大井ウエスト試合結果  


埼玉県西部選抜大会  第34回埼玉西部地区少年野球秋季選抜大会組合せ表は和光四小ベアーズのホームページへ
昨年は出られませんでした。一昨年(松原令児のとき)は出ましたが、そのシーズン最悪の試合でした。今年は西部大会で上福岡イーグルスと上福岡第五クラブがブロック優勝してくれたお蔭でふじみ野市の枠が増えました。
この2チームのほか大井亀少クラブ、上福岡ジュピターズ、大井ウエストがふじみ野市を代表して出場することになりました。しかし1回戦で大井亀少クラブは霞ヶ関イーグルスに4-5逆転負け、上福岡ジュピターズも川越スラッガーズに0-1で惜敗、11月3日の2回戦は、シードの上福岡イーグルスが柏原アローズに1-2で惜敗、上福岡第五クラブも霞ヶ関イーグルスに1-3逆転負け、結局ウエストがふじみ野市最後の砦となりました。各市町を代表するチームが出場するので、大変ハイレベルな大会です。2008年11月2日(日)、3日(月)、9日(日)、15(土)の4日間で、最後の2日間はダブル、ダブルとなります。9日(日)は埼玉南部大会の準々決勝がある予定でしたが、3日(月)にウエストが勝ち上がったため、埼玉南部少年野球連盟は前日の8日(土)に組んでくれました。よ〜し、頑張ろう!

[1回戦]11月2日(日)坂戸市民運動公園第2多目的グラウンドB面 8:59〜10:28

チーム

1

2

3

4

5

6

 大井ウエスト 1 0 0 0 0 3 4
 鳩山ヤンキーズ 0 0 0 0 0 0 0

勝利投手:上條将希

戦況先攻ウエストは先頭打者青木がヒットして盗塁、内野のサードゴロ1塁送球の間に3塁へ進み、名取が1ストライク後キッチリスクイズを決める理想的な攻撃で1点先取。上條も四球で出て2盗、そのあと投手牽制に引っかかり2塁を追い出されたが、ランダウンプレーのまずさに助けられて3塁に生きた。湊も四球で出て、さあ期待の打者小西と言うところで湊が2塁へ走る、キャッチャーはキャプテン、2塁へ投げると見せかけて、飛び出した上條を見てサード送球、タッチアウト、まずい走塁。1回裏先発は当然エース上條、1番打者にはファウルで粘られたが、2-3からの8球目サードゴロ、名取のところへ飛んだらまず心配ない、1アウト。2番速球で空振り三振。3番キャプテン小川、センター前に抜けるかという鋭い打球をセカンド西澤追いついて体を反転させて1塁送球、これは間に合わず。「ショートの青木へトスして1塁送球すればアウトだぞ!」とベンチからの声、しかし荒木−井端の二遊間ならともかく少年野球に求めるには余りにハイレベル、まあそういうことを言わせるほどウエストの内野守備は鉄壁だということだ。しかしこの走者は上條が牽制タッチアウト。2回は遠藤が1死から四球で出て、高橋が送りバント、これが投手の1塁送球間に合わず内野安打、しかし遠藤一気に2塁から3塁を狙う、これはコーチャーの指示、ファーストが好送球、サード直前タッチアウト、高橋は2塁へ一目散、サードから2塁送球間一髪タッチアウト、アッと言う間にチェンジ、しかしこれらの走塁は責められない、積極性の為せる技、そのうち実るさ。この後もウエストは3、4回ランナーを出しては盗塁刺殺された。小川捕手が素晴らしいということか?それにしても何やってまんねん、鶴は千年と言いたくなる。5回も2死2、3塁を逸機、イライラがつのる。一方上條投手の投球は絶好調、スイスイとアウトを取る。好調時の上條ならどんな強打線でも得点困難。6回表ウエストは内野がセンターへヒットして名取もセンターへライナーのヒット、ここで4番上條は打ち上げた、あ〜〜〜と思ったら、アレアレ落ちそう、ポトリのテキサスヒットで内野生還、貴重な追加点ゲット。期待の湊は2-3から空振り三振に倒れたがこのときにランナーはダブルスチールして1死2、3塁、小西の1球目、スクイズ、しかし外された、キャッチャーがサードへ投げて悪送球で名取生還、小西がライトへガツーンと打ってこれは捕られたが飛距離十分、犠牲フライになって上條生還、ダメ押しの点が入った。6回裏安心したか、上條は9番、1番と大事に行く心積もりが連続四球、監督スパッと名取をリリーフとしてマウンドへ、4-6-3の併殺などで見事に完封リレー、防御率1点台の名取がまた率を上げた。


