるが、大量点を奪われて追いかけるのは心臓に悪い。耐える野球も、程度問題だ。

[3回戦] 毛呂山・泉野小 6月6日(日)13時32分〜 
チーム 1 2 3 4 5 6
大井ウエスト 0 1 0 0 2 1 4
鶴ヶ島エンゼルス 5 0 0 0 0 × 5

敗戦投手:伊藤壮志

戦況コメントしたくない試合。勝ってくださいと言われているのに、思い切りの悪いプレーで負け、後味が悪かった。だからと言って上のスコアを見てお分かりのように、概ね選手は頑張って点を取り返して行き、諦めずに頑張った。責められない、可哀そうだった。
 さて気を取り直して書こうかと思う。このチームは昨年の西部ジュニアで3-2と逆転勝ちしたチーム。1回裏伊藤がいきなり5点取られた。直前の試合はイニング4失点、このときも引っ張り過ぎたが、この試合、押し出しで2点目を与えた時点でスパッと諦めなければならなかったが、後の祭り。今後の反省点としなければならない。その後の横田が良く投げて無四球・無失点に抑えただけに、悔やまれる。5点取られて監督は、「耐えに耐えていれば必ずチャンスは2回は来る、諦めず、まず1点、というように返して行こう」と指示した。しかしチャンスは3回も来た。なにしろ相手先発投手は連投、バテバテ、6個の四球を頂き、途中からキャプテンがマウンドに上がった。しかしこれまた4四球、1試合に10個も四球を貰ったら、大量点のはずなのに、8残塁。相手は2残塁、これで試合の展開はわかろうというもの、それで何故勝てなかったかというと、思い切りの悪い走塁、ホームインできる場面で2回も同じランナーが3塁に引き返した、これで2点損した。5回無死満塁で前田がライト線に打ち上げ、打球と守備位置から、これはヒットだ、と思ったが、3塁ランナーに続き2塁ランナーがホームイン、するはずが止まった。そして山崎のピッチャーゴロで本塁封殺。前の試合で打撃の良かった横田が4番に入り、期待に応えてセンター前ヒット、野本に続いて前田が3塁を蹴って本塁へ、キャッチャーへの返球はタイミングアウトか?しかし捕手は捕球して上からタッチ、滑り込んで足が先に本塁へ入った、「ヨシ!」とベンチスタッフは立ち上がった、しかし主審は「アウト!」、捕手の後ろにいたので足が入ったのが見えなかったのだろう。これで1点損した。しかし審判の判定は絶対だ。どんなスポーツでも、これだけは従わなければならない。先日、大リーグで完全試合を逃した誤審に、当の投手が「誰にだって誤りは起き得るよ」と言って、文句を言わなかったことが讃えられ、500万円の車がプレゼントされた。この精神が大事である。もう1回は6回表、青木が四球で出て、1死から七海1ストライクのところで永田を代打に送った。四球〜盗塁で1死2、3塁、阿部がバント、これはスクイズではない、青木突っ込んできた、投手捕ってキャッチャーへ送球、これは楽々アウト、「行ける」と思って突っ込んだのだろう、これは仕方ない。2死となって、野本は痛烈に引っ張った、しかし1塁の守備範囲、あ〜ゲームセットか、と思ったら、動きの悪いファーストが弾き、球がフェアゾーン外へ転がる、慌ててドタドタと追いかける、永田ホームイン、3塁コーチャーは腕を回している、野本は1塁を駆け抜ける、2アウトだから、2塁から思い切って本塁を陥れるだろう、と思ったら、戻ってしまった。ここで同点なら、勝ち越しのランナーを置いて怖い前田以下の打線を迎える、流れから行って、ウエストが勝っただろう。しかし2死2、3塁になって前田には勝負できない、四球で満塁になって山崎ライトフライでゲームセット。