[2回戦]11月3日(月)坂戸市民運動公園野球場B面 8:49〜

チーム

1

2

3

4

5

6

7

高階キングス 0 0 1 0 0 0 0 1
大井ウエスト 0 0 0 0 0 2 × 2

勝利投手:上條将希

戦況西部大会第3位の高階キングスはシードチーム、何がなんでもここを突破しないといけないウエストはキャプテン青木一也がジャンケンで勝って後攻選択。投げるはもちろんエース上條将希。初回2安打を打たれたが、体のデカイ高階キングスの打者に備え、外野が深く守っていたためにライト前ゴロと右中間テキサスヒット、通常ならどちらもアウトにできた当り、しかし先頭打者走者は湊捕手が1塁送球して挟んでタッチアウトにし、他の2アウトは投ゴロとサードゴロ、上條の球威に押されていた。一方のウエスト打線は村上投手を全く打てない、そんなに球は速くないのだが4回まで完全試合の様相。3回表、打てそうもない8番打者にストレートの四球を与えたら、キングスベンチすかさず代走、この投手では容易に点が取れないと見て、早めに仕掛けて来た。代走だけにこのランナーはさすが足が速く、牽制にも素早く反応する。2盗され、9番を見逃し三振に抑えたが、1番打者の初球に3盗され、3球目湊がジャンプしても届かないような大暴投、それまでの投球から見てこれは上條のネット跳ね返りを狙った3塁走者おびき出しの陽動作戦と見たが、キャッチャーの湊がその高等作戦についていけなかった。打球も素直に跳ね返らなかったこともあるが、素早くボールを拾って本塁カバーの上條に送球すればアウトをとれたのに〜〜〜、先取点を取られた。この後上條は相手にほとんど付け入る隙を与えない。野球は守りに守ればチャンスは必ず1回は来る、昨年の東入間新人戦で上條は大井ブルーウィングスを無安打に抑えながら負けた、5人もサードにランナーを送りながらウエストは負けた。高階キングス投手に無安打に抑えられているとは言え、上條もほとんど相手にチャンスを与えていない、四球と好走塁、ミスで1点を与えただけだ。キングスは5回から満を持してエース佐藤(圭)を出してきた。球がムチャクチャ速い。長身から投げ下ろして来るので角度もある。ウエストの打者は、見逃し、空振りと三振、三振。ところが・・・・さあ、皆さんお待たせしました、「そのとき」がやって参りました。6回表1番打者を四球で出してイヤな予感がしたのだが、2番投ゴロ、1-6-3のダブルプレー、こんなのウエストにとっては当たり前なのだが、ここで気持ちよく終わらせないのが上條の持ち味、3番死球、しかし4番キャッチャーファウルフライ、湊落ち着いて処理した。この良いプレーの後だからチャンスがやってきたと思うのだが・・・6回裏2者連続空振り三振で2アウト、まだ継投完全試合、打席には9番西澤、この打者、ダテに9番に置いているのではない、1番につなげるチャンスを作れる打者だからだ、ストライク、ファウル、ボール、ボール、よしよし良くついて行っている、5球目が来た!これが西澤の右足首上を直撃、飛び上がって逃げたのだが、球が速くて避け切れなかった、痛い、痛い、主審はこれを見て代走を出すよう指示、前打者の高橋凌哉1塁へ。これはさすがにピッチャー動揺した、ベンチへ下げなければならないほどのデッドボールを与えたわけだから心中穏やかではない。青木一也はその辺りを察してか投手を牽制、ストレートの四球、2死1、2塁、これは千載一遇のチャンスだ。キングスベンチは投手に声をかける、落ち着いたか佐藤投手再び制球を取り戻し、内野に2球続けてストライクで追い込む、しかし内野は曲者だ、ダテに2番に置いているのではない、なんでもできるし、チャンスに強い。3球目のボールを見極める、4球目はファウル、5球目はボール、良く見ているし落ち着いている、6球目もカット、7球目ボール! さあ、2死2-3、ランナーに「投球したらスタートだ、ただし早まるな、投げてからだ」と冨士川監督が大声で指示、8球目打ち上げた、あ〜〜〜〜、ピッチャフライ、万事休す、と、と、と、と・・・・ピッチャー構えたところにファースト、先ほどまでピッチャーの村上が打球を追ってきた、佐藤はグラブにボールを収めたが、村上と交錯し、2人とも背が高いので伸びた手が絡み合い、どうしたわけかボールがグラブからこぼれた、3-本間で見とれていた高橋に監督は「行け〜っ、凌哉、行け〜〜〜っ」と絶叫、慌てて本塁へ向かう高橋、本塁への送球は間に合わず主審は「セーフ!」と手を広げる、これを見た内野は1塁を蹴っている、これは好走塁だ、キャッチャーからの送球は悪くなかったが2塁は明らかに足が上回っていた、2塁塁審は「セーフ!」と手を広げる、3塁を回ってこれを見ていた青木は一目散に本塁を陥れる、2塁から本塁送球間に合わず、内野は3塁へ向かう、本塁から3塁送球も間に合わず、この間の一連のプレー、ボールが行き来する間に走者が見事に走る、もしかすると高橋凌哉のあのプレーは1点ではなく2ランを狙ったトリックプレーか?そうだ、そうに違いない、2アウトなのだから2点獲って逆転するには1プレーではこれしかなかったのだ。それにしても内野は素晴らしい、なかなかこういう場面でこういう打席での落ち着き、エラーを見ての好走塁、出来るものではない。運も味方したのだろうが、良く言われるように「運も実力の内の」、もしかすると運を持って生まれた運の子かもしれない。名取も負けじとファウルで粘ったがピッチャーゴロ、これがフツーなのだ。さあ、最終回、この回は選手の目付きが違った、5番佐藤(圭)サードゴロ、名取のところへ打つのは自殺行為、1アウト。6番打って、セカンド西澤の頭越え、ジャンプ間に合わずポトリと落ちる、7番投ゴロは上條1塁送球2死、ランナー2塁へ、一か八か3盗狙い、捕手の悪送球を誘ったキングスの作戦も、湊→名取の落ち着いたプレーで楽々タッチアウト、ゲームセット。西澤は痛かったが、チームはこれで助かった。野球は最後までわからない。最後に笑ったものが勝ちなのだ。


[3回戦]11月9日(日)坂戸市民運動公園第2多目的グラウンドA面 9時16分〜

チーム

1

2

3

4

5

6

7

大井ウエスト 4 0 0 0 0 2 2 8
今宿野球スポーツ少年団 0 0 1 0 0 0 1 2

勝利投手:上條将希

[準々決勝]11月9日(日)坂戸市民運動公園第2多目的グラウンドA面 13時8分〜

チーム

1

2

3

4

5

6

川越ユニオンズ 0 0 0 0 0 3 3
大井ウエスト 0 0 2 0 0 0 2

敗戦投手:名取晃一

戦況2戦まとめて解説、今宿との試合は7四球、1死球を頂いて、エラーもあるし、一方的な試合、上條は2回6人でピシャリと抑え名取にスイッチ、取られた2点もピッチャーから見ると「え〜〜〜、なんで〜〜〜」と言いたくなる失点で、実質完封ゲーム。
準々決勝は、たまには他チームのコメントを見てみましょう。川越ユニオンズ掲示板のコメントです・・・「1、2、4回と満塁のチャンスを逃す一方、相手には3回2死からタイムリーヒットを浴び2失点。嫌な展開となりましたが、土壇場の6回、先頭の高田の内野安打をきっかけに打線がつながり、田中、大野にタイムリーヒットが出て逆転!その裏、1、3塁のピンチを招くも、何とか抑えて劇的な勝利!」
ここでの6回裏1、3塁のピンチを招くも、という表現は、正しくは1、2塁です。それだけ追い詰められた心境だったということでしょう。ちなみに安打は双方6、ウエストは4回以外毎回安打で、すなわちチャンスが続いていたのにものに出来たのは3回裏先頭打者サードゴロで1死後、内野四球、名取レフト前ヒット、上條のセカンドゴロで2死2、3塁から湊地広がレフト右へきれいに打って挙げた2点。1回は名取がヒットで出たが上條投ゴロ。5回も名取を塁上に置いて上條三振。2回は湊四球、小西見逃し三振、遠藤レフト前ヒット、高橋が送りバント決めて西澤に賭けたが空振り三振。最終6回、湊サードへ強い当りだったがサードは上手い、1死から小西が打ち上げてセカンド後方テキサスヒット、遠藤がサードへ打ってしまった、2塁送球、これを受けた2塁手、ベースを踏んでサード方向へ足が浮いてから送球をキャッチしたように見えたが審判は「アウト!」のコール、プロ野球ではよくあるプレー、タイミングアウトのクロスプレーは若干早くてもアウトになるみたい、まあ仕方ないか、でも「セーフ!」と言ってほしかったなぁ〜、小西が2塁にいれば絶対勝てたと思う。高橋四球を選び1、2塁から西澤ピッチャーゴロ、万事休す。攻撃でつながりが無かった理由を分析しよう。まず各回先頭打者、1回から青木、湊、青木、遠藤、青木、湊、チェンジとなった打者、上條、西澤、小西、西澤、上條、西澤・・・もうおわかりだろう、切り込み隊長が3回とも先頭打者アウト、これでは相手は楽なもの。次に4番で2回も終わっている、湊につながった3回だけが得点している。すなわち上條がつなげていればもっと点が入ったはずだ。そして西澤が3打席とも凡退し3アウトめの打者となっていること。相手のコメントは「
打線がつながり」、一方のウエストの打が線になっていなかったのは何故か?今後の試合に向けて、徹底的に研究しないといけない。結局この試合出塁しなかったのはこの1、4、9番だけなのだ。先頭打者アウトは論外だし、4番はそうそう動かせない、さあどう考えるか、湊も頼りになるようでいて、前の試合では4打席凡退している。この日の2戦では、5年生は西澤以外そこそこ出塁するし、遠藤、高橋も出塁していた。相手は満塁3回をつぶしたと口惜しかっただろうが、「守りに守るウエスト野球」ではよくあること、なにしろウチの投手はポンポンと2アウトを獲ってからわざわざボールを多投して四球を出したり、あろうことかぶつけたりして、試合展開を面白くしながらも相手に点をやらないということに馴れている。ベンチはたまったものではないが、だからこそ相手もなかなか打てない。この日のユニオンズも5回までたったの1安打、それもそのはず7四球、2死球だから、満塁と言っても黙ってもらったチャンス、肝心なところで打者がうちとられた。2回の2死満塁では、この日第1戦でまずい守備で2点を与えたライトが右中間のライナーを追って地面スレスレキャッチのファインプレーで事なきを得た。ウエストは押しに押して点がとれない。6回表は8番打者がピッチャー返しの痛烈な当り、名手名取も合わせ損ねた、青木飛びついてダイビングキャッチするのが精一杯、1死後1番打者がセンター前にポトリ、突っ込んでダイビングキャッチもできたような当りだが自重して1点、この1番が2盗して更に3盗を狙った時キャッチャーからの送球をサード取り損ねてレフトへ抜け、さらにお手玉しているのを見てホームイン、「守りに守るウエスト野球」らしからぬ失点。この後抑えればまだ同点だからなんとかなっただろうがここからセンター右、レフト、センター右の3連打、逆らわない見事なバッティング、1イニング5安打など、やれと言ってもできるものではない。四死球で溜まっていた鬱憤が一気に晴らされたような展開、魔物が現れたようなもので、「劇的」という表現はまさにその通りだ。相手に運があったとしか言いようの無い敗戦だった。ここは投手は責められない。余りの四死球の多さに上條を4回無死連続四球を与えたところで名取にスイッチ、スイスイと2回打者を料理する様を見て、安心していた。魔の6回、シーズンのうちでもほとんど有り得ない集中打だった。メダルが目の前にちらついて、つかむ寸前スルッと逃げた。